【人】 ]『運命の輪』 クロ―3年前― [やっと会えた、って誰かが喜んでいる気がする。>>0:330 僕は確かに、無償の愛を誰からも貰えなかった。 でも、憐れみと同情は時々貰えていたんだ。>>0:331 だけどね、この時は流石に、それすらも信じられなくなっていたのさ。 君が駆けつけてくれなければ、何もかもに絶望して、そのまま死んでしまっていたかもしれないね。] (124) 2022/12/14(Wed) 10:29:14 |
【人】 ]『運命の輪』 クロ[一緒に帰ろう、と抱き上げられる。>>0:332 普通には育ってこなかった子供は、子供扱いされることに戸惑いはあっても嫌がることはなく。 遠慮がちながらも落ちないように、抱き上げてくれた人にしがみついた。] あ、でも…… [どこかへ行ってもいいのかな、と子供は迷う。 羊たちと牧羊犬とお別れもしていない。 ……でも、いいかな、とも考えた。 だって僕はあの村に、もう「幸運」を運んだ筈だ。 小屋に鍵をかけられていたから、羊たちにも会わせてもらえないかもしれない。] (125) 2022/12/14(Wed) 10:30:53 |
【人】 ]『運命の輪』 クロ[温かい人から出てくる言葉は、どれもこれも温かい。>>0:333 実は夢か幻なんじゃないだろうかとすら思えてくる。] ……ほんとう? 僕が行ってもいいのかな…… そこなら、悲しくなさそうだなぁ…… [涙のあとを残したまま、やっと子供は笑った。 もしもこれが、ケガをした自分が死ぬ間際に見た幻でも、幸せ気分だからいっか、なんて考えて。 安心したせいで、眠ってしまった。 とても痛くて、疲れていたのだ。] (126) 2022/12/14(Wed) 10:31:52 |
【人】 ]『運命の輪』 クロ[運命の輪は本当に在るのかもしれない。 幸運と不運を乗せ、くるくる回る。 不運の後には幸運が、幸運の後には不運が。 では、不運の後に幸運を得たら、その次は……*] (127) 2022/12/14(Wed) 10:32:47 |
]『運命の輪』 クロは、メモを貼った。 (a19) 2022/12/14(Wed) 10:39:46 |
【人】 ]『運命の輪』 クロ―その後― [夢でも幻でもなかった洋館での暮らし。 それまでの生活とはあまりにかけ離れていて、戸惑うことも多かった。 先生と一緒にお野菜を育ててみたり。>>0:391 その隅っこの薬草に触ろうとして、勝手に取っては駄目だと注意されたり。>>56 祈祷室でお茶を飲んでみたり。 ただ、今まで自分の為の時間というものがなかったから、仕事をしていないと落ち着かない所もあり。] マドカー、何かお手伝いすることないかな? [基本的に皆のことを「さん」づけで呼ぶ中で、自主的に敬称をつけない特別な一人。来たばかりの頃は、マドカによくついて回っていた。 時々、この生活は夢なんじゃないかと不安になることがあって、そんな風に感じた時などは特に引っ付いていた。三年も経てば、さすがにその回数は減っていったが。] (128) 2022/12/14(Wed) 16:07:56 |
【人】 ]『運命の輪』 クロ[クロにとっては、多少距離があっても呼びかけに応えてくれるだけでありがたい。証持ちを理由にいじめられたりはしないし、洋館の職員もクロを存在しないように扱ってきたりはしない。 だから、恩返しをしたい。 今度は洋館の皆に幸運を運びたいと考える。 特にお世話になっているマドカには一番。 そしてその幸運は、裏で誰かが不幸にならなければ良いなと思っていた。 そう、思っていたんだけど。] (129) 2022/12/14(Wed) 16:09:14 |
【人】 ]『運命の輪』 クロ[アリスの誕生日の翌朝、館に誰か来たのだという。 尋常ではない雰囲気に、何だろうと玄関ホールへと急いでいった。] だれ……? [世界の証持ち。誰かが漏らした声で、正体は知れた。 消えた証持ちの話くらいは耳に挟むことはあったけど。 ……あれっ、22人揃ってないかな?と気づき、目を丸くした。 瞬間、頭の中で何かがはじけるような感覚。>>6] (130) 2022/12/14(Wed) 16:10:06 |
【人】 ]『運命の輪』 クロ…………。 [思わずその場に座り込んだ。 多分、かつての運命の輪は。神が、好きだった。 喜ぶ感情が湧いてくる。 会えて嬉しいと訴えてしまう。 その感情に支配されかけ、幸せな世界を作ろうという言葉に、即頷きかけて。続く言葉ではっと我に返った。>>9] えっ…… (131) 2022/12/14(Wed) 16:11:32 |
【人】 ]『運命の輪』 クロ[一度に説明をされ、選択を迫られ。 質問一つ出来ぬまま、神は去っていってしまった。 世界の崩壊の音が聞こえてくる。 与えられた時間はあまりに少ない。] マドカ……、マドカ。 [こんな時に真っ先に呼んでしまうのは彼の名だ。 不安は隠せなかっただろう。 幸運を得ようとすれば、やはり別の誰かの不幸を避けられないのだろうか……?**] (132) 2022/12/14(Wed) 16:12:42 |
]『運命の輪』 クロは、メモを貼った。 (a20) 2022/12/14(Wed) 16:19:11 |
【人】 ]『運命の輪』 クロ―回想:悪魔さん― [悪魔に対して警戒心が薄いのは、いい印象を受け取っていることと、元々人を信じやすい性質、その両方のせいだろう。>>0:647 そして呼んでほしい呼び方があるなら、素直にそうする素直な子供である。>>0:648 悪魔からの返答を聞けば、じーっとその目を見つめて。] ……うん、確かに! 特別な名前で呼び合うの、楽しい気がする! [ぱっと笑顔になって、疑問は解消された。 ちょろ……素直な子供であった。 しかし、証持ちであること……自身に対して肯定的な考え方が増えたともいえよう。] (142) 2022/12/14(Wed) 18:07:39 |
【人】 ]『運命の輪』 クロでも僕、「ゼロ」も嫌いじゃないよ。 ほら、僕の名前と二文字で似てるし。 [共通点は「ロ」の一文字である。 とはいえ、悪魔という呼び方をやめることはなかっただろう。ゼロがクリスタベルのことはしっかり呼んでいるのを聞いて、おや?と思うことはあったが。 自分もマドカに「さん」をつけていないから、クリスタベルだけは特別なのかな?と勝手に納得した。*] (143) 2022/12/14(Wed) 18:08:33 |
【人】 ]『運命の輪』 クロ―回想:哀れなるくろひつじ>>0:649― [その頃のクロは、まだ洋館に来て一年目、 プレゼントをもらえること自体が嬉しかったので、そもそも要らないと思う人がいることを想定していなかったのです。 羊のぬいぐるみはとても良いものだと認識していたのもありまして。 ちょっとしたすれ違い。] (144) 2022/12/14(Wed) 18:09:12 |
【人】 ]『運命の輪』 クロ[雑に黒く染まった哀れな元・白羊のぬいぐるみは、つぶらな瞳でゼロを見つめ返していた。>>0:650 その横で、クロは切羽詰まった顔でゼロを見ている。 今度こそは大丈夫だろうかと。 食い入るように見ていた。] (145) 2022/12/14(Wed) 18:10:03 |
【人】 ]『運命の輪』 クロ……うん! が、頑張った!良かったー。 [すごくかっこよくなったと笑顔で受け取ってもらえて、安心と共に息を吐いた。かっこいい、君みたいだと褒めてもらえて] どういたしまして!!! [子供はにこにこ、大喜びだ。 ちょっと悪いお兄さんらしいけど、凄くいいお兄さんでもあるじゃないかと子供は思った。 こういった気遣いに気づかぬうちは子供であるが、大人になるうちに気づくこともあるだろう。とりあえず、運命の輪は「プレゼントには相手の好む羊を選ぶ」ということを学んだ。 誕生日にもらった謎にかっこよさげな置物は、何かはわからなかったが謎にかっこよい所を気に入って、ちゃんと部屋に飾られている。**] (146) 2022/12/14(Wed) 18:12:43 |
]『運命の輪』 クロは、メモを貼った。 (a22) 2022/12/14(Wed) 18:15:20 |
【人】 ]『運命の輪』 クロ―アリスの誕生日― [頑張って作った紙の鎖。>>0:20 盛り上げ隊長であるシン(勝手に認定>>0:526)に手伝ってもらいながら、会場を飾り付け。余った紙で紙吹雪も作っていて、まいたりした。 証持ちによる合唱団は……一人で勝手に歌うことは出来ても、人に合わせて歌うのは自信がないのでありまして、しかも徐々に声変わりし始めてきた時期でもありまして。遠慮気味だったのだが。 ユグに誘われて>>195 口パクでもいい?と聞いたりしたけど、そういう誤魔化しは良くないということで、端っこでカスタネットを打っていた。 なお、アリスが欲しがって渡した羊のぬいぐるみの色は白。 (黒の場合、ゼロに渡したあの無残な黒い羊よりは染色の腕もあがっていた) そんな、お祭り気分で楽しく過ごした次の日に、世界崩壊の選択を突き付けられるなんて、予想できるわけがない。*] (306) 2022/12/15(Thu) 11:32:01 |
【人】 ]『運命の輪』 クロ―現在:玄関ホール― マドカ。 [どうしたの、といつもの声で名前を呼ばれ、頬を撫でられればほっとした。>>166] 世界が、壊れちゃうって、……怖い、 [壊して、最後には消えてしまうのだろうか。 単純に滅亡が怖かった。 皆も当たり前にそうだろうと思ったのに。 そんなことはとんでもないと、考える間もなく存続の選択を選ぶに決まっている……と咄嗟に思ったのだが。 「面白い、最高だ」と戦車が笑う。>>@2 隠者が考える素振りを見せる。>>54 「喜んで」と吊るされた男が承諾する。>>204 「全部滅びたらいい」と悪魔も笑った。>>297 思っていたのと違う反応があることに、クロは目を瞬かせた。] (307) 2022/12/15(Thu) 11:58:40 |
【人】 ]『運命の輪』 クロ……マドカは? マドカは……どっちがいい? [落ち着きを取り戻したクロの声は、まだ僅かな怯えがあったが。なるべく冷静になるよう努めて、マドカに問いかけた。**] (308) 2022/12/15(Thu) 11:59:58 |
【人】 ]『運命の輪』 クロ―補足>>307― [……悪魔のその時点での真の正しい反応は「迷う」「どちらでも構わない>>298」であったが。 そもそも「滅びたらいい」という発言自体がクロにとって驚きであったので、そちらの方が印象に強く残ったのだ。*] (318) 2022/12/15(Thu) 12:13:20 |
]『運命の輪』 クロは、メモを貼った。 (a47) 2022/12/15(Thu) 12:18:25 |
【人】 ]『運命の輪』 クロ―僕とあの子― [初めてあの子に出会った時の感情はぐちゃぐちゃで自分にもわからなかった。一気に押し寄せてきたもの。 驚き。怒り。嘆き。恐怖。 悔しさ。苛立ち。諦め。 浮かんでは消え、また浮かぶそれらに困惑し、自分でもどうしたいのか、どうしたらいいのか、わからなくなって。ただ呆然と立っていることしか出来なくて。 向こうも何かを感じ取ったのか、すぐに走り去っていった。>>0:639] (319) 2022/12/15(Thu) 13:17:06 |
【人】 ]『運命の輪』 クロ[皆に優しくしたいのに、シトラにだけは近づくのを躊躇してしまう。それが何なのか。 洋館で学ぶうち、「運命の輪は節制に殺された」という教えを知る。死の間際に、色んな感情が頭をよぎったのだろうか。自分はそれを覚えているのだろうか。 しかし別に、自分はあの子には何もされていないのだ。 シトラから危害を加えられたわけじゃない。 なのに、姿を見るだけで、一言で言い表せない感情が湧きあがる。どうしたらいいかわからなくて、こちらからも距離を取ってしまっていた。] ………… [泣いていたり、悲しそうにしている所を見かければ、頭を撫でてあげたい気持ちも湧く。しかし、昔、村に居た頃のように拒まれたら怖い、という気持ちもあった。>>0:607 前述の感情も合わさってもう更にごちゃまぜで持て余す。] (320) 2022/12/15(Thu) 13:18:56 |
【人】 ]『運命の輪』 クロ…………。 [けれど、シトラの誕生日には、きちんと羊のぬいぐるみを用意していた。正直苦手だけれど、嫌い……とまでは、思っていない。多分。それに、一人だけあげないのは余計に溝が深まりそうで。] ねぇねぇ羊さん。 僕は泣いているあの子を撫でられないんだ。 だから、僕の代わりに慰めてあげてほしいのさー。 [自分色の黒にするのは憚られ、羊の色は問答無用で白。彼女を撫でる代わり、白羊を存分になでなでして。 意を決して迎えた彼女の誕生日。 小脇にモフモフを抱え、決戦へと挑んだ。] (321) 2022/12/15(Thu) 13:20:24 |
【人】 ]『運命の輪』 クロ……はい。 [そっと差し出す、白い羊。>>0:639 色んな感情を心の下の方に押し込めて、「プレゼントを渡す」「誕生日を祝う」それだけを考えるようにした。 シトラも驚いている様子。今まで距離をとってきたのだ、当然か。緊張していたが、何とか任務完了して、内心で息を吐いた。 もう少し、もう少し。 前世なんか知らない、僕だけの感情を。] あ……あんまり泣かないでよね。 [どうにか絞り出した言葉は、慰めのつもりなのに、メソメソするのを直せと非難しているようにも聞こえたか。] ……おめでと。 [そうして、そそくさとシトラから離れてしまったのだった。**] (322) 2022/12/15(Thu) 13:22:45 |
]『運命の輪』 クロは、メモを貼った。 (a50) 2022/12/15(Thu) 13:31:49 |
【人】 ]『運命の輪』 クロ─現在:玄関ホール ─ [マドカが優しい笑顔を向けてくれる。>>369 君がいれくるから大丈夫だと、僕は思う。 笑顔の裏で、自分の言葉がわからないと思われていることなど知る由もなく。>>370 叶うなら、世界は壊れないでほしいと、自分と同じだと言って欲しい気持ちはあった。 けれど] (373) 2022/12/15(Thu) 19:51:03 |
【人】 ]『運命の輪』 クロ…………。 [嬉しいという気持ちはわからなくもない。 新しい世界、というものにも興味はあった。 だが、自分が今居る世界を破壊してまでか、と問われると躊躇してしまう。 けれど、マドカはさらりと、クロの大好きな笑顔で、そういう運命だったのでないか、と告げたのだ。>>372] さだ、め…… [証の一部に「運命」の名を持つ少年は、繰り返した。] (374) 2022/12/15(Thu) 19:53:24 |
【人】 ]『運命の輪』 クロ……そっか。 それが、君の幸せなんだね。 [ゆっくりと立ち上がり。] 僕……僕は……、わかんなくなっちゃった。 色んなことが起こりすぎた。 ……ちょっと、一人でじっくり考えてくるね。 [マドカの手をそっと握った。 傍にいてくれてありがとう、と礼の代わりに。 特に誰にも引き留められなければ、玄関ホールを出ただろう。**] (375) 2022/12/15(Thu) 19:55:02 |
(a57) 2022/12/15(Thu) 19:56:20 |
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