【赤】 奏者 イルムヒルト[良いという言葉と、 手の中の熱が硬く、震える様子を見 女は緩やかに触れる指で優しく扱いて、いたのだが] ……舌と、口、と。 [こうだろうか。剛直に手を添えれば、 切っ先の形を確かめるように、鈴口や亀頭を舌先で触れ ぐるりと円を描くように舐めた後 其れを口に咥えて頬張って。 竿の半ばまで飲み込むようにして、喉や頬肉を使い 吸って圧をかけてみる 誰が教えたわけでもない、昂らせ方。 唯、咥えて、味わって。 私の手で貴方の欲を育てたくなったから。 悦びを与える方法を、貴方が教えるのなら 女は貪欲に吸収し、それを身に着けてゆく そして1つ、花が開くのだ。] (*57) 2022/11/27(Sun) 13:09:30 |
【人】 奏者 イルムヒルト― 2日目夕刻:中央広場 ― [2日目のはじめに、女が望んだことは リュートの手入れと調律に必要な道具。それから 破られた服の代わりに着られるものを。 ――其処に男はおらじとも、 叶えられたのなら驚くであろうし、 思わず頭を下げて礼をいう。 今宵の演奏の約を叶えるために女は調律を怠らぬ。 夕刻に中央広場に向かうまでは音は屋敷の中で、響き。 空が茜に染まる頃、 女は装飾のない、紺の衣装に身を包み フードを被ってその場所へと向かう。 広場では早朝に美しい歌と自由に、楽しそうに踊り舞う娘の 演があったとの噂を耳にする。>>44 誰なのだろう。――見てみたくあったな、とふと思いながらも 広場の、とある場所へ向かえば あの方の従者なのだろう人に促され 指定された場所に座れば、普段の酒場より見る景色と違うのだな、と思う。] (50) 2022/11/27(Sun) 13:24:31 |
【人】 奏者 イルムヒルト[違うのは、人々の視線。 美しく舞う花でもなく、天の歌声を持つ女でもなく 其処にいるのは使い込まれたリュートを持った フードを被る女、1人。 頭にかかった其れを外し、 弦を一度、掻き鳴らせば空気が変わる。 其処に在るのは常の添え物の音ではなく 世界を、紡ぐ音。] (51) 2022/11/27(Sun) 13:24:49 |
【人】 奏者 イルムヒルト[旋律を奏で始めれば、人々はその場から足を動かせなくなる。 それを耳にした者のもつ情に、 或いは気づかずにいたものを擽り。 昂らせるように音は鳴る。 人が持ちうる本能を、其れは惹きつけてやまぬ。 魅了、ともいうのだろうか。 視線を向けずにはいられない 耳を傾けずには、いられない。 ――それに触れれば、身も心も溺れてしまうことでしょう。 美に触れ芽生えた火種を、熱狂に変えて。 音が、世界を変える。 己の紡ぐ音こそが、世界となる。 花開けども更に高みへと昇るかのように。 艶めく音は中央広場へと響き渡るのでしょう。**] (53) 2022/11/27(Sun) 13:25:49 |
奏者 イルムヒルトは、メモを貼った。 (a23) 2022/11/27(Sun) 13:27:51 |
【赤】 奏者 イルムヒルト んぁ、ふ、っ [くちゅり、と音が鳴る。 己の喉、頬へ招き入れた剛直が肉を擦り上げる音。 教え込む声に導かれるように。 女は貪欲に、舌の使い方を覚えてゆく。 舌だけではない。視線、仕草、指先1つとっても 洗練することで齎す美しさというものを。 貴方は、教え。私は知り。そして色濃く反映していく。 睫毛の影に隠れていた眼差しを男に添え 喉や頬を摺り寄せ、溢れそうな唾液を塗り込めながら頬張り 鳴らす水音をより淫らにしよう。 流れる髪、一房。湯気に匂い立つ色香を隠さず。 竿に添えてあった手は男の逞しい脚へと添えられ その筋肉を撫でるように、して。 己の飢餓が、男に与えられるものを吸収し、より求め。 婀娜めくかと思えば、初心な娘のように。 貪り喰らう姿は二律背反するものを清濁併せ呑むかのように 確りとその身に宿していた。] (*66) 2022/11/27(Sun) 18:04:04 |
【赤】 奏者 イルムヒルト ―― 、 っ、ぁ。 [喉奥を染め上げるように叩きつけられる熱がある。 奔流を受け止める口は、それを離しはせず。 頬を膨らませながらも、少しずつ嚥下してゆく。 時折洩れる声は、苦しげにも、悩ましげにも聞こえるか。 時間をかけて飲み込めば、達した雄より口を離し ちろり、と白濁を絡めた舌で舐める下唇。 精の残る鈴口にそれを押しつけ、舐めとるのは 貴方に教えられたわけでもない。 ―― 貴方によって目覚めた女の本能の、まま。*] (*67) 2022/11/27(Sun) 18:04:51 |
奏者 イルムヒルトは、メモを貼った。 (a32) 2022/11/27(Sun) 18:05:47 |
奏者 イルムヒルトは、メモを貼った。 (a33) 2022/11/27(Sun) 18:07:10 |
【赤】 奏者 イルムヒルト どこで? ……いけずなことを、仰るのね。 [丁寧に奉仕をしながら、女は上目で貴方を見て微笑む。 貴方が花開かせたというのに、と無言で告げて。 湯の音と、舐めとる音をユニゾンさせて 再び硬さを取り戻した男根へ いっそ愛し気にすら思える程に優しく舌を這わしながらも 互いに理解している。 一時満たそうともその飢えは限りない。 直ぐにまた果てなき欲が顔を出す。 眼差しが捉えた男のかんばせも、その眼光も 己の舌が触れる熱もそう、言っているのだから。] (*70) 2022/11/27(Sun) 18:48:22 |
【赤】 奏者 イルムヒルト[招く声に、女は導かれ。 伸ばした手は片方は筋肉が隆起する、鍛えられた美しい肩へ。 もう片方の手は硬くなったモノへ添えられる。 貴方へとまたがるような体勢になれば自然、 己の柔らかな双丘を、厚い胸板に押し付ける形になるか。 上を向いたものを己の秘所へ宛がえば水中花を散らすが如く そのまま、自重をかけて。ゆっくりと腰を下ろしていく。] くぅ、 ん。 ……ぁ、 ふぁ。 [雁首が押し広げる入り口。 膣肉はその味を。熱さを、穿たれる悦びを知っている。 湯と共に己を犯す侵入者を待ち焦がれたように 艶肉が絡みつき、締め付ける。 自分で行うからこそゆっくりと。 肉が割り拓かれる感覚と、歓喜する雌性が女に与える官能が 愛液となって雄を濡らし、よりスムーズに奥へと導く助けになる。 胸板に押し付けた胸の先端が、 雄を中へ深く招く程に擦られ、赤味と甘い痺れを齎し 上気していた肌はその快楽により一層の薄紅に染まる。] (*71) 2022/11/27(Sun) 18:48:37 |
【赤】 奏者 イルムヒルト[肩へ頬を寄せ、女は熱い息を吐く。 内を満たす雄を咥え込んでいても まだ足りぬと叫ぶ衝動が全身を巡るのはきっと。 私も、貴方も。*] (*72) 2022/11/27(Sun) 18:49:30 |
【赤】 奏者 イルムヒルト[貴方を、見つめる。 抑えきれぬ熱を孕む吐息を吐いて。 漏れだす情欲を、眼差しに込めて。 先のように後ろからではなく、今度は向かい合わせで体を重ねる 躰をより密着させれば、押しつぶされた胸は形を変えて男の肌に寄り添う。 熱く渦巻く情欲で肌を、声を、染めて。 押し返そうとするものを包み込む柔肉は それが欲しいと期待を孕みながら全てを飲み込んだ。] (*78) 2022/11/27(Sun) 20:00:36 |
【赤】 奏者 イルムヒルト[足りない。 ――満たされる端から足りなくなるの。 貴方に揺さぶられる体は、貴方によって花開き より艶やかに咲き誇る。 言わずとも理解しているのだと 貴方の動きが教えてくれる。 擦りあった2つの肉は、より甘い疼きを齎しては 官能を刺激し、溢れんばかりの熱を高めてゆく 激しくはなく、強すぎるということもない。 されど、より密着したそれが伝える官能は 丁寧であり細やかでありながら深いモノ。 何度抱かれても、より求めて。 貴方の美を喰らいたいと、いつも。 肩に置いた手を滑らせ、背に回し 貴方に揺さぶられるたびに長い髪が肌に張り付き、 或いは水気を吸いながらもはらりと落ちる。 咲かせた花を見せつけるが如くに 揺さぶられる脚に咲く赤が、湯の中で揺れている*] (*79) 2022/11/27(Sun) 20:01:13 |
【人】 奏者 イルムヒルト― 中央広場 ― [陽が夜の帳に隠れても人口の灯と天の星 そしてフェスの独特の空気が街を支配する。 眠らぬ街を。人々を。より鮮やかに彩る旋律は 大勢を魅了する誘蛾灯の如くに。 音だけではなく、旋律を奏でる女の所作 ――ふと流れる眼差し、弦を爪弾く指の動き 揺れる長い髪さえも 演奏に酔いしれる人々をも惹きつける。 その、時であった。] (71) 2022/11/27(Sun) 20:24:32 |
【人】 奏者 イルムヒルト ―――……。 [美麗な衣装の乱入者。 鮮やかな衣を翻す者の持つ片刃の剣。 音に合わせて舞う姿。いいえ 音へと絡み、或いは斬りあうかのような動きは洗練されており 女の音の邪魔どころか、 其れを高めるかのようなものだ。 吐息を零す。 それは胎を熱くさせるような、舞う”美”しさへとか。 或いは、仮面の演者へ向けたものか。 夜に金の色を纏う貴方を 女は見定め――― ぴぃん と 鳴る音は高らかに。 貴方の演舞に寄り添い、斬りあい。 或いは抱き合うかのように。*] (72) 2022/11/27(Sun) 20:25:27 |
【赤】 奏者 イルムヒルト[貴方は最初の約を叶えてくれる。 すべてを、きっと注いでくれるのだろう。 抱きしめられ、揺さぶられる躰は 漣のように、或いは荒波の様に翻弄されつつ 刻まれる快楽が全身を巡って。 手づから育て開いた花の蜜を啜る男に 女は体を預け、感じ入る。 己のすべてで、何度も望み。刻んでほしいとばかりに 触れる肌の熱さと、繋がった部分の溶け合う感覚と 水面が跳ね上げる飛沫の音と混ざる、女の嬌声と それらが趣のある浴室を支配する。] (*84) 2022/11/27(Sun) 20:47:46 |
【赤】 奏者 イルムヒルト ―― 、 ぁ。あ [その責めが深く、強くなればなるほど、 女が奏でる音はより蕩けてゆく。 鼓膜を犯す蠱惑的な声を貴方の耳に届け、 深く突きさされたそれを咥え込み味わう中は とろかされながらもそれを我欲のまま喰らってゆく。 もっと。 あなたを、もっと。 欲のまま求めれば、命を育む場所も貴方の熱に染められる。 胎のすべてを貴方に染められ、犯されて 啼きながら全身で得ている快楽を貴方に伝えるだろう。 伝えながら、男の熱を搾り取るように膣肉はうねる。 昨夜のような欲を。より濃密なものを受け止めながら乱れる。 ――ああ、今貴方に喰らわれ、そして喰らっている。*] (*85) 2022/11/27(Sun) 20:48:06 |
【人】 奏者 イルムヒルト[その問いかけは、言葉ではなく 色鮮やかな衣装の舞う姿によって そして、向けられた切っ先によって ――距離はある。されど それが喉元に迫るようなものだと感じたのは 女だけなのか、それとも見ている観客もなのか 人々にとってはまるで 演奏をリードするかのようなものに見えるのかしら いいえ、そんな生易しいものではない。 まだ。まだなの。 それはエスコートの掌ではない それは誘い。魅せろと囁く貴方の挑戦状 私に可能性をみせろと積み上げた金貨の音のように 私の美を。私だけのものを。 魅せて、見せてみせろと貴方は告げている。 ついていくわ。 ―― そして、それ以上に 貴方を私の世界に絡めとりましょう] (83) 2022/11/27(Sun) 21:20:42 |
【人】 奏者 イルムヒルト[合わさった音と、剣筋は交わり、高まり 演奏を凌駕していくその美しさ。 繊細さと力強さの対極を同時に孕む奇跡を見せつける。 されど、 其れに呑まれるだけでおわれない。 まだ、私は貴方に食らいつく、喰らい、花開き そして超えんとしようとするだろう。 何方もが主を張り 何方もが、その美しさを競い合う 観客は目が離せぬであろう 一息、つくたびに斬りあう2つの宴は1つ1つ切り取る刹那すら美しい。 睦みあい殺しあう。 激しくも鮮烈なそれらがステージの上で交わされて。] (84) 2022/11/27(Sun) 21:20:59 |
【人】 奏者 イルムヒルト[物事には終わりがある。 どれ程その時が楽しくても、ずっと奏でていたくても 時というのは残酷であり、また誰にでも平等で。 終わりなきものに次はなく。 終わりがあるからこそ、美しい。 貴方との音と刃との演舞も、また。] (93) 2022/11/27(Sun) 22:03:54 |
【赤】 奏者 イルムヒルト[全て喰らいたいと魂より叫んでいる。 其れを赦す男に刻まれ、貪欲に求めて。 突き上げる熱杭を一番奥まで届かせてと 跨っていた脚は腰に絡むようにして よりしがみ付きながら肥える熱を迎え入れる。 ――すべてを、と。 望む声に応えるものを飲み干して。 花を開かせた指に魂を浸し。 灯された熱に身を焼かせ 自分の美を昇華させていく。 貴方の目に映るそれがいつか貴方を超えるときを 私の中で貴方の美をも、糧として 私は益々、音を深めてゆくのでしょう] (*91) 2022/11/27(Sun) 22:04:04 |
【赤】 奏者 イルムヒルト ふぁ、あ……きて、くださいまし。 注いで。あなたさま、の。 [抱き寄せる腕の中で、女もまた果てる。 一時でも飢えを満たすそれに浸されて。 それを飲み干して。*] (*92) 2022/11/27(Sun) 22:04:41 |
【人】 奏者 イルムヒルト[高めあい、求めあい、 魅かれあい、惹かれあう 音と、刃の軌跡が結びあい 絡み、離れ、斬りあい、舞いて その舞いに酩酊しながらも、女はそれをも魅せたいとばかりに 爪弾く音は、更に深く艶を帯び。 ――激しく、時に穏やかにと 幾つもの追憶をこえるようにして] (94) 2022/11/27(Sun) 22:05:20 |
【人】 奏者 イルムヒルト[最後の節を奏でる指先 惜しむ心はあれど、其れは留まることはない。 空を舞う刃は、まるで女神の祝福の如くに光を湛え 箒星の様に落ちて。 終幕を告げる音は、同時に。 刺さったのは地面にだろうか 或いは、その舞いに魅了された人々の心にか。*] (95) 2022/11/27(Sun) 22:05:38 |
【人】 奏者 イルムヒルト[それに気づいたのは、眼前で貴方を見つめる女だけであったのか。 面を外した貴方の顔は嘗て見たもの。 ――競い、奏でた際に見えたもの。 其れだけではない。あの太刀筋も、 交わした演舞も確かにあなたのものであった。 此方へ向かう貴方の顔は 競演を終えた満足ではなく、青ざめていて。 その不調を具に表していた。 故に女の口は貴方の名を紡ごうと、して。 跪くようにして膝をつくその人へと 女はリュートを手から離し、その体に触れる。 支えようとして>>102 端から見れば、跪く男へと 女が顔を合わせ、抱きしめたようにも見えるだろう 遠くで演奏を聴いていた者>>96にも 何が起こっているかが伝わるまでは。未だ遠くか。*] (103) 2022/11/27(Sun) 22:47:39 |
【人】 奏者 イルムヒルトそれでも。貴方様が今。 苦しいのには変わりありますまい。 [触れた体は、交わりの時よりも熱く。 軽口には少しばかり寂しそうに笑み] 舞い踊る貴方のかんばせも、 過ごした年月を刻んだ顔も。何方も美しいわ。 [女は、男が何を対価にしたかを知らず。 されど自然の摂理に反するものには 対価があることを、母の一件にて知っていた。 ――何かを貴方は捧げ、そして 私に美を見せてくれた。 私にすべてを、みせてくれた。 美の祭典にて。今宵。 知己に幸せを願われていると知るならこう告げただろう その事実で私は、十分幸いであるのだと。] (111) 2022/11/27(Sun) 23:32:05 |
(a43) 2022/11/27(Sun) 23:50:17 |
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