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【人】 チャラ男 ウラミチチャラ男は辺りをあまり見ないようにスマホに視線をやりながら、そわそわと落ち着かない様子で廊下を歩いている。 先ほどまで話していたカナイの忘れ物を届けるという名目でセーブポイントである教室を出てきたが、一番の理由は一人でいたくないから、だ。 探索に興じている友人たちはあてにできないが、怖がりのカナイならずっと自分の傍に居てくれる。 早くカナイを見つけなければ……。 (5) 2022/07/11(Mon) 2:41:17 |
ウラミチは、暇があればチュムチュムをしていたため、ここ数時間(?)のラインのログを見ていない。 (a12) 2022/07/11(Mon) 4:07:58 |
【人】 チャラ男 ウラミチ>>13 マユミ 声をかけても返事はない。 2人分の人影を視界にとらえ、その突っ伏す姿から 誰かと一緒にいて、安心して寝てしまったんだと思った。 「…………?」 しかし一歩、また一歩と近づくと見えてくるそれは紛れもなく、カナイと牧夫であったが、様子がおかしい。 「おい……何ふざけてんだよ……?」 寝たふりや変な人形でもおいてこちらをからかっているのだろうとその背に触れた。 「!!?!?」 服の上から触れただけでもわかる瘦せこけた身体は硬く、熱もない。 そして、リアルすぎるそれは適当に用意された人形でもない。 それが人間の死体だと確信するにあまりある情報に、思わず飛びのいてしりもちをついた。 「あ、ぁ……!」 手に残る感触に青ざめ、手が震える。 「──っ!! うわああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」 あまりのことに叫び声をあげて足をもつれさせながら廊下へと走り出す。 マユミを突き飛ばす様に押しのけてその場から逃げ出してしまった。 (16) 2022/07/11(Mon) 9:51:01 |
【人】 チャラ男 ウラミチ「っ……ぐす……」 男は昇降口の隅で膝を抱えて泣いていた。 こんな風に部屋の隅で蹲るのは昔から変わらない。 今の姿ではあまりにも不釣り合いだが。 パニックになってあの場から逃げ出してすぐに家へ帰ろうとした。 けれどなぜかかえることができず、諦めて戻ってきたようだ。 恐怖と混乱と喪失感がぐちゃぐちゃでどうしたらいいかわからない。 (28) 2022/07/11(Mon) 22:52:31 |
【人】 チャラ男 ウラミチ>>+14 「……!」 泣きじゃくっていた男がふいに顔をあげる。 「……──カナイ…?」 涙と鼻水で情けなく汚した顔をあげ、周りを見渡した。 聞きなれた声と気配が傍にあった気がして掠れた声で名を呼ぶ。 ──けれど、そこに望んだ人物の姿があるはずもなく、 ジワリと滲んだ大粒の涙がぽろぽろとこぼれた。 なぜこんなことになってしまったのか、なぜ帰ることができないのか、今の今まで話していたカナイはいったい何だったのか。 そんなわかるはずもない当然の疑問は、今は男の頭にはなかった。 ただ、 "もう会う二度と会えない" 単純なその事実だけでいっぱいいっぱいで。 引っ越す時だって、皆ともう会えなくなるのはとても悲しかったけど、会いに行こうと思えばまた会えると自分を慰められた。 便利な都会から田舎に戻るのは嫌だったが、皆と会えるのは本当に楽しみにしていた。 カナイがくっついてきた時のぬくもりも、髪に触れた感触も、何もかもしっかり覚えているのに。 どうして……… 「………っ」 男は再び膝に顔を埋めてしまった。 (33) 2022/07/12(Tue) 19:22:03 |
【人】 チャラ男 ウラミチ男は再びあの教室へ来ていた。 立ち直れたわけではない。 呼吸が引き攣り、頬も濡れたままだ。 けれど再びここに来たのは、ミナイの言葉を聞いたから。 恐怖に早まっていく鼓動を抑えるように胸に手を当て、逡巡しながら一歩、一歩と誰もいない……否“二人しかいない”教室の奥へと歩を進めた。 牧夫の姿を見、眉間に皺を寄せた。 そしてカナイの傍へ。 「………」 遠目から見れば一見、ただ寝ているようにすら見えるカナイをじっと見降ろして、唇をかみしめた。 (34) 2022/07/13(Wed) 13:39:27 |
ウラミチは、もう冷たくなった蚊取り線香のケースを抱えている (a89) 2022/07/14(Thu) 17:29:51 |
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