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【人】 機関設計士 スタンレーー三日目 夜ー [図書室の扉を開けると、スタンレーの目は、宿直室で会った時の少女、ネリーを捉えた。 こちらに気付かない様子で、タロットを探している。>>170 ネリーに声を掛けようと口を開きかけた時、入り口の位置からでも、はっきりと机の上に置いてあるタロットが見えた。>>165] ーリクだー [何故、そう思ったのか、スタンレーは自分でも分からなかった。 直感だった。 少しの時間だが、一緒に過ごしたリクは良い子で、優しくて。 きっと、彼女はユウナギや俺がタロットを持っていなければ、譲ろうとしただろう。と、スタンレーは思う。 スタンレーは、リクが置いただろうカードはそのままに、踵を返して走り出した。 そのため、図書室にネリー以外に居たとして、スタンレーは気付かなかった。] ーリク。この「太陽」のカードで、必ず帰す。ー (4) 2021/02/08(Mon) 6:56:48 |
【人】 機関設計士 スタンレーー三日目 とある廊下ー [先程は、ネリーがタロットを持っていないために探していたという可能性があるため、手伝う選択肢もあった。 しかし、ネリーが持ってないとして、ネリーはリクの置いたであろうタロットで帰れる。] ー手伝えなくてすまない、ネリー。 それで帰るんだよ。ー [スタンレーは、リクに妹に向けるような家族の愛を持っていることを自覚していた。 どうしても助けたい。 当てもなく走った。 闇雲に走っても、リクが見つかる訳が無い。それでも、走らずには、探さずには居られなかった。 間もなく、時刻は、23:55ーー]* (5) 2021/02/08(Mon) 7:00:29 |
【人】 機関設計士 スタンレーー三日目 とある廊下ー [近くで、何か大きなものが床に落ちる音を聞いた。>>@3 ー23:56 突き当たりの廊下を右に曲がった場所から聞こえる。 スタンレーは、そちらに向かって走る。 角を曲がれば、そこには…] チェーンソー! [仕事は終えたと言わんばかりに、チェーンソーが転がっていた。さっきの音からするに、チェーンソー男が放り投げたのだろうか。>>@3 そして、前方を見やれば、遥か遠くに小さい人影が。男に背負われた少女。>>19 リクだ。] (29) 2021/02/08(Mon) 12:41:02 |
【人】 機関設計士 スタンレー[ ー23:57 この先はどんな部屋があるのか、スタンレーは、分からない。 ふと、スタンレーは、ユウナの先程と放送>>159を思い出す。 何のタロットを置いたかは、放送で明言してないが、恐らくーー] そうか、塔のカード! 行き先は、放送室か! [名も知らぬ、チェーンソー男。リクとどんな因果があるのか知らないが、チェーンソー男とリクは、放送室のカードを目指しているのではないか? と、スタンレーは推察した。] (30) 2021/02/08(Mon) 12:42:18 |
【人】 機関設計士 スタンレー良かった…。 [スタンレーは、膝をがくりと床に落とす。あの時、塔のカードを受け取らなかったから、リクの手元に渡すことが出来る。 ー23:58 が、しかしーー 「不慮の事故に見舞われ絶望する」>>0:71 元の世界に戻ることは出来るが、リクが事故に遭う。] ああ、俺は何てことを…。 [信念>>3:153は捨て、塔のカードを自分が受け取っておけば良かった。そして、太陽のカードを彼女に渡せていたら。 ー23:59 スタンレーは、両手も床について、拳をぐっと握る。 右手に持っていた太陽のカードが、ぐしゃりと歪んだ。 目尻には涙が滲んだ。] (31) 2021/02/08(Mon) 12:54:51 |
【人】 機関設計士 スタンレーーーリク、俺を恨め。きっと知ることはないだろうが、決して俺を許すな。 君のことは…、 絶対忘れないから。ーー 23:59:50 [歪んだ太陽のカードが光を放ち、スタンレーを包み出す。 呼応して、背負った工具入れのガーネットも光り出す。 身体が宙に浮く。 23:59:58 23:59:59 00:00:00 ーー世界は暗転する] * (32) 2021/02/08(Mon) 12:55:50 |
【人】 機関設計士 スタンレー[薄く開いた目の先に、専用のマグに入ったコーヒーが見えて。>>49>>1:11] ーああ、戻って来たのか。 [スタンレーは、反射的にそう思った。 ここは、ブーヨプスキュリテ王国中央駅の駅舎にある従業員の休憩室。 眠る前と何ら変わらない。 淹れたコーヒーが冷めているくらいか。 休憩室の時計は、最後に見た時から一時間程しか進んでいなかった。] ー全部、夢だったのか…? [スタンレーは、コーヒーに手を伸ばそうとした。 「パラリ」 何かが足元に落ちる。 「太陽」 それは、くしゃくしゃに歪んでいた。 先刻、スタンレーが握りしめたタロットだった。 ー夢じゃなかった。] と、休憩室のドアが勢い良く開いた。] (56) 2021/02/08(Mon) 19:14:39 |
【人】 機関設計士 スタンレースタンレーさん!俺っちっす!コーディーっす! [ノックもしない図々しい奴だが、こうしてまた会えたことを考えると可愛く思えてくる。] 表にお客さんっすよ! マチさんっす! (58) 2021/02/08(Mon) 19:15:38 |
【人】 機関設計士 スタンレー[スタンレーは、改札口に向けて走る。 右手にはガーネットを握りしめて。 走ってばっかりだな。と、スタンレーは苦笑した。 マチに話したいことが沢山あった。 信じて貰えるだろうか?異世界転生なんて。 夢物語だと思われても良い。 ただ、彼女に感謝を伝えられたら。 そして、たった一つの後悔>>32を、共有出来たら。] (60) 2021/02/08(Mon) 19:22:50 |
【人】 機関設計士 スタンレー[太陽の固有効果は、「愛する者と清濁併せ呑み運命を共にする」 愛する者、大切な友人マチ。そして、この街、街の人々、王国を走る鉄道、仲間たち。 スタンレーはこの王国の、全てを愛している。 彼はこの先もブーヨプスキュリテ王国の機関設計士として鉄道を作り続けるだろう。この先、王国がどんな運命を辿ろうとも、スタンレーは、ブーヨプスキュリテ王国と運命を共にするだろう。 そして、想い続けるだろう。あの世界で出会った人々のことを。 〜fin〜] (61) 2021/02/08(Mon) 19:30:09 |
【人】 機関設計士 スタンレーif 記憶の分岐 ー蒼井 麗の一日ー [目を覚ますと、見慣れた天井だ。 彼は、蒼井 麗。17歳の男子校生。 日本生まれ。日本育ち。 髪だけは、生まれつき赤茶色だ。 彼の夢は鉄道設計技師。幼い頃から、電車や新幹線に夢中だった。 自分でも理由は分からないけど、心が浮き立つのだ。 紹介はさておき、彼は今朝、不思議な夢を見た。 自分は中世の外国人という設定で、不思議な学校に迷い込んでいた。 内容は忘れてしまったが、目覚める直前は、凄く悲しくて泣いていた。] (111) 2021/02/10(Wed) 18:56:06 |
【人】 機関設計士 スタンレー[いつものように準備をして、 いつものように学校へ行く。 教室に入ると、 同級生の浩二が話しかけて来た。] 麗っち…。 田上が事故にあったらしくて、家族を亡くしたらしい…。 今、皆んなで出来ることないかって話し合っててさ…。 [田上ーー 同じクラスなのに、関わりは少ない。 しかし、酷く心が傷む。 つうっと、頬に筋がつたう。 無意識に泣いていた。 この気持ちは、同情だろうか。 同情は彼女に失礼だ。 しかしーー 分からない。何でこんなにも悲しいのか。 どうして。 彼女は、何を想う。] 〜fin〜 (112) 2021/02/10(Wed) 18:57:37 |
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