ルヘナは、シトゥラを抱きしめた。 (a22) 2021/06/03(Thu) 13:25:37 |
【人】 受容者 ルヘナ>>@30 先生 あなたがそうして歩いているのならば、 もう少しで図書室へ至ろうかというところで 周囲を取り巻く音のうちの一つがどんどん近づいてくる。 軽い足音はそうしてあなたの背後へやってきて、そして―― 「ラサルハグ先生、こんにちは」 穏やかな声音があなたの横を通り過ぎて前から投げかけられた。 昨晩の取り乱し具合はすっかりなりをひそめて、 けろっとした様子のルヘナが挨拶を投げかけ、 ……あなたの持つ本に一瞬興味を示し、視線はあなたに向いた。 「……もしかしてお疲れですか? 先生がよろしければ、になりますが少し休んで行かれます?」 (20) 2021/06/04(Fri) 14:12:29 |
【人】 受容者 ルヘナ>>@31 「はい、それでしたらどうぞ。 ここにはあまり人も来ませんし、比較的涼しいと思いますから。 ……あー、と。少し散らかっているかも、しれませんが」 昨晩の大惨事の片付けを少なくとも自分はしていない。 自分以外の図書委員は約一名を除き図書室に来ないだろう。 そうして心なしか恐る恐る扉を開けて入った図書室は、 というよりも具体的には雑誌用の棚は 大惨事のままだ。 結果がどうあれ、あなたに何かを頼むでもなしに 招き入れて己も己のやるべきことへと向かおう、として。 ふと、あなたのほうを見て。 「先生、昨晩のこともですが、諸々ありがとうございました。 全部が上手くいったかについてはまだ分かりませんが…… 少なくとも、その答え合わせをする、していく時間は 確保することができました」 答えについてはまだまだ未熟で子供である自分には 判断ができない領域だ。 けれど、それを知っていく道筋が開けたのなら 正誤を下したうえで改善をはかることもきっと。 (22) 2021/06/04(Fri) 17:08:08 |
【人】 受容者 ルヘナ>>@35 先生 あなたが動いてくれる様子に小さく頭を下げることで礼を示し、 そうしている間にも雑誌棚をひとまずは起こした。 ばらばらと落ちてしまっている雑誌についても あなたとともに一冊一冊拾い上げ、 破損等の有無を確認していく。 そうして、あなたの微笑みを受け止め、 どこかくすぐったそうにひとつ頷いた。 「知識が資産であり力であり武器である…… それが本当なら、俺はもっと強くなれます。 今までの自分の間違いも大事な見落としも 見つける展望があるのは素直に嬉しいですね。 それと……あんなことを吹き込んでおいてよく言う、 と言うのは楽なんですが。 自分が情を捨てられない人間であるという認識を持てたこと、 自分なんかにでも手を伸ばしてくれた人がいること、 そういうことに気付けたのは先生の言葉があってこそですから。 結果として俺は先生に頼ってよかったと思いますし、 これからも上手く頼ろうと思っていますよ。 知識はここにある。 『人の縁』もここにある 」大人であるあなたとの縁も大切なのだと、 瞳の若草色が伝えてくる。 「これからもよろしくお願いします、先生」 (26) 2021/06/05(Sat) 1:06:37 |
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