【赤】 薬屋 テレベルム[乙女めく恥じらいを引き連れての制止は寧ろ逆効果というのを きっと彼女は知らずに生きてきたのだろう。>>*18 獣の血が確かに流れているコンプレックスの一部も 見て愛く、触れても愛い幸せの貌であるというのに。 しかし、幸せの体現は彼女の耳だけでは無く、 互いに求めて絡み合い、距離を削りたがる手指もまた。>>*19 節が無く温かみを与える彼女の白い手は、 此処を訪れる前に繋いだ時より、密着感を与えてくれる。 臆病な草食動物を人の形にしたかのような女は、 きっと口にしても甘い体をしているけれども 羞恥でおぼつかない手つきまで見てしまえば>>*20 聖母を彼女に見た己の目は、やはり狂い無いだろうなと。 それ程に彼女は清らかで、 …… 穢れを知らない白兎のよう。] (*25) 2021/12/14(Tue) 22:10:52 |
【赤】 薬屋 テレベルム[そんな彼女に自身の汚点を打ち明けて後悔する筈が、 あまりにも得意げに微笑うから。>>-105 誰でも無い彼女にだけなら、触れさせても良いと なけなしの自尊心すらも崩される心地。] 全く、初心な態度をそうも取られると、 子供扱いをせねばならなくなるぞ。 [色めく女、と称するには彼女の落ち着かなさは 年端もいかぬ少女めいて>>*21初めての男がよもや自分だと 錯覚させるくらいに夢をみさせてくれる。 鼓膜にすら幸いを満たす嬌声に喉を震わせ、 胸の刺激だけで気をやりそうな敏感な膚に、柔肉に>>*22 堪らず淑女らしく鎮座した乳頭を甘く食み。] (*26) 2021/12/14(Tue) 22:11:07 |
【赤】 薬屋 テレベルムラヴァ ――…、酷く甘いよ、 [柔らかな胸を揺らすようにしながら片手で緩慢に揉みしだき、 もう一方の手は片時も彼女の束縛から逃れる事無く握り合い。 そうして片方ずつを己の舌で転がして愛してやり。 ふう、と生暖かい吐息を濡れそぼつ頂へと掛けたなら 乳白色の甘い肌は、月に照らされたかのように煌めいて。 彼女の浮き出す汗も、人魚の特異性のある体液と混ざり 甘ったるい香りを発している。] (*27) 2021/12/14(Tue) 22:11:26 |
【赤】 薬屋 テレベルム …怖くないか、ラヴァ。 俺はあんたの泣いている顔も好いているが――…、 苦しませたい訳じゃないんだ。 [女の欲を包み込む下肢をちらりと一瞥する。 そこは既に一定の疼きを保っているのだろうけれど。 そっと両足を割開かせるように身を滑らせて 下着の中央にも男は顔を寄せ、唇を押し付けた。 抗議はあるかもしれないけれど 甘酸っぱい香りと味を下着越しに堪能しながら 蜜口の窪みが出来てしまう程に湿らせて。] …… 怖くないなら、此方も見てもいいか? [もっと言えば、直に触れたい。 尋ねる事、答えを促す事そのものが 彼女の羞恥を煽るのだろうが 何処か、肝心な部分が無頓着な男は悪意無く問い詰める。] (*28) 2021/12/14(Tue) 22:11:46 |
【人】 向日葵 店主 イクリール─────向日葵 [ 古物商店…と言っていいか怪しい『向日葵』には 新しく店員が一人増えた。 人形屋のホムンクルス、ルベドという男。 時折店主と楽しそうに話し(真顔だけど) 店内の道具の整理や掃除をしたり。 先輩である水銀のスライムは 彼のことをライバル視しているとか。] (19) 2021/12/14(Tue) 22:19:22 |
【人】 向日葵 店主 イクリール[ カウンター奥には一本の曲刀が飾られていて 店主曰く非売品なのだとか。 ちなみにちゃっかり魔剣グラムのレプリカを 作っていたりするのはナイショの話。 刀身にはヘイズと名前が刻まれている。 真珠堂の店主とは未だに良くしてもらってる。 友人と少し街から出ていた期間があったような 無かったような。 それでも2人は帰ってくる/来ただろうし 私はそれをほんの少し涙目で喜んだだろう。] (20) 2021/12/14(Tue) 22:19:34 |
【人】 向日葵 店主 イクリール (21) 2021/12/14(Tue) 22:20:22 |
【人】 向日葵 店主 イクリール[ その時イクリールは気付くだろう。 肯定されなければ願いを実現出来ない女が 願いを肯定してくれる友人に害をなしてまで 願いを叶えることなどできないことを。 肯定されなければ実行出来ず 肯定されれば、やはり実行出来ず。 出来ない理由は違うけれど 結論としてイクリールの願いが成就することはない。] (22) 2021/12/14(Tue) 22:21:05 |
【人】 向日葵 店主 イクリール[ 矛盾を孕んだ今の私のことを 薄々勘づいてはいる。 それでもそこから目を逸らすのは 矛盾したとしても 友人といつまでも、いつまでも ……仲良くしていたいから。 数百年で私の心は弱くなった。 それを、人に触れて、感化されたと取るかは……] (23) 2021/12/14(Tue) 22:22:26 |
【人】 星集め サダル―後日談― 私は世間を少し甘く考えていた。 だって、読み書き計算ができる。魔法もできる。 特殊な形ではあったけれど店を経営していた実績もある。 それなら。旅という形にならなかったとしても。 別の場所で。別の街で。 商人の小間使いであったりメイドであったり、ギルドの職員などで働けるのではないか。 そう思っていたのだ。 (25) 2021/12/14(Tue) 22:34:53 |
【人】 星集め サダル私が。 普通の人間ならそうだったのかもしれない。 けれど、人形屋の店主だった私は、あの街でホムンクルスを売り過ぎた。 言われるがままに対価と引き換えに。 彼らは本当に様々な用途に使われていた。 その顔は、私と同じ。 だから。 どこに行っても。どこに行っても。 少し経てば知られてしまう。 エオスの裏街にある人形屋。その真実も、眉唾物の噂も。 (26) 2021/12/14(Tue) 22:35:13 |
【人】 星集め サダル私もホムンクルスなのか。 誰の所有物だ。 対価を払えばなんでもやるのか。 そんなことを言われて私は首を横に振る。 違う。わたしは、違う。 わたしは、違うの。 そう訴えても、今までしてきた事実は覆すことはできない。 もっと遠くへ。 もっと私を誰も知らない場所へ。 私はきっと。対価を間違えた。 あの店の中を整理するだけで、対価を支払ったと思ったの。 (27) 2021/12/14(Tue) 22:35:34 |
【人】 星集め サダル自分のしてきたことが、こんなに罪深いだなんて。 自分の顔が出回ることがこんなに恐ろしいだなんて。 私は、知らなかったの。* (28) 2021/12/14(Tue) 22:36:08 |
【赤】 半淫魔 メレフ[女が頷いて、こちらの言葉に肯定を返す。 「淫魔」はその様を見て、無邪気に笑う。 この身体は、自分の思い通りになる玩具。 自分に責められる度、自分に従う度、この身体は耐え難い快感に襲われる。 そして、そんな女を「淫魔」は笑っている。 性欲を満たす為でも、精気を食事とするためでもない、ただただひたすらの悪意。 女の窄まりに陣取った「彼」が、腰を押し進める。 ろくに慣らすことも、濡らすこともしないまま、のたうつ先端と吐き出される先走りによって、強引に割り開く。] (*29) 2021/12/14(Tue) 22:59:32 |
【赤】 半淫魔 メレフもっと、声を聴かせて。 [特に理由もない、ただその方が楽しいから。 せっかくの極上の獲物なのだ、とことん味わいつくさなくては。 女の後孔は前よりさらに狭く、小さく。 到底怒張の収まりきるものではない。 それでも構わず、女の腰を捕えて、強引に押し込んでいく。 その姿を、じっくりと鑑賞する。 子宮の中を舐めとりながら、精気を喰らう。] (*30) 2021/12/14(Tue) 22:59:53 |
【赤】 半淫魔 メレフ根本まで入るかな。 試してみようか。 [「彼」の怒張は半ばほどまで過ぎて、なお進み続ける。 女の腹の奥深くで、無理やりにこじ開けながら。 女はどんな気分だろう、獲物として身体の隅々まで貪られている。 恐ろしいだろうか、それともそれすら快感なのか。 淫魔には、そんなことすら関係なく。 ただ力任せに押し込んで、たっぷりと時間をかけて―――そうして、怒張の全てを女の中へと押し込んだ。] よく頑張ったね。 [いい子、いい子――女の頭を撫でる。 優しく、まるで人形や何かを扱う様に。] (*31) 2021/12/14(Tue) 23:00:17 |
【赤】 半淫魔 メレフだから、ここから先も頑張ってね。 気絶なんてしたら、つまらないから。 [淫魔は笑う。 どこまでも残酷に。 これで終わりなどではないのだと。*] (*32) 2021/12/14(Tue) 23:00:24 |
【赤】 魔剣持ち ヘイズー2日目 ポルクスとー 「そうかもしれませんね。運命、みたいな?」 ふふ、と笑う。運命にしては少し急すぎるし出来すぎの気もするけど、まあいい。本当の事はこの先わかるはずだから。 ポルクスさんのものから吐き出される白濁は勢いよく手を汚して。 口の中には少し苦くて粘ついた先走りだけが残った。 「…これで。ありがとうございました。 あ、約束は守ります。サダルさんの件は秘密ということで。」 この成果はそう遠くないうちにベリルに対して遺憾なく発揮されることになるのだけど、それはまた後の話。** (*33) 2021/12/14(Tue) 23:06:14 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ清らかさとも、彼の言う聖女らしさとも無縁の女は けれどその時確かに、 何の穢れも知らなかった頃のような幼さを伴いながら 白いシーツの海を泳いでいた。 「 ……っこどもには、 こんなこと しない、でしょ…… 」 >>*26 男の言葉に反論を投げる余地は無く。 けれども子どもでは無いことを言い返してやりたくて 兎は耳を揺らしながらそう言った ―― けれど。 …… まさにそれが子どもじみているのだろうなと 思い至ったのもまた事実だ。 (*34) 2021/12/14(Tue) 23:08:19 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ甘やかに喘ぐ声は、子どもらしさからは程遠く。 まるで生娘さながらに当惑していれば、 人魚は胸の頂をやわらかに食んでしまうものだから。 「 ッや、ぁ ああ……っ! ひぅっ、ン、んぅ〜〜〜……ッ 」 いやいやとむずがる子どものように頭を振りながら、 女はぎゅうと彼の空いている手を握り締める。 快楽の海へゆっくりと沈めるように柔らかな胸を揉まれ、 温かな舌で嬲られては、思考もどろどろに蕩けてしまう。 ―――― 気持ちいいことから助けてほしいのに、 縋れる相手は、まさに女を追い込んでいる張本人で。 (*35) 2021/12/14(Tue) 23:08:24 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ「 ………… くるしく、なぃ … けど、 」 彼が胸から手を離す頃には、 女の舌は普段の半分もろくに呂律が回っておらず。 快感で潤んだ双眸と火照った白い肌を晒し、 投げられた問いへ、くちびるを開いた。 「 こんな、やさしくされたのも、 …… きもちいいのも はじめて、だから…… 」 自分がどうなってしまうのか分からなくて、 ―― それがすこしだけ、こわいけれど。 (*36) 2021/12/14(Tue) 23:08:29 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ「 ひゃんっ!? 」 彼が女の両足を割り開くように身を差し込み、 あろうことか下着の真ん中へ顔を寄せるのを感じれば 兎は高い悲鳴を上げ、咄嗟に足をばたつかせた。 「 ぅ、……ぁぅ……。 なんで、ばか、きかないでよぉ…… 」 本当に嫌だったら、彼の顔を押し退けてでも 拒否しているに違いないのに。 ―――― 触られてもいなかった蜜口が こんなにも下着を濡らしている理由、なのに。 (*37) 2021/12/14(Tue) 23:08:35 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ「 いい、よ。 ―――― テレベルムの、好きにして…? 」 ふわ、と。 彼を誘い入れるように、強張っていた体から力を抜き まるで初めての女のように羞恥に染まる頬のまま、 女は男へ、ちいさく囁いた。* (*38) 2021/12/14(Tue) 23:10:20 |
【人】 魔剣持ち ヘイズーベリルとー 「親かぁ。確かにそうかもね。 一度会ってみたかったような、そうでもないような。 でも、そんな服を用意してくれるなら、悪い事はそんなにないのかもしれないね。」 メイド服な理由は、なんとなくわかる気がした。 そして、やっぱりちょっぴり気が合いそうな気もしたのだった。 「お揃いのもの…なるほどね。いいかもしれない。」 そうして、続く言葉に耳を傾けて。 (29) 2021/12/14(Tue) 23:14:04 |
【赤】 向日葵 店主 イクリール ……く、ぁっ…… [ >>*29あてがわれていたものが入ってくる。 女の身体が魔族のものでなければ おそらくどこかが裂けていただろう。 二つの触手は体内でぶつかるようにしながら 奥にと入り込んでくる。 直腸の方が底が無い分 奥にまで入って来れるだろうが ぎゅっ、とお尻が閉まり排泄感さえもあるけれど 長大な栓がおかまいなしに進む。] (*39) 2021/12/14(Tue) 23:16:23 |
【赤】 向日葵 店主 イクリールはぇ……ひぅ…… [ 声、と呼ぶよりかは、どちらかと言えば息に近い。 喉を震わせる声は出せるのかもしれないが 今現在、お腹に力を入れるのが難しくて 大きな声が出しにくい。 3人目の子を相手してるので 声が出ないというのもあるけど。] (*40) 2021/12/14(Tue) 23:16:38 |
【赤】 向日葵 店主 イクリール────っ。 [ 分身体の陰茎を喉まで咥えて 奉仕していると お腹の圧が高まって行くのがわかる。 奥に入り込むのが好きなんだろうか? 彼の行動は女に快楽をもたらす行動というより 男がただただ、したいことをして 遊んでいるようにも思える。 おそらく間違ってはいないだろう。] (*41) 2021/12/14(Tue) 23:16:52 |
【赤】 向日葵 店主 イクリールふっ……むぅぅ…… [ 彼の言葉を聞きながら 淫魔の食事とやらがどれ程続くか分からないけれど 覚悟しないと危ないかも知れない。 口内に含んだ肉竿からは どろりと白い精液が溢れるが 更にその竿を、ガリっ、と噛むと 血の代わりに魔力が溢れる。 その魔力や精液を啜り、喉を潤す。 子宮も腸も一杯で お腹はぽっこりと出ているけど これからそこに注がれると思うと ……楽しそうだなって思う。]* (*42) 2021/12/14(Tue) 23:18:36 |
【人】 魔剣持ち ヘイズ行き先は、つまり僕の行きたい場所。色々ある。 勇者の足跡を辿って、どこかにあるという聖剣を見てみたい。 深い森の奥にあるという、獣人の里、その先の妖精郷なら綺麗な妖精達を見られるだろうか。 砂漠の向こうにあるという、あらゆる快楽の集まる都。 海原のどこかを漂う、女性達だけが住む島。 全て見てみたい。魅力ある人達と出会って、とにかくいい思いをしたい。意のままに生きてみたい。 けれど、一番大事なことは (30) 2021/12/14(Tue) 23:20:25 |
【人】 坊っちゃん バラニ――祝祭の終わり、噴水広場にて―― [夕暮れが近い。 この三日間街に漂っていた熱狂が喧騒が少しずつ、遠ざかっていく。 終わりが近いのだ。 今年の冬の祭りも、賑やかに、そして緩やかに尾を引きながら、いつもの日常へと戻っていく] ……明日からまた仕事だなぁ。 [小さなため息がひとつ、零れる。 今度はいつ、ゆっくりと休むことができるだろうか。 子供たちと話をするのはまた少しお預けになるかもしれない。] (31) 2021/12/14(Tue) 23:41:37 |
【人】 向日葵 店主 イクリール── 後日談 ── [ 祝祭が終わり幾らかの時間が経った頃。 私は向日葵の所に『長期休業』の立て看板を立てて 店の鍵を閉めた。 街が嫌になったとかそんな事はない。 単に外に出かけるだけ。] (33) 2021/12/14(Tue) 23:43:14 |
【人】 向日葵 店主 イクリールルベド、おいで。 ……違う。君に決めた! [ 筒からポン、と出てきたのは サーシャと同じ顔の男性。 随分とお世話になっている。 彼の額に触ると、頭の中に無数の光が見える。 彼と同じホムンクルスを辿る魔術。 後はしらみつぶしに探すことになると思うけど 慣れない旅のサーシャが そう遠くに行けるとは思ってない。 どこかで働いているのではないか、とすら 思っていたから。] (34) 2021/12/14(Tue) 23:43:32 |
【人】 向日葵 店主 イクリールいこっか。 [ 2体のバイコーンを呼び寄せて それぞれ鎧のついた背中に乗ると 彼らを走らせる。 サーシャにサプライズをしに行くのだ。 ルベドに持たせたゲイザーのミートパイは 冷凍魔術で私の魔力が続く限り ほぼ新鮮なまま保存が可能。 久しぶりに彼女の子供のような笑顔を見に 私はエオスを旅立った。] (35) 2021/12/14(Tue) 23:43:48 |
【人】 向日葵 店主 イクリール[ そうして。 そうして、サーシャを見つけるまでには 思ったよりもずっと長い時間が掛かった。 それはホムンクルスは思った以上に流通してた事。 そして彼女が遠い街まで行っていた事が理由だった]* (36) 2021/12/14(Tue) 23:43:58 |
【人】 坊っちゃん バラニ[遠くから、声が聞こえる。 傍らの子を迎えに来た母親の声だ。 おかあさん、とその声に応える顔と声は本当に嬉しそうで。 じゃあね、と僕へ振り向いて手を振れば 君にも同じように手を振ってから母親の許へ。 小さく会釈する母親に此方も会釈を返すと、 座っていた噴水の縁から腰を上げて君のそばへ] 昔の話をしてたんだ。 ……遠い、遠い昔の。 まだ、君にも聞かせたことのない王子様のお話。 (37) 2021/12/14(Tue) 23:44:17 |
【人】 箱庭の雛 フェレス―― 夕方/魔術師の家 ―― 無理なお願いなのはわかっています [ 魔術が絡む呪術には、曲がりなりにも魔術が関わる。 どれだけ注意したとしても、そこには魔力が必要なのだ。 魔力を使わずに呪いを解くと言う行為は、 絡まっり強く結んだことでぐちゃぐちゃになった糸を、 ピンセットだけを使い解くような物。 そんな呪いが存在しない訳ではない。 けれど僕の場合は少し事情が違って。 ] (40) 2021/12/14(Tue) 23:52:47 |
【人】 箱庭の雛 フェレス僕は、長く魔法に触れることができないんです ……魔力が僕にとっては毒らしくって [ 少しだけ耐性がついたんですけれどね。 なんて零す。 幼い頃はそのせいで外に出ることもできず、 魔力を吸う魔道具にずっと繋がっていて。 耐性ができてよかったな、なんて。 もっとも、今もきついけれど。 薬で誤魔化しているから、ばれないように。 笑った。 ] (41) 2021/12/14(Tue) 23:53:08 |
【人】 箱庭の雛 フェレス僕の……いえ、私の名前は" テテル "・ブラキウム 一応貴族の長女ってことになっています ――いないことになってはいるんですけどね [ ブラキウム家はこの街のある国の隣国の貴族。 そこまで大きい訳じゃないから知らないだろうが、 僕は――当主の愛人の子供として生まれた。 ] (43) 2021/12/14(Tue) 23:53:36 |
【人】 箱庭の雛 フェレス その昔、とある街に魔女がいた。 彼女は平和な街を愛し、街の人々は魔女に感謝していた。 ある時、戦争があった。 人は死に、身寄りのない子供達が街を荒らした。 平和で人々の笑顔溢れた街は消えてしまった。 魔女は許せなかった。 街を無茶苦茶にした子供達を。 だからとある呪いを作ったのだ。 身寄りのない孤独な子供には解くことができず、 街に住む繋がりのある者達は解くことのできる呪いを。 誰も知らないなら生きる意味もないでしょう? (45) 2021/12/14(Tue) 23:54:11 |
【人】 箱庭の雛 フェレスThe Grim Reaperが笑う。 けらけら、と。 mors が笑う。からから、と。 そして言った。 赤く染まるモノの頭を取れと。 そして若い物モノから並べるのだ。 謎を解く鍵、答えはある。* (47) 2021/12/14(Tue) 23:55:06 |
【人】 魔剣持ち ヘイズーその後ー その後のヘイズとベリルはしばらく旅を続けていたと思われるが、獣人の里を訪れた前後でその行方はしばらく知れなくなった。 後にヘイズ本人が語った話では、彼は魔剣の導きによってか、その地で妖精郷に迷い込み、仙女イルムガルトの最後の弟子として、しばらくの間、剣技の修練と、それに手解き(意味深)を受けていたという。 その後、妖精郷から戻って後、見た目にも成長して力をつけたヘイズは魔剣グラムベルクを手に、本格的に世界を巡り、いくつもの冒険を繰り広げたとされる。 (48) 2021/12/14(Tue) 23:57:54 |
【人】 魔剣持ち ヘイズヘイズにはさほどの腕力もなく、剣技もかつての勇者には到底及ぶものでなかったが、時折見せる機略と、魅力的な女性が絡むと急に異様な爆発力を見せ、数多の危難を乗り越え続けてきた。 いわく、「死者の後宮」での屍霊術師サリヴァーンおよび彼の寵姫達との死闘。 男子禁制のザラタン島への漂着と幽閉に島からの脱出。 背徳の都モエビアでの幼馴染エルナトとの再会と、都を統べる淫魔教主パラミシアとの戦い、 そして最大の宿敵、聖剣の簒奪者“鬼畜王”ランスロットとの生涯3度に渡る対決… (49) 2021/12/14(Tue) 23:58:43 |
【赤】 薬屋 テレベルム[悠久に流れる時を生きる人魚にとっては彼女は充分 守るべき、愛されるべき子供であるのだが>>*34 幼く扱われて児戯で終わる心配なぞせずとも 互いの加齢差を比べる必要は感じずに 彼女を魅力的な、 女 として見ている。 ああ、けれども。 男は、人の子や他の兎の子を羨んだであろう 幼い時代の彼女>>0:322すら 救ってやりたいと、願わずにはいれないが。 苦しんだ日々の分、それ以上の月日を 重ねて、生やして、愛してやりたい。 脂肪を抱えた一部は、身動ぎの所為>>*35で余計に揺れ 更に男を煽る淫靡さを主張している事を 余裕を失いつつある彼女は客観視出来まい。 ――…いじましい悲鳴が、 溺れてもけして離さないと握る手指が。 男の下半身に熱を篭らせる要因になる事も。] (*43) 2021/12/15(Wed) 0:00:58 |
【人】 魔剣持ち ヘイズ彼の冒険は人々の助けになる事もそうでもない事もあったが、あらゆるものを見て、種族も老若も問わず(後には男女も問わなくなった)多くを抱き、誰よりも意のままに生きた彼の名は、数百年後には魔剣士ヘイズレクとして伝説となり、その冒険は詩人達の語るところとなった。 もっとも、かつての勇者と違い、その物語の大半は子供の教育に良くなかったので次第に話の筋は変わっていった。 ただし一つだけ、彼の側には生涯の最後までメイド姿のホムンクルスの少女が常にあり続け、ヘイズレクが彼女を誰よりも大事にしていた事だけはどの話でも一致している** (50) 2021/12/15(Wed) 0:01:16 |
【赤】 薬屋 テレベルム[下着を下ろして、愛撫したばかりの足から抜いていく。 乱雑さは無く、片方ずつゆっくりと。] こんな所まで可愛いんだな、ラヴァ。 [可憐な花弁の奥は、襞を震わせ、甘い蜜をとめどなく溢れさせ 男を誘う芳香を発しているのにも関わらず、 清純だと思わせる淡い桃色で、彼女の頬のよう。] (*47) 2021/12/15(Wed) 0:03:29 |
【赤】 薬屋 テレベルム[外陰から舌で舐って味わい、鼻先を薄らとした茂みに沈め ちゃぷりと水音を立て、膣口へ舌先を潜り込ませる。 下品には飛び出していない淑女めく慎ましい陰核は やわと指先で遊ばせて、けして爪を立てずに僅かに揺り。] … ――っん…、はぁ、っふ …ぁ、 まい …ン。 [舌で舐ろうともとめどなく溢れる愛液を味わいながら。 同時に人魚の体液は彼女の大切な場所に染み入っていく。 乙女を、 女 に変えていく*] (*48) 2021/12/15(Wed) 0:03:44 |
【人】 星集め サダル―後日談― たかを括っていた。甘くみていた。 だって、ほかの名前をつけられていたホムンクルスたちは、みんなマスターと共にそれなりに、或いはとても、幸せで平和だと思っていたから。 でも私は違う。 私だけが、違う。 名前を思い出した。 でもホムンクルスたちと同じ顔をして。そのくせ、ひととの混じり物で。 (51) 2021/12/15(Wed) 0:16:41 |
【人】 星集め サダルマスターもいない。だれもいない。 なのに。 上手くいくわけがないじゃない。 なんとかなるわけ、ないじゃない。 人間を擁護する者。その意味を持つ名前。 でも人間たちは、私がサダルと同じ顔をしていると知ると。 体に勝手に触ろうとする。 乱暴に扱おうとする。 目つきが変わって恐ろしくなる。 だから私は怖くなって。 街の人たちのことを思い出して。 私の名前を思い出させてくれた彼のことも。 私に愛称を教えてくれた彼女のことも。 帰りたい。 彼に、彼女に、会いたい。 でも、きっとそれは無理だ。 帰るには今来た道を戻らなくてはいけない。 それは本当に私にとっては恐ろしいこと。 それだけの恐怖が。私には感じられていた。 (52) 2021/12/15(Wed) 0:17:22 |
【人】 星集め サダル『…優しいんですね。マスター。』 彼女の身の上にあったことは薄らぼんやりとしかわからない。 けれど、決して幸せでは無いだろうということは察していた。 だから。 その言葉だけを告げて、マスターについて行くだろう。 遠い遠い教会にて。 助けを求めて逃げ込んで。 けれど、異端だ。生命の冒涜の証だと石を投げられ。 (54) 2021/12/15(Wed) 0:19:00 |
【人】 向日葵 店主 イクリール── 後日談 ── 本当に会いに行くのって? うん、勿論だよ。 そろそろ色々旅の厳しさが 身に染みてる頃かなって思うしね。 [ >>53ルベドの言葉に私はそう返す。 見知らぬ人間に周りを囲まれれば 大変な事や辛い事の方が多い。 そういう時に馴染みの顔を見ると 安心するじゃない?と。] (56) 2021/12/15(Wed) 0:44:53 |
【人】 向日葵 店主 イクリール[ >>54優しいんですね、という言葉に そんな事ないよーと笑った。 今思えば、私はサーシャの置かれてる境遇が どのようなものなのか ちゃんと理解してなかったのだろう。 >>26普通の人間のように考えてしまっていた。] (57) 2021/12/15(Wed) 0:45:14 |
【人】 向日葵 店主 イクリール[ けれどハッとして彼女に駆け寄ると 彼女の安否を確認する。 >>2:318命を大切にするようにと言った彼女だから きっと死んでる筈無いと言い聞かせて。 場所も良くないから 私は彼女を抱き上げて移動する。 教会近くの森の中持ってきた毛布を地面に敷いて カンテラで鬱蒼と暗い中を照らす。] っ、サーシャ……だ、大丈夫…? 目を開けて……サーシャ…… [ 軽く身体を揺すり、私は彼女に呼び掛けた。]* (60) 2021/12/15(Wed) 0:46:31 |
【人】 星集め サダル「…イクリールさん?」 うっすら瞼を上げる。意識が浮上してくる。 どうしてこんなところにいるんだろう。 彼女をぼんやりと見上げて。 でも。 隣にいる影にビクッと体が震えてしまう。 同じだ。 私と同じ顔がそこに在る。 (62) 2021/12/15(Wed) 6:14:59 |
【人】 星集め サダル「〜〜〜っ、…ありがとうございます。 すいません、わたし、…倒れてしまって。 助けていただいてありがとうございました。」 幸い、気を失っている間に魔力が回復したようだ。 握っていたものをそっとポケットにしまって。 痛むところに手をかざして回復魔法をかけていく。 ぽう、と掌の内側が白く光った。 (63) 2021/12/15(Wed) 6:15:16 |
【人】 星集め サダル「…イクリールさんは、どうしてここへ?」 私側から、弟妹たちへの情報はもうほぼ遮断されていたから。そうしたくて、そうしていたから。 彼女とルベドのやり取りや、そのルベド側の心中も全くわからない。 だから、首を傾げて。 真面目な顔で、問いかけていた。 あの時以前の頃のように。** (64) 2021/12/15(Wed) 6:15:33 |
【人】 向日葵 店主 イクリール── 後日談 ── あぁ、良かった…… [ >>62安堵の息が漏れる。 意識や記憶が問題ないから 頭部には大きな怪我も無さそう。 彼女が目を覚まして、ルベドを見た時に 身体が震えた理由には思い至らないけれど。] (65) 2021/12/15(Wed) 9:22:23 |
【人】 向日葵 店主 イクリール……良いんだよ。 転んだだけ、って訳じゃないでしょう? [ >>63汚れて傷ついた身体。 何かあったのは間違いなくて 魔物の襲撃であれば逆に傷が浅すぎる。 彼女が自分で傷を治療するなら 私はタオルで汚れを拭う。] (66) 2021/12/15(Wed) 9:22:41 |
【人】 向日葵 店主 イクリールサーシャの一人旅が どうなってるかなって心配でね。 ミートパイを持ってきて もっと楽しいサプライズのつもりだったんだけど 私の方がびっくりしちゃった。 [ 彼女の表情は固くなっていた。 状況が状況だから仕方ないけど 子供のように笑う彼女を見たことがあるから 余計にそう思うのかも。] (67) 2021/12/15(Wed) 9:22:59 |
【人】 向日葵 店主 イクリール……子供、出来たの? [ 私は彼女にそう言った。 極端な栄養不足や、風土病に罹患してなければ お腹の膨らみはそうなのかな、と。]* (68) 2021/12/15(Wed) 9:23:22 |
【赤】 半淫魔 メレフ[女が、「模倣体」の怒張に歯を立てる。 魔力が溢れて、すすり取られる。 せめてもの抵抗だろうか、それとも誘われているのか。 どちらにせよ、淫魔には関係のない事だけれど。] ーーもっと、食べたい。 ずっと、空腹だったんだ。 [今までとは、少し違う声音。 飢えた子供の様な、か細い声。 上下に彼女を挟み込んだ二人の自分が、それぞれきつく彼女を抱き止める。 子供が誰かに甘える様な、そんな仕草。 今までとは、僅かに違う。] (*49) 2021/12/15(Wed) 10:10:09 |
【赤】 半淫魔 メレフ[ゆっくりと、腰が動き始める。 丁寧に彼女の身体から怒張を引き抜いて、それから一息に押し込む。 彼女に負担をかけぬよう、彼女の身体を慣らしていく。 今までとは一転した、穏やかな行為。] いっぱい、気持ちよくしてあげる。 [腰の動きが、少しずつ大きくなる。 彼女の下腹から、粘着質な音が響き始める。 先端が唸り、彼女の反応を促す。 ーー丁寧に、彼女の身体を堕としていく。 腰を押し込む度、先端から白濁した先走りが溢れて、彼女の両孔を満たしていく。 程なく、いっぱいになってしまうだろうか。] ねぇ、今だけ。 おねぇさんの全部、頂戴。 [耳元に囁く。 求めるものには、まだ足りないのだ、と彼女に告げた。。] (*50) 2021/12/15(Wed) 10:11:27 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ―――― 夕刻/自宅 ―――― 「 …… 魔力を使わずに、自体は。 出来ると言えば出来るんだけど … 」 魔術師は基本的に、魔力がなければ何も出来ない。 そして魔力の行使が身体に根付いているから、 どんなに意識しても必ず微量な魔力は流れてしまう。 けれども彼女の――己とは真逆の体質を思えば>>41 極力使わないようにする、というのも毒だろう。 微かにやわく笑う彼女を気遣おうとしたけれど、 結局どれもが慰めにしかならないような気がして 女は睫毛を伏せた。 ] (69) 2021/12/15(Wed) 10:30:59 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 ――――――― …… 、 」 気を紛らわせるために紅茶を飲もうとした手が、 ぴた … と止まる。>>44 いないことになっている貴族の長女、 簡単に解かせようとしていないだろう呪い。 ―――― 記憶と知識の海をどれだけ潜っても 彼女の呪いの解呪方法は見当たらなかった。 個人が作り、生み出した呪いなどというものは それほど難解で、だから誰も扱いたがらない。 (70) 2021/12/15(Wed) 10:31:03 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 …… 貴方の、その呪い自体は 私でも解呪方法は分からない。 呪いは、世界を恨んだ人が選ぶ最後の手段で だから死ぬまで掛かり続ける。 」 人を呪わば穴二つ、という言葉があるけれど あれは二人分の墓穴を用意する覚悟を持てということだ。 呪えば相手を殺せる代わりに、 自分にも同じだけのことが必ず返って来る。 ―――― 願いには対価を。 呪いの場合、命に命を捧げるのと全く同じこと。 (71) 2021/12/15(Wed) 10:31:07 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラそう、だから ―――― 私がここで彼女に「呪いは解けない」と言い捨てても それは当然の話なのだ。 魔術師は誰かを救うために魔術を修めていないし、 正しい筋道で解けないものを放り投げようが きっと誰も私を責められない。 …… …… 魔術師としては、正解、だ。 ローブの裾をぎゅうと握り締める。 殆ど見ず知らずに等しいこの少女を あの方法で助ける義理なんて、―― (72) 2021/12/15(Wed) 10:31:21 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ『 あんたが他者に与えられるほど魔力を持っていなければ 俺は死んでいた生き物だ。 』>>2:-87 ………… …… けれど、魔術師らしからぬ私を あんなに疎んでいた私自身を 肯定してくれた、彼の言葉が頭を過った。 (73) 2021/12/15(Wed) 10:31:29 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ―――― ふ、と息を吐く。 「 でも、ひとつだけ …… 高位魔術師の私にしか解けない方法でなら 貴方を、助けられるかもしれない 」 指先が俄かに冷たくなって、 女は立ち上がり、手近な箱の中へ入れておいた 空っぽの魔石を取り出した。 ―――― あまりにも魔力が増えてしまった時は ここへ魔力を注ぎ、体内の魔力を調整するのだ。 魔力が毒である彼女を、この方法で救うには この魔石に全てを注いで ―― (74) 2021/12/15(Wed) 10:31:41 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 その恨みと憎しみ、全部ひっくるめて ―――― 貴女の呪いを私が貰う。 」 魔術には魔術を、 ―― より強い魔術師だけが用いる諸刃の剣。 全てを女の体内で消し去ってしまう =B 選ぶか選ばないか、 それとも体の限界まで解呪方法を探すことを望むのか。 ………… 女は無言で彼女を見詰めた。* (75) 2021/12/15(Wed) 10:32:59 |
【赤】 向日葵 店主 イクリール── 向日葵:メレフ ── ……? [ >>*49繋がった二人に抱きしめられる。 その行動は今までとは違うような。 狭間。彼は揺れ動いているような……。 ゆっくりとした動き。 とはいえ、子宮にまで入り 後孔には根元まで挿れられているので 優しくとも身体に負担は掛かるんだけど。 そういう行動をしてくれる辺り やっぱりさっきとは違うのかな。] (*51) 2021/12/15(Wed) 10:33:55 |
【赤】 向日葵 店主 イクリールふぅ……ん、ぅ…… [ お腹には触手以外に 液体が満ちる感覚がある。 体液は、媚薬のように身体を蕩かし 異物とも言える陰茎は私の身体を貫いていく。] 全部って……? [ >>*50まだ足りない、と言われても その意味が私にはよく分からないから。] (*52) 2021/12/15(Wed) 10:34:16 |
【人】 行商人見習い ポルクス― 祝祭の終わり:噴水広場で ― [夕暮れに喧騒は溶けるように段々と熱を散らしていく 欲に忠実に、快楽に忠実に。熱狂に染まった空気は、 段々と常の色を取り戻しつつあった。 それでも、祭りの間に灯されたものは 未だ俺の身を、心を燻らせている。 一歩、近づく君の元。 振り向いた君は自分を探していたというけれど>>32] へ?俺を? [どうしてだろう。と考えていれば、遠くから 君と共にいた子供を迎えに来た親の声。 バラニだけでなく俺にも、手を振る幼子に 此方も小さく手を振り返した。 夕暮れの中、近づく君の足音を耳が拾う] (76) 2021/12/15(Wed) 11:36:27 |
【人】 行商人見習い ポルクス 遠い昔の、王子様の、はなし。 [どんな話なのだろう。自分が未だ知らぬ話。 聞きたい心はあるけれど。 それを今迄自分が聞いたことがないのにも 何か意味がある気も、して。 ―― 結局、問うのは続きがあるのなら聞けるだろうか、 そういった類の誘い文句ではあったのだけど>>2:369] [でも。] (77) 2021/12/15(Wed) 11:36:46 |
【人】 行商人見習い ポルクス え?渡したいもの、って…… [なんだろう、と首をかしげる。 取り出されたのは2つ。 1つは、自分の瞳の色に似た首飾り。 綺麗だなぁと目を細めていたけれど 2つ目は――何?貝? 東のものを仕入れてはいるものの専ら日用雑貨めいたもの。 こういった洒落たものは俺の仕入れのラインナップには 全く入って、いなかった。 親方なら知っていたかもしれないけど。 それにしても、玉虫色の中と、真珠色の外殻。 綺麗だと感嘆するが、使い方がわからない。 なので教えてくれるというのなら渡りに船。] (78) 2021/12/15(Wed) 11:37:34 |
【人】 行商人見習い ポルクス わ、ありがとう。じゃあ お願いしようかな。 [好いた男の誘いにほいほい乗ってしまう俺は 絶対に危機感が足りていないのであった。] 親方なら多分明日までは娼館籠りっぱなしだろうなぁ。 ……え?挨拶? [きょとん、とした顔をしたのでした*] (79) 2021/12/15(Wed) 12:07:28 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ誰とも違っている垂れた兎の耳も、 誰かを傷付けることが容易な魔力の量も ―― 負った傷や消したいと希った過去は捨てられないけれど 彼がその全てを愛してくれるのなら、きっと …… 自分で自分を許してやれるような気がして。 きっと彼のように甘やかな愛し方も 陽だまりめいた言葉も、まだ分からない。 けれどこの先の道で彼が笑えるのなら 寒さに震えることが無いように、 ―――― … 抱き締めることは、きっと。 (*54) 2021/12/15(Wed) 12:22:49 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラこれ以上甘やかされては、本当に駄目になってしまう。 だから女は、裏街を歩くのを窘める優しさも 彼から手向けられる甘やかさ以上の過保護を投げたのだ。 ―― いつか失うことを恐れて、 その未来が訪っても、ひとりで生きていけるように。 「 ひゃぅ……っ! ゃ、たべないでってば……っ 」 彼を蹴ってしまわないように注意していたのに、 指先を甘噛みされるくすぐったさへ、肩が跳ねる。 脚へ施される愛撫は柔らかな捕食行為のようで すっかり余裕を失った兎は、最早言葉のみの抵抗を。 (*55) 2021/12/15(Wed) 12:22:53 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ強請るように食んだ指先を、そっと解放し …… どう受け取って貰っても構わない、と 女は甘えを声音に乗せ、それから。 「 ぁ、……う…… 」 かわいい、という言葉にさえ喜んでしまう心と体が 何故だかひどくどうしようもなくて。 焦らしているのかと錯覚する程、緩やかに下着を降ろされ 触れられてもいないのに 女の下腹部はやはり甘く疼いて、蜜を滴らせる。 (*56) 2021/12/15(Wed) 12:23:14 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ「 ――――― ッ、ゃ ひぁ、あん……っ! 」 耳を塞ぎたいような水音がいやに響いて、 とうに蕩けきった膣口へ、彼が舌先を潜り込ませれば 女は理性の焼き切れたような甘い声を上げた。 なんでも好きにしていい、と言ったけれど ―――― … 綺麗な生き物であるはずの彼が。 この世界から守って来た彼が、女の欲を暴いているのを見れば 何故だか逃げ出したいような気持ちにもなってしまって。 (*57) 2021/12/15(Wed) 12:23:18 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラそれなのに、彼の舌が膣口を舐るように動き 指先までもが敏感な陰核へ触れてしまえば、もう。 食べられるばかりの兎は、 快楽に思考も理性も溶かしていく他ないのだけれど。 「 ンぅ……っ、ふぁ、あ んん……! っや、さわるの、やぁ……っ 」 乱れる姿を見せたくなかったはずなのに、 ―― 幻滅されるのではないか、なんて不安ごと そんな気持ちは、快楽と共にどこかへ行ってしまって。 すきにしていいと甘えたのと同じ口で 女はやはり、自分を責め立てる彼へ強請るのだ。 (*58) 2021/12/15(Wed) 12:23:22 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ「 も、きちゃう、……イっちゃうからぁっ きもちいいとこ さわるの、とめて……ッ! 」 散々甘やかしてきてくれた彼ならば、 ―― ご褒美をくれるとさえ言ったのだから。 きっと、快楽に震える兎ひとりの願いを 聞いてくれると思って。* (*59) 2021/12/15(Wed) 12:24:25 |
【赤】 半淫魔 メレフーー…己れは、おねぇさんが気持ちよさそうにしてくれれば、それが好きかな。 [徐々に、意識が浮上しつつある。 本能を剥き出しにして彼女の精気を喰らって、空腹が紛れたからか。 はたまた、自我が本能を抑えつけたか。 どちらかはわからない。 だが、ラヴァと交わった直後のような充足感がある。 またしばらくは、空腹のしなくて済む。 だから、ここからは純粋な快楽を目的にした交わり。] (*60) 2021/12/15(Wed) 12:50:08 |
【赤】 半淫魔 メレフ強めに動くよ。 [彼女の下腹から、肉を打つ音が響き始める。 先端が中でのたうって、彼女の弱いところを探す。 子宮の中から、後孔から、子宮を小突きあげる。 そうして、彼女の反応を見ながら、腰の動きが激しさを増していく。 結合部から溢れた先走りが、白く濁る。] [腰の動きはさらに大きくなって、彼女の腹の中で二本の怒張が暴れる。 てんでバラバラなリズムで、彼女の胎を掻き回す。 そうしているうちに、怒張の中を駆け上がるものがある。 それに応じるように、腰の動きを激しくしていく。 そして、二人の自分が一際強く腰を押し込んだと同時ーー彼女の胎に、多量の白濁をぶちまけた。] (*61) 2021/12/15(Wed) 12:50:40 |
【赤】 半淫魔 メレフーー大丈夫? [白濁は粘性が強く、彼女の胎に留まる。 彼女の中を、真っ白に汚していく。] もっと、しよ。 [まだ白濁を溢す怒張で、構わず彼女の胎を掻き回し始める。 彼女は好きにしていいと言った、なら、もっと、もっと快楽に溺れて、喘ぐ姿を見ていたいから。] (*62) 2021/12/15(Wed) 12:50:49 |
【人】 星集め サダル「生命。大事にしないといけませんから。」 ホムンクルスには子どもはできない。その筈だった。 でも自分は真っ当なホムンクルスではない。 お腹をさする。確かにここに命がある。 歪んだ生命体の自分の中に、確かな命が。 「この子のためにも。平和に暮らしたいんですけど。 私のしてきたことは軽い事ではなくて。 だから、今は耐えないといけませんね。 …本当に、助けに来てくれてありがとうございました。」 (82) 2021/12/15(Wed) 17:32:44 |
【人】 星集め サダルお腹を庇いながらゆっくりと頭を下げる。 もしあのまま倒れたままだったら、自分も、お腹の子もダメだったかもしれない。 そう思うと、目の前に彼女がいてくれることが嬉しくて。 (83) 2021/12/15(Wed) 17:32:59 |
【人】 星集め サダル「ミートパイ…一緒に食べても良いですか? ふふ、あの日を思い出しますね。」 サダル・ミロンとして対話した最後の日。 その日を思い出して、私はほんの少しだけ笑うことができた。* (84) 2021/12/15(Wed) 17:33:13 |
【人】 向日葵 店主 イクリール── 後日談 ── ……良い面ばかりじゃないのは確かね。 でも傷付けられて良い理由なんて無いよ。 [ >>80彼女の旅に何があったのか。 話を詳しく聞いたわけではないから分からない。 けれど彼女が傷付いた理由には 正当性なんてあっちゃいけないと思ってる。] (85) 2021/12/15(Wed) 19:47:34 |
【人】 向日葵 店主 イクリールううん、友達の為だもの。 ……本当は耐える必要なんて無いんだよ。 貴方のして来たことがどんな事でも 罪には罰なんて 人間の考えの一つに過ぎないんだから。 私は、貴方の健やかな人生を願うよ。 [ >>83今の状況に、間に合った事だけは良かった。 もっと遅かったら。 あるいは街から出てなければ 本当に死んでいたかもしれないと思うと ゾッとする。] (86) 2021/12/15(Wed) 19:48:46 |
【人】 向日葵 店主 イクリール……勿論。さーちゃんの為に持って来たんだからね。 今日はワインは飲んじゃダメよ? [ >>84彼女の笑顔を見れば少しだけ安心出来る。 テーブルも何もないのが残念だけど 彼女の怪我が治れば、少しだけ一緒に食べよう。] (87) 2021/12/15(Wed) 19:49:12 |
【人】 箱庭の雛 フェレス私は、誰かを傷つけて生きたいと思いません だから、私のせいでラヴァンドラさんが傷つくくらいなら [ その方法でラヴァンドラさんに何かがあったら、 僕はその罪の重さに耐えきれる気がしない。 ] (91) 2021/12/15(Wed) 19:52:45 |
【人】 箱庭の雛 フェレス人は生きて行く上で何かを犠牲にしている。 けれど大抵それを知らないままである。 人はそれを知ることを望まない。 それこそ「知りたくもなかった」ことになる程に。 (92) 2021/12/15(Wed) 19:53:00 |
【人】 箱庭の雛 フェレスI know The Grim Reaper is coming. But it's not over yet. I haven't proven that I'm alive. (93) 2021/12/15(Wed) 19:53:28 |
【人】 箱庭の雛 フェレスさてはて、存在の証明とは何か それは人と関わりあい支えることか? 誰かを呪い恨むことか? 人に覚えてもらって記憶に残ることか? それは (94) 2021/12/15(Wed) 19:54:40 |
【人】 箱庭の雛 フェレスどうしたの? [ 優しそうな声。 そこにいるだけで嬉しくて、 そこにいないだけで酷く寂しい。 その人の笑う顔も、悲しむ顔も、 怒った顔も、喜んだ顔も、 全部知っていて、 全部わからない。 ] これあげるっ! まぁ、花飾り? 頑張って作ったんだよ! ふふっ、ありがとう……大切にするわ、■■■ やった♪ 花畑すごいすてきだったから次は一緒に行こうね、 (95) 2021/12/15(Wed) 19:55:13 |
【人】 箱庭の雛 フェレスいつも何かが足りない、 何か大切だったはずの物が、 忘れてはいけない物のはずなのに、 たった一つ残された宝物だから。 僕は Who am I ... ?* (96) 2021/12/15(Wed) 19:55:33 |
【赤】 向日葵 店主 イクリール (*63) 2021/12/15(Wed) 20:13:54 |
【赤】 向日葵 店主 イクリールん…。ふっ……いいよぉ…… [ 子宮に性感帯は無いから 弱い所というよりは、紋章を通じて 子宮全体が感じるようになってるだろう。 突き込まれれば突き込まれるだけ 彼の体液は入り込み、身体は敏感に 媚薬を飲むのと似てるようで違う 未知の感覚に溺れるよう。] (*64) 2021/12/15(Wed) 20:14:08 |
【赤】 向日葵 店主 イクリール──ん、っ…ぶっ…… [ >>*61元々入り切らないはずの触手が 身体に差し込まれるのだから お腹はぼこりと中から膨らむ。 加えて精液と呼んで良いのか 彼の白い体液が身体の中を満たしていく。 子宮からは溢れるかと思いきや、粘りっこく 子宮の中に残ったまま。 腸に出された方は身体の奥まで満たしていく。] (*65) 2021/12/15(Wed) 20:14:21 |
【赤】 向日葵 店主 イクリールはへ……ろ、ろうぞ…? [ >>*62どうぞ、と私が言う前に 彼は動いていたかもしれないけど。 性交と言うには、グロテスクで けれど彼は気持ちよくしてくれているらしい。 ぼこ、ぼことお腹の中を叩かれながら 2人のメレフの間で揺らされていく。 3人目の子のものを握って、扱いてあげるくらいが 限界でちょっと申し訳ないけど。]* (*66) 2021/12/15(Wed) 20:14:32 |
【人】 星集め サダル―後日談― 「ありがとうございます。嬉しい。 そうですね、お酒はやめておきます。 もしあれば、白湯をくださいな。」 温かいものは心も身体も癒してくれる。 彼女のホムンクルスが食事の用意をしてくれて、久々に食べたミートパイに頬が緩んだ。 「美味しい。あそこのミートパイはやっぱり美味しいなぁ…。」 口にして。咀嚼して。 スパイスのよく効いたパイはお肉がしっかり詰まってて、時折感じる刻み野菜の存在がそこに優しい甘さを添えてくれる。 スパイスは香りを豊かにすると同時に身体に活力も与えてくれる。 ああ、美味しいなあ。 そう思って、懐かしさにも言葉少なになって。 (97) 2021/12/15(Wed) 20:22:49 |
【人】 星集め サダル「…近くまで、送ってくれませんか?」 浮かべたのは困り顔。 完全に帰ることはできない。 でも、今は離れ過ぎてしまったから。 少しだけ近くに戻るの、その為のお願い。 「エオスの近くの町か村か森で、 改めて暮らしていこうと思います。 それならイクリールさんともっとお話しできるし お手紙でもやりとりできるでしょう? エオスに戻ると。 私は私を見失ってしまいそうで。 置いてきた子たちの居場所を奪ってしまいそうだから。」 (99) 2021/12/15(Wed) 20:23:40 |
【人】 星集め サダル戻りたい。戻れない。戻らない。 そんな気持ちの揺れの中で。 だめ? と、彼女に問いかける私は、少しばかり苦しくて。 なんとかそこで、暮らしていけないから試してみよう。 真実を認めながら生きていくしかないんだと。 そんな気持ちで。* (100) 2021/12/15(Wed) 20:24:54 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ―――― 夕刻/自宅 ―――― 幼気な少女の落ち込んだ声音は、存外心を刺した。>>89 気丈に振る舞うその様を見れば見る程、 女はなにが正解なのか理解らなくなってしまう。 現実を突き付けないのが正しかったのか? 優しい偽りに触れさせれば良かったのか。 ―― けれど女は、やさしい嘘なんて識らない。 怖い夢を見たの、と泣く子どもにも 道に迷ったの、と哭く子どもさえ 涙を止める方法一つも知らない。 (101) 2021/12/15(Wed) 20:32:51 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 …… ………… 別に、何にもならないよ。 魔術師だもの ―― 呪われることには、慣れてるし 」 箱入りの少女はきっと知らぬことだろうが、 魔術師というものは敵の多い生業なのだ。 実際に彼女のような呪いを掛けられたことはないけれど そう言った方が、肩の荷も下りるものだろう。 真実ではないけれど 虚偽でもない。 躱すように言葉を紡ぎながら、女はちらと視線を彷徨わせ 知り合いらしき会話を交えていた人魚を探した。 穏やかでは無いこのやり取りは、 出来れば彼には聞かせたくないものだから。 (102) 2021/12/15(Wed) 20:32:55 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 …… 例えこの方法で私が傷付いても、 それは貴方のせいじゃない。 安心してよ、――――私、強いから 」 魔力の一切を無くした状態で呪いを取り込めば、 流石に女とて血くらいは吐くかもしれないが。 心配性の人魚に幾度も返したのと同じ言葉で 女は安心させるように微笑んだ。 「 私の心配より、 自分のことだけ考えた方が良いと思うな? 」 そうして、彼女の両頬へ ――やわく手を添わせ。 (104) 2021/12/15(Wed) 20:33:10 |
【赤】 星集め サダル「あっ…、あっ。あんっ…!」 マスターが幸せなのがベリルの幸せ。 だから、マスターが老若男女を相手にするのは別に良い。なんなら、マスターが望むのなら彼らと共にプレイしたり、マスターの他の相手に抱かれることすらするだろう。それをマスターが望むなら。 でも。マスターに触れられる時とは違い、他の相手ではあまりにも感じるレベルが低いのは明らかだったりする。そして。 マスターが他の誰かを相手している時。 自分から誰かと…ということは無いけれど。 彼の服の匂いを嗅ぎながら、一人彼を思い耽るのは、もう仕方がない事では無いだろうか。 (*67) 2021/12/15(Wed) 20:49:29 |
【人】 向日葵 店主 イクリール── 後日談 ── 白湯ね。 少し待ってて。水を火で炙れば良いだけだから… [ >>97ミートパイを解凍する際に 火の魔術で飲み水を沸かせば白湯も出来る。 彼女の頬が緩んだのを見て 私も嬉しくなって頬が緩む。] (107) 2021/12/15(Wed) 20:58:06 |
【人】 向日葵 店主 イクリールそうでしょ? 本当に美味しい……いつでも食べたくなる。 [ サク、としたパイ生地の食感は 解凍しても保たれているようだ。 一口、二口。 食べていると彼女の言葉が少なくなり 私もそれに合わせて少しの間、口を閉じる。] (108) 2021/12/15(Wed) 20:58:19 |
【人】 向日葵 店主 イクリール……近く? [ >>99彼女の言葉に私は不思議そうに返す。 サーシャは困った顔をして…… 何か葛藤しているような。 どうして近くなの、と言い掛けて 彼女はその理由を先に話してくれた。 私を見失う、居場所を奪ってしまう。 そんな理由] (109) 2021/12/15(Wed) 20:58:33 |
【人】 向日葵 店主 イクリール…………。 [ >>-329彼女の言葉に私は言葉に詰まる。 帰って来て欲しかったけど 彼女には彼女の理由がある。 それも、彼女がこんな目にあっても 帰らないと言うだけの理由。 ……でも近くまで、と言うほどには 彼女も弱っている。 私はそんな気がするから。] (110) 2021/12/15(Wed) 20:58:49 |
【人】 向日葵 店主 イクリール……子供はどうするの? これからお腹がもっと大きくなって 子供を産むときに頼れる人は? 身重の時に働けないと思うけど どうやって日銭を稼ぐの? 無理をして働いて、お腹の子が死んじゃったら? [ 近くの町。 そうは言っても同じ町じゃない。 手紙でやり取りができたとして 緊急の用事には対応が出来ないかもしれない。] (111) 2021/12/15(Wed) 20:59:12 |
【人】 向日葵 店主 イクリール……今のサーシャは1人に出来ない。 だって、心配だもん。 私が、心配なの。 [ 彼女の手を取って でも、私は、彼女の選択を肯定したいから。] (112) 2021/12/15(Wed) 20:59:38 |
【人】 向日葵 店主 イクリール私も近くの町に一緒に住むから。 一緒の家を借りましょう。 ……少なくともサーシャが子供を産んで 落ち着くまで。 そうじゃないと私は夜も眠れないよ。 [ 私のお店は休店で良い。 元々金銭のやり取りはない。 それに彼女とは違って私のフットワークは軽いから エオスに戻ろうと思えば戻る事も出来るんだから。] (113) 2021/12/15(Wed) 21:00:03 |
【人】 向日葵 店主 イクリールさーちゃんがどんな思いなのか 私はまだ分からないけど。 友達に頼っちゃダメな理由は、あるの? [ と、彼女の瞳を見て言った]* (114) 2021/12/15(Wed) 21:01:12 |
【赤】 薬屋 テレベルム[彼女の躰は何処も甘く出来ていて、嬌声伴えば>>*55 何処もかしこも食べてしまいたくなる。 代価を求め合う街ではあるが、彼女に代価を求めはしない。 哀しむ日々を乗り越え、愛>>-294される事を知った女は、 ただ、男を抱擁すれば良い。>>*54 彼女の腕に縋られて、暖を取る機会を得るだけで ――― 情愛に包まれる男はエオス一の果報者だ。 褒美を求める女>>-296は子供のように純真だった。 情交を交わし男が女を求め女が男を求むこの場に於いてすら。 なんでもと言ったか、などと意地悪い事は告げないが、 彼女がずっと手を伸ばして来たものを、沢山与えよう。 彼女は、人魚に愛されるべくして生まれて来た幸せの兎だから] (*69) 2021/12/15(Wed) 21:26:48 |
【赤】 薬屋 テレベルム良いな、 甘える事に慣れて来たか? [ご褒美を強請る無邪気な唇も。 愛液を沸かせる欲の源泉も。>>*56 男に甘えて、強請って、沢山欲しがりになれば良い。 この秘所を暴かれる事はきっと少なく無かっただろう。>>*57 だからこそ、男の欲望に良いようにされて 粗雑に男をくわえ込まされるばかりの部位では無く 愛情を与え合う存在に可愛がられる場所に変えてやりたい。] ん…、ふぁ……、ラヴ、… ――ァ [彼女の嫌>>*58、は男に制止を促すどころか もっと、深い場所まで満たしてと聞こえる糖度を孕む。 欲の泉から掬い上げる愛液も、舌に吸い付く恥肉も 男を誘うばかりの感度を示しているというのに。] (*70) 2021/12/15(Wed) 21:27:05 |
【赤】 薬屋 テレベルムんぁ、っふ。…、 …と、 めて? [深く沈ませた舌を内膜で泳がしていたが、 彼女の望みを聞き受けたかのように>>*59侵入を留め。 口を聞くのも難しいので一度舌を抜き去れば、 こちらを彼女が見ていたなら、とろぅりと蜂蜜のように 唾液だけでは無い起因で糸を引かせ、 顎に雫を垂らす男の様相も拝めるだろうが。] 良いんだよ、何度も、俺の為に散ってくれ。 ……あんたが枯れないように、水をやろう。 [彼女の絶頂を耐える姿は、泣きの入った懇願は、 花開く前の蕾のように可憐でいじましいから。 膣に舌の代わりに指を差し入れて、 小ぶりな陰核を唇で食み、これなら良いのかと目だけで微笑い] (*71) 2021/12/15(Wed) 21:27:31 |
【赤】 薬屋 テレベルム[欲に溺れる事は恐怖では無く、女の幸せでもあるのだと。 教え込むように繋いだ指は然と絡め。 胎内に潜らせた指はいくらか内側に曲げて、 女の性感の一つであろうざらつく天井を指腹で嬲り。] ッ、ふ …、 [そうして、突起の皮を唇で軽く剥くようにして 芽を出した粘膜を舌で舐り、指の律動に合わせて擦ろう。*] (*72) 2021/12/15(Wed) 21:28:49 |
【人】 星集め サダル「一緒の家? でも、…お店とか、日銭、とか…。」 手を取られる。それを振り解くことはしない。 けれど、一緒に暮らすと金銭面ではどうなるのだろう。 完全に彼女を頼る形にはならないか。 それに。一緒に暮らせば、彼女の暮らしに影響させてしまう。なにより、目の前の彼を目にする機会が増えるだろう。 私が、私を見失いそうになる同じ顔を。 (116) 2021/12/15(Wed) 21:43:32 |
【人】 星集め サダル「…なら、頼って良い? でも、一緒に暮らすのは、ちょっと、怖い。」 怖いの理由。同じ顔をあまり見たく無い。 でもそれを言葉にするとこの子を否定することになるから。 (118) 2021/12/15(Wed) 21:44:21 |
【人】 星集め サダル「イクリールさんの家の隣に、家を建てるか、借りるか、します。 …そうしても、良いですか。 私も不安なの。怖いの。一人は、もういや。 何よりこの子のために平和な場所で暮らしたい…。」 うう、ぐすっ、と泣き声が響く。 両手でイクリールさんの手を握り締めながら泣くその姿は。 どこか祈りを捧げるような。* (119) 2021/12/15(Wed) 21:44:35 |
【赤】 半淫魔 メレフ[二人がかりで、彼女を掻きまわす。 一心不乱に、彼女の身体に溺れていく。 下腹から熱が込み上げる度、遠慮なく彼女の胎に注ぐ。 淫魔となってから、ずっとひた隠しにしてきた空腹感。 それを、彼女の身体が埋めてくれる。] ねぇ、おねぇさん。 おねぇさんが気持ちいい事、もっとしてあげるから。 もっと、こうして繋がっててもいいかな。 [彼女の胎から、精気を吸い取る。 そうして吸い取った分を、白濁として彼女の胎に注ぐ。 また彼女から吸い取る。 その繰り返し。 彼女がより強い快感を得られるように角度を変え、突く位置を変え、彼女を責め続ける。] (*73) 2021/12/15(Wed) 21:56:24 |
【赤】 半淫魔 メレフもっと、もっと――。 [その後の言葉は続かない。 あれほど人に晒す事を忌避していた本能をむき出しにして、ひたすら彼女の身体に溺れている。 彼女だけが、今の醜い自分を曝け出せた相手だから。 そうして、この歪なまぐわいはどちらかの体力が尽きるまで続いた事だろう。**] (*74) 2021/12/15(Wed) 21:56:34 |
【人】 向日葵 店主 イクリール── 後日談 ── お金はひとまず心配しないで。 伊達に長生きしてないの。 ……お金については毎日考えましょう。 [ >>116私は彼女を養えるけど それが健全な関係とも思えないから 働くにせよ、借金にせよ、何にせよ 金銭についてはなぁなぁにせず彼女と話し合おう。 彼女が、同じ顔に恐怖を覚えているのは まだ私には気づけない。 それもいつか話せるだろうか。] (120) 2021/12/15(Wed) 22:11:08 |
【人】 向日葵 店主 イクリール (121) 2021/12/15(Wed) 22:11:20 |
【人】 向日葵 店主 イクリール……分かった。一緒に住むのがダメな理由は 今は聞かないよ。 頼ってくれるだけで十分。 うん、それで良い。 不安なのも、怖いのも、当たり前。 ……私が1人にはさせないから。 (122) 2021/12/15(Wed) 22:11:41 |
【人】 向日葵 店主 イクリール[ 祈るように手を握る彼女に こつん、と額を当てて彼女が落ち着くまでは 直ぐそばに居よう。 彼女が安心出来る日が来るように。 私は、祈らず。 天には祈らず。 私が出来ることを全てしよう。]* (125) 2021/12/15(Wed) 22:13:01 |
【人】 坊っちゃん バラニうん。 だって、今の君は親方さん預かりだろう? もちろん、ご両親にもだけどさ。 [筋は通さないとね。 この街の商人としても、男としても。 とはいえ、今から娼館に突撃するほど野暮なことはない。 そんなことをするくらいなら、…ねぇ?] (127) 2021/12/15(Wed) 22:32:34 |
【人】 坊っちゃん バラニ[それから…そうだ] …少し、試させてほしいことがあるんだ。 本当に、ちょっとだけ。 [少し真剣な、だけど悪戯めいた顔をすると、そっと君の前で両手を広げて。 君が、その身体を預けてくれるなら、その背と腰に腕を回して] ……ん、っく…。 [決して格好良いとは言えない一声と共に、君の身体を持ち上げよう。 所謂、お姫様抱っこという奴を] (128) 2021/12/15(Wed) 22:35:03 |
【人】 坊っちゃん バラニ[時間にすれば、本当に十数秒といったところ。 それでも、僕の腕で持ち上げた君の身体を 宙に浮かせることくらいは叶ったはず] ――…。 [僕よりほんの少し背の高い>>1:-115 君の身体を抱き上げたまま、くるりと一回転してみせて、 それから満面の笑みと共にそっと君を地面におろした] ……あまり格好つかないな。 [はは、と肩で息をしながら、それでも。 ずっと自分にはできないと思っていたことができて 喜びは、隠し切れない] 次はもっと、君を抱き上げて街を歩けるようになるよ。 [そのときには、もう少し君より大きくなれているといいな。 君と並んで、格好つけられるくらいに]* (129) 2021/12/15(Wed) 22:36:02 |
【人】 星集め サダル―後日談― 「私が…お母さん…。」 そうだ。私はお母さんになる。 イクリールさんの過去を知らないけれど。 だからそのことには何言えないけれど。 私は私のために。この子のために。 「…ありがとう、本当に、ありがとう…。」 (130) 2021/12/15(Wed) 22:36:48 |
【人】 星集め サダル私は彼女と額を合わせるようにして。 泣いて、泣いて、ひとしきり泣いてから彼女と共に帰路につく。 家の手配はすぐにはできなかったから、その晩は一緒に寝かせて、と甘えて。 次の日から手配して。彼女の店の隣、青い屋根の小さな家を作る。 仕事も探した。幸い、街の人はサダルを知ってるから。文書屋のお手伝いやイクリールさんのお手伝いをしてお金を得て。 少しずつ時は過ぎていく。 私のお腹は少しずつ満ちていく。 (131) 2021/12/15(Wed) 22:37:09 |
【人】 星集め サダルお腹の父親について。 聞かれなければ伝えなかったけれど。 聞かれたら隠すつもりもなくて。 十月十日経った頃のある日。 痛みに耐えながら、私はその人の名前を呼ぶ。 (132) 2021/12/15(Wed) 22:37:22 |
【人】 星集め サダル私の名前を思い出させてくれて人。 私に唯一の命を授けてくれた人。 その人の名前を呼んで。 涙をほろほろ流して。 そうして産声が響く。 生まれたのは男の子の双子。 我が子をこの手に抱いた時。 (133) 2021/12/15(Wed) 22:38:28 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ誰かになにかを求めたことは殆ど無くて、 ―― けれど、彼だけは 彼の全てが欲しいのだ、と 訴える心のまま、兎は甘えた言葉を零す。 とめて、と紡いだ反応は生娘さながらだというのに 蜜口からは絶え間なく愛液が滴り落ち 彼の舌をもっと奥へ迎え入れようと媚肉が動く様は 淫らに蕩け切った女の貌で。 「 ッひぁ、あ、ンぅ……っ 」 膣の奥を泳いでいた舌が抜き去られる感覚に 腰を甘く震わせ、瞳を潤ませた。 (*75) 2021/12/15(Wed) 22:40:00 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラきゅぅ、と収縮を繰り返す媚肉は はしたなくこの続きを強請るよう。 ―――― 熱を帯びた吐息を零した女が彼の方を見遣れば、 引いた糸が彼の顎までも濡らしているのを捉えてしまい 元々赤かった頬は、林檎のように真っ赤に染まって。 「 だ、って……こんな、すぐイっちゃうの はずかし、 」 少し前までは、男と女の気配さえ無かったのに。 …… それが人魚の賢明な努力の結果であるとはいえ 自分の淫らさが露わになってしまうみたいで。 ―――― 彼に、全部を剥がれていく、ようで … (*76) 2021/12/15(Wed) 22:40:04 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ「 んにゃ、ぁっ!? 」 意識をすこし余所へやっていたせいか、 膣へ指が差し入れられる感覚へ身体を跳ねさせ 同時に猫のような鳴声があふれてしまう。 「 ―――――― ッふ、ぁ…… ずる、ぃ……っ 」 落ち着くまで待ってくれると思ったのに。 理性もなにもかも捨てて、彼だけを求めるような 浅ましい姿を晒さないでいたかったのに。 ―――― そんな風に甘やかされては>>-353 何を言う気も、すっかり奪われてしまって。 (*77) 2021/12/15(Wed) 22:40:14 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ彼が眸だけで微笑ったのは気付いていたけれど これなら良いのかと言いたげな微笑への 咎める言葉も態度も、シーツの海へ沈めてしまおう。 「 や、ぁン、ふぁ ああ……っ! 」 繋いだままの手をぎゅうと握り締め、 与えられる快楽を受け入れる顔は甘やかに蕩けて。 ―――― ふわ、と身体が浮くような、 背筋にぞくりと痺れが奔るような感覚に襲われれば 快楽を逃すように頭を微かに振ろう。 (*78) 2021/12/15(Wed) 22:40:18 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ彼の指先が女のざらついた天井を撫でた瞬間に、 ぱち ―― と視界には光が飛んだ。 制止を掛ける言葉の余裕さえ奪うように 陰核を舌で嬲られ、弱いところを擦られては 限界を教えるように、彼の指を媚肉がきゅうと締め付ける。 「 んゃ、あ、ッひぅ う……っ! 〜〜〜〜〜っっっ!! 」 ――――― びくん、と一際大きく身体が跳ね、 それから女はくたりとシーツに身を投げ出した。 (*79) 2021/12/15(Wed) 22:40:22 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ「 ……っは、ぁう……ん…… 」 きゅん、と疼き続ける腹の奥がいっそ痛い程で。 膣内にいる彼の指を最奥へ誘おうとするように 達したばかりの媚肉はきゅうと収縮を繰り返す。 ………… 思考がぼやけて、 彼のことしか考えられなくなってしまう。 はふ、と欲の色に彩られた吐息を零した女は 力の抜けた足を必死に動かし、 膨らんでいる彼の欲を、す … となぞった。 (*80) 2021/12/15(Wed) 22:40:30 |
【人】 行商人見習い ポルクス えッ、何が? [危機感がまるでないのは、君だからなのだ。 無辜の信頼というやつかもしれない。 ――何を頑張るのかはわからないけれど。 俺は君の洗練された仕草に、指に触れる唇に ほんのり頬を染めるのでした。 それから、それから。] まぁそうだけど…… なんだか嬉しいような。気恥ずかしいような。 親方もそろそろいい人1人くらいできねぇのとか 行商の街につくたび毎回揶揄ってきてたから びっくりさせちゃうかもだけどね。 両親は。というか兄弟は。うん、五月蠅かったらごめんね? [多分うちんちが驚きで阿鼻叫喚するんじゃなかろうか。 狼の獣人の一家は、驚いた時の遠吠えがうるさいので有名だった。] (135) 2021/12/15(Wed) 22:50:56 |
【人】 行商人見習い ポルクス[さて、これから君の家に行くのだろうと 思っていた時であった。] 試させてほしい、こと? うん、いいよ。 [なんだろう、と真剣な様子を滲ませるかんばせを眺める。 両手を広げるその様子に、体をゆったり、預けて。] ――― わ。 [えっ、俺宙に浮いてる? 思わずめをぱちくり。だって、昔は、あんなに ゆるやかな一回転。地面に降りて。 君は疲れを滲ませてるけど。昔の様子からは 全然想像もできない、こと。] (136) 2021/12/15(Wed) 22:51:18 |
【人】 行商人見習い ポルクス ……おどろいた。 でも、嬉しいな、ぁ。 ”次”があるのが。 [その日を楽しみにしてるよ、王子様。と 肩で息をする君の額に、口づけ1つ*] (137) 2021/12/15(Wed) 22:51:31 |
【赤】 向日葵 店主 イクリール── 向日葵:メレフ ── [ >>*73きっと相手が1人であっても 私が相手出来たかは分からない。 2人ともなればなされるがまま。 ……荒波に漂う小舟の気分で悪くない。 気分良く酔うように彼に揺らされる。] (*82) 2021/12/15(Wed) 23:20:01 |
【赤】 向日葵 店主 イクリール……夜までには終わりだからね? そうしないと私死んじゃうかもだから。 [ >>*73彼の言葉に強制力はない。 淫魔であれば強制するような 紋章もあるかもしれないが そんなものがあればもっと大変だったかも。 ……もっと気持ちいいなら考える。 快楽で誤魔化せないような 軽い脱力が身体を襲うのは 彼に精気を吸い取られているからだろう。] (*83) 2021/12/15(Wed) 23:20:17 |
【赤】 向日葵 店主 イクリール……君は子供みたいだね…… [ >>*74ひたすらに私の身体に溺れる。 私の方が溺れているのか分からないけど。 醜いとは思わない。 淫魔のような意識であった時も 会話ができなくてつまらないなとは思うだけで。 彼と楽しんでいたのは夜になる前まで。 人形屋への用事があったから。 そうでもしなければ夜中までしていただろう。 その場合は私の精気がごっそり取られて 次の日は寝込んでたかもしれないけど。] (*84) 2021/12/15(Wed) 23:20:31 |
【赤】 向日葵 店主 イクリールまた遊びに来なよ。 気軽にさ。 [ 衣服を整えて 私は彼にそう言ったのだった。 彼がその後もお得意様だったかは 今日の彼の満足度次第だろうか]** (*85) 2021/12/15(Wed) 23:21:47 |
【赤】 薬屋 テレベルム 安心しろ、男が早いと女は泣くが、 女が果てても男は喜ぶだけだ。 [ふやけそうなくらいに蕩けた内壁は指を食いしばり 奥へ奥へと飲み込まんとしているのだから>>*76 絶頂が直ぐ傍にある事を彼女の胎内を探る男も察しており。 慰めというよりは眼前の男も含めた理りを教えてやり。 乱暴に爪で掻いたり噛み付く猫と比べてはいけない 愛ぃ女の悲鳴は鼓膜に甘い囀り。>>*77 彼女の願いは聞き入れてはやれないが、 その代わりに、甘美に酔いたがる肉を愛してやりたかった。 絡む指へと必死に縋る爪の食い込みすら幸いで>>*78 白雪を落とし込んだような肌が赤く熟れた 林檎と化しても>>*76息の根を止める毒はやらない。] (*86) 2021/12/15(Wed) 23:30:02 |
【赤】 薬屋 テレベルム[絶頂に悶える女を見た事が無い訳ではない。 だが、髪を振り乱し、理性を飛ばしす相貌は 生々しさも、醜さも伴うものだが、 ] ……、ラヴァ。 綺麗だなあ ……、 [ ―――彼女は、一枚の聖画のように美しいのだ。 余韻に色めく肌も、玉のように散る汗も、 投げ出された四肢の震えも、 男の目を釘付けにする弛緩した表情ひとつすら。] (*88) 2021/12/15(Wed) 23:30:52 |
【赤】 薬屋 テレベルム[望むようにはするつもりだし、男も先を望むも 今しばらく、猶予を貰いたい。 そう、絶頂感に震えている彼女の子宮を鎮めるように 下腹を丸く撫ぜて、 よしよし、愛い愛い、と甘やかすひと時を。 男は彼女を性の玩具にしたくて暴いた訳では無いのだから 労わるのも、彼女の汗が乾くほど長い時でも無いけれど。] (*90) 2021/12/15(Wed) 23:31:28 |
【赤】 薬屋 テレベルムラヴァ、俺もあんたが欲しい。 ……、ずっとこうしたかったんだ。 [彼女の衣服は下着すらも彼女の体の一部であるかのように 丁重に扱ったが、己の下衣ばかりは乱雑に撥ね退け。 抜き出した怒張を幾度か扱く素振りはするものの そこはとっくに育っており、位置を確かめて下肢を寄せ合い。 膣口とその上の陰核に摺り寄せて揺らせば、 挿入の予兆と共に、会陰を焦らす感触をも誘うか。 にちゃりと濡れているのは絶頂に震えた蜜の源泉か、 或いは、先走る己の腺液なのか、混ざり合って、溶けて。] (*91) 2021/12/15(Wed) 23:31:45 |
【赤】 薬屋 テレベルム[肉の弁を掻き分けて、みちり、質量を伴う挿入。 膨れた亀頭を食ませ、一息に突くよりは少しずつ。 己の欲求を律する意味など、彼女の心と 彼女の大事な場所を傷つけない為に決まってる。] …、は …ぁ… …ンン ――…、 [腰をじりじりと前傾させ、媚肉を暴いていく。 彼女の胎内を穢したいと欲望で肥えたふぐりが震え、 ぐん、と上向く熱源も窮屈さと潤いに満ちた女の園を悦び猛り 奥まで届ける頃には、額を汗が伝い。 一番に求めるは、彼女の…、愛しい彼女の身の安全。 そうと掻き抱き、背を腕で閉じ込めて、 唇を薄く合わせてから、 …覗き込む。] (*92) 2021/12/15(Wed) 23:32:32 |
【赤】 薬屋 テレベルム大 丈夫か、 ―――、 苦しく、 っない…… ? [交じり合う獣のようにはいかない。 だって彼女は、何よりも愛らしい彼女は。 ひとりの、女の子なのだから。*] (*93) 2021/12/15(Wed) 23:32:52 |
【人】 魔剣持ち ヘイズそれに、ベリル以外の相手とも相当に、数え切れないくらい楽しんだ。 ベリルはその場にいる事もあり、共に楽しむ事もあり、他の相手に抱かせる事すらあった。 けれど、自分と二人の時とは全く反応が違うから、そういう事は後にはほぼなくなり、ベリルを一人残す事も増えた。 それが自分の性分で、容易に変えられるものでなかったのは確かだし、そんな時に自分を思って慰める姿も言いようなく健気で愛らしく思ってはいたのだけれど。 (139) 2021/12/15(Wed) 23:41:59 |
【人】 箱庭の雛 フェレス―― 夕方/魔術師の家 ―― それでも、私は [ 安心させるような、その言葉。 その言葉の真偽なんて僕にはわからない。 救いの手がそこにあるかもしれないのに、 どうしても手が伸ばせない、助けてと言えない。 慣れてしまった考えに思いが固まって。 なのに、 (140) 2021/12/16(Thu) 0:43:26 |
【人】 箱庭の雛 フェレス私は……僕は…… [ " どうしたい "かなんて、そんなもの 決まってる、 僕は、誰にも迷惑をかけないで生きたい。 私は、生きていたことを誰かに覚えていて欲しい。 ―― あれ? ] (141) 2021/12/16(Thu) 0:44:19 |
【人】 箱庭の雛 フェレス―― 記憶/少女はただ[死にたかった] ―― [ 少女が初めて" 演技 "をしたのは母の死の日だった。 他の人からどう見られていたとしても少女は母が好きだった。 病弱な自分を唯一" 悪魔 "から守ってくれた母が。 ] お母さん、■■■は大丈夫だよ だから早く病気を治してね? [ 心配そうな母に大丈夫だと、自分は強いのだと、 泣いてしまいそうな本心を隠して、言葉にした。 けれど結果は大失敗、 少女は騙ることができなかった。 ] (142) 2021/12/16(Thu) 0:44:36 |
【人】 箱庭の雛 フェレス[ それ以来少女は学んだ。 いい子でいる方法、誰からも嫌われない方法。 笑って、泣いて、 怒って、嫌って、 気が付けば、自分は何者なのだろうか、 ] お母様、大丈夫ですか? ええ、大丈夫よ それより――いいえ、なんでもないわ [ 境界線もあやふや。 何もかも本当の体と心。 少女は自分を失った。 ] (143) 2021/12/16(Thu) 0:45:09 |
【人】 箱庭の雛 フェレス[ 悪魔は言った。 お前はこのために生かしていたのだと。 ならばと少女は言いました。 あなたのために役立ちましょう。 少女は酷く喜びました。 こんなにもあなたに求められているなんて! 男の瞳が見つめていたのは少女ではありませんでした。 けれど少女は言うのです。 幼いあの日に見た踊りと、あの言葉を。 ] ワルツを踊りましょ! [ 白く濁った、夜の夢。 悪魔は満足げに笑ったのだ。 少女は未来を失った。 ] (144) 2021/12/16(Thu) 0:45:26 |
【人】 箱庭の雛 フェレス[ そのことがバレたのは何度目か、 善人の女は心配そうに問いかける。 大丈夫ですか? 少女はその人物の望むように答えた。 大丈夫だと、か弱く、怯えたように。 善人の女は可哀そう、守らなきゃなんて、 英雄思考のような感情を思い出して。 少女は、安全を願い彼女に縋った。 彼女の感情を刷り込まれて、正義を刷り込まれて、 それでも、と。] 大丈夫だよ、クレア 信用して? [ 深い繋がりを求めた。 遠く、彼方、一人は寂しいと凍えるのだ。 少女は母親を失った。 ] (145) 2021/12/16(Thu) 0:45:40 |
【人】 箱庭の雛 フェレス[ 少女は失い続ける、けれど辞めることはない。 何故なのかと問われれば少女は語る。 ――――綺麗に死ぬためだと。 ] (146) 2021/12/16(Thu) 0:46:02 |
【人】 箱庭の雛 フェレス[ 少女はそのためならなんだってやった。 母のいない生活に慣れて来た時。 魔女の機嫌を損ねないように、 魔女の娘になった。 ■■■は、 少しずつ本当にも慣れて来た時。 悪魔に捨てられないように、 悪魔の神になった。 私は、天真爛漫な女だった。 普通にも慣れて来た時。 正義感の強い善人が夢を叶えるように、 健気な娘になった。 僕は、か弱い少女だった。 気が付けば何者でもない少女にも癖がついた。 嘘の中でついた嘘がわかる仕草。 その時には決定的に何かが壊れていた。 ] (147) 2021/12/16(Thu) 0:46:22 |
【人】 箱庭の雛 フェレス(だから諦めていた、) (きっとその夢は叶わないって、) (願うだけ無駄なこと、) (そう思って心の奥底を守る、) (なのに、) (なのに、) (148) 2021/12/16(Thu) 0:46:35 |
【人】 箱庭の雛 フェレス私、僕、……いや、違う [ 零れるのは宝石のような涙。 そして、大切な言葉達。 ] ずっと苦しかった、けど [ 演じることも、騙ることもない。 願いを。 あの頃に叶えたかった夢を。 ] (149) 2021/12/16(Thu) 0:48:30 |
【人】 箱庭の雛 フェレス人といっぱいお話して友達たくさん作って、 見たこともないような綺麗なとこにいって、 幸せだって、自由だって笑いたい [ 諦めてたこと、 それがたくさん溢れて、流れ出て。 ] だからっ! [ あの日に言葉にしなかった、叫びを。 ] (150) 2021/12/16(Thu) 0:48:54 |
【人】 箱庭の雛 フェレス■■■は優しすぎなの もっと自分を大切にして欲しいわ? 私はいつも神様に願ってるのよ? 私の愛する■■■が自由に生きて、 誰よりも幸せになりますように、って (151) 2021/12/16(Thu) 0:49:25 |
【人】 箱庭の雛 フェレス[ 掠れたように声にならなかった言葉、 少女は声になりそうだったことを知らない。 その言葉の意味を知らない。 忘れ去られた宝物。 たった一つの存在証明。 再び少女の言葉として世界に記憶されることはなかった。 けれど、その言葉は少女の心の中で確かに生きていた。 ] (154) 2021/12/16(Thu) 0:51:45 |
【人】 箱庭の雛 フェレスメミニ、愛しているわ [ 幸せをいつも思い出せますように、 そう願われた少女の名前が。 メミニ。 少女の唇は確かに動いた。* ] (155) 2021/12/16(Thu) 0:52:06 |
【人】 星集め サダル「そう思ってくださるのはとても嬉しいです。マスター。 でも、マスターの喜びが私の喜び。 マスターの望みが私の望み。 ですから、そういうことはあまり…なのです。」 そうやって気遣ってくれる優しさで満たされてしまう。 彼は成長し、ホムンクルスは見た目は衰えなかったけれど。 ちゅ、と彼に口つけて。 彼を優しく寝台へと押し倒す。 「ただ。長生きしてくださいね、マスター。 願いがあるとするならばそのくらいです。」 (157) 2021/12/16(Thu) 5:52:27 |
【人】 星集め サダルそれと、貴方の子を産んでみたかったと。 そう思い小さく口にしたのは、サーシャのことを感覚的に知っていたからか。それともどこかで聞き及んだからか。 ホムンクルスの身体ではできないこと、と、理解してはいるけれど。 貴方には貴方らしく生きていてほしいと、ベリルは教もまた彼を愛する。 さて、今日は抱こうか、抱かれようか。 彼の体をさすりつつ、微笑んだ。** (158) 2021/12/16(Thu) 5:52:42 |
【人】 星集め サダル―後日談― 無事に双子の男の子を出産して。 それからの毎日は怒涛の如く。 赤ん坊を育てるのは大変で、それが同時に二人なら尚更大変で。 イクリールさんの手助けもたくさん借りて。 ルベドを始めとしたホムンクルスたちの助けも借りた。 同じ顔を見るのが苦痛だ、なんて言っていられなかった。 子供たちは混乱するかもしれないから、多用はなるべく避けたけれど。 子供を育てながら冒険者ギルドの受付で働く事ができた。 子供が小さなうちはギルドにも連れてきたり、近場で預かってもらったりなどして。 そんなふうな毎日が、濃密で大変で。 自分が自分であるために。 私だけをみて欲しくて。 そんな事を言う暇がないくらい忙しかった。 親になるとは、そう言うことかもしれない。 (159) 2021/12/16(Thu) 6:01:39 |
【人】 星集め サダルそして、私はやはりホムンクルスでもあり、人間でもあるようだった。 今までがそうであったように、この体は成長はしない。一部分を除いて。 その一部分は、子育てをする際に必要だったからか、胸は少し膨らんだ、その程度のことだけれど。 そんなふうに過ごして、いつの頃だっただろう。 彼は、毎年エオスに来て、イクリールさんの所には来ていたのかもしれないけれど。 (160) 2021/12/16(Thu) 6:02:02 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ―――― 綺麗だ、と呟く声がやわく降り注いだ。>>*88 これが閨での世辞ならば女とて受け入れただろうが、 この人魚はきっと建前や嘘などではなく 恐らく本当に女へそう思っていると、理解ってしまって。 「 …… っ… 」 快楽という甘い毒に浸された思考も喉も、 じゃれるように言葉で噛み付く余裕さえ失われ。 代わりにむずがる幼子めいた仕草で緩慢に頭を振り、 意趣返しのように、彼の昂ぶりを足で撫ぜる。 ―― これ以上愛撫だけで達してしまうと、 いよいよ最後の理性まで焼き切れてしまいそうだから。 (*94) 2021/12/16(Thu) 12:02:36 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ「 ―― だ、って きもちよくて、しんじゃいそう…… 」 常は凪いだ海のように穏やかな瞳が丸く開かれ、 困ったように苦く笑う彼の顔を見捉えれば 兎はどこまでも甘えた弱音を吐き零した。 全てを蕩かされても、良いのだけれど。 好きな人との初めてを碌に覚えていない、というのは 惜しいものだと女は思うから。 ―――― おねがい、きいて? と 欲を煽るように目の前の彼へ微笑んで。 (*95) 2021/12/16(Thu) 12:02:40 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラそう、だから ―― 女はてっきり、すぐに彼の熱が入ってくるものだと そんな風に思っていたのだけれど。 「 ン、……んぅ……っ 」 未だに絶頂の余韻が抜けない子宮を甘やかすように 彼の掌が柔く下腹部を撫でるのなら。 身体を微かに跳ねさせ、掠れた喘ぎ声を零しながら きゅう、と足の指先でシーツを寄せた。 彼はただ、落ち着かせてやろうと思ったのかもしれないが。 どこを彼に触られても快楽を拾ってしまう今では、 寧ろ中途半端に熱を燻られるようで、――……。 (*96) 2021/12/16(Thu) 12:02:43 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ―――― … 涙に濡れた睫毛を瞬かせる。 あの日ここを出て行った後姿も、 この家で共に過ごしていた間も、 彼はまるで欲を感じさせない素振りで過ごしていたから。 人魚とは斯くも綺麗で、欲とは無縁の生き物で。 ―― だから、一片の曇りも無く妹へ会わせてやりたい。 彼の本当の使命を知らなかった女は、確かにそう思っていた。 私なら、貴方を置いて何処にも行かないのに ――――― そんな羨望も。 (*97) 2021/12/16(Thu) 12:02:45 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラけれども、それは女のお気楽な勘違いで 手を出そうとする様子が無いのなら良いか、と 薄い部屋着で部屋を歩き、自室へ平然と招き入れたのは …… もしかすれば中々に手酷い仕打ちだったかもしれず。 「 ふぁ、っぁ……ン、ぅ、 」 彼の熱が秘部を焦らすように摺り寄せられれば、 何度目かも分からない、蜂蜜めいて甘い声を零し。 混ざり合った互いの欲の証が、はしたない水音を立て 鼓膜を震わせるのに ―― 耳が揺れた。 (*98) 2021/12/16(Thu) 12:02:49 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ「 ――――― ッひぁ、……ふ、ぁぁ……っ! 」 薄い腹の中に、火傷してしまいそうな熱が入ってくるのを 女は自分を組み敷く男の手を握りながら受け入れた。 一息に、欲のまま媚肉を暴いても自分は許すのに どこまでも自分を優先しようとする、その甘やかしが 行き場のない熱と喜びを生むのだから、 己も大概どうしようもない生き物なのかもしれない。 「 っひゃ、ぁん……ッ! 」 背中に彼の腕が回され、女の身体が掻き抱かれれば 中を埋めていた熱杭がその弾みで とん、といたずらに奥を突くのに、涙を流し。 (*99) 2021/12/16(Thu) 12:02:52 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ重なった唇がすぐに離れてしまったのを、 少しばかり寂しい気持ちで見送り。 覗き込んでくる美しいばかりの海色へ、頬を緩めた。 「 ……ん、…… だい、じょうぶ……。 ――――― ふふ、 テレベルムのぜんぶ、もらっちゃった…… 」 空いている手で、熱を呑み込んだ己の腹へ触れる。 僅かにぽこりと、彼の形をなぞるように膨らんだ腹を ふにゃりと緩んだ頬のまま、半ば無意識に撫ぜて。 (*100) 2021/12/16(Thu) 12:02:55 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ「 うごいて、いいよ……? がまん、するの ………… つらいでしょ……? 」 ね、と悪戯をするように ―― 或いは欲を煽るように。 彼の首筋へくちびるを寄せ、 そのまま甘いチョコレートブラウンの肌へ ちいさな独占欲の証を咲かせた兎は。 全てを受け入れるあまやかな顔で、微笑んだ。* (*101) 2021/12/16(Thu) 12:04:17 |
【人】 半淫魔 メレフー後日談 閑話 これから大人になる君へー [オイルランプの僅かな高原だけを頼りに、手紙をしたためる。 傍には書き損じた何枚もの紙の束と、小さな箱と、ワインとグラス。 生憎、このような贈り物は不慣れで、本当にこれで良いか何度も首を捻り、文言を見返して、そして気に入らずに紙を丸めて放り捨て、紙束の山をより高くする。 結局書き上げた頃には、オイルランプの灯りは切れて、部屋の窓から日の光が差し込んでいる有り様だった。 さて、この手紙と贈り物はどうやって渡そうか。 本人に渡すのは照れ臭い、さりとて信用できない人物に渡せない。 ーーイクリールであれば、きっと適任であろう。 そう思い至り、手紙と荷物を纏めて、さっさと部屋を後にするのだった。] (161) 2021/12/16(Thu) 12:34:50 |
【置】 半淫魔 メレフ『拝啓 サーシャ様 子供への祝酒。 ちゃんと飲めるようになるまで、取っておく事。 その為のおまけもつけといた。』 [手紙の内容は、至極簡素でぶっきらぼうなもの。 手紙に付属していたのは、上物の酒と、グラスが一つ。 そして小箱。 箱を開ければ、小さな懐中時計が入っている。 蓋の表部分には、細かく、びっしりと彫刻が施され、中心には何時ぞやの紅血晶の欠片が埋め込まれている。 ーーそれは、所有者を悪意から守る魔法陣の彫刻と、陣を起動させる最上級の魔力源。 蓋を開ければ、一点の曇りなく磨き上げられたガラスの中に、長針と短針が寸分の狂いなく時を刻む。 そして、蓋の裏には一言、この時計を受け取る人物の平和と成長を願う言葉が添えられていた。] (L0) 2021/12/16(Thu) 12:35:23 公開: 2021/12/16(Thu) 12:40:00 |
【置】 半淫魔 メレフ『ーーこれから大人になる君へ。 君を想う全ての人を代表して、これを贈る。』 (L1) 2021/12/16(Thu) 12:37:34 公開: 2021/12/16(Thu) 15:35:00 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ魔術師は、少女の吐露を静かに聴いていた。 言葉を挟めば消えてしまう気がして どんな慰めも傷付けるのではと恐れて。 虚 偽 欺瞞 絶望 喪失後悔 切望 諦観 渇望 綯い交ぜの感情は嵐に荒れる海さながらで 少女が溺れてしまわぬか、些か不安だが。 ―――― けれど女の心配を横目に 雛鳥は、きちんとその言葉を、口にした。 (162) 2021/12/16(Thu) 13:44:20 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ撒いた種から 花が咲くように 月が沈んだ後 太陽が昇る様に 夜が終われば 朝が来るように 雪 が解ければ、―――― 春 になる (163) 2021/12/16(Thu) 13:44:35 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ少女の唇が確かに紡いだ、その三音。>>155 パイ屋で出会ったフェレスでも 依頼主のテテルでもない その名を拾い上げた女は、小さく呼んだ。 それから――少女の反応を待つことなく、 す … と顔を近づける。 「 …… ごめんね? 」 謝罪が受け入れられるかは兎も角として、―― 魔術師は、薄い薄桃の唇を 少女にそうっと重ね合わせ。 (164) 2021/12/16(Thu) 13:44:43 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラそれは、――彼女の名前を呼んだ時点で ある程度まで解けていた呪いだったかもしれないし 過ぎた時間の長さ故に強固で、 容易には解けてくれないものだったかもしれない。 どちらにせよ魔術師は、 少女を不安がらせないよう、微笑んで。 「 …… ね、ほら、 大丈夫だったでしょ? 」 そう言ってもみせるのだけれど、 ―― あまり余裕ぶってもいられないものだから。 (166) 2021/12/16(Thu) 13:45:22 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 私の近くにいると、 …… まだ、呪いの影響 出ちゃう、かも。 だから、また明日にでも おいで。 ―――― それで依頼はおしまいだから 」 少女が頷いてくれるのならば、 魔術師は冷えた指先をどうにか動かして 奥に引っ込んだままの人魚へ声を掛けよう。 (167) 2021/12/16(Thu) 13:48:03 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ依頼が終わった旨と、 少女の見送りを頼みたいことを伝えれば 人魚は果たしてそれを受け入れてくれただろうか。 魔術師は少女に影響が及ばないよう、 一定の距離を保ちながら 生きたいと願った少女のことを、見詰めるのだけれど。* (168) 2021/12/16(Thu) 13:51:00 |
【人】 魔剣持ち ヘイズーベリルとー ベリルの答えは、やはり予想通りのもの。 口づけられるまま、ベッドに押し倒される形になる。 最初の頃と比べてこういう点は随分積極的になった、のだろうか。 「わかった。長生きするよ。 僕の寿命がベリルの寿命でもあるしね。 …そうだなあ。自分の将来の事はもう少し考えてみるよ。」 (169) 2021/12/16(Thu) 13:52:08 |
【人】 魔剣持ち ヘイズベリルの子供がほしいという願いを知っていたら、多分それを叶える方法を探しただろう。ただ、ベリルからその望みを聞くのでなければ、自分の先の事は分からなかったから、生まれてくる子供の事を考えて、子供を作りたいと考える事はなかったかもしれないけれど。 そうしてまたいつものように抱いて、抱かれて、冒険を続けて。 何年も過ぎて、随分歳を経た頃、ヘイズは魔剣を元の洞窟に封印し直して二人、森の奥に隠遁した、とも言われる* (170) 2021/12/16(Thu) 13:52:38 |
【置】 星集め サダル私に届いた包み。 >>161その差出人の名前は聞く事ができたのか。 できなかったとしても。 贈り物に使われた紅血晶が、あの日のことを思い出させて。 目をパチリと瞬かせる、 私は、あの時失礼なことをした自覚はあった。 契約を反故しかねないことを言ったのだ。 彼には食事が必要だったのに。 けれど、堤を開けて気づく。 二つの懐中時計。これは私に向けてではなくて、生まれてきた子供達のためのものだ。 人の心を信じられるように。信じてもらえるように。 そう名付けたキエと。 人に慈雨のよう優しさを与えられるように。与えてもらえるように。 そう名付けたシトゥラ。 生まれたばかりのこの子たちへ、メレフさんからの。 (L2) 2021/12/16(Thu) 18:54:08 公開: 2021/12/16(Thu) 19:00:00 |
【置】 星集め サダル鑑定すると、所有者を悪意から守る魔法陣の彫刻と、陣を起動させる最上級の魔力源が在るのだと分かる。 くす、と小さく笑い声。 「一番先に、代表で贈られてしまいましたね。」 でもそれは得難い事。 生まれたことを祝福されるなんて、なかなか無いと知っているから純粋に嬉しくて。 (L3) 2021/12/16(Thu) 18:54:29 公開: 2021/12/16(Thu) 19:00:00 |
【置】 星集め サダル初めは袋に入れて、枕元に置いておこう。 動き回るようになったら、ポケットに入れて。 もっと遠くに行くようになったらペンダントにして。 これをきちんと使える頃になったら、ちゃんとした形で渡そう。 カチコチカチコチ。彼らの時を刻む音。 愛しい彼らの頬にそっとキスをして。 私は返礼の手紙を書いたのだ。 (L4) 2021/12/16(Thu) 18:54:50 公開: 2021/12/16(Thu) 19:00:00 |
【置】 星集め サダル今はあまり余裕はないけれど。 毎年、貴方に直接渡せるかはわからないけれど。 子供たちと摘んだ野苺をジャムにして、何かの形で渡せると良い。 きっと、年を重ねるごとに。 野苺を摘むのが楽になって、質が良くなって。 量も増えてくることでしょう。* (L5) 2021/12/16(Thu) 18:55:12 公開: 2021/12/16(Thu) 19:00:00 |
【赤】 薬屋 テレベルム[あまりに愛らしい弱音は、>>*95寂しくなくても死ぬのかと 困ったように笑いながら流してしまったけれど、 自身の体液は生命力を増幅させるものであるから心配無い。 慰撫にすら感じ入る吐息と呻き>>*96に下肢へ降りる熱。 シーツに皺を作る元凶のしなやかな脚部を撫でてやり 快感に震える耳が時折男の首や肩を擽り>>*98 よしよしとあやすように頬を摺り寄せてやりながら。 指よりも増した質量をもってして貫く刹那も>>*99 肉襞を掻き分けて己を穿ち、最奥を揺らす程に沈めてからも 彼女の細い肩を、それから肉の薄い背をしかと抱き止め 互いの汗で多少の潤いを持つ繋いだ手は、けして離さず。] (*102) 2021/12/16(Thu) 20:02:01 |
【赤】 薬屋 テレベルム……――は、 それなら、良かっ た … 、あん…たの中は窮屈だから、壊れないか …心配だ、 [すべてを彼女に与えるつもりで居た。>>*100 人魚の肉も、精も、愛も、 ――それから、見えぬものも。 彼女の腹部を揺らす熱源はふるり、と奮い立ち、 何処にもいかないで欲しい>>*97と言いたげに、 柔い肉の筒を己で一杯にして、みっちりと埋まっている。] は…、夢みたいだな。 あんたには、男として見られて、ない気が、…してたから [本当に彼女は無防備で、男を行儀の良い犬か何かと 勘違いしているのではと疑う格好で接されていたから>>*98 挿入までの疲労で一息つく目的と、彼女に慣れさせる意味で 少しばかり腰を落ち着かせた状態を保ちつつ、感慨を伝え。] (*103) 2021/12/16(Thu) 20:02:23 |
【赤】 薬屋 テレベルムっは……、ぁ…ン…、 ――ラヴァ [興奮に、衝動に、身を渡そうと、彼女を暴く男の声は甘く。 負担を強いる行為であっても、甘やかしたくて堪らないのだ。 水音と、肉が叩き合う音が次第に早くなる。 呼吸を弾ませ、喉を鳴らし、愛しい女の頬へ鼻先を摺り寄せ] …っ、おりてきてる、 …あんたの、 [子宮が、とまでは皆まで伝える事は無いが、 亀頭が抉る場所に膨れた感触を幾らか感じて 幸せそうに瞳を細め、ぞわりとした快感には唇を引き結び。 ―――其処を揺らすほど、深く貫いて。 彼女の墾を己で満たさんとする 独占欲 。] (*105) 2021/12/16(Thu) 20:04:27 |
星集め サダルは、メモを貼った。 (a3) 2021/12/16(Thu) 20:14:05 |
【人】 薬屋 テレベルム― 祝祭二日目:夕方 ― [茶を出した後も穏やかでは無い会話に気は漫ろで。 その場に同席したくもあったものの、 魔術のことにも呪いについても明るくない男は別室に行き 少なくとも最低限の衣服等の荷物を並べてから クローゼットの一部を借りて掛けたりしていた。 『薬』の小瓶を数本手にとっていると ラヴァンドラから>>167声が掛かったので 小瓶を手にしたまま見送りの役目を買って出る事に。>>168 願いを魔術師に伝えた少女はどうしていたか>>150。 憑き物が取れた>>-471>>165事で落ち着いていたか否か。 なんにせよ、夕方の刻限でもあるから、 必要なら大通りに出る道まで付き添っても良いし 彼女が大丈夫そうなら玄関口で見送るも良いだろうが。] (171) 2021/12/16(Thu) 20:27:27 |
【人】 薬屋 テレベルムあんたが不幸になると俺も辛い。 できれば、良い人生を過ごして欲しい。 …困る事があれば祭りが終わっても訪ねたらいいさ。 [この近辺に住んでいる訳では無いだろうから 気軽にとは行くまいが、そう伝えもして。 少女はまだ覚えているだろうか。 知人に似ている、そう伝えた事を。 その知人は男と血を分けたモノであるのだから 心配くらいはさせて貰おう。] (173) 2021/12/16(Thu) 20:28:56 |
【人】 薬屋 テレベルム―――あまり俺を病ませるな。 …あんたひとりの命じゃない。 [彼女の善行は尊いばかりの行為ではあるけれども、 その身をその心をしあわせにすると誓った男は 気が気で無いのも理解るだろうに。 細い身を抱き寄せて、支えになろう。 なんなら、ずっと抱えてやりたい。 彼女が身に飼った忌むべきものごと、統べてを。**] (175) 2021/12/16(Thu) 20:29:44 |
メレフは、しばらく離席 (a4) 2021/12/16(Thu) 20:43:32 |
【人】 行商人見習い ポルクス― 後日談:向日葵へ ― [真珠堂が暴漢に襲われたとか何とかで、 一時期秘薬の流通がストップするということで 大慌てしたのは娼館に3日間どっぷり遊びにいってた親方であった。 何せ、貴族とかの大得意様が待っているのはほぼこれで 仕入れず旅するのは、難しいということで 再開まではこの街に引き続き滞在することになったのだ。 この頃には、親方とバラニとは顔も合わせているはずである。 さて、それで漸く流通が再開することになった時。 とある理由で行商に行けなくなった結果、 行商人を引退して、バラニの家で働くことになったのだとか。 それから、暫く時がたったとある日の、こと。] (176) 2021/12/16(Thu) 20:51:47 |
【人】 行商人見習い ポルクス[街の外れの方にある、向日葵の店。 そこにおくるみを抱き、 ゲイザーのパイを土産にやってきた人物が1人。 ちらと、隣を見れば。確か彼女の店の近所に 新しく人が住むようになったと噂で聞いたなと思い至る。 ゆったりとした薄青と白のワンピースを着て、 いざ扉をたたこうとして…… 土産とおくるみで両手が塞がっているため、 大きな声で、店主を呼んだ。] 姉ちゃん、遊びに来たよー。 ……ちょっと両手ふさがってるから、 開けてくれたらうれしいな。扉。* (177) 2021/12/16(Thu) 20:52:03 |
【人】 向日葵 店主 イクリール── 後日談:向日葵 ── [ 向日葵はここ最近は休業も多かった。 何故かと言うとサーシャの臨月で 私は色々と動き回っていたから。 漸く出産出来たか、あるいはその少し前 向日葵で店の整理をしていると 扉の外から聞きなれた声がした] (178) 2021/12/16(Thu) 21:01:26 |
【人】 向日葵 店主 イクリールどうしたの?ポルクス。 [ >>177声の相手がポルクスと直ぐに気づけたのに ちょっと自分を褒めたい。 理由はよく知らないのだけど祝祭が終わっても 彼がエオスに滞在してたのは知っていて。 ガチャ、ったドアを開けた時に 私は目を見開いて言ったのだった] (179) 2021/12/16(Thu) 21:01:41 |
【人】 行商人見習い ポルクス― 後日談:向日葵にて ― [今日は休業でなくてよかったなと、 向日葵の看板を見ながら思う。 最近は休業が多いと風のうわさで聞いており 此方も双子の出産やら何やら色々あり 中々顔見せのできないのもあって、 随分久しぶりであった。] ん、実は――― [と、子供を見せようとしたときに。 ちょっとお姉ちゃん?今女装って言ってませんか? 気のせい?] (181) 2021/12/16(Thu) 21:07:17 |
【人】 行商人見習い ポルクス うん、子供。2人とも女の子だよ。 [あいつに似て可愛いでしょ。と 見せた子の一人は、もぞもぞとしたあと、 くりくりのおめめでじっと、女店主を見ている。 バラニがついてきてたら、もう1人は彼の腕の中だろう これ、お土産。と差し出すゲイザーのパイ 行商人を辞めるときに、親方に貰った空間保存のバッグに ちゃんと入れてきたので、 出来立て熱々で渡されることとなるだろう。*] (182) 2021/12/16(Thu) 21:07:59 |
【人】 向日葵 店主 イクリール── 後日談:向日葵 ── [ >>181 気のせいですよ ]わぁ、しかも双子だなんて。 可愛い〜。お目目がくりっとしてるね! うんうん、あの子がお父さん? たしかに、似てる…………お父さん? [ >>182付いてきたもう1人は どう見ても男の人だった。 私は、ポルクスの子供と思ったけど それはポルクスがお父さんだと思ってたわけで お土産、とゲイザーのパイを貰っても ぽかん、と口を小さく開けたママで。 赤ん坊の笑い声が聞こえたあたりで 漸く私は声を出して] (183) 2021/12/16(Thu) 21:14:50 |
【人】 向日葵 店主 イクリール……ポルクスくん、ポルクスちゃんだったの!? [ と、今更ながら。 彼女がワンピースを着ていた理由に気づいたのだ。]* (184) 2021/12/16(Thu) 21:15:03 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ―― そんなにも、女はか弱い訳ではないのだけれど。>>*103 なぜか女をひどく柔い生き物だと思っていそうな彼へ、 「こわれないよ、」と優しく微笑む。 確かに、人間の女よりは小柄で細い身体に加え 愛玩動物めいた耳もあれば、不安にも思うだろうが ― 「 …… みてなかったんじゃ、なくて… みないように、してた の ……。 」 けれど、続いた言葉へは女も異議を唱えよう。 妹探しの目的を伴い、陸地へ上がった綺麗ないきものに 人の欲をぶつけるなんて … したくなかった、から。 (*107) 2021/12/16(Thu) 21:15:55 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ「 ん、……わかった。 テレベルムからもらうものなら、ぜんぶ つらくなんて ないけど、 」 ――― でも、約束、ね。 そう呟くように返しては、女も絡めた指先へ力を込める。 少しの会話を交えている間に、 すっかり男の熱へ馴染んだ媚肉は、僅かに擦られただけで きゅぅ … っと彼の怒張を締め付けた。 (*108) 2021/12/16(Thu) 21:16:03 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ「 ッんぅ、あ、っひぁ――ン、ん……! 」 どちらのものかも分からないような水音と、 あまやかに欲がぶつかり合うはしたない音が耳を犯す。 熱が引き抜かれそうになれば、膣は追い縋るように締まり 再び媚肉を割り開かれれば、 悦んで熱を食もうと迎え入れるように蠢いて。 「 ふぇ、……ッや、ぁ ……っ? 」 快楽で蕩かされた思考は、言葉への理解が追い付かず。 数拍の間の後、彼の表情を見遣れば 漸く理解に至った頭が …少しの警鐘を鳴らしたけれど。 (*109) 2021/12/16(Thu) 21:16:07 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ「 〜〜〜〜〜ッ、 ひぁ、……ぁあ……っ! 」 どちゅん、と音がしそうな程に深く奥を貫かれれば 兎は声にならない甘やかな悲鳴を上げ、 二度目の絶頂に媚肉を震わせた。 踏み入ったことがない場所を無くすような、 ―― 本当に全てを彼のものにされるのでは、なんて。 すっかり焼け切れた理性は、 それさえ嬉しがり、また彼の熱を締め付けるのだが。 (*110) 2021/12/16(Thu) 21:16:11 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ「 っわたし、も……ッ 」 ふわふわと揺蕩うような頭では、 そう返すのが最早精一杯。>>*106 言葉ごと奪い去るような口付けを受け入れて、 女はへにゃりと眦を緩め、舌を差し出した。 「 んむ、ン、ぁふっ……ふぁ、あ…っ! 」 まるで生き物のように絡まり合う舌のぬくもりも、 彼と触れ合えば触れ合う程に溺れる思考も …… 訳が分からないくらい、きもちがよくて。 (*111) 2021/12/16(Thu) 21:16:14 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラきらわれたくないだとか、綺麗な生き物を――だとか。 抱えていた感情全部が理性と一緒に蕩かされて、 残ったのは感じたこともないような多幸感と だれよりも愛おしい、彼のことだけ。 「 ―― てれべる、む、 おく、もっと……ほしぃ……っ 」 重ねていた唇を離し、何もかも溶けた瞳で彼を覗き込んで 兎は彼に教えられた甘え方で囁き、 煽るように媚肉へ力を入れては、彼を奥へ誘おうと。 (*112) 2021/12/16(Thu) 21:16:18 |
【人】 向日葵 店主 イクリール── 狂った錬金術師 ── [ サーシャの生活の手伝いをしながら 私は裏で人形屋のマスター サダルを創った錬金術師を探していた。 私はその頃には サーシャが何故私と別居にしたのか。 ルベドの顔を見ると身体が強張るのか。 その理由について聞けていたか、あるいは推測がついた。 人形屋は新しいサダル・ミロンを店主に 今も営業を続けている。 彼、彼女を大切に、時に愛するものもいれば その逆のように扱うものもいただろう。 ホムンクルスの売買について 私は特に言うことはない。 大切なのは、サーシャがその事について 気に病んでしまっていると言う事だから。] (185) 2021/12/16(Thu) 21:19:15 |
【人】 向日葵 店主 イクリール単刀直入に言うと ホムンクルスの生産をやめて。 お願いでも、命令でもなくて 脅迫してるの。 ダメなら死んでもらう。 [ 錬金術師の住処を突き止めた後は 黒いローブで夜に身を潜め 寝所にて、相手に馬乗りになり 水銀の刀を喉元に突きつけていた。]* (186) 2021/12/16(Thu) 21:19:44 |
【人】 行商人見習い ポルクスー 後日談:向日葵 ― [ほんとかなぁ???>>183しかしそれ以上 考えてはいけない気がする……!] そうそう。金色の髪とかふわっふわで。 俺が赤ん坊の頃は癖ッ毛だったっていうし 色合いも、あいつ似で可愛いのなんのって。 ……姉ちゃん? [なんでそんな疑問形?と首をかしげる俺。 子供は、俺の腕の中で姉ちゃんに腕を伸ばしたりして、 きゃっきゃと笑っている。] (187) 2021/12/16(Thu) 21:25:48 |
【人】 行商人見習い ポルクス えっ。あっいや。 ……どっちも? [それもどうなんだと思われるかもだけど。 両方あるから、どっちも出間違ってないよね?うん。*] (188) 2021/12/16(Thu) 21:26:03 |
【人】 向日葵 店主 イクリール── 後日談:向日葵 ── [ >>187きゃっきゃと笑って こちらに手を伸ばす赤ん坊。 私は少しだけ困った顔をして けれど直ぐに笑って赤ん坊の頭を優しく撫でる。] ──どっちも。 [ またまた私の予想外の言葉が返ってきた。 赤ん坊の方に指を差し出して 握ってもらったりしながら考えて……。] (189) 2021/12/16(Thu) 21:35:25 |
【人】 向日葵 店主 イクリール……ついてるけど、無いのね? [ 全く意味の分からない言葉を言ってから 私は、ふっ、と柔らかい表情を浮かべると] (190) 2021/12/16(Thu) 21:35:38 |
【人】 向日葵 店主 イクリール……ポルクスくんが 子供を見せてくれて嬉しい。 今の貴方は、とっても自然に笑えてるから。 [ >>0:236ポルクスの子供が見たい、と言った時 表情が固まって、誤魔化すように笑った貴方の姿は 今はもう無いから。 私はポルクスの額にキスをして おめでとう、と彼、彼女に言うのだった]* (191) 2021/12/16(Thu) 21:35:57 |
【置】 半淫魔 メレフ[―――送り主が、何故ソレを送ったのかはわからない。 彼女の過去を人づてに聞いたのか。 数百年前の伝承の中に、彼女を見出したのか。 彼女との行為の最中、一つだけ命令に従わなかったことを察したか。 その枝の名は、「アクシャヤ・ヴァタ」。 神話にわずかに名を遺すばかりの、伝説の樹。 花の持つ意味は「輪廻」。 この世に生きる事の出来なかった誰かが、無事次の生を授かる事に出来るように。 そんな想いが込められた花。 ―――どうか、君の命が次へと続きますように。 そんな、誰とも知らない者からのメッセージ。] (L6) 2021/12/16(Thu) 21:39:57 公開: 2021/12/16(Thu) 22:15:00 |
【人】 行商人見習い ポルクス― 後日談:向日葵 ― [頭を撫でられた双子の片割れは、 とても嬉しそうに、笑っている。 まるで、それを待っていたかのように。] ……やっぱり、優しい人はわかるんだねぇ。 珍しいんだ。レナが人に懐くのは。 [うちの子、片方はカンが強いのか、 俺とバラニんちの家族以外懐かなくって。と 微笑ましくその様子を見ていたんだけれど。] (192) 2021/12/16(Thu) 21:47:34 |
【人】 行商人見習い ポルクス いや、ついてて……あるかな? [こっちもどういう意味かは不明かもしれないが ナニもアレもあるので、ええと、うん、あれだよあれあれ! ちょっぴり混乱しているけれど。 目の前の彼女の表情が柔らかくなる。 俺はそれを、ぱちりと目を瞬かせ見つめる。 ――その様子は、子供のぱちっと目を開く様子と よくよく見れば似ていたかも、しれない。] (193) 2021/12/16(Thu) 21:47:50 |
【人】 行商人見習い ポルクス ……子供が生まれたら、姉ちゃんに 真っ先に見せに行こうって思ってたんだ。 [自分の子供を、見たいっていってくれたから。 嬉しかったんだ。と笑んで。 ありがとう。とあなたの頬にお返しにキスをすれば 腕の中の子も嬉しそうに、笑い声。*] (194) 2021/12/16(Thu) 21:48:04 |
【人】 星集め サダル―狂った錬金術師― ミロンが後を尾けられていたのだろうか。 >>186美しい魔族に馬乗りになられ刀の切先を突きつけられている。 その、狂った錬金術師は、その幼さを隠せない姿でぱちりと目を瞬かせた。 「断る。私に何の利もない。 殺したいなら殺せば良い。」 この肉体に未練は無いから。 この家の地下に、錬金術師の肉体のスペアが保存されている。 それを喪って本当に死んだとしても。 錬金術師はもう、構わないのだろう。 今は惰性でホムンクルスを生み出していた。 だって。サーシャはあまりにもサダルとは違った。 サーシャはサダルにはなれなかったのだから。 (195) 2021/12/16(Thu) 21:51:41 |
【人】 星集め サダル「でも。死ぬのなら、口付けで死にたい。」 そんなリクエストを許される身ではないけれど。 「…ホムンクルスが君に害を与えたのなら謝罪しよう。 それとも、正義感に駆られたのかな? あるいは贖罪。 それとも…まあ。 終わらせてくれ。」 侵入者の頬に手を伸ばし。 微笑みを浮かべる錬金術師。 「狂った恋心を。」* (196) 2021/12/16(Thu) 21:52:13 |
【赤】 薬屋 テレベルム[約束を守ってもらえるなら>>*108体を合わせる今ばかりは、 彼女に無理を強いたくない理性を焦げ付かせもしよう。 男を掴んでは離さず、飲み込んでは奥にと誘う膣壁は>>*109 迎合するばかりでは無く、貪欲さすら連なる肉棒に訴えており 情けない部分すら受容せんとする彼女のように>>-532 不遜な侵入者を拒もうとする気配が伺えない。 それどころか、絶頂を迎える事ではくはくと蠢き>>*110 淫靡な快感に腰が戦慄いて、シーツに立てた膝が滑りかけた。 根元から持って行かれそうな強い性感に呼吸を時折忘れ、 荒々しく彼女を求める男は、純粋無垢では無く。 もう見ないようにする>>*107ことも、きっと出来まい。] (*114) 2021/12/16(Thu) 22:02:43 |
【赤】 薬屋 テレベルム…は、ぁ……、そろそろ、俺も、 [愛しくて堪らない相手を抱く上で本来余裕など無い。 これでも達するのを相当に耐えていたつもりではあるが 絶頂の兆しに、思わず奥歯を食縛る。] ――…、叫んでも、喚いてもいいが、 気を、狂わせるなよ、 俺を、忘れられるのは 困る。 [血液と変わらないほどに、精液の齎す『薬効』は高い。 それを胎内に直接注ぐのだから、覚悟をさせて、] (*118) 2021/12/16(Thu) 22:04:28 |
【赤】 薬屋 テレベルム[彼女の腰へと手を添え、一際強く穿ち。 許可を得るのも失念し、その奥底へ ――もっとと甘える女の肉壺目掛け、遡るものを止めずに。 どくどく、と勢い良く吐き出された精は、 膣を満たし、女の胎を満たし、 もしかすれば心まで。] ッッ、っふ……! [呼吸が整わず、乱れるまま。 悩ましい嬌声を紡ぐ唇を軽く塞ぎ、甘く吸って。] ――…、俺も、あんたで 一杯になってるよ、ラヴァ。 [ラヴァンドラという女のことしか、考えられないのだから*] (*119) 2021/12/16(Thu) 22:05:04 |
【人】 向日葵 店主 イクリール── 後日談:向日葵 ── ……そうかな? でもそうなのかもね。 [ >>192そんなことはない、と思っていても ポルクスの子供がしてくれた事だもの。 そうなのかもしれないって 受け止めるぐらいは出来るから。 カンの強いのはどちらに似たのか。 ポルクスか、あるいはバラニくんか。 私に懐くのは……ポルクス似なんじゃない?って 笑って言った。] (197) 2021/12/16(Thu) 22:14:52 |
【人】 向日葵 店主 イクリール……そっか。 そう言ってくれて、見せにきてくれて 私はとっても嬉しいよ。 ……少し食べていってよ? ミートパイ、1人で食べるより 3人……5人で食べた方がきっと美味しいから。 [ 私はそう言って もう少し彼らと話をしただろう。 私の知らない彼等の話。 それから、サーシャの話もして 同じ年に生まれた子だから、仲良くしてほしいと。 ミートパイは会話が弾む毎に 直ぐに無くなっていって 楽しい時間は早く過ぎるのだった]* (198) 2021/12/16(Thu) 22:15:06 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ―――― 夕刻/自宅 ―――― 彼が見送りの役割を請け負ってくれたのなら>>171 魔術師は礼を告げて、柔く微笑もう。 少女の姿と、人魚の背中も一旦は見えなくなれば 椅子へ座り直し ――――息を吐く。 やはり、呪いなんて碌なものではない。 彼女が長年抱えていたものは、本質的には人の恨みだ。 怨恨、苦痛、――復讐。 呪いが当人にどんな効力を齎すにせよ、 あの小さな体でよく耐えていたものだ。 ―― いや、魔術師も身長は人のことを揶揄えないが。 (199) 2021/12/16(Thu) 22:23:12 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ呪いを体内で解呪するには、 術者の魔力をぶつけ、調和する以外に道は無い。 込められた負の感情と、呪った本人の記憶の幾らかを ――― その全てを文字通り受け入れ、消し去るのだ。 はふりと息を零し、冷えた指先を握り締めた。 愛した人に捨てられた魔女の恨みも 愛した物を奪われた、魔女の嘆きも …… その辛さは痛い程に良く分かる。 (200) 2021/12/16(Thu) 22:23:17 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ傷付けられたら、同じだけ傷付けてやりたい。 自分の手を離した相手を赦せない。 故に呪いという道を選んだ魔女のことを、 魔術師は責め立てる権利を持たない。 ―――― 同じことを考えた過去故に。 (201) 2021/12/16(Thu) 22:23:21 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 ねえ、ママ 私のどこがいけなかった…? 」 「 ねえ、パパ 普通の子なら、愛してくれた? 」 振り払われた手の痛みごと。 ―――― 思い出しては、眉を顰める。 復讐がしあわせに繋がると信じてしまうのも 故に人を呪う気持ちも、 … 理解ってしまうから (202) 2021/12/16(Thu) 22:23:25 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ…… けれども。 「 ―――― だからって、 関係ない子を苦しめるのは、 …… それは違うでしょ……! 」 傷付いても、誰も助けてくれない苦しみは ―――― 誰だって識っているだろうに。 魔術師は恨みを訴えてくる呪力を飲み下し、 文字通り、魔力で呪いを押し込んだ。 (204) 2021/12/16(Thu) 22:23:53 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラそうしている間に、人魚が役目を終えて帰って来たなら おかえり――と迎えようとして。 許可なく手を取られ、不服を訴える海色の右目を見るに 女の行いは、説明するまでもなくバレているようで。 「 …… えへ。 ごめんね、……怒らないで……? 」 なんて、可愛い兎の真似事をして許しを乞うけれど さしもの彼も、この甘えを受け入れてくれるかは―― …… あまり自信がない。 (205) 2021/12/16(Thu) 22:23:59 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 …… 大丈夫だよ。 テレベルムのおかげで、……平気だから…… 」 ―――― あの、猫のような少女は。 女が誰かを本当に呪ってしまった未来の体現みたいで。 …… それがどうにも居心地悪くて、 だからこそ、こんな手段を取ってしまったけれど。 自分を抱き締める彼が気を病んでしまわないよう、 そっと背中へ腕を回し返した。 変わらず命を刻み続ける心音が聞こえるように 何の隙間も生まれないよう、―― ぎゅう、と。* (206) 2021/12/16(Thu) 22:24:44 |
【人】 向日葵 店主 イクリール── 寝所 ── [ >>195断る、と言われて 私は眉を動かさずに、そうでしょうね、と思う。 錬金術師の身体は幼く 不老、若返り、あるいは転生の類なのだろうと。 家の地下の死体に気付かず。 けれど家を焼き払うつもりだから 同時に一緒に燃えるかも知らない。 >>2:245狂った錬金術師は望みを見失いつつある。 ホムンクルスの研究は深みにはまっている。] (207) 2021/12/16(Thu) 22:32:36 |
【人】 向日葵 店主 イクリール……正義感なのかもね。 それかサーシャの為。 ううん、違うか。 [ 刀は形を失い、そばにスライムとして控える。 私は幼い彼女の手に導かれ 微笑む彼女の唇に、そっとキスをする。 するり、と唇の間から 錬金術師の口の中へと銀色の液体が流れていった。 水銀は彼女の喉をゆっくりと通り 心臓の高さまで至った瞬間に 身体の中で破裂するように棘を出し 錬金術師の心臓を貫くだろう。] (208) 2021/12/16(Thu) 22:32:59 |
【人】 向日葵 店主 イクリール[ その少しの間。 私は唇を離しても、直ぐ近くで彼女の瞳を見つめた。 ぎゅぅ、と彼女の身体を抱きしめた。] (209) 2021/12/16(Thu) 22:33:15 |
【人】 向日葵 店主 イクリール[ 彼女の答えを聞けたか。 それとも錬金術師は黙したか。 幾拍置いて 銀色の棘は飛び出し 錬金術師の心臓を貫き 私の身体を貫いた。 それでも彼女を抱きしめて]* (211) 2021/12/16(Thu) 22:36:06 |
【人】 行商人見習い ポルクスー 後日談:向日葵 ー 俺はそう思うなあ。 もー。レナ、俺より姉ちゃんがいいの? [うちの子は腕の中でじたばた。 あー、うー。と手を伸ばし、 目の前の彼女に抱っこをねだってる。 差し出された指をぎゅっと掴んだり、 にこにこ笑顔なのは。女の子だけど 美人さんが好きなやつだろうかと母は 考えてしまうのだった。 カンが強いのは、誰似なんだろうか 俺…かもしれない?] (212) 2021/12/16(Thu) 22:42:13 |
【人】 行商人見習い ポルクス 丁度離乳食、食べられるようになったから このこらも喜ぶと思う。 [じゃあ。お邪魔しますとお言葉に甘えて、 旦那と、子供らと、姉ちゃんと 卓を囲んでミートパイをつついて色んな話を。 今度は姉ちゃんのお友達の、サーシャさんのとこに 御挨拶に寄ろうかな。 その時は紹介してねとお願いしたりとか バラニとの馴れ初めとかを話すこともあったりしたかも] (214) 2021/12/16(Thu) 22:45:12 |
【人】 冒険者 ルイージ[ 彼の遺言らしきものはこの刀と幾つかの遺物をエオスにいるイクリールという女に渡してくれというものだった。] あの人は大した人ですよ 魔王に関わる異物をこんなに [ 男が袋を広げて見せると禍々しい雰囲気のあるアイテムがた沢山入っていた。] それで…イクリールさんはどちらに? [ 男は冒険者ギルドの職員でギルドに多大な貢献をしたということでこうしてここまで彼の遺言を果たしにきたのだった*。] (215) 2021/12/16(Thu) 22:45:58 |
【人】 行商人見習い ポルクス[楽しい時間はあっという間。 そろそろ夕暮れになった頃には、 お邪魔しましたと、帰宅することになるだろう その時、レナがふと手を伸ばしたものがある 売るものなのか、そうでないのかわからないが 硝子の容器のなかにある、小さな花を咲かせた枝>>-542] わあ。綺麗だねぇ。 [白の花は、可憐に咲いていて。 親子はそれを微笑ましげに見たのだとか。*] (216) 2021/12/16(Thu) 22:50:13 |
【人】 星集め サダルつまり。理解はしても納得が出来ず。 ゼロの可能性から一でも引き出そうと。 方向性を変え。アプローチを変え。目的すら見失いかけて。それでもやはり手を止める事ができなかった。 それでも、やっぱり。 手を止めることなど。できずに。 言葉を紡ぎ終えて、一拍。 体の内側で爆ぜるものがある。 心臓を貫き抱きしめる彼女も貫き。 体が震える。痙攣して。口から、体から、血を流し。 震える指先で彼女の頭を撫でた。 名前も知らない、でもサーシャを知る女性を。 (218) 2021/12/16(Thu) 22:55:58 |
【人】 星集め サダル「…一緒に死んで、くれ、るの…?」 それか、この程度では死なないのか。 こんな狂った錬金術師と死ぬなんて、そんな事はあり得ないだろう。 だから、離して良いのにと笑って。 指先をパタリと体の横に落とした。* (219) 2021/12/16(Thu) 22:56:12 |
【人】 魔剣持ち ヘイズー後日談のさらに後ー それから、さらに何年も過ぎた。 エオスから徒歩にして1日と半。少し北の森の中。 昔の貴族が使っていた狩猟小屋を手直しして住めるようにした家。 小屋とはいえいくつか部屋もあるし、畑もある。 木製のテラスからは側の湖を眺めることもできる場所。 冒険の途中少しずつ貯めていた金で買い取り、魔剣の封印後に移り住んだ。 あの頃の激動の日々、血と愛と欲に塗れた毎日が嘘のように、何もなくなった。 もう若いとは言えないどころか、老いをはっきり自覚するほどの年。体も前ほどは溌剌と動かないし、女性に囲まれる事にも少しだけ、少しだけだけれど飽きてきた。何より、前ほど男として漲る事も少なくなってきた。 (222) 2021/12/16(Thu) 23:07:43 |
【人】 魔剣持ち ヘイズ晴れれば畑を耕して、薪を割って、雨が降れば書き物をして、夏には魚を釣って、冬には暖炉を囲む、そんな静かな日々。 何もかも変わって、変わらないのは側にいる彼女だけ。 「今日の仕事は終わりだよ。ベリル、おいで。」 彼女が来てくれたら、湖の見えるテラスのソファに一緒に腰掛けて、キスを落とし、メイド服の上から体に触れる。 (223) 2021/12/16(Thu) 23:08:09 |
【人】 向日葵 店主 イクリール……ふ、ふ……死なないよ……… 願いは……ごほっ…… ……自分の手で叶えるんだから…… [ ごほっ、と口の端から血が零れる。 心臓こそ外れたものの、大血管を貫いた。 時間差で煙の匂いが部屋の中に漂ってくる。 家に魔術で火をつけたのだ。] (224) 2021/12/16(Thu) 23:16:08 |
【人】 向日葵 店主 イクリール……ただ。 私と貴方になんの違いがあるのかって思ったら。 こうしてただけ……。 [ >>219彼女の手が身体の横に落ちる。 言葉は聞こえたのか、どうか。 やはり私は彼女を抱きしめたまま。 ずっ、と2人を貫いていた水銀の棘が引き抜かれる。 じわ、と服が血に染まり ベッドも共に赤くなっていく。 煙だけだったものが、徐々に暑くなり 火の手は直ぐそばに。] (225) 2021/12/16(Thu) 23:16:28 |
【人】 向日葵 店主 イクリールおやすみなさい 狂った錬金術師 ……いつかそっちに行った時はよろしくね。 ……あぁ、でも。 …………直ぐかも知れないね。 [ 血溜まりができ 炎は部屋の中に入ると 2人の姿はやがて見えなくなっていっただろう]* (226) 2021/12/16(Thu) 23:16:52 |
【人】 向日葵 店主 イクリール──後日談:向日葵 ──>>216 え? ……あぁ、その花? うん、誰かからは知らないけど贈られてきてね。 綺麗だから飾っているの。 なんの花なのか、分からないんだけどね。 [ >>216贈り物だし、商品じゃないんだけどね。 と言って。 そうでなければ赤ん坊にプレゼントしたのだけど。] (227) 2021/12/16(Thu) 23:28:59 |
【人】 向日葵 店主 イクリール (228) 2021/12/16(Thu) 23:29:14 |
【人】 向日葵 店主 イクリール…… キアラ [ 小さく呟くと店主は店の中に戻っていった。 カウンターの上に咲く白い花は 僅かに入った夕日によってきらりと光るのだった]* (229) 2021/12/16(Thu) 23:29:31 |
【人】 行商人見習い ポルクスー 後日談:向日葵 ー へぇ、そうなんだ。 バラニなら知ってるかな。 [恥ずかしながら貝紅すらわからなかった元行商人。 当然、わからなかったわけだ] (230) 2021/12/16(Thu) 23:36:38 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ自分を縫い止め、組み敷く男の顔を見てしまえば もう人魚を純真無垢とは到底呼べやしなかった。 そこにいるのは女を求める唯の男で、 ―――― 彼の欲が向く先は、自分だけ、で …。 「 ンぅ、っは、 ぁぅ……っ 」 気をやってしまったことなんて伝わる筈なのに、 彼は腰の動きを止めることなく緩やかに動かしてくる。 微かな刺激もきもちがよくて、 ―― もっと、快楽を教え込んでほしいと 熱を食む媚肉をはしたないと思う余裕も潰えてしまう。 (*120) 2021/12/16(Thu) 23:40:02 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ強請って甘えれば、彼はそれを叶えてくれる。 当たり前のような顔で差し出されるそのやさしさが、 どんなに尊いものなのか――貴方は識っているのだろうか。 「 ふぁ、あ、そこ……すき、ぃ、っ 」 息をする間もなく責めるのではなく、 まるで教え込むように最奥へ先端を押し付ける動き。 媚肉を擦り、奥を甘やかに突き立てる熱へ 女は殆ど無意識に言葉を散らして喘いだ。 (*121) 2021/12/16(Thu) 23:40:07 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ「 ぁふ、……ッん、ぅ……? ―――― ンぁ、あ、 ぁ……っ! 」 ―― なにか、言葉を投げられているのが聞こえて。 彼の声も言葉も、なんにも逃したくはないのに>>*117 蕩かされた頭と理性が言うことを聞いてくれないのだ。 指で触られた時、絶頂へ導かれた弱点さえ責められれば、 蜜壷は男を誘うためにとめどなく愛液を溢れさせ すっかり降りきった子宮へ招くように収縮を繰り返す。 怒張の先端が最奥に届く度、 膨らんだ入口は、熱を逃さぬよう吸い付いて。 (*122) 2021/12/16(Thu) 23:40:11 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ耳に届く言葉の意味なんて、最早半分も理解出来ないけれど 彼が絶頂に至りそうな気配を感じ取れば ―― いいよ、と全てを受け入れるように咲って、 「 ………… っ、? なん、れ ……? 」 なんで、という簡単な三文字も碌に発音出来ない。 幼子のように回らぬ呂律をどうにか正そうとして、 >>*118 その真意を問う、――前に。 兎は、彼の言葉の意味を。 文字通り体で理解することになる。 (*123) 2021/12/16(Thu) 23:40:15 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ「 ひぁっ、ぁ、…… 〜〜〜〜〜〜ッッッ!? 」 媚びるように蠢く膣内へ彼を迎え入れ、 一際強く奥を穿たれる快楽に溺れかけたところで。 胎内へ吐き出された彼の欲が、それ以上にあつくて ―――― ちかちかと視界に星が瞬いた。 今までのどれよりも大きな絶頂に、 精を吐き零す彼の怒張を食い千切らんばかりに締めつけて。 はふ、はふ、と必死に息を整えようとするけれど 身じろぐたびに甘やかな絶頂の波が引いてくれない。 (*124) 2021/12/16(Thu) 23:40:21 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ「 んむ、……ッふぁ、あぅ……っ や、 きもちいいの、とまら、な……っ 」 なんでぇ、と子どものように泣いていれば、 彼が唇を甘く吸う刺激にもまた達してしまう。 本物の兎のようにまっかに潤んだ双眸で、 叫びも喚きもしない代わり、 自分を快楽に沈めるばかりの人魚へ追い縋った。 (*125) 2021/12/16(Thu) 23:40:29 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ「 もっと、あいして……っ? おねがい、…… ここ、あついの…… 」 その原因がまさか、胎へ出された彼の精液だとは 愛しい恋人との情事に溺れた女では気付けない。 ―――― 彼が渋る様子でも見せるなら、 力の抜けた腕で押し倒そうとでもするだろうし 「口でしてもいいから」と、 あの手この手で頷かせようとするのだけれど。 それが叶えられるにせよ、そうではなくとも 媚薬めいた効能が抜け切らぬうちに 兎は気を失ってしまうことになるのだろうが。* (*126) 2021/12/16(Thu) 23:40:42 |
【人】 行商人見習い ポルクス それじゃ、また。 [子供を抱っこし、旦那ともう一人の子供と共に帰路につく そういえば、珍しく。 帰り際にじっと、姉ちゃんの方をレナは見ていた。 うちの娘は、一人は人懐こいのだが レナは本当にかんがつよく、 母や父から離されるとぎゃんなきした。 まるで今生の別れみたいに。] レナ。姉ちゃんのいったみたいに。 これからどを綺麗なものを、見るんだろうね。 [娘は、きゃっきゃと笑う。 四つの影は、あたたかな家路へ向かっていくのだった**] (231) 2021/12/16(Thu) 23:43:55 |
【人】 星集め サダル―マスターと: sideベリル ―マスターと出会ってから、何年も、何年も過ぎて。 エオスから二日もあればたどり着くことのできる北の森で、ベリルはマスターと二人で暮らしていた。 今までの華々しいマスターの活躍とは違う、穏やかな日々。 木漏れ日のような、ひだまりのような、温かな時間が流れていく。 晴れの日も。雨の日も。春も、夏も、秋も、冬も。 魔剣を封印してからは静かに。穏やかに。 出会った日と比べて、ほぼ変化のない自分。 それに比べてマスターは歳を重ねて、人らしく老いていく。 髪が白くなっていたかもしれない。 皺も刻まれてきたかもしれない。 でも彼は、ベリルにとって変わらず大切なマスターだ。 (232) 2021/12/16(Thu) 23:48:45 |
【人】 坊っちゃん バラニ――後日談/向日葵―― [あの祝祭の日から一年。 そのあいだに、いろいろなことがあった。 あの日僕にも渡された秘薬の流通が滞り>>176 親方さんは暫くこの街に留まることになった。 (僕にとっては幸運と言えなくもない) そのあいだに僕はあちこちに掛け合うことになる。 親方さんもそうだけど、幼馴染のご両親や兄弟、その家族たち。 それからうちの両親や祖父母にも。 尤も、うちの両親を説得するのはそれほど問題でなかったけど。 何しろ、どれほど良い縁談を勧めてものらりくらり躱し、娼館へいけと言ってもまともに聞き入れない、そんな不肖の息子が自分から相手を連れてきたのだ。 自分たちの代で商売を畳むことを半ば本気で覚悟していた身としては孫(祖父母から見ればひ孫か)まで生まれるというのだから、その喜びようは尋常じゃなかった。] (234) 2021/12/16(Thu) 23:56:28 |
【人】 坊っちゃん バラニ[そうして>>177 生まれてきた子の片方…僕に似た金色の髪の子をポルが、 ポルに似た紫銀の髪の子を僕が抱いて、 街外れのその店まで歩いていく] だから土産は僕が持つってば。もう。 [なんだったら僕がこの子たちを抱っこするから。 そう言っても聞き入れてもらえないのが、悲しいところ。 あの祭りから一年。 『契約』が破棄された影響が少しずつ出てきたのか、 僕は遅い成長期を体験していた。 鍛えればその分、ちゃんと力がつくし、背も伸びる。 もっとも育ち盛りはとっくに過ぎているから 一気に伸びるというわけにはいかないけれど それでも、ポルの背に追いついただけでも十分嬉しい。] (235) 2021/12/16(Thu) 23:59:00 |
【人】 坊っちゃん バラニ[でも] ……えっと、"はじめまして"。 [こんにちは、とはにかむように、 僕は彼女に微笑ってみせる。 ――たとえ、彼女と『俺』のあいだに何かあったとしても それがどのような因縁だったとしても。 僕にとって大切なことは、今だ。 可愛いお嫁さんがいて、 その人と懇意にしている優しい女の人。 そして、僕らの娘が、彼女に懐いていること。 そして、ポルクスの額に口づける その仕草が、とても優しい、親愛に満ちたものであること] (238) 2021/12/17(Fri) 0:00:10 |
【人】 坊っちゃん バラニ[賑やかな遣り取りはそのまま、 僕らや子供たち、そして家主の彼女、 総勢5人の賑やかなお茶会へ。 お邪魔しますとお言葉に甘えさせてもらいながら それから、彼らの話す言葉に耳を傾けよう。 今までいろんな話を彼女や街の人たちにしてきたけれど 今、こうやって二人の話を聞くのが、 この穏やかな空気がとても、愛おしいと感じる] (240) 2021/12/17(Fri) 0:01:18 |
【人】 坊っちゃん バラニ[そうして、そういう楽しい時間に限って 瞬く間に過ぎていくもので。 はしゃぎ疲れたのか、 すぅすぅ腕の中で寝息を立てているクリスを抱いて お邪魔しましたと家路につきかけたとき。 レナが伸ばした先にあったのは可憐な白い花] …。 [この花は、とは聞けなかったけれど。 ―――…贈り物だというそれに、 つい、なんとも言えない顔をしていたかもしれない。 どういう意図を持って渡されたものかはわからない。 それでも、……その花に込められた意味を考えると それは決して軽々しいものではないのだろうと] (241) 2021/12/17(Fri) 0:01:49 |
【人】 坊っちゃん バラニ……今日は、ありがとうございました。 [とはいえ、殆ど初対面の自分が 踏み込もうとするのはあまりに不躾が過ぎる。 逡巡するような間の後に、漸く口にできたのはそんな言葉] ……、………。 ……いつか、巡り会えます。 貴女が、それを望むなら。 [ぽつりと呟いたそれは、 もしかしたら聞こえたかもしれないし 夕暮れに吹く風に掻き消されてしまったかもしれない] (242) 2021/12/17(Fri) 0:03:29 |
【人】 坊っちゃん バラニ[帰り道、すっかり眠っているクリスを抱きながら] ……ポル。 [夕暮れの中、妻の名前を呼んで。 腕の中の娘たちごと、抱きしめよう] …この子たちがもう少し大きくなったら、 綺麗なものを見に行こう。たくさんの、ね。 [かつて、記憶の中の俺や勇者たちが旅をした世界。 アクアマリンやエメラルドの色に輝く南の海も、 西の山脈を越えた先の豊かな穀倉地帯も、一面の花畑も。 君たちに見せたいと想うものを僕はたくさん知っている。 そして、記憶の中だけではなく、 その景色を、いつか君たちと一緒に見に行きたい。 そうして、あたたかな空気と共に、僕らは家路につくのであった]* (243) 2021/12/17(Fri) 0:04:59 |
【人】 箱庭の雛 フェレスいつの日か聞いた噂話。 あの頃はそんな物嘘っぱちだと思ってた。 夢を正当化する都合のいい言い訳。 その程度のくだらない妄想であると。 けれどそれはきっと、 本当のことだった。 噂が真実だったと知った。 (244) 2021/12/17(Fri) 0:09:16 |
【人】 箱庭の雛 フェレス[ 猫 はその輝きに惹かれた。謝罪の言葉なんて気づかないほどに。 ] えっ……にゃっにおっ!? [ その行為を理解をすれば、 顔を真っ赤にして、慌てて。 やわらかかった 変な感想と共に、少女の体は熱く、 けれど、今までの気だるさなんて存在しない。 ] (245) 2021/12/17(Fri) 0:10:18 |
【人】 箱庭の雛 フェレスあっ、えっと……はい? [ 少女にとっては一瞬の出来事で、 魔術師の言葉に驚愕と、安堵の感情。 長く苦しまれた、呪いがあっさりと解決されたこと。 そのことに実感がわいていなかった。 それこそ、人魚の彼に見送られた後に、 やっとこそその事実を理解したくらいには。 ] (246) 2021/12/17(Fri) 0:10:33 |
【赤】 薬屋 テレベルム[命のみなもとを注ぐ合間にも、果てが見える筈の瞬間すら 彼女の絶頂は下降を知らず後を引くだろう。>>*125 甘い蜜を文字通り体の奥で知った女は、 しとやかな乙女では居られなくなるのは解っていた。 解っていたけれど、加齢を重ねても若い彼女の友人と異なり 老成もする己の精神は次なる快楽よりも彼女の身を案じて。 もっとだと強請る甘い声に>>-611は、と呼気を切らして] っ……待て、 おかわりは、やるから。 少し体を休…、め [心臓が悲鳴を上げそうだと言い訳を伴おうともしたが、 男が想像するより彼女の欲は深く>>*126 久しぶりの性交に心ばかり逸り体がついていかない身は 細腕にすら引き倒される低落で、なんとも情けない。] (*128) 2021/12/17(Fri) 7:06:26 |
【赤】 薬屋 テレベルムラヴァ、っ……、う、あぁ、 [魔力を取り戻しつつある体力は御覧の通りだが、 上に跨る彼女の魅力を前に忠実な下肢は再び頭を持ち上げる。 気丈にも男を征服せんとする女は実に色めかしい。 横たわれば必然と流れる胸も見下ろす体勢であるから 存在感を誇張し撓わに揺れているし、 熱を戻しつつある己の性器に密着する女の蜜口が淫猥だ。 それに――男を脆くさせる彼女の甘えたがりの表情も、 綺麗だ、愛らしい、我を忘れさせる威力ばかり。] (*129) 2021/12/17(Fri) 7:06:44 |
【赤】 薬屋 テレベルム[女の腰を支えようとする片手の寄り添いは 忠実な彼女の下僕然とした愛情から来るものだが。 下にして喘がせる愛玩が似合いの彼女を知っているが 己を貪ろうと身を乗り出す彼女は、見知らぬ光景で。 羞恥に顔を火照らせた情けなさを噛み締めながらも 欲を求めてしまう右目は、海水を目尻に余し潤んでいた。] それ に、恥…かしい…、 [ほとんど消え入るような声で、 この場においては、逆効果にしかならない呻きを零して*] (*130) 2021/12/17(Fri) 7:09:00 |
【人】 行商人見習い ポルクス― 後日談:向日葵に君と ― [祝祭の日から1年たって。 君が色んな所に掛け合ってくれたこと>>234 この体だ、伴侶を持つことを半ばあきらめていた身で 夫と2つの命を授かったこと 感謝してもし足りない、と思っている。] 大丈夫だよ。 これくらい、平気、平気。 [レナを抱っこし、土産を片手に持ちながら 自分が持つよという夫に笑って答える>>235 レナは、バラニとのやり取りをみて きゃっきゃと笑い声をあげていた。 そういえば、この1年で君はゆっくり背が伸びて 最近目線が同じになったなというのを感じている。 もしかしたら、そのまま抜かされてしまうかもしれない、と 最近逞しくなった背に、思う。] (248) 2021/12/17(Fri) 8:35:39 |
【人】 行商人見習い ポルクス[レナだけでなく、人懐こいクリスも イクリール姉ちゃんのことは好きみたい>>239 クリスの人懐こさや愛嬌は 絶対バラニに似たんだと俺は思っている。 そんな風に賑やかに過ごして、帰り道。] レナが手を伸ばしたあの花、 どんな花なんだろう。 [白くて綺麗だったなぁ。と 此方も腕の中でうとうとしているレナを。 彼の腕の中で寝息をたてるクリスを 抱きかかえる、貴方を見ながらそう、呟いた。 それは、あの花を贈り物だと姉ちゃんが言っていた時 君が何とも言えないような顔をしていたから、かも。>>241 ――それに、いつか巡り合えるという、君の呟きを 隣で聞いていたからかもしれない>>242] (250) 2021/12/17(Fri) 8:36:10 |
【人】 行商人見習い ポルクス (251) 2021/12/17(Fri) 8:36:23 |
【人】 行商人見習い ポルクス (252) 2021/12/17(Fri) 8:36:23 |
【人】 行商人見習い ポルクス そうだね、皆で見に行きたいな。 俺も、行商人であちこち回っていた頃に見た 綺麗な景色を、美味しい食べ物を 温かい人々を。2人にも、バラニにも 見せたいし、味わってほしいし、感じて欲しいなって思う。 [大事なあなた。大事な子供たち。 何時か一緒に、君の案内で、俺の案内で。 訪れる様々な場所を脳裏に描き、 4つの影が家路に向かうのであった**] (253) 2021/12/17(Fri) 8:36:37 |
【人】 星集め サダル―ギルドの職員― 一度、向日葵にギルド職員を案内して別れたが、私は少しだけ心残りがあった。 ルイージさんが死んだ。 それはどこでだったんだろう。 一度家に戻ったものの、子供たちが落ち着いたのをみて、向日葵の扉が開くかどうか気にしながら過ごして。 向日葵の扉が開いたらすぐにかけつける。 「あ、の、すいません。 ルイージさんはいったいどこで。 …お墓とかは、あるんですか?」 そんなふうに問いかけて。 その先、聞くことはできただろうか。** (254) 2021/12/17(Fri) 9:37:31 |
【人】 星集め サダル―『人形屋』その後― マスターを喪った後の人形屋は、もちろん売り物が無くなり店としての機能を失いつつあった。 今のサダル・ミロンは。そして元のサダル・ミロンであるサーシャは。それを寂しいと思いながらも受け入れる道を選んでいた。 契約済みのものはそれぞれ契約した相手の元へ。 まだ、未契約だった個体は眠らせてあげよう。 そして、店に残されたさまざまな素材は商業ギルドや冒険者ギルドに引き取ってもらった。 そうして裏街から一つの店が消えたのである。 (255) 2021/12/17(Fri) 12:28:19 |
【人】 星集め サダルそして、それらの取引で得た資金を使い、私は表通りに店を構えることにした。 『星集め サダル』という屋号の、アミュレットの店だ。 星のように淡く光る欠片。 それを連ねたり、並べたり、下げたりして。 このアミュレットは祝祭の時に特によく売れる。 このアミュレットは願い事を叶える手助けをしてくれるらしいと、若い少女たちに人気だ。 また、本当に叶えたい願いを知ることができる。 そんなふうにも言い伝えられているし、実際に軽い守護と導きの魔法がかけられている。 (256) 2021/12/17(Fri) 12:28:38 |
【人】 星集め サダル「ミロン、今日の店番をお願いね。」 今の店主は、二人。 姉のサーシャ・サダルと妹のミロン・サダル。 二人が若いままなのはこのお守りのおかげでは? と、密かに噂する子達はホムンクルスのことをきっとあまり知らない世代。 サーシャと、その二人の子供と、ミロン。 四人の姿を表通りに見ることができるようになるだろう。** (257) 2021/12/17(Fri) 12:28:53 |
【人】 向日葵 店主 イクリール[ 人形屋が消えてから 急に向日葵も休業していたけれど 少ししてから店主は何事もなく帰ってきた。 傷ひとつなく元気な姿で。] いらっしゃいませ。 [ 今日も向日葵は営業をしている。 勿論お客はそれほど来ないのだけれど。 ────。 風の音が聞こえる。 けれど私はそれに応えるように呟いた。] (258) 2021/12/17(Fri) 16:38:09 |
【人】 向日葵 店主 イクリール (259) 2021/12/17(Fri) 16:38:33 |
【人】 向日葵 店主 イクリール── 向日葵:ギルドの職員 ──>>247 はい、居ますよ。 [ 見知らぬ男の来店に対応する。 男の持ってきたものは>>215 袋を広げる前から懐かしさを感じていた。] ルイージがですか。 ……まぁ、冒険者をやってましたからね。 [ 死んだという報告には そうでしょうね、と言う思いがあった。 驚いたのはこうして彼の所有物を 私宛に届けて貰ったことだけれど。] (260) 2021/12/17(Fri) 16:46:09 |
【人】 向日葵 店主 イクリール──いえ、刀は。 刀は彼の墓に納めてください。 ……切符のようなものなので。 私と彼が会う為の。 [ だから、と。 他の所持品は受け取り 二刀の内の一刀は受け取りを拒否し 彼の元に返還してほしいと。]* (261) 2021/12/17(Fri) 16:46:30 |
【人】 向日葵 店主 イクリール── 瞬きの内に過ぎ去る日々で ── [ 菜食主義……というより 肉食を好まない彼の為に 果物系のパイであったり 豆を使った肉風のハンバーグであったり ワインに炭酸を混ぜた新作のお酒や 彼らが好むか分からないけど麦種も持って ルベドにも荷物を持ってもらい 沢山の食べ物、飲み物を持って行く。 彼の真珠堂か、それとも彼女の自宅か。 どちらに居ただろう。 どちらでも良い。 どちらも彼と彼女にとっては同じ家だと思うから。] (262) 2021/12/17(Fri) 17:00:42 |
【人】 向日葵 店主 イクリールラヴァ、テレベルム。 こんばんは! [ 私にとって大切な友人達。 気付いていないけれど 私にとって復讐と同じくらいに大切な人たち。 私は貴方達が。 ……大好き。]* (263) 2021/12/17(Fri) 17:02:47 |
【人】 冒険者 ルイージー ギルド職員 ー>>254 [ さて『人形屋』の場所は聞けただろうか、聞けなかったらこの街を探索することになるのだけど、と店を出ると先ほどの女が声を掛けてきた。 どうやらこの女はやはりルイージと関係のある者のようだが。] 墓はありませんよ。 冒険者なんて死んでも誰も気にも留めませんからね。 [ 小さく首を振って答えた。 家族のいない冒険者の末路なんてものはそんなもの。 イクリールに返されたルイージの刀もギルド長辺りが自分の物にするだろう。] ルイージとはどのような関係で? 失礼ですがお名前を聞いても? [ 訝しみながら男は女を値踏みするような視線を向けていた。*] (265) 2021/12/17(Fri) 18:30:44 |
【人】 星集め サダル―後日談― 「そうなんですか。冒険者とは…。」 確かに。冒険者ギルドで手伝いをした時にそんな話を聞いたこともある。 運が良ければ。仲間がいれば。遺髪や装備品を持ち帰ることはできたかもしれないし、墓も簡易ながらできたかもしれないけれど。 どうやら彼はそういう人はいなかったようだ。 私は彼のことを何も知らない。 あの一晩。その肌の熱さは忘れないけれど。 >>265名前を問われると一瞬戸惑った。 どうしたって、この名前を伝えるときは少し緊張する。 だって私だけの名前だから。 それを皆にも言えるような気持ちにしてくれたのはイクリールさんで。その名前を思い出させて刻んでくれた人こそ、ルイージさんだった。 胸元でキュッと拳を握りしめる。 (266) 2021/12/17(Fri) 18:51:37 |
【人】 星集め サダル「サーシャと言います。 ルイージさんとは、一度きりでしたが…。 ルイージさんは私の恩人なんです。 そして、…また、会いたかった。」 それに。言葉にしかけて、一度唇を引き結んだ。 自分の家の扉をちら、と振り返る。 一度大きく息を吸って。 (267) 2021/12/17(Fri) 18:51:54 |
【人】 星集め サダル「それに。あの子たちに。 お父さんはこんな人なんだよって。 話してあげられることが増えたら良いと思いました。」 いつか大きくなったら、尋ねられるのだろうか。 あの一晩のことしか私は知らない。 でも、それだけでも満たされた。十分だった。けど。 あの子たちに話してあげられることが増えたら良い。 今更だけど、もっと貴方のことを知れたなら。 そんな思いが、芽生えたのだ。 あの日溢れた涙の理由もあったのかもしれない。* (268) 2021/12/17(Fri) 18:52:12 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ女のやわい細腕は、存外簡単に彼を押し倒した。>>*129 ―――― 休もうと言っている言葉は聞こえていたけれど、 胎内の熱に突き動かされる女には、 単なる愛おしい男の声でしかなく 制止を受けられない儘。 「 …… っ、ふふ…… そんな、顔も するんだ……? 」 消え入るように微かな声を聞いて、 はいそうですかと頷けるならこんなことはしていない。 涙の海に滲んだ右目を見つめ、いたずらに笑って ぺろりとまっかな舌を覗かせた。 (*131) 2021/12/17(Fri) 19:00:42 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ立場を逆転されても女の腰を支えようと伸びる腕は、 どこまでも忠実で見上げた飼い犬めいた精神だ。 男を押し倒すような姿勢を崩し、後ろへ下がると 兎は「口で」という言葉に反応していた熱へ触れる。>>-658 緩やかにウェーブを描く髪を耳へ掛け、 ちいさな口を開けば、女は彼の昂ぶりをはむりと食んだ。 「 んぷ、……ん、む……ぁふ… 」 そのまま徐々に口内へ怒張を迎え入れるように沈め、 裏筋へ舌を這わせ、ちゅう、と先端ごと吸い上げる。 口に入りきらなかった根本は指先で擽るように撫ぜて 兎族特有の人間より温かな口内と舌で、 彼の熱を包み込むようにあまく味わえば。 (*132) 2021/12/17(Fri) 19:00:48 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラそう呟くように言葉を落とすと、再び熱を咥え込み つるりとした舌を精一杯使いながら じゅぷ、とはしたなく響く水音のことなんて気にも留めず 緩やかなストロークを繰り返し、時折強く吸い上げて。 散々好き放題に快楽で苛め抜いてくれた人魚を、 どうにか善がらせてやりたい――と。 内心で抱いた欲のまま、女は兎が好物を頬張るように 彼が喉奥へ白濁を零すまで、口の奉仕を続けるのだけれど。* (*133) 2021/12/17(Fri) 19:00:55 |
【人】 向日葵 店主 イクリール── 向日葵 ── [ >>264彼とは? と言われて首を傾げたけど 今のはなかったことに、と言われたのでそうした。 客でしかない。 ……そう答えたのかどうか。 ほんとうのところは誰も知らない。] それなら…… [ >>264彼に場所を伝えるとそのまま見送った]* (269) 2021/12/17(Fri) 19:10:18 |
【人】 冒険者 ルイージー ギルド職員 ー>>267 [ 女はサーシャと名乗ったがギルド職員の男には聞き覚えのない名前だった。] そうですか。 申し訳ありませんが『サーシャ』さんに言伝はありませんでした。 [ 少し冷たい言い方になってしまっただろうか。 しかし、それは事実で女がルイージの関係者であっても男にはどうにもできない。 死人に口なし、当人に確認することはできないのだから。] 彼は…ルイージは… 難しい高いダンジョンをいくつも攻略していました。 うちのギルドが大きくなれたのも彼の功績が大きい。 [ というのは半分は嘘だったが、ギルドの発展は冒険者一人がどうこうできるものではないしそれでも彼が難しいダンジョンを攻略していたのは本当のことでそれによってギルドが潤ったことは確かだった。] (270) 2021/12/17(Fri) 19:29:48 |
【人】 冒険者 ルイージ もしも…彼を偲ぶのなら。 覚えておいてあげてください。 彼は身寄りのない人だったので。 [ 家族もなく妻も子もなく彼はただ一人であった。 もしも、死んだ今も覚えていてくれる人がいるのならば少しは報われるのではないだろうかとそう思ったのだ。*] (271) 2021/12/17(Fri) 19:29:58 |
【人】 星集め サダル―後日談― 「…そうでしょうね。」 私は少しの寂しさを覚える。けれど、それで仕方がないとも思えた。 過ちなんて言わない。それでも、あれは彼にとっては一夜の夢のようなものだろう。 私にとっては特別な名前も、きっと彼にとってはそうじゃない。 イクリールさんの方が、彼を知っていたんだろう。 だから、声をかけたとき、彼は私をイクリールさんかと聞いたのだ。 私とは、あれだけだから。 それでも、名前を思い出し、刻まれ。子供まで授けてくれた人だから。 私にとって彼は大事な存在の一人なのだ。 それでも。以前より複雑な精神性を宿していた私は。 ただ、寂しくて。困ったような顔になってしまう。 (272) 2021/12/17(Fri) 19:48:33 |
【人】 星集め サダル「そうだったんですね。本当にすごい人。 亡くなったのは残念ですが、私は決して、忘れません。 …忘れられません。」 あの時。もし引き止めていたら。 連れてったと我儘が言えていたら。 そんな、考えても仕方のないことを考えてしまう。 何か変わっただろうか。例えば、彼がもう少し生きていられたとか。 また、この街で「またね」を叶えることができていたとか。 じわりと目頭が熱くなる。 唇を軽く噛んで、それをどうにか堪えてると、笑った。 (273) 2021/12/17(Fri) 19:48:50 |
【人】 冒険者 ルイージ[ そうしてやってきた人形屋はイクリールという女の言う通りにそこにあった。] ごめんください… 店主の『サダル・ミロン』という方はいますか? [ さて返事はあったのだろうか。*] (276) 2021/12/17(Fri) 20:26:08 |
【人】 冒険者 ルイージ彼の遺品です。 遺言でエオスの『人形屋』にの店主である 『サダル・ミロン』という女に渡すようにということでした。 ですので、これはあなたの物です。 [ カウンターの上に無造作に置かれたそれはかなり高価なはずのものだった。 正直に言うとルイージの遺言など叶えてやってもやらなくても所詮は死人には何も言われることはないのだが、他のギルド員の手前とか、色々あって遺言どおりにすることにはなったのだけど] いいものですよ、これ。 [ これを売ることができればそれこそしばらくは生活に困ることはないだろう。*] (279) 2021/12/17(Fri) 20:55:56 |
【人】 星集め サダル喜んでそれを受け取る。 そう言いかけて。 遺品だった、と我に返って言い直す。 一応、人が死んで喜ばないくらいの精神性への理解はあった。 「…お茶でもいかがですか。」 どこから来たのかは知らないが。 届けてくれた相手をこのまま追い出すよりはと。 前の店主に教えられていた茶を入れるために準備を始める。 湯を沸かし始めるその隣にはミートパイ。 あの日からサダル・ミロンの密かな好物となっていた。* (281) 2021/12/17(Fri) 21:09:09 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ―――― その後の噺 ―――― 祝祭が終わっても、女は結局人間には成れなかった。 垂れた兎の耳は変わらず毎日風に揺れて、 尻尾は驚いた時にぽふんと膨む。 溢れそうな魔力を消費し、道端の猫と睨み合って 変わらず誰かの世話を焼いての繰り返し。 呪いに苦しんでいた子猫の少女は、 あの後どんな様子で魔術師を訪っただろうか。 ―――― 無様でもいいから生きたいと叫んだあの願いが どうか何の柵も無く叶えばいいと、願って。 (282) 2021/12/17(Fri) 21:43:28 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ淫魔の友人がこの街を再び発つ前に、 女は彼の元を訪って、パイ屋の特大パイを御馳走した。 もしかすれば彼は驚いたかもしれないし、 ―― 等価交換ではないと言われたかもしれないが。 「 メレフ、あのね …… ありがと。 私は御伽噺の女の子にも、人間にもなれないけど あの時助けてくれたの――嬉しかったよ。 」 唯のラヴァンドラを、友人として慈しんでくれた ―― 彼の不器用にも思える優しさは けれど確かに、寂しがりの兎を助けてくれたから。 (283) 2021/12/17(Fri) 21:43:32 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ―――― 少し時間を置いてから、魔術師は暫くの間 人魚を伴って姿を消した。 目的地は極少数の友人にだけ伝え、 旅には向かない身の上で、それでも彼と歩くことを選び。 街から出たことのない女は、あちこちへ興味を示し けれど逸れることを恐れて人魚の手は離さなかった。 「誘拐されたら困る」と本気の顔で告げて、 そしてその誘拐対象は女ではなく人魚であることも 付き合いの長い彼には理解るだろう。 (284) 2021/12/17(Fri) 21:43:37 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ彼は妹を見つけられただろうか。 無事に――使命など関係のない、家族の再会を果たせたなら その時ばかりは女も彼から手を離し 家族のみの空間にしてあげようとしただろうけれど。 …… 本当は。 女の知らない、温かいだけの家族の形を見るのが怖くて 妹に再会した彼が どんな道を選ぶのかが分からなくて 見ないフリをしようとしただけ。 識らなかった頃には帰れないから。 (285) 2021/12/17(Fri) 21:43:40 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラけれども結局女の危惧とは裏腹で、人魚は女と共に 住み慣れたエオスの街へと帰って来てくれた。 ―― それがどれだけ嬉しいことなのか、なんてこと 彼はずっとずっと知らない儘で、良いのだけれど。 「 リル! 」 兎は月を見て跳ねる、――と東の国では歌われるが この街の兎は、訪った親友を見て跳ねる生き物だ。>>262 ぱっと顔を輝かせ、自宅の扉を開き そこに立つ彼女をぎゅうと抱きしめよう。 (286) 2021/12/17(Fri) 21:43:44 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ私の大切なお友達。 人間になりたいという願いも、私の存在も 初めて肯定してくれたかわいい貴女。 世界への復讐を希っていたと、もし私が識れたなら ―― 私もきっと彼女の全てを受け入れる。 それが誰かを傷付ける結果になることでも、 それで彼女の全てが掬われるのならば、と。 復讐に心を堕としても、誰かを殺めても …… 貴女は、私の。 (287) 2021/12/17(Fri) 21:43:46 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ…… なんて、沢山の手土産を持参してくれた彼女へ いたずらっぽく囁いてみせれば。 あの時のように可愛い反応を見せてくれるのか、 或いは受け流されてしまったか。 「 リル、こっちきて! 一緒にご飯食べよっ 」 どちらにせよ女は、彼女の腕を逃がさないように抱き締め 家の中へと招き入れた。 …… やや過剰に思えるスキンシップの理由は、 いつの間にか彼女が傍へ置き始めたホムンクルスなのだが。 そんな子供じみた嫉妬心は隠してしまって。 (288) 2021/12/17(Fri) 21:43:56 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 …… ねえ、その子の名前は? 甘いもの用意してるんだけど、好きかなぁ。 」 ―― 兎は出来る兎なので。 そんな風に、可愛いばかりの友人へ尋ねてみては 恐る恐る交流を計ることも、あっただろう。* (289) 2021/12/17(Fri) 21:44:00 |
【赤】 薬屋 テレベルム ――…、ラヴァ、性根が悪くなったか? [役得だと淫靡な光景に見蕩れるのは条件反射というもの。 息も揃わぬうちにペースを乱されるのは男として 納得しづらい部分はあるので、複雑そうな面差しで。 理性のある彼女が今の状態を見てでもいたら、 卒倒しそうだと思考の端で。 この報復は是非そうしてくれようと思い描くほど 己の招いた『薬』の効果に何処か達観しながら 男を屈服させて得意げな草食動物を見守る。 マウントを取った彼女の顔が両脚の間に埋まるのに>>*132 落ち着かない気分ではあるが、この可愛らしい生き物に もっと欲しいと甘えられたら最早お手上げの降伏に尽きる] (*134) 2021/12/17(Fri) 21:45:57 |
【赤】 薬屋 テレベルムっ……? は…、 いや、…っ ラヴァンドラ、待て、 [オーラルの経験は有るが、スライムを溶かしたかのような 異様な滑りけと、蜜壷を彷彿とさせる体温の高さに これが平常なのかと不安で震えた。 接吻で知った彼女の口内や舌は確かに熱かったが、 果てを見て敏感な部位で受けるとその感覚も真新しく。] ンンっ……?! [裏筋を辿る軟体にざわりと背が擽られる思いだ。 彼女の腔内に押し込められた熱源は脈動を確かに伝え 吸われるとカウパーで暖かな口蓋を濡らす事だろう。] (*135) 2021/12/17(Fri) 21:46:21 |
【赤】 薬屋 テレベルムあ――…、待て、あんまり、 [全部口に、 …その言葉を反芻する間も無く しかと咥えなおされてしまい、熱の筒で扱かれると 快感が早足で駆け巡るようで、 与えられる刺激だけでは無く、余りにも淫猥だった。 何処を餌にしているのだと悪態をつく余裕は奪われ はぁはぁと上がる呼吸をどうにか整えようとするが 甘い快楽に腰まで痺れて、体が重い。] (*137) 2021/12/17(Fri) 21:47:04 |
【人】 薬屋 テレベルム……家族とは、こういうものだろう。 [朝目覚めて、食事が既にあり、暖かな空気が流れる。 彼女の探していた『居場所』は此処にあるのだ。 むず痒そうに揺らした口端は、不格好だが。] これからは毎日共に起きて、 一緒に飯を食おう。 [ささやかで、ごく平凡で、――けれど、ひとりでは無い。 何処にも行かないで欲しいと願った彼女の望み通り。 同時に、男にとっても、願い通りなのだ。] (292) 2021/12/17(Fri) 21:48:24 |
【人】 星集め サダル「アールグレイです。苦手なら別のを用意しましょう。 アールグレイの花言葉は安らぎだそうですね。 私は存じませんが、私なりの餞として。」 そして、アールグレイをもう一人分。 それは、ここにいないルイージの分。 そうして自分の分をいれて。 「そう言えばお名前をお伺いしても良いでしょうか。 サーシャもお礼の手紙を書きたいと思うことでしょう。 私自身、貴方にお礼を言いたいのです。」 (297) 2021/12/17(Fri) 22:29:49 |
【置】 星集め サダル「ここまで来てくれてありがとうございました。 ぜひ、また来てくださいね。」 頬をほんのわずかに緩ませて。 彼にそう告げてカップを持ち上げる。 ミルクも入れず飲んだアールグレイは、ほんの少し、苦かった。* (L7) 2021/12/17(Fri) 22:30:06 公開: 2021/12/17(Fri) 22:30:00 |
【人】 坊っちゃん バラニ――後日談/とある行商人との会話―― [君と結ばれて少し後、僕はある人と会っていた。 ポルクスが親方と呼ぶ、行商人の彼。 忙しい合間にどうにか時間を作ってくれたであろうその人に こうしてあらためて会うのはやっぱり緊張した。 それでも、一商人として、そして一人の男として 今回のことに筋を通さなければならない。 彼の弟子であるポルクスを愛していること、 真剣に交際と、結婚を考えていること。 このことを彼もとい彼女の両親と家族にも報告すること。 そして先程告げたことについての了承を求めてから。 彼に、深く頭を下げた] (299) 2021/12/17(Fri) 23:08:36 |
【人】 坊っちゃん バラニ『未来』というのは少し語弊があるかもしれません。 でも、そうとしか言いようがない。 ……彼女と、一緒に生きていたいと思いました。 他の誰でもない、彼女と幸せになりたいと思いました。 臆病者の僕が、勇気を貰いました。 非力で虚弱で情けない自分が、変わりたいと思いました。 何もかもを自分の運命のせいにしていた自分が、 自分が望む未来を生きるために、 ……そのために前を向こうと、そう思いました。 全部、ポルクスのおかげなんです。 彼が僕に向けてくれる、その想いが、 僕にたくさんのものを与えてくれた。 [運命は確かに変わった。 それを確信しているのは、きっと今は自分だけだけど] (301) 2021/12/17(Fri) 23:10:39 |
【人】 坊っちゃん バラニだから、今度は僕が。 僕の意志で、僕の心で、僕らが共に歩む未来を贖いたい。 たとえ反対されたとしても、 僕は自分の望みを違えないし、 ポルクスと共に在ることをやめるつもりもない。 ―――…それが、僕の答えです。* (302) 2021/12/17(Fri) 23:11:23 |
【人】 箱庭の雛 フェレス―― 後日談/そして、 ―― [ 言葉は繰り返し、音と成る。 言葉は綴れば、世界と成る。 ] [ 風の音色の響く部屋。 主の到着を今でもかと待ち続ける。 ] もうっ!叔父様は心配性すぎるよ! [ 声が扉の前までやってきて、 怒ったのを表すように扉が大きい音を立てた。 ] (304) 2021/12/17(Fri) 23:12:18 |
【人】 箱庭の雛 フェレス[ 未だ少女という身を脱せない少女。 月日が経ってもそれは変わらず。 ] はぁ、ほんと叔父様は…… [ 怒った表情の裏。 顔に映った笑みは、隠されることもなく。 ] わたしももう子供じゃ…… あ゛ [ 視線の先、開かれた窓と風の音。 開かれたページと、擦れる紙の音。 ] (305) 2021/12/17(Fri) 23:12:31 |
【人】 箱庭の雛 フェレス[ 慌てて、見つからないように、 文字の書かれた本が閉じられる。 ] うぅ、窓閉め忘れるなんて…… [ 屋敷の者が入らなくてよかった。 そう胸をなでおろす少女。 ] よしっ、書こう [ 机の上。 本と、ペンと、インクの匂い。 そこで世界が生まれる。 ] (306) 2021/12/17(Fri) 23:12:45 |
【人】 箱庭の雛 フェレス[ やがて時間は経ち、 綴られた言葉も乾いた。 ] ふぅ…… [ 一息つこうと少女が閉めた窓を開ける。 そして突然の風。 ] んっ…… って、まっ [ 学びもせずに窓を開ける物だから。 風と共に、一枚の手紙が空を翔ける。 ] ……取りに行かないと! (308) 2021/12/17(Fri) 23:13:39 |
【置】 箱庭の雛 フェレス お母さんへ 今はどこにいるのかな? わたしはまた歩きだしてみることにしたよ お母さんの願いの通り、幸せに生きるために 少しだけ勇気を出して だから、きっと見守っててね お空の上、お星さまになって あなたの大好きなメミニより (L8) 2021/12/17(Fri) 23:14:08 公開: 2021/12/17(Fri) 23:20:00 |
【人】 箱庭の雛 フェレス[ 慌てたように飛び出した少女。 窓は未だに開けたまま。 ひらり、 また、ひらり、 少しずつ繰り返して、 一番最初のページ。 ] (309) 2021/12/17(Fri) 23:14:21 |
【人】 星集め サダル―マスターと: sideベリル ―愛して、愛されて、抱かれて、抱いて。 マスターの晩年には、頭を撫でてもらいながら彼に奉仕することが増えた。 マスターがもし勃たなくても、キスして触れ合って、穏やかに過ごしていく。 そしてとうとうその日を迎えた。 (313) 2021/12/17(Fri) 23:17:24 |
【人】 星集め サダル私は貴方に出会えて幸せでした、マスター。 きっとどのホムンクルスよりも幸せだったでしょう。 だって貴方に愛された。貴方を愛した。 それだけで素晴らしい奇跡ではありませんか。 貴方の旅にお供できてよかったです。 貴方の隣にいられてよかったです。 (314) 2021/12/17(Fri) 23:17:45 |
【人】 星集め サダルどうしても、ホムンクルスはマスターよりほんの少しだけ長生きになってしまう。 涙を流しながら、彼と共に眠りについた。 ただキスをしたくて、キスをして。 私は契約から解き放たれてしまうけれど。 このキスももう契約の意味を成さないけれど。 私は貴方と共に棺の中。 魔法を使い、地中に埋まろう。 瞳を閉じて。体を重ねて。貴方を感じて。 「今度マスターの隣に立つのなら。 同じ種族になりたいです、マスター。 愛しています、永遠に…。」 こうして、ベリルと名付けられたホムンクルスの生涯は幕を閉じる。 深い闇の中でも。マスターと共にあるのなら、それだけで幸せでいられたのだった。** (315) 2021/12/17(Fri) 23:17:59 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ――――― 途中からの記憶が無い。 いつの間にか気を失っていた女が目を覚ます頃には、 すっかり身体は清められて 気に入りの部屋着を着せられていた。 ( …… 丁寧に下着まで履かせられているのは 顔をやや赤く染め、思わず俯いたが。 ) そのままゆっくりとリビングへ足を運べば、 四角形の匣を――実験中の魔術師めいた真面目な顔で 見詰める人魚がいるものだから。 (316) 2021/12/17(Fri) 23:21:39 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 ………… 、 …… おは、よ? 」 頭でもぶつけたのかと真剣に心配したけれど どうやら魔道具のひとつらしい、と思い至って いややっぱり何を……と首を傾いだけれど。 >>291 視線を流した先、 テーブルに並べられた昼食へ気付けば きょと … と目を見開いた。 (317) 2021/12/17(Fri) 23:21:43 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラそれから、すこしだけ照れたように言葉を紡ぐ人魚へ 女にしては珍しく思考が追い付かないような様子を見せ、 …… 温められた甘いオムレットと 不格好に笑う彼を見比べては、へにゃりと眉を下げた。 「 ―――― … ほんと? 私と家族になってくれる……? 」 目覚めれば愛しいひとがいる朝も、 共にご飯を食べる毎日も、――独りで街を見下ろす夜も もう何もかもを諦めなくて、いいのだろうか。 どこにもいかないで、と縋った私の指先で 貴方をずっと抱き締めても、許される? (318) 2021/12/17(Fri) 23:21:48 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 ――――― ありがとう、テレベルム 貴方に会えて、良かった。 」 私は愛しいばかりの貴方の頬へ触れ、 それから重ねるだけのキスを落とした。 (320) 2021/12/17(Fri) 23:22:08 |
【人】 薬屋 テレベルム♫ ♬ ♪ 唄を 忘れた 金糸雀が くちばしで 拾った 粉雪の 落ちて しまった 氷いちご 月の ない 日々に 星の ない 日々に …… 流しましょうか …… …… 流しましょうよ …… [光も届かない深き場所 いつか何処かの 水底で。] (322) 2021/12/17(Fri) 23:25:14 |
【人】 薬屋 テレベルム― 羅針盤の導き ― [黄金に輝く方位針は>>0:L2出来栄えの見事な拵えだが、 古の魔力を蓄積しているだけにアンティークにも感じる。 魔具を握るほうでは無い手に、柔らかな掌を預かり>>284 まるで迷子の子供みたいに握られて苦笑も溢れる。] どっちが誘拐されるんだか……。 [彼女の体質には不遇もあるが、目を離さずに傍に居る。 見慣れぬ景色、見知らぬ民族、知らない汽笛の音。 険しくないルートを選び、女でも辛くないように 極力気を使ったが、彼女はあまりに日陰暮らしが長い身。 宿で足労ばかりを掛けてしまった白い足を揉んでやったり、 暖炉の傍で揺り椅子に座り、彼女を抱擁し休む日々もあった。] (323) 2021/12/17(Fri) 23:25:28 |
【人】 薬屋 テレベルム[針が最終的に示した先は、寂れた漁村だった。 エオスが一番の栄えた街であった旅路ながら 途中に訪れた村や街の何処よりも寂しい場所。 ぽつぽつと離れた場所にしか民家も見当たらず 己の郷里をどこか彷彿とさせる白浜と青い珊瑚礁。 ――おとぎ話のお姫様はおらず。 ――おとぎ話の王子様はおらず。 唖の女と、漁師の男の住む家へとたどり着く。] (324) 2021/12/17(Fri) 23:25:46 |
【人】 薬屋 テレベルム[妹と漁師の出会いは、男が御伽噺のように 溺れてしまったわけでは無く、 波打ち際で彼女の唄に聞き惚れた事であったそうだ。 それらの話は唖となってしまった妹では無く、 その伴侶となった男の口から語られた。 歌を忘れた金糸雀も、惨めに捨てられずに ひとつの幸せを手に入れた、 ――そんな、物語にもならない、ちいさな、おわり。] (326) 2021/12/17(Fri) 23:26:18 |
【人】 薬屋 テレベルム[ひとつ先の港町で船と汽車を乗り継ぎ帰路につく心算だが 折角の海を少し散策してからでも遅くは無いだろう。] 俺の住んでいた場所も、暖かい海があった。 [気候は温暖。 雪の美しい街と対極のようでもある。 彼女はこの気候に慣れてはいないだろうけれど、 水は少しばかり冷たく、その足を冷やすだろう。] (327) 2021/12/17(Fri) 23:26:40 |
【人】 薬屋 テレベルム[白い砂の海の上。 日の沈む水平線を隣り合って遠目に眺めて、 そっと、彼女の腰を引き寄せる。 感謝の言葉はきっと、彼女と己の唇の狭間に溶けた。**] (328) 2021/12/17(Fri) 23:28:24 |
【人】 行商人見習い ポルクス この世に金で買えぬものの1つには、 人の心があるというけれど。 なれば心で何が買えようか? なれば金で何が買えようか。 (329) 2021/12/17(Fri) 23:30:30 |
【人】 行商人見習い ポルクス― 後日談:とある行商人は... ― [その時、弟子は他の商品の仕入れに行っており、 王都の貴族とも繋がりのある行商人は この街の大店の息子としてではなく、 弟子の”良い人”と時間を割いて話すことを決めた 弟子が両性なのは、親御さんから預かるときに聞いていた それでも、選ぶとしたら女性だとばかり思っていたので 多少驚いたことは否めない。 少しばかり考え、問いかけを1つ。 それは弟子にも与えたものであった。] (330) 2021/12/17(Fri) 23:30:37 |
【人】 行商人見習い ポルクス[正解は? ――青年の答えを聞いて、行商人は大笑いした] ははは、青い、青いなぁ。 いや、すまないね笑ってしまって。 うちの弟子にもこれを問いかけたことがあるんだ。 ――ポルクスには伝えていないが。 この問いに正解はあって、ないんだよ。 それを自分の中でどういう答えにするか。 それを信念として持てるか。 俺が求めていたのは、それなんだ。 [ひとしきり笑った、商人は。眦の涙を指で拭いて] (331) 2021/12/17(Fri) 23:30:52 |
【人】 行商人見習い ポルクス とはいえ、あって、ない。もののなかでも、 俺の答えはこう、さなぁ。 心で買えるものの1つが、人との絆だよ。 行商人なんだ。売り手と買い手、一期一会でも また会うことがあっても そこに嘘や虚構を混ぜては、いけない。 誠実にあれ。でもそれだけじゃあつかれる。 自分の弱さを見せられる相手、 自分がともに生きて支えたいと思う相手 それらを得て尚、人と繋がる強さを持つ そういうものを買えるのが、俺は心と思っているんだ。 馬鹿で不器用なうちの弟子を、宜しく頼む。 お前さんがいるなら。もうあいつも一人前だなぁ。 [そういって、商人はまた、大笑いしたんだとか。**] (332) 2021/12/17(Fri) 23:31:34 |
【人】 薬屋 テレベルム……? ??? …これは、一体…、シュワシュワしてる…。 [暫く店を休んで何処かに行っていたらしい話など、 話題は尽きる事も無いだろうけれど。 男はワインらしいがワインらしかぬ酒に興味津々だ。 豆で練らてたハンバーグを前にしたら 不安と恐怖の入り混じった警戒心を視線に籠めもするが その製法を聞けば恐る恐る口に運び、 おいしい、と素直な感想も零す筈。] (335) 2021/12/18(Sat) 0:10:48 |
【人】 薬屋 テレベルム[まるで、幸いを形にしたかのような女二人の戯れを 酒の肴にすれば、自然と幸せな笑みが溢れた。 男には元来、馴染みの友というものがいないから 平穏な彼女たちの交友は心が温まるものがある。 花が咲く話に口を挟むはほんの少しで満足してしまう。 雪が降り始める気配を窓の外に感じるも―― もう、以前までのようには、寂しくない。 魔術師の家は春爛漫の気配に包まれている**] (336) 2021/12/18(Sat) 0:10:57 |
【人】 薬屋 テレベルム――ラヴァンドラ。 [二人だけの世界以外でも、手をつなぐ事に慣れてしまう程。 いくつもの月を、年を越えたけれども。 彼女の手を、今は握る目的では無くて。 己の掌の上に預かる目的で。 …それから、その細く柔らかな薬指に 白い雪の結晶のように輝いた、 真珠の指輪を差し入れる目的で――…、 ] (338) 2021/12/18(Sat) 0:24:55 |
【人】 薬屋 テレベルム[羽織っていた白いローブを はさり――…、と下ろし。 彼女の頭部から掛けるようにして。 人魚の集落での『縁組』を真似たものだが この街の教会でも、似た姿は拝めるだろう。 幸せを歩みだした女は皆、 喪服にも似た黒いローブではなく、 こうして ――白いヴェールを纏う。] (339) 2021/12/18(Sat) 0:25:54 |
【人】 行商人見習い ポルクス― 季節は巡って ― [キエとシトゥラを誘って、パパのお話聞きに行く!と 我が家の娘2人は、『星集め サダル』の子供さんらと一緒に 噴水広場に向かったらしい。 おっとりと未だ腕の中で眠っている末娘を抱っこして 久しぶりに行商人の格好をしようとして ……む、胸と尻がきつい。と断念した俺は、 何時ものゆったりしたワンピースと、 貝紅により唇を朱に彩って、娘らに遅れて噴水広場へ足を向けた。 さくり、さくりと音が鳴る。降り積もる雪が 靴に踏まれた音。新雪ではなく、踏み固められたものが 氷となってならされるもの。 あちこちに飾られた電灯は、どうやら出資者がいるのだとか。] (341) 2021/12/18(Sat) 0:34:02 |
【人】 行商人見習い ポルクス[息は白く。祭りの喧騒賑やかな中。 話を聞きに来た子供らを膝に乗せ 唄うように、話をしている君がいた。 お店の休憩時間、こうして話をしている貴方がいる この景色は、自分にはとても輝いて見えているのだ。 ああ、いつも通りにお代は ゲイザーのパイでいい、なんて言ってる。 今日はどんな話を、したのかしら?] (342) 2021/12/18(Sat) 0:34:49 |
【人】 行商人見習い ポルクス ―― 今日はどんなお話? もしも終わってないのなら 旦那様 続きをお語りくださいな。吟遊詩人殿? [そぅっと後ろから近づいて声をかけ もし、こっちを振り向いたら? ――きっときらきら、美しいものを刻むその唇に 朱色を移して、微笑むのでしょう**] (343) 2021/12/18(Sat) 0:35:11 |
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