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【人】 木峰 海斗おっかしーな、 ここだと思ってたんだけど [ 仕舞ったはずの場所に、目的の参考書がなくて。 記憶を辿るように、部屋をぐるりと見渡す。 空調の聞いていない部屋は、 少しずつ、涼しくなってきたとはいえ、 さすがに暑くて、とりあえず窓を開けて、 薄いハイネックのシャツの首を、伸ばして、 パタパタと仰いだ。 項に並んだ、赤い花弁が二片。 多少薄れて、薄桃色に近い色合いになっていた。 暑いが、絆創膏を貼るのは、逆に目立つし、 こうして消えるまで隠しておこうと思っている。 だが、完全に消えるまでに、 睦月には、きちんと確認をしておきたい――] (14) 2021/12/14(Tue) 9:48:30 |
【人】 木峰 海斗ってのに、見つからねー [ 引き出しの中を見たがなく。 本棚を上から順番に、確認する羽目になり、 ぶつくさ、言いながら探していれば、 階下で物音がして、兄の呼ぶ声が聞こえれば] やっば、 [ 兄貴が帰ってきた。] (15) 2021/12/14(Tue) 9:48:32 |
【人】 天海谷 睦月へんなこと? あー言われると、逆にきになるって、 海斗、分かってないっすよね [ 海斗の声に、おかしそうに思わず吹き出して 同意を求めるように、お兄さんの方に視線を向けた**] (17) 2021/12/14(Tue) 9:49:49 |
【人】 木峰 夏生[ しっかりした挨拶と、気さくな笑顔に こちらもにこやかに会釈を返す。 ] なんだあいつ、人に参考書借りといて どこ置いたかわかんなくなってんのかよ。 [ 苦戦してそう、の言い回しが頭の良さを感じさせる。 2階から聞こえるがさがさ音に半ば呆れた顔で、 ごめんなぁ、と彼に肩を竦めて見せた。 ] ほい、どーぞ。 あ、俺は海斗の兄で、夏生です。 (18) 2021/12/14(Tue) 10:51:51 |
【人】 天海谷 睦月ども、っす あ、俺は……天海谷睦月です [ 丁寧に、名前を教えて貰えば、 会釈をしながら、こちらも名乗る。 夏生、睦月…… 少しだけ、響きが似てるな。 なんて、頭の片隅で思いながら 目の前に置かれたカップから漂う香ばしい香りに、 余所行きの人好きのする笑みを浮かべる。 ソファに座る振動を身体に感じながら、 冗談交じりの言葉を投げかけてみれば、 にやり、と浮かべられる笑みに同じ匂いを感じる] 俺っすか? まぁ、ほどほどに [ 肩を竦めながら、 否定も肯定もしない返事を返して、 2階から聞こえてきた海斗の声に、同時に笑って。] (23) 2021/12/14(Tue) 11:36:58 |
【人】 天海谷 睦月へー… [ くつり、と 小さく囁き声で聞かれた言葉に、 僅かに、眉をぴくりと揺らして、 緩やかに唇に弧を浮かべる。] やっぱ気になるもんなんすか? 弟の恋愛事情とか [ 答えではない、返答を一つしてから。] (24) 2021/12/14(Tue) 11:37:00 |
【人】 天海谷 睦月まぁ、今まで海斗って、 誰かと付き合うとか、聞いたことないんで、 遅い春でもきたんじゃないっすか てか、夏生さんは、誰とか知らないんっすね [ ということは、家に呼んでいるわけではないのか。 目の前に、その"恋人"がいるなんて、 思いもよらず、情報を得られるかと、 片隅で思っていたので、少しだけ残念に思う。] (25) 2021/12/14(Tue) 11:37:03 |
【人】 天海谷 睦月[ カップを持ち上げて、ふぅと少し冷ましてから、 ず、とコーヒーを啜ると、 短時間で出てきたコーヒーとは思えない味わいに 何度か、瞳を瞬かせれば、] このコーヒー、美味しいっすね [ 少しだけ緊張のとれた笑みを浮かべていた。**] (26) 2021/12/14(Tue) 11:37:07 |
【人】 木峰 夏生[ マグカップにくすくすと笑う吐息を集めながら 鼓膜を微かに擽る呟きにしっかりと耳を傾けて。 ] ─── そっか。 兄から見ても隙の多い弟なんだ。 手がかかるやつだけど、 いい友達が居て良かったよ [ 少しだけ、低くなった声を 感じさせないような完璧な笑顔でにっこりと笑った。 なんでもなかったように、コーヒーを 褒めてくれる表情に、そお?よかった、と笑い返して。 今度、メシでも行こうぜ、なんて話しかけながら ドタドタと鳴る天井を見上げて悪戯に笑んで。 意味ありげにちょっと肩を竦めて見せた顔は、 ちゃんと兄貴の顔だったかな。 ]** (29) 2021/12/14(Tue) 19:56:14 |
【人】 天海谷 睦月あー、なるほど 確かに、海斗から兄弟の話とか、 あんまり聞かないっすね [ なんか、メッセージがうざい。とか、 たまに零している独り言を聞くくらいか。 まぁ、本人を目の前にして、伝えはしないけど。 俺が言った言葉で、ぴくりと 動きを止めた様子に、笑みを浮かべた唇はそのまま] (30) 2021/12/14(Tue) 22:41:34 |
【人】 天海谷 睦月ええ、俺たち、 いい友達 なんで、これからも仲良くさせてもらいます [ 鼓膜を震わす音色が、 微かに低く響いたが確かめる前に、 視線の向こうには、完璧な大人の笑顔がある。 ブラコンというのは、冗談ではなさそうだ。 こちらの目には、 弟を心配する兄にしか見えていない。 腹の内に、どす黒いものを飼っているだとか、 残念ながら、経験のないものには気付けはしない。] (31) 2021/12/14(Tue) 22:41:38 |
【人】 天海谷 睦月[ メシでも、と誘われれば、 一度だけ、大きく目を見開いて、驚いたが 良いですね。色々お話が聞けそうだ。と 頷き返せば、連絡先などを渡したかもしれない。 それから、もう一度、カップを傾けて、 苦く香ばしい味わいを楽しんでいれば、 上階でバタバタと聞こえてきて、 あぁ、そろそろ降りてきそうだと、 また、楽しそうな含み笑いをカップの中に落とした。*] (32) 2021/12/14(Tue) 22:41:42 |
【人】 木峰 海斗[ 本棚の奥に仕舞っていた参考書を見つけ出して、 慌てて引っ掴んで、階段を下りていけば、 一見、和やかそうにソファに座って、 二人は、コーヒーを飲んでいた。] 睦月、待たせて悪い ほら、これだろ? [ たん、と足音を鳴らして、兄を無視して、 睦月の方に近づくと、本を差し出した。 それから、ちらっと兄貴の方に視線をやって、] じゃ、こいつ駅まで送ってくる [ 親指で、友人を指せば、 そのまま、くるりと踵を返して、玄関へと向かった。] (33) 2021/12/14(Tue) 22:41:47 |
【人】 天海谷 睦月あぁ、サンキュ [ 差し出された本を受け取って、 すぐに鞄に仕舞えば、立ち上がると、 座っていた部分のへこみが、ゆっくりと戻っていく。 まるで、俺がいた跡をなくすみたいに。] いや、いいよ 玄関までで、さ [ 駅まで送るという言葉に、 ひらひらと手を振って、断りを入れて、] (34) 2021/12/14(Tue) 22:41:53 |
【人】 天海谷 睦月それじゃ、夏生さん コーヒー、ご馳走様でした メシの約束は、また今度ってことで [ くすくす、と 冗談とも本気ともつかない笑い声を残して、 海斗ともに、玄関へと向かう。 靴を履いて、玄関の扉を開いて、 あっ、とわざとらしく、声をあげて――] (35) 2021/12/14(Tue) 22:41:57 |
【人】 天海谷 睦月俺たち、これからも ダチ だろ?じゃ、また明日な! [ けらり、と笑うと、 扉を開けて、次の言葉を聞く前に出ていった。 文句があれば、メッセージでも、 明日会った時にでも、行ってくるだろ? そういうとこで、お前が遠慮ないのは知ってる] (36) 2021/12/14(Tue) 22:42:07 |
【人】 木峰 海斗[ 駅まで送ることを断られれば、 さて、話す機会をどうするか。 そんなことを考えながら、玄関に立って、 靴を履く姿を眺めていれば、出ていく間際に此奴。 いとも簡単に、俺が悩んでいたことを さらっと謝罪してきやがった。] はぁ? ちょっ、 睦月っ!!! [ しかも、こっちの文句は聞きやしないときた。 この野郎、と悪態を吐きながら、 それでも、結局許してしまおうとしている俺がいる。 はぁ、と深くため息をつけば、 たんたん、と、不機嫌を隠さない いつもより足音でかくリビングに戻る。] (37) 2021/12/14(Tue) 22:42:09 |
【人】 木峰 海斗それで? メシって何の話だよ? [ 腕組みをして、弟ではない顔を向ければ、 なんと返ってきたかな。 どんな答えでも、溜息を吐いて。 ソファに座った兄貴を後ろから、 そっと、抱き寄せれば] (38) 2021/12/14(Tue) 22:42:11 |
【人】 木峰 海斗犯人……わかったけど、 まぁ、大丈夫だろ? [ もう隙は見せないし。 あの様子なら、反省はしているようだし。 少し甘いかもしれないが、 兄貴が文句を言わないのなら、このまま あのことは忘れるつもりで、そう零した。 あとで、なんか奢れよくらいは、送っておくけど。 今は、一つ悩みが解消して、 胸の中に蟠りが、多少解れたから。 腕の中のぬくもりに体重をかければ、 首筋に顔を埋めて、ちゅっと軽くキスをして、] (39) 2021/12/14(Tue) 22:42:17 |
【人】 木峰 海斗心の奥底で、ずっと粘つき、燻っていた。 ―――― 許されない 恋 心。あの日、 捨 てようとした想いは、あの日、掬われ繋がり 重 なった。 (40) 2021/12/14(Tue) 22:59:53 |
【人】 木峰 海斗絵本や童話、御伽噺たちとは違う。 これは現実だから、物語の締めくくりも、 誰にとやかく言われる筋合いはない。 あれから先も続いている。 この物語は、幸せなものなんだって。 読者のいない物語なのだから、 結末が幸せかどうかは、 ―――――――― 俺たちが決めていいだろ? だから、これからも俺たちは紡ぎ続ける、 (42) 2021/12/14(Tue) 22:59:57 |
(n0) 2021/12/14(Tue) 23:00:02 |
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