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【人】 王女 セシリー・ラミナリアアスベル様 わたくしも貴方を 愛しています 貴方とならどんな未来も怖くない 貴方がわたくしを守って下さるように わたくしも貴方を守り続けますわ 永遠に [両手で包むように手を握りました。 皆の勇者様。わたくしのアスベル様。 旅を終えてまだ何ヶ月も経っていませんが あっという間に国王様に気に入られて。 わたくしも、貴方のお父様に 気に入って貰えていると良いのですが。] (2) 2022/09/21(Wed) 20:55:18 |
【人】 王女 セシリー・ラミナリアそうだわ [こちらから姿が見えなくとも 祝福して下さってると信じておりました。 だから、声を張ります。貴女に伝えたいの。] ヘンリエッタさん——! この想いが恋であると 気づかせてくれてありがとう わたくしは——幸せです! [貴女とした「恋バナ」のおかげで わたくしは感情につく名を知りました。 少しの勇気とともに決戦前、想いを告げて、 わたくしたちの恋は愛へと変わったのです。] (3) 2022/09/21(Wed) 20:56:59 |
【人】 王女 セシリー・ラミナリア[王女が幸せだと告げたことで 辺りは一層沸き上がりました。 ああ、次のこれこそが、一番伝えたいことなのに。 負けじと声を張り上げます。] どうかヘンリエッタさんも——…! [────幸せになってください。 心からの願いは、届いたでしょうか。*] (4) 2022/09/21(Wed) 20:57:34 |
【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス[隣から小さな声が聞こえたとき>>2:19 俺は言葉を失ってた。 一体いつの間に? アスベルとセシリーのこと、 全然気付いてなかった。 情けねぇよなぁ。 誰より長く一緒にいた弟と、仲間のことなのに。 もし気付いてたら、 ヘンリーに告白を勧めたりなんか……。] (5) 2022/09/22(Thu) 12:43:31 |
【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス[弟の幸せ。 すぐに喜んでやれねぇ兄ちゃんでごめんな。 セシリーも。 大切な弟の命を救って貰って感謝しかねぇのによ。 あとで絶対に祝う。 けどいまは、ヘンリーがどんな思いで 二人の報告を聞いているのか……。 そればっか気になっちまってる。] (6) 2022/09/22(Thu) 12:43:39 |
【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス[お前が胸を痛めていると思うと 俺まで苦しいよ。] ヘンリー、…… [控えめに名前を呼んでみたが 周囲の人々の声で聞こえなかったか、 それどころじゃなかったみてぇだ。 ヘンリーがこっちを振り向くことはなかった。>>2:44 ……ああ、辛ぇよな。 自分の好きなやつが、別のやつを好きなのって。 その気持ち、少しはわかる気がするぜ。 毎日味わってたからなぁ。] (7) 2022/09/22(Thu) 12:44:08 |
【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス[たぶん、俺とおんなじで なんにも聞かされてなかったんだろう。 心構えも出来てなかったんだろう。 雨除けもなしに浴びる雨は余りに冷たい。 彼女をこの場に留まらせておくのは 酷な気がした。] (8) 2022/09/22(Thu) 12:44:29 |
【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス[人垣を越えてセシリーの声が響く。>>3 無邪気で無垢な言葉は 却って人を傷つけるものだ。] ……、大人しくしててくれ [一言だけかけると、 ヘンリーを横向きにひょいと抱え上げる。 拒まれても落とさねぇよう拘束の手を強めるだけ。 なにものからも守りたいかのように 背中に回した大きな手のひらで引き寄せ 周りから彼女の顔が見えないように隠して。 足早に会場を後にした。] (9) 2022/09/22(Thu) 12:45:02 |
【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス[風が花弁を揺らし、 沈みかけの日が辺りをオレンジ色に彩る。 人気のないところを目指して 城内の庭に入っていった。 ここ数日でつくりは把握していて 昼寝にもってこいの場所。 一度侵略された王都だが ここは綺麗なまま残っていた。] (10) 2022/09/22(Thu) 12:46:10 |
【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス[そっとヘンリーを下ろして。] まったくあいつら 内緒で企んでやがったんだなぁ びっくりしちまったよ [静かにしてるのが良いのか。 去るのが良いのか。 お前のためなら何だってしてやりてぇけど。 何が正解かわからず ひとまずはいつもの調子で話しかけた。*] (11) 2022/09/22(Thu) 12:46:45 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム[ でも、聞きたくない言葉ほど するりと抜けて耳に入り込むもの。>>2] …………、ぁ、 [ 醜い嫉妬が静かに、蠢く。 直視出来ないけれど きっと最高の笑顔をしているのでしょう。 気付いていないフリも出来ただろうけど これ以上堕ちたくない、パンドラの箱の僅かな光は 未だ残っていたようで。>>3] おめでとう! お幸せ…… にっ ……。 [ 大声を出せば気が紛れるかと思ったけれど 言い終わるまで持たず、最後の方は灯が消えるかの如く か細く、涙を含む声になっていた。 歓声で涙声がかき消えていたことを祈るけど セシリーの声はまだ続いていた。>>4] (12) 2022/09/22(Thu) 23:36:56 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム…………!? [ 予兆も何も無いまま、体がふわりと浮かんだと思えば 次の瞬間には、エドゥの腕に抱きかかえられていた。>>9] え、っ、ちょ [ 何が起こったか瞬時に理解出来ず ただ、抱きかかえられていることだけは理解できて 涙声は一瞬引っ込んだものの、 胸元に引き寄せられ、体が密着しているものだから どきっと身が跳ね上がってしまう。] (13) 2022/09/22(Thu) 23:39:52 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム[ とはいえ、強く抱えられている腕は びくともしなかった。 エドゥこんなに力があったの、と思いながらも 彼が走り始めたのは理解できた。 顔を上げようとすれば出来たけれど ただ、瞳を閉じていた。 暴れる元気も振り落とす余力も無いので 力を抜き、行く先もただ任せるままに。 もっとも、暴れる気も振り落とす気も無かったけれど。 ] (15) 2022/09/22(Thu) 23:46:26 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム[ どれほどの時間、エドゥに抱えられていたのだろう。 そっと下ろされ、目を開けると 橙色の空が、庭に咲き誇る花たちを 染め上げていく光景が広がっていた。 その美しさに息を飲み、改めて声の方を向く>>11。] エドゥ……。 …………そう、ね。 本当、驚い……。 [ 真実は鮮明に当時の記憶を連れ戻す。 エドゥは私の想い相手を知っていたはず>>2:10。 ──きっと、見てもいられなかった酷い状態の私を 会場から遠ざけてくれたのだろう。 ] (16) 2022/09/22(Thu) 23:46:35 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウムお似合い過ぎて逆の意味で驚いたわ。 子供が出来たらきっと可愛く、もしくは 格好良くなるのでしょうね。 あんなに幸せそうに、してた、から きっと…………すぐ……。 [ 普段通り取り繕おうとしても、数秒が限界だった。 一筋の涙がつ、と頬を伝い落ち 橙の輝きが悪戯に輝かせ、きらりと光る。] (17) 2022/09/22(Thu) 23:46:43 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウムご、め……ん……。 [ 堰を切られれば一瞬。ぼろぼろに涙は零れ落ち 化粧を施して貰い、褒められた顔も崩れていく。] ……私は、大丈夫……だから。 アスベルたちの、所に…… って……お……で……。 [ 嗚咽の合間に絞り出された言葉は 既に聞き取られているか怪しい程に ぐちゃぐちゃになっていた。 こんな綺麗な光景に場所。 もっと元気な時に来たかった、 なんて思う余裕も無く、嗚咽は続く。] (18) 2022/09/22(Thu) 23:48:51 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム[ エドゥに手は伸ばせなかった。 迷惑を掛けている自覚があるのと、 もし手を伸ばしてみて、この景色やエドゥが 消えてしまうことが怖かったから。**] (19) 2022/09/22(Thu) 23:49:20 |
【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス[大人しく抱えられてくれた身体は 羽根みてぇに軽かった。>>15 こんなにも小さくて細ぇ肩に 家族の期待や世界中からの希望が のしかかっていたんだな。 魔王を倒した素晴らしい栄誉。 ……なのに。 誰も悪くねぇとは承知だが 酷い仕打ちだと思っちまう。] (20) 2022/09/23(Fri) 10:36:51 |
【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス[泣き顔は普段より幼く見えた。 折角のかわいい顔がぐしゃぐしゃだ。 先程からだがヘンリーのこんな姿は初めてだった。 胸がぎゅうぎゅう締め付けられる。] ……良いんだ、取り繕わなくて ごめんもいらねぇ…… [全然大丈夫じゃなさそうなやつが 大丈夫だと言い、会場に戻れと言う。>>18 ……こんな時に俺のことまで 気遣ってくれてよ。 一人にして欲しいのかも知れないとは、思いつつ] (22) 2022/09/23(Fri) 10:38:44 |
【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス[ジャケットを脱いで、ヘンリーの頭から掛けた。 剥き出しの肩や背中が 直に冷たくなる風に 冷やされてしまわないように。 そうして正面から抱き締めた。 借り物のシャツが化粧で汚れたって知らねぇ。] 俺がここに居たいんだよ 悪いか お兄ちゃんはかわいい妹を 置いてったりしねぇの ……こうしてたら俺からも見えねぇから [見えてねぇから取り繕う相手も居ないんだぜ。 だからさ、どうか独りぼっちで泣かねぇでくれよ。 よしよしとゆっくり、頭を撫で続けようとする。 その手つきは、彼女への愛おしさのぶんだけ優しく。] (23) 2022/09/23(Fri) 10:43:05 |
【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス[どうしたら彼女の苦しみ哀しみを 取り除いてやれるんだろう。 全部引き受けて、あったけぇ羽毛みたいな 幸福感だけで包んでやりてぇのにさ。] (24) 2022/09/23(Fri) 10:43:16 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム[ 泣き顔を見られたくないから、下を向く。 エドゥの表情は見えないまま 優しい声だけが聞こえてくる。>>22] ……ち、……が……。 [ 違う、大丈夫。すぐに元気になるから。 ──ううん、きっと暫くは無理。 既に言葉にはならず、ただ泣きじゃくるだけ。 周囲を見ようともしなかったけど エドゥは、まだ近くに居てくれているのだろう。 一人になりたい思いと、 傍に居てくれて嬉しい想い。 二つの相反する感情が、胸の中を駆け回る。] (26) 2022/09/23(Fri) 21:08:51 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム[ 静かな庭に、傷心を掠る冷たい風が吹きつける。 橙の空が、色と気温を落とし始めてきた。 ──と同時に、露出した肩に布の温もりが降りかかる。 エドゥの上着だとは察せた。] ( あたたかい……。 でも、そんなことしたら エドゥの方が寒いでしょう。 いいの、私はもうすぐ戻るから。 貴方は、アスベル達を祝福に行って……。) [ と思っている間に、腕が背に回ったと思えば 人の温もりが、全身を覆っていた。 ] (27) 2022/09/23(Fri) 21:09:18 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム…………エ、ドゥ……? [ 私を抱き締めている人の名を、呼ぶ。 背に掛かる上着の、抱き締める腕の 頭が埋まった胸元の温もりが ────あまりにも優しくて。] (28) 2022/09/23(Fri) 21:09:21 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム[ 腕を彼の背に回す。 憐れまれてもいい。 鬱陶しがられてもいい。 でも、このぬくもりが離れていくことが、怖かった。 今はただ、一人になりたくなかった。] (29) 2022/09/23(Fri) 21:11:50 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウム[ 嗚咽を漏らし、泣き続けること数分。 ずっとこのままで居られることは出来ない。 ぐしゃぐしゃになった顔を上げ、エドゥの方を見る。 酷い見せるのは、勿論恥ずかしいけど ずっと私に付き合ってくれたのだから 向き合わないと失礼になる。] ────……ごめん、ね……。 [ 碌に言葉も出て来ない。 もっと他に言うべきことはあるのに。 見上げた空は、丁度マジックアワーの時間帯。 息を呑む程に美しい光景に、言葉を忘れ しばらく見入っていた。 夕陽と同様、もっと気分の良い時に見たかったけど ]同時に、私のちっぽけさを、改めて感じてしまう。 気分を損じたのは自分自身のせいなのだから、と (30) 2022/09/23(Fri) 21:17:15 |
【人】 騎士 ヘンリエッタ・ストゥディウムもうすぐ、ディナーよ……行っておいで。 私は、体調が悪くて、寝てる、って ……ごめんなさい、って 伝えておいて……。 [ 私はこの顔で、この状態で とても参加できる気はしなかったけど いつまでも付き合わせる訳にはいかない。 一人になりたい訳では無い。 でも、優しいエドゥの時間を ずっと拘束する訳にもいかない。 それにアスとセシリーも、心配しているだろう。] ありがとう……。 暖かかった、居てくれて、嬉しかった……。 [ 掛かったままの上着を返し、彼の背に掛ける。 闇を帯び、消え入る寸前のマジックアワーの光が 潤んだままの瞳をきらりと照らした。**] (31) 2022/09/23(Fri) 21:17:19 |
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