人狼物語 三日月国


47 【半再演RP】Give my regards to Jack-o'-Lantern【R18】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


[犠牲者リスト]
該当者なし

本日の生存者:エガリテ、アクスル、在原 治人、時見、天宮 琴羽、ウロボロス、フォルクス、御門 涼司、シオン、葛西 聡、カザリ、メイベル、アリア以上13名

天のお告げ(村建て人)は、メモを貼った。
2020/10/27(Tue) 10:10:02

【人】 アクスル

 

   うん ……ふふ、慌てなくても逃げないよ


[逃げないし逃すつもりもない。
 この場合どちらが花嫁かはわからないが
 人生を示す道の上
 手を強く引かれ二人きりで歩んだ。>>2:61

 導かれた先で十字を背にして立つ。

 結婚式を挙げるときは宗教色を除くために
 この刑具は隠すものらしいが
 細かいことは二人には関係ないだろう。]
 
(0) 2020/10/27(Tue) 10:13:26

【人】 アクスル

 
[貴方の蕩けた眼差し、嬉しげな声色。>>2:62
 トクトクと心地よい鼓動が鳴り
 内側から満たされていく。]


   僕も……、すごく嬉しいよ


[手段と目的がわからなくなってしまった。
 貴方の伴侶にして貰える幸せに
 淡く頬を染め、微笑みを浮かべた。]
 
(1) 2020/10/27(Tue) 10:14:04

【人】 アクスル

 
[誰にも邪魔されることのないこの場所で
 貴方をずっと見つめていたいけれども
 早く結んでしまいたいから
 そうもしていられない。]


   ええと、どうしたら良いのだっけ


[空いている方の手でスマートフォンを操作する。
 なにせ、今日までする気がなかったから
 結婚式の手順を理解してない。
 彼にもわかるよう日本語で検索を行った。]
 
(2) 2020/10/27(Tue) 10:14:53

【人】 アクスル

 
[見つけたページには
 「誓いの言葉を交わす」と在った。
 少し考えて、問う。]


   貴方は僕が老いて
   美しくなくなってしまっても
   傍に置いてくれると誓いますか?


[このアレンジは
 ちょっと意地悪だったかなと思いつつ。**]
 
(3) 2020/10/27(Tue) 10:15:22

【人】 魔法猫 カザリ

── べしゃべしゃ・しょぼん ──

[下僕その2・その3はやたらとよく、にゃー用品を買う。
 例えば自動で走るネズミや、にゃーを乗せるためだけのガラスのテーブルも。
 テレビとか言うあの箱に新しいご飯が映れば、その翌日には同じものがお皿の中に準備されるほど。

 それはもう、買うこと自体が目的のように手当たり次第に買ってくる。
 立派な下僕の鏡。そこだけは褒めてあげたいとにゃーは思う。
 ただ問題は、需要と供給があまり合っていないだけ。

 ブラッシングするときのブラシ>>2:56はまだ許そう。
 水質が変わるとか言うにゃー専用のシャワーヘッドも、あるだけなら無害だからギリギリ許そう。
 だけど、フローラルな香りがするシャンプーとましてや風呂桶は]


  シャッッ!!!


[買って欲しいと誰が言った。
 少なくともにゃーは一言も言ってない。
 そんな気持ちを込め、風呂桶に威嚇。

 滑らないようにそこに敷かれたタオルに爪を立て、ぎゅーっと石化を継続し]
(4) 2020/10/27(Tue) 19:10:14

【人】 魔法猫 カザリ

[洗われて、泡だらけ>>2:57
 見た目だけは美味しそうな泡は、口に入れば苦く、目にはいればしみて痛い。
 それになにより、べしゃっとなった長い毛が気持ち悪い。

 下僕その1はご機嫌そうに痒いところなんか聞いてきているが、にゃーとしてはそれどころではない状態。
 そんな中、更にわしゃわしゃされれば増えた泡が鼻の辺りまできて]
 

  ……ぴ、っくしゅ!!



[泡のぷつぷつが鼻をくすぐり、大きなくしゃみを一つ。
 弾みで泡が下僕にもかかったかもしれないが、にゃー的には不可抗力*]
 
(5) 2020/10/27(Tue) 19:10:47

【人】 魔砲少女 シオン

―― にゃぼんだま ――

>>4うちのハチワレ猫はよく無機物に威嚇する。
 反応するわけがないのにシャンプーの容器やシャワーヘッド、
 風呂桶にも威嚇する。

 贅沢させるのは反対なのだが、
 折角買ってもらったというのに我儘な猫である]


  にゃぁんにゃんにゃぁん。
  此処が良いのでしょう? ん?


[...はハチワレ猫が撫でてもらうと好きな場所を洗ってやり、
 お腹も股も脚も綺麗にあわあわさせていた。

 >>5それがまさか猫がくしゃみをするだなんて。
 避ける間も場所的余裕もなく飛び散った泡が直撃した]
(6) 2020/10/27(Tue) 22:22:17

【人】 魔砲少女 シオン

  わぷっ……


[...は手を伸ばしてシャワーヘッドを探した。
 顔に泡がついて見えない状況での手探りは危険であった。
 コックを捻ると勢いよくお湯が出てハチワレ猫と自身にたっぷりと湯が掛かってしまう]


  うわ、ぁ……洗わないとなぁ。
  もー、もう少し大人しくしてなさい。


[...は濡れたついでにと猫の泡を湯で流していく。
 あわあわが浮かんではパチと弾けて消えていく。
 その形は猫のように見えるものもあったかもしれないが]


  じゃーばじゃば……。
  でもこうして水にぬれるとなんだか別の生き物みたいね。


[べしゃとなった長い毛は肉体のフォルムを露わとする。
 まるまるしてるようでいて意外と猫は細身である。
 泡を流し終われば掛けてあったタオルを手に取り、
 しょぼしょぼな猫を呼んでタオルを広げて見せた*]
(7) 2020/10/27(Tue) 22:22:23

【人】 魔王 ウロボロス

[辿り着く頃には民衆のざわめきも落ち着いている。
数多の視線が一点に注がれ、言葉を待っていた。

僅かな間壇上からの光景を眺めてから、口を開く。]
(8) 2020/10/27(Tue) 23:50:04

【人】 魔王 ウロボロス



 遥か遠き過去、この世は闇に閉ざされておりました。
 無力な人々は幾度争えど魔に勝つ術は無く、
 ついに光を奪われてしまったのです。
 悍ましき異形が地には蔓延り、草木は枯れ果て
 正しき存在の命は遂に全てが失われようとしていました。

 それでも尚、倒れることのない青年がおりました。
 闇の中、彼だけが唯一の希望でありました。
 戦えぬ者達も、一度は全てを諦めようとした者も。
 皆が彼の為に指折り、目を閉じたのです。
(9) 2020/10/27(Tue) 23:50:23

【人】 魔王 ウロボロス



 そうして捧げられた数多の祈りに応え、
 黒天を裂き舞い降りたのは美しい女神でした。

 彼女が手を翳すと、巻き起こった聖なる風が枯れ木の枝々を揺らし
 宝珠の如く芽吹きを宿し、浄化していきました。
 その風はやがて、病を振り撒いていた巨大な木に辿り着き
 邪悪を吹き消し、緑と共に齎した赤き実りを女神は青年に与えました。

 この木こそが聖木ヤドリギ、
 そして実を授けられた青年こそが始まりの勇者です。
 これは人類と魔族の戦争の始まりの物語なのです。

[詩を読み上げる如く、滑らかで感情の籠もらない語り口。
その物語を信じている者は、現在では危険思想の持ち主として扱われる。]
(10) 2020/10/27(Tue) 23:50:39

【人】 魔王 ウロボロス



 ………
 そして400年前、人魔3000年戦争に終止符を打たれるまでの間
 女神の教会を名乗る者達により、人類に騙り継がれていた伝説であった

[世界を覆った嘘により、戦火は気が遠くなる程の刻を燃やし続けた。
全ての名を把握することなど誰にも出来ない、
星の数より多い犠牲者を想うように、一時目を伏せてから続ける。]


 ────今では誰もがその真実を知っております。

 彼らは旧き時代の過ちを隠し、魔族を人外の邪悪へと仕立て上げ
 偽りの神話の元に、我々を滅ぼさんと民に命を差し出させ
 都合の悪い者は同族にすら背信者の烙印を押し、
 非道な人体実験を幾度も繰り返しました。

[今では邪教の思想であれど、それは異種族の確かな過去。
この場の多くを占めるのが人類であることも分かりながら、
躊躇うことはせずはっきりと言い切る。]
(11) 2020/10/27(Tue) 23:50:57

【人】 魔王 ウロボロス



 そして、魔族もまた。
 初代王ジャバウォックが語り、伝えられてきた過去よりも
 迫害し同族を殺める人類への、憎しみと本能を優先し
 現実感の無いその話を切り捨てていました。
 彼らと同じことをし、話し合うことなど誰もが諦めていました。

 ……人魔3000年戦争とは、
 どちらの種族にも正義が無い、凄惨な歴史です。
 それでも、我々はこうして今共にこの日を祝うことが出来た。

[真っ直ぐに視線を向け続ける青紫は、その時細められる。
声色もまた、少しだけ柔らかに変わった。]

 今や魔族ですらあの時代を知らない者が多い。私自身もそうです。
 我々は今度こそ真の意味で歴史を語り継がなければなりません。

 過ちが罪であるならば、忘却もまた等しく認識するべきでしょう。
 隠蔽の中、一部の者が支配により再びの悲劇を避ける為に働く
 教会にも大義名分はありました。しかしそれは、無理な話でした。
 故にこの都は今も存在し、
 今度こそ正しく在る為に多くの方々が尽力しています。
(12) 2020/10/27(Tue) 23:51:17

【人】 魔王 ウロボロス



 今、世界は絶え間なく変動を続けています。
 教会が無くなり、一つであることが出来なくなったこと
 停滞させられていた文明の歩みが、再び始まったこと。

 そして我々が種を越えて分かり合い共存する、その難しさ故に。
 
 どれ程の年月が掛かったとしても、
 世界はあるべき形を見つけられる。私はそう信じています。
 人類と魔族は元々────
(13) 2020/10/27(Tue) 23:51:34

【人】 魔王 ウロボロス



[丁度その時。翼を持った人型の存在が目前を落ちていった。
幾つもの羽根が風に揺らぎながら、後を追う。

言葉が途切れても沈黙は訪れない。
悲鳴と叫び声、会場はほんの一瞬で混乱に支配された。]
(14) 2020/10/27(Tue) 23:52:02

【人】 魔王軍幹部 フォルクス

[ 傍らに立っていた幹部の一人、有翼獣人のグリフォンが叫んだ。
 口にしたのは今落ちた男、彼の部下の名前だろう。

 いかに魔族の助けを拒もうとしても、空だけは難しい。
 気質の穏やかな者が多いこともあり、駆り出される機会の多い存在。
 その為にどんな場所でも、十分な人数を配置出来ない。

 だからといって、一体何者が彼を?

 グリフォンを追って来賓席の合間を縫い、前方に向かう。
 悲鳴を上げる者、何が起きたのか空を見上げる者。
 殆どの者達が咄嗟に動けずにいた────壇上の魔王ですらも。 ]
(15) 2020/10/27(Tue) 23:52:32

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



[ そんな瞬間を狙っていたのだろう。

 今や虚しくも唯一の祝祭らしさとなった舞い落ちる花弁が、
 何かに押し退けられ、分かたれた波のように二分される。

 不穏の風、冬へ向かう節の厳しさとは違う魔の冷気。
 凍えるようなのに生暖かくもある、あれは────]
(16) 2020/10/27(Tue) 23:53:05

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



       
ゴースト

 『────無実体種族だ!』

[ それは誰の声だったのか、考える間も無く。 ]
(17) 2020/10/27(Tue) 23:53:55

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



ウロボロス様!

[ 地を蹴る、走る、誰かを突き飛ばして、
 それでも届かない、風が彼へと──── ]
(18) 2020/10/27(Tue) 23:54:54

【人】 魔王 ウロボロス



  ────ッ!

[首を抑えたその時に彼の腕が届き、引っ張られる。
四方から子供のような笑い声が聞こえた。

無邪気に響いた、
嘲笑のようでもあった、
怒りに満ちているようにも届いた。

現れた姿、宙に漂う小柄で希薄な気配。
あれは、かつては先代に仕えていた筈の。]
(19) 2020/10/27(Tue) 23:55:47

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



[ 俺が勇者であった頃、殺した幹部の同族達。 ]
(20) 2020/10/27(Tue) 23:56:13

【人】 魔王軍幹部 フォルクス


[ グリフォンが化身する、部下達を引き連れて空へ駆け上がる。

 クリオ率いるヤムベアッカ達が渦巻く雪風を作り出し、
 有翼種に続くように舞い上がる。しかし、後は追わない。

 極寒に最も適応し、天候を操ることが出来る。
 身体の成長を忘れた代わり、魔法を手足のように扱う彼らは
 肉体を持たない無実体種族と程近い。

 熊獣人であるベアの咆哮が背後で聞こえた。
 幾つかの重い足音が遠ざかるのは、恐らく他でも騒ぎが起きている為。
 今の王への攻撃は魔族の命を奪えるものではなかった、
 仲間がいるのだろう。そして、陛下だけを狙うつもりでもいない。 ]
(21) 2020/10/27(Tue) 23:56:27

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



[ 総数は、他にどの種族が、陛下の命と何を狙っている。

 未知が多い、分かることと言えば
 幾多の魔族の種と沢山の人類が集うことを許されている場所で、
 特殊な存在の無実体種族は気配を追われる心配もなく、
 開戦の狼煙を上げることが出来たこと。 ]
(22) 2020/10/27(Tue) 23:56:58

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



   
テーブル

[ 白の円卓は、再び戦場となった。** ]
(23) 2020/10/27(Tue) 23:57:27

【人】 魔法猫 カザリ

── べしゃべしゃ・しょぼん ──


 みぎゃぁぁぁぁあ!!?!



[泡だらけになった下僕にドヤ顔しようとしたら、シャワーの雨が降ってきた>>6>>7
 そもそも不幸な事故、不可抗力だったのにこれはひどい。

 洗い流されていく白い泡。
 ふわふわ浮かぶ透明なボールを目で追いかけながらもじっと静止、石化を継続中。
 
 別の生き物みたいとか、とても失礼なことを言われているのはわかっているけれど、まだ仕返しの時じゃない。
 そう仕返しするのはもう少し後、必ずその時が来るから今は我慢して──]
(24) 2020/10/28(Wed) 12:23:12

【人】 魔法猫 カザリ


 にゃっ!!!
  (今だ!!!)



[シャワーが止まり、タオルが広げられる。
 その瞬間、無防備になった下僕の前へと走り寄り]


 ──ブルルルルル!!!!



[全身をぷるぷる震わせ、被毛に残った水滴やら抜け毛やらを跳ね飛ばす。
 そうして、水気を含んでいた毛並みが軽くなった頃]


  みゃう!



[今度こそドヤ顔。
 これで充分とばかりに下僕を見た*]
 
 
(25) 2020/10/28(Wed) 12:27:26

【人】 魔砲少女 シオン

―― ばしゃばしゃ・わぁぁ ――

>>24心地の好い鳴き声が浴室に木霊する。
 とても喜んでくれているのだろう。

 ...は湯を手に掬うと顔についた泡も取っておいた。

 それにしても本当に借りてきた猫のようにおとなしい。
 うちの猫はこんなに大人しかったろうか。

 ...は首を傾げ、>>25きゅぴーんと光ったように見えた目を見て納得した]


  ……そうよね、うちの猫ってそうだったわね。


[...は手に持っていたタオルで一先ず綺麗にしたのに
 また水滴やら毛のついた顔を拭った。

 拭いタオルから視線をあげると、
 ...はドヤ顔のハチワレ猫に凍てつく微笑を浮かべた]
(26) 2020/10/28(Wed) 21:12:08

【人】 魔砲少女 シオン

  ふふっ……にゃぁん?


[...はえいやとタオルでハチワレ猫を捕獲する。
 捕獲するとわしわしと残った水気を拭ってやり、
 拭い終われば浴室の扉を開けて脱衣所へと出た。

 そう、そこはまだ脱衣所であり自由(廊下)へ繋がる扉は閉じたままである]


  こうなったら最後まで綺麗にしてあげるね?
  さぁ、さぁ、覚悟はいいね?


[...は温かな風を召喚するマジカルステッキを手に取った。
 コンセントを差し込み、スイッチを入れると温風が吹き荒れる。

 その温風をハチワレ猫にあてて、
 毛並みから水気が完全に飛んでしまうまでブラッシング兼乾燥を続けていこう**]
(27) 2020/10/28(Wed) 21:12:16

【人】 在原 治人

 
[この微笑み>>1を目にして
 心奪われぬひとは居ないだろうに、
 今、見つめることが出来ているのは俺ひとりだけ。

 なんて…贅沢なのだろう。

 幸せを噛み締めながら
 その表情を脳裏に焼き付けていると、
 あなたがスマホを取り出して器用に片手で操り始めた。>>2



   うん…?  ……ああ



[画面を覗き込んで得心する。

 俺でも分かる言葉で書かれたそれは
 式の手順についてで、
 どうすれば良いのか俺も全く分からないから
 一緒になって懸命に記事を追う。]
 
(28) 2020/10/28(Wed) 21:43:08

【人】 在原 治人

 
[母国語ではない筈なのに
 地頭の違いなのか、才能や努力の差なのか
 早々に理解できたらしい彼が、俺に向き直った。

 ふたりを繋ぐための大切な儀式だ。
 襟を正す気持ちで
 背筋をしゃんと伸ばす。

 ──────と、

 聞こえたのは
 例文として載っていたものとは
 随分と違う問いかけ。>>3



   (老いてしまうまで、ずっと一緒に…?!)



 そんな未来も有りなのか、と
 気付かされて
 はっ‥‥と大きく息を吸い込んだ。]
 
(29) 2020/10/28(Wed) 21:44:28

【人】 在原 治人

 
[若くして天に召された
 父母の代わりに
 自分を育ててくれたのは、祖父だ。

 その手を、思い出していた。


 浅黒い肌に
 白斑と染みが入り乱れた
 柔らかさのない、骨ばった手。

 子どもの自分と比べれば
 体温も低くて
 あたたかいと感じたことは無いし
 今、思い返しても
 美しいとは言い難いけれど


 俺は……、あの手が好きだった。]
 
(30) 2020/10/28(Wed) 21:48:55

【人】 在原 治人

 
[父や母と同じ
 遺伝子欠陥を引き継いでいるから、
 期待はするまい、と
 あんな風になるまで老いた自分を
 考えたことは無かったけれど……

 初めて想像してみた
 アクスルが共に歩んでくれる遠い未来は
 とても温かくて
 胸がじん‥と熱くなった。]



   あなたが
   どんな姿になろうとも
   命ある限り、愛おしむと誓うよ



[必ず来る、と
 保証されたものでは無くとも
 そんな先まで夢や希望を抱けることが嬉しくて

 噛んで含めるように、ゆっくりと
 誓いの言葉を音にした。]
 
(31) 2020/10/28(Wed) 21:50:25

【人】 在原 治人

 
[それから、
 さらに少し考えて
 今度はこちらから問いかける。]



   あなたは
   くる日もくる日も
   すえ永く、俺の隣で息をしてくれ
   ることを誓いますか?



[記事にあったアイデアを借りて
 一番の望みを、愛しいひとの名前に託した。

 完成度は正直
 イマイチな気もするけれど
 早く結んでしまいたい想いが勝った結果だから
 悔いはない。
]*
 
(32) 2020/10/28(Wed) 21:56:26

【人】 魔王軍幹部 フォルクス


[ まるで霞でも切っているかのようだった。
 無実体種族に物理的な攻撃は、特殊な武器ではないと通らない。
 執拗に自分と王を狙う彼らから離れられたのは、
 唯一太刀打ちが出来るヤンベアッカ達が食い止めたお陰だろう。

 しかし休む暇などは当然無い。
 広場へ向かい押し寄せるが如く現れたのは、リザードマンの群れ。
 武器を扱う知能を備えた、本来は遠く離れた地で生きる筈の魔物。 ]
(33) 2020/10/28(Wed) 22:47:32

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



礼なんていい、早く!都の外に行け……!

[ 恐怖で地べたに座り込んでしまった民を立ち上がらせ、
 再び標的となる前に走らせる。

 想定外が重なっているものの、
 我々も人類も何の手立ても用意せず式典を行っていたわけではない。
 火災や脅迫だけではない、ここ最近頻発していた事件
 恐らくは式典に割ける人員を減らす為だ。

 警備の多くと、ある程度魔族と戦える住民らが外に皆を逃せば
 控えていたエルフ族の術士らが結界を発動、都をそのまま隔離する。
 規模の大きさ通りの最終手段が用意されていた。
 この程度の相手に使う筈ではなかった策。

 本来現代の人里は強力な魔除けを施され、魔物の侵入など許さない。
 無実体種族もまた、肉体の営みから解放されている代わり心が幼く
 精々が悪戯の呪いを扱う程度、奇襲作戦など行えない筈なのだが。 ]
(34) 2020/10/28(Wed) 22:48:01

【人】 魔王軍幹部 フォルクス


[ 一体一体は大したことはない。
 リザードマンのアイデンティティーは武器のみといっていい。

 しかし、護衛は合計で二十にすら届かない人数。
 量より質とはこのことか、
 人混み紛れる鱗に覆われた緑が減った感覚がない。

 側で戦う王には戦闘経験の薄さよりも大きな問題があった。
 ────本気を出すことも竜になることも、してはならない。

 姿を変えただけで人類の建築物など幾つ吹き飛ぶことか。
 思えばそれが一番の奴らの勝因なのだろう。
 人型に留め満足に戦えない間に仕留める、そのつもりか。

 我々は最終兵器を封印したまま、苦しい戦いを強いられる。 ]
(35) 2020/10/28(Wed) 22:48:22

【人】 魔王 ウロボロス


[祭り客の魔族が人間を守り、多数を相手にしている。

氷の矢を降らせ彼の助けを行うと、
当たらなかった一体が標的を変え目前に迫り武器を振り上げた。]

……ふ、

[防いだ魔法はごく小規模で脆い。
大きく裂けた口が、こちらを嗤うように歪んだ気がした。
砕けた瞬間、庇い前に出たフォルクスの剣が相手のそれと交差する。]
(36) 2020/10/28(Wed) 22:48:55

【人】 魔王軍幹部 フォルクス

[ 丁度そんな時だ。 ]

逃げろ────!

[ 逃げ惑う親子を数体が追い掛け、見る見る内に距離が縮まっていく
 分かっていても鍔迫り合いの最中では、叫ぶことしか出来ず
 今まさにその背に凶刃が迫ろうとしていた時。

 甲高い威嚇の声と共に上空から一気に下降したグリフォンが、
 両者の間に割り込み、獅子の爪で一体の腕を狙い武器を落とさせ
 更にもう一体へと襲いかかり交戦を開始する。
 対応しきれていない相手に、王が放った炎が命中した。

 気づけば悲鳴と狂騒の中に幾つもの彼と似た鳴き声が混ざる
 部下が増えているのは警備と合流したからだろう。 ]
(37) 2020/10/28(Wed) 22:49:45

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



どうなっているんだ、おい、っグリフォン!
何故、……魔物が中にいる!
ベアは一体何処に行ったんだ!

[ お陰で情報を同僚に求める余裕が生まれた。
 その場をクリオ達に任せて飛んだのは、
 種族特有の高い視力で偵察に出たからでもあるだろうと。

 期待通りに状況を教えられたものの、
 内容には苦々しい顔にならざるを得なかった。 ]
(38) 2020/10/28(Wed) 22:50:02

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



[ 曰く、

 都のあちこちに魔法によるものと思われる光が出現、
 その中からリザードマンが現れた。

 ベアと部下は現在北寄りの市街でオーガと交戦中。
 リザードマンを退けて民を守りながら避難誘導し、
 途中遭遇したものと思われる。

 彼らは強靭だが敵も同じく、人数の差は歴然。
 だから二人はあちらに行ってほしい、と。 ]

転移装置……いや、そんな筈は。
それより、お前らであれをどうにか出来るって言うのか?

[ 浮かんだ疑問は今は振り払うしかない。
 何しろ再びリザードマンが集まり始めていたからだ。 ]
(39) 2020/10/28(Wed) 22:50:37

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



[ いや、あれは……?
 むしろ、何かに急かされているかのような動きではないか? ]
(40) 2020/10/28(Wed) 22:51:01

【人】 魔王軍幹部 フォルクス




   『
アオォォーーーーン……
(41) 2020/10/28(Wed) 22:51:23

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



[ リザードマンを追い掛けてきたのは
 この場に似つかわしくない四つ足で地を蹴り、
 ただの獣と呼ぶには大きすぎる体躯を持った

 ────人狼族が現れた。 ]
(42) 2020/10/28(Wed) 22:51:37

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



[ 人間を糧にしていた負の歴史の中、
 彼らは人里に紛れ込み幾多の騒動を起こしていた。

 故にその擬態能力は、魔族随一。
 祭りの客に紛れて待機してくれていたわけだ。

 人類には話せない隠し玉、その為皮肉にも人数は多く揃えられた。 ]
(43) 2020/10/28(Wed) 22:51:53

【人】 魔王 ウロボロス



 遅かったじゃないか。ねえ、ルー?

[その言葉は、先陣を切る赤毛の狼への。

口振りだけで常のように、誂う真似事をしてみるも。
連続する戦いにより冷や汗が額を伝い、
名を呼ぶ声には喜びが隠しきれていなかった。]
(44) 2020/10/28(Wed) 22:52:49

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



[ あの日先代により転移させられたのは、人狼の隠れ里。
 自らの主を守れず項垂れる者達を見つけたのが、未だ子供だった彼。

 かつての魔王軍幹部ヴォルフの末息子は、未だ年若いものの
 果敢な姿に武人であった父の面影を宿していた。** ]
(45) 2020/10/28(Wed) 22:53:16

【人】 魔法猫 カザリ

── びしゃびしゃ・しょぼん ──

[ぷるぷるすれば、余分な水気は消える。
 ついでに抜けた毛も取れて、毛並みもふかふか。
 さらには仕返しまで出来るのだから言うことなし。

 下僕その1もタオルで拭く手間が省けてお得なはず。
 ──そう、そのはずだったけれど]


  にゃ??にゃにゃ??


[下僕1の笑顔が怖い>>26
 なんだろう、この笑顔はにゃーの苦手な蛇を彷彿とさせる。

 非常に嫌な予感にじりじり後退り。
 けれどファミリーサイズのお風呂場は、悲しいほどに狭く]
(46) 2020/10/28(Wed) 23:36:03

【人】 魔法猫 カザリ

[あっさり捕獲。
 さらにタオルでわしわし。
 揺らされ、目を回しても救いの手が現れるはずもなく]


 ぎにゃぁぁ!!?



[ラスボス(ドライヤー)の襲来に断末魔の悲鳴。
 猫パンチを繰り出そうにも熱風で肉球が熱い。
 乾かされながらジタバタ、ひとしきり暴れた後]


  …………────
にゃ、ぁ



[力尽きてぐったり。
 洗面所の床の上に敷物のように伸びたのだった*]
(47) 2020/10/28(Wed) 23:37:07

【置】 魔王軍幹部 フォルクス


[ 「最後の勇者」は本来、二人いた。

 よく似たあどけない顔の同じ箇所に、御印を持った仲の良い双子。
 
 姉弟の金色の髪は戦場であれど陽の光を浴びて美しく輝き、
 圧倒的な力で幾度も幹部を退けた。そこには俺自身も含まれる。

 まるで本当に女神が存在し、二人を愛しているようにも見えた。
 しかし──── ]
(L0) 2020/10/29(Thu) 1:13:57
公開: 2020/10/29(Thu) 1:15:00

【赤】 魔王軍幹部 フォルクス


[ ────魔王を倒す程の力の代償は大きかった。

 魔王領に入った頃には仲間は全員喪い、
 ただでさえ大きすぎる力を絶え間なく使い続けなければならない勇者は
 痛ましく悍ましく、二人のまま一人へとなっていたのだ。

 最後の最後に双子の勇者を生んだ教会は、焦りでもあったのか?
 はたまた、遂に念願を果たせる予感を覚えていたのだろうか。

 分かるのはその所業の報いは、確かに返ってきたということだ。 ]
(*0) 2020/10/29(Thu) 1:14:11

【人】 魔王軍幹部 フォルクス


  「生きろ、フォルクス。
   ……陛下はお前に未来を託されたのだ。」 

  「我々が行うべきことは決まっている、奴は必ず────」

[ 王の意思を汲み、転移魔法から逃れることを許さなかったベアは
 気丈に振る舞いながらも、声に籠もる感情を隠せない。

 父親の死を伝えられ泣きじゃくる仔狼を抱き上げ、母親へと渡し。]
(48) 2020/10/29(Thu) 1:14:54

【置】 魔王軍幹部 フォルクス



[ 立ち続けるべき戦場を失った勇者は、
 人類でも魔族でもない存在になってしまう。
 それがこの世界が課した、神託を受けた俺達の宿命だった。** ]
(L1) 2020/10/29(Thu) 1:15:42
公開: 2020/10/29(Thu) 1:15:00

【赤】 魔王軍幹部 フォルクス


[ この都が最初に戦場になったのは、
 魔王を討ち帰ってきた勇者の暴走を止める為のものであった。

 侵入は容易いものだった。
 何しろ、今更魔族が数人入ってきたところで気にするものでもない。
 背信者が顔を隠して紛れ込んだことなど、尚更気づけはしまい。

 最初に見つけたあの額の御印の魔物を想起させられた。
 城に現れた時よりも、人の名残が擦り減っていた。
 それは即ち、思考も獣へと変質しているということに違いない。

 なけなしの理性を聖都へと帰る為に使ったのだろう。
 誇らしく報告したかったのか、家族に会いたかったのか。
 悲しい程に、最期まで従順で望まれた形で有り続けた勇者だった。 ]
(*1) 2020/10/29(Thu) 1:16:11

【赤】 魔王軍幹部 フォルクス



[ だからこそ、我々と都を守る人類達によって
 多くの犠牲を生みながらも、勇者を倒すことが出来た。

 躯の御印を突き付け、自分達魔族も襲われ都の人類を守ったことを示し
 背信者達が口々に教会を糾弾すれば、その威光は翳りを迎えた。

 最後に残った勇者だった者の証言により、
 都の騎士団が教会に立ち入り、多くの証拠を見つけた。** ]
(*2) 2020/10/29(Thu) 1:16:35

【赤】 魔王軍幹部 フォルクス


[ 殺められることは無く、しかし辿り着くことも出来ず
 器となるには未熟だった身体を、魔物へと化身させた者。

 多くを殺め、教会の念願を果たし
 完成した勇者から、厄災の如く異形へと成り果てた者。

 彼らの辿った道は悲劇であれど、
 勇者になってしまった者の正しい末路でもある。
 だから、間違ってしまったのは俺の方。 ]
(*3) 2020/10/29(Thu) 1:51:44

【赤】 魔王軍幹部 フォルクス



っ、ぐ……ううぅ ッ

[ 胸の真ん中に当てた手は何かを掴み五指を丸め、
 一気にそれを、慣れ親しんだ形の得物を引き抜く。

 気づかれないよう潜める声は、悲鳴の全てを呑み込めはしない。
 複数の敵に囲まれながらこの能力を使用すると、
 実在化する武器の大きさに比例した隙が生まれる。

 人狼族の登場で場を離れられたお陰で使えた。
 これでもう少し、戦いやすくなるだろう。 ]
(*4) 2020/10/29(Thu) 1:52:11

【赤】 魔王 ウロボロス


[先程まで彼が携えていた剣を受け取り、
複雑な面持ちで“発動”を見守った。盗んだあの紙片が、脳裏を過ぎる。

命を狙われることと同じく、その行為を目撃するのは初めてではない。
しかし、それだけでは────]

 行こう、フォルクス。
 恐らくもう少しだ。あっちから音がするよ

[割り切れないものを語る資格が、無い。** ]
(*5) 2020/10/29(Thu) 1:52:57

【人】 アクスル

 
[貴方も、僕の見目だけを
 好いてくれたのではなかったのかな。
 母と同じく。

 違うのかも知れない。]


   ……、……


[それ>>31を聴くと、
 心がス……ッと軽くなった気がした。]
 
(49) 2020/10/29(Thu) 7:59:40

【人】 アクスル

 
[長らく囚われてきた価値観を
 根幹から変えるのは難しい。

 老いて醜くなるのは、
 やはり、恐ろしいことだ。

 それでも、美しくなくなってしまったとしても、
 貴方に愛して貰える日が
 その後も本当に続くのなら……]
 
(50) 2020/10/29(Thu) 7:59:54

【人】 アクスル

 
[純粋で、清廉で、
 いまの僕にとって呪縛のような問い。>>32

 仕込まれた縦読みには
 残念ながら気づけなかったのだけれども。

 他ならぬ貴方が誓ってくれたから
 僕も現実になることを望む。]
 
(51) 2020/10/29(Thu) 8:00:08

【人】 アクスル

 
[握る手に力を込め、真っ直ぐに見つめ]


   貴方の隣で生きることを誓います


[貴方と出逢い七週間と、七日の今日。
 ここに誓約を交わした。]
 
(52) 2020/10/29(Thu) 8:00:29

【人】 アクスル

 
[暫く見つめ合った後か。
 さて次は……、と再びスマートフォンを操作する。

 ほんの少しのスライドで現れた文字、それは**]
 
(53) 2020/10/29(Thu) 8:00:53

【人】 魔砲少女 シオン

―― キレキレ〜 ――


  
……ふぅっ!


[...は満足そうに笑みを浮かべた。
 手の甲で額を拭い、完璧に仕上げた膝の上のにゃんこを見下ろす]


  我ながら完璧な仕上がりだわ。


[...は鷹揚に頷く。

 >>46捕えられたはちわれ猫の末路は無惨なものである。
 長い毛並みは綺麗に整えられていた。
 艶すら感じられる毛並みはシャンプーの良い香りがし、
 帰ってきたときとは比較にならない程に気品が溢れんばかりである。

 >>47途中で暴れていたので太腿は傷ができたし、
 スカートも穴が空いているところもあるが何時ものことだった。
 ...は着ていた服を全部脱いで洗濯機に放り込んだ。
 そのまま床の上にぐったり伸びているハチワレ猫を回収する]
(54) 2020/10/29(Thu) 20:55:05

【人】 魔砲少女 シオン

  ふふふ、今
吸ったら
きっと良い香りだわ。


[断末魔の悲鳴をあげていたハチワレ猫は今は元気がない。
 今ならば思う存分、吸えるはずだ。

 ...は二階の自室へと入ると扉を閉めた。
 下着姿のままベッドに寝ころぶとハチワレ猫を優しく抱きしめてすはすはと整えた毛並みに頬擦りをしていった**]
(55) 2020/10/29(Thu) 20:55:20

【人】 魔王軍幹部 フォルクス

──現在──

あああっ、クソが!


[ 頭上スレスレを菓子売りのワゴンが商品を撒き散らし飛んで行く。
 ふざけんな、明らかに鉄製だろうが。
 久々に遭遇した理不尽な規模の暴力に育ちの悪さが露呈する。

 木の棒でも放るみたいにそんなものを軽々投げられる種族など、
 魔族の中でもごく一部に限られている。

 熊、牛、虎、犀。体力自慢の獣人らが今共に戦う仲間ならば、
 答えは一つ。オーガによる攻撃である。 ]
(56) 2020/10/30(Fri) 2:08:50

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



[ 今や都は乳白色の紋様を宿した光の網で覆われた。
 規模の大きな術が上手く働いたのは発動者の多さと、
 魔法の循環が行われやすい円形、即ち魔法陣と似た地形故に。

 その空に雪が舞い始めたのは、クリオ達の能力の影響に違いない。
 遠く離れた場所にまで現象が起きているのは、恐らく
 無実体種族が無力化されたものと思われる。

 元から彼らはそう強くはない。
 幹部だった男は魔族に時折産まれる、特別な個体だった。
 だからこそ同族に慕われ頼られていたのだろう──── ]
(57) 2020/10/30(Fri) 2:09:03

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



[ 自分達が都に囚われた事実を意に介さない、
 ただ頑なに目前の敵の殲滅の為豪腕を振るう。

 対峙するオーガ達の様子にも、
 無実体種族が見せた敵意に似た感情が見て取れる。

 牛や竜とは違う形状の、額から突き出た角。
 人型存在の中では高身長の部類の自分と、頭二つ分は差がある
 化身したベアで漸く追いつくかという程の筋骨隆々。

 戦時中も、終結後すらも。積極的に人類との争いを繰り返し
 戦いの中にこそ生きる意味を見出す、血の気が多い種族。
 人魔の領域を繋ぐ転移装置の廃止原因となった事件の首謀者。

 結ばれた和平に未だ納得していない、反魔王派魔族の筆頭格である。
 両魔族の結託理由はそれぞれの種族的特性を考慮しても納得出来た。
 残る不可解は、他の部分に。 ]
(58) 2020/10/30(Fri) 2:09:16

【人】 魔王軍幹部 フォルクス


[ 先程までの剣は王に渡し、今は使い慣れた三叉槍を手にしている。
 しかしこれでも、防御に回ればオーガの武器たる爪を防ぐのが精一杯
 まともに攻撃を受け止めたのならあっさりと折れかねないだろう。 ]

なあ、お前らはいつまでこんなことを……!
続ける気、なんだっ!

[ 近距離からの競り合いは出来る限り避けたい。

 ワゴンの投擲に怯んだところを狙ってか
 距離を詰めてきた相手の攻撃をバックステップで回避。
 その怪力の欠点は、巨体故にどうしても大振りになるところだ。

 逃げ回る敵は、相手からすれば煩わしい鼠のようなものか。
 呼び掛けには苛立った声が返ってきた。
 曰く、王の首を取りかつての時代を取り戻すまで。 ]
(59) 2020/10/30(Fri) 2:09:28

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



そうか、……
やはり分かり合えないみたいだな、俺達は。

[ 両者の思いは同じであったのだろう。
 雄叫びを上げながら再びこちらへと駆ける、
 喉元を裂かんと鋭い爪を持つ腕が持ち上がる。
 その光景をじっと見据え、もう逃げることはしないまま

 ────槍をその場で足元に突き刺した。

 地面が隆起し、石畳を押し退けながら相手の足元へ向けて突き進む。
 強靭なオーガの筋肉は、体躯に見合わないスピードを生み
 既に敵の目前へと迫っていては、避けることは出来なかった。

 体勢を崩した瞬間、横から犀獣人がその男に突進した。
 オーガは勢い良く壁に衝突し、盛大な罅と多少の破壊を齎す。
 そして、当人も動けなくなってしまったようだ。 ]
(60) 2020/10/30(Fri) 2:09:40

【人】 魔王 ウロボロス



[横っ飛びに攻撃を避けると、
身代わりになってしまった大南瓜が砕け欠片が視界に入る程に飛び散る。
ただ魔法を掛けられていただけのそれは、物言わぬ野菜の残骸と化した。

豪腕の合間を縫い懐へ飛び込んで、剣を振り上げた。
その刃そのものと己の筋力は、堅牢なオーガの身体に深い傷を残せない。
しかしフォルクスの剣に宿した炎が斬撃と共に敵へと襲いかかる。

彼の武器はその異能で作られたものであり、魔法に適合し易い。
そして、ただ魔法を放つよりも範囲が狭くなる代わり深くへと届く。

また一人、巨体が地に伏した。]
(61) 2020/10/30(Fri) 2:10:14

【人】 魔王 ウロボロス


[純粋な力のぶつけ合いに介入してきた二人は、
同じように戦うには非力過ぎたものの、
違う方法でかき乱し、戦況を変えていった。

ベアの部下で立っているのは今力尽きた者が最後だった。
しかし、数で勝っていた筈のオーガも多くが倒れ、残り二人。]

 降伏して、首謀者を吐いてほしいな。
 無実体種族と君達オーガ族だけではないね?

[その光景を目に牙を剥いて唸るのは、オーガの族長。
努めて穏やかに、今でも取れる平和的解決を提示した。
ここまでの状況から浮かぶ想定の答えを、得ようとした。]
(62) 2020/10/30(Fri) 2:10:28

【人】 魔王軍幹部 フォルクス


[ 各所からリザードマンが出現した理由は、転移装置に違いない。

 しかし転移装置とは、一つ作れば何処にでも飛べるものではなく。
 来る先と行く先両方に用意し、周囲に妨害魔法が掛かっていないこと
 それら二つの条件を満たしても尚、魔物が勝手に使用するなど。

 特にリザードマンは群れを作り、独自の生態系を築いている。
 人類や魔族の文明は奴らにとって異端かつ忌避すべきものだ。

 子供のように幼い思考の無実体種族による奇襲も、
 己の力を過信せず本気で魔王を狙わない知性的なやり方も。
 幾多の事件を起こした短絡的で好戦的なオーガが
 大人しく開戦まで人混みに紛れていたこともおかしい。

 魔族の能力や魔物の数を存分に活かすべく、
 都の警備を掻い潜り装置を用意し、作戦を立てた者は一体? ]
(63) 2020/10/30(Fri) 2:11:05

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



[ ああ、しかし答えの代わりに返ってきたものは────]
(64) 2020/10/30(Fri) 2:11:18

【人】 魔王 ウロボロス




 「黙れ、化け物と偽りの王め……
  人間に媚びを売る貴様らのことなど、わたしは絶対に認めない。

  特にウロボロス、貴様だ。お前は何なんだ?何が目的だ?
  
メフィスト王には子供などいなかった!
(65) 2020/10/30(Fri) 2:12:08

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



ッ……!
(66) 2020/10/30(Fri) 2:12:41

【置】 魔王軍幹部 フォルクス



[ 争いを知らない身、汚れなき両手。
 平和を謳う唇と、かつての敵に歩み寄る様を民に示す足。
 正統な魔王────真祖竜の血統と強大な力。

 終戦後、「最後の勇者」により人口の半分以上を失っていた我々が
 人類に根絶やし、或いは奴隷化されない為それらが必要だった。
 明らかになったヤドリギの真実は、
 決して魔族の生命の継続を正当化出来るものでは無かった。

 魔族のみならず、新しい時代の象徴的存在が
 どうしても必要だった──── ]
(L2) 2020/10/30(Fri) 2:13:03
公開: 2020/10/30(Fri) 2:15:00

【人】 魔王 ウロボロス





……
(67) 2020/10/30(Fri) 2:13:43

【人】 魔王 ウロボロス



…………。
(68) 2020/10/30(Fri) 2:13:59

【人】 魔王 ウロボロス



 君の言葉は正しくもあり、間違ってもいる。
 僕は確かに真祖竜の末裔で、
 目的は君達魔族の民が戦わずに済む世界だよ

[にこやかな表情を作った。
それでも声ははっきり届くように、強く。]
(69) 2020/10/30(Fri) 2:14:14

【人】 魔王 ウロボロス



[その時、何処か遠い場所から轟音が聞こえた。
思わず見上げてしまった、音の先────ヤドリギを。

それは、魔法による攻撃を連続して受け続けているようだ。
何者かが魔法障壁を破壊しようとしている、
自分達が何をしているのか理解した上で?この戦いも、その為に?

理解してしまった。首謀者を、敵の目的を。]
(70) 2020/10/30(Fri) 2:14:29

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



 「巫山戯た綺麗事を……!」


            やめろ!

[ ほんの一瞬でもその隙を敵は見逃さない。

 陛下を庇い前に出て、丸太のような腕を槍で受け止める。
 動けたのは脚と腕だけ。最善の選択を思考する余地は無かった。

 やはり、無理がある行動だった。
 負担の掛かる柄から亀裂が入れば、
 三つに分かれた穂先まで侵食するのに時間は掛からず
 今にも砕けてしまいかねない────]
(71) 2020/10/30(Fri) 2:15:23

【人】 魔王 ウロボロス

 ベア!

[呼び掛けに応え、熊獣人は掴み合いとなっていたオーガを投げ飛ばし
二人の元へと四つ足で駆ければ、族長へと襲いかかった。
フォルクスの槍が砕けたのはそのすぐ後、間一髪だった。]

 そうか、君達は……教会の残党と組んだんだね?

[再び剣を構え炎を灯しながら、呟く。

一見すれば矛盾した、異種族へ敵意を持ち壊滅を目指す両者の結託。

人魔の和平を謳う魔王の殺害は、反するオーガ達は勿論
教会を復権し、魔族の再びの迫害を狙う残党にとっても利点がある。
そうしてヤドリギを取り返せばかつてのように戻れるということ。]
(72) 2020/10/30(Fri) 2:16:00

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



なるほど、しかし……

[ どのようにして目前の敵をやり込め、障壁の側へと向かえばいい?
 ベアに投げられたオーガが立ち上がる、
 何処か歩みに揺らぎが見られるが、その目に未だ光が宿る。
 正直に言えば王を守ることに集中して心血を注ぎたい程の、
 危険で生命力に溢れた相手だ。

 狙いの一つであろう御方を外に出せば、
 必ずしや敵も追い掛け作戦が台無しになってしまう。
 そうした理由があったからこそ、彼は未だ此処にいるだけ。

 ────一際気温が下がったように感じられたのは
 緊迫した状況のせいかと思ったのだが、
 何かが空に影を作り、錯覚ではないと知る。 ]
(73) 2020/10/30(Fri) 2:16:34

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



[ グリフォンとクリオの部下達が空を征く。

 空の鷹、地の狼が揃った戦場は
 対するのが数だけの魔物ならば、十分に好転したのだろう。

 中に残っていた都の住民が、教会残党と交戦中。
 彼らはその情報を残し、恐らく既に上司達が向かっている方向
 魔法障壁の元へと飛んで行った。

 ルーに任せてきたのかリザードマンは殲滅されたのか、
 どちらにしても恐らく、近い内に人狼族も同じ場所へ駆けるだろう。 ]
(74) 2020/10/30(Fri) 2:16:46

【赤】 魔王軍幹部 フォルクス


[ この都に住みそれぞれの研究を行う者の多くが、
 かつての背信者達の末裔だった。

 彼らは争いに疲れ、魔族と共に戦うことは無かったが
 教会の糾弾を含め、多くの協力をしてくれた。

 異端扱いされようとも技術を磨き、文明を発展させようとしていた者
 旧き時代の歴史を密やかに継いでいた家系……。

 人類側の遺跡の情報、見つかった機械の復元や資料の解読。
 この時代に至れども我々には傷一つ付けられないヤドリギ、
 それを倒す術を見つけられないかと思ってのことであったが
 思わぬ形で役に立ち、大変に大きなものを生んだのだ──── ]
(*6) 2020/10/30(Fri) 2:16:59

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



[ 「彼らと人類を、信じよう。」

 その言葉は、いつも険しい顔をし感情を見せまいとする男には合わず、
 先代から魔王族を見守り、深く忠誠を誓って
 幾多の悲しみを乗り越え軍を率いてきた彼らしい言葉だった。

 王の魔法で守られながら、もう一度槍を生成する。
 三叉は変わらないが中央の一本が長く、二本は脇に広がるような形。]

ああ、俺達の戦うべき場所は此処のようだ。

[ そんな形状の真鍮色を手に、先程立ち上がったオーガへと対する。
 族長は近接するベアと王に任せ、槍を構えた。

 首を掻っ切らんと振りかざされる爪が、頬を掠ってゆく。
 怯むことなく距離を詰め跳躍し、穂先を真っ直ぐに────

 しかしこの槍もまた、オーガの筋肉質の身体の奥までは届かない。]
(75) 2020/10/30(Fri) 2:17:15

【人】 魔王軍幹部 フォルクス

[ だが、敵の身体は崩れ落ちた。
 槍を構成する鉱物の麻痺毒によって。

 鋭い金属結晶を自分自身から創り出し、
 自在に形を変えて実在化する。
 その種類は一つでは無く、武器にしたものの性質の強弱を操作出来る。

 それがかつて刃の勇者と呼ばれた者の能力だ。 ]
(76) 2020/10/30(Fri) 2:17:36

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



さあ、

[ 再び痣が熱を持って痛み出したのを感じたが、
 そんなものは最早どうでもいいことだった。 ]
(77) 2020/10/30(Fri) 2:17:57

【人】 魔王 ウロボロス



  ────終わらせようか

[戦いの終わりは、近い。**]
(78) 2020/10/30(Fri) 2:18:25

【人】 魔王 ウロボロス

──やがて──

[オーガの族長、彼女は数百年反魔王派を率いてきた。
戦時中は凶暴性を多種族に問題視されながらも、
それ以上の大きな功績を上げ、黙らせてきたのだという。

しかし、戦争とは一人でするものではない。
仲間が戦闘不能になり3対1の戦いを強いられながらも、
彼女にとっての誇りを貫き通したが、ついに膝をつくこととなった。

交戦の知らせの前には止んでいた魔法障壁への攻撃は、
この場に決着がついた今でも再開される様子がない。

旧き時代の意思を継ぎ、永きに渡り活動していた教会。
その残党もまた、復権の未来を夢見続けていたが────
彼らの暗躍も、終わりを告げることとなる。]
(79) 2020/10/30(Fri) 3:41:50

【人】 魔王 ウロボロス


[何度か拳を受けた身体は、重い。
それよりも最初に受けた傷の治癒が未だに済んでいないのが不思議だが、
放った種族が種族だ。呪いだったのだろう。

配下達も各々負傷をしているが、生きている。
その中で一人、動けぬ程の状態では無いはずの男が蹲っていた。]

ああ、可哀想に。
君は……そんな風になってしまうのか

[その姿は手遅れではないが、十分な異変が見て取れた。
眉を顰め、戦いの前と違う覚束なさのある足取りを
懸命に整えながら、すぐ側まで歩み寄った。]
(80) 2020/10/30(Fri) 3:42:35

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



[ 神託を受けてから変わってしまった瞳の色は、
 その濃桃を通り越して、今は右目だけが赤く。

 荒い呼吸を繰り返しながら、主を見やる。
 相手に向けるべきではない鋭い視線は、
 傷つき怯え、威嚇する獣にも似ている。 ]
(81) 2020/10/30(Fri) 3:43:29

【赤】 魔王軍幹部 フォルクス



[ その瞳の周囲から首を下り肩を通り、指先まで
 先程まで握っていた槍と似た真鍮色の結晶が覆っていた。 ]
(*7) 2020/10/30(Fri) 3:43:44

【人】 魔王 ウロボロス



 おいで、フォーク。
 ……今の君に必要なものをあげよう

[何を見ても何を向けられても、怯むことはせず。
幼い頃のように呼び、両手を広げた。

ベアが気づいたのだろう。
制止の声を上げるが、体躯で劣る二人を幾度も守った彼の身体は
きっと限界が近い、咄嗟に動けない。]
(82) 2020/10/30(Fri) 3:44:59

【人】 魔王軍幹部 フォルクス


[ 誘われるままに、腕が伸びた。* ]
(83) 2020/10/30(Fri) 3:45:30

【赤】 魔王軍幹部 フォルクス


[ 捕まえた手を引き、乱暴に距離を縮める。

 逃げぬように腕の中に囚えてしまえば、
 すんと鼻を鳴らし、自分を誘った甘い芳香の在り処を探す。
 触れ合う程に近いのだ、気づくまでにはそう時間は掛からなかった。

 首に唇を寄せ、彩る赤色を辿りその跡を消してゆく。
 やがてその流れてくる先へと到達すれば、
 味わうように舌がゆっくりとなぞった。 ]
(*8) 2020/10/30(Fri) 4:54:27

【赤】 魔王 ウロボロス


[今のフォルクスの様子ではそうなると思っていた。
だから、転びかねないやり方で引っ張られても
拘束の腕により密着しても、驚きはしない。

ただ、肌を滑る感触には小さく肩が跳ねた。
努めて動かぬようにする。大人しく血を飲んでもらえたほうが楽だ。]


 
 ふッ、 く…… ぅ  


[当然自分には理性のない彼からでも簡単に逃れられる。
だが、そうしたくはない。
それは周囲に力の影響を出したくないという理由だけではない。

傷を舌になぞられると鋭く痛みが走り、声が漏れる。
それでも、何故か笑っていた。]
(*9) 2020/10/30(Fri) 4:54:57

【赤】 魔王軍幹部 フォルクス


[ この姿勢では獲物の様子は見て取れない。
 何かが気になった気がしたけれど、分からない。
 感じるのは低い体温と何かを堪えるみたいな呼吸音。

 それより、もっとこの味が欲しかった。
 美味しいのだろうか?分からない。ただひたすらに欲している。

 尖らせた舌先で奥に溜まるものを引き出そうとしたけど、難しい。
 もどかしく歯を立て、また繰り返す。 ]
(*10) 2020/10/30(Fri) 4:55:28

【赤】 魔王 ウロボロス




 
 い" っ……!

        
は、はは……そんなに美味しい、かな?


[傷を抉られるというのはどうもその跡を作られた時より堪えるらしい。
無様な声を上げないように、フォルクスの背に腕を回して爪を立てる。
いつもの軽口で誤魔化そうとしたけど、声が弱すぎた。

食べられているみたいだ。彼が我に返らないと本当にそうなるのかも。
何だったかな、ハロウィーンに参加する時定番の台詞があるらしい。
お菓子をあげるし悪戯もさせてあげる?違う気がする。
でももう、それでいいや。]
(*11) 2020/10/30(Fri) 4:56:01

【赤】 魔王軍幹部 フォルクス


[ 夢中になっていた動きを止めたのは、弱い声と背の痛み。

 この人はいつもそう。求められている自分で在ろうとする。
 脆い部分は、隠さなければならないと思っている。
 俺達がそんな風にしてしまった。
             ……誰だっただろうか、この人は。

 顔を離して、視線を合わせた。
 この人は、夜明けのような色の目をしている。 ]
(*12) 2020/10/30(Fri) 4:56:30

【赤】 魔王 ウロボロス


[口元を赤で汚したフォルクスが、顔を上げこちらを見る。

何を思っているのだろう。
未だに黙したまま、表情自体も結晶で分かりづらくなっていて。
でも、良い変化のように感じられたから。]

 いいんだよ、ほら……もっと飲むといい。
 君が満足するまで、好きにしていいんだ

[頭の後ろに手を回して、自分から彼の唇を首に持っていった。]
(*13) 2020/10/30(Fri) 4:56:56

【赤】 魔王軍幹部 フォルクス


[ されるがままに動かされ、再び傷に噛み付いた。
 少しづつ溢れてくるものを逃さないよう、啜ってゆく。

 何か別の液体が、自分の目から流れてきていたけれど
 それは求めているものじゃ無いから、気にしなかった。 ]
(*14) 2020/10/30(Fri) 4:57:37

【赤】 魔王軍幹部 フォルクス


[ やがて────音を立てて結晶が崩れ始める。

 殆どが落ち、砕けた後。
 気を失うように身体は傾き、相手に身を預け眠り始めた。

 空から、遠くの地から
 魔王の配下達が集まってきたのはそのすぐ後。 ]
(*15) 2020/10/30(Fri) 4:57:56

【赤】 魔王 ウロボロス




 大丈夫、フォルクスは大丈夫だよ。

[その光景を目撃した者達に何を言われても、彼の身体を離すことはせず。
抱き締めたまま、背を撫で続けながら。

争いの終わりを告げた都の空気を感じていた。
月光に照らされ、散らばる結晶が輝いていた。** ]
(*16) 2020/10/30(Fri) 4:58:26

【人】 魔法猫 カザリ

── ぐったりふにゃー ──

  ……………。


[満足そうな下僕その1>>54をのびたままじろり。
 瞳に非難の意思を込めたところで、多分にゃーのヒゲ先ほども伝わってない。

 完璧な仕上がりとかどの口が言うのだろうと、フローラルな香りにくしゅんとくしゃみをとばし]


  シャー…………


[吸われる予感に小さく、小さく威嚇。

 人型に変身できる魔力がまだ残っていたならば、自力でドアを開けることもできただろう。
 しかし今は既に一度変身した後、次に魔力が溜まり切るには一ヶ月ほど待たなければならない。
 さらに言うなら、洗われるのは戦闘した後が多いわけで]
(84) 2020/10/30(Fri) 8:44:38

【人】 魔法猫 カザリ


  ゔぅぅ……


[だらーんとしたまま二階へと運ばれていく>>55

 廊下の隅には自分用のご飯皿。
 中に入れられたカリカリご飯や猫用牛乳を名残惜しげに見つめながら、パタンとドアが閉まれば]
 

  ────ふにゃ、あ


[薄目を開けつつ死んだフリ。
 早く終われとばかりに尻尾の先だけぴこぴこ動かして、吸われるのが終わるのを待つのだった*]
(85) 2020/10/30(Fri) 8:44:57
 




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