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【人】 伊豆浦帆稀たどり着いた終点、終わりの時間。 LINEは出来ても、それぞれ次への準備で忙しくなる。 これから顔を合わせることは少なくなって やがて何ヶ月も会わない日が出来るのだろう。 僅かに感じる寂しさを胸に、一人、また一人と別れて 大地とは道が一緒だったか、暗いから>>122 送っていってもらっていたか。 「 ……? もう貰った、 」 よね? 首を傾げたけれど、渡されたから素直に受け取る。 可愛らしい型で抜かれたクッキーと、 花模様の描かれたしおり>>130 期待して、と言ったからにはということで 特別に用意されたのだろうか。 傾げた首を戻して勝手に自分で納得して。 (141) 2023/02/07(Tue) 8:27:15 |
【人】 伊豆浦帆稀「 ………………? 」 しかし、誤解がないからといって 飲み込めるかというと話が違うのだ。 全く考えもしていなかった方向からやってきた ストレートボールに、私は握られた手をそのまま 真っ赤な顔をした大地を見つめていた。 そうして一つ言葉を落とすのだ。 (143) 2023/02/07(Tue) 8:27:33 |
【人】 伊豆浦帆稀疑問形なのは未だに内容が 認識しているもので正しいのか不明なため。 この場に誰かがいたのなら 間に立ってくれたかもしれないけれど 残念ながら一先ず今間に立ってくれることは なかったのだろう。 大地の反応はどんなものだろうか。 うーんと悩むように唸った声は それでも握られた手を振りほどかない。 「 えっと。 」 (145) 2023/02/07(Tue) 8:27:55 |
【人】 伊豆浦帆稀「 恋の話だよね。 合ってる? わたし、恋ってよくわからなくて。 」 幼い頃から男女別け隔てなく接してきた。 それは性差が出来ても 思春期と言われる時期になっても 全く変わることはなく。 男と女が違うことは知っていた。 恋というものも、結婚というものも、知識として。 でもそれは自分にとって遠いものだった。 膜を貼ったように、どこか違う世界の話。 「 ええと、だから。 」 (146) 2023/02/07(Tue) 8:28:06 |
【人】 伊豆浦帆稀「 もし。 それでいいのなら。 」 お付き合い前提の結婚は断るけれど 一緒にいること自体はできると思うので。 つっかえながら、悩みながら。 それでも真面目に考えた言葉たちを 彼がどう受け取るかは、神様と 楢崎 大地だけが知っている。** (148) 2023/02/07(Tue) 8:28:36 |
【人】 織田 まひろ必要最低限だけ持って出かけた私たちの手 帰りは随分と荷物が増えた。 家族へのお土産、自分へのお土産。 みんなとお揃いの雑貨に、 何に使うかわからない工芸品。 たくさんのパンフレットと、特別な入場券。 それから、男子たちからもらったホワイトデー。 私たちの旅のしおりは、 たくさんの折り目がついている (149) 2023/02/07(Tue) 8:33:20 |
【人】 織田 まひろそんな旅も、あとわずかで終わってしまう おうちに帰るまでが遠足ですよ、って そんなことを昔はよく言われていたけど できることならこの先も、またその先も ずっとずっと、旅が続いていたらいいのに、 私は、心から、そう思う (150) 2023/02/07(Tue) 8:33:35 |
【人】 織田 まひろ明日世界が滅びるとしても旅に出たい まだ制服に身を包んでいた頃 そんなことを言い出したのは誰だったか でも今はこうも思う 明日世界が滅びなくたって旅に出たい ──── もちろん、また私たち5人で。 (151) 2023/02/07(Tue) 8:34:01 |
【人】 織田 まひろ私たち5人の歩幅は一緒だ それでも伝えたい言葉、伝えたい想い、 立ち止まりたいとき、振り返りたいとき。 そうしてほんの少しずつ微妙に、 歩む場所は、変わっていく。 それでも「またね」って言えるから それでも「またね」が叶うと信じてるから ほら、人生だって、帰り道だって同じ (152) 2023/02/07(Tue) 8:34:14 |
【人】 織田 まひろまずは世界滅亡に大きなバツ印。 それから未来は無限大、に大きな花丸を。 よくできました。 なんかこんなこと前もあったなって あの日が随分と懐かしい。 (157) 2023/02/07(Tue) 8:36:33 |
【人】 織田 まひろ私は、少し悩んで、 獅子が「いいね」って言ってるスタンプ あの時のスタンプ、もう少しだけ使わないと なんだか元取れてない気分になっちゃうでしょ? (160) 2023/02/07(Tue) 8:37:26 |
【人】 伊豆浦帆稀ちなみに。いつか考えていたように 引っ越し前に伊緒に餞別は渡した。 これは旅行の終わった後の話。 なにがいいか考え、悩んで。 渡されたのは 「 はい、これ。 」 手のひらサイズの木彫りの熊だ。 (162) 2023/02/07(Tue) 8:41:00 |
【人】 伊豆浦帆稀家のことは知っているので、もしかしたら もっと立派なものを見ているのかもしれないが 食べてなくなるものだと寂しい 身につけるものは学生が買えるものだと そこまでいいものにはならない。 そうした思考を経由しての結果である。 魚を咥えた木彫りの熊。 「 わたしだと思って大事にしてね。 気に入らなかったら捨てていいよ。 」 写身というのに気軽に捨てろとも言う。 伊緒の形を忘れないように手を取れば なでなでと撫で擦って別れを惜しんでいた。** (163) 2023/02/07(Tue) 8:41:06 |
【人】 楢崎大地「 世の中にゃ、楽しいことが たっくさん待ってっぞ!!! 」 まめちゃんの手を引く。 恋愛初心者と、恋愛分からぬもの同士 それはほんとにお付き合い?と 言いたくなるような、いつも通りの 日々ややり取りをきっとする。 そんなことも楽しみなのさ。 どんなことも、楽しみなのさ! (166) 2023/02/07(Tue) 8:55:06 |
【人】 楢崎大地『 いいじゃん。海とかキャンプいきたくね? あ、いっそ無人島とかどうよ?ჱ̒ ー̀֊ー́ ) 』 ここからまた、新たな旅行計画がはじまる! 未来は続く、どこまでもどこまでも!!!** (168) 2023/02/07(Tue) 8:59:50 |
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