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デッドは、って、おっと。[慌てて支える] (a12) rein-joir 2019/09/16(Mon) 0:56:52 |
【人】 お菓子の国のプリンセス ベニエおはよう、あたしの世界…………。 なんであたしは、ちゃんとベッドで寝ているのかしら? 自分でベッドに入った記憶が無いのよ? ……………………。 ……………………。 [昨夜のあれやこれやを思い出したらしい] 〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!! せっかく!せっかくルイスが踊ってくれる気になったのに、あたしったら…………!?!?!? (52) Valkyrie 2019/09/16(Mon) 6:58:27 |
ベニエは、ばかじゃないの!?いいえばかねあたし!?!?[枕にぼっすんぼっすん頭突きしている] (a13) Valkyrie 2019/09/16(Mon) 6:58:56 |
【人】 お菓子の国のプリンセス ベニエ■ それからのこと あたしの"力"が無くなってしまった事は、あっという間に国中に広がった。 なんでどうしてと城の皆は嘆いたけれど、城のお抱え魔法使いが「子供の時のみにそういった力が発現するのはよくあることだよ」と言ってくれたものだから、皆あらかた納得してくれた。 ────そうしてあたしは、自由になった。 ねえ!もう、水遊びをしても良いのですって! 木登りや馬乗りだって止められないわ! でも、カグラといっぱいいっぱい遊ぶ前に、しなければならないことがあるの。 あたしはその日一日、ずっとペンを握ってた。 お手紙の宛先は、ハートの女王をはじめとした、この城と交流のあるワンダーランドのお偉方。 カグラがこの世界の新たな住人になりました。 とっても良い娘で、あたしの誰より大事なお友達。 しきたりを未だ知らず、 時には粗相もあるかもしれないけれど、 お菓子の国のベニエに免じて、 広い心で見守っていただけると幸甚です。 ────って。 (53) Valkyrie 2019/09/16(Mon) 7:43:57 |
【人】 お菓子の国のプリンセス ベニエもうカグラが、あっちの世界に戻らなくても良いように。 あたしやルイスの知らないところで、強制送還になんてなってしまったら大変ですもの。 もしかしたら、ルイスの方がカグラを守るもっと的確で素敵な手段を持っているかもしれないけれど、でも、あたしもあたしが出来る事をしたかったの。 大事な大事なお友達のために。 「さ、書けた!」 次はおやつの支度をしましょ。 幾分時間はかかるけど。 あたしの右手は、粉やミルクや卵から美味しいお菓子を創り出すことが出来るようになったのだもの!* (54) Valkyrie 2019/09/16(Mon) 7:45:09 |
【人】 お菓子の国のプリンセス ベニエえ?今、踊ってくれるの? (またなんやかや理由をつけて逃げてしまうかしらと思っていたのよあたし) まって、まって、ならレコードをかけるわ。 お気に入りの曲をかけるわ。 あと髪も直したいし、手も洗ってくるわ。 3分だけ時間を頂戴。 (55) Valkyrie 2019/09/16(Mon) 9:45:56 |
【人】 歩く骸骨 デッドうん?私は昨晩踊ろうと言ったろう? 流石に昨日の今日で忘れるほど、物覚えは悪くないよ。 [はて、と首を傾げ] ………着たいならドレスを着てきても良いよ。 [ベニエの慌てようにくすくす笑う] (56) rein-joir 2019/09/16(Mon) 9:48:15 |
【人】 歩く骸骨 デッド3分でも5分でも30分でも5時間でも待つよ。 だからそんなに慌てず、ゆっくり準備すると良い。 レディの支度はそういうものだろう? (58) rein-joir 2019/09/16(Mon) 9:51:38 |
ベニエは、「リボン!水色のおリボンの靴は何処!?」と遠くで叫んでいる (a14) Valkyrie 2019/09/16(Mon) 9:51:50 |
ベニエは、だめよ、あんたの気が変わらないうちに踊らないといけないもの!?[遠くからry] (a15) Valkyrie 2019/09/16(Mon) 9:52:55 |
デッドは、別に夜を挟んでも気が変わっていないのになぁ。 (a16) rein-joir 2019/09/16(Mon) 9:55:03 |
【人】 歩く骸骨 デッド私はいつでも。 と、その体勢のままちょっと待ってくれるかな。 ………折角の髪飾りが少し傾いでいるよ。 [ベニエの耳元に手を伸ばし、整える] うん、これで良い。綺麗だ。 (60) rein-joir 2019/09/16(Mon) 10:03:30 |
【人】 お菓子の国のプリンセス ベニエ−そして数分後− (えっ、こんなにくっつくの?) (こんなに、胸とか腕とかがくっつくものだったのダンスって??) (どうしよう心臓止まりそう足止まりそう、手に汗が滲んでしまいそうだわ恥ずかしいわ) [水面下で大変パニックであらせられている王女様之図] (62) Valkyrie 2019/09/16(Mon) 10:08:49 |
【人】 歩く骸骨 デッド…………。 (緊張しているなぁ)(うーん、ロボットもかくや) [困ったなと真っ赤な耳を見つめて] ほら、そう緊張せずに。 楽しんだもの勝ちだよ? [うるさくないよう小さな声で囁いてみる] (63) rein-joir 2019/09/16(Mon) 10:13:40 |
【人】 お菓子の国のプリンセス ベニエき、きき、緊張なんてしてないわ……??[かちんこちん] (でもすぐ傍らに、一緒に踊りたいと思った素敵な殿方がいて、) (その人の胸にはあたしのふわふわおリボンが相変わらず揺れていて、) (楽しもうって囁いてくれる) (────こんな幸せって、あるかしら?) ────大丈夫。 あたし、ずっと、ずっと、こういう風に踊りたかったんですもの。 [一歩大胆に踏み出せば、あとは軽やかに。音楽に乗って、くるんくるんと舞ってみせた。] [まあ、何回かは?エスコートの足を踏んづけてしまったかもしれないけれど!] (64) Valkyrie 2019/09/16(Mon) 10:22:43 |
【人】 歩く骸骨 デッド………そうか。 なら、遠慮はいらないね? [格段に動きの良くなったベニエにあわせ、ふたりきりの舞踏会を楽しむ] いて。 [偶に小さく呟いてしまったのはご愛敬] (65) rein-joir 2019/09/16(Mon) 10:28:25 |
【人】 お菓子の国のプリンセス ベニエ"久しぶりだから下手かも"なんて、全然嘘。 彼のリードは完璧だったの。 欲しいところに手が伸びて、回るあたしの背を細い指が支えてくれた。 だからつい、ワルツだけが収められたレコードの2曲、3曲……いえ、4曲くらいは踊ってしまったかしら。 最後の最後は踊りすぎで眼を回したあたしが尻餅を付いたところで終わってしまったわ。 「ふ、ふふ…………楽しいわ。楽しかったわ」 ふにゃふにゃに座りこむあたしを気遣うように支える手がまた伸びてきて。あたしはその手に甘えるように立ち上がりながら彼の両頬にぴたりと手を当てた。 [────ねえ、ルイス。"ずっと"は、ほんとに難しいと思う?」 何をとあなたは首を傾げるかしら。 「あなたが骨になっても生きられるんですもの。きっとあたしにだってできるわ?」* (66) Valkyrie 2019/09/16(Mon) 10:38:05 |
【人】 歩く骸骨 デッド■後日譚 あの“ゲーム”が終わって、私の生活にも変化が訪れた。 カグラの言う“娯楽革命”をする為に、まずは植物の種集めから。 この国には植えたら一瞬で成長する種類もあるのだけど、それは違うとの指導が入り、時間をかけるタイプの樹木を採用する事になり。 ワンダーランド内の知識であれば自信のある私だが、農業はそうもいかない訳で。 骨が折れてしまいそうな程に、毎日泥まみれになって働いた。 この年になって新しい事に挑戦できるなんて、生きるとは面白い。 傍から見たら奇妙だったかもしれないが、私は結構気に入っている。 色々知った気になっていたが、実際にやってみると違うものだし。 唯一難点があるとすれば、作業中はあのピンクのリボンは結べないことか。 ────そんな充実した日々の一方。 ベニエやカグラが寝付いた夜の時間、私は調べ物をするようになった。 内容は、今までここを訪れた“異邦者”の顛末。 今のところカグラが帰ってしまいそうな気配は無い。 ここ自体がある種“巨大迷路”のような場だから、“帰ろうとしない者”は迷路から一生出られなくたって当たり前なのだけれど。 それでも万が一、という事はある。 ここはワンダーランド、何が起きたって不思議じゃない。 カグラに何かあれば私も悲しいし…ベニエも泣くだろう。 ………それは、嫌だなと思うからさ。 (67) rein-joir 2019/09/16(Mon) 11:03:31 |
【人】 歩く骸骨 デッド「うーん…この文献は外れかな」 “帰りたい者”の話だったな、とぱたんと本を閉じる。 大きく伸びをすると、ぱきぽきと背が鳴った。 今日は3人で野宿…もといキャンプの日。 色とりどりのクッションをこれでもかと詰め込んだテントの中、ふたりのお嬢さんはまるで本当の姉妹かのように仲良く寄り添って眠っている。 私は火の番だ。眠くならないし。 「………」 やすらかな眠りを妨げてしまわないよう、そっとテントの幕を捲る。 先程と変わらない様子で寝ているお嬢さんたちは、無邪気で愛らしい。 日中は木登りだ水遊びだと大騒ぎだったから、疲れたんだろう。 私の気配に気付かないくらい、深い夢の中に居るようだ。 (68) rein-joir 2019/09/16(Mon) 11:03:51 |
【赤】 TC ???こっそり掲載するのですよぉ。 よろしければどうぞ! ■自分のシーンで好きなところ ■他の人のシーンで好きなところ ■他、何かあれば! (*0) ときいろ 2019/09/16(Mon) 14:33:20 |
【人】 お菓子の国のプリンセス ベニエルイスはほんとにずるい人。 あたしも"ずっと"になりたいって、それはもう意を決して言ったのに、曖昧に、困った風に笑っただけ。 口を開けば「止めたほうがいい」とか「逃げるべきだ」とか言ってくるくせ、自分からは逃げやしないんだわ。 「踊りたい」って言ったくせに。あなただって。 「────ずるいわ。ずるい」 ぽすんと顔を埋めた鮮やかなピンク色のクッションからは、すうすうと甘い香りがする。 このクッションの布地は、今日、カグラと一緒に染めてきたもの。 不思議なきのこの森があるのよ、って遊びに行って、そのきのこを水に溶かしたらいろんな匂いの色水になることを発見した。 混ぜたらどうなるのかしら、煮詰めたらどうなるのかしら、ってたくさんたくさん実験して、成功したのが、このピンクの布地。色はちょっとばかり仰々しいけど、甘くふわんとした、りんごみたいな匂いがする。 (70) Valkyrie 2019/09/16(Mon) 21:53:33 |
【人】 お菓子の国のプリンセス ベニエ「なんであんな奴、好きになっちゃったのかしら」 "こーいーしちゃったんだ!"って、脳内にあの親友の笑い声が蘇る。 違う違うと言い張ってたけど、この心持ちはもう、認めざるを得ないというやつだ。 「……もっとましな殿方に恋すれば良かったって、思うわ。あたしも」 あーもうー!!! だって、仕方ないじゃない!?仕方ないじゃない!?!? 気がついたら、好きになっていたのだもの!? もっと沢山、あの笑顔になっていて欲しくて。 その笑顔を少しでも、あたしの方に向けて欲しくて。 ぼすんぼすんぼすん。 ふかふかのクッションに何度も顔を押しつけたら、髪のリボンが解けて落ちた。 「────髪だって、直してくれたじゃない。すけこまし」 「"綺麗だ"って。言ってくれたじゃない。あんぽんたん」 (71) Valkyrie 2019/09/16(Mon) 21:54:51 |
【人】 お菓子の国のプリンセス ベニエあきらめない。 あきらめないんだから。 そっちが逃げもせずつくねんと突っ立ったままでいるなら、こっちに引っぱり寄せるだけなんだから。 「女は強くなくっちゃいけないのよね?カグラ」 戦う女は強いんだから。 カグラに負けた、そのあたしに負けたルイスなんて、びりっけつなんだから。 「覚悟なさいよね。ルイス」 骨になるまで、骨になっても追い回してやるわと決めた女は、強いのよ。* (72) Valkyrie 2019/09/16(Mon) 21:55:41 |
【人】 歩く骸骨 デッドベニエは分かりやすい子だ。 最初は何がどうしてそうなったかさっぱり分からなかったけれど。 ずっと見ていれば、いくら鈍い私でも察するものはある。 「うーん」 骸骨人間が頭を捻るのは、全然似付かわしくない小洒落た店前。 数日後に控えたベニエの誕生日のプレゼントを買い求めに来たは良いものの、何が喜ばれるものかなんて全くわからず途方に暮れているのだ。 ────こんなもの、選ぶのは何時振りかな。 最初はカグラに助けを求めたけれど、ばっさり断られてしまった。 そう言う事は自分で決めろという事らしい。言い分ご尤も。 「やはり、アクセサリーか…?」 やはり女性は光り物が好きだ。鴉のように。 聞き及ぶ話では宝石のサイズは大きいに越したことは無いとも。 でもネックレスやブレスレットを送るのは違う気がして、うろついてしまう。 そもそも彼女は王女様だ、高価なだけのものなら履いて捨てるほど身の回りに溢れかえっているだろう。重いし見劣りするだけだ。 (73) rein-joir 2019/09/16(Mon) 22:27:26 |
【人】 歩く骸骨 デッド苦悩の表情でショーケースを見つめる私を、店員も遠巻きにしている。 そんな中指輪のブースに通りかかって、ぴたりと足を止めてしまった。 「…………」 カグラに言わせれば、5歳以上年下の嫁を貰う男はロリコンらしい。 つまり年齢不詳なくらい長生きの私は弩級のロリコンだ。 ────犯罪だな、在り得ない。 例え仮にベニエの側がそれが良いと言っても、やはりそれだけじゃ済まない話。 乾いた骸骨に目を向けているのは後数年だっておかしくはない。 実際は意外なほどに“獲物”として認定されているらしい事は未だ知らぬまま、在り得ない妄想として指輪から目を逸らす。 その後も不審がられるほど迷い、歩き回り。 そして。 (74) rein-joir 2019/09/16(Mon) 22:27:55 |
【人】 歩く骸骨 デッド「うん、これにしよう」 これが良いと選んだのは、猫をモチーフにした髪飾り。 歩けばきっと、動きにあわせて装飾の鈴が楽し気に鳴るだろう。 ────遊ぶ時、いつも髪をリボンで結わえているしな。 これなら実用的だし。常識的な範疇だろうし。 もう少し、もう暫しで良いから。高望みはしないから。 一緒に遊んで居たいのだと、伝えられない言葉の代わりにもなってくれるだろう。* (75) rein-joir 2019/09/16(Mon) 22:28:25 |
【人】 お菓子の国のプリンセス ベニエ>>73 >>74 >>75 「ふ、ふふ……貰っちゃった」 それは愛らしい、猫型の飾りがついた髪留めだった。 遊び疲れ、天蓋を見上げながらいつものベッドに寝転がる。 今日の城にはあたし宛に山ほどの誕生祝いが届いたけれど、大事なのはたった2つのプレゼント。 もちろん1つはカグラから。 そして1つは、ルイスから。 「…………でも、あたし、もう16歳になったわ?ルイス」 揺れる鈴。愛らしいフォルムの猫。 それはどこか、いつまでも子供であって欲しいという、彼の願いが滲んでいるようで、あたしは苦笑しながら呟いた。 指輪なんて贈れる柄の男じゃないってこと、よーくよーく知ってるけどね。 (76) Valkyrie 2019/09/16(Mon) 23:13:34 |
【人】 お菓子の国のプリンセス ベニエ ────でも、それにしたって、 ネックレスやブレスレットを贈るのすら、怖いのかしら? 肌に触れるものじゃなく、髪留めというのが控えめで、いかにも"らしく"て笑ってしまう。 その造りからして、遊ぶ時にこれで束ねるのに実に具合が良さそうで。 「────あ、そうか」 そうだわ。 彼の視線の高さからすれば、あたしが傍らに立った時、この髪留めはあたしが身につけるものの中できっと真っ先に彼の目に飛び込んでくるに違いない。 この可愛い猫には、多分だけど、いっぱい色々詰まってる。 迷いや脅え、願いと────あと、ほんの少しの独占欲も。 「いっぱい考えたんでしょうね」 彼には実に似つかわしくない店で、きっと色々考えたに違いない。 それも含めてのプレゼントねと、あたしは髪留めを両手に捧げてそっと口付けたのだった。* (77) Valkyrie 2019/09/16(Mon) 23:14:18 |
【人】 お菓子の国のプリンセス ベニエそうしてベニエとカグラとルイスの3人は、幸せに幸せに、末永く楽しく暮らすのでありました。 めでたしめでたしっ☆ (78) Valkyrie 2019/09/16(Mon) 23:59:51 |
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