人狼物語 三日月国


145 【R18G】星仰ぎのギムナジウム2【身内】

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視点:


バレンタインは、今日の朝食もぶつぶつ言いながら席に着く。咀嚼の回数を増やすことにどうにか意識を向けた。
(a0) 2022/05/02(Mon) 21:03:41

バレンタインは、部屋に読みかけの本がいくつも散乱している。
(a8) 2022/05/03(Tue) 9:31:24

バレンタインは、それは結末を知りたくないから。
(a9) 2022/05/03(Tue) 9:32:06

【置】 充溢 バレンタイン



最初からハッピーエンドだと分かっていたら、
僕も皆ももっと安心していられるのだろうか。
(L0) 2022/05/03(Tue) 9:36:02
公開: 2022/05/03(Tue) 9:35:00

【人】 充溢 バレンタイン


朝食、それから授業こそは目立った発作を起こさずに、
なんとか乗り切ったものの。湧き出る不安、紡がれる言葉は、
どれだけ抑えようとしていても自分の中から充溢していく。

「いないのは分かってる、大丈夫なのは分かってる、
 大丈夫だから大丈夫、いなくても大丈夫、
 薬を飲んだから大丈夫、そうだ、大丈夫なんだ。
 僕は大丈夫。僕はそれを分かっているはず……」

何度も探してしまおうとする、不安が溢れる身体を、
眠気で、前向きな言葉で上から押さえつけつづける。

囚人が鎖を引き摺って行くような歩き方は、
何処に向かっているのかもいまいち定かじゃない。
ああ、薬が足りないのかもな。少し大丈夫が足りない。

「あ、そういえば」

宿題の範囲を聞き忘れていた気がする。
共有スペースに行くには少し都合が悪い気もする。
先生に怒られるのには慣れてるけど。どうしよう。

悩みながら、しばらくふらふらと歩いていく。
(23) 2022/05/03(Tue) 9:48:20

【秘】 充溢 バレンタイン → 花信風 トット


「……おはよ、トット……」

まるで睡魔にでも取りつかれてるみたいに、
頭を重そうに傾けながら挨拶を返す。

閉じていた瞳を薄く、まだ睫毛がカーテンをかけるほど、
ほんの少しだけ開けて、袋を、あなたの顔を見て。

「……何か、用事?」

いつも以上に低くゆったりした声を出した。
(-60) 2022/05/03(Tue) 9:58:04

【秘】 充溢 バレンタイン → 花信風 トット


「……大丈夫。慣れて、るから……
 それに……その花は大事にしたい、から。
 寝てるうちに、受け取るのは……少し気にする」

前髪で影のかかった目は本当に、
今すぐ寝る数秒前なんじゃないかといった様相だが。

「わざわざ……ありがと、な。
 僕、が……頼りになるか、は、分からないけど」
(-62) 2022/05/03(Tue) 10:31:03

【秘】 充溢 バレンタイン → 雷鳴 バット


半ば閉じたような瞳は、相手を誰と認識するのに大きなハンデを背負っており、実に危なっかしい様子を見せるだろう。
声を掛けられてようやく約束をした彼だと認識し、纏っていたほんのわずかな警戒心らしきものを解いて。

「……僕が、いつも眠そうに、しているのは……
 芯の病気を抑えるため、だから。だから……この方がいい。
 あんまり早く歩かれる、と……追いつけない、かもだけど」

曰く、睡眠障害は副作用みたいなものなのだと。
ただ頼ってもいいならば、何かあった時はその通りに。
とても自立して動ける身の上じゃない事は分かってるから。

口調については。自分もあんまり人のことを言えないな、と、
頭には留めたものの深く意識することはなかった。

「考えること、や……
 怪我の応急処置、くらいにしか役立てない、けど。
 ……それで、いいか。よろしく」

転んだりしないように足元には十分気を付けて、
歩き出すならば後ろをついていくだろう。
(-64) 2022/05/03(Tue) 10:52:45

【秘】 充溢 バレンタイン → 花信風 トット

 ・・
「いや」
「ちゃんと……寝てる」
「……寝すぎてる、くらいには、ね」

それでもまだ眠いのにも、勿論理由があって。

「僕が、飲んでる薬、は……
 心を落ち着ける効能に……眠く、なる効能もある。
 だから、いつも……普段は、こんな感じなんだ。

 あんまり、激しく動かないのも……そう。
 眠い方が、病気も……楽だし」
(-65) 2022/05/03(Tue) 11:08:53

【秘】 充溢 バレンタイン → 花信風 トット

バレンタインは、自分の病気をあまり隠していない。
とはいえ聞かれなければ教えることもないし、
そんな感じで知らない生徒も多かったりするのだろう。

気遣われることが、嫌なわけでもないんだし。

「色々な薬がある、から……色々な病気が、治るんだ。
 君のくれる、花も……同じ。何かに役立つ」
(-86) 2022/05/03(Tue) 15:36:28

【鳴】 充溢 バレンタイン

言葉を音にするのでさえ手間取るものだから、
文字に書くなら当たり前のようにそれ以上の時間がかかる。
授業で言われたことを書き取るのとは訳が違うな、というのを、
手紙を書いて初めて実感することとなった。

とはいえ、新鮮な体験なので、
それなりに楽しみつつ書き連ねていけた。と思う。

『言葉を文字にするのって難しいですね。
 それに、何でもと言われてしまうと、
 尚更書くことに悩んでしまいました』


文字の通り、この辺りは何度も消しゴムで擦ったような、
少し煤けたみたいな跡が残っていて。

『優しい友人がいるおかげで、
 この一年くらいは授業が終わっても寝過ごしたり、
 朝食の時間に食べ終わるのが間に合わなかったり、
 といったことは少なくなっていて助かってます。』


『それと、昨日恋愛小説を図書室から借りました。
 兎と烏が、様々な障壁を乗り越えて恋をする物語。

 昨日お話ししたことが何だか頭に残っていて、
 それで良い夢が見られたらいいなあと読んでたり。
 恋を夢みたいな話だ、と思ってるわけなんですけどね。』
(=2) 2022/05/03(Tue) 15:51:13

【秘】 充溢 バレンタイン → 雷鳴 バット


「僕は……あまり隠して、ない。
 不安なことが、溢れて……止まらなくなる……病気。

 それを和らげる薬は、眠く、なるのが副作用で……
 薬の効能とは別に、眠いと……不安をぼやけさせて。
 溢れないように、押さえつけて、くれる。

 別に、……誰かに話してもいい。気にしない、から」

歩いていく途中。ゆったりとした喋り方で、
睡魔の中から、言葉を探し拾い上げていくみたいに。
実にあっけなく、自分の病気のことを話し出す。

少年にとっては、溢れてしまうかそうでないかだけ。
容れ物である自分やその中身を探られても、たいして気にすることはない。

険しい道のりに、話している途中で言葉を詰まらせたり、危うくつんのめったりしていたのだが、それはまあ別の話。

「……罠……」

そんなもの仕掛けてるんだ、という僅かに苦笑したような声色。近づきすぎないように、けれど目を凝らして針金を見つめる。

「……逆にいえ、ば。自分から離れたら……
 こういうのに……引っかかっても、おかしくはない、か」

何故かどことなく、安堵でもするみたいに息を吐いた。
(-89) 2022/05/03(Tue) 16:06:51

【秘】 充溢 バレンタイン → 夢見る乙女 シャルロッテ


「シャルロッテさん」

青い瞳は僅かに伏せられてはいるが、
いつものように眠たげなそれではない。

しかし部屋などでたまに目にするような、
不安に満ちた切羽詰まった表情でもない。
どちらかといえば、少しばつの悪そうな。

「……ええと、そう……皆が、宿題!」

頭が引き戻される前に、それを音の形にする。

「宿題が何か……聞きひそびれてしまった。
 から、そう。誰かに聞きに行こうとしていたところで」
(-90) 2022/05/03(Tue) 16:14:00

【秘】 充溢 バレンタイン → 夢見る乙女 シャルロッテ

「え〜……そうだな……
 そういうメモがあったのは覚えてるが、
 僕、今少し調子悪ィんだよな……」

眠気がないことを調子が悪いと称しているよう。
いつまた溢れてしまうか分かったものではないもの。

「……大丈夫かな?」

確認するみたいに聞いてみる。
(-100) 2022/05/03(Tue) 19:21:56

【秘】 充溢 バレンタイン → 雷鳴 バット


「……そう。別にそれでも、構わない。
 勘違い、されたり……怒られるのには……慣れてる。
 けれど配慮、されるのは……悪い気は、しないな」

さしてどう扱われようとたいした興味はないようで、ただその姿勢を、有り体のままに受け入れる。実に大らかで、気ままだ。

早々森に立ち寄る用事もない、と思っていたのだが、
今日みたいなことも意外とあってしまうものなので、
軽く道順や目印などを頭に置いておきつつ。

鼻腔を突く異臭にほんの少し目が冴えた感じがして──
おそらく、人のものではないだろうそれをどうにか軽く脳内で咀嚼し、パニックに陥ることもないようにする。

人の怪我でなければ、やはり強く気にはしない。

「もし、問題があったら……その時は、その時、だな。
 ……多分、みんなが……朝いないのには、関係なさそうだ。

 だけれど……罠を大人たち、が把握した上で……
 連れて行くなら……それなら、かからないのか……?」

あるとすればそのくらい。
そもそも大人、先生が関与しているかは知らないが。
(-130) 2022/05/03(Tue) 23:02:10

【秘】 充溢 バレンタイン → 夢見る乙女 シャルロッテ

「僕は、あまり僕に自信を持てていないからさ。
 皆に迷惑をかけるのはそこまでじゃないけど……
 病気で情けないところを見せるのは少し嫌かな」

つらつらと、不安以外の言葉を選んで。
幸い一度飲み込んだものだから、押さえつける物はないけど、
溢れ出てしまう心配もそれなりに少なくなっているみたいだ。

「かといって、閉じ籠るのも気が進まないし。
 少しでもダメだなって思ったらすぐ帰る……とか、いいのか?」

歩ける時に歩いておかなければ、
治るものも治らないだろう、頑張ってみるのもたまにはいい。
(-134) 2022/05/03(Tue) 23:19:55

【秘】 充溢 バレンタイン → 花信風 トット

「一度、咲いたら……きっと、無駄にはならない……よ。
 そのために……君は、僕に預けるんだから。きっと」

少しでも役に立てたいからこそ、
今人の手に預けているものじゃないか、と。
眠気の中に仄かな気遣いらしきものが滲む。

「誰にも……使うこと、がなかったら。
 その時は、お茶にして……飲もう。
 それだけ、でも……何かのために、なったってことになる」
(-135) 2022/05/03(Tue) 23:23:34

【秘】 充溢 バレンタイン → 花信風 トット

「……そう、なると、いいね。
 そろそろ、ギムナジウムから……
 卒業する、先輩だっている……から……」

この頃は不安な事ばかりだけれど。
それでも、傷を癒す花が、
お茶として使われるような未来を想像していたい。

「みんなにとって……いい思い出になれば、いい。
 僕は……うん、そう思ってる……」

いつか、心から安心して眠っていたいものだ。

「……そろそろ、授業、だから……準備しなくちゃ。
 何度も、いうけど……ありがとう、トット。
 君も……怪我とか、には……気を付けるんだよ」
(-187) 2022/05/04(Wed) 11:26:05

【秘】 充溢 バレンタイン → 夢見る乙女 シャルロッテ


「宿題が終わらなくて、
 多少怒られても……僕は気にしねえけど、
 まあ……だめなものはだめだからな……」

邪険に思われようが愛想を尽かされようが、
それ自体は不安でもないから特に気にはしないらしく。
病や薬の影響化になければ、この少年は、
基本的にマイペースで己の一歩一歩を行くような生徒だ。

「うん、じゃあいくか。
 勉強に集中できたら……あるいは眠くなったら……
 不安な事考えなくて済むしな」
(-188) 2022/05/04(Wed) 11:33:52
充溢 バレンタインは、メモを貼った。
(a15) 2022/05/04(Wed) 11:52:58

バレンタインは、筆記用具を取りに行って勉強会へ。
(a23) 2022/05/04(Wed) 12:55:23

バレンタインは、歩けるうちに歩いておくべきだ。
(a24) 2022/05/04(Wed) 12:55:32

【人】 充溢 バレンタイン


「……興味のある分野だけ、勉強してえなあ」

声色に眠気はあまり宿っていなくて、
その上で溢した言葉は久方ぶりの、不安以外のワガママ。

「その前に、宿題の範囲は聞けてないし……
 エルナトか……あるいはAクラスの子が、
 他にいてくれたらいいんだけど。どうだろうな」
(41) 2022/05/04(Wed) 13:11:27

【秘】 充溢 バレンタイン → 雷鳴 バット


「その前に怪我の処置を──……」

言いだそうとしていたけれど、言葉を選ぶために、
黙りこくって後ろからついていき、
掛けられた声でようやく咄嗟に声を返そうと思うものの。

不安の手前に違和感らしきものが膨れ上がっていて、
なんども咀嚼していたけれど何故だか飲み込めなくて、
それが代わりに溢れて、口をついて飛び出していく。

「さっき。君は……
 わざと怪我をしなかった、かな」

夜の明かりに髪が照らされて、
その奥に垣間見える瞳には眠気はかけらもない。

不安でも疑惑の目でもない。
真剣に向き合い、相手を見定めようとしているような。
(-200) 2022/05/04(Wed) 13:48:40
バレンタインは、勉強会の光景をみて僅かに苦笑じみた息を吐いた。
(a25) 2022/05/04(Wed) 14:51:24

【人】 充溢 バレンタイン

>>44 エルナト

「エルナトッ……!ちょうどいいところに。
 明日の自分に何もかもを押し付けるとこだったよ」

わかってくれるか、と話しかける口元は、
いつになくハキハキと動いている。

クラスメイトであるあなたなら、
何らかの要因で“眠気がない”ときのバレンタインは、
割とこんな感じなことがわかるかもしれない。

「いやさ、今日の授業はあまり集中できなくて……
 そしたら宿題をどこまでやりゃいいか聞けてなかった」
     ・・・・・
「この通り調子も悪いし、
 けど勇気を出して共有スペースまで来て良かった……」

シャルロッテ様様だな、と安堵に、
ほんの僅かに口を歪ませた。表情の堅さは相変わらず。
(45) 2022/05/04(Wed) 17:54:54
バレンタインは、この恋愛小説は読み切ってもいいか。とか思ってた。
(a29) 2022/05/04(Wed) 18:07:08

充溢 バレンタインは、メモを貼った。
(a30) 2022/05/04(Wed) 18:17:11

【人】 充溢 バレンタイン

>>46 エルナト

「相談に乗ってもらったくらいで、
 行こうかなって思ったのは僕だよ。

 勉強に集中すれば不安なこと考えなくてすむし、
 そう、不安な言葉が溢れなくていいかなって……
 っと、まあ一緒に行こうとは言われてたんだけど」

記憶を漁ろうとして、嫌なものを思い出しかける前に、
手前に浮かんできた言葉で堰き止める。
真の意味で、調子はいいのかもしれない。

「……というか、うん、君に声を掛けられて、
 思わず走ってきたせいで置いてきたかもな」

部屋まで一緒に戻って筆記用具とか取って、
勉強を見てくれる、とついてきてもらってたのに。
多分後ろを振り返れば見えるくらいの位置にはいるか。
(47) 2022/05/04(Wed) 18:36:36

【人】 充溢 バレンタイン

>>48 エルナト

「途中まで読んで終わりが気になってるところで……
 勉強が終わったら心置きなく読み切ろうかなって」

見失うほど置いてきたわけではなかったみたいなので、
振り返り、緩く手を挙げてよかったと息を吐く。

確かに毛長で目元が隠れた犬とか、
漫画でいるよな〜って他人事のように思うなどして。

「これでも予習復習はしてるから、
 多分大丈夫なはず……じゃねえかなあ。
 ダメだったらやっぱりシャルロッテさんに頼る」

「43から47ページまで、と……
 ありがとう、助かった。

 やろうって気になって出来ませんでした、じゃあ、
 ちょっと笑い話にもならないところだったし……」
(49) 2022/05/04(Wed) 19:29:06
バレンタインは、幸か不幸か眠気がないので、手間取ることなく宿題を終わらせられるだろう。
(a36) 2022/05/04(Wed) 20:41:38

バレンタインは、この式ってなんだっけ……
(a37) 2022/05/04(Wed) 20:41:47

【置】 充溢 バレンタイン






───君はどうしてそんなことをしたの?


鉄錆びた匂いが、月光が照らした表情が、
頭でずっと反響している言葉が、
溢れ出て収まらない不安が、
孤独に対する恐怖が、
僕を充溢していく。
そんな夜だった。

薬を飲んだ。
(L6) 2022/05/04(Wed) 20:55:53
公開: 2022/05/04(Wed) 21:00:00