人狼物語 三日月国


83 【R18】ラブリーナイト・りたーんず!【ペアRP】

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視点:


到着:トト  

【人】 トト  


 

       幼い頃から。
       世界はすべて、私のものだった。

 
(231) 2021/07/03(Sat) 23:41:56

【人】 トト  

 

  生を受けたのは、長女であり長子として。

  下に弟妹が生まれることはなく、
  結果的に私はひとりっ子となった。
 
  ひとりである故に子供へと費やすリソースは
  全て私ひとりのものだった。
  買い与えられるものは全て新品。
  親戚や友人知人からのおさがりすら1つもなかった。

  それだけじゃない。
  与えられる全ては質の高い高級品。

  当然だ。うちはお金の有り余る資産家。
  周囲と比べて、自分の家族は少し違う。
  察したのは、早かった。
  
 
(232) 2021/07/03(Sat) 23:42:23

【人】 トト  

   


             私は特別な存在だ

  
 
(233) 2021/07/03(Sat) 23:42:57

【人】 トト  

   
 
  私にとって勉強とはするものではなかった。
  心配しなくても学士は取得できると、
  幼い頃から有名大学の名前を聞かされていた。
  
  代わりに、最低限の一般常識や高度なマナー、
  そして所謂「嫁入り」に必要な教育を
  嫌となるくらいに叩き込まれた。

  身に纏うもの、口にするもの、友人関係、
  その全てが一流であることは、
  与えられているというよりも義務に近かった。
  
 
(234) 2021/07/03(Sat) 23:43:28

【人】 トト  

 
 
  
私に権利はないの?


  人権に関する教育を受けた時に
  口を滑らせそうになった。

  聞いたところで、何が不満なのかという顔をされるだけ。
  同じ家族でも分かり合えないことがあること、
  その頃の私はもう十分に理解をしていた。
 
  由緒正しきと言われる高校を卒業して
  同じような人間が集まる大学へ進学した。

  ─── 恋?─── 青春?

  思春期真っ只中の10代の頃。
  甘ったるい響きは庶民の娯楽だと教わった。
 
(235) 2021/07/03(Sat) 23:43:36

【人】 トト  

 
 
  
私に権利はないの?


  人権に関する教育を受けた時に
  口を滑らせそうになった。

  聞いたところで、何が不満なのかという顔をされるだけ。
  同じ家族でも分かり合えないことがあること、
  その頃の私はもう十分に理解をしていた。
 
  由緒正しきと言われる高校を卒業して
  同じような人間が集まる大学へ進学した。

  ─── 恋?─── 青春?

  思春期真っ只中の10代の頃。
  甘ったるい響きは庶民の娯楽だと教わった。
 
(236) 2021/07/03(Sat) 23:43:44

【人】 トト  



      そんな馬鹿げたことにうつつを抜かすと
      真っ逆さまに堕ちてしまう
 
 
(237) 2021/07/03(Sat) 23:43:51

【人】 トト  

  

  スマホは持っていない。
  私の携帯電話は所謂ガラパゴス。
  学内での所有率は半々くらい。

  スマホは俗世につながる危険物。

  そんな分別の分からない子供でもないけれど、
  そう教えられれば私に選択肢はない。更には
  特別必要性も分からないので仕方がない。

  だからそのウェブサイトを開いたパソコンも
  メールを受け取ったメールアドレスも
  大学の講義用に準備されただけの環境だった。

  自分から何も求めることのない毎日。
  いつもなら、馬鹿馬鹿しいとサイトを閉じ、
  今日のスケジュールを考えながら、
  形だけの課題をこなすだけ。

  …… そうしなかったのは、
  それが「いつも」ではなかったから。

 
(238) 2021/07/03(Sat) 23:44:43

【人】 トト  



  …… 大したことことではないと。
  何度もそう思い込もうとした。
 
  未来がどこまでも約束された私の人生。
  その長いレールの途中には不具合があると知った。


          ─── 単に、それだけの話よ。


(239) 2021/07/03(Sat) 23:44:50

【人】 トト  

  

  サイトを開いてから、ややしてから。
  キャンパス内のティーサロン。
  一定の速度でカタカタとキーボードを叩く音が響く。
 

  ・名前……トト(仮名)
  ・性別……女
  ・連絡先……××××××@×××××.××.××
  ・願望……
 
 
  手を止めると、唇を閉じたまま
  誰にも聞こえてはならない願望を、
  静かに、静かに口にした。
 
 
(240) 2021/07/03(Sat) 23:45:01

【人】 トト  




     「 恵まれない人と会って話してみたい 」**

 

 
(241) 2021/07/03(Sat) 23:45:07

【人】 トト  

 

  やはり普段に比べて動揺していたらしい。
  送信した瞬間に我に返った。

  …… こんなサイト。
  悪戯か個人情報を抜くために決まっているのに。
  本名を晒さなかったのは唯一の幸いだと息を吐く。
  それが理性的に行動したわけではなく、
  自分の名を忌避した結果だとしても。

  だから返信なんて来るとは思わなかった。
 
 
(363) 2021/07/05(Mon) 18:11:35

【人】 トト  


  「 ザ ラピスかぁ……   」


  予想に反して再度届いたメールを一読し、
  指定されていた開催場所。
  そのまま流れ作業でパソコンで検索した。
  
  宿泊したことのある一流ホテルと同じ並び。
  外装も内装も手の込んだ、高級ホテル。

  こんな場所では私の望む人とは出会えない。
  
  そう直感したにも関わらず、
  そこにはマッチング決定の言葉が書かれている。

  騙されているのかな。

  そう疑いながらも、どこか期待を止められず
  指定された日時にその場所へと向かうのだ。

  
  20歳の誕生日にと用意された、
  美しい淡い紫のワンピースを纏って。**
 
 
 
(364) 2021/07/05(Mon) 18:11:58

【人】 トト  

  

  大学のプリンターで印刷した件のメールと地図が
  握りしめた片手の先でヒラヒラと揺れる。
  ホームページで見たのと同じ外観の前に立つと
  辺りを2、3度見回した。


  誰にも知られたくない。


  見られてはいないことを確認すると覚悟を決めて
  一歩踏み出した、その時だった。

  
(394) 2021/07/05(Mon) 22:30:47

【人】 トト  

  

  アスファルトの地面を渡る風が、
  長く伸びた髪をさぁっと通り抜けた。

  一瞬、反射的に目を閉じて、
  パッと風の吹く方に目を遣ると、
  リボンが、ひらりと宙を舞っていた。

  
(395) 2021/07/05(Mon) 22:30:51

【人】 トト  



  1つのリボンへと伸ばされた2つの右手

  私の方が僅かに早く、それを掴んだ。
  

(396) 2021/07/05(Mon) 22:30:56

【人】 トト  

   


  「 これ、貴方の? 」


  リボンを掴もうとしていた手に、
  私の手に収まったリボンを掴ませる。

  それなりに質の良さそうな服を纏っているけれど、
  どうもそれが馴染んでいないように思え、
  不思議そうにその姿を上から下まで見つめた。
  リボンはきっと、胸に結んでいたものだろう。


  「 服、着方がおかしいわ。 」


  ここを、こうして……っと、勝手に襟元を直し、
  彼に返したリボンを一方的に抜き取ると、
  首元に綺麗に巻きなおした。

  
  
(397) 2021/07/05(Mon) 22:31:01

【人】 トト  

   


  「 はい、これで崩れないわ。 」


  良いことをした気分で微笑むと、
  じゃあね、と足を再びホテルへと向ける。**

  

 
(398) 2021/07/05(Mon) 22:31:05
トト  は、メモを貼った。
(a18) 2021/07/05(Mon) 22:41:06

【人】 トト  

  

  悪くないリボンだった。

  ただ、うちの家族が身に付ける物よりは
  幾分質が下だと思った。

 

  いつからだろう、こんな風に
  品定め≠行うのが当たり前になったのは。
 


  ホテルに入ってからも同じだ。
  立派そうに見える調度品、床や壁紙の素材。
  そのひとつひとつに合格不合格を、付けて歩く。

 
(413) 2021/07/06(Tue) 1:18:49

【人】 トト  

   


  貴方の願望を叶えられるでしょう >>n2


  
(414) 2021/07/06(Tue) 1:18:54

【人】 トト  

   

  何度メールを読み返しても胡散臭い文章だった。

  俗世には人の弱みにつけ込んでお金を搾取する
  悪い商売が蔓延っているって聞いたことがある。
  これも、無料とは記載があったけどどうなのだろう。

  
  本当に願いが叶うのだとしたら、
  誰が何のためにこんなことをしているのだろう。
  
 
(415) 2021/07/06(Tue) 1:19:00

【人】 トト  

   

  いけない、いけない。って首を横に振る。
  だってもう覚悟は決めて来たのだから。


  ここで何があってもいい。


  搾取されてもいい。汚れてしまってもいい。
  ない方がいいけど、最悪身の危険があってもいい。


  そんな覚悟で、来たのだから ……


  といいつつ、小さなボストンバッグには
  護身用のアイテムも念のため入っているのだけど。

 
  
(416) 2021/07/06(Tue) 1:19:12

【人】 トト  

  

  チェックインを済ませると、
  隣では先程の男の子同じく手続きをしていた。

  同い年くらいに見える彼も、
  ここの利用者だったらしい。

  彼にはどんな願望があるのかしら。
  そんなことを考えながらエレベーターへと
  向かおうとした足が、ピタッと止まる。


  「 えっ ……… 」

  
  今、なんて言った?>>403

  立ち止まって、ゆっくり振り向く。
  何かの間違い?疑問は追い付かないけれど、
  彼の手元に渡されたキーと、
  私の手元のキーを見比べて、彼に向ける。
 
 
(417) 2021/07/06(Tue) 1:19:28

【人】 トト  

  

  「 貴方が …… 私のお相手? 」 


  並んだ数字はどちらも、1010 **
  
 
(418) 2021/07/06(Tue) 1:19:42

【秘】 トト   → 主催者 村岡 薊

  
遅くなってしまいましたが、申し込みをさせてください。


  ・名前……トト(仮名)
  ・性別……女
  ・連絡先……××××××@×××××.××.××
  ・願望……恵まれない人と会って話してみたい


どうぞよろしくお願い致します。
 
(-311) 2021/07/06(Tue) 1:21:55

【人】 トト  

   

  何かの間違いかと思った。
  フロントの手続きミスだとか、
  そもそも隣のホテルと間違えたとか。

  だれどその気配はないどころか、同じように
  お相手≠ニいう文字が返ってくる。>>460

  無言でエレベーターに乗り込んで、
  混乱する頭を落ち着かせようとする。
  その間もぽつぽつと彼が口にする言葉には>>461
  返事ができないまま、身体が上昇していくのを感じた。

 
(471) 2021/07/06(Tue) 21:37:17

【人】 トト  

  
  
  誰かに見られているわけではないのに、
  誰にも見られたくなくて、
  早くエレベーターが停まればいいのにと願った。
 
  話は部屋に入ってからにしたかった。
  だけど聞き捨てならない言葉に思わず応える。
 

  「 事件に巻き込まれる ……?
    そう、貴方犯罪者なのね。 」


  やっぱり騙されていたんだ。

  一見害の無さそうに見えて安心したのに
  何て手の込んだ犯罪なのだろう。

 
  
(472) 2021/07/06(Tue) 21:37:41

【人】 トト  

      
 
  マッチングの希望だとか、
……可愛いだとか、

  何て白々しいの。

  

  少しでも何かを期待してしまった私、馬鹿みたい
  



  「 それで、何が目的なの?
    お金?それとも身体?

    ────… 残念だけど、

    身代金は期待しない方がいいわ。
    私を心配するような家族なんていないもの。 」


 

  正しくは「いた」かもしれないけれど、
  それすら今の私には分からないの。 **
  
(473) 2021/07/06(Tue) 21:37:53