人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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ペネロペがこっそりお散歩したようだ。

【神】 コピーキャット ペネロペ

テディベアの主はもう居ない。
そこには彼女の言葉を収めたテディベアだけが居る。

「ああ、ああ、わかってるよ。
 耳聡い奴は目を付けられる。予想はしてた、問題ない」

テディベアから発されたものを聞き終えれば、一つ息を吐いて。
それからいつものように声を張り上げた。

「カンターミネ指揮下の奴らは予定通りこっちに付け!
 泣いて侘びても働いて貰うぞ!まずは情報の精査だ、
 それから下から上まできっちり共有しろ!」

「こっちは引き続き現状維持の為に動け!
 偽装、隠蔽、工作、必要なものは一通りだ!
 忘れるなよ、動くのは俺か上を通してからにしろ!」

「しっかしどうなってやがんだ、今日の逮捕者に至っては
 こっちよりサツの方が多いじゃねえか。
 何なら上がごっそり抜けたと来たもんだ
 向こうもいよいよ焼きが回ったらしいな。」

#アジト
(G0) 2023/09/20(Wed) 21:40:29

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 口に金貨を ルチアーノ


「とうとう耄碌したか」

笑い混じりに皮肉って返す。
自分が中年である事は否定しない。事実であるからだ。
変装による仕事にもいつか限界が来る事をこの男は知っている。

「お前さあ」

「引き摺るのか、今を見るのか、どっちかにしろよな」

この男は知っている。
それは掘り返さない方が心穏やかに居られる話である事を。
何れもしようとしてできないからそうなってしまう事を。

「何なら
面の皮を被って
幻覚じゃなくしてやろうか。
 今ならまだ完全にオーダーメイド可能だぞ。身長以外はな」

さほど冗談でもなさそうに言うこの猫被りは知っている。
それが誰にとっても実によろしくない事である事を。
そして、善し悪しだけでは人の世は回らない事を。

あなたの気分が治ったならば、
車は帰り行く為にまた発進するだろう。
(-10) 2023/09/20(Wed) 21:46:19
ペネロペは、知っている。
(a2) 2023/09/20(Wed) 21:46:34

【神】 コピーキャット ペネロペ

「ああ絶賛大盛況だ!人気者ってのは辛いな畜生め」

少しだけ、とはいえ注意深く見ればわかるだけ。赤くした目元に、
無粋な詮索をするほど女心のわからない男ではない。
大人しく座っていれば返って来るのは軽口程度のもの。

「ま、何処が引っ張られても妥当だと思うんだろうがな。
 ただまああいつなら上手くやったはずだ。
 ボスが戻ってくるまで我慢してもらう事にはなるだろうが」

「ハア。俺もずっとここに籠もってたんじゃカビ生えそうだな。
 適当な所で親父にブン投げて外行くか」

#アジト
(G7) 2023/09/20(Wed) 22:41:45

【神】 コピーキャット ペネロペ

「酒とエナドリ」

この世で最も身体に悪い組み合わせと言って差し支えない。

#アジト
(G15) 2023/09/21(Thu) 0:01:18

【神】 コピーキャット ペネロペ

「……こいつは…」

「署長代理様は期せずして随分な大物を引っ掛けたみたいだな」

新たに入った情報。それは確かに精査されたもので。
とんでもない奴も居たもんだと溜息を吐いた。

#アジト
(G16) 2023/09/21(Thu) 0:48:57

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → コピーキャット ペネロペ

「正直今は別の……
 それこそ取っておきの顔が見たいね」

自分を叱咤する言葉が頭に入ってくる、だからこそこの状況を説明してやりたいがどうにも上手く言えやしない。

他人からみればただの未練がましい男に過ぎない、それだけでもわかったのが上々だろう。
即答できるように信じて、選ばねばいけない場所がある。
ただのホームシックが体調不良として出てくるのなら重症だ。

「……今のお前の顔はなんか嫌かもしれん」

しかし周りへの疑い癖はすぐには治らんし。
考えても今の頭でまともな答えは出なかったので、眉を顰めて正面を向いた。

消えた幻に一発殴ってやりたいと、殺してやるとも口は嘯けど。
実際また見てしまえは動けなくなるに違いない。

それは、その彼に施された5年間の
教育
の賜物だ。
必ず逆らわない、従順で素直で、周りを疑って、それこそ主人が居なくなれば何もできなくなるような人間にする術。
男は何も自覚していない。それが正しいことだと思って、いた。


「あー……何もしたくねえ……。
 なにか歌ってくれえ〜、いい年のおにいさんや」

そうして未完成の作品は怠惰に、まるで猫のように人の生活を放棄したがった。
(-78) 2023/09/21(Thu) 1:08:34

【神】 コピーキャット ペネロペ

「光栄ってお前有名人じゃねえんだから」

「いやこれからはある意味有名人なのか。
 サインも貰っときゃよかったな」

場違いに上がった嬉しげな声にはそう返し。

「あー……」

何かが落ちる音。
そちらへ目を向ければ、ぱたぱたと床を濡らす涙。

「泣きたいだけ泣いとけ。今はそれでいい」

#アジト
(G19) 2023/09/21(Thu) 1:18:12

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 口に金貨を ルチアーノ


「とっておきねえ。俺の素顔なんぞ俺も知らんぞ」

不定期に外見と名前を変える男の特別と言えば素顔だろう。
しかしそれは提供する事ができない。無いものは無いからだ。

実際はカラーコンタクトを外し、
化粧を落とせばそこに『素顔』はあるのだろう。
しかしそういう問題ではないと、あなたもきっとそう思うだろう。

素として振る舞う酒癖の悪さも傲慢も、演じる彼が我ではないと
彼は誰と、そう区別する為の面の皮でしかないのだから。

「顔は嫌だが歌っては欲しい、我儘三昧、猫みたいな奴。
 デスメタルでも披露してやろうか?目も覚めるくらいのな」

さて、過去はいつまでもそこにありはしない。
その場に留まり続けるには常に歩き続ける必要があるからだ。
そして曰く、冥府下りの際に不安に駆られ振り向いた詩人は
手に入れられるはずのものを失ったとされる。

「それが嫌なら…嫌じゃなくても帰ったらきりきり働けよ」

いつかは互いに過去から抜け出す必要があるのだろう。
この男には振り返らず進む意思がある。誰かを引き摺る手も。
それが今ではなくとも、いつか。

少なくとも二人を乗せた車だけは、今は前へと進んでいた。
(-105) 2023/09/21(Thu) 2:44:27
ペネロペは、犬の方が好きだ。
(a6) 2023/09/21(Thu) 2:45:03

【独】 コピーキャット ペネロペ

/*
そういえばスプシに書いてた目の色カラコン加味してなかったな。
まあ同系色ではあるんじゃないでしょうか。もしくは青とか。
(-109) 2023/09/21(Thu) 2:58:52
ペネロペは、テディベアを持って何処かへ出掛けた。《口からどんどん情報が出て来るねえ》
(a7) 2023/09/21(Thu) 3:09:09

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 傷入りのネイル ダニエラ


いつかの時間。
あなたが今日も見回りに出たなら、見回り中の、どこかで。

「お巡りさんの、ダニエラさん……ですよね」

「少しだけ、お話できませんか?
 一般市民のちょっとした相談事を。」

曇り空の下、スニーカーの底が、ざり、と路面を踏んで。
ふと、掛かる声があったかもしれないし、なかったかもしれない。

あなたが振り返ったなら、
そこには少女然とした格好の『一般市民』が居る。
珍しいライムグリーンのウィッグを被ったテディベアを持って。
(-112) 2023/09/21(Thu) 3:33:21

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → コピーキャット ペネロペ

「んー?」
「はあい。何でしょ ――」

見回りの足を止め、振り返る。
このとき女は珍しく、咄嗟に取り繕うことができなかった。

鮮やかなライムグリーン。
それだけがまず目に留まって。
『一般市民』の姿すら、一時として目に入らない。
(-122) 2023/09/21(Thu) 5:31:57

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 傷入りのネイル ダニエラ


「内緒の話なんです」

『一般市民』はあなたの様子を見て。
テディベアに視線を落として。
口元に片手の人差し指をあて、困ったように笑う。

「立ち話も何ですから。
 近くに行き付けのバールがあるんです。そこで話しませんか」

お喋りなライムグリーンはそこには居ない。
けれど彼女の作った、彼女の声を吹き込まれたものがある。
その代役を連れてきた事には、意味がある。
(-196) 2023/09/21(Thu) 14:29:36

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → コピーキャット ペネロペ

「…………………、あー。」

あなたが告げ終えるだけの時間ほぼ全てを、気を立て直すのに使った女は間の抜けた声を出す。

「…はあい。ふふー。」
「そおいうことでしたらあ、お供しますよお。お姉さん。」

そうしてからの持ち直しの速さはなかなかだった。
頬を緩めてふにゃりと笑い、あなたに付き従うことだろう。
(-203) 2023/09/21(Thu) 15:53:37

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 傷入りのネイル ダニエラ


年齢のわりには大した胆力だ、と思った。
時間こそ掛かったものの、柔い笑みは常のものだろう。
動揺から立ち直って即座にそれを作るのは、容易な事ではない。

「人払い頼むわ」

バールに入れば、それだけを店員に告げ。席を通り過ぎ、
『関係者以外立入禁止』とプレートの掛かった扉を開け、
あなたを伴ってバックヤードへと入っていく。

人の気配は引波のようにさあっと引いていった。
(-213) 2023/09/21(Thu) 16:56:36

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 傷入りのネイル ダニエラ


「さって、単刀直入に本題に入るとしようじゃねえの」

雰囲気をがらりと変えて、あなたに向き直る。
椅子に掛け、椅子を勧めこそすれ、あなたが座るかは自由だ。
口調こそ荒いものの、それは腹を割ったもの。
猫被りの言う事など、信用ならないかもしれないが。

「あんた達のやり取りを盗み聞きしてる内片方は俺だ。
 声掛けたのは単に一度くらいは
 顔合わせて話しておきたかったからな。
 俺なりの誠意ってやつ。ビビらせたんなら悪いな」

「俺とカンターミネとは同僚。
 あいつが居なくなった後の事任される程度の仲だ」

そこで言葉を一度切る。
情報と認識をを整理する必要があるだろうと。

「俺ァあんた達のやり取りをどっかに流す気も無いし、
 それ材料に脅迫だの命乞いだのをしに来たわけでもない。
 まあマジで盗み聞きしてる…させられてる?だけだ。」

「あとこいついる?」

ぐに、とテディベアの腹を押した。
それはあなたもよく知った声で、
《なあなあ、最近どう?俺は順調》と鳴いた。
既に持っているなら必要ないだろうが。
(-214) 2023/09/21(Thu) 16:58:02
ペネロペは、テディベアの腹を押した。
(a10) 2023/09/21(Thu) 16:59:23

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → コピーキャット ペネロペ

連れられた先、勧められた席に女は座る。
どこか弛緩した雰囲気の女だ。
あなたの変貌ぶりすら、意に介さずに。

「あー。お兄さんでしたかあ。」

これである。

ふうむと話の中を聞き。
なるほど、お兄さんルチアーノの言っていた人だったか。
そう何の心配も懸念さえも抱いていなさそうな顔。
そこだけ見ればまるで、陽の当たる喫茶店のテラス席のような。

ただ。

「……。」

テディベアが鳴くと、微かに眉間に皺を刻む。
戴きますう、と心のまま。要らないなんて、言えるわけがない。
(-220) 2023/09/21(Thu) 17:31:46

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 傷入りのネイル ダニエラ


「そ。なんか重要そうな事喋ったら教えてくれや
 たまに妙な事も喋るがまあ気にすんな」

そう言って、テディベアをあなたの方へ差し出した。
あなたが受け取れば、テディベアはあなたのように
くったりと弛緩したまま。その手の中に収まるだろう。

「要件はマジでそんだけだ。時間取らせて悪かったな。
 茶の一杯でも奢ってやりたい所だが…」

そっちも忙しい
だろ?
 情勢が落ち着いた頃にでもゆっくり奢らせてもらうわ」

そんじゃ、と伝えたい事を伝え終われば猫被りは席を立つだろう。
あなたは暫くそこに居てもいいし、その場を後にしてもいい。
とはいえ互いに忙しい身なのだろうけど。
(-223) 2023/09/21(Thu) 17:56:32

【独】 コピーキャット ペネロペ

/*
今日の死人の数見ると暗殺者か樹木子は生きてるんだなあ
まあどっか刺し違えた可能性はあるけど…
俺諜報員、なんでまだ生きてるんだろう
(-228) 2023/09/21(Thu) 18:48:23

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → コピーキャット ペネロペ

受け取ったテディベアを見つめると、人目もはばからずやおらに抱き締める。

「…はあい。」
「ありがとうございますう…」

そうして諸々については承諾した。
お茶なんて。このテディベアだけで十分だったのだけれど。

あなたがそうして立ち去ったあとも、短い時間だけ女はその場に残る。
同じ色のウィッグに少しだけ顔をうずめて、微かにその肩を震わせた。
(-232) 2023/09/21(Thu) 19:15:50

【秘】 マスター エリカ → コピーキャット ペネロペ

だからあなたに、
客足を理由に、明日は来なくていいと言えたのだけれども。

そうしたことは町が騒めき出したあの日に話していたから。
話し出したら感情を隠せないような気がしたから。


だからやっぱり、いつも通りに。
(-343) 2023/09/22(Fri) 11:21:27

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 情報屋 エリカ


今日もバー:アマラントはいつも通り営業中。
バイトの一人だって、いつも通りに顔を出して。

空にはどんよりとした雲が垂れ込めて、
人も街も、それに圧されるように
どこか息を潜めたようにしていても。

 カランカラン

ドアベルの音がして、また一人と客が帰っていく。

「静かですねえ」

店も、街も。
何の含みも無く、バイトはただ思った事を口にしていた。
(-403) 2023/09/22(Fri) 18:59:04

【教】 コピーキャット ペネロペ


「そうだとしたら、この夢も寂しくなるな」

いつも通りの口調、とはいえそこに常の冗談めかした色はなく。
先日よりも情報量の少なくなったこの夢も相まって。

「あんたの事も伝えときゃよかったかね。
 女の秘密を勝手にバラすのはマナー違反かと思ったんだが」

件の二人の片割れに自分が『そう』だと伝えてはいたが、
あなたの自由意志を尊重してあなたの事は伝えてはいなかった。
向こうも得られる情報は限られているのだから、
白黒どちらとも付かない所から疑われるのは道理であった。

「疑わしくない奴もそれはそれで怪しいって事かね。
 あーあ、酒が飲めなくなっちまうな」

最後の一言だけは、いつも通り。冗談めかした調子で。
(/1) 2023/09/22(Fri) 19:01:58

【人】 コピーキャット ペネロペ

朝の慌ただしさは過ぎ、少しすればまた街が動き出す。
そんな静かな時間に、三日月島の灯台には一つの人影があった。

天気はあいにくの曇天。
朝に行き交う人々もそれに、或いは法案の陰に、
重たい空気に俯きがちに背を屈め、歩いていたことだろう。

灯台からの眺めも見通しは悪く、目に映るのは灰色ばかり。
ざあざあと鳴る波の音も平時に比べて心地良いものではなく。
今は侘しさばかりがそこにあった。

けれど、それでよかったのかもしれない。

目を閉じて、過去にこの島であった事を思う。
この島で失った家族を思う。

今となっては伝聞でしか知らない家族ファミリーを思う。

#三日月島_灯台
(8) 2023/09/22(Fri) 20:11:41
ペネロペは、暫くの間そうしていた。
(a14) 2023/09/22(Fri) 20:12:04

ペネロペは、自分の素顔を知らない。
(a15) 2023/09/22(Fri) 20:12:26

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 渡りに船 ロメオ


「ローメオ〜。ロメオ居るかあ〜?」

真夜中。

食事会の残りの缶ビールやら缶ワイン、
他つまみになりそうなもの、それから酒瓶を持って。
酒飲みはあなたを探してアジトをぶらついていた。
やっぱり飲まないとやってられなかったらしい。

が、さて、あなたの姿は見付かるだろうか。
(-419) 2023/09/22(Fri) 20:27:53

【秘】 渡りに船 ロメオ → コピーキャット ペネロペ

「──はい、はいはい、オレですよ〜」

向こうから近付いてくる声。ロメオだ。
貴方の声を遠くに聞きつけ、ぱたぱたとやってきた。
仕事用の伸縮性のいい黒手袋を外しながら、
髪は一つに結わえたまま。

「どうしまし……酒持ってる」
「やっぱり飲むんじゃないすか……」

貴方の姿を見つけるなり、目に留まるのは酒。

「……どうしました?」
(-432) 2023/09/22(Fri) 21:19:54

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 渡りに船 ロメオ


「おう。時間あるか?」

言いつつ片手に持った酒瓶を揺らした。
あると言えば酒飲みに付き合わされる事になるだろう。

「ん〜……まあ特別どうしたって訳でもねえよ。
 ただ向こうさんの動きが結構素直だったからな。
 耳聡いカンターミネの次は顔の広いルーカス…ルチアーノ。
 んで順番通りに行けばそのうち俺達裏方の番だろ」

「その前に飲んでおこうと思ってな。
 ついでに愚痴くらいなら聞いてやれるぞ」

そっちも働き詰めだろうしな、と。
理由は至極真っ当とはいえ、結局の所は飲む理由に帰結する。
息抜きと言えば聞こえは良いが。
(-438) 2023/09/22(Fri) 21:38:25

【独】 コピーキャット ペネロペ

/*
オレに黒手袋というワードを見せるな!!
反射的に嬉しくなってしまう!!!!!!!!
(-442) 2023/09/22(Fri) 21:41:45

【秘】 渡りに船 ロメオ → コピーキャット ペネロペ

時間はあると頷けば、
酒の席に自分も加わる事になるのだろう。
続く言葉には……頭を掻いて難しい顔をした。
歯痒い事だが、その通りだと思ったから。

「っぱルチアーノさん、持ってかれるんすかね。
 あの人は自分でもわかってるみたいですけど」
「あんたまで持ってかれたら声の通る纏め役が居なくなる。
 それは困る……」

「そういう事なら喜んでご一緒しますよ。
 あんたのせっかくの厚意ですもんね」

実を言えば、パッとした休憩が欲しくなっていた頃だった。
貴方のお陰で腰を落ち着けて休憩する言い訳ができたので、
ひっそりと喜んでいる。

「あんたの愚痴も聞きますよ。
 場合に寄っちゃあ、聞かなかったふりもできるんで」
(-448) 2023/09/22(Fri) 22:02:27

【教】 コピーキャット ペネロペ


「そりゃあそうさ。同じ夢のオトモダチ、だろ」

実際の所は、互いに仲良くしていれば角が立つ。
そんな身分の関係だ。とはいえ。
夢の中であれば、そうであってもいいはずだ。

「大切な人と、ねえ」

あなたがぐいとグラスを傾けるのを見てから。
差し出されたスプリッツを、一口。

「俺は博愛主義なんだ。つまりファミリー全員が大事って事。
 だから気に掛かったり腹を立てる事はあるが、
 話してて心が痛む事はねえな」

「つまりあんたのそれはそうじゃないって事だ」
(/3) 2023/09/22(Fri) 22:03:12