人狼物語 三日月国


185 【半突発R-18】La Costa in inverno【飛び入り募集】

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【人】 「怪人」 ファントム

――未明の早朝/「passione」――


hm――――…


まだ朝日は昇らず、空に星がまたたいている頃。
人のいないバーのステージに、彼はいた。
いつかのように魅せる為に歌い上げるわけでもなく、静かに鼻唄を響かせて、反響を耳で感じる。

バーテンがやってくるまで、まだかなり時間がある。
このステージを独り占めできるわずかな時間が、彼にはお気に入りなのだ。**
(1) 2022/11/24(Thu) 6:38:27
「怪人」 ファントムは、メモを貼った。
(a1) 2022/11/24(Thu) 6:41:46

【独】 「怪人」 ファントム

ユスターシュさんにイラスト渡さないと
(-0) 2022/11/24(Thu) 6:53:13

【独】 「怪人」 ファントム

さてどうしようか
(-4) 2022/11/24(Thu) 9:43:06

【独】 「怪人」 ファントム

イルムヒルトさんのお母さんとで話作れないかな
(-5) 2022/11/24(Thu) 9:50:09

【独】 「怪人」 ファントム

おっと、どうしよう
(-7) 2022/11/24(Thu) 11:23:51

【秘】 「怪人」 ファントム → 奏者 イルムヒルト

ーそれは誰も知らない物語ー


それは、ひどく雨の強い日の事だった。
影街の、殊更に暗い道端の一角で、一人の男が立っており、その傍らに今にも事切れそうな女性が一人。

そうして、男は一つずつ女性に語りかけ始める。
(-8) 2022/11/24(Thu) 11:44:55

【秘】 「怪人」 ファントム → 奏者 イルムヒルト


      『貴方は、まもなく死ぬ。
            それも、随分と苦しんで、だ。』

    『けれど、貴方は選ぶ事ができる。』

         『金銭と引き換えの安らかな死か、それともしばらくの間、身体を捨てて私の下で働くか。』

    『ーー無理に喋らなくていい、その様子では辛いでしょう。』

               『どちらでもない?それは何故?』
(-9) 2022/11/24(Thu) 11:45:43

【秘】 「怪人」 ファントム → 奏者 イルムヒルト

       『働く代わりに、娘を?』

                『お言葉ですが、私が娘を見つけられるかはわかりませんし、見つけられたとしても私の許可なく身分を明かすことはできません。』
     
             『死者は沈黙するものです、死者がいつまでも、生者に関わり続けることはできない。』

         『ーー承知しました。』

    『それで、娘の名前はーー。』

           『わかりました。もし見つけたら、その時は必ず。』

    『せめて、貴方の死が少しでも安らかなよう、祈らせてください。』

         『ーー主よ、この者の魂に救済あれ。』
(-10) 2022/11/24(Thu) 11:48:34

【秘】 「怪人」 ファントム → 奏者 イルムヒルト

男は踵を返し、女の元を後にする。
あとには、瀕死の女だけが残された。

ーーこれは、誰も知ることのない物語。
(-11) 2022/11/24(Thu) 11:48:49
「怪人」 ファントムは、メモを貼った。
(a9) 2022/11/24(Thu) 11:55:48

【独】 「怪人」 ファントム

リリーさん誘って、誰もいないバーに行ってみようか
(-13) 2022/11/24(Thu) 11:58:38

【秘】 奏者 イルムヒルト → 「怪人」 ファントム

[娘は、あの日のことを忘れていない。
帰らぬ母を待ち続けた子供の頃。
強く、激しい雨降る中迎えに行った先の
母の、薄汚れ事切れる無残なその姿

肌は冷たく。殴られた痕もあったけれど
その顔は何故か酷く、穏やかであった

――時を経て。娘はふと疑問に思うことがある。

あの日。母を少女は迎えに行った。
普通であれば子供が影街に足を踏み入れ、
しかも女であるのだ。無事である可能性は低い。
どうして、無事であれたのでしょう。

どうして、母の遺体は何もとられず
服もはぎとられずそこにあれたのでしょう。
どうして

酷い目にあわされたのだ、と一目でわかる遺体であるのに
その表情は穏やかなのでしょう]
(-14) 2022/11/24(Thu) 12:02:15

【秘】 奏者 イルムヒルト → 「怪人」 ファントム

[娘は、母と怪人が交わした言の葉を知らない
娘は、母が死に際に安堵し、託したものをしらない

――されど、娘は知っている。
己やリリーが踊り、奏でている時
時折、そこに見守るような気配がある気がするのだ
気のせいであるだろうけれど

あの日。舞台に躍り出た怪人の歌の伸びやかさ
人々を魅了する美
リリーに深く、強く影響を与えたあの人

どこか、それは見守ってくれていた気配にも似ていた気がする
あれは神のもとに旅立ったのだろう母なのだろうか。
それとも母の願いを聞き届けた何かなのだろうか

――その正体も、真実も
娘は何も知らされぬ故に、わからないけれど]
(-15) 2022/11/24(Thu) 12:05:55

【秘】 奏者 イルムヒルト → 「怪人」 ファントム

[わからないけれど。
どうしてでしょう。


――星を歌う怪人と奏でるセッション。
その時にまた、あの優しい気配を感じたような気がして。

わたし、奏者として演奏していたはずなのに


少しだけ
こどもみたいに
泣きそうに、なったのよ*]
(-16) 2022/11/24(Thu) 12:07:51

【独】 「怪人」 ファントム

おっと、守ってるのはお母さんと思ったけど、私か
(-19) 2022/11/24(Thu) 12:27:27

【独】 「怪人」 ファントム

どうしようかな
どうなりたいか、ではなく何をしたいか、で考えてみるといい、みたいな
(-22) 2022/11/24(Thu) 14:13:04

【独】 「怪人」 ファントム

いや、それより
私のために踊ってくれないか?
とか
(-23) 2022/11/24(Thu) 14:18:22

【人】 「怪人」 ファントム

​──中央広場 リリーと──


「やめてしまうのかい?
せっかく綺麗な舞いだったのに。」

溜め息を溢す彼女>>16の後ろから、声を掛ける。

『貴方には、貴方だけが行く道がある。迷わず進め。』

とある哲学者の言葉だが、君は今の道がそんなに不安かい?」

落ち込む様子の彼女に、そう言葉を重ねた。* *
(26) 2022/11/24(Thu) 14:33:02
「怪人」 ファントムは、メモを貼った。
(a16) 2022/11/24(Thu) 14:34:35

【独】 「怪人」 ファントム

心の中にある大劇場に案内して
基本的に翻弄するような怪人っぽい動きがいいな
(-24) 2022/11/24(Thu) 15:51:10

【独】 「怪人」 ファントム

あぁ
イムルヒルトさんのはお母さんか私かはっきりしてないのか

お母さんの方が素敵だからそっちがいいな
(-25) 2022/11/24(Thu) 16:26:08

【独】 「怪人」 ファントム

もうリリーさんへは真っ直ぐ行った方がいい気がするな
(-26) 2022/11/24(Thu) 16:43:34

【人】 「怪人」 ファントム

──中央広場 リリーと──


「少々、付き合って貰うよ。
たまには、私が見ている世界にきてもらおう。」

言うなり、彼女ごとマントに包み込んでーーそのまま、影に溶けるように消えた。
(28) 2022/11/24(Thu) 17:45:56

【人】 「怪人」 ファントム

ーー影の中 大劇場ーー


マントが視界から払われて、彼女が最初に目にするのは、そこが大劇場のステージ上だという事だ。
見渡す限りの客席が、2階、3階まで埋め尽くされている。
眩いばかりのライトが自分達に注がれて、目が眩んでしまいそうだ。
ーーけれど、ここは彼女が知っているどの劇場とも異なる場所。
何故なら、とうにこの劇場は無くなっているはずだからだ。

「ここは、魂の中に刻まれた記憶。
かつて、ここに立った演者たちの記憶から成り立っている。

ここで、エリック・コスタクルタやクリスティーヌ・ナタリーナといった当時随一と謳われた者たちが、ここで『美』を披露した。
ーー今は全員、私たちとは無関係の過去の人物だがね。」

ここは、かつて最も栄えた劇場であった。
その様はまさに、『夢に見る』と言っていいだろう。
(29) 2022/11/24(Thu) 17:58:33

【人】 「怪人」 ファントム

「踊って、さぁ。」

唐突な一言。
何の説明もなされなかった。

「何も考えなくていい。
君の心が求めるままに。

私は、君の舞いを見たいんだ。」

あえて、説明はしなかった。
今の彼女には、それで良い。
全てを捨てて、ただ踊る事に集中できる状況が必要なのだ、と。

…Ogni volta che sento il suono delle onde
Ti immagino dietro le mie palpebre.

…波音を聴くたび
貴方を瞼の裏に思い描く


ゆっくりと、歌い上げる。
彼女の為の伴奏を。
(30) 2022/11/24(Thu) 18:07:10

【置】 「怪人」 ファントム

Ogni volta che sento il suono delle onde
Ti immagino dietro le mie palpebre.
波音を聴くたび
君を瞼の裏に思い描く

È già molto sfocato e i contorni sono diventati confusi, ma...
もはや記憶の彼方に溶けて、輪郭も朧げになってしまうけれど

Solo il mio cuore per te è lo stesso di allora.
君を想う心だけ、あの時のまま
(L0) 2022/11/24(Thu) 18:10:01
公開: 2022/11/24(Thu) 18:10:00

【置】 「怪人」 ファントム

Quel giorno non sei più tornato dal mare.
あの日、私は君を助ける事ができなかった

Il relitto della nave distrutta scomparve tra il rollio delle onde.
弱い僕は、下水道に捨てられる君の手を取る事が出来なかった

Ma non riesco ancora a dimenticarti.
Aspettare da soli sulla spiaggia
僕は自らの弱さを呪い、全てを悪魔へ差し出した
(L1) 2022/11/24(Thu) 18:14:46
公開: 2022/11/24(Thu) 18:15:00

【置】 「怪人」 ファントム

Ogni volta che sento il suono delle onde
Ti immagino dietro le mie palpebre.
波音を聴くたび
君を瞼の裏に思い描く

Perché non possiamo lasciare che tutto si dissolva come un castello di sabbia che si sgretola
最早『僕』は溶けて消えて、『私』は君の事を覚えてすらいないけれど

Solo il mio cuore per te è lo stesso di allora.
君を想う心だけ、あの時のまま
(L2) 2022/11/24(Thu) 18:18:35
公開: 2022/11/24(Thu) 18:20:00

【人】 「怪人」 ファントム

ゆるやかに歌い上げる。
これは今は亡き「エリック」の歌。
そして、彼の無念から生まれた「私」の歌。

「エリック」も、「クリスティーヌ」も、最早「私」に関係のないものだけれど。
「エリック」の想いを、彼女に聴いて欲しかった。* *
(31) 2022/11/24(Thu) 18:23:48
「怪人」 ファントムは、メモを貼った。
(a17) 2022/11/24(Thu) 18:35:42

【独】 「怪人」 ファントム

これは良いロルの振り方ではないなぁ
(-28) 2022/11/24(Thu) 18:44:26

【人】 「怪人」 ファントム

彼女の舞いは、今までのように完成されたものではなくて。
粗削りで、完成には程遠くて――それでも、彼女がステップを踏む度、目が離せなくなっていく。

そうして演目が終わり、彼女が振り向けば、ただ黙って手を叩いていた。
(43) 2022/11/24(Thu) 21:14:52

【人】 「怪人」 ファントム

「お気に召さない事などないさ。
君に、私の歌を聴いてほしかったんだ。

私も、結局のところ君と同じ。
自分の殻を、誰かに破って欲しかったんだ。」

『エリック』が自分の中に残していった最後の一かけらを、吐き出してしまいたかった。
(44) 2022/11/24(Thu) 21:15:15