【墓】 グルメライター ヤワタ[がっついている自分を見せるのが恥ずかしくてつい「ナンパ」なんて言葉で自分の行動を茶化した。 それなのに、ああもう。 「合意」なんて言ってくれちゃって。>>+0] っは〜〜〜〜〜〜 [外で待つ間、桃色に染まった顔を思い出す。>>+1 その顔を見る前にもう、心は彼女のことだけを求めていたけれど。] ……ああもう堪んないな。 落ち着け僕。 [自分が心を向けることであんな表情を見せてくれるのかと思えば、跳ね上がった感情が身体を渦巻いて気を抜いたら叫びだしそうになる。 店の真向い、もう灯りの消えているビルの壁にごちんと頭部をぶつけた。 火照った頬から冷たい壁が体温を奪っていく。] (+6) 2023/03/07(Tue) 11:36:17 |
【墓】 グルメライター ヤワタ――通知音―― はい、神田です。 [退店してから今まで時間はあった筈なのに、余裕なんて全然手に入らなかった。 驚くべき速さで通話ボタンを押し、緊張があからさまな応答をする。>>+3] 向かいのビルにいるよ。 もう車も殆ど通ってないけど気を付けて。 ――逢いたい。 [待っていると約束をした自分に「会いに行っていいですか」と言ってくれるものだから、先程まで同じ空間にいたのに胸がきゅうと苦しくなった。 いつもより近くで聞こえる、いつもとは少し違う電話口の声。 同じ条件で自分の声を聞く彼女も同じ胸中でいてくれたらいい。] (+7) 2023/03/07(Tue) 11:36:54 |
【墓】 グルメライター ヤワタ[程なく駆けて来た彼女の姿を見つけて片手を挙げる。>>+3 嬉しさを隠せない緩み切った表情は、暗がりで真白の瞳にどう映っただろう。] お疲れ様。 忙しかったのに帰り急かしちゃって此方こそごめんね。 わあありがとう。 そわそわしちゃって口が乾いてたから助かる。 [タンブラーを受け取って早速蓋を開ける。 すぐに立つ湯気の香りは自分ブレンドだとわかれば、飲む前にもう身体の内側が温かい。] 私服初めて見た。 可愛い。 あーもう僕「可愛い」しか口に出せなくなりそ。 (+8) 2023/03/07(Tue) 11:37:22 |
【墓】 グルメライター ヤワタ[一口飲んで蓋を締め直すと、見かけた時からずっと思っていたことを言わずにはいられなかった。 タンブラーを持ち替えて、片手を差し出す。 んん、と喉を鳴らして心の準備。] まだ寒いので、手を繋いでもいいですか? [自然に繋げる程スマートな男ではないので背伸びをせずに正直に誘います。] (+9) 2023/03/07(Tue) 11:37:40 |
【墓】 グルメライター ヤワタ終電あるないに関わらず送るつもりだけどね。 一駅くらいなら歩いても帰れるし。 僕ん家はすぐそこ。高層マンションて訳じゃないからここからは見えないけど。 じゃあ、ゆっくり歩いて、少し遠回りしようか。 [近所なので土地勘はある。 駅を一度通り過ぎる形で散歩道に。 桜はまだだが梅は綺麗に咲いている。>>2:521 電車が動いている時間では人通りもある程度あって、歩きながらでは真剣な話は難しいか。 その先にある公園のベンチまで、歩幅を合わせて二人で。 今日の料理の感想を改めて喋ったりしながら。] (+10) 2023/03/07(Tue) 11:39:47 |
【墓】 グルメライター ヤワタこっち来たことある? 今は草しかないけど、5月の前くらいになったら藤棚が綺麗だよ。 うーん、草の屋根程度じゃまだ寒いかな。 これ使って。 [モバイルプリンターも入る大きなリュックには、仕事先の椅子が冷たかった時に使う携帯用座布団が入っている。 バッテリーを接続してスイッチを入れれば、程なく温かくなる筈だ。 外のベンチで綺麗なスカートが汚れるのも嫌だしね!と強調したから、自分がベタにスカート好きの男だということはバレるかもしれない。**] (+11) 2023/03/07(Tue) 11:40:21 |
【墓】 グルメライター ヤワタ僕は出来ない約束はしない主義なんだ。 [これは「かわいい」を控え目に、というお願いに対してだけれど。>>+13 これまでやこれから自分が結ぶ約束は、「できる」と確信しているものだという意味も籠っている。] 諦めて。 多分これ控え目になる日は来ないから。 [けらけらと笑う。 揶揄っている訳ではない。] ああでも、誰か周りにいたら我慢しなきゃいけないな。 そんな可愛い顔、僕以外に見せたくない。 (+22) 2023/03/07(Tue) 17:54:21 |
【墓】 グルメライター ヤワタ[我慢なんて出来るだろうか。 まだまだ知らないことはたくさんあって、知る度に「可愛い」が勝手に口から零れてしまうくらい、既に真白でいっぱいなのに。 ――ほらまた。>>+14 肯定するだけじゃなくて、恥ずかしがりながらちゃんと「自分も」と伝えてくれるところが、自分は――] この手が僕の幸せをつくってくれるんだよなぁ。 特に大きい方じゃない僕の手でも包めるくらいの大きさで、いつも。 ふふ、あったかい。 あったまり過ぎて手汗かいたらごめんね? [予防線を張っておくのを忘れない。 既にじわりと滲みそうなのを止める術は持っていない。] (+23) 2023/03/07(Tue) 17:54:43 |
【墓】 グルメライター ヤワタ僕ができるだけ長く一緒にいたいからだよ。 登山が好きだから歩くのは全然苦じゃないの。 ああそう、車も仕事で必要だから持ってるんだけど。 次、仕事で終電逃した〜って時は呼んでよ。 駆けつけさせて。 [ぎゅっと手を握った。 今まで夜に一人で彼女が歩いている時に何かが起きなくて良かった。] そうそう、勿体ぶる訳じゃないけど、 仕事の話は後でね。 藤棚は咲きそろったらまた見に来よう。 夏になったら小学校がひまわりの鉢植えずらーって並べるし、 秋は老人会の人が焼き芋焼いてお裾分けくれたりもする。 この冬に大人げなく中学生と雪合戦して負けたから次は別の楽しみ方考えてるとこ。 (+24) 2023/03/07(Tue) 17:55:31 |
【墓】 グルメライター ヤワタ[公園に着くまでの会話は、浮かれているからか自分の方が饒舌だった。 尤もいつもお喋りだから、目立たなかったかもしれないが。 彼女のスカートが好きだというのがバレて指摘されたら照れて少し唇を尖らせて。>>+15] スカートだけじゃなくて、その如何にも女の子って感じのデザインのブラウスも、モコモコの上も好みだよ。 [と白状した。 それを彼女が着ているから余計好きになりそう、とも。] (+25) 2023/03/07(Tue) 17:55:49 |
【墓】 グルメライター ヤワタ[ベンチに並んで座っても、繋いだ手は解かないまま。>>+18 荷物を下ろして、タンブラーは横に置いて。 彼女が気持ちを整えるのを待つ。] ホントに嬉しかったからね。 僕も改めて、ありがとう。 [改めて礼を言われれば、礼を返す>>+5 前置きをする彼女の瞳をしっかり見つめて「うん」と返した。] 全部聞かせて。 順番もマシロちゃんが話したいようにで大丈夫。 [「初めて」。 あんなに仲の良いうさぎ達にも話さなかった、話せなかったこと。 知りたいと踏み込んだ覚悟は繋いだ手にもう片方の手を重ねさせる。] (+26) 2023/03/07(Tue) 17:56:05 |
【墓】 グルメライター ヤワタ――うん。 [それから始まった打ち明け話。 最初は彼女の家庭環境から。>>+16 料理を始めたきっかけを知ると「へえ」と眉を上げ、自分の記憶にもある店の話題に店主の笑顔を思い出しては目を細めた。>>+17 小学生の真白が悪戦苦闘をして料理を作る様子を想像して、茶化す言葉には「うんうん」と頷いた。] ――っ、 [ああそれなのに。 想像だけで可愛さいじらしさに頬が緩んでしまうのに、彼女のやさしい気持ちのこもった料理は。 話の腰を折りたくなくて堪えたが、上向いていた唇は下がり、眉根に皺が寄る。] (+27) 2023/03/07(Tue) 17:56:27 |
【墓】 グルメライター ヤワタは?! え。[だが、母の日のエピソードは、それよりもなお悲しい記憶だった。>>+18 堪え切れずに険のある声が零れ、聞いた内容を反芻した。 彼女がお菓子を作るのに勇気が必要だった理由。 技術的に全く問題がないのに、「迷惑」と口にして恐れてしまう理由。 (なんだそれ。なんだよ。) 荒れましたね、なんてさらっと言う彼女の笑顔がいつも通りで、「数年」を折り畳むことにした彼女の苦労を思う。 生まれ変わるつもりで白うさぎとなって、たくさんの料理で人を笑顔にしながら、彼女はずっと高校1年生の自分を背負っていたのだ。>>+19] っ、 [僕は、と思わず口を挟みそうになったが話はまだ終わっていなかった。>>+20 彼女が「恨んでいない」と言ったところで自分はもう今後彼女の母親を許せはしない。 「いつかもし」なんて聞いたら、そのポジションは自分にと身を乗り出して、今度は間違いようのない言葉で自分の想いを告げようとした。 恐る恐る見上げてくる瞳を見つめて口を開きかけ、] (+28) 2023/03/07(Tue) 17:57:54 |
【墓】 グルメライター ヤワタっっ!! [ひゅっと空気の音が鳴る。 言いかけた言葉の前に重ねていた方の手が離れて彼女の肩に触れ、繋いだ手はぐい、と強く引く。 彼我の間にカメラがあることはすっかり頭から抜けていた。 唐突に転んだ時でさえ、絶対に話さなかったカメラの存在を忘れる瞬間がくるなんて、とは後から思い返して驚いたこと。] (+29) 2023/03/07(Tue) 17:58:31 |
【墓】 グルメライター ヤワタ好きだよ! [近くに人がいるかどうかも見えていない。 抱き寄せた彼女の耳に届く鼓動に負けない大きさの声ではっきり言う。] あー先に言わせちゃった。 カッコつかないなぁ。 ……好きだよ。 マシロちゃんが。 知りたい、手を繋ぎたい、抱き締めて独り占めしたい。 そーいう意味で。 [そっと体勢を戻した。 ここは外だし、固いカメラが身体を圧迫する痛みもあるから。] (+30) 2023/03/07(Tue) 17:59:19 |
【墓】 グルメライター ヤワタ一番に食べたいし、マシロちゃんが作り慣れてお店で出すことが平気になっても食べたい。 聞き飽きるくらい「おいしい」って言うから覚悟しといて。 いつか、マシロちゃんにとってお菓子をつくることで思う記憶が全部僕になればいいって思ってる。 [強引に引き寄せたから彼女の前髪は乱れてしまったかもしれない。 そうでなくても肩から離した手は吸い寄せられるように髪にそっと触れた。] 一緒に「いただきます」と「ごちそうさま」をしようね。 後、僕結構自炊する方だから僕の料理も食べてほしいし、一緒に作ったりもしたい。 [お金しかくれないのにそれを「育てる」と評して、理由も知らされないまま料理を否定されても「恨んでいない」と言う程求める彼女の母親にはなれないけれど。 タイムマシーンに乗って、辛かった時の彼女の頭を撫でることも出来ないけれど。 傍に居たい。 傍にいるのは自分でありたい。] (+31) 2023/03/07(Tue) 18:03:44 |
【墓】 グルメライター ヤワタ話してくれてありがとう。 僕は普通の家庭で育ったし、親に対して何かしてあげようみたいなやさしさを持ってないから否定された経験もない。 マシロちゃんのお母さんが食べなかった理由も考え付かないし、正直部外者だけど「ふざけんな」ってムカついた。 ……「わかるよ」って安易に言えない自分のうっすい人間性が嫌になる。 けど。 マシロちゃんに一番幸せにしてもらえるのは僕だって自信だけはあるよ。 僕が君のことで幸せになることを喜んでくれるなら、マシロちゃんを一番幸せに出来るのも僕なんじゃないかなぁ? [たくさんの料理を評してきたライターの割に語彙が貧困だと言われればぐうの音も出ないが、気持ちのままに。] (+32) 2023/03/07(Tue) 18:06:52 |
グルメライター ヤワタは、メモを貼った。 (c3) 2023/03/07(Tue) 18:08:50 |
【独】 グルメライター ヤワタ/* 栗栖くんの屈託のなさとそれでいてちゃんと人に「めっ」ができる筋の通ったところかっこいいなあと思って見ています。 あそこら辺自分の接続具合とか、自分の矢印の方向性考えて拾わないことにしたんだけど。 PC無意識PL意図的に落とすにはすごい勇気がいる台詞だよね。可哀想もそうなんだけど「貧乏」って外から言う表現て。 (-46) 2023/03/07(Tue) 18:14:53 |
【独】 グルメライター ヤワタ/* っはーーーーーーーーーーーー 肺活量限界まで息を吐いてしまう。 はーーーーーーーーーーーー あんまりやると発言欄破壊奴になるからね、気をつけるけどね。 あーーーー (-78) 2023/03/07(Tue) 20:44:28 |
【墓】 グルメライター ヤワタ[明確な告白の前に、これからも「可愛い」と言う宣言をしたり、終電を逃したら送っていくと申し出たり、随分と厚かましく「彼氏面」をする自分に対し、彼女から返ってくるのは嫌悪でも固辞でもない。 親に甘えることなく育ってきたという成育歴はこの時点では聞いていなかったが、甘え方まで絶妙に可愛いものだから、何度も唇を内側に巻き込んで堪える羽目になった。 本当に隠せる場所ならともかく、ここはまだ彼女の店からほど近い路上なので。] 頑張りはするけど無理はしないよ勿論。 仕事を疎かにするやつがきちんと仕事をしてる人の横に立つなんて恥ずかしいし、 体調不良で無理してうつすのも嫌だし、長引いて会えない日が出来るのも嫌だし。 でも言っとくけど、僕の仕事はかなり融通が利くものだし、 身体もすごい丈夫だからね? [これは守れる約束だ。>>+34 自分が彼女の夜道を心配するように、彼女が自分の健康やスケジュールの心配をする権利を持っていてほしい。>>+35] (+48) 2023/03/07(Tue) 21:48:05 |
【墓】 グルメライター ヤワタ[明かされた話は、自分の人生において似た経験がないものだから、「同じ気持ち」になることはできない。 本当の意味で共感できないことを、耳障りの良い言葉で表現しても嘘になりそうで。 だから彼女の心を救える適切な言葉を探し出せない不甲斐ない自分を正直に晒した。 彼女自身が嫌いになれないと言う母親に怒っていることを隠さなかった。] 「かわいそう」が言える人は「持ってる側」だよね。 僕が使うのは「こんなおいしいものが嫌い?かわいそう!」みたいな時だけど。 [その言葉、さっきも聞いたような、と過ったが、食事に夢中だった時に流れた言葉だとは思い至らない。] マシロちゃんは、蔑ろにされたことを怒って良いと思うけど。 ……そうか。 甘え方がわかんないくらい放っておかれたから、 怒っても「大丈夫」って思えないんだ。 ああもうなんで! なんでこんな、 ……僕の好きな子を傷つけたなって、怒鳴り込んでやりたい。 [呻くように低く呟く。] (+49) 2023/03/07(Tue) 21:49:06 |
【墓】 グルメライター ヤワタ[今度は衝動に駆られたスピードではなくゆっくりと引き寄せる。] 好きだよ。 [切実な響きを耳元に落とした。 彼女が甘えを預けられる場所になりたいという願いを込めて。 約束で自分はまた更に幸せになれる。>>+41] (+50) 2023/03/07(Tue) 21:49:22 |