人狼物語 三日月国


145 【R18G】星仰ぎのギムナジウム2【身内】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【独】 高等部 ラピス

「───」

思考が止まった。
ペンを動かす手が止まった。
呼吸が数瞬、止まった。
まず己の耳を疑って、壁掛け時計の秒針が進む音を聞いて、聴覚は正常であることを再認識して。
次いで耳に届いた言葉が、聞き違えたものではないと再認識して。

ふつ、と胸焼けのような感覚がした。

──役に立たなかったとは、なんだ?

目の前にいるのは、一教師であることは理解している。
無思慮なその発言が、大人全ての総意でないことも。
どれだけ私たちが苦しんだのだろう。
望まぬ治療を受けた子も、望まぬ治療を受けさせた子も。
見守ってくれると約束してくれた大人も。

──くるしいね。
──はやくおわって。
──……応援させてくれますか?
──そんなことが、ゆるされるの?
──僕は"病気のこども"じゃなくなるのかな。
──良いことなんて……悪いことの前には……無力で。


色んな言葉が頭を巡った。
その全てを、踏みにじる言葉が許せなかった。
(-211) 2022/05/08(Sun) 20:54:00

【秘】 どこにもいない シャルロッテ → 少年の勇気 バラニ

こんなからだは必要ないと思った。
要らないところを切り落として、喉を潰して、そうすればもう少しぐらいは、みんなの望む姿でいられるかもしれないと思った。
だから。


大きな声に驚いて、刹那、身が竦む。
震える手に握られた鋏は、簡単に落ちてゆく。


――かしゃん。


金属が床を叩く音。
真っ赤な夢の終わりは、やってこない。


(-213) 2022/05/08(Sun) 20:54:44

【秘】 どこにもいない シャルロッテ → 少年の勇気 バラニ

「だって、」

赤い瞳から、ほろほろと涙が落ちてゆく。

「いらないんだもん」
「『女の子』の『シャルロッテ』じゃないと」

なんだかひどくちいさくなってしまったあなたのからだを。
なんだかひどくやわらかさを感じるあなたのからだを。
縋るように抱きしめて、潰れた声を絞り出して泣いた。
(-215) 2022/05/08(Sun) 20:55:10
ラピスは、その言葉がどうしても許せないと思って、
(a53) 2022/05/08(Sun) 20:55:27

【独】 高等部 ラピス

がたり、と乱暴に席を立って、
何事かと瞠目する教師の横まで歩を進める。
暴力が短絡的な手段であることは承知していた。
こんなことをしてもどうにもならないことも。

でも、今は"未熟な子ども"である自分の立場を利用してやろうと思った。
子どもの訴えを、その身で味わってもらうべきだと思った。

これが問題行動と捉えられれば、自分の治療を最後に回収作業を止められるかもしれないと、希望的な観測があった。

だから、
(-214) 2022/05/08(Sun) 20:55:47
ラピスは、そのまま腕を振りかぶって、
(a54) 2022/05/08(Sun) 20:56:05

ラピスは、初めて、怒りのままに人を殴りつけた。
(a55) 2022/05/08(Sun) 20:56:11

ラピスは、初めて、ギムナジウムの大人に反抗した。
(a56) 2022/05/08(Sun) 20:56:32

エルナトは、もう動かなくなった"餌"を、自室に持ち帰った。甲斐甲斐しく手当てをしよう。
(a57) 2022/05/08(Sun) 20:58:15

エルナトは、人が家畜のお世話をするように。
(a58) 2022/05/08(Sun) 20:58:32

【置】 王として リアン


外に振り撒かれた風評と、この病のせいで。
まともに社会には出られないことが分かっている。

だから、大人に貰った特権を使って。
"自ら"治療を受ける事で。大人達に取り入る心算でいる。
ここで生きていくために。

その時王に目を向けたもの、手を取ったものを巻き込んで。
崩れかけの星は未来に向かって歩いていく。
(L19) 2022/05/08(Sun) 20:59:29
公開: 2022/05/08(Sun) 21:00:00

【秘】 ライアー イシュカ → 悲憤慷慨 フィウクス

「無理だろ。
 ……まあ、選択肢が提示されてりゃ、
 夢なり希望なり抱く奴らはいるだろうし。
 
 僕みたいなタイプだと知らないけど」

ぼんやりと、なんだか同僚みたいなことを言っているなと。
あちらほど改革を述べている訳でもないが、
どうにも、自分は“気付けない”側の人間な上に、
現状維持か、何かに沿った行動しかとれないから。

「……提示される側の人間だった癖に、変な事言ってる」

不思議と拗ねたような言葉が零れた。
貴方が去り際に呟いた言葉を聞いて苦々し気に訴えの目線。

「よくわかってんじゃん。そうだよ。
 その偉っそうな態度は気に入らないけど。
 僕は嘘なんてつきたかないんでね。
 考えて置くって言ったからにはそうする」

「精々その前には死ぬなよ」
(-216) 2022/05/08(Sun) 20:59:35