人狼物語 三日月国


225 秀才ガリレオと歳星の姫

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【秘】 ユスティ → エウロパ



   手を取り、放たれた詠唱と共に風が巻き起こる。
   その強さは蝋燭さえ吹き飛ばしかねないほど。

   これでもまだ加減を意識しているのだから
   それがエウロパがいかに特殊かを物語っていた。



(-20) 2023/10/13(Fri) 21:35:05

【独】 ユスティ



   けれどもう逃げたりしない。

   二人ならなんでも出来てしまうのだと
   エウロパにも伝ったらいいのに。


(-21) 2023/10/13(Fri) 21:35:45

【独】 ユスティ



   天才か秀才かなんて関係ないと

         教えたくれたのは…………


(-22) 2023/10/13(Fri) 21:36:40

【秘】 ユスティ → エウロパ



       「慌てずに、落ち着いて。」


(-23) 2023/10/13(Fri) 21:38:12

【秘】 ユスティ → エウロパ



   ユスティは不必要に溢れた魔力を
   抑え込むようにその手を強く握りしめる。

   彼女を支えられるようにその距離は近く…


   昔は耐えられなかった器が
   度重なる努力で人知れず成長したことで
   その許容量も大幅に増えていた。

   過酷だって構わなかった。

   どれくらいの力加減が理想か
   一度感じ取れればエウロパだって
   人を傷つけることはなくなるはずだから。

            そのためなら、安いものだ。*



(-24) 2023/10/13(Fri) 21:39:57

【秘】 エウロパ → ユスティ



   「魔法で何かあったわけじゃないけど
    小さい頃に火傷したことはあったよ。

    加減を間違えて火傷したくないし……
    火傷させるのも嫌だから、
    魔法で火を扱いたくないの。


    
焼け落ちたりしたら取り返しつかない……。」


  
(-27) 2023/10/14(Sat) 5:06:19

【秘】 エウロパ → ユスティ



   君がいるなら出来るかな。
   君の傍に居るなら成功させたい。


   ユスティの心境も知らないまま
   私は真剣にどうすればいいか考えてた。

 
(-28) 2023/10/14(Sat) 5:09:23

【秘】 エウロパ → ユスティ



   
「ユスティ……?これじゃあ私……。」


  
(-29) 2023/10/14(Sat) 5:10:12

【秘】 エウロパ → ユスティ



   不必要な魔力まで溢れているのは私にもわかるのに。
   どうすればいいんだろう、わからない。
   不安そうにユスティを見てしまう私を
   落ち着かせるように、支えるように
   強く手を握られる。

        
―――――魔力の流れが変わっていく。


  
(-30) 2023/10/14(Sat) 5:10:46

【秘】 エウロパ → ユスティ



   必要ない魔力はユスティへと流れて
   風が弱まり始める。


  
(-31) 2023/10/14(Sat) 5:11:16

【秘】 エウロパ → ユスティ



   この感覚を覚えないといけない。
   私が少しだと思っていた魔力量は多くて
   もっと少ない魔力でも魔法は成功するのだと
   
   君が、教えてくれる。


   強風はいつしか頬を撫でるような風へと変わり
   蝋燭の火はゆらりと揺れた後に、消えた。


  
(-32) 2023/10/14(Sat) 5:11:46

【秘】 エウロパ → ユスティ


 
   「大丈夫、なの……?
    だって、前に助けてくれた時は
    ユスティは怪我してたのに!>>2:+27


  
(-33) 2023/10/14(Sat) 5:12:54

【秘】 エウロパ → ユスティ



   あれは、私の魔力を含んだ水のせい。
   私のせいで、怪我をさせた。
   また同じことが起こるんじゃないか、って
   不安になって、君の手を見ようと手をのばして
   
―――――伸ばした手は空で止まる。


   触れたら危ない、かな。
   大丈夫なのかわからなくて
   不安そうな目でユスティを見ていた。*


  
(-34) 2023/10/14(Sat) 5:13:18

【墓】 ユスティ



   腕が焼け落ちるなんてよっぽどの事
   その大袈裟なことが起きるから
   彼女は天才と呼ばれている。

   想像が力になるこの世界では
   被害妄想ひとつでさえ凶器になってしまう。


(+15) 2023/10/16(Mon) 0:39:04

【秘】 ユスティ → エウロパ



     「そうか……だから……」


(-36) 2023/10/16(Mon) 0:39:26

【独】 ユスティ



   過去に起きた事故の程を
   はっきりと示されれば嫌でもその重みが伝わる。
   火傷の痕は痛々しくのこっているというのに
   火傷程度で済んでいる事実を
   幸運だとさえ思えてしまう。

   その歪さに拍車をかけたのが才能という強い個。
   

(-35) 2023/10/16(Mon) 0:40:00

【秘】 ユスティ → エウロパ



     「エウロパは、怖いんだね。」


(-37) 2023/10/16(Mon) 0:40:15

【秘】 ユスティ → エウロパ



   それは魔法を扱えるかどうかよりも
   誰かが傷つくということの方を指す。

   当たり前のことだと思う反面
   その当たり前の事が人よりも重いことを
   目の当たりしてしまえば

   この訓練を通してエウロパが何を得るべきか
   自ずとその答えも見えてくる。


(-38) 2023/10/16(Mon) 0:40:46

【秘】 ユスティ → エウロパ



   「いいかいエウロパ。
    力を正しく扱う努力を怠るのは
    確かに罪かもしれない。

    でもね、持って生まれた力には…
    力そのものには、なんの罪もないんだ。」



(-39) 2023/10/16(Mon) 0:41:57

【秘】 ユスティ → エウロパ



     「ボクはもう、キミを恨んだりしない。」


(-40) 2023/10/16(Mon) 0:42:52

【墓】 ユスティ



   論より証拠と重ねた手が
   もたらすものは小さな成功体験。

   力を抑えることを知ったエウロパの力で
   蝋燭は倒れず火だけが消えない。

   本当の成功とは呼べないかもしれないけれど
   こうした小さな成功の積み重ねの先に
   大きな成功は待っているというもの。


   ひとつ積み重ねるエウロパの傍らで
   ユスティもまた小さな成功を得ていた。


(+16) 2023/10/16(Mon) 0:43:45

【墓】 ユスティ



   「魔力は水と同じだ。
    水がふんだんに湧き出る泉もあれば
    ほんの少しの水しか得られない泉もある。」


(+17) 2023/10/16(Mon) 0:44:36

【墓】 ユスティ



   「そうだとしても
    オアシスになれないとしても
    水を汲む器を大きくすればいい。

         全部独りでやらなくたっていい。」


(+18) 2023/10/16(Mon) 0:46:11

【秘】 ユスティ → エウロパ



   エウロパに見せた掌は
   あの頃とは違って綺麗なまま。


      それは努力によって得られた器。
      彼女の才能と力を受け入れたという証。


(-41) 2023/10/16(Mon) 0:46:28

【秘】 ユスティ → エウロパ



   「キミに出来ないことはボクがやる。
    ボクに出来ないことはキミがやる。

    いずれそれじゃ通用しない時が来るけど


          今だけはこういうのもありでしょ?」


(-42) 2023/10/16(Mon) 0:47:36

【墓】 ユスティ



   とはいえエウロパから流れ出た魔力は
   ユスティ自身が生み出すものとは
   スケールがまるで違う。

   慣れない魔力を身体に馴染ませる
   その訓練をずっと続けたことで
   エウロパの魔力を受け止めることだけは
   自然に出来るようになるまで練り上げた。

   エウロパのことを受け入れた日から
   完成までほとんど時間がかからなかったのは
   この事が最後のピースだったのだと
   今になって気づくことになるなんて。



(+19) 2023/10/16(Mon) 0:49:25

【秘】 ユスティ → エウロパ



   触れるのを躊躇ったかのように
   エウロパから伸びた手が止まる。
   その意図を察したユスティは
   彼女の手を引くと頬に片手を添えて。


   「ほら、もう大丈夫だ。今見せたろう?」


   そう笑って手を離すと
   掌に氷の花を咲かせてみせた。

(-43) 2023/10/16(Mon) 0:51:02

【秘】 ユスティ → エウロパ



   掌に咲いたスターチスを
   あの日からずっと持っていた彼女の髪飾りと
   共に掌の上へと乗せたまま魔力を込めると

   スターチスは髪飾りの装飾となって
   新たな星となり輝きを放つ。

   いつか返そうと思っていたけれど
   せっかくなら何かひとつでもと

   ユスティが必死に考えた末の選択だった。


(-44) 2023/10/16(Mon) 1:02:31

【秘】 ユスティ → エウロパ



   「この花はキミの魔力を貰って咲いているんだ。
    もし魔力が溢れ出そうになっても
    しばらくはこの花が受け止めてくれる。

      せっかくだからキミのためにと思って。」


(-45) 2023/10/16(Mon) 1:03:25

【秘】 ユスティ → エウロパ



   溶けない氷で出来たスターチス
   彼女の想いをもらってやっと完成したこの花は


            大切な姫へと捧げよう。*


(-46) 2023/10/16(Mon) 1:03:59