人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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【秘】 favorire アリーチェ → 傷入りのネイル ダニエラ

「……ダニエ、」

返ってこない答え。お仕事。残念。
察しの悪い女でもこれほど条件が揃えば、気付く。

これを"嵌められた"と人は言うのだろうか?
約束を反故にされて、こうして詐欺だと伝えられて──

何を取り出したか、一瞬理解できなかったから
"鈍く光る何か"が、何なのか、
反射的に逃げる動作すらも取れないまま、気づいた瞬間、

「ぁ」

声にもならない声で、ないた。

『でも、だって、』と言う言葉さえ、驚きで出ない。
貴方が下手をすると驚くほど簡単に詐欺に遭うように捕えられた女は、
それでも最後に、連行される直前、震える声で「ごめんね」と貴方に告げた。
(-12) 2023/09/23(Sat) 21:55:26

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレ

貴方が向かった店は閉店していて次のテナントを待つ看板が貼り付けられていた。
その店頭には警官姿の女が一人。

『フィオレさんね?』

話しかけてくるその姿に覚えはあっただろうか。
彼女は二年前、ルチアーノが見回る店で働いていた女だった。
辞めてしまってから会えていなかっただろうが、
今ではこうして新しい職についているようだ。

『ルーカスがあなたのことを待ってるわ。早く着いてきて』
(-13) 2023/09/23(Sat) 21:58:34

【人】 路地の花 フィオレ

留置所内を女が1人。
面会の手続きを踏んで、今日は茶髪のウィッグに丸メガネ。
まるでお堅い記者のような見た目。片手には少し大きなトートバッグ。

着いた先の牢には、皮肉屋の警部補の姿が見えただろうか。
Ciao、と笑みを浮かべて手を振った。

「テオ、生きてる?」
(0) 2023/09/23(Sat) 22:06:01

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ

弱い力だ、そんなの自分で自覚していた。
それでもすぐ、離れてくれた貴方を。
それでも未だ、笑っている貴方を。
視界に収めれば理解せざるを得ない。

これは己が知る身体を求める行為ではなくて。
ただ目の前にいる獲物を突き、嗤っているだけだと。


それを、ようやく、ようやくに理解する。
通じないのだ、ひとつも、きっと。
どれだけ涙を落とし終わりを乞い願ったところで。
貴方が満足するまで、こちらが限界を迎えるまで。
この地獄は終わりなどしない。

絶望の色は人生で幾度か知っていた筈だった。
それでも今この時間のものが一番に濃い気がした。


「…………」

けれどもう、
そう
なのだとわかってしまえば。
恐怖で震えは収まらないまま、痛みで涙は滲むまま。
貴方を見つめた。
弱り切った瞳の奥は未だ堕ち切ってはいない。


「せ、んぱいは」
「……なんでそんなに、きらい、なの」
「マフィアのこと、……アレッサンドロの、こと」
(-14) 2023/09/23(Sat) 22:09:53

【墓】 徒花 テオドロ

「現行法ではまだ、
 死刑は採用されていなくて助かっています」

薄い暴行の痕が残りつつも、
そんな冗談を言えるくらいは元気そうだ。

「さて、今度は何でしょう。
 警察の内部事情は何も知らないと言えって言われてますが」
(+0) 2023/09/23(Sat) 22:10:24
アリーチェは、檻の前、ずっと俯いている。
(c7) 2023/09/23(Sat) 22:11:26


【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ

/*
ごきげんよう、夏に瓶ラムネと申します。
こちらこそいつもありがとうございます。
運営様への報告が済みましたのでおさとうかえで様へのご連絡に参りました。

まずは結論から申しますと、
俺は狼で、次回標的にダニエラさんを選択しています。

こちらにつきましては更新より前に決定済で一度目の報告も済んでいます。

そして次に盗聴器について失礼いたします。
@盗聴器の行方について
 警察である以上、
 言葉を詰まらせるように一度用件を飲み込んだダニエラさんを
 何一つも疑問に思わないということはありません。
 夕方頃にその存在に気付きますが、
破棄をせずそのまま服に仕舞い直します

 ただ、夜の一時的な時間は上着を脱いでいたと思いますので
 その時間だけは貴方に伝わることはないでしょう。
A盗聴器より得られる情報について
 上記の通りリヴィオは狼であり【A.C.A.】の一員です。
 そして
ルチアーノさんを検挙したのはリヴィオ
です。
 この点から標的になることは免れませんし言い訳もありません。
 盗聴器には僅かなやり取りが流れていたことでしょう。

つまりは相互襲撃という訳ですね。
お互いが検挙されるという異例の形とはなりますが、
リヴィオはダニエラさんに対してのみ何をされようとも抵抗しません

つまりはモブとはいえ貴方を手伝う者には全力で抵抗します。
そしてこちらにとっても最後の検挙となりますので、
何があったとしてもダニエラさんを共に連れていきます。

お手隙の際にご確認いただければと思います。よろしくお願いいたします。
(-15) 2023/09/23(Sat) 22:15:08
リヴィオは、リヴィオ・アリオストはいつも通りだ。
(a1) 2023/09/23(Sat) 22:20:17

リヴィオは、変わらない笑顔を浮かべている。
(a2) 2023/09/23(Sat) 22:20:29

【墓】 黒眼鏡

If the sky...that we look upon...Should tumble and fall...もし僕らの見上げる空が 崩れ落ちて来ても♪」

それなりの人々が集まる#収容所 の一角で。
にぎやかとはとても言えない空気観の中、
露骨に周囲から距離を取られている男がいた。

I won't cry,I won't cry, No,I won't shed a tear...僕は泣かない、泣いたりしない、涙も流さない♪」

男は鼻歌を歌いながら、壁際でのんびりと脚を伸ばしている。
トレード・マークの黒眼鏡はさすがに持ち込めていないが、それでも彼の顔を知る者は少なくない。
にこやかに話しかけようというものも、そう多くはないだろう。
(+1) 2023/09/23(Sat) 22:21:52

【人】 路地の花 フィオレ

>>+0 テオ
「それはよかった。
 万が一にでも、死刑なんて罷り通るようだったら」
「ここら一帯を爆破させてたところだわ」

暴行の痕には目を細めて。
けれど、あなたの口調が変わらないのなら。
大丈夫なのだろうと信じている。

「あら、根回しの早いこと」
「今日はあなたの好きな食べ物について聞きに来たのよ」

よいしょ、と牢の前にしゃがみこんだ。
収容人数も増えてきただろうから、ある程度雑に振る舞ってもばれやしないだろうし。
(1) 2023/09/23(Sat) 22:22:19

【秘】 路地の花 フィオレ → 口に金貨を ルチアーノ

「あら、お久しぶりね」

覚えている。記憶力は悪い方ではなかったから、新しいところに勤められたのねと笑って。
あの店の子達は気に入っていたから、元気そうでよかった。

手を煩わせるわけにもいかない。
言われた通り彼女の後ろをついていくだろう。

「いなくなったと思ったら急に呼び出すなんて、何なのかしらね」
(-16) 2023/09/23(Sat) 22:28:56
黒眼鏡は、牢獄の中でメモを書く。『V:△ O:〇 c:〇 f:〇 d:△ a:A』
(c8) 2023/09/23(Sat) 22:28:57

ヴィンセンツィオは、#収容所 に足を運ぶことも出来ない状態にある。
(c9) 2023/09/23(Sat) 22:31:31

【独】 口に金貨を ルチアーノ

/*
>>+1
俺あいつの部下なの?俺あいつの部下だわ。
俺あいつの部下なの?
(-17) 2023/09/23(Sat) 22:32:43

【置】 無敵の リヴィオ

朝礼を終えた後、署内廊下にて。

人の減っていく署内では今も混乱が続いている。
お上はこれを見て尚法を撤回する気はないらしい。
嘆かわしいと口にしたあの代理はどこに目を付けているんだろうか。

思うことは多くあっても、声に出すことは許されない。

「……はは、馬鹿げているな」

壁に体を預けながら、男は確かにそう呟いた。
それを耳にした者はきっと周囲にはいない。
そこは人通りの少ない廊下で、分かっているから声にした。

「……………さぁ、仕事をしようか」

異様に熱い体で、痛む頭で。
引き継ぎもなく増えた仕事を終わらせようとする。
食欲もなく食べたと口にするだけでろくに摂取していないが、
だからなんだという話だ。やるしかないんだ。

今日も医者に向かう足はない。
疼く傷痕は後回しだ、まだ
問題ない


こんな場所で仕事をする価値があるかと問われれば
きっとそうだとは頷けないだろうが、
全てがそうだと言えないからこそ、やり遂げなくてはならない。
(L0) 2023/09/23(Sat) 22:32:59
公開: 2023/09/23(Sat) 22:40:00

【墓】 徒花 テオドロ

>>1 フィオレ

「それについても知らぬ存ぜぬで通せと上が……」

勿論大嘘だ。一個人の好みを黙らせるほど、
有無を言わさない緘口令が敷かれてるはずはない。

「まあ、特別好きなものはありませんよ。
 甘い物から苦い物でも、なんでも食べます。

 ああでもこんなところに放り込まれてるのだから、
 活力が付くようなものが恋しいですね」

現在の収容所の管理も知れたところだから、
そうしてしゃがみこまれても気にする様子はない。
見つかったらその時はその時で上手い事やるだろう。
(+2) 2023/09/23(Sat) 22:34:02

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ

「ルチア!」

逮捕の報を受け、何をからも優先して訪れた牢の中に、あなたは居るだろうか。
そこに居たなら、気が急いたように牢の鍵を開けあなたの目の前までやってくるはずだ。

怪我をしてないだろうか。
憔悴してないだろうか。
何か異常は?

それを確かめるために、あなたの顔を覗き込むに違いない。
(-18) 2023/09/23(Sat) 22:34:08

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ

簡易的に用意されたその寝具の上に男は丸まって眠っている。

顔を覗かせれば何かに打たれたであろう頬は赤くなっていて、口の端は重い紫に変わっている。
まだ着替えを貰っていないのか見慣れた服を着ているが、
外から勢いよく引っ張られたであろうネクタイは緩みきっていて、
合わせるように前のボタンがいくつか外されていた。

「……エル?
 お前開けられるほどえらいのか……
 それともここが緩いのか……なんだあ……」
(-19) 2023/09/23(Sat) 22:49:34

【教】 コピーキャット ペネロペ


短い仮眠の中で見る夢。

その夢は、やはりと言うべきか、随分と静かになって。

けれど拾った声が、景色がある。

この夢に残されたものは、まだあって。
ならばやらねばならない事も、まだ残っている。
(/0) 2023/09/23(Sat) 22:57:38

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレ

貴方が招かれたのは狭い取調室のような部屋……
の横にあった狭い待機室。

簡易的なテーブルと椅子、牢屋よりは明るい壁と清潔な部屋。
そこにルチアーノは、貴方は何処かで見かけなくもない、独特の張り手と殴られ方をした顔をしながら座っていた。

「おう、すまんなあ。思ったよりも早い迎えが来た。
 俺はモテ男だからなあ」

女性警官は扉の前で監視をしているだろう。
今この恵まれた環境は、貴方のために男が手回ししたものだ。
予めここに来るのを完全に予想していたのだろう。
(-20) 2023/09/23(Sat) 22:57:53

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ

/*
ご回答ありがとうございます、おさとうかえでです。
相互襲撃、可能性は察しておりましたが……すごーい(語彙)
というわけで委細承知致しました。
この相互の処理さえ上手く片付きましたら、早々にお話を行いたいなと思っています。

相談事は以下になります。
@
この5日目の襲撃のみ、拘留者への扱いがやや特殊になっていますが、どのような形を希望しますか?
(discordサーバー#アンケートの部分)
こちらはどちらでも構いませんが、そちらも同様でしたらせっかくだし2かな…と思っています。

A
ダニエラも、リヴィオさんに検挙される場合のみ抵抗を何一つ行いません。
状況は5分
(強いていうなら盗聴器という物的証拠の分こちらの方が分が悪い)
かと思うのですが、どちらが先に仕掛けることにしましょうか。
一応参考までにお伝え致しますと、ダニエラには自首などができない理由がありまして……
ダニエラが先に動きリヴィオさんを摘発する場合、何らかの後発性の罠を用いて摘発しなければならなくなりそうです。
(そちらも自首など不可の場合はお教えいただけると!)

B
上記が片付き何となくの流れが確定したあとで構わないのですが、摘発ロールはどこで行いますか?
というのも最終日だし秘話じゃなくてもよくない?という気持ちでいます。
夏に瓶ラムネさんが秘話がいい!と仰るようなら全然秘話で構いません。

ぱっと思いつくのでこれくらい…でしょうか。
重ね重ねお手数おかけしますが、お互い最後の摘発ロールを存分にやりきっていきましょうm(_ _)m
(-21) 2023/09/23(Sat) 23:04:15

【赤】 無敵の リヴィオ

もう次は、決めている。決まっている。

これは【A.C.A.】としての決定ではなく、
N.N.として意志のない決定ではなく、
"リヴィオ・アリオスト"としてでもなく、

友人として向き合いたい一人の提案に乗った
"リヴィオ"という一個人としての決定だった。

この決定はアリソン女史にとっては不満な点かもしれないが、
Alberoはきっと、それでいいと頷いてくれるだろう。
いや、案外アリソン女史だって頷いてくれるかもしれない。

「……………終わったら、有給届を叩き付けるとしよう。
 戻ることがあればの話だが」

最初は破滅願望からの逃避だった。
──まぁ本当はそれは2つ目の理由というところで。

断れば可愛い後輩達に声をかけると口にされれば、
動かざるも得ないと言う訳だ。
ついでに、自身の目的を絡めてしまえば、
その道を進むしかない。進まざるを得ない。

脅しなら仕方がないと口にされるのは勘弁だ。

だったらこれでいい。ひとりで落ちてしまおう。
リヴィオ・アリオストという人間を
丁度終わらせたい殺してやりたいと思ったのは、嘘じゃなかった。
(*0) 2023/09/23(Sat) 23:05:18

【人】 路地の花 フィオレ

>>+2 テオ
「やっぱり爆破しておくべきだったかしら」

これもまた、冗談。
本当だったら、警察は子供の遊び場にでもされたのかと思っていたところだ。

「まあ、運がいい」
「そんなあなたにぴったりのものを用意してきたのよ」

もっとこっちに寄って、と手招きしつつ。
トートバッグから一つのサンドイッチを取り出した。
とはいえ、食パンではなくなぜかホットドッグ用のパンに具材が挟まれているのだが。

「じゃん、ローストビーフサンド〜」
「……具材は出来合いのものだから、安心して」
(2) 2023/09/23(Sat) 23:05:24

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ

「……っ。殴られたのかい?」

側によれば、床に膝をついて。
一昨日のように、寝ているあなたの横についた。
状態を確認すれば眉は下がり、声が震えただろう。

「鍵を管理する人間が牢の中に入ったしね……あとの上司はそもそももうまともじゃない
 鍵を開けて近づく人間はちゃんと選んでるよ」

手を伸ばして、痛くないよう赤くなった頬にそっと触れる。
どうしてこんなことにと、思う。
こんなことにならないように、あなたを追うのは自分だと、ずっと告げていたのに。

最初から、捕まえるために言ってたのではない。
傷つけない、そのためだけにそう言っていたのだ。
(-22) 2023/09/23(Sat) 23:07:24

【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ

/*
了解です、何かしたほうがいいことがあったらご指示いただけたらやりますのでお気軽に!
宜しくお願いいたします!
(-23) 2023/09/23(Sat) 23:11:23

【秘】 路地の花 フィオレ → 口に金貨を ルチアーノ

「モテ男っていうか、その痕じゃ」
「クズ男にしか見えないんだけど?」

上司に対する態度ではないのだが、どうみたってそういう痕にしか見えなかったものだから仕方がない。
とりあえず椅子がもう一つあるのなら、腰掛けて足を組んでいる。

「……迎えっていうのは、ホントなの?」
「冗談とかじゃなくって」
(-24) 2023/09/23(Sat) 23:11:48

【念】 傷入りのネイル ダニエラ

「…………。」

アジトのデスク。女は今日もひとり膝を抱えていた。
耳につけていたイヤホンを外す。
ふうと浅い息を吐き天を仰いだ。

…知りたくなかったなあ。


素直な気持ちをぽつりと零す。
誰に聞かれることもなく霧散した。
それでも胸の蟠りは簡単に解けてくれそうにない。

「……取り敢えずう」
「出勤、しましょおかあ。」

徹夜明けの身体を持ち上げて。
なるほど確かにこれは眠れないと、カフェインの香りを思い出していた。
(!0) 2023/09/23(Sat) 23:14:42

【置】 花浅葱 エルヴィーノ

エルヴィーノ・ルカ・バディオリ


男の印象は、良く言えば落ち着いている。悪く言えば冷淡。
警察署内であまり親しい人間を作らず、淡々と仕事をし、昼休みは同僚たちに食事を取らされ、シエスタは時間いっぱいまでだらだら休んでいる。
そんな、何処にでも居る現代の人間だ。

「はは、色々やってたら寝るのを忘れてしまってね」
「……? そういえば昨日の夜から何も食べてないかもしれない」

生活のズボラさは折り紙付きで、いつも同僚の頭を悩ませている。
そもそも胃が小さいのだろう、彼が物を食べている様子は、昼に促されている時くらいしか補足することは出来ない。
仕事をさせれば普通だが、私生活に置いては最悪の人間。
そういう印象を持たれていたことだろう。

(L1) 2023/09/23(Sat) 23:15:06
公開: 2023/09/23(Sat) 23:20:00

【置】 花浅葱 エルヴィーノ

だけどその実は。
男は睡眠障害を患っていた。
過去に事件で幼馴染を一時的に失い、初恋の少女が交通事故で半身不随になって、今も廃人状態。
特に後者に於いては薬物中毒であることを知っていたのに見て見ぬふりをしていたとして、酷く心を病んでしまっていた。

愛情は時に、歪に混ざり合い、変質する。

既に恋などという感情はないが、重い執着が、そこにある。
男は自分のことなどどうでも良かった。もっと言えば、関係のない人間のこともどうでも良かった。

ただ、幼馴染には普通の、安全で幸せな生活を送って欲しいと思っているし
少女には、普通に生きるだけの力を与えたいと思っている。
それが二人の人生を強制的に変えてしまう自分勝手なものであってでもというもので、

それはただの自己満足で欺瞞だった。

(L2) 2023/09/23(Sat) 23:16:27
公開: 2023/09/23(Sat) 23:20:00
エルヴィーノは、もう、大事な人は、作りたくなかった。
(a3) 2023/09/23(Sat) 23:16:51

エルヴィーノは、大事な人が居ると、その人に不幸が訪れて、僕は一人になるから。
(a4) 2023/09/23(Sat) 23:17:21

エルヴィーノは、自ら独りになりながら、独りになることに酷く怯えていた人間だ。
(a5) 2023/09/23(Sat) 23:17:35

【置】 花浅葱 エルヴィーノ

「……。署内も静かになったね」
「全く、キミ達が全員いなくなったら……僕は昼すら食べなくなってしまうよ」

いつもはここで、犬のような後輩に捕まって。
呆れたように同期に皮肉を言われて。
忙しない同期に厄介事を持ち込まれて。
シエスタになれば一番弟子とチェスの勝負をする。
穏やかな上司と世間話だってしたし。
しわくちゃ顔の同僚に、書類の間違いだって指摘したり……してたはずで。

「おかしいな。
 最初からあまり付き合わなければ問題ないって思ってたのに……皆居なくなってしまった」

力なくつぶやかれた言葉は静かに宙に消え、手に残った爪痕だけが、皆大事な人になってたのだと語っているかのようだ。


「……僕に何かを託すなんて、本来おかしいんだけど」

でも約束をした。
僕は、やらなければならない。
たとえ失敗したって、声を上げることが大事だと……背中を押してもらったから。

これで僕が逮捕されることになったとしても、構わない。
命を狙われようとも、構わない。
大事な人達に正しく幸を与えられたら、それでいい。


今、それができるのは……自分しかいないのだ。
(L3) 2023/09/23(Sat) 23:19:09
公開: 2023/09/23(Sat) 23:25:00

【赤】 無敵の リヴィオ

疼く傷痕は、後回し。医者に向かう足はない。
午後は仕事を休むよう約束があったけど、
残念ながら、休みを取った午後は午後で忙しくなりそうだ。

頭はまだ冴えている。
思い込みだとしても、体は動くんだ。まだやれる。
今日が終わった後のことは何も分からないが、
それでもすべきことは、やり遂げなくてはならない。

「………ルチ、ルチアーノ。
 案外遠くない未来で君に会いに行ってやろう」

だから大人しく待っているといい。
きっとその時の俺は、酷いものだとは思うが。

名残惜しいと感じたあの時間を思うと、
案外、リヴィオとして生きていくのも悪くないのかもしれない。
無敵なんかじゃない、本当にただのリヴィオして。

そう思えるようになったのはきっと。
もう一人の狂犬を思い浮かべて、リヴィオは笑った。
(*1) 2023/09/23(Sat) 23:21:50
ニコロは、大事な人の名を呼んだ。
(c10) 2023/09/23(Sat) 23:27:09

【秘】 門を潜り ダヴィード → 黒眼鏡

「ええ?分かりました。
 先輩の日程聞いて調整しますね」

あの人はいつもいろんな人の用事を聞いているから、先に最近の予定を聞いてから調整しよう。
任されたのだから、それくらいの権利はあっていいに違いない。

「じゃあ……それくらいの気持ちで頑張る、ってことで。
 いつかは大口叩けるようになるぞ!で許してください」

「……そうですね、長居しすぎましたか。
 お邪魔しました、アレさん」

貴方に礼をして、その場を離れる。
その後ろ姿をじっと見ていた警察官がいたとか、いないとか。
(-25) 2023/09/23(Sat) 23:28:10
2023/09/23(Sat) 23:28:35

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 傷入りのネイル ダニエラ


「──こんにちは、お巡りさん!」

昨日の今日で、巡回中のあなたを呼び止める声。
とと、と。
スニーカーの靴底を鳴らして駆け寄る音。

「思ったより早くなっちゃいましたけど、この間の約束の。」

今は久しぶりの晴れ間が覗いているので。
両手に持ったアイスコーヒーのカップのひとつを差し出して、
せっかく見掛けたので、とはにかんだ。
(-26) 2023/09/23(Sat) 23:32:32