人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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【人】 歌い続ける カンターミネ

「"Hey!Pachuco!" HEY! HEY!」

携帯端末を握って叫ぶ。寝てる奴が居ても叩き起こせ。
どうせここから先は大騒ぎの時間だ。

「……さーて、そろそろ誰かは動くだろ。
 スマートキーハッキングしてーっと。
 1、2台外壁に突っ込ませとくか。HEY!」

ドン!ドン!ドラムの音に合わせて、
それなりに高級な車が外壁に突っ込んだ。

「しばらくはこれでいい。あとは……
 あーった。俺のク・ス・リ!
 ……あの変態メガネ野郎め、"本物"をくれてやろうかな。
 ま、どうせしばらくは潜伏しなきゃいけないしな……」

呟くと、適当な無線機と知らん警官の端末を
ダクトテープでぐるぐる巻きに。
曲のリピート設定をONにして、隠しておいて。

これが発覚する頃には、すっかり『先生』は
署内のどこかに隠れて消えてしまうのだった。
(16) 2023/09/26(Tue) 22:25:31

【人】 黒眼鏡


──受け取った黒眼鏡を、かちゃりと身につけて。

「チェックアウトよろしく」

───
──
(17) 2023/09/26(Tue) 22:26:09

【人】 黒眼鏡

>>8 ペネロペ


「おう、お迎えごくろー」

刑務所の正面玄関から、その男はぶらぶらと歩いてきた。
警察から貸し出されたと思しきスウェット姿に、
どう考えても拘留中にかけていられるとは思えない黒眼鏡。

片耳を押さえながら、

「お前が来るとは思わなかったわ」

なんていって、笑った。
(18) 2023/09/26(Tue) 22:27:33

【人】 黒眼鏡

「うわ」

ドンドンと壁に突っ込んでいく車を見て、肩を竦める。

「めちゃくちゃやるじゃん。
 カンターミネだな、あいつ」

口笛を一つ。
(19) 2023/09/26(Tue) 22:28:44

【人】 Il Ritorno di Ulisse ペネロペ

>>18 黒眼鏡

「おう、bentornato おかえり 大馬鹿野郎」

正面から堂々と、散歩でもするみたいに歩いてくる姿に、
車の窓を開けて騒音に負けないくらいの大声でがなる。
それでも最初に言う言葉は『おかえり』だと決めていた。

「俺ァ『家族想い』だからな!!わざわざ来てやったんだ
 『家』に帰る足が要ると思ってな!」

いつも通りの傲慢は、踏ん反り返らん限りの勢いで。
(20) 2023/09/26(Tue) 22:35:35

【人】 corposant ロメオ

>>7 フィオレ

『ciao,fiore! 見たぜ〜』

ピピ、と耳元の電子音。続く男の声は貴女の協力者。
なんとも楽しそうな声は明らかな上機嫌。

『なんとも善き日、なんとも都合の良い日だ。
 良い花火が上がったな』

『あんたも良い顔してるけど大丈夫そ?』

#BlackAndWhiteMovie
(21) 2023/09/26(Tue) 22:37:02

【人】 黒眼鏡

>>20 ペネロペ

「はい、ただいまSi, subito.
 元上司に向かって何を言うんだい」

ばん、と扉を勝手に開けて、助手席に乗り込んでくる。

「ほんとありがてえな。
 そんじゃ、店まで行ってくれるか?」

騒音の中で低い声で笑いながら、ぽんぽんと肩を叩く。

「で、それ終わったらアジトに近づくなよ。
 ダヴィード拾って、どっか隠れてろ」
(22) 2023/09/26(Tue) 22:41:27

【人】 食虫花 フィオレ

>>21 ロメオ

「……まだ生きてた」
「……けど、これ以上は…」

人ごみの中を追いかけるだけで目立ってしまう。
それに、胸を撃ち抜いたのだ。時間の問題だろう。

「……大丈夫では、ないかも」

思ったよりも、負担が大きい。
ふらりと人ごみの中を歩いていく。

眩暈がする。吐き気が込み上げてくる。
すっきりすると、思っていたのに。

「悪いけど、車…用意しておいてくれる?」

#BlackAndWhiteMovie
(23) 2023/09/26(Tue) 22:48:13

【人】 Il Ritorno di Ulisse ペネロペ

>>22 黒眼鏡

「そりゃ大変、上司の教育が悪かったみたいだなあ?」

乗り込んでくるや否やのご挨拶には軽口で。
叩かれた肩はすぐに竦められた。

「ろくでもない事仕出かす気しかしねえ前フリだな。
 はいよ、しょうがねえな。一つ貸しな」

車を再び発進させれば、あなたの店まで最短距離で。
その後はちゃあんと指示通りに動くだろう。
(24) 2023/09/26(Tue) 22:52:05
ダヴィードは、落ち着く間もないまま車に詰め込まれた。無抵抗だった。
(a2) 2023/09/26(Tue) 22:55:06

【人】 黒眼鏡

>>24 ペネロペ

「お前もちゃんとダヴィード教育すんだぞ」

俺を反面教師にしてな、なんて言って笑う。

「そう、ちょっと喧嘩を売ろうと思ってね?
 ――貸しかあ。返せねえかもしれんから、あれだ。
 ルチアーノから取り立ててくれ」

──結局店まで運ばせたら、ボストンバッグを預かって、
 『おだちんな』といって現金をいくらか渡すだろう。



「なあ」
「ダヴィードのこと、よろしくな。マジで」

改めてそういう。わざわざ、念を押して。
(25) 2023/09/26(Tue) 22:56:04

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ

ぬるり、と。
口内に暖かく柔らかいものが滑り込む感覚。

常であれば不快でしかないのに
熱に浮かされた体には甘い刺激になってしまう。
しかし絡めようとすると、舌は逃げる。

「ゃ、め…っ…んんっ……」

貴方が咎めるように下肢を撫でるなら
やはり震えて、体は堪える為に強張るのが分かるだろうか。

瞳は蕩けそうになるけれど
やはり貴方を睨むのは止めない。
ほんの僅かに残った理性をかき集めて、堪えようとしている。

もし布越しにソコに触れられたならば
途端にその理性も瓦解するだろう。
昂り切った体に、その刺激は猛毒すぎるから。
(-4) 2023/09/26(Tue) 22:59:18

【人】 Il Ritorno di Ulisse ペネロペ

>>25 黒眼鏡

「は?
嫌だね。

 地獄の果てまで行っても取り立ててやるわ」

裏社会の人間など皆平等に地獄行き。そう思っている。
だから地獄まで行けば取り立てられる。簡単なお話だ。

「はいはい、言われるまでもねえよ。
 心配すんな、手前の犬くらいきっちり躾けてやらあ」

どん、とそう厚くもない胸を叩いて。
そんじゃあな、そう言ってドアは閉じられる。

きっと別れはずいぶんとあっさりとしたものだった。
(26) 2023/09/26(Tue) 23:06:58

【人】 corposant ロメオ

>>23 フィオレ

『おう、撃ててんだろ。
 ならいい、あんたは種を埋め込んだ訳だ』

『車ならもう用意してる。マップ送るからそこに行きな。
 お疲れさん。あんたは経験をした。
 冷たい水用意して待ってんぜ〜』

通信の切れる音、その直後に貴方の端末に通知が入る。
そこにあったマップ情報に、これが用意した車があるのだろう。

「アーハハ。そらキツイわ」

別の路地の影、ポニーテールにキャップ姿。
自分も行くか、と歩き出した。

あなたが車に着くころには、
運転席に足を組んで座っている事だろう。

#BlackAndWhiteMovie
(27) 2023/09/26(Tue) 23:14:35

【人】 黒眼鏡

>>26 ペネロペ

「しつっけぇやつだな〜〜」

アハハ、なんて笑いながら、バン、と扉を閉める。
そのまま硝子越しに、

「おう。
 車に気ぃつけろよ」

手を振って見送る。
──別れはあっさりとしたものだ。
どうせあいつなら、どうにかするだろと思っているから。
(28) 2023/09/26(Tue) 23:21:57

【魂】 花浅葱 エルヴィーノ

―――夢を見ている。
それはいつもの幼い頃の夢。

ルチアーノの両親が殺された現場を見たときのこと。
僕は息子同様に可愛がってくれる二人が大好きだった。
でも、不幸になった。


ルチアーノが突然居なくなってしまったときのこと。
僕はいつも一緒に遊んでいた彼が大好きだった。
でも、不幸になった。


ラーラが交通事故に遭って養育院から居なくなってしまったときのこと。
僕は彼女に初めての恋をしていた。
でも、不幸になった。


彼女が麻薬に手を出していることを知っていたのに。
何も言わなかったから。

僕が好きになる人はいつも、不幸になる。
(_0) 2023/09/26(Tue) 23:25:41

【魂】 花浅葱 エルヴィーノ

だから、死んでしまった二人へは何も出来ないけど、生きてる二人に幸を送りたい。
ラーラには、彼女に合う義足をプレゼントしたい。
彼女が施設を出ても、普通に生きていけるように。
生きてさえ来れば、いいから。

でも、ルチアには。
マフィアを抜けるのがだめなら、ルチアには何をしたらいいんだろう。

それが僕にはわからない。


これ以上、大事な人を作ったら。
みんな不幸になってしまうのに。


お願いだから、僕を残して行かないで。

僕は―――――――
(_1) 2023/09/26(Tue) 23:26:05

【人】 暗雲の陰に ニーノ


──天気予報は当たった。

晴天の元、数日ぶりに見た陽光は眩しい。
一応迎えが来るらしい、とは看守からの言伝。
家に戻った後のことを考えると些か気が重いような、そうでもないような。
とりあえずは待つしかないかと行き交う人々を眺めていた、時間。

見慣れた長身は視界の端に掠めればすぐに分かるもので、「ぁ」と声を発した。
自然足がそちらへと寄っていく、聞きたいことがあるんだ。
貴方の罪状は知っていて、それが到底許されないものだと理解していて、尚。
怒り、よりも悲しかった。されど罪を裁くのは己ではないから。

──夕暮れの公園、二人並んで食べたパン。
──声を上げて笑った表情、全てが落ち着いたらの先の話。

だから、手の届かぬ遠くに行ってしまう前に。
ヴィトーさん、いつもみたいに名を呼んで、その先を、


──パン。


距離は開いていた。まだ数メートル先。
それでも見えた。胸から。落ちる。血が。
……なんで?


背後に居るのは誰。目深に被ったキャップ。
でも見間違えるはずがない。横顔は。
……なんで?


#BlackAndWhiteMovie
(29) 2023/09/26(Tue) 23:26:22

【魂】 花浅葱 エルヴィーノ



―――いつもなら直ぐに覚める夢が、
       今日はいくら見ても、覚めることがない……
(_2) 2023/09/26(Tue) 23:27:19

【人】 暗雲の陰に ニーノ



「………………なん、で」


止まる足。
立ち尽くす間に二つの人影は遠ざかっていく。

パレードが横切っていく。
全ては足音の元に掻き消されてなかったことみたいに。

心臓がうるさい。
熱は下がったはずなのに頭がぐらついた。


なんで。



──それしか言わないな、って、誰かが言った声が蘇る。
でも、なあ、だって。

それしか言えないだろ、こんなの。


#BlackAndWhiteMovie
(30) 2023/09/26(Tue) 23:27:20

【人】 食虫花 フィオレ

>>27 ロメオ

ふらり、キャップで顔の隠れた女が車までたどり着く。
助手席……を通り過ぎ、後部座席に転がり込む。
そのまま丸まって、しばらく動かないだろう。

「………」

お水、と小さく呟いて。運転席の方に手を伸ばしている。

#BlackAndWhiteMovie
(31) 2023/09/26(Tue) 23:29:42

【秘】 路地の花 フィオレ → 幕の中で イレネオ

「っ、ぐ……」

地に身体が押し付けられる。
露出した肌に、転がった砂利が食い込んで眉を寄せた。
携帯には手を伸ばすものの、自由に動けるあなたにかなうわけもなく。
返して、と口では言うものの。きっとそれは聞き入れられないのだろう。
あなたの下から、女が睨みつけている。

「話すと、思ってるの……」
「何も話すことはないわ、あんたみたいな人に……!」

体重が掛けられたくらい何だ。そんなことで仲間を売ったりはしない。
気丈な態度の女は、簡単には屈しないだろう。
(-5) 2023/09/26(Tue) 23:44:27

【人】 corposant ロメオ

>>31 フィオレ

「おかえり〜。休みな〜」

人通りも少なく建物の影、表の賑わいは少し遠い。
ひっそりと停車している黒い乗用車は新しいものだった。
後部座席にはこれまた新品の白いクッションが置いてあるから、使うのだって自由だろう。

「慣れない事をするのは疲れるよな。色々」

はい、とペットボトルを渡す。

「で」
「どうだった?」

#BlackAndWhiteMovie
(32) 2023/09/26(Tue) 23:59:40

【人】 路地の花 フィオレ

>>32 ロメオ

置かれていたクッションに遠慮なく顔を埋めている。
キャップがはずれて、あなたと同じようにポニーテールにした髪があらわになった。

「……こんなもんか、って思っちゃった」

ペットボトルを受け取り、ふたを開けて。横になったまま口を付ける。
目を伏せてぽつりとつぶやいた。

「思ったより、ずっと……すっきりしない」
「あいつが、笑ったから…?」

脳裏に焼き付いて離れない。
あんな顔が出来るなら、どうしてあんなことをしたのか。
わからなくて、気持ちが悪いままだ。

#BlackAndWhiteMovie
(33) 2023/09/27(Wed) 0:35:41
村の更新日が延長されました。

村の更新日が延長されました。

【秘】 リヴィオ → 幕の中で イレネオ



珍しく舌打ちを鳴らしかけたのは多分、体調のせいだ。
代わりに深いため息を零し、首を緩く傾ける。

「……
していない
ことを認めろと?」

それは、子供に伝えるようにハッキリとした物言いだ。
ない事実を吐くことなど、
当たり前ながら出来るはずもない。

「…何も始まらないさ、イレネオ後輩くん
 やはり君は、少し、休暇を取るべきだ」

そして俺にも休暇を届けるべきだね。
あの固くて冷たい場所でも構わないから寝かせておくれ。
柔らかいブランケットを届けてくれても構わないよ?

また笑みを浮かべて、
君を真似るように自由な指先で己の膝を軽く叩いた。
(-6) 2023/09/27(Wed) 1:24:11

【人】 新芽 テオドロ

未来の事はいつか考えなくてはならないと知っていたが、
もう少し、泥のように眠っていたかった。

代わる代わる牢の前に現れる奴がいて、
ろくに襤褸に埋もれさせても貰えなかった気がする。

ああそう、だから己も腐らずに芽吹くべきなんだろう。

「───辞職願は保留、か」

事実とはそれでも各々の正義の前に曲解されるもので。
己の行動は、署長代理の所業を疑った勇気ある者のそれとして処理された。
後処理の為に駆り出す駒として、これ以上人員を減らしたくなかったというのが正直なところだろう。

漸く帰ってきた署長の目は。嫌になるほど正しい$Fをしていた。自分もまた、心の奥で嫌味を一つ二つ飛ばしながら酷く安堵したことを覚えている。

「くそったれのナルチーゾ。
 しわがれた爺になって夜道に怯えてろボケ野郎」

その矛先は、渦中の元代理様に向かっていって。
結局のところ、俺は警察に向いていたんだろうか。
それを教えてくれる人はきっといない。

向き合って、優しい言葉をかけてくれる奴だけがいる。
(34) 2023/09/27(Wed) 5:57:05
テオドロは、事が片付いたら、それでもやはり警察を辞めるつもりでいる。
(a3) 2023/09/27(Wed) 5:57:22

テオドロは、でも、それでも今はまだ警察であることには違いない。
(a4) 2023/09/27(Wed) 5:57:58

テオドロは、だから───
(a5) 2023/09/27(Wed) 5:58:06

【人】 新芽 テオドロ

ギプスと包帯にまみれた手指を引き摺るように。
それでも曲がることのない背筋が、
漫然と人混みをかき分けて歩いていた。

迎えに来るような人間に覚えはない。
人々の顔を一切見遣ることはなく、ただ足を進めていく。
当てもない、というのは少々正確ではなく。

心配をかけさせないために、この顔なんかを見たい奴らのために、暫し寄り道でもしてそれからどこに行くかを決めるつもりだった。順序が逆な気がするがまあいい。

そこまでなら、まあよかった。



───パン、


その音に、警鐘であるはずの声に、つい顔を向けてしまった。

何の冗談だと思う。否、それが冗談でないということは、
きっと人一倍知っていることだった。誰よりも、なんてのは恐れ多くて思ったりできなかったが。
故にホワイダニットを一瞬で理解する。凄腕の探偵でさえここまで早く答えを出せることもそうそうないだろう。

「…………」

ただ、自分は警察だ。

だから、知らないことにした・・・・・・・・・・
見なかったことにした、聞かなかったことにした。
全部は痛む身体と喧騒の中に紛れてしまったことにした。
#BlackAndWhiteMovie
(35) 2023/09/27(Wed) 6:18:35

【人】 新芽 テオドロ

法の下にある正義ではなく、
自分の中にある正義を迷いなく行使する。

分かっている。どれだけの理由を積んだとしても、
どれだけの感情を考慮したとしても、それが許されることではないのは。
いいことじゃないか、あいつを逮捕するチャンスがすぐに巡ってきたと囁くこの心の声は、自分を守るための棘で、決して本気じゃないもの。これもまた聞こえなかったふりをして、好きに言わせておいた。

「……まだ皿まで食ってないからな」


後悔しろ。俺をまだ飼い続けると決めた奴らめ。
いつか咲くだろう花はこんな一個人の横暴よりももっと根深く、奥底まで侵すのをその目で見ていろ。

警察には警察の規律があり、
マフィアにはマフィアの掟がある。
易々と破れば必ず身を滅ぼす、絶対不変の。

自分に残される最後の仕事は──その間を取り持つことだ。
もう二度と、全てを巻き込んだ諍いが起きないように。

それはきっと、
(36) 2023/09/27(Wed) 6:27:38

【置】 新芽 テオドロ


──間違いなく、ひとつの毒だ。
    ゆっくりと、弾みをつけて理を呑み込んでいくだろう。
(L0) 2023/09/27(Wed) 6:29:00
公開: 2023/09/27(Wed) 6:30:00