人狼物語 三日月国


246 幾星霜のメモワール

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【人】 栄枯 プリシラ

>>7 ダーレン

「花の魔女は、それ自体が一番強い花。
 何度踏みしめられてもどうってことないわ」

冗談で話を咲かせて、それから広場の中心に向かう。

「これまでの記憶や、これからのこと……
 時間に踏みにじられることはきっと、無いとは言えない。

 それでも、良い思い出を増やす事って、
 そんなに難しいことじゃないと思うの」

一歩一歩、歩を進める度に足取りは軽やかに、
踏み出すのに花びらのエフェクトがかかっていって。

中央、机も装飾もないよく均された地面の上、
そこで魔女の姿は一度蔦の中に覆われる。

#パーティ会場

(9) 2024/02/16(Fri) 15:48:45

【人】 栄枯 プリシラ

>>7 >>9 ダーレン

小粋な呪文も、変身バンクもここにはない。
でも、素敵な魔法だけは確かに世界に広がっている。

蕾がひらくように蔦が退けば、
やはりそこには花の魔女がおかしそうに笑っていた。

「あなたにも……少しでも、
 あたしの魔法を分けてあげられたらって思って」

鐘形の花弁をひっくり返したかのような白いドレスを纏い、
背中では祝福の証が堂々と光を放つ。
風を受けてはスカートが広がり、一足早い春の訪れのように。

「さあ──手を取って!
 あなたは魔女のパーティの立役者。
 上手な踊り方を、ここで教えてあげるっ!」

どんなに寒い時の流れの中だろうと、笑顔を咲かせる。
それはその女≠ェ、最も得意としている魔法だった。

#パーティ会場
(10) 2024/02/16(Fri) 15:50:48

【秘】 白昼夢 ファリエ → 寡黙 エミール

「やっぱり。
 お祭りも終わる頃だからそろそろかなって思っていました」

回り道をするような間をじっと待って、頷いたときに相槌を打つ。
その逡巡に込められた想いをまだ知らないけれど。
あなたのことだから脈絡もなく呼んだ訳ではないのだろうと踏んでいた。

ふっと浮かべた笑みはあの日張り付けた作り物ではない自然な笑み。
あなたが感じたように、憑き物が落ちたような様子は確かだった。
細めた瞳に舞う六花がそうさせるのかもしれない。

「……聖女様と?」

驚きに目をまんまるに開いて、明後日の方へちらり。
すぐに戻ってあなたを見た。

「どう思うと言われても、エミールがそう思ったなら間違っていないと思いますよ。
 あなたって……ほら、よく人の事を見てるから。
 こんなにたくさんの人の痣が光ったのもきっと寂しがりな所為だったのかもしれませんね」

否定も肯定もしない。
人差し指は口許で幾度か跳ねて、頬の横。

「私がどう思おうともう、何も変えられませんし。
 だからやっぱり、どうとも言えません。
 聖女様は聖女様。それだけ。そのままに思います」

「エミールは聖女様がそうだって思ったら、何か変わりましたか?」
(-10) 2024/02/16(Fri) 20:39:48

【秘】 掃除屋 ダーレン → 飄乎 シヴァ

>>-3

「良かったじゃねえか」
「寝不足解消で、いつもより落ち着けるようになるといいな」

生来のものであれば、変わりはしないだろうが。
そんな軽口をはさんで。
どんな呪いであったとしても、解けたのなら追求はしまい。
どうせ魔力のからっきしな自分ではどうしようもなかったろうし。

今度会った時にまた酒でも奢ってやるか、なんて思って。

「……あー」
「祭り。やるんだってよ。
 花の魔女様が準備してる。寝て、起きたら来いよ」

そんだけ。
祭りなんて、といったその口で。とは思うのだけど。
(-11) 2024/02/17(Sat) 0:23:56

【秘】 遊蕩 ディルク → 寡黙 エミール

>>-9 エミール

間違いなく、あの日に生きていた己にとってはいいことで。
この世界に反し幸福だと叫ぶ方が正しいのだろう…とは。

しかし、

しかし、それを迷いなしに吐き出すには、
ここでの生活が長すぎたのだろう、きっと。
元の世界の齢はとうに、超えてしまった。


「……なにそれ、」

「そんなの…、……当たり前の話だろ」
「得るかどうかじゃない。…元に戻れるかどうかだった」

それで、元に戻ってどうするか。
どの瞬間に始まって、終わるのか。続くのか。
知りはしないが、そうなることが本来は自然で。

分かっているのに、やはり迷うのは。

「…別に、少しだけだよ」
「……楽しい時間は確かに、あったし」

1人と長く交流が続いたり、
とある人間のこれからを見てみたかったり。
自分でも意外な感情が確かに、そこにあった。

…もっと、虚ろであれば楽でいられたろうに。
(-12) 2024/02/17(Sat) 0:28:18

【人】 掃除屋 ダーレン

>>9 >>10 プリシラ
「………」

愛した女が死んでから、ずっと。
自分はこれから幸せになる資格はない、そんなことは出来ないと思っていた。
時間を置いても、その気持ちは消えることなく。
今この時まで、膨らんでいたものではあったのだけれど。

「おまえほどの魔女がそう言うなら、そうなのかもな」

目の前で鮮やかに咲く花を見ていると。
信じてもいいと、思えるのだ。

もう、貰ってるよ。なんて言葉にはしなくとも。
輝くようなドレスを身に纏うあなたを見る目が細まって、自然と口元が弧を描く。

パーティ用のタキシードはなくとも、表情だけはパーティを楽しむようなそれに見えるだろうか。

「お優しくて偉大な魔女に、俺からの贈り物だ。
 オレンジには白が映えると言ったが───魔女には黒も良く映えるだろ」

黒いカラーと、ガーベラの花を三つ編みにそっと挿し込んだ。
あの時のリンドウが残っているのなら、白の傍に黒が並ぶ形になっただろう。


そうしてから、改めてあなたの手を取るのだ。
もう遠慮も、躊躇も見せなかった。

#パーティ会場
(11) 2024/02/17(Sat) 4:23:58

【秘】 寡黙 エミール → 白昼夢 ファリエ

>>-10 ファリエ

「いや……何も変わらない。
 会ったとはいっても、全部夢だったと言われてもおかしくないし……顔はどうしたって見えなかった」

あなたの問に、軽く首を振った。

顔は見ることは出来なかったが、それでいいと思ったのだ。
自分は聖女に力を与えられたし、願いを叶えてもらえる。
所謂お気に入りの一人といったところなんだろう。

あの時言葉をかわしたのが本当は聖女じゃなかったとしても、全てが只の作り話だと思われても構わない。
大事なのは、夢の出来事も全て含めて、答えを決めたということだけ。

その、答えは―――

「実は……俺、死んだかもしれない両親に会えるんだよ」
「その……資格がある」

「でも、それを受けちまったら……アンタにも、子どもたちにも、二度と会えない」

遠い遠い場所に、行ってしまうから。

言い方は少し抽象的になってしまったが、意図はきっと伝わるだろう。
あなたの反応を伺うように、じっとその瞳を見つめて返した。
(-13) 2024/02/17(Sat) 20:07:53

【人】 飄乎 シヴァ

>>8 プリシラ

 どんな悪意に触れたんだか。彼はそれをあなたには話しておきたいと考えている。そうする責任があると思う程度には、あなたには心を砕いてもらった。
 が、説明しようとすると長くなるし、この華やかな空気にそぐわない話をすることになるから、それ自体は遠くない内にまた折を見て話されるのだろう。


「隠してたのとか怒られに来たとこあるンに全然気配もないし解決を喜ばれているのが100で俺ちゃん浄化されて溶けそ、
 
あーーー眩し〜〜〜〜!!!


 黒眼鏡越しでも眩しさに目を焼かれる真似を大袈裟にして。それからよいしょと向き直る。

「まぁそうね、
 落ちて落ちての底はあるって思うよ俺ちゃんも。
 今回の腕輪周りの色々って大分底寄りだったと思うワ」

 これで今彼は本調子ではないが、実際その通り底から上がって来てる気概でいる。絶望感は全くない。今に帰れなかったのだって、悪いことだらけではないのだ。


「うん。こうしてちょっと足伸ばして来られるところに
 いる内は見逃さねェ気でいてるねプリシラ嬢の活躍」

 絶対見逃さないと言えないあたりは、変わらないところは変わらない。それでも彼なりに真摯に言葉を返した。


#パーティ会場
(12) 2024/02/17(Sat) 23:42:13

【人】 飄乎 シヴァ

>>8>>12 プリシラ

 振り向くあなたの笑顔に背の光。誰が見ても、天に祝福されし乙女の姿だと言えよう。

「…なんだろね、実際そうなンけど
 ホントに天から祝福されたお人って感じ。
 お綺麗ですよ大魔女様」

 その姿を気の抜けた笑顔で見やって。聖女様や町の人々だけでなく、彼もまた、あなたを心から祝福していたのだった。
 ところでプリシラ嬢って見た目通りの年齢?なんて続けて、それは流石に物申されていたかもしれない。


#パーティ会場
(13) 2024/02/17(Sat) 23:42:40

【秘】 飄乎 シヴァ → 掃除屋 ダーレン

>>-11

「前は寝不足じゃなかったから寝不足治ったら
 ソレはもういつも通りに戻るだけじゃん??」

 通信の向こうでも普段通りにオーバーにリアクションをしている光景が浮かぶような声の勢いだ。

「あ、魔女様のヤツ招待状割とさっき気付いてて
 間に合わんか思ってたや、真夜中でもやってそォ〜?
 ちょっち顔出すンくらいはするかな」

「てか全然他のコト言われるンか思ってたよ俺ちゃん。
 ソレ兄貴が元から言うの考えてたご用事ってコトに
 しちゃっていいの? 俺ちゃん今が特別親切なだけだから、
 あとはたぶんあんまり聞かねェよ?」

 ほ〜〜ら何かあるなら今の内〜〜♪、なんて囃し立てている。本当にお酒入っていないんですよね?
 ふざけているようだが、あなたが何を言うにせよ重くとらえすぎなくていいという、彼なりの意思表示だ。
(-14) 2024/02/17(Sat) 23:43:33

【秘】 宝石集め カリナ → 仕立て屋 エリー

>>6:-87

「……ん? あら、そう。
 長い髪なんだから男でも女でも似合うわよ」

はて、もしかしてと。
なにかまだ大切なことを気づけていない気がすると首を傾げたが、それが自分から思い当たるのはもう少しあとになりそうで。

「情報屋らしいのは間違いないかも。
 商売は手探りで物騒なことは不得意だったから。
 だから色々大変だったのだけど……」

「え、パートナー?」

「きゅ、急にそんな事言われても。
 嫌ではないけど気恥ずかしいわ!
 告白なんて言葉使うからびっくりしたじゃな、」

同じ目的を持った仲間がいて、それを目指すことは幸福だ。
それでも、ほんの少しこの世界に後ろ髪を引かれるような気持ちは残っていて。帰りたいこの気持ちがいつ何かで上回るかわからないから。

「えーと、その、協力はするわ。
 私もあなたの助けになりたいし世界を渡る方法は探したいから。
 でも他にも当てがあるし、二人きりじゃなくて済むかも、案外早く早く見つかるかもしれないし遅いかも」

(-15) 2024/02/18(Sun) 1:25:53

【秘】 宝石集め カリナ → 仕立て屋 エリー

もしかしたら一生。
この未練がなくなる日は訪れないのかもしれない。

「だから」
「利益も忘れて気を抜く時間をあげる仲になってあげるわ」

必ず帰りたいと根を詰めてばかりでは互いに辛いだろう。
こうしてのんびり話したり、あなたに服を見繕ってもらったり、きっと短くはないこの世界を少しでも憂いなく過ごせるようにと。

「ありがとうエリー、是非これからも頼りにさせて?」
(-16) 2024/02/18(Sun) 1:26:50

【秘】 寡黙 エミール → 遊蕩 ディルク

>>-12 ディルク

「まぁ……流石に全部そのままってわけじゃないとは思うんだけどな」

死んだ体に戻りましたなんて言われてもお粗末な話しだ。
自分の場合、家族も皆一緒に乗っていた10歳の体にだ。
そこに24になった意識のまま戻って、天涯孤独になってしまったとしたら……。
そう考えるとゾッとするものがある。
彼らの無事を祈っているけれど、無事でない可能性が限りなく高い。
そんな事故だった。

「だけど、それだけじゃないんだ。
 迷うのは、それだけじゃない……」

目に浮かぶのは、これまで関わってきた人たち。
あの日掴んだ物を、離したくないと思ってしまった。

「俺も楽しい時間が、あった。
 ここに残して消えたくない……そう思う自分は、薄情なのかどうか……随分考えた」

何度もごめんなさいと、つぶやいた。
(-17) 2024/02/18(Sun) 1:46:50

【秘】 白昼夢 ファリエ → 寡黙 エミール

>>-13

「そうですか……」

聖女の事をどう思っているか。
痣を持つ者達はそれぞれに想いを抱えているだろう。
帰りたいと願う心と同じように、帰らないでと願う心もある。

それをあなたが知っているのかは分からないけれど。
帰れなくなった転生者は少なからず彼女を疎んでいるのではないだろうか、と。
己の経験に基づいて思ってしまったものだから、あなたが抱える元の気持ちがどうであるかに掛かっていた。
それはあなたの答えとして聞けるだろう。

「あなたが天秤にかけられなかったのはその二つだったんですね。
 こういう時優しいって言うんでしょうか?
 だってエミールの両親は代わりが居ないでしょう。
 孤児院の
子供達
はそうじゃない。
 一緒に遊んだあなたならよく知っているように、みんな何処にでもいる普通の人間ですよ」

そこには女自身も含まれていた。
しかし、ファリエにとっては数少ない知人であり、この祭りに際して関わった時間が無為だったと言いたいのではない。
単純な勘定。どちらがより特別かという、簡単な計算。
展示物には触れてはならないのと同じ。だから手を後ろに回して客観的に述べる。

「だから……だから、もったいぶらないで言っちゃってください。
 あなたが何を手に入れて何を手放そうと恨んだりしませんから」
行かないで、なんて。特別でもないのに口にできない。
(-18) 2024/02/18(Sun) 10:05:47

【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ

>>6:-89 >>6:-90

「……そ」

自分ともう一人を色で分けてみているあなたは、いつかの奇想天外な未来を平気そうに言っている。

「なによそのおとぎ話みたいないい方。
 普通じゃないのわかってるくせに。
 私たちが仲が悪かったらどうするのよ、後先考えないっていうか……変な人」

「言いたいことはわかったわよ、提案自体もおかしくないんじゃない? たぶんね」

それら全ての解決ではなく、大事なことを後回しにするような不可思議な案だ。
帰れたら一番いいのに、別のことなど優先する時間なんてないだろうに気を配ってくれるのは何故だろう。

勿論、あなたは楽でもないだろうに。これは準備とかの意味でだが。

(-20) 2024/02/18(Sun) 13:14:55

【独】 宝石集め カリナ

自分の意識や好み色々なものがこの体の記憶と違うことがわかって数日。

私はこの体の持ち主にすべての意識と記憶を与えようとしていた。
うまくやると思ったわ、この体の子には違う人生を送っていた記憶がある人間として前向きに過ごしてもらうの。

未練もなく、"正しく未来"を見て、帰りたい世界はここだと言えるようなそんなカリナになろうとしていたのに。

「私間違ってなかったと思うのに」


大切な友達や家族の顔が思い浮かぶ、それは自分のもので他人のものであるような感覚と常にある。

素直に享受することができないのならこの違和感を消してしまえば良い。
記憶の整理をすることに躊躇をしていなかったからこそ驚いて、シヴァの提案には驚いてまるで自分がカリナであっていいのかと思ってしまった。


死ぬつもりなんてなかった、まだ帰りたい気持ちは残ってる。だからその時まで眠って耐えて、優しい時間が訪れるのを待とうとしていたの。
大丈夫、いつかのわたしは帰れる。
信じてやまなかったのに突然叩き起こされてしまうのだもの、本当に困ったものね。
(-19) 2024/02/18(Sun) 13:16:01

【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ

こんな現実とは思えないような遠く離れた空の下。
物語をかたどったようなこんな世界で、本当の私をちゃんと見てくれる人ができるというのならどんなにいいことか。

思わなかったこともない、なのにこんなに簡単に言いのけられるとちょっと拍子抜け。
これがゲームのやりこみ度の違いというものなのかしらね。

「まったく。これから大変になるわね、シヴァ」

その普通がどれほどのものかわかっていないでしょう。
作った物を褒められたときも、大切にされたことも、口に出してもいない心を掴まれた瞬間も。

「ちょっと外に行きたくなってきた。
 ついでに前金として食事買ってきてあげる。
 それまで一眠りしていなさい、あなた思ったより弱いんだから」

ベッドから立ち上がって背を向ければ部屋の扉までまっすぐ向かっていく。
あなたの腕輪をくるりと指で回しながら口元を緩ませて、交じるのは呆れを含んだ楽しげな音だ。

「まだまだ解決することはたくさんだし。
 これからも死なないように手伝ってあげるよ」

嫌な気分でも思い出す顔に一人が浮かぶこの気持ちかんて、絶対にあなたにはわからないんだわ。
(-21) 2024/02/18(Sun) 13:28:57

【独】 飄乎 シヴァ

/*>>-21 #m_カリナ #m_シヴァ
わらうなかわいいねありがとう。こいつ気付くことは気付くけど察しは悪いからマジそうなると思うわ。自分が思い付いたので納得できるやつにさっさと結論付けて後は考えない傾向にある。だってそれで納得しちゃったんだもん。
ここまで問題なく生きてこられたの正直運がいいと思うよ。今回みたいになんか踏んだ時は当然相応のなにかはあるけど、基本的な天運はいいとおもうこのシヴァってやつ。
(-22) 2024/02/18(Sun) 13:47:45

【秘】 遊蕩 ディルク → 寡黙 エミール

>>-17 エミール

「…全部そのままの方が幸せかもね」

独りになるくらいなら、いっそ…と。
そう願わずにはいられない状況の人間もいるのかも。
それこそ、貴方のような。


貴方の告白を黙って聞きながら、
街の喧騒をどこか遠くのもののように感じて。

「…別に、薄情とは言えないでしょ。
 ここで育んできたものがあった。それだけの話」

それを罪だと呼ぶ人間はきっといない。
だから、苦しむ必要はない…のだと思う。
それでも本人からすれば考えることをやめられないだろうが。

「……それで、結局どうするの」

「選択、決められそう?」
「後悔少なめで、さ」
(-23) 2024/02/18(Sun) 14:53:13

【秘】 仕立て屋 エリー → 宝石集め カリナ

>>-15 >>-16
「そういうのじゃなくて……まぁいっか。
 それじゃあこれからはカリナの物騒なこと担当で。
 って、やらない方がいいんだろうけどさ」

自分の気恥ずかしさを隠すために、冗句を交えて。

「他の人も協力してくれるなら確かに早そうでいいね。
 早ければ嬉しいけどまぁ……」
(-24) 2024/02/18(Sun) 19:43:11

【秘】 仕立て屋 エリー → 宝石集め カリナ

「遅くても、カリナがそう言ってくれるなら我慢できるかも。
 気を抜いて、曝け出せる仲になってくれるならさ」

そんなに早く帰られるとは思っていない。
けれど、こうして仲良く楽しく過ごせる相手がいると、自分を苛むモノをいくらか軽くしてくれそうだ。
末永く……なるかはともかく、帰る、あるいはここで生きると決意するまでは。
少なくとも、とてもとても大切な仲になることだろう。

「任せてカリナ。僕も頼りにしてる。
 これからよろしくね、改めて」

と、あなたに手を差し出した。
男にしては随分と細く華奢な手を。
(-25) 2024/02/18(Sun) 19:55:50

【秘】 寡黙 エミール → 白昼夢 ファリエ

>>-18 ファリエ

「……俺は別に優しくない。
 ずっと自分勝手に生きてきたからな。何にも固執しないようにして、いつでも今を捨てれるように」

けれどもう。
ここで過ごした年月は、元の世界で生きていた10年を優に超えてしまった。
どんなに無関心でいようとしても、出来てしまった執着を簡単に捨てることはもうできなくて。

自重するように嘲笑う。
何かを捨ててしまう時、胸は痛むけれど。
自分にとって、いま大事なのは。
産んで愛してくれた両親よりも、これからも手を伸ばしてやりたいと思う人たちのこと。

「聖女も、聖女の祝福も関係ない。
 祝われようが残念がられようがどうでもいい」

また会う事があるならば、その時はもう少し穏やかな会話をしてみたいとは思う。
別に、あの聖女のことが嫌いではなかった。
それよりも特別なものが、あるだけの話し。

(-26) 2024/02/18(Sun) 20:55:32

【秘】 寡黙 エミール → 白昼夢 ファリエ

>>-18>>-26 ファリエ

いつも、何も口にしないまま生きていた。
だけど大事なことは、言葉にしなければ伝わらない。
そうやって失敗したことは、確かにあって。
その度に感じたこの胸の苦しさを、どう言葉にすれば、貴方に伝わるだろう。

視線を落として、降り注ぐ六花の奥にある済んだ瞳を見つめた。
はく、と息を吸って、吐いて、もう一度。

「ただ俺は……ここが好きだ」
「……一緒に居るなら、……アンタが良い」


少し声のトーンが落ちてしまったが、これが答え。
自分自身で考えて決めたこと。
男が選び取れるのは、ひとつだけ。

(-27) 2024/02/18(Sun) 20:59:30

【秘】 寡黙 エミール → 白昼夢 ファリエ

>>-18>>-26>>-27 ファリエ


「だから……、ファリエ」
「この世界のきれいな物を、……俺と一緒に見に行こう」


――俺は、あの世界には帰らない。
(-28) 2024/02/18(Sun) 21:01:27

【秘】 寡黙 エミール → 遊蕩 ディルク

>>-23 ディルク

「あぁ……どっちをとっても後悔するなら」
「今俺が、何に手を伸ばしたいのかで考えることにした」

執着しないようにしてても、過ごしたこの14年で積み重ねてきた愛着を捨てることはもう出来ない。
両親も、妹も大事だけれど。
今、手を伸ばしたいと思える人が、ここに居るから……。

「……考えた結果、……帰らないことにした」
「俺に選べるのは、どちらか一つだけだから……」

この答えが、貴方の判断の助けになるかはわからないけれど。
繋がった魂の色が伝わると良いかなと思うのだ。
(-29) 2024/02/18(Sun) 21:17:21

【秘】 遊蕩 ディルク → 寡黙 エミール

>>-29 エミール

「……そっか、」

結局、答えに迷うのは自分のみかもしれない。
決意の色が見えたから、眩しくてつい目を逸らした。

「…うん、いいと思うよ」
「少なくとも僕は、その決断を否定しない」

貴方が少し、羨ましく思えるくらいだ。
手を伸ばしたいと思えるほどの誰かが、傍にいる。
それはきっと生きていく中で素敵なこと。

己が、得ようとはしなかったもの。

「…同じ境遇の人間の話が聞けて良かったよ。
 それじゃ僕は、時間めいっぱい悩むとするかな」

そういって、貴方の隣から身を翻し、
いつかのように街の喧騒から離れていこうとする。

この別れが一時となるか、永遠となるか。
それを知るのは未来の話となるだろう。
(-30) 2024/02/18(Sun) 21:52:19

【秘】 寡黙 エミール → 遊蕩 ディルク

>>-30 ディルク

「……あのさディルク

今この瞬間、ふと。
名前を呼ぶ勇気を、持ちたいと思った。

この世界に留まる決意が、出来たから。

「……沢山、後悔しよう。
 俺達には、その権利がある」

去ろうとする者に手を伸ばすことを、貴方はあまり望まないかもしれないけれど。
でも、また会えるなら。

「……また会おう」

理解っている。
選択によっては、二度と会えない可能性があることを。
それでも、貴方が変わっていくその様を見られたらと願うのだ。

男は見つめ続けた。
貴方の背が喧騒を抜けて、見えなくなるまで。
(-31) 2024/02/18(Sun) 22:05:46

【独】 遊蕩 ディルク

街から足を遠のけて、森の中。

いつものようにキャンディを口に含み、
ころころと音を鳴らし転がして。
自由に飛ぶ蟲達を眺め溜息吐き出す。

「……未練、はないんだよね」

どちらの世界にも。
男の帰りたい理由は些細で、誰よりもきっと小さい。
ここにいたい理由もまた、同じ些細かもしれないが。

「生きるって難しいや」

のらりくらりと風任せのように生きてきた罰だろうか。
兄を追うことを止め、楽に生きてきた罰だろうか。

何にしても、選択の権利を得るべきは己ではなかった。
もしも、彼ら痣持ち皆がそうであるとするのなら。
(-32) 2024/02/18(Sun) 22:40:47
ディルクは、2つの選択に迷っている。
(a0) 2024/02/18(Sun) 22:41:22

ディルクは、2つの人生に迷っている。
(a1) 2024/02/18(Sun) 22:41:40

【独】 遊蕩 ディルク

またと、次を願うような言葉。
選択を終え、前を向こうとしているものの言葉。

それを思い返して、背後の木に背を預ける。

「もっと、上手く生きられたらな」

それこそ空っぽであれば、迷いなく元を選べたのに。
どちらも確かに、男の人生で。
迷いなくあれというには、長くここに居すぎた。

「…カリナちゃんに旅の意味、ちゃんと伝えてないし」

言えない理由があるからこそではあるものの、
この迷いを知ればなんと言われるか。

考えて、思わず苦笑が浮かんでしまった。

「…これならいっそ、」
(-33) 2024/02/18(Sun) 23:02:38

【独】 遊蕩 ディルク


「――別の選択を、」
(-34) 2024/02/18(Sun) 23:05:12