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【秘】 pasticciona アリーチェ → オネエ ヴィットーレ時間を逆算する。 私が声をかけても不審がらず変わってくれる人。 それは友人であったり、サボれるなら 安易にサボりに手を伸ばす面倒臭がり屋だったり。 この個性豊かな警察署では、 それらが交差する時間は絶対にある。 そう思って、アリーチェは行動に移った。 幸い、最近は不思議な諜報の力もある。 普段自分で調べるだけでは確実に痕跡を残してしまって いただろうが、あの力を使った今、 まだ行いがバレた様子もない。 「私見てるから、休憩しておいでよ」 なんて緩やかにいつもお菓子を渡していた仲のいい子を見送った。 サボりたくて仕方ない彼に、あたかも丁度 通りかかったかのように演技をしてから、こちらも代わって貰い。 こうして、貴方の牢に監視がほとんどつかない状態が少しの間確保できた。 あの不思議な力のおかげだろうか、気配も通常より研ぎ澄まされ、 少し、おかしいくらいにそれはうまくいって。 「──トーレ、」 「ヴィットーレ、だいじょうぶ?」 焦燥感を滲ませた貴方を気遣う声が聞こえる。 通常の面会とは明らかに違うのは、その声が牢の向こうから聞こえてくる事だ。 とても合法な手段で行ったとは思えない"面会"に他ならない。 (-444) 2023/09/19(Tue) 20:39:05 |
【秘】 黒眼鏡 → 幕の中で イレネオ獣のように笑うあなたの顔を、言葉を、 なんだか眩しそうに見やる。 あるいは、腫れた瞼に塞がれつつある視界が狭苦しくて、 そうなったのかもしれないが。 だがそれも、真面目ぶった笑みの中にすう、と消える。 「企んでいるっつうか、 まぁ、ほぼ終わったっつうか」 だけどなあ、と眉を顰める。 もうちょいかな、なんて首をひねり。 「──ああ、そーうだ、アリソン。 アリソン・カンパネッロ。 取締法、あいつのおかげでできたんだろ。 感謝の言葉のひとつくらい、言ってみたらどうだ」 ぱ、と。またわざとらしい笑みを――随分不格好だったが――浮かべて、 目の前のあなたに提案した。 (-445) 2023/09/19(Tue) 20:40:21 |
【念】 口に金貨を ルチアーノその電話から届いた連絡で男は固まり動かなくなる。 そうして次に息を吐くころには怒りの形相になっていた。 『……の奴から定期連絡がなくなりました』 『電波が傍受されてる可能性が』 『あの時と同じ場所から、これは警――』 「Cavolo!! あんのクソッタレ……!」 床に携帯を投げつけそうになったのを抑え息を整えた。 貴方は男慣れをしていないと言っていたのに、ここで声を荒げるのも良くない。 「……悪いなお嬢さん、少々仕事に不手際があったみたいだ。 実は俺は人気者なんだ、お陰で随分ご執心なお客様が居てなあ。 部下が数人連絡がつかなくなった、 警察を嗅ぎ回ってるのがバレたんだろう」 運が悪かった、と。それにしても悪いことは重なるものだ。 「今日中にこの場所を移動できるか? そうだなあ……三日月島まで行けとは言わんが」 と適当なホテルの場所を言いながら貴方とは視線を合わせない。 (!21) 2023/09/19(Tue) 20:47:01 |
【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ「俺もそのつもりだったんだがね、なってみるとこれが… もう若くはないなあ、といつも思うが」 「マフィアは悪党だが、見習うこと自体はいいことさ。 ──マ、反面教師にしておくのが一番だけど」 うむう、と唸るように頭をかく仕草も、 あなたを諭すんだかマフィアを腐すんだかわからない言葉も、 男が行えばとても自然で――きっとそういう顔を身につけるために、 彼の人生があったのだろう。 そしてその横顔は、そうした言葉を素直に言えるあなたを 眩しそうにちらりと見て。 「神に愛があるのなら、 本物の愛を、 人生をかけるにたるものを祝福なさるはずだ。 ──教会できくそれが、愛のことでいいならね」 男の顔がふい、とあがる。 その顔は共同墓地を囲む柵と木々の向こう、 教会の鐘楼を見上げていた。 「いいや、そうだな。 同じ愛なんかなくて、 そいつにとって最も大事なことは、 そいつにしかわからない」 (1/2) (-446) 2023/09/19(Tue) 20:48:59 |
【念】 口に金貨を ルチアーノ「狙われてるのは俺だ。 その上次の執行対象にも上がってるらしくて中々笑えん。 主催の方は他の候補者もいる、後回しの可能性はあるが…… しばらく顔を合わせん方がいいよなあ?」 貴方を一人にさせてしまうことにひどい罪悪感があった。 本当は今日までのように会話は少なくとも顔を確認したくあるのだ。 それでも、仕方ないことだってある。 だからかその言葉はこれまでで一番静かに、 わかりやすく哀愁を帯びて落とされた。男は存外正直者だ。 (!22) 2023/09/19(Tue) 20:49:06 |
【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェあなたの動揺には、気が付いていただろう。 それでもあなたが"アリソン"に祈りをささげる間、 彼はずっと、鐘を見上げていた。 (2/2) (-447) 2023/09/19(Tue) 20:49:50 |
黒眼鏡は、それのことばかり考えている。 (c10) 2023/09/19(Tue) 20:50:46 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 口に金貨を ルチアーノ「……あいつの親は、サツの撃った流れ弾で死んだ。 その後も引き取られた先で散々な扱いを受けて、 保護者がアレさん達にシメられて漸くこっちに転がり込んだ」 彼の面倒をこの男が見る事になった経緯には、 この男の父も関わっている。 だから父伝いに、或いは自分で、それらを知る事は容易にできる。 彼がマフィアに恩義を感じている事も。 「あいつももう自分で考えて動ける歳だ。 ある程度は…手前の親がどうして死んだのかだって。 調べる事だってできるだろう。」 「知っているとしたら、少なくとも身内は売らねえだろうよ」 少なくとも、自らの意思では。 それが彼が裏切者ではないと判断できるもう一つの理由。 (-449) 2023/09/19(Tue) 20:50:54 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 口に金貨を ルチアーノ「…ヴィットーレちゃんか」 その名前はまさに今日姿を消した人物のものだった。 そこに何の思惑があったかは、今は推し測る事もできない。 「俺から見ても連中から名前の出た手前らと ロメオ、フィオレは『違う』な。他はグレーだが…… 俺としちゃ遺言よか生きて働いて欲しいもんだがね」 「おう、その意気で気張れよ。 ボスが戻ってくる前に連中解体して機能不全にしてやれ」 無理難題を言う。 とはいえ現状こちらに取れる手段と言えば持久戦かのどちらかだ。 ある程度的が絞れている現状、それも多少は現実的だろう。 (-450) 2023/09/19(Tue) 20:51:47 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 幕の中で イレネオ無理やり座らされて、痛いわねぇ…!なんて 立ち去る係員たちにヤジを飛ばす。 ふん、と正面に向き直れば、貴方と目が合う。 「あら、アタシお酒を飲んでも吐いたりしないタイプなの。 こう見えても結構酒豪なのよ♡」 にこり、先ほどの憔悴した顔とは一変、 余裕ありげに笑みを浮かべる。 仮面を被る覚悟を決めた証。 「言ってる意味がよくわからないわ。 アタシは場末のバーを営むただの可憐なオネエなの。 いい加減ここから出してもらえない?」 (-452) 2023/09/19(Tue) 20:57:38 |
【秘】 うたかたの ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ「…ふふ、はあーい。」 残念がる様子は見せず、かすかに甘い声。 どちらかというと、今が通話で残念な側だ。 そこまで言う顔は、すこし、とても、見たかった。 「…それじゃあ、」 「ミネ」 「 またね 。」次に電話ができる日がいつだかなんてわからない。 だからその声に寂寥が乗るのは多分仕方がない。 そうっとマイク口に口を寄せた。 愛しいあたしの王子様。どうか何もなく、無事でいて。 (-454) 2023/09/19(Tue) 21:01:14 |
【秘】 徒花 テオドロ → 月桂樹の下で ニコロ「じゃあ俺は謝りません」 だって、こちらは謝る理由がないのだから。 一度開き直れば後ろめたさは全部失って。 「とはいえ……こちとら、あんたの背中を見て育ってますから。 やりようによっては学んでしまうかもしれませんね」 そうして軽い釘を刺しておく。 向かう道は一度離れていても、此方はやはり背を見せない。 何故なら兄貴分の背中を見てばかりいるものだから。 (-455) 2023/09/19(Tue) 21:02:04 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ甘えるように凭れかかろうとする貴方を、男が咎めることはない。どころかむしろ引き寄せさえする。貴方を虐げる者から護ろうとするように、自分の身で遮った。 身内に甘い男だ。貴方はこれにとって身内だった。 抱えた身体の熱さに眉間の皺が深くなる。 そうだよ、と答えれば、瞳はまた後ろに向いた。 「体調を崩しています。療養が先では。」 「しかし被疑者だ。甘い顔を見せるな」 「だからって……それにニーノは刑事ですよ。もう少し……」 「自白次第で元巡査になる。勘違いするなよ、嫌疑がかけられている点でこいつも同じだ」 「お前が出来ないと言うならほかに回るまでのこと」 「……」 やり取りのどこまでを貴方の耳が拾っていたかは分からない。 しかし結局、引き下がったのは男の方だった。 片手で貴方を支え、もう片手で椅子を引いて座らせる。 これでいいだろうとばかりに目をやれば、納得したように足音は遠ざかっていくはずだ。 (-456) 2023/09/19(Tue) 21:06:10 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → pasticciona アリーチェ策略と、力と、少しの幸運と。 様々なものが交差して、檻までの道が開ける。 とはいえ、ここに来るだけがゴールではない。 話して、君が誰にも怪しまれずに帰れること。 それがゴールだ。そう考えると、話せる時間はそこまで長くはないだろう。 「……あら、アリーチェ…………? だめじゃない、こんなとこに来ちゃ………」 檻の中からは、かなり憔悴したような声が響いてくる。 檻の中に姿は見えない。 恐らくは、奥の方にある膨らんだ寝具の中にいるのだろう。 「なにか、無茶をしてここまで来たの? もう……貴方に何かあったらどうするの。」 自分を大切にしないとだめよ、と軽くお叱りをする ヴィットーレは、しかし寝具の中からは出てこない。 薄暗くてわかりにくいものの、牢屋の床や寝具には血の跡が 点々と落ちている。まだ赤みがかった、新鮮な血だ。 「……孤児院の子達には、伝えてくれた?」 そのまま、世間話でもするように会話を続ける。 (-457) 2023/09/19(Tue) 21:07:07 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ「……もう危険な目に遭う覚悟はできてるさ。 こうして連絡してしまった時点でな」 間違って後悔の色を混ぜた声にならぬよう最大の配慮をしつつ、その場所へ向かうと返事をすれば短い応答の末通信を切った。 声は震えてなかったか、俺のせいだと言うのも烏滸がましい。 今から会う相手には自分の事情など一切関係ないのだ。 だから引き締めなければいけないというのに、緊張で普段通りはできそうになかった。 「お人好しの馬鹿野郎と思われたほうが気が楽か?」 一体何様のつもりで俺はと電話の向こうにいた主のことを考える。 心は処刑台に向かう気分でその待ち合わせ場所に向かっていった。 勿論誰にも知らせず嗅ぎ付けられないように、行き場所の情報は徹底して隠しておいて。 (-458) 2023/09/19(Tue) 21:10:18 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード「なんか……背後に立たれるのが嫌、みたいな。 オレホラーは全然何でもないんだけど」 「ちゃんと身を守ってないと嫌みたいなのに近いのかね。 恥ずかし〜……」 例えば背中を叩かれれば大げさにびっくりするだろうし、 誰かに背中を見せないように、 アジトの居場所はいつも端っこだ。 誰かが背後に立てばすぐに振り向く。 ロメオのいつもの様子はそんなような感じだ。 貴方がそれに気づいているかは分からないが。 押せば鳴ると分かれば「アハハ」ともう一回押した。 よくない。 寝室へと通されれば「広……」とつぶやきを漏らした。 シンプルな内装も相まってすっきりとして見える。 「すごいな。ベッドもでかいし」 「オレよりいい家じゃん。妬ける〜」 (-459) 2023/09/19(Tue) 21:18:11 |
【教】 コピーキャット ペネロペ「んあ、いやルチアーノだよ。愛称。 猫か酒場ねえ……ま、間違いではないわな」 「俺達が向こうの立場でもそうしただろ。 念には念を入れて損は無いってね どうしても後手に回らざるを得ないのもままならん所だ」 カクテルがテーブルに置かれれば、 遠慮なく一口、グラスを傾けて。 「有能だと思われれば単純に仕事が増えるしな。 そう思われて良い事なんて少ねえよ」 少なくとも、周囲の信頼は得られるのだろうが。 それと同時に厄介事も舞い込む事になるだろう。 それをこの男は厭っている。 (/9) 2023/09/19(Tue) 21:19:22 |
【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡「それも吐いた方がいい。」 随分冷えた声で話すものだ。先程までの盛りが嘘のよう。 貴方の首元を揺すれば頭も揺れるだろうか。ごづ、と鈍く音を立てて床にぶつかるだろうか。 「そう何度も同じ目に会いたくはないだろう。」 如何にもこれは慈悲であるといった言葉は、残念ながら声音のせいでそうは聞こえない。随分とまあ、単に下手だった。 「ほら。」 「そうすれば楽にしてやる。」 ごづ。ごづ……と、手慰むようにそうしていて。 そうして、その言葉を聞けば機嫌良さそうな微笑を浮かべた。 ▽ (-460) 2023/09/19(Tue) 21:21:04 |
【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡「ああ。」 「そうだな、感謝しているよ。」 提案には案外素直に乗る。 片方の手が貴方の額に乗った。そこから眉。顬。耳から頬までを撫でやっていく。 「お陰でノッテのせいで泣く人間が少なくなる。」 「お陰でノッテの横暴を事前に止めることが出来る。」 「悪人は裁かれるべきだからな。」 まるで愛おしい人間にそうするようでいて、向ける言葉はやはり呪詛だった。 そうだろう? と。言いたげにまた、覗き込んで。 (-461) 2023/09/19(Tue) 21:22:03 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 無敵の リヴィオ「難しいか?」 貴方が過去に受けた眼差しと違って この男の表情は穏やかで、終始暖かさを持っていた。 「要は、こいつ好きだな、って感じだよ。 大事だな、でも良いのか。」 撫でるのを継続しながら そんな言い方をするだろう。 空いた片手でワインを自分のグラスに入れて 一口、口内へ流し込んだ。 「無茶はすんなよ。 黒眼鏡の旦那はどうか知らねえが、俺はそれは嫌だからな。」 自分と女史の為、という貴方に そう零すだろう。 (-462) 2023/09/19(Tue) 21:23:10 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡「ん、ッ、んん……っ、ぁ…!」 ひく、と太ももが震える。 その手であなたの下着の中に手を入れて。昂ったそれを撫で上げ、湿った先を指の腹で擦る。 奥を刺激されていくにつれて、その手も時折動きを止めて。 ぎゅうと身体をあなたに押し付ける。空いていた片腕で強くしがみついたから、指の痕が残ってしまったかも。 「は、っ、……アレ……」 口付けと口付けの間には、息継ぎをするのが精一杯。 きっと、あなたを絶頂までは持っていけなかった。それでも、ぐちゅと水音が立つくらいには性器も掌も濡れそぼっていて。 自分を組み敷くあなたを見上げて、熱い息混じりに名前を呼んだ。 呼んで。 また、首に腕を回して。いつでも来て、と蕩けたような顔がそう告げていたのに。 「……今…?」 何で先に確認しなかったの、と。じとりとあなたを見て、額をぶつけた。ごつん。 (-463) 2023/09/19(Tue) 21:24:26 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ「逆にどんなイメージだったんだよ。 オレは別にカッコよかねーぞ」 「不服ではないけど」 少し目を細めて貴方を見やり、 やれやれと言った様子でゆったり首を傾げた。 つつかれれば握られ、それも不思議そうに見た。 体温の高い同士その体温差に驚くことはないにすれ。 「ああ……そゆこと。そら急に撫でて悪かった」 「嫌じゃないならよかったんだけど。つい。 弟居たらこんな感じなのかなーって……」 架空の家族を夢に見て、照らし合わせた結果があれだ。 平素ならこんな事もしない。 こちらもきっと酒が回ってきたのだろう。 嫌じゃあないなら、嬉しかった。またできるかな、なんて。 「いいの? んじゃお先に……」 「……あ、酒強。でもすげーすっきりしてる。 レモンがいいな、これ。お前も飲んでみろよ」 それじゃあとグラスに口を付け、こくりと一つ飲む。 口に含んでから何度か瞬きをして、感心したような表情だ。 気に入ったのだろう。 (-464) 2023/09/19(Tue) 21:28:13 |
【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ「そう、まぁ、お前の、いうとおり」 いてえな、と顔をしかめながら、 ハハ、と笑って。 「──、須らく 悪人は裁かれる べき、」 ご づ。「っ、だ」 ぐん、と勢いをつけて、揺らしてぶつけていた頭が 床に叩きつけられる。 それは優し気に慈悲めいて苛んでいたあなたの手によるものではなく、 アレッサンドロが自ら、文字通り叩きわるほどの勢いで 後頭部を床に打ち付けた音で。 「……」 あまりの勢いに一度跳ね、 ごとん と音がして横転する。壊れたマネキンのように首が傾いて、 すぐにじわりと床に血溜まりが広がっていく。 ──それと、同時。 (1/2) (-465) 2023/09/19(Tue) 21:42:31 |
【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ「イレネオ巡査長!」 ばん、と扉が開け放たれる。 扉の向こうには、警棒を構えた警官が二名。 「何をしている、やりすぎだ!」 「…この部屋の取り調べの様子は、 記録されてるんだぞ! 」──取り調べの可視化法。 この国でも採用されているそれは、 本来は一切の例外はない。 特にマフィアに関わるものは、全てが記録され保存される。 だが、取締法の影響下ではそれすらも無視される。 そういう時のために、録画録音が行えない専用の部屋が用意されている―― はず、だったのだが。 (2/2) (-466) 2023/09/19(Tue) 21:43:12 |
【人】 コピーキャット ペネロペ「──お待たせしました、ビーフシチューですっ」 #バー:アマラント は今夜もいつも通り。 雨時々曇り、生憎の空模様ではあるけれど。 実はマスターの得意料理はシチューだったり、 なんて耳打ちする店員もいつもと変わりない。 「空いたお皿、お下げしますねっ」 #バー:アマラント (26) 2023/09/19(Tue) 21:44:07 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 法の下に イレネオ思考が上手く回らないからこそ、引き寄せられても素直に安堵できたのかもしれない。 なんだか安心しきって瞼が重くなってしまいそうなぐらい。 声を確かに耳は拾い上げているはずなのに、すぐにその意味を咀嚼することはできないまま。 「…………」 椅子に座らせてもらえたのなら何の抵抗もしなかった。 遠ざかっていく足音が聞こえなくなるころにまた、ゆっくりと顔を上げる。 見つめる先はレンズ越しに見える金色で。 「……せんぱい」 「庇ってくれて……ぁりがとう、ございます」 先の会話をようやく飲み込めた次に思い浮かんだ感謝を、ようやく形にした。 雨降る夜に牢へ連れてこられた男はその翌朝、己の名と共に貴方の名が並んでいたことはまだ知らないままだ。 (-467) 2023/09/19(Tue) 21:45:44 |
【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 徒花 テオドロ「ふはっ。言うようになったじゃねえか。 だが、まだまだ甘いなぁ。」 釘を刺してくる弟分に まだまだ自分は言っていない事がある。 見せていないものがある。 けれどそれは、此処で言うべきではない事だから。 どうせそう間を置かずに、分かる事だろうけれど。 「俺のやり方は絶対お前には真似出来ねえよ。 つか、真似すんなよな。」 だから、笑って言ってやるのだ。 貴方はこんな男にならなくていい。もっと上を目指せ、と。 (-468) 2023/09/19(Tue) 21:48:33 |
【念】 うたかたの ダニエラ空気の緊迫を感じ、息を呑む。 あなたの伝えた内容のほぼ大半は、きっと存外にすんなりと呑み込めた。 目を伏せる。 嫌な想像ばかり過るのは仕方のないことだ。 そうでなくとも、女はこの日、 …それでも。 「――残念です、ねえ。」 笑顔だ。感じた寂寥は声音に乗らない。 女はあなたと違って嘘つきだ。 いつもそうやって何かを誤魔化して生きている。 「とても優秀さんでしたから、助かっていたんですけどお」 結局泣き腫らしたままの赤い目だけれど関係はない。 今はただ、あなたの心残りにならないように。 少しでもあなたが、自分のことに集中できるように。 (!23) 2023/09/19(Tue) 21:49:43 |