人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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【人】 陽光の元で ニーノ

>>142 フィオレ

「わ」


くしゃくしゃと頭を撫でられると声が漏れた。
ついきゅっと目を瞑ってしまったが、これは小さなころから触れていたぬくもりだ。
嫌ではなくて、ただちょっと心の奥の方がくすぐったい。
もう子どもじゃないんだけどな、とか。
伝えそうになった言葉は飲み込んだ。されなくなってしまうのも寂しいものだろうから。

「教えてもらってるけど〜……
 
…………直接確認するのは恥ずかしい……

 ……勇気出たら、そのうちね」

「でも、フィオねえがそう言ってくれるのはうれしいよ。
 ありがと、…あ、もちろんねえさんのこともだいすき!」

こちらは元気に弟バカなので、貴方には好意を伝える声に躊躇いもない上、同じものが返っていると信じ切っている。

「やった、じゃあ一緒に行けるの楽しみにしてるから。
 ……ん、なら荷物抱えすぎて、うっかり転ばないように気を付けて!」

ぴょいと立ち上がったところで頑張れポーズに気付けば、「がんばる!」とこちらはオー!のポーズを取って満面の笑み。
そうしてまたな〜!とぶんぶんぶん、手を振りながらも駆けて去って行くことだろう。

……あ、ピザ食べるの忘れてたな、まあいいや。
幸せでおなかいっぱいだし。

#商店街
(148) 2023/09/10(Sun) 21:36:05

【人】 コピーキャット ペネロペ

>>144 ルチアーノ

「やだ、私が食いしん坊みたいじゃないですかっ。
 でもそうですね、マスターに味見を任せてもらえるのは
 結構自慢に思ってますっ」

「何より新作が一番に食べられます!」

ふふん、胸を張って言う事でもないような。
やはりやや食い意地の張ったような事を言いつつ。
チラシの方へ寄っていけば、内容を覗き込む。

「──わあっ、かわいい!
 きっと数日と経たず売れっ子になりますねっ」

目を通せば、ぱっと表情を綻ばせて。
とはいえ『ひとり身で寂しそうなやつ』には該当しないらしく。
自分でチラシを持っていくような口振りではない、とはいえ。

「このチラシ、余分はありますか?
 知り合いにも見せてみようかなあって!」

それきりというわけでもなく、あなたの方を向けばそう尋ねて。

#バー:アマラント
(149) 2023/09/10(Sun) 21:50:02

【秘】 pasticciona アリーチェ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

/*
こんばんは、ラッシュ時改札失敗猫です。
誘拐の件について興味をもって頂いてありがとうございます。

時期は16年前のアリーチェたちが10歳の頃で、状況など下記の通りの感じで想定していますので、この流れの上でも仲間……(実行犯が余りにもお粗末な設定なので、あるとしても仲間と言うより裏から手を引く方でしょうか)でも大丈夫でしょうか?

・流れですが、攫われた状況等は「寒い冬の日、車の中は一日一食だった〜」くらいで余り設定しておらず、決まっている設定は、突然の銃声、止まる車、撃たれたバイヤー!動揺の起きる車内でおそるおそる外を除くと見知らぬ男と目があって、貨幣をいくつか握らされて明るい市街の方へ……みたいな感じで終わった後に、助けてくれた人がマフィアだったことを知った……と言う風に「終わった時」のみだったりします。

・臓器バイヤーに「警察なんて来てくれねえよ。上はグルだからな」と嘘か本当かわからない言葉を投げかけられたという設定があります。これは実際は大人しくさせる為にバイヤーが適当な事を言っただけのつもりだったのですが、もしヴィンセンツィオさんの提案に乗らせてもらった場合は、本当に下っ端中の下っ端男が実行犯だったか、余程口が軽い男だったのでしょう。

何分、誘拐したグループの側の打診を頂けるとは思っていなかったので、実行犯の事を随分と三下のように設定してしまいまして……その辺り、もし問題なければ〜と言う感じで……!勿論、想定と違った場合遠慮なくお断りしてください。長々とすみません。よろしくお願いします。
(-534) 2023/09/10(Sun) 21:56:56

【人】 月桂樹の下で ニコロ

>>131 カンターミネ

「そういうことか。
まあ確かにそれは違いないだろうけど
危険なものを見たりしない事を願うばかりだね。」

「子供の頃に怖い思いをするとずっと残るからな。」

実感の籠った言葉を並べて
やれやれ、と肩をすくめてみせた。
この先生のいつものやり口だ。

尤も、貴方が何を仕掛けていたかなんて知らないのだけど。

「そうそう。署でも色んな噂が飛び交っててさ。
会議会議で大変なんだよ。真偽は分かんねぇけどな。
っておいおい、勘弁してくれよ。」

熱愛報道、という単語にしかめっ面をする。

「俺にはそういう予定はないっての。
そう思える相手もいないしな。
先生こそ作らないのかい、大事な人とか。」

#街中
(150) 2023/09/10(Sun) 22:04:45

【人】 月桂樹の下で ニコロ

>>134 ダニエラ

「ん?よお、ダニエラ。
こんなところで会うなんて奇遇だな。
そうそう、俺は非番だよ。そっちは、あー。
外回りだったっけか。」

一応、巡査部長という立場から
部下の仕事スケジュールくらいは見たことがあったのか
少しの考える間をおいてそう声を返す。

「折角だから一緒にぶらぶらするか?
っつっても今日はコイツをやる場所を探しに行くんだが。」

にまり、と笑えばいつものダラダラ提案。
眉間に皺を寄せそうな弟分が居ないのをいいことにしている。

#街中
(151) 2023/09/10(Sun) 22:13:15

【人】 月桂樹の下で ニコロ

>>135 テオドロ

「おーおー、そりゃ厳しいお言葉だ。
俺は困ってるんだったら手は貸すけどな。
書類仕事以外で。


此処で駄目な兄貴分を発揮していく。
書類仕事だけは本当に駄目なのは貴方も良く知ってのことだ。

「俺はお前の事で困った事なんて一つもないぞ。
いや、これはマジの話。
可愛い弟分の我が侭なんざ聞いてなんぼだろ?」

ドルチェ、何にするか決めとけよ、なんて言いながら
貴方を伴って甘味の店を探そうと。
奢るのは満更でもないようだ。

#商店街
(152) 2023/09/10(Sun) 22:19:15

【人】 月桂樹の下で ニコロ

>>147 アリーチェ

「ええ、詐欺電話を署につなげたのかよ。
そりゃエルも笑う訳だな。」

詐欺犯もそれは驚いただろう、と
けらけらと笑う様子は特に怒った様子もなくいつも通り。

「そういうことじゃねえよ。
俺はお前のそういう優しくて純粋なところは
褒めるべきところだと思うし、警察官には必要だと思うぜ。
だからそう気に病むなってこと。いつも言ってるだろ。」

その肩を軽く叩いて。
貴方が落ち込むのも、見慣れたものだから。
兄貴分としては否定せず受け入れたい。

要領が悪くたっていいじゃないか。

#街中
(153) 2023/09/10(Sun) 22:25:13

【人】 オネエ ヴィットーレ

オネエの夜は早い。
バーの経営者として、人々が仕事を終えて帰る
ゴールデンタイムまでにはお店を開けなければならない。
店内のお掃除と飲食物の仕入れ、備品の不備のチェックなどやることはそれなりに多い。
幸いお店にはお手伝いさんがたまに来てくれるから、
ワンオペであくせく働く…なんて事にはならないけれど、
それでもやっぱりちょっぴりくらいは忙しい。
様々をこなして、最後に表の看板を『開店中♡』に変えれば……準備完了!

「はぁ〜…どっちが本業なのかわかんなくなっちゃうわねぇ」

そしたらあとは、カウンターの中でお客様を待つだけ。
静かな店内で、鼻歌を歌いながら待つヴィットーレママなのだった。

#バー:Collare
(154) 2023/09/10(Sun) 22:46:18

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>123 テオドロ

「……そうだね、キミなら確かに自ら引き受けるか」

こんな面倒な仕事を、とは言わずに肩をすくめた。
過激な一面を持つのは同期だからこそ知っていはいるけれど、流石に検挙祭りは自重してもらいたい。
確実にしたにしわ寄せが来るからだ。

「キミはまだまだ上を目指してるんだろう?
 その年で警部補、エリートコース。地位や名声が欲しいのか、金が欲しいのかは知らないけど……僕からしたらたまに、生き急いでるようにも見えるね」

ベクトルは違えど、お互い様ではあるのだけど。

#警察署
(155) 2023/09/10(Sun) 22:52:13

【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡

「いつもお疲れ様」
「気を抜いて、知らないうちに荒されてました〜なんてシャレにもならないものね」

コーヒーを一口頂いて。
担当していないからこそ、治安の維持に貢献している仲間には労りと感謝が尽きない。

「何も無かったらアレの分だけ用意していいからね」
「私はアレの淹れてくれたコーヒーだけで満足できるから」

カップを置いて、ぺとりとあなたに抱き着くようにくっついて。

「また籠ってたの?お昼くらいは外に出た方がいいわよ、気が滅入るでしょ」
「街の方で秋のピザも出てたし、カフェの買い出しついでにでも歩いてみるといいんじゃない?」

珍しくコーラルピンクのネイルに彩られた指先が、あなたの腕をなぞるように触れる。甘えたいときのクセだ。
(-535) 2023/09/10(Sun) 22:53:17

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ

「昼一食は確実に取らされてるから、しばらくは死ぬことはないんじゃないの」

そういうお節介の集団だ。
いや、忘れちゃうんだよね……食べるの面倒くさくて。なんて呟いて、また酒を煽った。
ちなみに、つまみの類は一つも置いてないから、この男は空きっ腹に酒を入れている。

「ま……わかってるならいいよ。
 幸せを押し付ける覚悟なんてね、……とっくに決まってるから」

その為なら誰に拒絶されようと、
無関係の誰かが不幸になろうと。
例え、国が滅ぶことになろうと別に構わない。
あなたの前では可愛げを見せていようが、男はそういう思想の持ち主でしかない。
いい子などでは決してなかった。

「マフィアなんて辞めてしまえなんて思ってるのはこっちの話。
 だけど辞められないだって知ってる。……だからさ、今はこうして飲んで話せるだけで、僕はいいよ」
(-536) 2023/09/10(Sun) 23:10:13

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>>151 ニコロ

「せいか〜い。」

にへらと笑う。ブイサインをちょきちょき。
そして書類仕事だろうが外回りだろうが気怠げにしか挑めない女は、あなたの提案に「おー」と短い返事。

「なるほどお。そーいうことなら本官にお任せくださあい」
「えーとお、市民さんの『ハーモニカを吹ける場所さがしもの』、一緒に探してあげますよお。」

機嫌よく続けると、行きましょおと適当な向きに先導をした。
心当たりがあるわけでは決してない。行き当たりばったり。

#街中
(156) 2023/09/10(Sun) 23:10:41

【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

>>150 ニコロ

「そりゃそーだ。無闇に怖い思いなんて不必要、
 子供の頃なんて楽しく育つのが良いに決まってるよなあ。
 ちなみにその実感の籠った発言は何由来か聞いてOK?」

分別があるのかないのか、一応聞き出すような真似。
つまりは『面白い話題』の可能性に飛びついて。

「まあ熱愛でも会議でもなんでもいいからさあぁ〜、
 面白い事あったら教えてくれよな?
 先生はいつでもそういうのを求めている!」

「ん?俺?もう居るよ。……この世界の情報って言う
 愛すべき相手がさあぁ〜!あははははっ!」

けたたましく笑う。クマの濃さはそのまま、
テンションの乱高下に関わる先生の事だ、
要するに今は寝てなさが最大値なのだろう。
何がおかしいのかせき込むまで笑い続け、
せき込みが治まると息をついた。
そろそろ散歩の続きをするか?お互いに、とへらへら。
(157) 2023/09/10(Sun) 23:27:17

【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ

「この稼業でいうのもなんだが、トラブルなんてないほうがいい」

肩を竦める。
冷えたコーヒーを空っぽにして、
ごくりと喉がなる動きすらぴたりとくっついた体を通じて伝わる。

「まぁ何かないか、見てみるよ。
 ちょっと……」

ぐ、と体を持ち上げようとして――
腕に触れる指先の感触に、腰を下ろす。

「ピザか。
 カルツォーネくらいなら食べやすいんだがなあ」

あなたが欲しがっているのはそれではない、と思ったのか。
ぎし、と再びベッドを軋ませて、腕をより深く抱え込むように回して、
くしゃりとその長い髪の先を指で梳いた。


「この年になると、外を出歩くのもおっくうになる」
「お前は毎日元気だなあ」

なんだか羨ましそうに、そう言った。
(-537) 2023/09/10(Sun) 23:36:55

【人】 月桂樹の下で ニコロ

>>156 ダニエラ

「ハハ。んじゃあ任せるかね。
頼んだぜ、ダニエラ巡査。」

行き当たりばったりでも良いのだ。
ニコロとて、決めていた訳でも無し。
貴方が決めた場所で吹こうかな、なんて考えているけれど。

「ダラダラついでに、新作ピザはもう食ったか?」

貴方の後ろをついて歩きながら、そんなことを。

#街中
(158) 2023/09/10(Sun) 23:51:51

【人】 月桂樹の下で ニコロ

>>157 カンターミネ

「俺はしてねえよ。したのは、弟と妹だ。
もうずっと前の話だ。
今更聞いても面白い事は何もねえぞ。」

ニコロはただ、それを見ていただけ。
だから怖い思いはしていないのだ。

そしてハイテンションの貴方にさては、と勘づいたか。

「先生、あんたちゃんと寝てんのか?
また徹夜三昧なんてことしてねえよな。
情報が恋人なのは結構だが、たまには休めよ。」

散歩の続きなら喜んで付き合うだろう。
無論、貴方が飽きたならばその場でお別れ、になるけれど。

#街中
(159) 2023/09/10(Sun) 23:56:32

【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

>>159 ニコロ

「んんっ。それはなんとも。興味はあるが……
 ……あまり突っ込まない方がいい話だな?」

咳ばらいと共に、紙と同じくらい薄い良識で
踏み止まりを見せつつ。

「ははぁ。よくわかったな、徹夜3日目だ。
 寝かせてくれないんだよなあぁ〜困っちゃうぜえ。」

口調からして全く困ってない様子で歩き始める。
どうせまた何も考えずに歩いているに決まっている、
そしてまたカフェイン入りのドリンクを買って、
子供達や周辺の人とおしゃべりして……。
そんな中で鳴った電話の音に、片眉をあげた。

「アーハ。悪いなニコロ、『恋人』の呼び出しだ。
 また会おうぜ?しわくちゃ顔の時にでもな」

通話を切ると、そう言って背を向け歩き出す。
キヒ、キヒ、徹夜の気配はまだ少し抜けなさそうだった。
(160) 2023/09/11(Mon) 0:17:19

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>>158 ニコロ

「んー。ピザですかあ?」

きょと、と振り返る。足並みはそのままだ。
そうして少しだけ険しい顔をした。面白くなさそうな、そんな顔。

「まだですよお。昨日は商店街行かなかったから、知らなくってえ。」
「いつも通り、サンドイッチ食べちゃいましたあ。」
「そっちも美味しかったから、いいんですけどお……」

流行りに乗れなかった気がして、ちょこっと悔しい。
そう口を尖らせて。

「どんなピザなのかすら知らないんですよお、あたし。」
「ニコロさんは、もう食べましたあ?」

#街中
(161) 2023/09/11(Mon) 0:47:24

【独】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

「……ん〜やっぱ嘘の類かあ?わっかんねえなあ〜」

これは親友が訪ねてくる前、それでいてニコロと別れた後。
気になっている所謂「警察内の噂」について、
張っていた網にかかった情報を確かめに巣に帰ったのだが。
どうもいまいち、信憑性に欠ける。噂の領域を出ない。

「つっても本当だとしてもすぐに施行とかはね〜よな〜。
 あったとしたらよっぽどイカレてるぜ。
 ……いやでも新署長とやらの話を聞く限りじゃ……
 だが不確定情報を耳に入れる訳にもいかねえよなあ。
 ……動きがあるまで軽い撒きだけにしとくか……」

結局のところ、その程度。
収集しても形がなければ手は打てない。

しかし後に、或いはこの時に固めていれば。
この時にただの噂、で踏み止まらなければ。
――島に起きる大騒ぎも、少しはマシになったか?
カンターミネには、そう考える事もあったという。
(-538) 2023/09/11(Mon) 0:57:50

【人】 法の下に イレネオ

>>141 ダヴィード

親がいないのだ、と、聞いたことはあっただろうか。
なくとも、ある程度察してはいるはず。端々に滲む貴方の生活に、貴方以外の人間の存在が垣間見えることはない。それはきっと、男が貴方を気にかける理由の一つだった。

「温かい飯って、どうしてあんなに美味いんだろうな。」
「冷たい飯がまずいってわけじゃないが。」
「お高い冷製パスタだとか冷製スープより、安くて熱いミネストローネの方が美味い。」

なら自分が作ってやろう。この男がそんな風に言うような人間なら、今頃貴方の素性にまで踏み込んでいたはずだ。
生憎そんなタイプではないから、話題は食事の温度に終始する。

「はは、まるでmicio子猫だ。」

風呂が嫌だったと聞けば笑ったんだろう。草臥れた容姿も、一拍置いて威嚇するような態度も、そういえば、あの可愛らしく凶暴な獣によく似ていた気がした。
であるからには、自分が声をかけずとも、貴方はしぶとく生き抜いていたのだろう。とはいえ、人が生きるのは獣が生きるより容易く、困難だ。

「いいよ。店員に頼んで切ってもらおう。」
飲み物ミルクも貰うか?」

#商店街
(162) 2023/09/11(Mon) 1:24:25

【秘】 路地の花 フィオレ → オネエ ヴィットーレ

「ありがと、ヴィー」
「またお土産話でも持って帰ってこられるように、楽しんでくるわ」

ふふ、と楽しそうに笑っている。
自分では選ばないような淡い色で彩られていく指の先を眺めて、時折感嘆の声を上げる。
丁寧に塗り進められて、艶やかなトップコートの輝きが心をくすぐった。

「こういう色、私には合わないと思ってたの」
「でも、意外と……ううん、ヴィーが選んでくれたんだから似合って当然なのかも」

爪に咲いた石の花に、より一層表情が明るくなる。
細やかな仕事と、そして込めてくれた思いに胸がいっぱいだ。
しばらく、両の手を広げて腕を伸ばし 噛み締めるようにネイルを眺めているだろう。

「ほんとに素敵……」
「こんなに可愛くしてもらっちゃったら、頑張らないわけにはいかないわねっ」

頬をうっすらと赤く染めて微笑む姿は、無邪気な少女のようだ。
買い出しや掃除だけじゃお礼に足りないんじゃないかしら、なんて。
(-539) 2023/09/11(Mon) 1:29:08

【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡

「ファミリーだって好き好んで争ったりしたいわけじゃないんだものね」

今は昔ほど好戦的でないことをよく知っている。
飲み物を嚥下して鳴った喉に、腕をなぞっていた指を這わせる。気まぐれな行動は、猫のようだ。

「あそこ、カルツォーネも出してた気がするわ。今度見てきてあげる」
「作業しながらでも食べられるものね、アレにはぴったりかもしれないわ」

抱え込まれるような恰好になれば、腕を首の後ろに回して。
こつんと額を合わせたりして、髪を好きに触れさせている。指通りがいいそれは良く手入れがされているのが分かるだろう。

「まだまだ暑いもの。億劫になる気持ちが分からないでもないわ。
 そんなこと言ってると、心までおじさんになっちゃうわよ?」
「ふふ、なぁに急に」

目を細めて微笑んでみせる。
まだうらやましがるには早いでしょ、なんて言いたげな顔だ。
(-540) 2023/09/11(Mon) 1:42:33

【人】 法の下に イレネオ

>>143 黒眼鏡

寄越された賛辞は目を眇めて受け流した。貴方が指を折る度に、眉間に刻まれた皺は濃くなった。

冗談めいたその態度。
常であれば​────それをするのが同僚や先輩、友人であれば、この男も笑って聞いただろう。背もたれに存分に体重を預け、顎を引いて視線は相手に。笑んだ目元でなんだよ、と口を開く。だが、今はそうしない。
貴方がマフィアだから。その一点で。
仕上げに「ジョーク」だと締め括られれば、また一層、口元が苦々しげに歪んだ。

「どうだか。」
「偽証は罪だ。お前たちの特技だろう。」

マフィアの多くは、表向きの仕事で繕って社会に溶け込む。
貴方もそうであると知っている。

#教会
(163) 2023/09/11(Mon) 1:54:41

【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ

「マフィアだって人だし、何が欲しいかは人による」
「喧嘩は金にならないことが多い」
「…ってだけ、といえばそうかもしれないが」

金になることも、もちろんある。
かつてソルジャーとして暴力を生業にしていた男は、
擽られる指から避けるでもなく、少し身じろぎをするだけで…おそらくはやせ我慢をして、笑って。

「ん。ああ。
 どうにもな、こればかりはな」

食。酒。娯楽。
アレッサンドロが嗜好として物をたしなむことは、ほとんどない。
昔はもう少しあれがうまい、これが楽しいと言っていた気もするが、
今ではそれも全て「必要だから」すること。

執着しているように見える珈琲ですら、きっと別の何かの代替だ。

「ホットドッグの買い置きも無くなりそうだし。
 ――少し買ってきてくれ。カルツォーネ」

髪を、そして服の上から柔らかな肌を。
ごつごつとした手指が優しく、そこにあることを確かめるかのように撫でていく。

「もう39だぞ。おじさんだよ、おじさん」
「そのままの意味だよ。
 それに、急じゃない。いつもお前は元気で、
 それはとてもいいことだと思っているさ」

こつん。ゆるく微笑んだ顔が近づいて、額がまたぶつかった。
(-541) 2023/09/11(Mon) 2:53:37

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 渡りに船 ロメオ

2日に1度。偶数日の日課。

「おはよおございまあーす」
「フォカッチャくださあい」

朝のパン屋に女の間延びした声が響く。

「おはよおございます、お兄さん」

店番のあなたに改めて。
日課とはいえ来店時間も疎らなこの女、今朝は時間に余裕があるらしい。
(-542) 2023/09/11(Mon) 6:12:37

【人】 黒眼鏡

>>163 イレネオ

「おいおい、違うだろう。
 『罪であると裁判で認められた偽証が罪である』。
 そうだろ? ここは法治国家だ」

まるで講義するように指をたてて、悪戯っぽく「チ・チ・チ」なんて口でいって揺らす。

「俺が裁判で喰らったのは10年以上前の傷害罪くらいで、
 それも既に釈放されてる。
 だったら今の俺はなんだ? 『罪なき一般市民』だろ?」

確かに、逮捕されるような証拠は出ていない。
彼がマフィアに所属し、密輸や密売に関わっているのは99%以上事実だが、
それと逮捕権が適用できるかは別の問題だ。

「嘘くらいは、そりゃあつくさ。
 基本的人権といってもいい。
 
 それをいったら」

揺らしていた指がゆっくりと倒れて、あなたを指さす。

「警察は嘘をつかない?」

――普段、こうまで挑発してくることはあまりない。
機嫌が悪いのだろうか。
…そういった感覚は、あなたがそう気づくほど、彼に詳しければの話だが。

#教会
(164) 2023/09/11(Mon) 6:41:40

【人】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

>>145 テオドロ
掛けられた声が見知ったものであると気づいたなら、男はゆっくりと振り向いた。
秋風に長い髪を吹かせる表情は、いつも目下に向ける穏やかな笑みだ。
立ち話、歩きがてら。どちらにせよ貴方に合わせるように足は動かされる。

「人生の中の印象深い出来事が、秋口だったものでね」

風の行方を見つめるように流した視線は河の向こうへと掠めた。
高い橋脚の上からでも島の縁は伺えない。この島で一番高いビルからなら或いは、だろうか。
内心でどんなイメージを持たれているのか、素知らぬ男は柔らかく言葉を返す。

「随分私は良い印象を持たれているらしい。
 ……君は帰りかな。それとも署に戻るところだったりしたかい」

#街中
(165) 2023/09/11(Mon) 7:33:43

【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → pasticciona アリーチェ

/*
やった〜〜〜! 急な話にご返答いただきありがとうございます。
一旦こちらの情報を付記しますね。

・27歳の時からぽつぽつと誘拐に関与するようになった
・動機はどうあれグループの理由は臓器売買で相違ない
・ノッテとは一切関係のない小さな犯罪グループを手引していた

なので、16年前=29歳の頃となるとまだ手を染めはじめたばかりであるため、
当時三下で手引している仲間の手口も杜撰なのは結構道理が通ってる……と感じました。
ヴィトーは実行犯ではなく手引する側の立場であったとはいえ、
下っ端の教育や追跡されないルートの確保も出来ていないような段階だったのでしょう。

いずれアリーチェさんや幼馴染たちのお話の中で挙げられた時に、
当時手口が杜撰で三下のやり口だった……というのも遠慮せずやっていただいて大丈夫かと。
お三方の話を発展させるにあたっていい感じに使ってもらえたら有り難いです。

ほかご質問等ありましたらいつでもお申し付けいただければ幸いです……!
(-543) 2023/09/11(Mon) 7:48:25

【人】 門を潜り ダヴィード

>>162 イレネオ

直接告げたことはなくとも隠しているわけでもない。
それは男にとって当たり前のことだったから、いわゆるこの年頃の『親』に対する一般的な振る舞いが分からなかったという理由に尽きる。
そして、そんな自分を育ててくれた人たちのことは誰にも話せるものではなかった。

「あたたかい物は食後の満足感が違いますから。
 胃も懐もあたたかい方が幸せですよ」

もし貴方がいつかそんな言葉を口にしていれば、この時間はたちまちに無かったことになって、男は貴方から隠れるように消えていただろう。
そうはならなかったから今に続いている。

miao ミァオ
 ……いや、うーん。すみません、今のなしで。」

ではそれらしく鳴き真似のひとつでもしてみるか。
そんな思いつきから発せられた音は悲しいくらいに猫には聞こえなかった。

「やった。楽しみです。
 猫には向いてないようなので人間の特権を享受しましょう」

いつの間にやら、男の手には2本のフレーバーウォーターが握られていた。ラベルにはオレンジとレモンが描かれている。
店で共に売られていたものだろう。

#商店街
(166) 2023/09/11(Mon) 7:57:59

【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 黒眼鏡

時間としては夜のうちのいずれか。
貴方が帰ってきた頃か、そうでないなら明日の仕事のために店舗から出てきた頃だろう。
ひょっとしたら日が暮れてしまったならもうテナントへは戻らないのかもしれないが、
それだったら連絡の一つでも寄越すわけでもないまま、夜更けまで待って帰るだけ。

もし貴方がその様子を見かけたなら。
店先で誰ぞ待ち合わせでもしているみたいに、サイズの小さい銘柄の葉巻を吹かす姿があった。
高い夏の空が段々と低くなって遠くの星が霞んであるのを眺めながら、
べつだん居ると報せを飛ばしもしないのに、勝手に人を待っている。
繁華街だったならば目立つ姿も、こっちまで来たなら然程ではないだろう。

どれくらい待っていたかは定かではない。
咥えた葉巻は大振りのものではなく、ショートタイムスモーキングにも向いているタイプだ。
どうあれ、見つけられたならば偶然だと言うみたいな億劫な視線を投げかけて、
葉巻を支えた指をひらりと小さく揺らすのだ。

#Mazzetto
(-544) 2023/09/11(Mon) 8:04:04