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【秘】 歌い、歌わせた カンターミネ → 幕の中で イレネオプッ、とそれは男の平手と同じく反射だったに違いない。 吹き、転がった錠剤に首が向き、きっと眼鏡も飛んでいる。 しかして目だけは男に戻る。途端、破裂したように笑った。 「アッハッハッハッハッハ!!!クク、フ、フフッ、は、話にならない!平手!?抑えてた手でか!?そ、それで、薬を吐き出させた!?自分で!!?ばーーーーーーっかじゃねえの!?」 舌打ちに、視線の逸らしに。また笑い、歌う。 肩の痛みなんてもう気にならない。 だってこいつは「失敗」したから。 「尋問だのをする時に必須の事を教えてやるよ。相手の前でイラつかない事。ミスしない事。それでムキになって暴力を振るわない事。お前はひとつも出来てないな?ん?しかも使った薬は相手がご用意したって?そ、それを吐き出させ……ふっ、フフッ、一生笑えるぜ、『へたくそ』。その様子じゃおまわりさんとしても碌な仕事は出来てなさそうだな?錆びきった前時代の正義モドキを抱いて、まともに相手からの情報も引き出せない、パパの庇護がなけりゃ尋問のおぜん立ても出来ない、出来るのは乱暴な真似とイライラしぐさか?一生一人でシコシコやってろ、自分の牢屋ン中でな」 捲し立てる。もう怖くない。痛いだけ。 尋問相手に失敗した人間は、どうやったってもう、 道化か下っ端のチンピラ以外になれはしない。 朦朧としていたはずの瞳に強い光と、 歪んでいたはずの顔ににやけた笑みが帰ってきた以上、 きっとまともな方法ではもう何も出ないだろう。 諦めて捨てるか、或いは――ケースの中にあった、 他の薬を試すか?申し訳程度に、あなたの脳に そんな選択肢が示されるだろうか。 (-643) 2023/09/23(Sat) 16:08:19 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ君に礼を告げて、今日も「また明日」の約束をする。 きっと今日の終わりもそうなるのだろうと考えていたからか、 再び伸ばされる君の手にほんの少し驚いて。 でもだから払い除けるなんてことはない。 君の手を、払い除けるはずがなかった。 頬に触れる手に左手を重ね、緩く微笑む。 「…少し、働きすぎたのかもしれないね。 あぁ、しかし君のおかげで楽になったよ。 だから平気さ、心配ありがとう」 揺れる髪の下で滲む汗も気の所為だと感じられるほど、 いつも通りに笑う男は、問題ないと口にする。 その笑顔には確かに、不安がる要素なんて欠片もない。 男は、重ねた手を直ぐに外して、君の手を自由にする。 (-644) 2023/09/23(Sat) 16:10:57 |
【独】 無敵の リヴィオ/* 緩い既知と狼窓から様々が起きすぎて ずっとキレてるかイヤだよーーー!!してたな 4日目も怒涛の勢いでドラマしてた あとクロスカウンター襲撃になりそうなの こんな展開…あるんだなぁ……と思ってたら 運営チャンからの開示請求で何でぇ!?になるし エル、協力求めながら開示請求するなよ ルチはなんか…なんか提案してくるし なんか、なんか……なんなんだ? 覚悟を決めて墓下の牢屋に声掛けに行くけど もー…最後走りきるしかないな…… どの面で?になるのが本当にイヤ この面です (-647) 2023/09/23(Sat) 16:38:52 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ己のそれより大きな掌が両頬を包んだ、刹那。 ちかり、フラッシュバック。 底から這い上がる恐怖で息を呑む。 めのまえにいるの、だれだっけ、 すぐに動かない身体は自由を知らず固まったまま。 いきていくために、ひつよう で ? 気が付いたのは──"二度目"が触れてからだ。 「ッ〜〜〜……!」 「ぃ、ぅ」 指先を動かそうとする、ずきんと痛んだ右手に声が落ちる。 それでも腕を上げて、左手で貴方の手首を掴む。 わかりやすく震えていた、何かを取り繕う余裕もなかった。 「……っね、ぇ、せんぱ、い、も、やめて」 「わかんない、の、わかった、でしょ」 声は時折掠れて、詰まって、脳がぐらつく。 荒く繰り返す息は最早痛みよりも恐れによるものが勝っていた。 すぐに手折ることのできる力で、それでもと頬に添えられる片方を引き剝がそうとする。 「なんか、いって、」 「おねがい……」 問いかけへの解は無く、落ちた笑いが鼓膜を揺らしただけ。 その瞬間のぞっとした心地を思い出せば最後、乞うように願いさえもした。 (-648) 2023/09/23(Sat) 16:40:19 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 歌い、歌わせた カンターミネ踏みつけた肩。前のめりになる身体。それだけ近づく顔。 逆光だろうと薄暗かろうとよく見えるはずだ。男の表情が歪む。歪む。歪む。 それは怒りであって、それは憎しみであって、それは嫌悪であって、それは恨みであって、それは蔑みであって、それは侮りだった。 貴方が囀る。 歌う。歌う。歌う。 それが。 やっぱり男には、酷く不快だった。 聞くに堪えない。だから、 ▽ (-649) 2023/09/23(Sat) 16:45:17 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 歌い、歌わせた カンターミネぐぶ。 靴先が沈んだのはその腹だ。 不安定な肩から足を退け立ち上がった男は、見下ろす形で貴方の腹を蹴りつけた。 女の腹、肉の薄さは別にしてはらわたの柔らかさのある腹。特有の臓器を内包する身体の部位。 男の足は大きい。時々はみぞおちに衝撃が入ったかもしれない。一度。 二度。もう一度。 尋問でもなければ拷問ですらないただの暴力を貴方に加えている。 いくらアドレナリンが効いていたって衝撃をすべて緩和できるわけではない。貴方はうめき声をあげただろう。時々は小さく悲鳴をあげたかもしれない。胃の中のものが出たかもしれないし、呼吸が乱れたかもしれない。それとも、その全てをやりすごす術を知っているというなら話は別だけれど。 どうあれ貴方は、少しは大人しくなるはずで。 そうなれば再び、男はその身体に馬乗りになるのだ。 床に散った唾液に浮かぶ錠剤を拾い上げ、 貴方の舌に塗り込もうとする────無意味な嫌がらせ。 (-650) 2023/09/23(Sat) 16:46:01 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ貴方の話を、男は静かに聞いていた。 時折頷いて貴方の話を『吸収』していく。 どうありたいか、何を理想とするのか。 それを説明するには、生い立ちを少しだけ掘り下げる必要があるだろう。 男は少し俯いて、また口を開く。 「……小さいころの、俺みたいに。 汚い手を使わなければ助けられない子どもがいる。 警察なんかじゃ助けられない、ちびどもが」 「俺、親が死んでから、本当は叔父に一度引き取られて。 でも、そいつがどうしようもないクズで……」 今も体に消えない痕がたくさんあります。 そんな時にアレさんに助けてもらったんです。 叔父は死にました。俺は、それを心の底から喜びました。 「そういう助け方だって、あるんだって。 拾われの贔屓っ子じゃなくて、恥じない生き方を…… こう……あの……」 社会の暗部に助けられた、救われた人間であるからこそ。 贔屓されている末っ子のままではなく、闇夜を進むに相応の責任と覚悟を負った、二人に恥じない生き方を。 他人を踏み躙って今自分は生きているのだから。 ……そういったことをしっかりと口にするには、語彙がまだ足りていないようだった。 (-651) 2023/09/23(Sat) 16:50:17 |
【秘】 favorire アリーチェ → 傷入りのネイル ダニエラ「……うん、」 「でも、お礼を言われる事はひとつもないよ」 これまで通り。 貴方は気にしていないようにも見えるけれど、 女の中ではそれが酷く遠い言葉に見えた。 それでも今この瞬間、貴方を引き止める言葉を持ち合わせてはいないから、離れていく靴音を聞いて俯きながらこちらも踵を返す。 心の中で何度も声が聞こえる。 本当にこれでよかったの──?と。 一度足が止まる。振り返りそうになった衝動を、何とか拳を握りしめる事で耐えきって。その先へと歩いて行った。 (-652) 2023/09/23(Sat) 16:54:47 |
【秘】 笑う カンターミネ → 幕の中で イレネオ肩が軋む。笑う。歌う。男の顔が歪む。笑う。歌う。 男が靴を持ち上げる。笑う。歌う。靴先が叩きこまれる。流石に、笑いと歌は止まった。 「ご……はッあ、」 一度、喉に落ちて来ていた血が吐き出され床を汚す。 押し出される呼気と共に鼻に蟠っていた鼻血が噴き出た。 「ひゅ、がぶふッ」 二度、逃げた空気を取り戻す為に身体が反射的に息を吸う。 そこにもう一度突きこまれれば自然、内から外へと、 外から内への空気同士の衝突で胸が苦しくなった。 それでもまだ歌おうと、口を開きかけた所で、 「おま゛ェっ、げぽ、ぉぇ」 もう一度。女は身体を鍛えている訳でもない。むしろどちらかと言えば華奢な方だった。 故に、その単純な暴力は酷く突き刺さる。もっとも、精神を屈服させるには遅いのだが。 何度も咳き込む。その度、汗と涙と鼻水、それから唾液に、 胃液。覗き込まない限りはわからないが、少しの愛液も。 いくつもの体液が女から吐き出された。 馬乗りになった頃には、顔の付近に混ざり物の汚水池。 かひゅ、と薄い息を繰り返す女の舌に錠剤を押し付ければ、 それを見逃す訳もなく。すぼめた口から べッ、とあなたに向けて唾を吐く。顔に届くか?わからない。 意味があるか?ない。無意味な行動にはお似合いだろ? 女はまた、鏡のようにあなたの無様を映す。また、笑う。 (-653) 2023/09/23(Sat) 17:08:40 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ「……。」 いつも通り。変わらない笑顔。 嘘みたいに笑う。自分の不調も、苦痛も。 女にはその姿に、覚えがあった。 いってきますと声がする。 さみしいな。もっといっしょにいたいのに。 だけど、それをいったら困るから、いい子のかおで、わらって。 「いってらっしゃい」…あたしさえがまんすれば、いいことだから。 「…リヴィオさん。」 そうして笑ったあとはいつだって孤独だった。 誰も自分の不調にも苦痛にも気付かない。 それで不調や苦痛が、なくなってしまうわけじゃないのに。 あなたもそうだとは、言いきれないけれど。 そんな自分とあなたを重ねずいるのは、どうしても女には難しそうだ。 (-654) 2023/09/23(Sat) 17:09:40 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ「無理は、だめですよお。」 そのときばかりは、女の顔に、笑顔はなく。 心のままに、眉を下げた。 「ほらあ、倒れたら元も子もありませんしい。」 「リヴィオさんまで倒れたら、あたしもお仕事増えて困っちゃいますしい。」 そんなダニエラ・エーコらしい理由も交ぜて。 …どこまで言っていいのか、分からないけれど。 「今日は、早退にしましょうよお。」 「……なんてえ、だめ…ですかねえ…?」 首を傾げて、そこでようやくふにゃりと笑う。 本当に何でもなかったとき、その方がきっと、断りやすいから。 (-655) 2023/09/23(Sat) 17:10:20 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → 黒眼鏡「帰ってきたら一日、片付けの日でも作りますか? 荷運びバイトとして活躍しますよ」 先ほどの貴方のように力こぶを作る。 貴方のすることといったら首を縦と横に振るだけの簡単なお仕事だ。 「えらく直接的に聞きますね。 ……ううん。俺はまだ、未熟です。 女は正直、よくわかりません。 でも金はあればあるだけ嬉しいし、 立場があれば出来ることが増えます」 でも、相応しくないものを身に着けたいとは思わない。 貴方が選んでくれたものをただ纏うのではなく、相応しくあれるように覚悟を決めて選びたい。 「そういう意味では、立場……になりますか、ね?」 いつか貴方が手を差し伸べてくれた時のように。 (-656) 2023/09/23(Sat) 17:10:31 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノそれは、柔らかく。 引き攣った部分を食むように。 強く引き寄せて、触れ方だけは優しく齎された。 男は笑っている。 これ程の力差があって、その気なら無理矢理続けることも出来ただろうに。 貴方のあえかな抵抗に従って離れ、再びそのまま笑っていた。 男は貴方に欲情していない。 これ以上の行為を強いるつもりは毛頭ない。 だからこれは、ただ高揚からだけ来る行動。 弱り切った獲物を甚振って嗤う、肉食の獣。 「はは」 「震えてるな。可哀想に」 「────あいつと関係なんて持たなければ」 「こんな目に遭うこともなかったのに」 話す言葉ばかりは穏やかなのに、 ぎらついた瞳は貴方を離さない。 わざと優しく撫でる手のひらは、 嫌がらせをよっぽど含んでいた。 最早、尋問など意識の外なのだ。 目的のない責め苦に終点はない。 あるとすればそれは男の満足か、 熱のある貴方の身体が倒れた時。 (-657) 2023/09/23(Sat) 17:13:30 |
【秘】 favorire アリーチェ → 徒花 テオドロ「……。 いまちょっとテオの事格好いいって思っちゃった。 言い切れるの、凄いな。でもいい考えかも。 速射だけは自信があるからそのつもりでいようかしら」 余りの迷いのなさが見て取れた答えに称賛を浴びせる。 でも、その信念の強さは確かに自分より余程マフィアになってもやっていけそうだな、と頷いている。 「やりたくないことをしてまで生きてたくもない…… ……昔はわたしもそう思ってたけど、おかしいな。 気付けば踏み止まる要因が増えている気がする。 ふふ。さっきからテオの事が羨ましいかも」 大切なものが増えれば増える程身動きがし辛くなる。 最も、それだけ抱えていてなお突然の衝動で動き出すのもこの女の特性だから、こんなしおらしい事を言っていても実際はどうだかいまいち定かではないが。 「……そうね、26年の筋金入りだものね。 "今"はそれで事足りる。それはそうだけど…… ……そろそろわたしたちも、ずっと居られるかと言うと バラバラになる日を考えないと、って思ってて」 今は、大丈夫だろう。だけどこの先、三人が別れる未来だっていつ来てもおかしくない。そんな年齢だ。 最も、普通は「仕方ない」で終わらせる話をわざわざ口に出す時点で甘えが全く抜けていないのだが。 (-658) 2023/09/23(Sat) 17:17:27 |
カンターミネは、『お前じゃ無理だ』と笑う。吐いて、汚れて、まだ笑う。 (c28) 2023/09/23(Sat) 17:18:04 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → favorire アリーチェ――さてそれから、1日2日と経ったある日。 あなたのデスク、または荷物に1通のメッセージが忍ばされていた。 相談したいことがあります。 港の××番の倉庫の裏まで来てください。 P.S.恥ずかしいので、誰にも言わずにお願いします。 崩した筆跡でそう書かれたそれには、倉庫の場所の略図も添えられている。 こんな古典的な手法でも、振り込め詐欺にすら騙されそうなあなたなら簡単に騙されてくれると差出人は思ったらしい。 (-659) 2023/09/23(Sat) 17:20:44 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → favorire アリーチェ/* ここまでお付き合いありがとうございます、おさとうかえでです! ということで、倉庫まで来ていただいたところをマフィアとの密会疑惑で確保させて頂きたいと思っております。 こんな古典的な方法に引っかかるアリーチェさんは可愛いと思うので…………………… 何か不都合ありましたらお教えいただければ軌道修正します! よろしくお願いします!おさとうかえででした。 (-660) 2023/09/23(Sat) 17:22:20 |
【秘】 favorire アリーチェ → 黒眼鏡「ふふ、そこから得られる縁も事柄も沢山ありますから。 無関係の人、と言う区分自体が私からすると 少し寂しく聞こえるくらいです。 今親しい人の大半も、元は無関係の人が 大半な事も多いでしょうから。 めぐって自分の為になってくれる事も多いですよ」 どうですか、隣人愛。みたいな軽さ。 なんて暢気に構えていれば、次の瞬間、突然の浮遊感。 「ひゃ、 ひゃあ!? 「す、すみませんすみませんっっ!! 調子に乗って酷い事を言いましたっ!」 「アレッサンドロさんは十分頼りになります!!!」 ここで更に煽ることができれば大物だったかもしれないが、 如何せん女はこういう時、勢いに押されるととても弱い気弱な人間だった。 ひんひん泣き事のようにあなたに謝罪、もとい拙い誉め言葉で何とかして貰おうとしている。 勿論、そのまま走られればそれはそれで小さな悲鳴が上がるくらいで、抵抗も何もしないだろう。むしろしがみ付いてくる。 (-661) 2023/09/23(Sat) 17:30:09 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 笑う カンターミネ大抵の場合、力を手に入れた者は傲慢になる。 それが公に認められた物なら尚更。是非を問うものもいるが、どうあれ新法は認められこの国で力を持った。 警察とマフィアの力関係を完全に傾かせる悪法だ。それでもそれは大々的に公布され施行された。 警察は力を手に入れた。賛成派はマフィアに裁定を下すガベルを手に入れた────お前は悪である。 力を手に入れた人間は、それを誇示するためにどんなことでもするものだ。 そして。 その優位性を脅かす背教者に対し、徹底的に冷酷に、残虐に接するものだ。 既に尋問を損じたことを、男も薄ら気づいている。 認められない頑固さが、新たな目的を作り出した。 この生き物 には罰が必要だ。それも、とびきりの。▽ (-662) 2023/09/23(Sat) 17:42:23 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 笑う カンターミネ吐きかけられた唾は男の顎から頬にかけて散っただろう。 それを男は甘んじて受け入れた。先程までの激昂から一転、酷く冴えた表情がそこにある。 貴方は笑っている。 覆い被さった男は、その笑みを更に広げさせるようにした。 笑っているということは、もちろん口は開いているんだろう。 口の両端に親指を差し込み閉じ切らないようにする。 貴方の舌が動かないように固定する。 そして、 それまでの間に何か手を打たなかったのであれば、 男の影が貴方に重なるようにして────ひとつ。 愛も情も好意もあるはずのない口づけを、貴方に。 (-663) 2023/09/23(Sat) 17:42:58 |
【秘】 favorire アリーチェ → 傷入りのネイル ダニエラ「え、」 デスクに忍ばされていたメッセージを読んで、 書かれた追記の文を見るとぱっと慌ててそれを隠して、 今度は周囲の人に見られないように注意を払いながら 時計を確認した後、「巡回に行ってきます!」と 唐突な振りをして、警察署を飛び出した。 ここで誰かに相談をしていればよかったのに。 或いは、誰かがその不審さに気づいてくれればよかったのに。 けれど今、それを一番気にしてくれていた幼馴染二人は牢の中。 女を止める人はもう職場に片手で数えられるほどしかおらず、 それら数人が付きっきりで見ている筈もないのだ。 そうなれば、振り込め詐欺にすら引っかかる女は安易にその誘いに乗る。 「──あ、あの……」 「そ、相談、は……」 指定された港の倉庫XX番裏手。 碌な荷物も持たず、常に身に着けているベレッタのみの状態で頼りなさげな様子の女は、倉庫に姿を現し、おどおどした様子で周囲を見渡していた。 そんな態度が余計に検挙する側からすると怪しく見えるのは皮肉でしかない。 (-664) 2023/09/23(Sat) 17:44:55 |
アリーチェは、止めてくれるはずの幼馴染二人は、傍にいない。 (a24) 2023/09/23(Sat) 17:45:13 |
【秘】 favorire アリーチェ → 傷入りのネイル ダニエラ/* こんばんは、ラッシュ時改札失敗猫です。 確保の方法、了解しました! アリーチェは愚かな女で入村文ですらあの様子ですから、容易に引っかかって確保されると思います……ありがとうございます……愚かをプレイさせて下さって……嬉しい…… 特に不都合などありませんのでそのまま進めて頂けると助かります。よろしくお願いいたします! (-665) 2023/09/23(Sat) 17:49:12 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 幕の中で イレネオ貴方のように笑う人たちを知ってる。 自分は絶対に火の粉がかからない場所で、 弱者が蠢くのを見ては楽しみ、あるいはもっと動けといたぶって。 そうして野蛮な獣性を発散しては、表社会では さも理知的な人物であるかのように振る舞う。 ……… 児童を買って欲を満たす金持ちと同じ笑い方だ。 「………楽しそうね、アンタ…………」 「一生笑ってなさいよ。いつか自分が正義、っていう 思い込みから覚めた時、アンタがどうなるか見物ね。」 ヴィットーレは。 たとえここで貴方に腕をもがれ、目を潰され。 命まで奪われようとも、何も話すことはないだろう。 だから、きっと。 貴方が満足するまで、玩具は鳴り続けるのだ、ずっと。 (-666) 2023/09/23(Sat) 17:51:56 |
【教】 favorire アリーチェ「ち、違───!!」 「……違、わない、……かも、で、ええと……」 貴方の目論見通り、あと一歩で言い切りかけたのだが、 すんでの所でストップがかかり、踏み止まったらしい。 それでも差し出された猫箱は猫箱のまま、まだそこにある。 「……わからない、わからないけど……」 「せっかく掛けてくれた言葉を、その通りに…… ありのまま受け止められなくて、一人傷付くのは、 ……きっと、良くない事じゃないか、って思う」 片頬を机に着けながら、少し横向きの姿勢になり、 貴方の方を見つめる。 「……ペネロペだって博愛主義なんでしょ。 もし、身近な誰かにそんなこと言われたら、どうする?」 (/8) 2023/09/23(Sat) 17:57:22 |
【秘】 黒眼鏡 → 門を潜り ダヴィード「オウ、いいな。 つうて一人じゃキツいだろ、ロメオ辺りも呼ぶか?」 どこまで片づけさせるつもりだろうか…。 格子の中ということを忘れるくらいに、 なんだか楽しそうに笑っている。 「そか。お前は真面目だねえ。 ……だが、俺も同感だ」 カポ・レジームにまで上り詰めた男は、掌を添えるようにして腕を組み溜息のような音を出す。 「立場のために生きてもしょうがねえが、 やることのために立場を求めるなら、意外とうまくいくもんだ。 頑張ってペネロペより偉くなって、あいつを顎で使ってやれ。便利だぞ」 そうしてこの、ろくでもない上司の誕生ということだろうか。 (-667) 2023/09/23(Sat) 17:59:43 |
【秘】 黒眼鏡 → favorire アリーチェ「コストが多そうな生き方で……いや、否定するつもりはねえ。 だが俺は人付き合いっつうとどうしたってメリット、デメリットで考えちまうな。 それを愛と呼ぶのは、俺的には不義理が過ぎて――」 ぼやぼやと話しながらも持ち上げて、太腿まで抱え上げて振り回す。 「はっはっは、それでいいそれで〜」 けらけらと笑いながら走りだし、 共同墓地を脱走した辺りで唐突にすとん、と地面に降ろす。 怪我しないようにしっかりと脚から――配慮する場所がそこそこ違うが。 「ほい到着。共犯ご苦労」 軽々と持ち上げたように見えるが、 腰に手をあててトントン、と叩いている。 重たいとか文句をいう様子ではなく、多分習慣的なものだろう。 「つうわけでな、もしよければまた付き合ってくれ。 今まで来れなかった分こねえとな」 ──そうして、に、と笑うものの。 男がもう一度、ここに姿を見せることはなかった。 (-668) 2023/09/23(Sat) 18:04:41 |
【秘】 笑う カンターミネ → 幕の中で イレネオそうして冷静さを取り戻した男の顔には、 この女はきっと狂気を読み取った。それは爆発。 何かしら、追い詰められたものが為す行動。 振り切ったゲージの針が止まった状態。 こうなってくると、目が覚めるまではおかしなことをし続ける。 そら、来た。指に噛みついて千切ってやろうか。 いや、きっとそれは難しい。歯の根を抑えるならまだしも、 口の端に指を差し込んだだけなら、精々皮が一枚程度。 舌を抑えられちゃ喋るのは困難極まる、 精々間抜けな音を上げるだけ。 そう考える間に、男の影がゆらりと重なってくる。 それはきっと、先に過った強姦魔のそれとよく似ていた。 途端、これは『先生』でも『マフィア』でも 『罰されるだけの生き物』でもなくなった。 ほんの僅かに頭を逸らすと、あなたの指で 口内が切れ傷つく事を厭わず、思い切り頭突きを振るった。 無論、大した威力ではないだろう。 だが人体で振るわれる、凡そ非常に硬い部位の直撃は、 互いの脳を揺らすはずだ。男の唇が重なったとしても、 この女はただでは済まさなかっただろう。 それはお前の物じゃねえよ、と内心に激昂を宿して。 (1/2) (-669) 2023/09/23(Sat) 18:05:37 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ笑顔が消えた君を見て、 同じように男の表情からもいつもの笑顔が消える。 代わりに浮かぶのは、 リヴィオ・アリオストという無敵で幸福な男とは違う、 どこか弱々しくも見える一人の男の笑顔だ。 しかしそれもほんの一瞬のこと。 きっと気のせいだと思えるくらいの間だった。 「……ありがとう、ダニエラ君。 君の仕事が増えてしまうのは困るから」 「………明日、明日の午後に休みを取らせてもらうよ」 動揺と混乱の続くこの署内で、 まともに仕事に手をつけている人間は少数で。 明日が来るとも分からない今、 今日に頑張る必要があった。 誰がその行いを誉める訳ではないと、知っていて尚。 「辛くなったらその時は早めに早退する。 だから、大丈夫だ。心配をかけてすまないね」 (-670) 2023/09/23(Sat) 18:13:48 |
リヴィオは、「これじゃあ無敵失格だね」といつも通りに笑う。 (a25) 2023/09/23(Sat) 18:15:07 |
【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ「楽しいわけがないだろう」 本当に? 「嘆かわしいよ。こんなことに時間を取られて」 本当に? ひゅん。 がん。 男に最早自制も内省もない。 それらの声は聞こえない。けだものの息遣いが染めて聞こえない。 装甲のない先端に金属の平面が降った。 問いすらない。あるのは痛みだけ。 貴方が逃れようとしないのならば、 男もまた、逃れる選択を与えない。 (-671) 2023/09/23(Sat) 18:15:42 |