人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ

単なる幼子ならまだ良かったのかもしれない。
であれば、派手な貴方の様相に簡単に目を惹かれていたことだろう。例えばその髪をいじったり、その色眼鏡を舐ったり。或いは首元や耳のアクセサリーを気にしていたかも。
しかし生憎と目の前の男は一人前の大人で、そんなものには興味がなくて、代わりに嫌な知性を備えていた。

「はは」
「なんだ。汚いな。」

滲み出したものに目を細め、男は汚れた布地を手にした。それで押し付けるように拭いていく。
問いかけに答える気はさらさらないらしい。それは対等さを否定する態度。
貴方の存在を貶めて踏みつけにする行為だ。

「​しかし、まあ。随分赤く塗ったものだよ。」
警察署うちはネイルサロンじゃないんだが。」

ざらりとまばらな指先を見やる。
一々に貴方の表情を確認するのは、その瞳を見通そうとしているのか。
(-598) 2023/09/20(Wed) 15:39:36

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の花 ニコロ

「俺はお前のことを見くびっていたよニコロ。
 思ったよりやんちゃして遊んでるのはそっちじゃないのか?」

適当につまめるもの、と言いながらここからここまでと雑に頼んだ。
面倒くさがりだ。酒も飯もここのは美味い。

しばらくして届いたグラスとボトル。
注いでやろうかとコルクを抜けばあなたの方へと注ぎ口を傾けた。

お勤めご苦労さま

 俺みたいなちゃらんぽらんと違って精が出るなあお巡りさん」
(-599) 2023/09/20(Wed) 15:44:11

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ

「どうだろうな。
俺は為すべき事を為しているだけに過ぎない。
ただ、お前がそうだとは思わなかったけどな。」

注ぎ口を向けられれば、グラスを向けて。
入れてどうぞ、と促す。

「別に俺らはそっちにゃまだ何もしてねえさ。
A.C.Aとは別に動く奴らも居るみたいだしな。
おかげで、署内はてんやわんやだ。」

分かっていて喋っているのか
それとも、ただ口を滑らせたのか
分からない表情でそう話す。
(-600) 2023/09/20(Wed) 15:53:23

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

押し殺した反応にく、と喉が鳴った。
ひくりと震える身体が好ましかった。
同時に唇やら歯に貴方の脈が触れて。
男は、確かに高揚する自身を感じた。
男は、己に潜む獣性に気づいていない。
犬を自称するのはただ忠実の一点でだ。
それでも。
観念したような貴方の姿に湧き立った。


背に回った手に力が篭れば、それが縋るのでも甘えでも構わないのだ。突き放されないことだけが分かればそれでいい。ずるりと頭を移動して、今度は反対の首元へ。
噛んだり、舐めたり。吸ったり、また噛んだり。腹を撫でる手はそろそろと衣服の中に潜り込む。

さて、硬い手のひらは先程よりは下部に触れる。きっと下着のゴムの境目あたり。
その仕草はこれから貴方の身に齎される行為を一層鮮明に予感させるだろう。直に触れた男の体温は、先程よりも熱いはずだ。
(-601) 2023/09/20(Wed) 15:59:48

【魂】 花浅葱 エルヴィーノ

首輪に付けられた鎖は、一体何処に繋がっているんだろか


「一度居なくなった人が何言ってるんだか……」

牢屋の中に居る分には、確かにそうかもしれないが。
捕まえる以前に、捕まえなきゃいけなくなる程の事をしないでほしいのが前提だ。
しなくていいのなら、逮捕なんてしたくはない。
だって。

追いかけるのが自分なら、様々な自由が効く。
警察として褒められたことではないが、無理な逮捕をしないですむ、そんな一面の事を、考えていたから。

「………」
「それって、僕が暴力を振るわれていたら、キミは喧嘩をしてくれるってことかい?」

そうだとしたら、だめだ。

一つだけ、譲れないことがある。
僕だって、ルチアを傷つけるものは許さない。
僕が傷つくことで、ルチアが傷つくのなら、僕は「それ」を絶対に許しては駄目なんだ。

「キミは……どうしてそんな事を知ってるんだい。
 その様子だと……アリソン・カンパネッロが誰だかも知ってるんだね」
「…………行かない、と約束はできないけど……、牢の外から、安全に会う事くらいは約束しても、いいよ」

それでは、駄目かい?
(_15) 2023/09/20(Wed) 16:08:15

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の花 ニコロ

「俺も何処からも狙われる人気者らしいからなあ」
「しかし美人と色男天秤に乗せたら、そりゃあ美人に傾くよな」

何の話と言う訳でもなくただただ赤い液体と一緒に言葉を注いでいく。
機嫌は悪くない、もうこちらも片付けは済ませているから。

「ふーん……大変そうだねえ。
 野良猫でも署内を駆け回ってるんじゃないかあ?
 ちゃんと捕まえてゲージに入れるか首輪でもつけてやらんと暴れるぞ」
(-602) 2023/09/20(Wed) 16:16:04

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ

「かもな。
まあ大体目星はついてきてるから
そう遠くなく首輪でもつけられるんじゃないか。」

適当にそんなことを言う。

「近々俺の妹分がそっちに行くかもしれねえ。
その時は頼めるか?」

注いで貰ったら今度は此方がそのボトルを預かって
注ぎ口をそちらへ向けた。飲むだろう?と。
(-603) 2023/09/20(Wed) 16:21:04

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ

吸血鬼じゃあるまいし、何がそんなに首が美味しいのかわからないが、そうこうしてると首の両方が歯型や鬱血痕で彩られてしまっただろう。
もしかしたら、ボタンをきっちり止めていても見えるものがあるかもしれないが、耐えるばかりの男はそれに気づけない。

「……ん」

腹を弄る手が、熱くて、くすぐったくて、焦れったい。
想像してたよりずっと恥ずかしくて、その羞恥に呻いてしまいそうだ。
身を捩ってみても、抱きすくめられたままでは何の抵抗にもなれやしない。
恥ずかしいから焦らすな、なんて言えないから、あなたの好きなようにさせてしまっている。

ただただ、体温ばかりが上がっていってる気がした。
(-604) 2023/09/20(Wed) 16:27:45

【魂】 口に金貨を ルチアーノ

「何を持っていなくなったと言ってるんだ……。その辺にいたさ」

住む家が変わって仕事を手に入れただけ。
やはり貴方は大げさだなと思う。
たしかに頻繁にあわなくなったし、連絡もかなりなくなったが。

「おう、やるときはやるぞ。弱くとも喧嘩は習ってる
 殺していいなら殺すがそれをやると怒られるんでな。
 どうしてもトラブルにあうなら撃ち殺してもいい奴に殴られろ」

そんな、無茶を言った。何が何でも殴るのは確定らしい。

「すまん、そいつは名前しか知らん。
 実情には何も触れとらんのだ」

「俺はただ、調べ物が得意などら猫だ。
 まあ会いに行くぐらいは好きにすればいいさ。
 それでも変なやつに直接会いに行くな、今はほっとけ」

「執行役なんて奴らは全員
俺たち
が片付けてやるから」
(_16) 2023/09/20(Wed) 16:30:05

【魂】 花浅葱 エルヴィーノ

「キミにとってはそうでも……僕は」

もうどこかで死んでしまったんじゃないかとまで、言われていたんだ。
あなたとて、住所が変わってすぐは余裕もなく、会いに来るなんてことは出来なかっただろう。
たったそれだけの期間すらも、連絡も、詳しい事情も知ることもなく、足跡も分からず、生きてるのか死んでるのかも分からなかった事が、どれほど辛かったか。

今でこそ、連絡が少なくとも気にすることはないが。
それは、生きていてちゃんと足跡が残されているからにすぎないのだ。

「……わかった」
「危険が及ぶような会い方はしない。……はぁ、これついこの間後輩に言わされたばかりだな」

やれやれと肩をすくめた。
これはもう諦める他はない。
だって、男はあなたに傷ついて欲しいわけではないのだから。

「……じゃあ、二人が狙われた理由、教えてくれるかい?
 代わりに、アリソン・カンパネッロの正体、教えるから」
(_17) 2023/09/20(Wed) 16:46:09

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

いいんですか、と聞くことは簡単だ。
それは男の癖で、いつもうっかり口を突く一言目だった。
男は書類仕事も嫌いではなかったが、頭が良いわけではなかったから、上司に確認を仰ぐところもよく見られただろう。

それでも。
この期に及んでそれを聞くのはムードがない​────なんて、考えたわけではなかったが。
貴方の無抵抗が、貴方の無言が、許しの表れであることを男はとうに知っていた。

一旦は満足したらしい男が無言のままに顔を上げる。金の瞳が再び花浅葱を見た。きっとその奥には、きらきらと情欲が閃いていて。

「……。」

だのに、何も言わない。ただ熱い息を吐いただけ。
するり、と潜り込んだ指が下生えを擽る。指先やら手のひらで貴方自身の反応を確かめようとした。
(-605) 2023/09/20(Wed) 16:47:59

【秘】 黒眼鏡 → うたかたの ダニエラ

「そおか」

うん、と頷く。あなたの泣き言を、肯定する。

「分かった。なあに、すぐできるさ。
 真っ先にお前に飲ませてやるよ」


狭間には、格子がひとつ。
何にもないようにふるまい、
目も指も届くけれど、
それは越えられない隔たり。

けれどまるで最初からこうだったかのように、
アレッサンドロは意に介さない。


「そりゃあ、お前」

だから、そんな顔で。

「あぶねえことしないで生きて欲しいな。
 やらせてる俺が言えた事じゃないから言わないが」

言っている。
言えないことだが、きっと言わずにはいられないから。
(-606) 2023/09/20(Wed) 16:59:48

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ

身体に溜まった熱は、どうしたって下腹部に集中してしまうものだろう。
直接それに触れられることなく、くすぐられるのは、明確に焦らされているということが理解できてしまって。
羞恥ばかりが込み上がって、再び見つめられたその顔を見返すのが難しくて、うつむいて視線を外した。

「……こ、こんな時ばかり何も聞かないの、ズルいだろ……」
「なんで焦らすんだよ……
顔、見れな


荒い息が、興奮を表してることくらい、わかるのに。
我慢されるほど、僕はか弱い存在じゃ、ないつもりだけどな。
(-607) 2023/09/20(Wed) 17:03:29

【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ

「過去〜……?」

真面目に考えるようなそぶり。
すぐにぱん、と指を叩いて。

「教会で喧嘩売られたぞ。礼拝の最中にうるさくすんなって言っとけ」

おとついくらい、なんて付け足し。──壁にもたれるように腕を組んだ。


「イヤ本当に、俺はしらねえのよ。まぁあっちは俺のこと知ってただろうけどな。
 お前は理由があるはず・・というが、そいつはほんとにあるもんなのか?」

指を一本、立てて振り。
 
「いいトシの大人なんだから言わねえことは言わねえ理由があるか、
 もしくはそんなもんねえ・・・・・・・んだよ。
 あるとして、本人以外になーーんの意味もないもので、
 そういうことに何もかんも全部身を投じる阿呆ってだけかもしれん。

 どちらにしろ、理由を欲しがってるのはお前・・だろ?
 ここまで来れるんなら、本人に聞けよ。

 俺が知るか、ばーか・・・・・・・・・ってことだよ」

一息に言ってから、に、と笑って。

「──だがま、若いモンだし、マフィアには無関係なやつだ。
 終わったらさっさとシャバに戻って、マトモに人生送ってほしいと思ってるよ。
 個人的・・・には」
(-608) 2023/09/20(Wed) 17:21:41

【秘】 路地の花 フィオレ → 徒花 テオドロ

あなたが寝てしまってから。
物音を立てないように近付いて。

その首にアスターの花の意匠がほどこされたシルバーネックレスをかけて、服の中にしまった。
気付かなくても構わない。出来るなら、無事でありますようにと願いと祈りを込めて。

「……万が一があっても、1人じゃないことを忘れないで」

なんて、少し贅沢かも。
(-609) 2023/09/20(Wed) 17:25:26

【秘】 門を潜り ダヴィード → コピーキャット ペネロペ

それはいつのことだったか。
夕方かもしれないし、夜かもしれない。
貴方の端末に届いたメッセージ。

『明日 アレさんに会いに行こうと思ってます
 面会をさせてもらえるみたいなので』

『これ 大人しくしてるうちに入りますかね』
(-610) 2023/09/20(Wed) 17:28:18

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 渡りに船 ロメオ

自身ではやはりそう思っていないような言葉には、「そうだよ」とはっきり返したあと。
間が開いて短く返った返答に貴方の瞳を覗き込もうとする。
そこにある色がどんなものか知ろうとするみたいに。

「…………」

「……だめだった?」

でも結局うまく判別できなくて、素直に尋ねてしまう。
結構きた……とはこっくり頷きつつも、ちびちび飲む貴方を見つめたままだ。
普段だったらもうちょっと、こう、なあなあってできるところ。
こんな風に待ってしまうのは酔っているせいかもしれない。
本人にはそこまで思考が至るキャパもなかったわけだが……
握る指先になんとなしに力を込める、貴方を繋ぎ止めてなかなか離しそうになかった。
(-611) 2023/09/20(Wed) 17:29:23

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

「は」

恥じた顔も。
その仕草も。やっぱりまた、小さくなる声も。

「はは。あは、は」

可笑しくて。なんだかこみ上げるようなものがあって。

「かわいい人 だなあ……」

多分、屈託のない笑みを浮かべて言ったのは、貴方への返事にはならない言葉だ。
それはもしかしたら、愛しさとか呼ばれるものだったのかもしれない。


うつむけば貴方の瞳は自分の腹に向くだろうか。それとも男の胸当たり。
くく、と喉で笑いを転がした男は、擦り寄せていた身を僅か離した。そのまま片手で貴方の手を取って言う。

「ねえ、先輩」
「触ってくれますか」

別に、無理にさせたりはしないけど。
(-612) 2023/09/20(Wed) 17:29:44

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡

「勿論、キミとの話が終わったら会いに行くさ。
 その前にキミから色々聞いておかなければいけないなと思っただけで」

だからそこは、順番が違っただけだと、前置きをする。
あなたの話を、嘘なのか本当なのか。
じっくりと見定めるように聞いて、笑顔を見れば深々と息をついた。

―――
個人的に
、ね。


「僕に、キミから物を買うのはやめろって止めに来ておいてね……。
 理由がなかったというなら、それはしつけのし直しが必要だな」

格子にかけた手は離れることなく、意識を変える。
この男はイレネオが邪魔だと思った、それ自体は本当だろう。
けれど、本当に聞かなければならないことは、そこじゃない。

「―――。
 じゃあ、2つ目。ここからが本題だ。
 
アリソン・カンパネッロ
なんて名前を偽装して法案を通したのは何故だ」
(-613) 2023/09/20(Wed) 17:37:49
徒花 テオドロは、メモを貼った。
(a24) 2023/09/20(Wed) 17:42:14

【秘】 オネエ ヴィットーレ → 法の下に イレネオ

ここにいるのは大人と大人。
純粋に遊ぶような心はとっくに失って、
雁字搦めに組み付いた思惑と手から溢れそうなほどの
大切なものを背負い込んで、対峙している。

「っ……はぁ………はぁ………」

荒くなる呼吸、酸素を吸い込むと同時に
痛みに叫びたくなる気持ちを飲み込む。
汗が流れて顎まで伝い、机に垂れる。

「……アタシ、赤いネイルは趣味じゃないのよ。
可愛いピンクに塗り直したいわね……」

それでも痛みから逃げ出すように何かを吐き出すことも無く。
雑談みたいなセリフを、絞り出すように口にする。
彼以外に語ることなど何も無い、と暗に示すように。
(-614) 2023/09/20(Wed) 17:44:09

【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ

「オ、さすが。
 ならなおさら、マフィアの言う事なんか聞いちゃいかんと思わんか。
 お得意さんだから言ってるんだぜこれは」

へらへらと笑う。
施設から貸し出されたらしいスウェットの上下はだらしなく、
休日に寝転ぶおっさんそのものだ。

「いやまぁ、俺ぁ一応カポだから。
 あいつからすりゃあ悪党の元締めだろ。
 そこは別におかしなこと言ってねえと思うぜ。
 心配かけてやんなよ」

…本人がいうことでもない。
自分の事を棚どころか天井裏にまで上げながら、
あぐらをかいたからだをゆらゆら揺らして。

「そりゃお前、マフィアのカポ・レジームアレッサンドロです!
 マフィア捕まえるために金出します!
 ……なんていったって受けてくれねえからだよ」

聞かれたことに、そう答えた。
(-615) 2023/09/20(Wed) 17:48:44

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ

笑い声が聞こえて、思わず顔を上げた。
この瞬間ギラギラした瞳が穏やかになって、澄んだ笑みをしていたから、思わず魅入ってしまった。

まさか本当に、そんなに愛されてるかもしれないなんて。
この時はまだ、ちゃんと理解はしてないけれど。
やっぱりまた羞恥を感じて視線を彷徨わせてうつむく。
その視線の先には、多分、張り詰めた熱がある。

「え? ………あ、」

何を、とは言われなくとも。
同じ男なんだから、それが何かなんてわからないはずがない。
戸惑いはすれど、人のものに触れた経験なんてないけれど、ある程度はどうしたらいいかはわかっている。

わかった、と頷いたなら、あなたはその手を導いてくれるだろうか。

なににしろ戸惑いながら、下着の上から触れることになるのだろう。
(-616) 2023/09/20(Wed) 17:50:33

【墓】 マスター エリカ

雨の日だって
#バー:アマラント
はいつも通り。
日中は程々に過ごしやすくとも、
夜になるとやっぱり少し冷えるもので。

──マスター、何か体があったまるようなもの頼めるかい?
 ああ、すぐに出せる」

マスターの得意料理らしいシチューは具沢山。
なんだかちょっぴりお得な気分になれるかも。
ライ麦香る食事パンと一緒にどうぞ。彼女が好きな取り合わせ。
(+5) 2023/09/20(Wed) 17:52:12

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡

「両方の話を聞いておくのは大事なことだよ」
「心配を……かけたことは自覚してるけれど。
 僕だって心配くらいするって話で……いや、その話はもう良い」

本題と違うことまで思い出してしまいそうで、頭を振った。
話に集中できなくなってしまう、これはいけない。

というかそのだらしない態度はよせ、とは思うのだが。
牢の外からしか会わないと、もうひとり、心配性の誰かと約束したから破れない。
態度の一つくらいは大目に見たって構わないだろう。
ツッコんではいけない。

「そんな事はわかってる。
 マフィアのカポ・レジームが金出してまでマフィアを取り締まるのは何故かと聞いてるんだ。
 これはマフィアにとって重大な……裏切り行為だろう?」
(-617) 2023/09/20(Wed) 17:58:40

【秘】 うたかたの ダニエラ → 黒眼鏡

不自由な独房の中で。ぼろぼろの顔して。何を。
…そんな簡単なことじゃ、ないはずなのに。

だけど、鉄格子の向こうの姿から、潮風とオイルの香りがした気がして。
一緒に香ったコーヒー豆の香りに、小さく、息を呑んだ。
それは、錯覚のはずだけれど。


「……絶対…ですよお。」
「それまで、許してあげませんからあ」

そう口にして、少し笑えてしまったのは仕方がないと思う。
自分はもう少し、現実を見ているつもりだったのに。


「…言ってないなら、聞こえませえん。」

聞こえたところで、どうせ聞けない。
だからそう言って肩を竦めて、少しだけ笑って見せた。
この生意気が、あなたの部下の姿だと。
独断で危険な橋だって渡る。それがあなたの役に立つのなら。


「あー。でもお。」

思い出すように、添える。

「アレッサンドロさんが危ないことしないならあ、考えまあす。」
(-618) 2023/09/20(Wed) 18:15:12

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 法の下に イレネオ

おまえまで、は。
誰もまた捕まっているというのだろうか。
けれど尋ねるための形はすぐに思い浮かばず。
だから疑問は仕草にとりあえず現れたのみだった、小首を傾げて。

「……だいじょうぶです」

辛いは辛いが、幼少期から続くものだ。
慣れているからとこくり、ひとつ頷き。
気遣う言葉に一度瞼を落とし、次に開けた視界は一文しか書かれていない紙を。

「…………」

「……イレネオせんぱいが聞きたいこと。
 なんですか、それともおなじ?」

「マフィアと関係、あるのかって」
(-619) 2023/09/20(Wed) 18:18:02

【秘】 黒眼鏡 → 花浅葱 エルヴィーノ

「ああ、そうだな。
 その通り、裏切ったワケ。

 よくよく理由を知りたがるやつだなあ。
 答えはさっきいったじゃねえか。
 俺が阿呆・・だって話さ」

ごろん。
ついには腕を枕には、もう一度寝っ転がる。

「なンでそんなこと気にするのやら。
 あのワンちゃんのことでもない、マフィアの同士討ちの話だろ?
 素直に仕事が楽でいいなあっつって喜ぶわけにゃいかんのかね」
(-620) 2023/09/20(Wed) 18:22:45

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 門を潜り ダヴィード


『やりたいようにやれ』

『クソ忙しいから代わりに伝えといてくれ』
『喧嘩売りに行ったなら後が怖いぞ 以上』
(-621) 2023/09/20(Wed) 18:30:57

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡

「あぁ、駄目だね」

「裁判になればその理由は必ず聞かれるし、刑量の判断材料になる。
 自分の首を絞めるだけだし、納得の行く理由を話してほしいものだけど」

むしろ話してくれたほうが仕事は楽になるんだけど?と冷めた目を向ける。
けれど裏切ったということをあなたの口からちゃんと聞いたことで、なんとなく、心が痛くなった。

多分それは……消耗している大事な幼馴染ルチアーノが、あなたの部下にいるからで。

「…………」
「裏切った仲間は、大事ではなかったのかい?」

語る声色は少しだけ、トーンが落ちた。
(-622) 2023/09/20(Wed) 18:32:06

【秘】 黒眼鏡 → うたかたの ダニエラ

「それで許してもらえるンなら、安いもんさ」

なんとも気軽にいうものだ。
だけどこの気軽さで、どんな高価なものでもぽんと渡してくるのをあなたは知っている。


「あーあー、生意気に育っちまって…
 誰に似たんだか。
 周囲が悪いな、こりゃ」

やっぱマフィアはダメだ!
なんて言っているが、それこそ本当にどの口が言うのだろうか。

「おまえ得意なんだから、オトコの前ではちゃんとそういうの隠せよ。
 ツラは良いんだし、賢いし、その気になれば一発だろ。な」

格子の中から、どうしてこんなに自信を持って説教じみたことができるのだろうか?
さっぱり自覚していないのか、
あるいは屋根の上まで棚上げしながら嘯いて。

「それはー………」

危ないことは。

「………しないとは約束できんから、
 努力目標ということにはならんか?」

変なところで正直だ。
(-623) 2023/09/20(Wed) 18:34:05