人狼物語 三日月国


175 【ペアソロRP】爽秋の候 【R18G】

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【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音

[ 初詣や夏祭りでいったことのある山の上の神社ではなく、
 その裏側の、殆ど人も通らないはずの森の中へ。

 どうしてそこへ向かおうと思ったのか、
 今でもよくわからない。

 いつだったか、
 「森の中に小屋があったからそこを秘密基地にした」と
 同級生の男子たちが話していたのを
 なんとなく、思い出していたからかもしれない。
 知ったところでどうということはないし、
 何より、今となっては確かめようもないことではあるけれど]
(D9) 2022/09/20(Tue) 16:33:10

【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音

[ やがて道の舗装も街灯も途切れて、
 森の中に入ったときは、ほぼほぼ真っ暗だったはずなのに。

 不思議と、怖いとか恐ろしいと
 そういう気持ちにならなかったのは
 季節外れの蛍がゆらりゆらりと周囲を舞って
 あたりを照らしていたからかもしれない。

 あるいは、息を整えようと立ち止まったところで
 先程切った額の痛みが急に戻って来たからか。>>D5

 痛みが戻ってくるのと同時に、
 先程の悲しみもまた戻ってきて。
 堪らず、その場に蹲ると大きな声を上げて泣いた。
 誰もいないと思ったから、
 いつもより大きな声で思い切り泣いた。 ]
(D10) 2022/09/20(Tue) 16:34:47

【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音


   
[ ―――リィン、と。

 小さく、鈴の音がしたのはそのとき。 ]

  
  
(D11) 2022/09/20(Tue) 16:35:28

【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音




 ……っ、……だぁれ?



[ しゃくりあげながら、涙にぬれた目元と頬を拭って
 聞こえてきた鈴の音へと首を巡らす。

 妖や獣の類だとは思わなかった。
 だって、この村と山々は村の長老や偉い大人たちが
 厳重に結界を張って守っているのだから。
 人間にとって危険な獣は勿論、並みの妖だって
 そうやすやすと、村の領域に入り込むことはできないと
 大人たちは村の子供たちにそう何度も話していたのだから。


 それになにより――今考えれば不思議なほどに――このとき、
 わたしはその鈴の音を怖いとは思わなかった。
 遠く森の奥から聞こえてくる鈴の音も、
 わたしの優しく照らす蛍たちのことも。 ]
(D12) 2022/09/20(Tue) 16:36:59

【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音



 …。


[ ポケットに入れていたハンカチで涙と、
 それから額の血を拭ってから、
 意を決して森の奥へと歩を進めた。


 そうして辿り着いた先にあったのは洞窟だった。


 只の洞窟ではなくて、
 ものすごく大きな岩を削り出して作ったような其処に
 重そうな黒鉄の扉と何重もの注連縄で封された
 如何にもな様子の洞窟だった。 ]



 ―――……。


[ 怖い気持ちが、ないわけじゃなかった。
 それでも、意を決して其処へ向かおうと思ったのは。

 鈴の音のように聞こえていた其れが、
 …どこか、嗚咽に似ていると気づいてしまったから。]
(D13) 2022/09/20(Tue) 16:37:49

【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音

 

 ……だれか、いるの?


[ 黒鉄の扉の前に近づけば、
 鈴のような嗚咽はよりいっそう近くなる。

 そうして一言声をかけたところで
 ―――ぴたりと、それまであたりに聞こえていた音が止む。
 同時に、周囲の空気が変わったのも伝わって。 ]


 だれか、いるんだよね?


[ 問いかけに返答はなかった。
 それでも、きっとここには誰かがいると
 そんな確信めいた想いと共に、そっと扉に手をかける。

 ギィィ、と。重く、頑丈そうなそれは
 此方が拍子抜けするほどあっさりと開かれた。 ]
(D14) 2022/09/20(Tue) 16:39:00

【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音



 ……。


[ おそるおそる扉の向こう、洞窟の奥を覗きこむ。
 ―――そこにはただ、真っ暗な闇があった。 ]


 …ねえ、だれも


[ ―――いないの、と。
 そう、言いかけたとき。

 覗き込む体勢を崩しかけて、咄嗟に一歩
 洞窟の中に足を踏み出した。
 それと同時に、固い岩場だったはずのそこは
 砂のように脆く崩れて。

 悲鳴をあげる間もなく、わたしは洞窟の中へと
 転がり落ちていった。]
(D15) 2022/09/20(Tue) 16:39:59

【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音



 ……あいたた……。


[ 尻餅をついたまま、小さく呻く。
 洞窟の中はひんやりとして、ただひたすらに真っ暗で。
 まるで月のない夜みたいだ、なんて
 そんなことを思っていれば ]
(D16) 2022/09/20(Tue) 16:40:51

【雲】 妖もどき 辰沙

 
 
 『……子ども……?
  どうして、こんなところに……』

 
 
(D17) 2022/09/20(Tue) 16:43:20

【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音

[ ぼそ、と暗闇に声が聞こえるのと同時。


 周囲の闇に、
い眼が浮かび上がる。
 それもひとつふたつではなくて。


 ―――…
二十
五十
、と
 わたしの四方を取り囲むようにして
 無数の
い眼が、爛々と輝いて此方を見つめていた。


 ―――それが、わたしと彼…辰沙との出会いだった。 ]
(D18) 2022/09/20(Tue) 16:46:11

【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス

 
   ── 少し前〜 ──

[ドレスやメイクがなくたって
 お前は最高にかわいいよ。
 ……そう思う彼女がくるりと回って長い脚を晒す。>>12

 オイイ!]


   
おまっ ヘンリー!

   
ちょっとはお淑やかにだな……!



[誰も見てねぇだろうな?! とキョロキョロ。

 ヘンリーの方見て鼻の下伸ばしてるオヤジが数人、
 すごい形相で睨んでやったら、目を逸らされたが。

 後で記憶が無くなるまでぶん殴るか……。

 顔は覚えたからな。]
 
(33) 2022/09/20(Tue) 21:42:26

【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス

 
[二人きりとなったあと。
 さりげなくスリット側に立ち
 美しい脚を隠そうとしながら話とグラスを交わした。

 追い抜かれてない、と声にして貰えて
 どれ程ホッとしたことか。>>13

 皆より苦労は、したかも知れない。>>8
 それは皆と違って俺が凡才だから。
 置いてかれねぇよう何倍もの努力が必要だったから。

 もう鍛錬で打ち合うことは随分していない。
 力でもスピードでも技術でも、
 直接やりあったら勝てねぇんだ。
 大らかなフリしてるだけで人としての器も
 アスベルの方がずっと大きい。

 俺が本当は強くなくて情けねぇ人間だってこと。
 隠し通せたようで、……良かった。
 こんなん気にしてるのすら格好悪ィよな。]
 
(34) 2022/09/20(Tue) 21:43:46

【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス

 
[好きな奴以外から言われても
 嬉しくねぇかと思ってたんだが。

 俺の「かわ(いい)」にも喜んでくれる
 ヘンリーがかわいすぎる。>>14


   お、おう……そうだけど?


[そんな顔見たら否定なんか出来ず
 素直に認めちまった。

 慣れない酒が回っている所為もある。
 余計なことを言っちまいそうで
 色んな意味でドキドキしてきた。]
 
(35) 2022/09/20(Tue) 21:44:36

【人】 狩人 エドゥアルト・レイフェルス

 
[晴れ姿を見届けてないのに
 こんなんじゃダメだよな。]


   あ、ありがとう


[礼を言って水を受け取れば
 急ぎ何口か流し込んで
 セレモニーの主役を見上げた。

 ────アスベル。
 我が弟ながら格好いいぜ。*]
 
(36) 2022/09/20(Tue) 21:49:04

【独】 勇者 アスベル・レイフェルス

/*
あっもしかして今落としてる最中かな

エドゥほんと大人だ……かっこいい……
絶対幸せになって欲しい……なって……なろう……
(-6) 2022/09/20(Tue) 21:49:26

【人】 勇者 アスベル・レイフェルス

 
  私はセシリー王女に
  多くの幸せと、幸福と、愛を頂きました。
  王女がいらっしゃらなければ
  今、私がこの場にいることも無く
  世界も不安に怯えたままだったでしょう。

  世界を守った次は、愛する人を守りたいと思います。
  人生を、生涯を──この命を賭して、永遠に。


  もう一度……いいえ、何度でも申し上げます。
  セシリー姫、俺は貴女を
愛しています



[ しゃがみ込み膝を立て、セシリーの手を取り
 軽く口付けを落としてから、頭を上げる。

 瞳に映る愛しき人の姿は、一層美しさが際立っているが、
 見慣れた澄んだ眼差しは、俺の良く知る
 普段旅をしていた頃と、何ら変わらない。]
 
(37) 2022/09/20(Tue) 22:09:08

【人】 勇者 アスベル・レイフェルス

  
  俺の言うことを、何でも覚えてくれて
  俺が転ぶなら、君も転ぶと告げてくれた。

  どんな小さな冗談でも、軽口でも。
  君が云う言葉、全てが愛おしくて仕方がないんだ。


[ 少し前の事を思い出し>>24>>25、優しく笑みを向ける。

 緊張していない訳では無い。
 ただ、瞬きをすることすら惜しかった。
 この美しい人を、姿を、目に焼き付けたかった。]
 
(38) 2022/09/20(Tue) 22:09:18

【人】 勇者 アスベル・レイフェルス

 
[ 間も無く、ぱちぱちぱち、と拍手が背後から起こった。
 国王──セシリーの父だった。]


「皆の者、勇者の心はこの通りである!
 勇者殿の人柄、我が娘への愛情は、余が保証する。
 セシリーも勇者殿を愛しているならば、何ら問題は無い。

 ゆくゆくは娘のセシリーと
 世界を平和に導いた勇者アスベル・レイフェルスが
 契りを交わすことを認めようと思っておる。
 余も王として、父として、一人の人間として
 心より祝福するつもりである!」

 
(39) 2022/09/20(Tue) 22:09:37

【人】 勇者 アスベル・レイフェルス

 
 
 「おめでとうございます!」
 「姫様と勇者様に幸あれ!」
 「新たな記念日が誕生した!」



[ 再び会場が歓声で沸き上がり
 祝福の声が四方八方から響き続けていた。*]
 
(40) 2022/09/20(Tue) 22:09:40

【念】 勇者 アスベル・レイフェルス

 
[ 兄さんとヘンリ、どんな顔しているだろうか。
 このことは内緒にしてきたけど、
 事前に王やセシリーには話を通していた。
 
 もう式の日程も決まっている。
 兄さんや母さんに苦労を掛けさせることもない。
 むしろ、良い暮らしも出来るようになる。

 ヘンリは、セシリーの護衛件専属の騎士>>1:23
 なれば良いだろう。
 腕の立つ女性、かつセシリーとも友人同士。
 ヘンリの為にある役職と言っても過言では無い。
 
 そしたら、俺も、セシリーも安心安全で手放しで喜べる。
 と思っていたのだが。]
 
(!3) 2022/09/20(Tue) 22:09:43

【念】 勇者 アスベル・レイフェルス

 
   ……?


[ 兄さんとヘンリの姿が見えなかった。

 何せこの人数だ、別の場所に移動したか、
 単純に人の少ない場所に居るのかもしれない。

 気にはなったが、二人はいつでも会える上
 大勢に質問攻めに遭ったのもあり
 しばらくの間動けずににいた。

 二人のリアルタイムの反応も見てみたかったが、
 時間ならいくらでもある。
 後で兄弟仲間水入らずで
 のんびり未来を語り合うのも良いだろう、と。

 
何も知らず、呑気に考えていた。*
]
 
(!4) 2022/09/20(Tue) 22:09:46

【雲】 妖もどき 辰沙

――寮から街へ――

[ 朝食の片づけを済ませて、
 部屋の外で彼女の着替えが終わるのを待って。
 諸々を済ませた頃には十一時前になっていたか。


 寮の門を出ようとしたところで、
 ちょうどすれ違うようにして顔見知りに会う。 ]


 『あ、先生だ!』


[ 彼女のいうほうへ視線を向けると
 此方とは反対に寮のほうへと入っていく人物。
 彼にも姿が見えるよう――といっても彼のことだから
 隠形していても僕の気配は察知しているだろう――実体化して
 人前に姿を現す。

 たまたま通りかかった学生たちの何人かが
 中空から突然現れた僕の姿に驚いたような声を上げる。
 それに構わず、目の前の教師に小さく目礼してみせた。 ]
(D19) 2022/09/20(Tue) 22:21:59

【雲】 妖もどき 辰沙



 …先生、今日は。


[ 真浄寺 陽仁。
 この学園の教師であり、この国でも有数の現役退魔師であり、
 ―――そして、幼少期に故郷を失った彼女を引き取り、
 この学園に入学させた保護者でもある。

 …そして、僕にとってはどうにも苦手な人だ。 ]
(D20) 2022/09/20(Tue) 22:22:33

【雲】 妖もどき 辰沙



 『やぁ辰沙。
 相変わらずシャイボーイだね君は。
 もう少し顔の筋肉を柔らかくしないと
 女の子にモテないよ?』

 …。


[ もにもにと頬を不躾に摘ままれて揉まれる。
 どうしてこの師弟はやることがそっくりというか、
 似てほしくないところばかり似てしまうんだろう? ] 


 『お?
  辰沙も成長してるんだなぁ。
  ちゃんと考えてることが顔に出るようになったね』

 『あ、先生もわかりますか!?
 辰沙だって、ちゃんと成長してるんです』


[ ……やめよう?
 そこで僕を弄る方向で一致団結するの、本当にやめよう?
 必死でぺちぺち、頬を揉む手を払ってから。 ]
(D21) 2022/09/20(Tue) 22:23:40

【雲】 妖もどき 辰沙



 …それより、ここに貴方がいるのは少し珍しいのでは?

 『あ、そういえばそうだね』


[ 彼は寮監ではないし、職員寮に入っているわけでもない。
 郊外の住宅街に今は奥さんと一緒に暮らしている。
 見たところ、彼女の様子を見に来たとか
 用事があるというわけでもなさそうだ。 ]


 『あー、わかっちゃった?
 実はねー、ここ数日天文科のほうでちょっと色々あってね。
 ゆうべは徹夜で詰めてたのさ。
 で、ついさっき一段落ついたんで
 これから仮眠室で惰眠を貪りにいくところだよ』
(D22) 2022/09/20(Tue) 22:26:24

【雲】 妖もどき 辰沙


 …。本当に?

 『ほんとだよ!?なに疑っちゃってんの?
 よりによって君が!!』

 『んー…でも先生だものね……』

『ちょっとちょっと!!
 なに理音ちゃんまで先生のこと疑っちゃってるのさ?』


 …。

 『んーなになに?
 日頃の行いが悪いからだ、って?』


[ 心外だーと言わんばかりに
 僕の顔から胸元までずずず、と、舐めるように
 先生が視線を走らせる。

 いや、まぁ、うん。
 当たらずとも遠からずですね先生。 ]
(D23) 2022/09/20(Tue) 22:27:00

【雲】 妖もどき 辰沙



 『……はー。
 とりあえず、先生に信用がないことはよくわかりました。

 それはそれとして、二人はデートかい?
 なら、楽しんでおいで。
 たまには人並みに羽を伸ばすことも重要だからね』


[ 言いながら、彼の大きな手が僕の頭の上へ。
 一瞬身構えるものの、その手は優しく僕の頭へ載せられて
 わしゃわしゃと軽く頭を撫でられた。
 隣にいた彼女にも同じように――彼女に対しては、
 髪型が乱れないように軽く触れる程度に――頭を撫でて。

 にかっと、如何にも人の悪そうな笑みを浮かべてから
 ひらり手を振って建物のほうへと歩いていった。 ]*
(D24) 2022/09/20(Tue) 22:27:44

【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音



 …なんか、ものすごくはぐらかされちゃった気がするね?


[ 上手く、言葉にできないけれど。
 同じように頭を撫でられた辰沙も
 なんだかとても、複雑そうな顔をしてる>>D24 ]
(D25) 2022/09/20(Tue) 22:29:16

【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音



 …ほら。難しい顔しない。
 今日はこれから楽しい一日にしないと。ね?


[ 彼の頬に再度、今度は包み込むように柔らかく触れる。 ]
(D26) 2022/09/20(Tue) 22:29:35

【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音



 よーし。それじゃあ最初は映画に行こう。


[ 今からバス停までダッシュすれば、
 ちょうど駅前行きのバスに乗れるはずだから。
 そこから駅前のシアターに行って、映画をみよう。 ]


 ほら、辰沙もダッシュ!
 せっかくだから一緒に競争ね!


[ 言い終わるより前に、
 勢いよく飛び出してバス停まで駆けていく。

 人間のわたしと__の辰沙では
 勝負にならないなんてわかりきっているけど、
 そんなことはどうでもよくて。
 

 
ただ、小さくても色んな思い出を、彼と一緒に作りたいんだ。
]*
(D27) 2022/09/20(Tue) 22:30:19