人狼物語 三日月国


139 【身内】花咲く日、蜜の香りと踊る【RP村】

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リュシーは、お絵描きしに来てくれる皆に手を振っている。うれし〜い!
(a14) 2022/03/29(Tue) 15:22:19

【独】 約束の花 ミン


この人はまぁ、私の気も知らないで。
…と、思わなくもなかった。
というのをここで白状しておきます。
とは言え、まだ口にしてないものですから当然といえば当然なんですが。

天然たらし
と評したのはあながち間違いでもなかったみたいです。

いつか必ず訪れる未来で、貴方に全てを話した後に
今日の事、受け取った後の日々の事をつらつらと話して差し上げようかと思うのです。
その時貴方はどんな反応をするのかしら。

また、きょとんとして、頬を掻いて”失礼した”なんて言うのかしら。

それが容易く想像できてしまうのだから、
……私も相当なのでしょうね。
(-25) 2022/03/29(Tue) 15:47:03

【秘】 魔法使い ラサルハグ → 約束の花 ミン

「忘れる、…私が?」

風に運ばれて少女の髪に吸い付いた花弁が一枚。
会話の最中にそれを目で追うから、何事かと思うかもしれない。

「……待っている、と言った身で…顔も、声も、約束も。
 忘れる程は……不義理ではないとも。
 ただ…、ミリアン殿が見違える程に成長したなら…」

キャンバスを手渡して空いた片手を徐に伸ばし、
そっと先の花弁をつまんで取る。
大事にしているだろうから髪には触れなかった。

「…或いは、尋ねてしまうかも分からないな。
 ミリアン殿に、…」

男は、考える時の仕草として唇に触れる癖がある。
少女から取った花弁にくちづけする様な形になりながら、

「いや……その時は、
 ミン殿、と呼んだ方が良いだろうか」

敬称をつけながら愛称を呼ぶのはおかしいかもしれないなどと、
しょうもない事を考えていた。
(-26) 2022/03/29(Tue) 21:32:21

【秘】 約束の花 ミン → 魔法使い ラサルハグ

思っていた事を当てられたのかと思ってドキリとする。

「貴方なら…きっとそう仰られると…。
…いえ、…そう仰られるなら、私はラサルハグさんにそう呼んで頂けるように、努力しないといけませんね。
…少しでも、貴方に近づけるように。」

徐に伸びてきた彼の手が、花弁をつまんでいたから。
取ってくれた事に気づいた私はお礼を言おうとして

彼が、花弁に口づけた。


――瞬間。息をのんだ。
まるで一瞬で全身の血が沸騰してまったかの様に。彼にも負けない赤に染まる。
どうしたらいいか分からないのに目を逸らすこともできなくて
早鐘を打つ心臓の音だけが、頭にガンガンと響いている。

きっと彼のこの行為には、意味なんてないのだろう。
分かっている。…わかっているのに。

「…ラサルハグさん……
  ……………後で覚えておいて下さいね…。」

どうしても私は、彼のいいように転がされてしまうらしい。


絞り出した返事は、鈍感な貴方への精一杯の抵抗と
未来で見返すという決意の証。
(-27) 2022/03/30(Wed) 1:37:21

【秘】 行商人 テレベルム → 裁縫屋の子 リュシー



「案内はするほどでもないが……?
 それなら、俺の国にでもまずは案内しよう」

綺麗な季節の花に、甘い菓子に。
それに友人もつけば。

「それなら家出でも、修行でも。
 きっかけがあればいつでもいい。
 外に行きたくなったらついていこう、
 リュシーが行きたい場所に」

花畑で交わした約束は叶えられるものだ、そう相場が決まっている。
そう笑って互いの髪を揺らし合った。
そのときはきっといつかくる、……もしかしたら互いに成長した先で思うこともあるかもしれないが。
きっとそのときも笑っているのだと、そう、思った。
(-28) 2022/03/30(Wed) 4:58:44

【秘】 行商人 テレベルム → 風来人 ユピテル

うわっ……!
 あ、……
ユピテル?


なんと、美味しそうなパンは無事だった。

しかし中から零れだした丸い果実はゆっくりコロコロ……と坂道を転がり行く。
慌てて追いかけようと手を伸ばすも、
妙にこの現状にどういった表情を見せれば良いかわからず動きが鈍ってしまった。


「だ、大丈夫だ……。
 強いて言えば果実が今から川のように流れて何処かに落ちていくだけだろう。
 ……奇遇、そうだな……奇遇。
 ああ、さっき通りかかった屋台のパンが旨そうだった、お前も食べると良い。それじゃあ……今日はもう宿に戻るから、ここで。
 ぶつかって、……悪かった、な? 怪我していたら冷やせよ」
(-29) 2022/03/30(Wed) 5:02:16

【秘】 風来人 ユピテル → 行商人 テレベルム


「ありゃ、ほんとだ……
 拾うの手伝うよ、放っておくのも何でしょ?
 パンは逃げ…るかもだけど、また今度行けばいいし」

少しずれた髪飾りを直す傍らに、
坂の方を見遣れば無常にも転げ落ちていく果実が見える。
拾いに行くと言ってすぐ、やや早足に坂の方へ向かった。
──花飾りは、今日も変わらず髪の上で揺れている。

それに構わず背を向けてしまえばこの場はそれで終わり。
とはいえ途中であなたが姿を消せば、
旅人は付近を片っ端からあたって探しに行くだろう。
残念ながらそういう奴なのだと、想像に難くないはずで。

「……あ、そういえばさ」

そうして転がっていったものを拾い集めた後。
あなたがまだ近くに居れば、
実に他愛ない雑談のような調子で話を振った。

「もうそろそろ約束の日だよな。
 君、次はどの方面に出立する予定なんだっけ?
 思えば君の故郷がどの辺りか聞き忘れてたなって。それと」

「何か思い出せた事はあった?」
(-30) 2022/03/30(Wed) 6:55:43

【人】 風来人 ユピテル


足取りは跳ねるように軽く、街行く人々に声を掛けて回る。
今日も春風は穏やかで、優しく背を押すように吹いていた。

──祭りの記念に皆で絵を、と。
そんな裁縫屋の子の楽しげな催しの話をして回った。
絵に自信はなくとも、見に行くだけでもどう?なんて言って。

それから、ひとつ、ふたつと空を彩る花を見て。
ぱっと瞳を輝かせて、きれいだね、なんて
道行く人と顔を見合わせて笑ったりもして。
これもまた、もう少しだけ話をして回った。
(16) 2022/03/30(Wed) 8:42:23

【置】 風来人 ユピテル


得てして風というものは、色々なものを運ぶもので。

そして何より、ユピテルという旅人は。
人々が、皆が、誰かが楽しそうにしている様子が好きだ。
そうして見付けた、自分が好きだと思ったものを
どこまでも遠く離れた地の人にも知って欲しいと思っている。

だから旅をして、人の輪に紛れ、同じものを見聞きして。
話を聞いて、話をして、
自分と誰かの"好き"を増やしては集めて。
また旅に出ては、それを遠く離れた地の人へ伝えるのだ。
(L2) 2022/03/30(Wed) 8:43:22
公開: 2022/03/30(Wed) 8:45:00

【人】 風来人 ユピテル


そんなこんなをした後に。

再び広げられた紙の見える場所へと戻ってきて。
どれ進みはどうかと覗き込めば、
真っ白だった紙は少しずつ色鮮やかに彩られ始めた頃か。
その中には見覚えのある絵もあって。

──さて。
(17) 2022/03/30(Wed) 8:43:46

【独】 風来人 ユピテル


お絵かきどれくらい上手い?:86
(-31) 2022/03/30(Wed) 8:44:38

【独】 風来人 ユピテル


え、めっちゃ上手いじゃん……
(-32) 2022/03/30(Wed) 8:44:59

【人】 風来人 ユピテル


「言うなればこの絵は皆で作るものなわけだ。
 ならここに私がちょいと手を加えるとしたら──」

「まあ、やっぱりこれだよな!」

言いながら、荷物を少々ごそごそとやって。
徐に取り出したのは──インクを付けて押すタイプのスタンプ。
絵の具を混ぜて青と紫の中間のような色を作って、ぽん。
(18) 2022/03/30(Wed) 9:05:47
ユピテルは、端の方にスタンプをぽん。
うさちゃんマーク
(a15) 2022/03/30(Wed) 9:06:43

【秘】 行商人 テレベルム → 風来人 ユピテル

揺れる青に言葉通り後ろ髪を引かれてしまう。
ため息をついて、風に靡く白銀をかきあげれば紙袋を抱え壁にもたれ掛かった。

「約束の日は……ずれるかもしれん。
 赤色の男に肩をぶつけられてしまって?
 少し出発が遅れそうだ……。

 それで旅の行き場所か。

 そう、だな……。
 まずはここで手に入れた特産物を
 森を抜けた先の村で売りにいく予定だった。
 ……売り上げが良ければ港街にいって
 船に乗るつもりだ?」

「売れなければまたその辺りをうろついて、
 
じゃない
。なぜ教えねばならんのだ」

海の向こう側、妖精と親交があると尋ねれば人の世でも噂に上がる国があったりするだろう。
そうあまり深く考えずに告げていたが、個人情報を漏らしすぎたか……?
眉を潜めつつ、再び髪をかきあげて触れた黄色のふわふわに手が止まった。
(-33) 2022/03/30(Wed) 10:16:50

【秘】 行商人 テレベルム → 風来人 ユピテル

「思い出せたこと……?」

ありましたけど……。

「……旅には、お前には、関係ないだろ。
 迷子になると思うなら心配するな、
 国にたどり着けなくともいつか辿り着く。
 ユピテルはユピテルで旅をすれば良い。
 ……足並みは揃える必要はないのだから」
(-34) 2022/03/30(Wed) 10:18:42

【秘】 風来人 ユピテル → 行商人 テレベルム


「おや、へえ。ちょうど良い・・・・・・ね?
 件の人には感謝した方が良いのかもしれない。
 時に──君って天気予報は聞く方?」

ふと、白銀の合間から覗く暖かい色が目に留まって。
それから、出立が遅れるという言葉に一度目を瞬かせた。
続いてそれを、災難、ではなく、幸運な出来事のように言う。

「当然聞くだろうね。何せ旅をするんだから。
 でもずっと先の予報まではそうそう聞けないだろ?
 大抵はどんなに風や空を読むのが上手くたって限度がある。
 この街では私は予報士の仕事はしていないしね」

この旅人とて、路銀の為にたまに仕事をしている。
たまに。

そしてそれは、大半が風を読む類の仕事だった。
その中で予測を外した事は、これまでに一度も無い。・・・・・・・・・・

「つまり。その方面の空模様は、
 この祭りが終わってすぐは少しばかり荒れるらしい。
 何も春の嵐、というほどではないし、
 少し出立を遅らせればまったく問題無い程度だけどね。」
(-35) 2022/03/30(Wed) 11:55:33

【秘】 風来人 ユピテル → 行商人 テレベルム


「で、ここまではちょっとした親切心。
 なんでって言ったらそりゃあ、もしも行き先が同じなら
 旅の連れ合いは多い方が当然楽しいだろ?
 何より私も次は向こうの港街に行くつもりだったんだ。」

何せとりあえず港に行けば遠くへ行けるし仕事もある。
旅人は、毎年春は決まってこの街に来るけれど。
他の季節の行き先は案外一定していない。

「もしかして君、
 私が君は一人じゃやっていけないんじゃないか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・って
 そんなふうに心配してると思ってる?」

「もしそうなら、それはちょっと思い違いをしているな。
 君は私が居なくとも何処にだって行けるし、
 私も君が居なくとも何処にだって行ける。
 少なくとも私はきっとそうだと思っているよ?」

実際の所。
旅人はあなたがしたい事がある場合、大抵それに乗る形だったし。
あなたの頼みや約束は聞くけれど、それ以外は自由にやっていた。
それがいいと思ったら、その提案に乗った。それだけの話。
(-36) 2022/03/30(Wed) 11:56:40

【秘】 風来人 ユピテル → 行商人 テレベルム


「それでもこうしてあれこれ予定を聞くのは。
 やっぱり旅の連れ合いは多い方が楽しいと思うからだ。
 話し相手の居る旅は、いつだって楽しいものだからだ。」

「旅先で、何かを見聞きして思った事を。
 その場ですぐに誰かと話し合えるのは。
 連れ合いの居る旅でなきゃできない事に違いないしさ?」

別に、できなくたって、死にやしないけど。
でもやっぱり、一人でそっと胸にしまっておくよりは。
やっぱりその方が性に合うんだよな。なんて続けた後。

「思い出せたかどうか聞いたのは、まあ一応。
 そのままでも君が生きていく事に支障は無いだろうけどさ、
 覚えてないって聞いたからには気になるものじゃない?
 それに、寝ぼけてるよりは起きてる方がいいだろ?」

目覚めた直後の微睡みは、心地良いものかもしれないけど。
まあそれはそれとして。

「それで、あとは、そうだな。
 強いて言うとすれば。
 旅の道すがら、もう少し君と他愛ない話がしたいってだけ。」

「なあ友よ、私はいつだって私のしたいようにしているよ。
 それで今、たまたま君と足並みが揃うというだけの話さ」
(-37) 2022/03/30(Wed) 11:57:21

【人】 行商人 テレベルム

>>15 ラサルハグ

「……そ、そうか。それはこちらも光栄。
 また客寄せにもなってもらえそうだし同行は構わん……」

裾を引かれながら歩くのには慣れていたはずなのに、少しおぼつかないままついていく。

ずるずる……


「……挨拶回り、はぁ……わかった。する。

 ん? ああ祭りの感想か。良い街だったよここは。
 何度、いつみても、また来たいほど。
 ラサルハグとも。……昔の友人とも会えたから、な。特別な時間になったさ。

 だが、時間は有限だ。
 名残惜しくとも次の場所、次の世界への
 出会いの価値も平等である。
 いつまでもここにはいられんな。

 おまえも挨拶したり
 共に過ごすような間柄の相手が
 できたのではないのか?」

ずるずるずる……


だから早く町から出たいのに……そんな言葉は飲み込んでついていく。
たどり着けば手を離されるが、そのあとはまた合流するだろう。
しばらくは話すつもりらしいかった。
(19) 2022/03/30(Wed) 16:24:03

【人】 甘言 イクリール

>>5
「負けちゃいましたねえ。ラキさん。
 二人の特別な蜜、取られちゃいました。
 せっかく誘いに乗ってくれたのに、残念ですっ。」

ただ短い間とはいえ秘密を共有できたことが楽しく、
名残惜しくなってしまう。
(20) 2022/03/30(Wed) 21:04:58

【秘】 甘言 イクリール → 灯集め ラキ

「こうやって話し始められたのはついさっきのことですけど、
 それまでも度々顔だけは合わせてはいたんですよ?私たち。
 ……ふふ、なんて、あなたを仲間に引き入れる口実ですっ。」

本気かそうではないか定かではない、演技だと思えば演技とも
見れるような、誂いを帯びた甘美な言葉をあなたへ。
――と言ったかと思えば、表情をぱっと明るくして陣営が成立
したことを喜び、そのまま目線は再びお品書きへ。

「ねえねえ、この店来たことあるんですよね?
 何がおすすめですか?一緒のもの、頼みましょうよ。」
(-38) 2022/03/30(Wed) 21:16:41

【秘】 甘言 イクリール → 約束の花 ミン

「ぜひお茶しましょうねっ!
 お祭りの思い出話とか振り返ってみたいですよね。
 美味しいお菓子と美味しいお茶でミンさんを
 迎えられたらいいですね。そうそう場所は――」

あなたにお店の場所を丁寧に教える。このお祭りの会場から
それほど離れていない歩いていけるぐらいの距離だ。
きっと何かのついででも寄ることができるだろう。

「まだまだ時間はありますからね。そうそう、お祭りの
 この遊びの方も、頑張っていきましょうねっ。」

自分の首元の小瓶を、確認するように指で持ち上げて見せた。
(-39) 2022/03/30(Wed) 21:31:12

【秘】 甘言 イクリール → 異邦人 サルガス

「サルガスさん、ですね。よろしくですっ。
 ふむふむ、えーっと……そうですね。
 花の蜜……。」

あなたのアドバイスに耳を傾け、頷きながら考える。
そして、選んだのは一つの種類のクッキー。

「これです!これにしましょう。
 ”蜜柑の蜂蜜のクッキー”です。ただ甘いだけじゃなくて、
 フルーティな味わいがするそうですよ。どうです?

 ……あ、そうです!せっかく一緒についてきて
 探してくれましたし、こっちにわざわざ遊びに来てるなら
 あなたにクッキー1つ差し上げますよっ。
 この街やお祭りが好きになってくれるといいですね。」
(-40) 2022/03/30(Wed) 21:43:18

【秘】 魔法使い ラサルハグ → 約束の花 ミン

「近づく。 ……それは…どうかな。
 ミリアン殿は直ぐに私など、追い越してしまうだろう。
 …と、いうか…貴公が構わないのであれば、今呼んでも…」

花弁を穏やかな風に乗せて見送って、ふと。
少女に視線を戻せば、そこには真っ赤に染まった顔があった。

「……? どうか…」

しただろうか、と続けかけて、思い当たった。
成る程、と、今さぞかししたり顔をしている事だろう。
少しばかり身を屈めて彼女の瞳を覗き込む。


「……始めに貴公が呼んで欲しいと言ったのだから。
 照れていては…ニックネームにならないと思うが。
 ミン殿?」


――ふと、脳裏で元同僚が、あきれてものも言えないとばかりの顔をしているビジョンが過って。
はて違っただろうかと首をひねる。謎の恨み言にも。
覚えておけとは。忘れる事はないと言った筈だが。

少女の思う所の通り、男はこのあたり、まるで駄目だった。
(-41) 2022/03/30(Wed) 21:49:39

【秘】 甘言 イクリール → 行商人 テレベルム

「なんだかすごい悲鳴が聴こえたような気がしましたが……。
 い、いいんですか?」

面白半分でやったものの、本当に霧散してしまったので
いつもの余裕そうな表情が少しだけ驚きへと変わった。
声が薄れて聞こえにくくなっている。

「……!あ、ラキさんのことご存知なんですねっ。」

自分が一人ではなかったことを尋ねられると、
すぐにその始終を説明しだした。あなたが知っている男と、
この遊びで二人で一つの大事な蜜を共有していたことを語った。

そしてその会話の流れであなたが手渡した白い箱を受け取る。
それは、この遊びに参加していた人々の絵画だった。
目をまんまるにして驚きつつ、興味津々に眺めている。

「これはこれは驚きました。この遊びの参加者の皆さん
 じゃないですか。私に、それに……ラキさんまでいますっ。
 これを私に?もらってもいいんですか?
 ふふっ、薪だなんてそんな。ありがたくいただきますね。」

この絵画が気に入り、大事そうに抱える。
食べられるものではないが、このお祭りで持ち帰られる
ものとしては大切な宝物になるだろう。
(-42) 2022/03/30(Wed) 22:00:25

【人】 魔法使い ラサルハグ

>>19 テレベルム

キャンバスが鮮やかに色づいていく様子を見守っていた。
一仕事終えた長身の男の、長く滑らかな髪を、傍らから勝手に一房手に取った。
プリズムを通したように、角度によって複雑に表情を変える色彩をまじまじと眺める。ここまでの動作が無造作すぎるのは、成人男性が相手だから。

「――…テレベルム殿の“色”も、良い色だと思う」

見上げて抜かしたのはそんな言葉だった。
さらさらと音を立てる様にして髪が手から流れた。

「…さて…何の話だったか。
 そう…、貴公の言った通り。名残惜しくとも…
 次の出会いもまた、善きものだと。そう思いたい。
 ……今生の別れでもない。時間は有限だが…、
 決して僅かでもない。
 次を求めるも再び見えるも、選ぶ事が出来る」

真顔のまま少し首を傾いで、先の問いに答える。

「……善き出会いだったから。
 また此処を訪れる事を……私は選ぶよ。
 …貴公にとっては…いや、多くの人々にとっては、
 改めての出会いとなるのかも…分からないが」

指しているのは、相手の変化について。
一応、察知してはいる。流されれば深く尋ねる事はするまい。
(21) 2022/03/30(Wed) 22:14:11

【人】 灯集め ラキ

>>20 イクリール

「ははは……まあ仕方ないさ。
 元から本気で勝つつもりじゃなかったんだろ?
 何せ、俺達は即席で出来上がったカップルだったからね」

次の句には君が望むなら、と付け足すべきなのだろうが、
なんだかそんな気が持てなくて思わず口を噤む。

むにゃむにゃと唇を動かしてから、ランタンを掲げて。

「祭りは終わっちゃったけど、さ。
 どうせ俺は仕事に戻ったところで、
 息抜いて遊びにいくことを望まれてるから。
               だから、あー……」

仄かな灯りと、花弁で口元が隠れるように。
今自分がどんな表情をしてるかわかったもんじゃないから。

「……また空いてる時に誘いに来てよ」

せめてもの礼儀だと言い訳する自分が、ちょっと癪だった。
(22) 2022/03/30(Wed) 22:37:39

【秘】 灯集め ラキ → 甘言 イクリール

「そういうことにしておくか。
 人の腹を探る趣味なんざ、俺にはないし……
 そう、やっぱり断る理由がないってのが全てだ」

攻め手を明け渡してしまうと、
ちょっとやりづらいななんて思って。

本気のつもりなんてこれっぽちもなかったから、
どことなく申し訳なさと、
落ち着かない気持ちが混ぜこぜになって。

「一緒のものと来たかあ。花の珈琲をよく頼むんだけど、
 今日は確か───ブッドレア、だったかな」
(-43) 2022/03/30(Wed) 23:20:09

【秘】 行商人 テレベルム → 風来人 ユピテル


「天気予報……・?」

いぶかしげに眉をひそめたが、このときの本心だけはばれていないと思いたい。
まさか行き当たりばったりで雨に濡れている自分がいたのが恥ずかしいわけでは無い、断じて。

「……ああ、ユピテルはそんな事が出来たのか。
 だったら路銀にも困らず、一人でも良い旅がおくれそうだな」

「――わかってる。
 だから、それは楽しいから共に旅をしたいというだけの
 ユピテルの行動理念だ。

 記憶のことも、そうか。
 お前は、あの時のままでいたんだな」

純粋にそんな存在であったのか、
それとも何も変化が無かったのかはこの際どうでも良かった。
(-44) 2022/03/30(Wed) 23:54:15

【秘】 行商人 テレベルム → 風来人 ユピテル

これはいつの日にかの記憶。

『だから今こうして話をしてしまったことを、俺は』


後悔している。していた。
もう一度出会えることを願って、もし会えなければ寂しいと感じるから。

『俺は必ず帰ろう』

『――その時はまた』


友、だと。
その言葉をかけられた時に、どうしようもなく心が動いてしまって。
だからこそこんなに長い間変わらずにいてくれた君の心を疑った。


それならばもう、素直に風と踊りたいと告げてやろう。

今度は立場が逆で、生まれも育ちも違う存在なのだから。
不安に思っていないことを、不安に思わせる必要はない。

友という言葉だけに、勝手に期待をしてやろうじゃないか。
(-45) 2022/03/30(Wed) 23:58:53

【秘】 行商人 テレベルム → 風来人 ユピテル


「其れでは問おう友よ。
 俺は――
ユピテルだから
旅をしたいのだが、お前はどうだ?」


「お前がやりたいことしかやらないのはわかった。
 ならば、尚更同じような気持ちでないと
 一緒に旅なんてしたくなどないのが本音らしい。
 気まぐれで、楽しくなくなると辞める旅ならついてくるな。
 ま、また別れが惜しくなる。時期をずらしてもらえるか?

 俺はどうやら、"寂しく"なるらしいからな。
 お前とは――――」

どこまでお揃いが出来るだろうか、そんな無駄なことを考えた。
どうか教えてくれないか、ユピテル。


「お前と揃いは、……之だけだろ」

気持ちも時間も、揃いになれる
柔らかい黄色のふわふわを揺らしながら。
無表情は不器用に笑いかけた。
(-46) 2022/03/30(Wed) 23:59:29