人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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テオドロは、棘は人を無暗に傷つけるが、これならばあるいは。
(a6) 2023/09/27(Wed) 6:30:11

テオドロは、「変じて薬となる───というのはどこの国の言葉だったか」と笑った。
(a7) 2023/09/27(Wed) 6:30:43

【秘】 新芽 テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ

時間の合間を縫って、男は病院に辿り着く。
自分も診てもらうべき部分は多かったが、
今回に限っては友人の為に、珍しく進んで訪れていた。

「……エルヴィーノ」


自分たちの背中では、全てを背負うにはあまりにも小さい。
知っていたはずだ。託すこと、その代償、全部、全部。

毒吐く余裕もあったりはせず、
ただ静かに、その病室で静かに佇んでいる。

見放したわけではない。けど、夢も希望もない自分は、
みっともなく声を掛けることに意味を見出していないだけ。
(-7) 2023/09/27(Wed) 6:37:00

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 新芽 テオドロ

>>-7

「…………」

病室に来た時、男はベッドで静かに寝ていただろう。
点滴に繋がれた線は多く、肩から胴にかけたガッチリとギプスと包帯で固められている。
輸血も受けたようで、意識は戻り顔色は大分良くなっているが、まだまだ寝ている時間が多かった。

こんなに寝て過ごすのは子供の時以来だ。
命の危険にさらされたゆえに、流石の男も夢を見ても目覚めること無く長時間を寝ている。
あなたは、男の顔からクマがなくなっているのを見るのはきっと初めてのことだろう。

「…………ん」
「……テオ……?」

友達……と、いって良いのだろうか。
あの時一歩進めたのだと感じたことを、そう断定しても怒られやしないだろうか。

そう思ったからだろうか、舌が回らなかっただけだろうか。
同期の名前が最後まで呼べない。
(-8) 2023/09/27(Wed) 8:35:26

【秘】 新芽 テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ

>>-8

「──」
「全く、やってくれたな」

一先ず決まり文句だけ述べておく。
その前に挟まれた息を呑む為の沈黙は誤魔化せただろうか。

「牢で乱暴されてた俺よりも、
 なんであんたの方が重体で寝こけているんですか」

そして当然のように文句をとってつける。
それは勿論、ただ苦言ばかりを呈しているわけではなく、
心からの心配が滲んでいるかのような声色だった。

「今までの睡眠の帳尻を返すのは結構ですが、
 負債が多すぎて目覚められなかったらどうなることかと」

「……でも、あんたはやるべきをやった。
 だから……無事なだけ、喜んでやりますよエルヴィーノ」

他でもなく、友達の掴み取った未来だから。
互いに命があるだけ及第点というものだろう。
(-9) 2023/09/27(Wed) 9:08:46

【秘】 歌い続ける カンターミネ → 門を潜り ダヴィード

大騒ぎの中で、あなたの端末が鳴る。
それを確認するのはいつになるかはわからないけど。
数件のメッセージが立て続けに入っていた。
それは前日に送ったものへの返信だ。

『故郷の母ちゃんか子供みたいな文章だなおい』
『怪我:ある
 痛み:寝て忘れた
 休み:しばらく取れない
 ご飯:臭いメシ飽きた
 野菜:気が向いたら』
『歌はな、警察署で凄いのが聞けたぞ。
 近くにいたら面白かっただろうに。
 帰れるかは……まだちょっとわからんな。
 やる事が残ってるから、俺も残ってるんだ』

『ま、帰れたら遊んでやろう。
 なんたって俺は「先生」だからな』

メッセージはそう締めくくられる。
どうやら、口の叩き方からして元気らしい事は伝わるだろう。
(-10) 2023/09/27(Wed) 13:21:38

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 新芽 テオドロ

>>-9

「……キミと約束したからね」
「無事に釈放されたみたいで良かった」

力なく、にこりと笑う。
約束だけが理由ではないけれど、あの時背中を押された事が力になったのは確実だ。

「牢で乱暴……?」
「僕は、まぁ……避けきれなくて」

銃弾を避けれる人間など居るものではないが。
そういえば、あの時のあなたは手をずっと後ろに隠してやいなかっただろうか。
あんな法があったとはいえ、どうしてそんな事がまかり通ったのかわからず眉を下げた。
あわよくば、気になっている手を覗こうと視線を動かす。

「夢を見るんだ。
 ……何度も繰り返し見ても、起きれない。
 これが今までの負債なのなら、確かにそうかもしれないね」

大事な人に不幸が訪れる夢。
いっそ今までのようにすぐに起きられた方が、心は楽だ。
それでも、無事を喜んでくれるのは嬉しく思うから、その賛辞は素直に受け取ることにした。
(-11) 2023/09/27(Wed) 13:55:50

【秘】 幕の中で イレネオ → 傷入りのネイル ダニエラ

悪人が嫌いだ。
人を踏みつけにして笑う悪人が嫌いだ。
嘲りも嫌いだ。
人を踏みにじり傷つけるそれが嫌いだ。
嫌い。嫌いだ。

がつん。


遂に響くのは硬い音。
握りしめた拳が貴方のこめかみを打つ音。
そこを殴られれば脳が揺れるはずだ。視界が揺れるはずだ。
襟首を締めあげた手を乱暴に離せば、背中や尻を打ち付けて椅子の上に落下するはずだ。

わかるわけがないだろう・・・・・・・・・・・
意味がわからない・・・・・・・・
「お前」
「何のために警察になった?」

それでも倒れることなど許さない。
貴方が項垂れる、或いは椅子からずり落ちて逃れよう・・・・とするなら、乱暴に右腕を掴んで引き上げる。
突然強く引かれた肩が嫌な音を立てたかもしれない。
しかし男には関係ない。
(-12) 2023/09/27(Wed) 14:52:08

【秘】 幕の中で イレネオ → 黒眼鏡

と とん。とん。と、とん。
速度は思考に伴って緩やかに。
視線は貴方のかんばせから落ちて手元に。

決して賢いとは言えない男だった。こういうところもまた。
僅かならまだしも、尋問中に被疑者からこうまで目を離すなどあり得ない。
思考に耽溺するなどあり得ない。言葉に乗せられるなどあり得ない。
あり得ないことをするのは、貴方に対し信頼とは呼べない何かがあるからなのだろう。


────金属の音で、思考は引き戻された。

落ちた双眸が貴方に戻る。その時にも双黒輝いていただろうか。であるなら不審そうに眼を細めて、でなければやっぱり顔を顰めるのだ。不愉快そうに。自身の未熟を突きつけられたように。
(-13) 2023/09/27(Wed) 15:13:02

【秘】 黒眼鏡 → 幕の中で イレネオ

たとえいつ視線を戻したとしても、堅炭の目はそこにある。愉快そうな、興味深そうな色を湛えて。

「理解したか?あるいはできないか? 疑問があるなら聞いとけ。
 疑問が要らないなら、自分は馬鹿だ・・・と自覚しろ」

俺は馬鹿寄りだ、と笑う。

「アリソン・カンパネッロのことなんて、本質的には
 どうでもいいはずだ。
 手あたり次第に噛みつくよりはいい兆候だがね」

くるくる、と空中をさまように回した後──指を指す。
ちゃり。また、金属音。

「お前は自分が本当は頭が悪いと知っている。
 だから分かりやすい色に…白黒に割り切りたがって、
 そのうえこれは性格的な面だろうが、黒を……
 もとい、"対岸"を根絶やしにしないと気が済まんタイプだな?」

身を乗り出す。その声色は、やっぱり、心配しているようで。

「いいか、正義だからってお前の生き方が肯定されることはない・・
 肯定されるのはいつだって、その時正しいことばかり。
 暴力をお前の真ん中に置いてるうちは、
 お前はどこに行っても、どう生きても、
 そのどうしようもなさからは逃げられない。
 暴力では誰も納得しないからだ」

──押し付けるような言葉は、ただ、たんたんと語られる。
(-14) 2023/09/27(Wed) 15:35:58

【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ

そこまで頭が回らなかったのか、
それだけ貴方を侮っていたのか、
それとも必要ないと判断したか。
男は貴方の口を固定することはなかった。
だからその舌に噛みつくことだってできたろう。けれど貴方がした報復はそれ以下のもの。抵抗はそれ以下のもの。
柔らかな千草色が濡れてこちらを睨む。それだけ。
それでさえ男は笑って受け流した。喉を笑いがのぼった。

愛しさではない。愉しさだった。

指がするすると撫であげる。一度みぞおちあたりまで、そうして腹、下腹部。同時に頭を支えた手は耳朶を擽り、舌は舌を捕まえようと口腔内を這った。

何も言わない。
促すような言葉は必要ない。これは睦み合いではない。
ただ屈辱的な快だけを与える手が、そのままの速度で貴方の粋の形をなぞった。
(-15) 2023/09/27(Wed) 15:50:37

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 法の下に イレネオ

強い衝撃に、頭が揺れて。
ちかちかと、視界が瞬いた。

「……づ、ぅ」

また喉から呻き声が漏れ。
それでも女は逃げようとはしなかった。
口元の笑みも、絶やさない。
たとえその肩が外れ吊られ激しく痛んでも、笑顔だけはその表情から消えなかったり

「…同じこと」
「ニーノ・サヴィアにも、聞かれましたあ」

どこまでしっかり発音できていたか、最初はよくわからなかった。
それでも、そんなものも悟らせないよう、可能な限り、努めて。

「ニーノ・サヴィア。分かりますよねえ。」
「逮捕されました。…あたしに
嵌められて
。」

――真実。


「…それでイレネオさんがこおした
5人
に」
「ニーノ・サヴィアは、…含まれますかあ?」

笑うしか取り柄のない女は笑う。
己の罪を告白する。彼は本当に、善良な警察だったのだ、と嘯いた。
(-16) 2023/09/27(Wed) 16:00:24

【秘】 法の下に イレネオ → 路地の花 フィオレ

「それを言うなら。」

ざり。体重をかける。度に靴底が地面と擦れて音を立てる。

「黙秘の権利があると思っているのか。」
「お前のような悪人生き物に?」

横向いて倒れた貴方の身体を、押さえつけた膝で地面に転がした。仰向けに、急所の多い腹が自分に正対するように。

「吐け。」
「それとも吐くか?」

ぐ、と。
重みが食い込む先は、貴方の腹だ。
(-17) 2023/09/27(Wed) 16:03:40

【秘】 幕の中で イレネオ → リヴィオ

変わらない態度。
あまりにも変わらない態度に、男は姿勢を崩した・・・
それは生真面目な男には珍しいことだ。決して姿勢の良いわけでもない男は、それでも大抵、おそらく自分にできる精一杯で背筋を伸ばしていた。
緩慢に背もたれにもたれる。顎を上げて視線だけ投げ寄越す。そうして息を吐いて、もう一度身体を起こす。
億劫そうに一度逸れた瞳は、再び貴方のかんばせに戻った。

「耳がついていないのか?」

「それは犯罪者の戯言・・だ。」
「証拠は挙がっている・・・・・・。」
「無駄な言い逃れ・・・・はよせ。」

決めつけ。決めつけ。決めつけ。
男の口から出るのはそれだ。
尋問とはそういうもの。男の仕事とはそういうものだった。
貴方で、六人目だ。
(-18) 2023/09/27(Wed) 16:21:15

【秘】 favorire アリーチェ → 口に金貨を ルチアーノ

何が起こったかわからなかった、と言うのが本音だ。

閉塞な牢に突如解放の知らせが届いた
と言う噂を、逮捕者の後方で聞いていた女は、
四方八方に散っていった他の逮捕者達に後れを取り、
気付けば一人、見知らぬ廊下に佇んでいる。

そんな状況だから、偶然か意図的かはさておき、
この現在地すらもわからぬ廊下を歩いていた貴方を
見つけた時は、それはもう見てわかる通り、
明らかに安堵の表情を覗かせて、が、声をかける際は
一瞬緊張したように声を縮めて、話しかけてくる。

「Mi scusi.
 あの、人が解放され出したって本当でしょうか?
 わ、わたし、道がわからなくなってしまって……」

要は迷子であることを明白に伝えるのは恥ずかしいが、
背に腹は代えられず、よりによって洒落た伊達男に対して
道を尋ねる事になってしまったのを恥じるように、
視線が合わず俯いたまま貴方に声をかけている。
(-19) 2023/09/27(Wed) 16:28:03

【秘】 幕の中で イレネオ → 傷入りのネイル ダニエラ

ニーノ・サヴィア。
その名前は知っている。
五人のうちの一人だ。


しかし。
その言葉に、男の瞳は揺れなかった。
貴方は悪人である。
彼も悪人であった。
あれ・・ノッテマフィア家族・・と呼んだ。


「庇い合いか?」
「もう遅い。」
「今頃治療を受けているだろうな。」

実際それは必要で、男が進言したものだった。
罪人であろうと不当な扱いをするのはよくない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
病人に治療は受けさせるべきだ・・・・・・・・・・・・・・

さて、それを貴方がどう受け取るかはそちらの自由。脅しや冗句と聞いたかもしれないし、男の暴力によるものだと思ったかもしれない。

笑う貴方が不愉快だ。
余裕だと誇示して見せる貴方が不愉快だ
────誰かの顔が浮かんだ。


「含まれているよ。それがどうした。」
(-20) 2023/09/27(Wed) 16:56:16

【秘】 リヴィオ → 暗雲の陰に ニーノ

伸ばすまでで、触れる勇気のなかった左手は、
君の手が迎えてくれたからその熱を感じて。
そして君にもまた、男の異様に熱い温度が伝わる。

ふっと緩まる表情はきっと、君だけが見れたもの。
その熱に安堵したのだ、君という陽だまりのぬくもりに。

だから、男の心はここでまた少し
晴れた
のだろう。
雨と曇り空ばかりで陰り続けていた心は、
あと少しをもっと、確かに、頑張れそうだ。

だから俺はきっと、
大丈夫
だ。

まだ握り返し、その指先を撫でるには怖くて堪らないが、
君がくれるぬくもりから決して、逃げることはなかった。

「…うん、とても素敵な提案だね。
 是非、その散歩にご一緒させてくれ」

同じ向きに小首を傾け、更に表情を緩めて笑う。
未来を語る事もまた、逃げ出したくなる心はあるが、
それでも君を見る翠眼は揺れることなく、真っ直ぐに。

「……あぁ、待っていてくれ。
 俺に出来ることは、彼と少し異なるが………」

「──俺に出来ることを、頑張ってくるよ」
(-21) 2023/09/27(Wed) 17:19:08

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ

嬲られて、辱められて。
愉し気な貴方と対照的に、快楽と羞恥の間を行き来する。

もう我慢は、出来なくなっていた。
与えられる快楽に従順に反応して、息が上がり
その手が形をなぞり上げれば、溜まらず腰が浮いた。

「っ、ぅ…ふ……」

固く限界まで熱を持ったそれは
何度か強く触れてしまえば、果ててしまいそうなほどだろう。

睦み合いであれば、さぞ扇情的にも映ったろうが
与えられるものに縋るような様はいっそ滑稽だろうか。
(-22) 2023/09/27(Wed) 17:19:10
リヴィオは、この『未来の話』が君と俺の希望になるよう願った。
(a8) 2023/09/27(Wed) 17:19:27

【秘】 路地の花 フィオレ → 幕の中で イレネオ

「あっきれた……悪人は、人間じゃないとでも言いたい、わけ?」

は、と挑発するように笑ってみせる。
警察だろうが関係ない。この男の言い分に乗ってやるつもりはない!

「っ、ぁ…く……」

背中が地に付けられて。
柔らかな女の腹に、男1人分の体重がかけられていく。

苦悶の表情を浮かべていたかと思うと、女の体が小さく跳ねた。
甘い声が漏れる。
内臓が圧迫されて苦しいのに、苦痛とは別の波が襲ってきていた。


女は、性行為をしてきた直後だった。
だから、あなたの責苦に快楽が揺り戻されている。
苦痛が上回れば、流石にそれどころでなくなるだろうけれど。
(-23) 2023/09/27(Wed) 17:23:57

【秘】 幕の中で イレネオ → 黒眼鏡

「お前は」
「何を言いたい?」

それは問いだ。
しかし外れた問いだ。無意味な問い。貴方の言葉を真っ向から受け止めないからこその問い。
貴方が何かを隠しているはずだと決めつけた問い。その態度は悪徳尋問官として全く相応しい、頭の固いものだった。

「俺の何を知った気になっている。」

不機嫌そうな表情。たん。たん。たん。叩く音が一定の速度を取り戻し始める。
思春期の子どもがするようなそれ。自分を理解した気になるなと突っぱねて身を護るそれ。似ているだけで似つかない、もっと暴力的な方法で爆ぜかねない敵意が貴方に向かって首をもたげる。

「俺が」
そう・・したいのは」
ノッテファミリーお前たち
だけだよ。」

たん。たん、たん。
苛立ちの罅が割れていく。心願が徐々に零れ出る。

「それに、俺に暴力を振るう趣味はない。」
ノッテお前たちと同じにするな。」
(-24) 2023/09/27(Wed) 17:27:13

【秘】 門を潜り ダヴィード → 歌い続ける カンターミネ

おそらくきっと、男がその返信を見たのはペネロペの運転する車の中。
必死こいて汗を流したあとに車に詰め込まれて、端末が通知を発していることに気づいてからだった。

『帰りを待ってるけなげな後輩ですよ
 すみません ちょっと盛りました』

『しないでくださいって書いてあるの読みました?先生
 帰ってきたらめちゃくちゃ苦情入れてやる…』

帰ってきたら、あなたに会ったら、また明日。

貴方が元気でメッセージを返してくれたという事実だけで、男は安堵することができた。
だからその返信だけをぽちぽちと打ち込んで、送信する。
そのまま端末をしまい込んで、貴方のやる事とやらが万事平穏に終わればいいな、と思った。
(-25) 2023/09/27(Wed) 17:47:04

【秘】 リヴィオ → 幕の中で イレネオ



変える訳がない。
変えてやる
訳がない。
腐っても俺は先輩で、君は後輩だ。
その分、経験として培ったものは多くある。
仮面は剥いだ、あとは己がままに向き合うだけだ。

「いいや、戯言なんかじゃあない」
「証拠なんてものはない」
「無駄な言い逃れでもない」

否定する。否定する。否定する。
その決めつけ全てを、真っ直ぐに否定する。

「これは全て
事実
だよ、俺の可愛い後輩君」

「そして俺は、これから何をされたところで、
 その
曲がった
事実を
認めてやらない


決してここを曲げてはならない。
己と真っ直ぐに向き合う彼らのためにも。
尋問とはそういうものだとされるなら、
そんな無価値な仕事はさっさと
やめてしまえ


「……だから、後輩──いや、イレネオ。
 君に俺は曲げられない、残念だったね」
(-26) 2023/09/27(Wed) 17:51:55
リヴィオは、"いつも通り"だ。
(a9) 2023/09/27(Wed) 17:53:21

【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ

求めるものを与えてやる。
それは今この瞬間、今この一瞬だけのもの。
熱に浮かされて踏み外し、正気に戻った瞬間嫌悪と後悔と慙愧が襲うようなもの。その布石。

手錠で戒められた手はさぞ不自由だろう。
自由ならばそれは男の身体に縋っただろうか。
行き場なく震える手は自分の身体を僅かも押し返すことがない。それだって愉快に感じられた。

湿った唇は離れれば僅かに音を立てた。そのまま男は貴方の耳元に囁いた。

「良いんですよ。」
「我慢しなくて。」


触れる手は無骨な男の手。
恋人のそれでなければ女のものですらない。
けれど同性同士だからこそわかるものもあるというもので。
この辺りかな。
張った・・・ところに手を添わせて、そのまま。
耐えられないような強さで触れてやる。
(-27) 2023/09/27(Wed) 18:13:35

【人】 口に金貨を ルチアーノ

>>30 ニーノ

暗い知らせと取締法が収束しかけ明るい賑わいを見せる頃。
空は晴れ渡り、火花が空に咲き――
まだ知人達が数人拘留されている時間、外に用があった男は出歩いていた。

そうしてふ、と一台の車が目に入る。
その車の運転手など見えない、ナンバーに覚えもない。
それでも、都合の良い『あいつ』の車だと気付いた瞬間、
ルチアーノはパレードの通りに向かって走っていた。


パン。

音がやけに大きく聞こえた気がした。
どんな状況であるか男は確認できないまま辺りを見渡す、そして漸く見つけた知り合いは。
賑やかな喧騒の前に立ち尽くす、彼らが大事にする小さな弟分だった。

「ニーノ!」

その呆然としている姿に声をかける、貴方はこの嫌な予感の当事者であったのか。
それとも、ただの、目撃者であったのか。

#BlackAndWhiteMovie
(37) 2023/09/27(Wed) 18:18:59

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → favorire アリーチェ

「ン? お嬢さんは――アリーチェかあ」

貴方に映るのはやけに興味深げに顔を見つめてくる男の姿だ。
それは迷子であることに対する興味か、
羞恥で目をそらしている事に対するものか。
実際はどちらでもあったが、重要なのは名前を即座に呼べたことだろう。

「ご機嫌よう、牢獄の生活は堪えただろう。
 怪我や病気にはかかっていないか?

 件の法案で捕まった連中はマフィアも警察もこぞって釈放だ。
 俺でよければ道案内しよう。
 だが、お嬢さんは確か幼馴染みがいたと思うんだが……
 エスコートしてくれる色男は他にいないのかな?」
(-28) 2023/09/27(Wed) 18:27:53

【人】 corposant ロメオ

>>33 フィオレ

「そんなもんだよ。殺しって晴れ晴れしたもんじゃない」

横に積んだ小さなクーラーバックから紙パックのジュースを取り出し、ストローを差す。
端末で部下に次の指示を出しつつ片手間に飲むための物だ。
オレンジの爽やかな酸味はこの場に不釣り合いだった。

「……マジ? 笑ったの? なんで?」
「そらすっきりしねえわ。最後まで嫌だねえ……」

こっちは復讐に来たってのになあ。
珊瑚色の爪がこめかみをカリカリと掻く。

「でもあんたは撃ったよ。それで何か変わればいい」

#BlackAndWhiteMovie
(38) 2023/09/27(Wed) 18:36:09

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

「こりゃ失礼。
 お前は、理解されたいんじゃないのかと思ってね」

あなたの態度に言及するでもなく、
笑いながら意識を逸らす。
たんたんとなる音をまるでBGMのように聞きながら、

っは」

──思わず吹き出してから。

「ば、っは、ははははは、っ
はははははははは
はははは
あはははははは
!!!!!


楽しそうに、馬鹿笑いをした。


「しゅ、
好きでもねえのに・・・・・・・・暴力を振るうのか、

 大した悪党だな!!」
「マフィアでやってけるぜ、なあ!」
(-29) 2023/09/27(Wed) 18:56:24

【秘】 法の下に イレネオ → 路地の花 フィオレ

「先にそうしたのはお前たちだろう。」

成り立たない会話の応酬。
貴方もそろそろ気づくだろう。どうやらこの男は貴方を人間一般市民扱いする気持ちがそれほどない。
けれどそれには男の中で何か理屈があるらしかった。貴方の気にすることではないが。

「お前たちは」

ぐ。


「他者を尊重するのか?」

ぐ。


「しないだろう。マフィアだからな。」

ぐ。ぐん。


一定のリズムで圧迫される内臓。
さて次の責め苦をどうしようかと考える間の手慰み。
続く暴力を予見させる行動。カウントダウン、だったはずの、それ。
対する貴方の反応に、男は怪訝な顔をして動きを止めた。
薄暗い路地。表情は伺えず顔を寄せることになる。
発作か何かを起こしているなら厄介だ。まさかこの行為が、貴方の快に繋がろうとは思うはずもなく。
(-30) 2023/09/27(Wed) 18:58:32

【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ

「ぅ、あ…っ…!」

ひと際大きく震えたのが、伝わる
堪え切れずに、ついに、落ちたのだと、分かるだろうか

屈辱に顔を歪める様は
貴方にとってさぞ気分が良いかもしれない

けれど…解き放たれれば
理性は徐々に、戻ってくるものだ

熱い息を吐きながらも
ようやっと、意識が多少はっきりしてくる

「く、っそ…」

顔を反らしては、貴方から表情が伺いづらくなるように
そう仕向けるだろう
(-31) 2023/09/27(Wed) 19:23:42

【秘】 favorire アリーチェ → 口に金貨を ルチアーノ

「ええ、アリーチェ……そう、なんだけれど」

「どこかでお会いしたことがあったかしら?
 こんな色男さんの名前を忘れる事はないと思うのだけれど……失礼ながら、お名前をお伺いしても?」

名前を呼ばれたことで正直に目をぱちり。合わせて頷く。
知り合いかと思って警戒が増すどころか緩む気配を感じる。
とてもじゃないが危機感がてんでないのがわかるだろう。

「私なんて、拷問された人に比べれば大したことないわ。
 この通り、ネイルの一つ剥がれてもいないもの。
 ……陰鬱な気持ちにはなったけれど、それは皆同じだろうしね」

爪を、剥がされている様を見たことがある。
それを裏付けるような話題のあと、無意識に手元を撫でる。

「……幼馴染……テオとニコの事?
 二人とは牢に入れられてから一度も会えてないの。
 この状況にまぎれて脱出してくれるとは思うのだけど……

 二人の友達なら、そっちを心配した方がいい気もするわ。
 私、まだ探したい人がいて……」
(-32) 2023/09/27(Wed) 19:31:16

【秘】 favorire アリーチェ → 花浅葱 エルヴィーノ

 
「エルヴィーノ、今大丈夫……?
 お見舞いに来たんだけど、凄い事、やらかしたって」

ひょっこり、病室のドアから少しだけ顔を覗かせて。
やらかしたとは失礼な事を言いながら、
貴方が目を覚ましているのを確認すると中へと入ってくる。

「銃で撃たれたって聞いた時は本当に驚いて……
 多分、署の全員が間違いなく驚いていたと思うわ。

 ……でも、この騒動が終わりを迎えられたのは、
 エルヴィーノの力が大きいと思う……ありがとう。
 ……先にこれだけは、どうしても言いたかったの」

少しだけかしこまって、頭を下げて、ふわりと髪が揺れる。
牢での日々はとてもいい思い出とはいいがたいものだから、
それをなくしてくれた一員であるあなたに心からの感謝を。
(-33) 2023/09/27(Wed) 20:15:17

【人】 オネエ ヴィットーレ

……解放の通達は突然に。
牢に捕まった立場も年齢も性別も違う何人もの"冤罪人"達は、
蜘蛛の子を散らすようにその場を離れていった。
ヴィットーレの怪我は随分酷くて、一人では動けそうも
無かったから、きっと誰かに支えられ、病院まで行ったことだろう。




……そうして、病院に着くや否や治療を受け。
丸一日と少しの後、手術室から病室へと移される。
両手は爪が疎らに剥がされ、利き腕だった右手はさらに
指先の粉砕骨折や、ガラスでできた粗い裂傷。
肉ごとぐちゃぐちゃに潰されていたそれらは、今は
ぐるぐると巻かれたギプスによって覆い隠されている。
神経まで細かに千切るその負傷は、
とても後遺症無し、で済むようなレベルではないだろう。



ヴィットーレは右手の痺れを感じながら、ベッドで座っていた。

#病室
(39) 2023/09/27(Wed) 20:26:29