人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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【人】 T『魔術師』 シン

 

[ みんなには、笑っていてほしいな。
 だから――先ずはぼくが笑ってなくちゃね! ]

 
(93) 2022/12/11(Sun) 13:15:16

【人】 T『魔術師』 シン

 

[ ぼくがこの洋館に生まれて来たのは、
 きっとみんなを迎えるためだったんだ。
 ぼくはずっと、ここでみんなを待っていたんだね。

 ぼくはみんなと会うために、生まれてきたんだよ。 ]

 
(94) 2022/12/11(Sun) 13:15:57

【人】 T『魔術師』 シン

 

[ え? もちろん本当
『真』
気持ち
『心』
だよ? ]


 
(95) 2022/12/11(Sun) 13:16:39

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ 頼もしかった、大好きなヴェル兄さん。
 その役目、ヴェル兄さんはぼくに任せてくれたのかな。
 ……そう思うことにしてるよ。*]
 
(96) 2022/12/11(Sun) 13:17:13

【人】 T『魔術師』 シン

 

  アリスの誕生日はさ! どーん!とやりたいよねー

  風船たくさん飛ばしたりしたら、アリス、喜ぶかなー?


[ 洋館暮らしで、誕生日を祝おー!ってするのは
 誰の誕生日でもそうなんだけど、
 だって半年前に来たあの子は、
 誕生日パーティーっていうのも知らないんでしょ?
 だから盛大にやりたいよね!
 って、提案したのもぼくだったかもしれない。

 職員さんに言ったらたくさん風船飛ばせないかな?
 それともフォル兄さんに言った方が確実かな?
 実現出来るかは分からない。
 ぼくが口にすることは、アイデア倒れのことも多い。
 だけど、口にしなきゃ
 出来るかどうかも考えられないからね!
 だからまずは、言ってみるよ!

 みんなも色々と好きにやりたいことを持ち込んで、
 パーティーのプログラムはどんどん膨らんでいたかな?
 浮足立つ洋館、ちょっぴりの非日常。
 きっとぼくも色々と、走り回ってる。** ]
 
(97) 2022/12/11(Sun) 13:18:20
XIV『節制』 シトラは、メモを貼った。
(a16) 2022/12/11(Sun) 13:28:46

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 

[ 昔々なんて遡る程のことのない昔。
 とある屋敷で女の赤子が生まれました。

 両親は誕生の瞬間も嬉しさ半分悲しさ半分。
 だって一緒に生を寿ぐべきもう一人は、
 産声上げることなくお腹の中で消えてしまったから。

 けれど、そんな半分ずつすら消し飛ばす事実に気付きます。


    胸の中央の痣。
    魂にまで刻まれた箱庭の住人の烙印。



 赤子の親は地位も権力もあり、
 その地位ゆえに周囲には赤子の痣を隠さねばならず、
 深窓にひそり咲く花として生きねばならなくなりました。 ]

 
(98) 2022/12/11(Sun) 13:31:07

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 

[ それからクリスタベル、
 ────クリスとベル、そう名付けられる筈の双子でした。

 ベルは生まれることのなかった片割れの分も生きて欲しいと
 祈るように二つの名を背負わされ、秘されつつも大事に大事
 に育てられます。

 ベル、と愛称としてその名を呼ばれ、花の様に笑う愛らしい
 少女に育ち、証持ちで将来を望めなくともせめて幸せであれ
 と、優しい願いを込めて育てられるのです。


   いいえ、

      ………いいえ。   その筈でした。 ]

 
(99) 2022/12/11(Sun) 13:31:30

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 
 
[ ベルはとりわけよく泣く赤子でした。
 どれだけ抱いてもあやしても、泣き疲れて眠るまで、
 火がついたように泣くのでした。

 気難しい子、あるい片割れを求めて泣いているのかと、
 生まれる前に別れを経験した赤子を不憫に思いながら、

 母は「私がクリスをちゃんと産めていれば」と己を責め、
 父は「男が、兄が生まれていれば」と我が不運を嘆きます。

 
愚かにもそれが己に降りかかる呪いになるとも知らず。
 ]
 
 
(100) 2022/12/11(Sun) 13:31:49

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 

[ 1歳になる頃、ベル大きさのぬいぐるみを クリスと、
 知らぬ筈の名で辿々しく呼ぶようになりました。

 稚く手を伸ばし片時も離れまいとするベルの姿に、
 いじらしさよりも先に恐怖が芽生えるのです。


    ────死んだ赤子も『恋人』だったのか?


 
 確かめようのない もしも は人の心を巣喰います。

 証持ちを死なせた罪、痣持ちの片割れを奪った罪。
 悪魔の証明によって法で裁かれることなき罪、
 その断罪者は愛するべきだった娘になるかも知れず。
 

 それでもベルに合わせて、ぬいぐるみを
 「クリス」然と扱うのは罪悪感でしょうか。

 ……それともただ逃避だったでしょうか。 ]

 
(101) 2022/12/11(Sun) 13:33:05

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 

[ 欺瞞は刹那。決して長くは続かないのです。

 ベルは2歳頃からはぬいぐるみの「クリス」すら拒絶し、
 年頃の自己主張では説明の付かない尋常ならざる狂乱に、
 嵐が過ぎ去るのを待つように祈ることしか出来ません。 

 証持ちと知られずとも、名家の令嬢の奇行として、
 漣のように噂が広がったのもちょうどこの頃でした。 ]

 
(102) 2022/12/11(Sun) 13:33:23

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 

[ クリス おにいちゃん ここ なんでいないの?
  
貴女がクリスと呼び、貴方が兄と呼んだ人が、
    私が探しているその人なんでしょう?



 パパやママなどよりも早く ようやく伝えられたベルの
 疑問に全てが付合し、それらは絶望を形作りました。


    片割れを求めるのは真に半身であったから。
    やはり死んだあの子も『恋人』だったのだ。
    ……この子は今狂うかいずれ狂うかするだろうか。



 ああ、それなのに後を追わせてやることすら出来ない。
  証持ちを殺すことは許されていない子を放棄することなど対面が許さないのだから。 ]

 
(103) 2022/12/11(Sun) 13:34:00

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 

[ 答えを求める僅か3歳の子供に、真実と信じるものを全て
 伝えるのでした。繰り返し繰り返し、ベルが理解するまで。

 それはベルにとって長い長い迷路の入口でした。 ]

 
(104) 2022/12/11(Sun) 13:34:19

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 

[ 夢を抱き始めさえする年の頃で、
 生まれる前から完璧ではないという事実を突きつけられる
 のは絶望の始まりでしかなくて。

 不完全なまま生きることを強いられて。せめて生きる意味
 さえあればと探しても見つからなくて。段々と死ぬことで
 しか救われないんじゃないかと思うけれど、それは生きたく
 ても生きられなかった半身に対する冒涜であったし、だからと
いって安穏と生きるのはそれはそれで責められる気がする。誰に?
わからない。考える。わからない
でもそれじゃ駄目で大事なのに必要なのに愛してるのにどうしてここにいないのいてくれないの完璧じゃなきゃいけない完璧ってかんぺきは識ってるそういう風に作られたそうやって生きたことがあるって本で読んだ同じがいいっておなじが完璧だってそうなんだね分かれてたらいつか別れてしまうから生きるのも死ぬのも一緒にしたくてじゃあひとつがいいねってだからそうじゃなきゃいけないから置いてかれてなんてない独りぼっちにもしてなくてだから ああ、 全部嘘だったんだ 

 この苦しみも“私”も嘘だったんだ  ]

 
(105) 2022/12/11(Sun) 13:34:46

【人】 Y『恋人』 クリスタベル


  ────そうだね、やっとわかったよ。


       ごめんね、
ずっとここにいたんだね?生きていてもいいんだね?




[ そう、ここにいたんだよ。生きてていいよ。

 なんて返事も必要ないのでした。
 だって応えるべきも自分──いいえ、わたしたちなのだから。

 確かめようのない もしも は人の心を救います。

 片割れの胸に同じ証があったかなんてどうでもよくて、
 誰が生き方を認めてくれなくてもそれで構わなかったのです。
 わたしたち が信じることこそ真実なのですから。 ]

 
(106) 2022/12/11(Sun) 13:35:19

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 

[ それから両親へ、
 愛称のベルではなく本名であるクリスタベルと。
 わたしたち の名で呼んで欲しいと、
 それまでが嘘の様に穏やかに告げるのでした。
 
 長い髪やリボンやドレスをやんわりと拒み、
 シャツにベストとスラックスといった衣装を好んで
 着るようになりました。
 話す言葉も所作も少年のようで、事実を知らなければ
 まるでクリスではなくベルが死んだのではと思うほどに。

 ですがそうではないのです。
 クリスもベルもここにいて、本当は二人でひとつの双子
 の兄妹だったのだと言うのです。
 妄言でも虚勢でもなく、真実と信じて語るのです。


 それでも漸く、ようやく訪れた安寧を享受すれば、
 父母は奇異でしかないそれを受け入れるしかないのでした。
 

 クリスタベルが5歳の出来事でした。 **]

 
(107) 2022/12/11(Sun) 13:35:57
Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。
(a17) 2022/12/11(Sun) 13:46:40

T『魔術師』 シンは、メモを貼った。
(a18) 2022/12/11(Sun) 14:02:18

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ カルクドラ・ヨッド・クリフ。

 『教皇』の証持ちは聖職者の一族に宿ることが多く
 南地域スティド教会司教の息子であった少年もまた
 例に漏れない家系出身だった。

 幼い頃から立派な聖職者になるべく邁進し、
 齢十の頃から三年間、宗教総本山の在る西地域への
 留学を経て立派に成長し、聖職者への輝かしい道を
 丁重に敷き詰め、関係者やは皆、少年の成長を
 心待ちにしていた。


 
少年本人と、両親以外は。



 二十三年前、南地域にて生を享けた
 赤子の心臓付近の胸元には、見落とす位に小さい
 薄い斑点のような痣が存在していた。
 両親は、初めて痣を発見した際に
 不吉な感覚を覚えるも、必死に払い除けようとする。

 
気のせいであって欲しい、間違いであって欲しい、と。

 
 しかし、幼子の成長と共に痣の面積は増え鮮明に色付き
 五つになる頃には、両親は我が子が
 “証持ち”であることを確信する。]
 
(108) 2022/12/11(Sun) 14:15:27

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ 痣は咎の証であり、世間から迫害されることも少なく無い。
 生家である教会には過去、証持ちが生まれた際の
 先祖の日記が現存していたが、記録によれば

 或る時代には
捨てられ
、消息は不明のまま
 また或る時代には、
不自然な病死
を遂げていた。  

 苦渋の決断の末、過去の事例と同様
 両親は少年を手放そうと決心した。

 ──────その時。]
  


  
  ぼく、すてられちゃうの?
  なにか、わるいこと、した?

  ……ごめん、なさい。

 

[ 気難しい表情の両親の元に、涙を浮かべた少年が訪れた。
 晩婚の末漸く授かった、跡継ぎにして最愛の一人息子が。

 両親は少年を抱き締め、子供のように大粒の涙を流し
 この時から少年と共に、苦難の道を歩むことを決意した。]
 
(109) 2022/12/11(Sun) 14:16:10

【独】 T『魔術師』 シン

/*
よろしくお願いします〜
できる限り頑張るぞー!

P業をやっていたら自分のPCのことを考える余裕があまりなく
こいつが何を考えてるかよく分かってません
何考えてるんだろう 心優しいらしいよ
そして早速呼称を間違えるというね!

力兄さんと審判ちゃんと死神くんに振りたいものがふわっとあります
女教皇ちゃんが入村したら隠者ちゃんにも振りたい……
恋人ちゃん 負縁故頑張ろうな♡ 設定めっちゃ好き……
(-18) 2022/12/11(Sun) 14:16:11

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ 心臓部付近に刻まれた証は、歳月と共に成長し
 齢十の頃には、黄金色の波紋型の痣は
 一目で判別可能なまでに成長していた。

 同時に、少年が絶望に打ちひしがれ、
 荒れ始めた頃でもある。

 この頃には、少年自身も既に痣の色、柄、出自、
 教育により、自らの運命を悟っていた。*]
 
(110) 2022/12/11(Sun) 14:17:29

【独】 T『魔術師』 シン

/*
シンという名前、色々こめられる!と思ったので珍しくデフォルト名です
漢字表記は名前としてはないと思う
入村文からこんなに名前へのこだわりを見せて、速攻でほしねだとバレるんじゃないですか? それはそう はい

ガウロンは九龍です。深い意味はないよ〜。肩書が龍帝だったからロンを入れたかっただけのやつ

このチップ、にこにこしてるのがすごく好きで、使ってみたかったので欲望に忠実にPしました(
ニコニコ上機嫌だけど実は別にいつも上機嫌でもない!ヘキ!!
(-19) 2022/12/11(Sun) 14:26:42

【人】 IX『隠者』 アリア


 
── アリスの誕生日祝い



  おかえりなさい、チェレスタ。


[ 行きがかった玄関の扉が開く。>>44
 間違えようのない、澄明な声。 ]


  公演、お疲れ様です。

  …… 手伝いましょうか


[ 彼女の持つ泊まりがけの荷物の多さを見れば、>>40
 少しは分担してもいいのではないかと声を掛けるが
 はたして頷いてもらえるか否か。 ]
 
(111) 2022/12/11(Sun) 14:37:32

【人】 IX『隠者』 アリア


[ 一週間後に控えるアリスの誕生日祝い。
 祝いの歌をという彼女の提案に、>>42
 私もまた肯いた一人であった。

 
もしもその場に『節制』の彼女もいたのなら、
 どうする? と様子を窺いもしただろう。
 どちらにせよ私は参加するつもりでいたし、
 彼女が迷ったとすれば誘いもしたと思うけれど。
 「でも、あなたがしたいことをするのが一番だから」
 ……それが全てだ。いつだって、どこまでも。


 不在のうちに少しも練習しないということはない程度に
 それなりには真面目な性分だった。

 寝付きが悪いとか、頭が痛いとか、云々。
 ほんの些細な困り事を解決する薬師もどきは
 暇を持て余している時間の方がきっと多い。
 そこに「歌の練習」が入った、きっとそれだけ。 ]
 
(112) 2022/12/11(Sun) 14:39:11

【人】 IX『隠者』 アリア



  また歌を見てもらってもいいですか。

  もちろん、
  まずゆっくり体を休めた後で構いませんから


[ もちろん、同じような参加者と
 改めて練習する機会は今後もあるだろう。
 何せ本番はまだ一週間先なのだから。

 けれども今は個人的に不安を解消したくて、
 その返答を待った。 *]
 
(113) 2022/12/11(Sun) 14:39:46

【独】 T『魔術師』 シン

/*
うたのうまさ? 5
(-20) 2022/12/11(Sun) 14:42:40

【人】 X『教皇』 カルクドラ

[
 
   ─ X 教皇 ─   



  人々を分け隔てなく愛し
  救いの手を差し伸べた者

  絵に描いたような聖人であり
  その人望と慈悲深き愛から 
  “ 慈愛の聖者 ”と呼ばれていた 

  しかし本人は奢ること無く
  その肩書を「重い」と好まず
  別の名デセスパールで呼ぶように、と周知していた
 


  
 
※注釈


 ( “慈愛の聖者”の記録は
    途中の一部記録が紛失している。
    一説を描かれた文書は現存するが、
    信憑性が薄く、創作論を唱える派閥も存在する。 )

 
]

 
(114) 2022/12/11(Sun) 15:05:34

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[

   箱庭崩壊時の慈愛の聖者の末路としては
   以下のように記されている




  
 『死神』を自らの手で
 
憎悪を込め

 
幾度と、念入りに殺害する


  
   その後は自らの運命を嘆き、憎み
   世界、全ての存在の
破滅を願い

   
獄中で呪詛を吐き、発狂し果てた





*]

 
(115) 2022/12/11(Sun) 15:07:17

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ 職員からいつもの茶葉と
 南東土産の黄色い熱帯果樹を幾つか受け取り
 紙袋を抱え戻ると、遠目からユグの姿が見えた。>>73]


  ごめん、補充に行って遅くなったよ。
  南東地域のお土産も貰ったから、これも食べようか。


[ 紙袋から覗く珍しい黄色の果物を見せ、穏やかに微笑む。
 彼は北東部出身のはず。
 過去に訪れたことが無ければ、
 この黄色い果物も珍しく映るだろう。]
 
(116) 2022/12/11(Sun) 15:07:35

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ ユグを室内に招き入れ、いつもの紅茶>>25を入れ
 熱帯果樹を器用に切り分け、皿に盛り差し出た。

 同時に、古びた革表紙の本と
 比較的新しい、図入りの本二冊を机に置く。]


  前頼まれていた本だけど、これはどうかな?
  後、頼まれたリストには無いけれど
  学生時代に勉強した内容で、面白かったんだ。


[ ユグに頼まれていた古びた革表紙の本を一冊。
 もう一冊の図入りの本は、特に頼まれていなかったが
 異国の宗教史の本。
 時間があればどうぞ、とおまけ感覚で一緒に添えた。]
 
(117) 2022/12/11(Sun) 15:08:10

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ 彼が初めて館に来たのは四年前、
 骸骨のようにひどく痩せた姿だったものだから
 「新たな生活には慣れたか、困ったことは無いか」と
 幾度か声を掛けていた。>>70 
 
 それから間もない頃、話の流れで
 男が教会、聖職者の家系出身であることを告げ
 話が弾み、話し込んだ記憶がある。]   
 

  んっ、甘……、おいし……。
  もう一つ食べないか?


[ 土産の南東土産の果物は見た目以上に甘く、
 弾けるような瑞々しさに、思わず声も漏れてしまう。
 彼がまだ口を付けていないようなら薦め、
 一方男は二切れ目三切れ目へと次々に手を伸ばす。]
 
(118) 2022/12/11(Sun) 15:08:25

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ ──さて。

 男は昔から、聖職者の真似事のようなものを行っている。
 新たに館に人が訪れれば、まず声を掛けに足を運ぶ。
 彼らが馴染めるよう、不安を振り払うべく。

 その中でも、三年前に男が迎え入れた友と
 彼──ユグは特に気に掛け、幾度か声を掛けていた。


 
ユグはあの男死神が連れてきたから。

 

 
 あの男の柔和で人の良さそうな笑みに、
 落ち着きを覚える者も居るだろう。

 警戒することなんて、本来あるはずが無いのに。
 ────それでも。
 ]  

 
(119) 2022/12/11(Sun) 15:09:00