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【秘】 エウロパ → ユスティその言葉一つに、どれだけ救われただろう。 不安を吹き飛ばす君の言葉が嬉しくて ぱぁっと明るい表情になって。 「想像力……あんなことできたらいいな、って 考えてみたらいいのかな。」 (-87) 2023/09/27(Wed) 12:40:57 |
【秘】 エウロパ → ユスティ やれるまで練習すれば、いつかきっとできる。 この考え方は今の私も持っている。 今の私の根幹にはユスティがいるの。 惜しみなく伝えられた魔法の扱い方を 推さなかった私が理解するには かなりの時間がかかったし 付き合ってもらった練習も、 あまり良くない結果が続いてしまった。 眠る魔力を引き出すには 私は幼すぎたのかもしれない。 (-88) 2023/09/27(Wed) 12:41:38 |
【秘】 エウロパ → ユスティいつか君と二人で魔法を使いたい。 ユスティに教えられるうちに その想いばかり強くなっていく。 それでも、君の前で成功を見せられない。 (-89) 2023/09/27(Wed) 12:42:28 |
【秘】 エウロパ → ユスティユスティが頑張っているのは私も知っていた。 ユスティならきっと大丈夫だよ、なんて 無責任な言葉だったね、今にして思えば。 嫌味でも何でもなく、 心からの言葉だったのに 私が手にした招待状はその言葉を 君にとっての嫌味に変えてしまうんだ。 (-91) 2023/09/27(Wed) 12:43:20 |
【秘】 エウロパ → ユスティ 天才なんかじゃなくていい。 普通の女の子として 君の傍に立てるなら、なんだっていい。 ……贅沢なことじゃないはずなのに。 (-92) 2023/09/27(Wed) 12:43:54 |
【秘】 エウロパ → ユスティ「―――――、どうしたの?」 うずくまってしまった君に慌てて駆け寄り 大丈夫?って声をかける。 私の言葉が原因だと分かっていながら 放っておく事なんて出来るはずがない。 (-96) 2023/09/27(Wed) 12:45:50 |
【秘】 エウロパ → ユスティ 嘘なんかじゃなかったんだ。 本当に、今までは魔法が使えなくて 君が根気強く教えてくれたから やっと、成功したんだよ、って。 眠っていた魔力を目覚めさせたのは君なんだ。 君がいなければ魔法使いにはなれなかった。 (-97) 2023/09/27(Wed) 12:46:19 |
【秘】 エウロパ → ユスティ 私は知らない。 溢れてしまう自分の魔力が ユスティの魔法を手伝っていたなんて。 私は知らない。 魔法の成功、が大事なんじゃなくて 自分自身の力で成功させたいと、 ユスティが思っていることなんて。 (-98) 2023/09/27(Wed) 12:46:45 |
【秘】 エウロパ → ユスティ問いかけに返事は返ってこない。 思い返せば、ユスティが推薦を手にしたと 一言も聞いてないのに、手にしたのだとばかり あの時は信じ込んでいた。 それが、どれほど残酷なことだったのか 私には想像することしかできない。 痛みを真に知っているのはユスティだけ。 (-104) 2023/09/27(Wed) 12:49:31 |
【秘】 エウロパ → ユスティ 次の日、いつもの場所に行っても 大好きな人の姿はなく。 嫌われてしまったんだ、と思った。 手に握られたスターチス。 君に渡したいと思ったのに 君が選んだのは拒絶だったから。 渡すことも出来ないまま。 (-105) 2023/09/27(Wed) 12:50:42 |
【秘】 エウロパ → ユスティ うずくまって泣きじゃくる少女の心に 反応するかのように周りの温度が下がっていく。 天まで悲しみに共鳴するかのように 雨が降り注いで、服が濡れる。 いつしか心地よい川のせせらぎは聞こえなくなり 冬でもないのに流れる水はすっかり凍り付き 降っていた雨は雪へと変わる。 涙さえ凍り付き、寒さに少女が倒れてしまっても 魔力が尽きるまで季節外れの雪は降り続ける。 (-107) 2023/09/27(Wed) 12:51:56 |
【秘】 エウロパ → ユスティ異常な魔力を感知した誰かが 少女を見つけたときには、 雪こそ降りやんでいたものの あたりは真冬のように寒いまま。 少女は寒さで死ぬ寸前だった。 手に握られたままのスターチスは 寒さにしおれ、凍り付いてしまっていた。 (-108) 2023/09/27(Wed) 12:52:39 |
【秘】 エウロパ → ユスティ 辛うじて助かった少女は どうしてあんな場所にいたのか、 どうしてあんな魔法を使ったのか 聞かれても答えることが出来ない。 「…………おぼえて、ない。」 大切な人に、何を言われたんだっけ。 なんとなく、悲しかった気がする。 記憶を塗りつぶして心を守ろうとした結果。 原因不明の魔力暴走だけが、残ってしまった。 (-109) 2023/09/27(Wed) 12:53:23 |
【秘】 エウロパ → ユスティ 魔法が成功した、って伝えたかっただけなのに その成功体験は、大切な人を傷つけてしまった。 初めての成功が大失敗に変わったから、 魔力制御が上手くいかない。 成功が失敗に変わることを 無意識にずっと恐れている。 成功すればするほど好きな人から遠ざかるなら 成功なんて要らない、その気持ちが。 (-110) 2023/09/27(Wed) 12:54:27 |
【秘】 エウロパ → ユスティ 私の身を危険にさらし続けているのだと。 私自身が知ることはできない。 拒絶されたあの日の記憶を 塗りつぶしてしまったから。** (-111) 2023/09/27(Wed) 12:55:37 |
【人】 エウロパ私たちが分かり合うには 言葉を交わすことなのに。 私の聞き方が悪いのか 私の理解が足りないのか。 言葉を交わそうとしても上手くいかない。 君の心がわからない。 わかりたいと思うのに。 わからせてほしいのに。 (115) 2023/09/27(Wed) 16:52:10 |
【人】 エウロパ嫌われてないんだって思いたい。 でも、嫌われてるんだと思う。 私の行動なんて全部迷惑かもしれない。 本来なら怒りを買うかどうかじゃなくて 君が今怒ってるというのなら謝らずにはいられない。 ただ、それだけのことなんだ。 (116) 2023/09/27(Wed) 16:53:23 |
【秘】 エウロパ → ユスティ 自分自身が危険なだけなら 魔力制御なんて簡単に覚えないだろうけれど 君にまで危険が及ぶのだと、 そこまで考えを回すことが出来たなら 話は違ってくるのに。 君がそこで躊躇わないから。 当たり前のように危険を冒すから 大丈夫なのだと思ってしまう。 (-113) 2023/09/27(Wed) 16:53:48 |
【秘】 エウロパ → ユスティ だから、君の行動に甘えてしまうんだ。 こんな時じゃなくても触れていたいのに こんな時じゃなければ触れられない。 求めるように抱きついても 気づかないふりをされてしまうのが寂しい。 ただの応急処置、でしかないのかな? 君の心はやっぱり分からないまま。 (-114) 2023/09/27(Wed) 16:55:11 |