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バレンタインは、今日の朝食もぶつぶつ言いながら席に着く。咀嚼の回数を増やすことにどうにか意識を向けた。 (a0) 2022/05/02(Mon) 21:03:41 |
バレンタインは、部屋に読みかけの本がいくつも散乱している。 (a8) 2022/05/03(Tue) 9:31:24 |
バレンタインは、それは結末を知りたくないから。 (a9) 2022/05/03(Tue) 9:32:06 |
【置】 充溢 バレンタイン最初からハッピーエンドだと分かっていたら、 僕も皆ももっと安心していられるのだろうか。 (L0) 2022/05/03(Tue) 9:36:02 公開: 2022/05/03(Tue) 9:35:00 |
【人】 充溢 バレンタイン朝食、それから授業こそは目立った発作を起こさずに、 なんとか乗り切ったものの。湧き出る不安、紡がれる言葉は、 どれだけ抑えようとしていても自分の中から充溢していく。 「いないのは分かってる、大丈夫なのは分かってる、 大丈夫だから大丈夫、いなくても大丈夫、 薬を飲んだから大丈夫、そうだ、大丈夫なんだ。 僕は大丈夫。僕はそれを分かっているはず……」 何度も探してしまおうとする、不安が溢れる身体を、 眠気で、前向きな言葉で上から押さえつけつづける。 囚人が鎖を引き摺って行くような歩き方は、 何処に向かっているのかもいまいち定かじゃない。 ああ、薬が足りないのかもな。少し大丈夫が足りない。 「あ、そういえば」 宿題の範囲を聞き忘れていた気がする。 共有スペースに行くには少し都合が悪い気もする。 先生に怒られるのには慣れてるけど。どうしよう。 悩みながら、しばらくふらふらと歩いていく。 (23) 2022/05/03(Tue) 9:48:20 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 花信風 トット「……おはよ、トット……」 まるで睡魔にでも取りつかれてるみたいに、 頭を重そうに傾けながら挨拶を返す。 閉じていた瞳を薄く、まだ睫毛がカーテンをかけるほど、 ほんの少しだけ開けて、袋を、あなたの顔を見て。 「……何か、用事?」 いつも以上に低くゆったりした声を出した。 (-60) 2022/05/03(Tue) 9:58:04 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 花信風 トット「……大丈夫。慣れて、るから…… それに……その花は大事にしたい、から。 寝てるうちに、受け取るのは……少し気にする」 前髪で影のかかった目は本当に、 今すぐ寝る数秒前なんじゃないかといった様相だが。 「わざわざ……ありがと、な。 僕、が……頼りになるか、は、分からないけど」 (-62) 2022/05/03(Tue) 10:31:03 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 雷鳴 バット半ば閉じたような瞳は、相手を誰と認識するのに大きなハンデを背負っており、実に危なっかしい様子を見せるだろう。 声を掛けられてようやく約束をした彼だと認識し、纏っていたほんのわずかな警戒心らしきものを解いて。 「……僕が、いつも眠そうに、しているのは…… 芯の病気を抑えるため、だから。だから……この方がいい。 あんまり早く歩かれる、と……追いつけない、かもだけど」 曰く、睡眠障害は副作用みたいなものなのだと。 ただ頼ってもいいならば、何かあった時はその通りに。 とても自立して動ける身の上じゃない事は分かってるから。 口調については。自分もあんまり人のことを言えないな、と、 頭には留めたものの深く意識することはなかった。 「考えること、や…… 怪我の応急処置、くらいにしか役立てない、けど。 ……それで、いいか。よろしく」 転んだりしないように足元には十分気を付けて、 歩き出すならば後ろをついていくだろう。 (-64) 2022/05/03(Tue) 10:52:45 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 花信風 トット ・・ 「いや」 「ちゃんと……寝てる」 「……寝すぎてる、くらいには、ね」 それでもまだ眠いのにも、勿論理由があって。 「僕が、飲んでる薬、は…… 心を落ち着ける効能に……眠く、なる効能もある。 だから、いつも……普段は、こんな感じなんだ。 あんまり、激しく動かないのも……そう。 眠い方が、病気も……楽だし」 (-65) 2022/05/03(Tue) 11:08:53 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 花信風 トットバレンタインは、自分の病気をあまり隠していない。 とはいえ聞かれなければ教えることもないし、 そんな感じで知らない生徒も多かったりするのだろう。 気遣われることが、嫌なわけでもないんだし。 「色々な薬がある、から……色々な病気が、治るんだ。 君のくれる、花も……同じ。何かに役立つ」 (-86) 2022/05/03(Tue) 15:36:28 |
【鳴】 充溢 バレンタイン言葉を音にするのでさえ手間取るものだから、 文字に書くなら当たり前のようにそれ以上の時間がかかる。 授業で言われたことを書き取るのとは訳が違うな、というのを、 手紙を書いて初めて実感することとなった。 とはいえ、新鮮な体験なので、 それなりに楽しみつつ書き連ねていけた。と思う。 『言葉を文字にするのって難しいですね。 それに、何でもと言われてしまうと、 尚更書くことに悩んでしまいました』 文字の通り、この辺りは何度も消しゴムで擦ったような、 少し煤けたみたいな跡が残っていて。 『優しい友人がいるおかげで、 この一年くらいは授業が終わっても寝過ごしたり、 朝食の時間に食べ終わるのが間に合わなかったり、 といったことは少なくなっていて助かってます。』 『それと、昨日恋愛小説を図書室から借りました。 兎と烏が、様々な障壁を乗り越えて恋をする物語。 昨日お話ししたことが何だか頭に残っていて、 それで良い夢が見られたらいいなあと読んでたり。 恋を夢みたいな話だ、と思ってるわけなんですけどね。』 (=2) 2022/05/03(Tue) 15:51:13 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 雷鳴 バット「僕は……あまり隠して、ない。 不安なことが、溢れて……止まらなくなる……病気。 それを和らげる薬は、眠く、なるのが副作用で…… 薬の効能とは別に、眠いと……不安をぼやけさせて。 溢れないように、押さえつけて、くれる。 別に、……誰かに話してもいい。気にしない、から」 歩いていく途中。ゆったりとした喋り方で、 睡魔の中から、言葉を探し拾い上げていくみたいに。 実にあっけなく、自分の病気のことを話し出す。 少年にとっては、溢れてしまうかそうでないかだけ。 容れ物である自分やその中身を探られても、たいして気にすることはない。 険しい道のりに、話している途中で言葉を詰まらせたり、危うくつんのめったりしていたのだが、それはまあ別の話。 「……罠……」 そんなもの仕掛けてるんだ、という僅かに苦笑したような声色。近づきすぎないように、けれど目を凝らして針金を見つめる。 「……逆にいえ、ば。自分から離れたら…… こういうのに……引っかかっても、おかしくはない、か」 何故かどことなく、安堵でもするみたいに息を吐いた。 (-89) 2022/05/03(Tue) 16:06:51 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 夢見る乙女 シャルロッテ「シャルロッテさん」 青い瞳は僅かに伏せられてはいるが、 いつものように眠たげなそれではない。 しかし部屋などでたまに目にするような、 不安に満ちた切羽詰まった表情でもない。 どちらかといえば、少しばつの悪そうな。 「……ええと、そう……皆が、宿題!」 頭が引き戻される前に、それを音の形にする。 「宿題が何か……聞きひそびれてしまった。 から、そう。誰かに聞きに行こうとしていたところで」 (-90) 2022/05/03(Tue) 16:14:00 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 夢見る乙女 シャルロッテ「え〜……そうだな…… そういうメモがあったのは覚えてるが、 僕、今少し調子悪ィんだよな……」 眠気がないことを調子が悪いと称しているよう。 いつまた溢れてしまうか分かったものではないもの。 「……大丈夫かな?」 確認するみたいに聞いてみる。 (-100) 2022/05/03(Tue) 19:21:56 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 雷鳴 バット「……そう。別にそれでも、構わない。 勘違い、されたり……怒られるのには……慣れてる。 けれど配慮、されるのは……悪い気は、しないな」 さしてどう扱われようとたいした興味はないようで、ただその姿勢を、有り体のままに受け入れる。実に大らかで、気ままだ。 早々森に立ち寄る用事もない、と思っていたのだが、 今日みたいなことも意外とあってしまうものなので、 軽く道順や目印などを頭に置いておきつつ。 鼻腔を突く異臭にほんの少し目が冴えた感じがして── おそらく、人のものではないだろうそれをどうにか軽く脳内で咀嚼し、パニックに陥ることもないようにする。 人の怪我でなければ、やはり強く気にはしない。 「もし、問題があったら……その時は、その時、だな。 ……多分、みんなが……朝いないのには、関係なさそうだ。 だけれど……罠を大人たち、が把握した上で…… 連れて行くなら……それなら、かからないのか……?」 あるとすればそのくらい。 そもそも大人、先生が関与しているかは知らないが。 (-130) 2022/05/03(Tue) 23:02:10 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 夢見る乙女 シャルロッテ「僕は、あまり僕に自信を持てていないからさ。 皆に迷惑をかけるのはそこまでじゃないけど…… 病気で情けないところを見せるのは少し嫌かな」 つらつらと、不安以外の言葉を選んで。 幸い一度飲み込んだものだから、押さえつける物はないけど、 溢れ出てしまう心配もそれなりに少なくなっているみたいだ。 「かといって、閉じ籠るのも気が進まないし。 少しでもダメだなって思ったらすぐ帰る……とか、いいのか?」 歩ける時に歩いておかなければ、 治るものも治らないだろう、頑張ってみるのもたまにはいい。 (-134) 2022/05/03(Tue) 23:19:55 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 花信風 トット「一度、咲いたら……きっと、無駄にはならない……よ。 そのために……君は、僕に預けるんだから。きっと」 少しでも役に立てたいからこそ、 今人の手に預けているものじゃないか、と。 眠気の中に仄かな気遣いらしきものが滲む。 「誰にも……使うこと、がなかったら。 その時は、お茶にして……飲もう。 それだけ、でも……何かのために、なったってことになる」 (-135) 2022/05/03(Tue) 23:23:34 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 花信風 トット「……そう、なると、いいね。 そろそろ、ギムナジウムから…… 卒業する、先輩だっている……から……」 この頃は不安な事ばかりだけれど。 それでも、傷を癒す花が、 お茶として使われるような未来を想像していたい。 「みんなにとって……いい思い出になれば、いい。 僕は……うん、そう思ってる……」 いつか、心から安心して眠っていたいものだ。 「……そろそろ、授業、だから……準備しなくちゃ。 何度も、いうけど……ありがとう、トット。 君も……怪我とか、には……気を付けるんだよ」 (-187) 2022/05/04(Wed) 11:26:05 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 夢見る乙女 シャルロッテ「宿題が終わらなくて、 多少怒られても……僕は気にしねえけど、 まあ……だめなものはだめだからな……」 邪険に思われようが愛想を尽かされようが、 それ自体は不安でもないから特に気にはしないらしく。 病や薬の影響化になければ、この少年は、 基本的にマイペースで己の一歩一歩を行くような生徒だ。 「うん、じゃあいくか。 勉強に集中できたら……あるいは眠くなったら…… 不安な事考えなくて済むしな」 (-188) 2022/05/04(Wed) 11:33:52 |
充溢 バレンタインは、メモを貼った。 (a15) 2022/05/04(Wed) 11:52:58 |
バレンタインは、筆記用具を取りに行って勉強会へ。 (a23) 2022/05/04(Wed) 12:55:23 |
バレンタインは、歩けるうちに歩いておくべきだ。 (a24) 2022/05/04(Wed) 12:55:32 |
【人】 充溢 バレンタイン「……興味のある分野だけ、勉強してえなあ」 声色に眠気はあまり宿っていなくて、 その上で溢した言葉は久方ぶりの、不安以外のワガママ。 「その前に、宿題の範囲は聞けてないし…… エルナトか……あるいはAクラスの子が、 他にいてくれたらいいんだけど。どうだろうな」 (41) 2022/05/04(Wed) 13:11:27 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 雷鳴 バット「その前に怪我の処置を──……」 言いだそうとしていたけれど、言葉を選ぶために、 黙りこくって後ろからついていき、 掛けられた声でようやく咄嗟に声を返そうと思うものの。 不安の手前に違和感らしきものが膨れ上がっていて、 なんども咀嚼していたけれど何故だか飲み込めなくて、 それが代わりに溢れて、口をついて飛び出していく。 「さっき。君は…… わざと怪我をしなかった、かな」 夜の明かりに髪が照らされて、 その奥に垣間見える瞳には眠気はかけらもない。 不安でも疑惑の目でもない。 真剣に向き合い、相手を見定めようとしているような。 (-200) 2022/05/04(Wed) 13:48:40 |
バレンタインは、勉強会の光景をみて僅かに苦笑じみた息を吐いた。 (a25) 2022/05/04(Wed) 14:51:24 |
【人】 充溢 バレンタイン>>44 エルナト 「エルナトッ……!ちょうどいいところに。 明日の自分に何もかもを押し付けるとこだったよ」 わかってくれるか、と話しかける口元は、 いつになくハキハキと動いている。 クラスメイトであるあなたなら、 何らかの要因で“眠気がない”ときのバレンタインは、 割とこんな感じなことがわかるかもしれない。 「いやさ、今日の授業はあまり集中できなくて…… そしたら宿題をどこまでやりゃいいか聞けてなかった」 ・・・・・ 「この通り調子も悪いし、 けど勇気を出して共有スペースまで来て良かった……」 シャルロッテ様様だな、と安堵に、 ほんの僅かに口を歪ませた。表情の堅さは相変わらず。 (45) 2022/05/04(Wed) 17:54:54 |
バレンタインは、この恋愛小説は読み切ってもいいか。とか思ってた。 (a29) 2022/05/04(Wed) 18:07:08 |
充溢 バレンタインは、メモを貼った。 (a30) 2022/05/04(Wed) 18:17:11 |
【人】 充溢 バレンタイン>>46 エルナト 「相談に乗ってもらったくらいで、 行こうかなって思ったのは僕だよ。 勉強に集中すれば不安なこと考えなくてすむし、 そう、不安な言葉が溢れなくていいかなって…… っと、まあ一緒に行こうとは言われてたんだけど」 記憶を漁ろうとして、嫌なものを思い出しかける前に、 手前に浮かんできた言葉で堰き止める。 真の意味で、調子はいいのかもしれない。 「……というか、うん、君に声を掛けられて、 思わず走ってきたせいで置いてきたかもな」 部屋まで一緒に戻って筆記用具とか取って、 勉強を見てくれる、とついてきてもらってたのに。 多分後ろを振り返れば見えるくらいの位置にはいるか。 (47) 2022/05/04(Wed) 18:36:36 |
【人】 充溢 バレンタイン>>48 エルナト 「途中まで読んで終わりが気になってるところで…… 勉強が終わったら心置きなく読み切ろうかなって」 見失うほど置いてきたわけではなかったみたいなので、 振り返り、緩く手を挙げてよかったと息を吐く。 確かに毛長で目元が隠れた犬とか、 漫画でいるよな〜って他人事のように思うなどして。 「これでも予習復習はしてるから、 多分大丈夫なはず……じゃねえかなあ。 ダメだったらやっぱりシャルロッテさんに頼る」 「43から47ページまで、と…… ありがとう、助かった。 やろうって気になって出来ませんでした、じゃあ、 ちょっと笑い話にもならないところだったし……」 (49) 2022/05/04(Wed) 19:29:06 |
バレンタインは、幸か不幸か眠気がないので、手間取ることなく宿題を終わらせられるだろう。 (a36) 2022/05/04(Wed) 20:41:38 |
バレンタインは、この式ってなんだっけ…… (a37) 2022/05/04(Wed) 20:41:47 |
【置】 充溢 バレンタイン───君はどうしてそんなことをしたの? 鉄錆びた匂いが、月光が照らした表情が、 頭でずっと反響している言葉が、 溢れ出て収まらない不安が、 孤独に対する恐怖が、 僕を充溢していく。 そんな夜だった。 薬を飲んだ。 (L6) 2022/05/04(Wed) 20:55:53 公開: 2022/05/04(Wed) 21:00:00 |
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