【人】 カウンセラー サダル[ 全くもって統計に基づいた発言ではないので。 こちらもオフレコと願いたいけど。 天才には変人が多い ── 気がする。 それほど突き抜けなければ、 天賦の才を持っていたとしても活かしきれない。 そう考えれば、 別におかしいことではない。 …… と。 なら凡人である僕は常識人だねと。 決してイコールでは繋がらない方程式。 しれっと展開すれば、舌を出すのだ。 ] (59) 2022/07/09(Sat) 20:03:59 |
【人】 カウンセラー サダル[ なら優秀なクルーを多く抱える 我らがミスティックアンテナ号。 変わり種が多いのも頷ける。 という指針も、サダルの物差しでしかない。 全員が同じ星出身というわけでもない。 変人という名のレッテルも、 単なる異星間コミュニケーションギャップに 過ぎないのかもしれないと。 それでもそんな風に、興味深く。 僕とは異なる彼らとの共同生活を過ごしている。 ちなみに物差しって見たことないけど。 昔の計測用具らしいね。 ] (60) 2022/07/09(Sat) 20:04:21 |
【人】 カウンセラー サダル[ ところで僕の職務の大半は給料泥棒なのだけど。 表立って精神の不調を訴える者がいなくても。 自身でも気付かぬ異変を確認する為に、 はたまた単に興味本位かもしれない。 カウンセリングルームを訪れる者がいたとして。 おそらくそこで見られるのは、 医療行為というには首をかしげる光景だろう。 一緒に他愛もないお喋りを楽しんで。 お茶を飲んだりお菓子を食べたり。 ] (61) 2022/07/09(Sat) 20:04:36 |
【人】 カウンセラー サダル[ メンタルつよつよの優秀なクルー達のおかげで。 あいつはこの船に必要なんだろうか? そう指を差されてもおかしくないくらいの 日々を過ごしている。 しかしカルテの大半が、 特筆なしの記述で埋められても 本当は違うのかもしれないよね。 異なる文化、生まれ持った資質。 違う生き物である彼らを測れる物差しを、 果たして僕は持っているのだろうか? ということは、考えないとはいかずとも 考えすぎないようにはしているんだ。 ]** (63) 2022/07/09(Sat) 20:04:54 |
カウンセラー サダルは、メモを貼った。 (a21) 2022/07/09(Sat) 20:11:13 |
【人】 カウンセラー サダルお、おおぅ…… [ 子供じみて駄々をこねる成人男性への対応? 顔を引き攣らせてのドン引き一択かな。 乗船時に顔合わせはしただろうから、 初めましてではなかっただろうけど。 それでも面識なんてあってないようなもので。 深刻な表情から一転。 早々にルヴァ・ルロットからもたらされた洗礼。 僕の心構えを返してほしい。 あ。これって一筋縄ではいかない船では? その所感自体は、おそらく間違ってなかったと。 今になってもそう思ってる。 ] (68) 2022/07/09(Sat) 21:14:10 |
【人】 カウンセラー サダル[ とはいえ、僕が引いたのは、 駄々をこねる成人男性の姿であって。 退屈自体は立派なストレスだ。 ホルモンバランスの乱れにもつながる。 ] えーと、君はルヴァだね。 結構な無茶ぶりをするね。 [ ならば無下にすることもできず。 室内に招き、着席を促すと、カルテを確認して。 形式的に名前を確認する。 問題ないようなら、そうだなあと。 少し考えてから、君にリクエストに応えよう。 ] (69) 2022/07/09(Sat) 21:14:14 |
【人】 カウンセラー サダル…… 臓器くじって知ってる? [ 肯定されれば、補足する程度に。 首を横に振られたら。 思考実験の一種だと語ろうか。 ] (70) 2022/07/09(Sat) 21:14:16 |
【人】 カウンセラー サダル[ くじ引きによって健康的な国民から一人を選ぶ。 その人から心臓、肺、肝臓、腎臓、小腸など 臓器を移植用に取り出して、奪う。 臓器を奪われた人間は当然死ぬが、 移植によって患部を病に侵された5人の人間を 救うことができる。 …… まあ、前提として。 くじは公平であること。 移植は不思議な力で必ず成功すること。 そんな本来ではあり得ない条件が付随するので。 現実にはなかなか当て嵌められないが。 5人を救うために、無辜の1人を殺せるか。 要するにこれは、こういう問いだ。 ] (71) 2022/07/09(Sat) 21:14:18 |
【人】 カウンセラー サダルルヴァ・ルロット 君は、そんな星の在り方をどう思うかな? [ これが面白い話にカテゴライズされたか。 それは君の感性に任せるとして。 そうだね、もし答えてもらえたら。 僕はルヴィという人物のことを 多少なりとも知れただろうし。 答えてもらえなかったら? そこで話は打ち切りだろうから。 逆に君が知るんじゃないかな。 カウンセラーのサダルは、 賭け事が不得手だってことをね。 ]** (72) 2022/07/09(Sat) 21:14:23 |
カウンセラー サダルは、メモを貼った。 (a23) 2022/07/09(Sat) 21:17:16 |
【人】 カウンセラー サダル―カウンセリングルーム─ [ 時に言葉を、時に文字を重ね合い。 僕は君達のことを知っていった。 船内には、僕と違って仕事熱心な船医がいた。>>82 精神の健康と肉体の健康は密接に関係している。 なので情報の共有は至極当然の提案だ。 僕だってそれは理解しているから、 【オメデトウ!書類作業が増えたぞ!】 当然そんな不満は口に出さない。 彼女の申し出にだって、二つ返事で頷いたよ。 …… 眉は下がっていたかもしれないけどね。 ] (114) 2022/07/10(Sun) 2:14:59 |
【人】 カウンセラー サダル[ 勿論、それは必要なことだったし。 始めてみれば、そこまで手間でもない。 少なくとも、船員達の様子を共有しながら、 まるでついでを装って。 彼女自身の様子を伺う余裕がある程度には。 結果、文面から医師の不養生が読み取れれば、 ] 医者が倒れた後の宇宙船なんて。 想像することすらお勧めしないよ。 ちなみに、僕の医学知識は、 患部に消毒液をぶっかける程度だ。 [ ちくり。 笑顔で釘を刺すこともあったかもしれないね。 不眠なら力になれたかもしれないけど。 オーバーワークが起因するなら、 僕が貸せる手は殆どないわけだけど。 ]* (116) 2022/07/10(Sun) 2:15:45 |
【人】 カウンセラー サダル[ ─── そんな仕事熱心な船医に告げるには、 大層心苦しい真実だ。 だからこれは僕とスピカの秘密だよ。 いいね? そんな前置きが必要か不要か問われれば 間違いなく後者なわけだけど。 ] うん。暇だよ。 [ 訪問者に尋ねられれば、高確率で。>>79 僕は綺麗な笑顔で首肯しただろう。 もっともそれは、そういう時間を、 彼女自身が見極め、選択しているせいもある。 ] (117) 2022/07/10(Sun) 2:17:20 |
【人】 カウンセラー サダルなるほど。 スピカは観測されない音が聞こえるんだね。 それは君が音を知っているからともいえる。 [ 備え付きのデスクの上。 湯気の漂う来客用のカップを置きながら、 僕は彼女の結論に耳を傾けた。 珈琲と紅茶はどちらがいい? 問いを重ねれば、 おのずと好みも知れただろうけど。 基本的に、僕は毎回尋ねている。 昨日までは紅茶が好きでも。 不意に珈琲を飲みたくなる日だって あるかもしれないから。 ] (118) 2022/07/10(Sun) 2:19:29 |
【人】 カウンセラー サダル[ 認知を軸にした問い。 物事は誰かに観測されて初めて 事実として確定される。 高名な学者の中には、彼女と逆の意見を 掲げるものも多かった。 だからこそ、僕はスピカの出した答えに対して 柔らかく目元を細めて見せて。 ] もしも僕らに耳がなければ。 受け取り手が不在の世界において 音という概念すら存在しなかった。 [ 出題時にもそんな話をしただろうか? 愛用のマグカップに視線を手に取ると、 引いた豆の香りが鼻孔を擽る。 おそらくこれも証のひとつ。 ] (119) 2022/07/10(Sun) 2:19:54 |
【人】 カウンセラー サダルしかし、音を知っている君は、 世の中には目に見えなくとも 存在するものがあると知ることができる。 ならばそれを儲けものとして。 もしも君に届く音があれば、 気まぐれにでも耳を傾けてほしい。 それは空気を伝わらない音でも同じことだ。 [ 僕の会話の大半は、 結論というには頼りない、 ふわふわしたものだったと思う。 それでも君達が耳を傾けてくれるなら、 温かい飲み物と甘いお菓子で出迎えて。 不透明な話を紡ぎ続けただろう。 ]* (120) 2022/07/10(Sun) 2:20:19 |
【人】 カウンセラー サダル…… バーナードはさ。 箱の中で死んでいた猫を見たのかな? [ そんな日々を繰り返し。 確かそれを尋ねたのは。>>85 木が大きな音を立てた時も 臓器くじを肯定された時も、 構成する全てが作り替えられてなお、 船がテセウスと呼ばれた時も。 すべて珈琲を選んで飲んでいた僕が、 ここだけの話、実は紅茶派なんだと。 意味のないカミングアウトをした日のことだ。 ]* (121) 2022/07/10(Sun) 2:22:16 |
カウンセラー サダルは、メモを貼った。 (a38) 2022/07/10(Sun) 2:29:30 |
【人】 カウンセラー サダルそうだね。 君の身体機能は特出しているらしいから。 その点では恵まれていると言っていい。 ならば視点は、 殺される側の人間に寄るのだろう。 不快感を抱くのは、わかるよ。 [ ルヴァの出身地。>>109 断片な情報でも、いくつか候補が 絞れたかもしれない。 そうして対話を重ねることで。 僕は少しずつ君達を知って、 近付いている気持ちになれる。 ] (172) 2022/07/10(Sun) 13:02:18 |
【人】 カウンセラー サダル…… 僕? [ ならお前はどうなんだ。>>111 それは対人関係において、ひとつの流れだ。 そして相手が僕を知ろうとしてくれているなら。 その機会は貴重で。 答えない必要はない。 だからさして躊躇う素振りもなく。 当然のように口にした、結論は。 ] (173) 2022/07/10(Sun) 13:02:55 |
【人】 カウンセラー サダルわからない。 [ そう言っててへっと舌を出して。 ウィンクを向ける成人男性に、 ルヴァはどう返しただろう。 続いて緩んだ空気を結ぶように、 こくりと珈琲のカップを傾けて。 そうだなぁと、怒られる前に話を戻す。 ] (174) 2022/07/10(Sun) 13:03:06 |
【人】 カウンセラー サダルほら、こういう問いって 誰もが納得する正解がないだろう? つまりどう答えても反対派はいるわけだ。 今回のケースだと人権団体の皆様とか。 何を選んでも叩かれるし、罪悪感が残る。 割に合わないよね。 [ ただ、もしかしたらルヴァの星には、 対立勢力はいなかったかもしれない。 それがいくつもの悲劇を生みだしたなら、 いやはや。星の巡りとはままらないもので。] (175) 2022/07/10(Sun) 13:03:12 |
【人】 カウンセラー サダル…… 僕はね。わからないものは 無理して答えなくてもいいと思っている。 その必要性を感じていない。 ただいつの日か。 単なるもしもの話が、 現実となって喉元に突き付けられた時。 その瞬間に選び取った答えが、 僕の答えなのだと知るのかもね。 [ そういう意味では、こうした思考実験は。 一種の訓練なのかもしれない。 逃れようのない選択の瞬間。 少しでも後悔の少ない道を選ぶための。 ] (176) 2022/07/10(Sun) 13:03:17 |
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