ルヴァは、カウスから受け取った連絡魔具(※盗品)に着信が来たことに気付いた。 (a12) 2021/04/30(Fri) 1:07:46 |
ルヴァは、示された座標に向かう。 (a13) 2021/04/30(Fri) 1:08:28 |
【秘】 ENo.9 有葉理人 ルヴァ → がらんどう ゲイザー ルヴァは、ゲイザーの実家の地点に現れる。 彼は方向音痴ではないのでちゃんと目的地に辿り着くことができるのだ。 「ハロー、ハロー。ゲイザーちゃん。 約束の取引をしに来たよ。」 いつものへらへらした笑みを浮かべる。 (-10) 2021/04/30(Fri) 1:14:48 |
【秘】 がらんどう ゲイザー → ENo.9 有葉理人 ルヴァ「ルヴァさん」 被り続けていた明朗快活な笑顔ではなく、適度に力の抜けた笑みをこぼして扉を開ける。 「どうぞ中へ。話がしたかったんです、私が街を去る前に」 そう話しながら家の応接間へと通す。閉め切られたカーテンによって光が遮断された部屋には、シンプルなソファとテーブルが置かれている。 (-15) 2021/04/30(Fri) 1:20:29 |
【秘】 ENo.9 有葉理人 ルヴァ → がらんどう ゲイザー「お邪魔〜〜〜。 へえ、ここがゲイザーちゃんの……案外普通の家に住んでたんだね……」 家の中に通されれば、特に躊躇いなく入って行く。 応接間を見回した。 「あ、炭酸水のソーダ割りでいいよ」 図々しい。 「そっか。街を出るんだな。」 (-23) 2021/04/30(Fri) 1:32:29 |
【秘】 がらんどう ゲイザー → ENo.9 有葉理人 ルヴァ「誰もいなくなる店にそんな贅沢なもの置いてません。お湯の水割り(ロック)でいいですか?」 いいですか?と質問をしているが、既に手にしてきている。有無を言わせず貴方の前にとんと置いた。 「出ますよ。お父さん、巡礼の旅に出たみたいなので探しに。……地図はまあ、読めませんけどなんとかなります。薬さえ盛られなければ私は強いので」 あっけらかんと答えるも、すぐにその表情は曇る。 「……ルヴァさんはどうするんですか?レムノス……いいえ、"この世界"から出ていくんですか?」 (-24) 2021/04/30(Fri) 1:39:37 |
【秘】 ENo.9 有葉理人 ルヴァ → がらんどう ゲイザー「やったあ。ありがとね」 お湯の水割り(ロック)でもいいらしい。 「……ということはー、君はこの世界にとどまるってこと? お父さん、見つかるといいね」 座って目の前に置かれたものを頂いている。水の味だ。 「俺はこの世界から出て行くけど、現実には帰らないつもりだよ。」 (-28) 2021/04/30(Fri) 4:05:48 |
【秘】 がらんどう ゲイザー → ENo.9 有葉理人 ルヴァ「そうです。元の世界にいてもどうしようもありませんから。あっちにいても意味などありません。生きる意味を失ってしまいましたもの」 ため息をついたのも束の間。怪訝そうに眉根を寄せる。 「……ここから出るのに、現実には帰らない……?」 嫌な予感がする。 「……ルヴァさん。貴方の話を聞かせてもらってもいいですか?死んだ後約束していたでしょう。話を聞くって。私もつまらないものでいいなら話しますから。 ……勿論、他人に喋りづらい事なら無理にとは言いませんけど」 (-29) 2021/04/30(Fri) 4:28:06 |
【秘】 ENo.9 有葉理人 ルヴァ → がらんどう ゲイザー「現実に幸せ、なかった。 俺の大事な人はもう死んでて、俺は何もできなかった。 かと言って、ここに残るのも虚無だなってね」 不自然でない自嘲を浮かべた。態度や口調に大きな差異はないものの、現在のルヴァはあなたに対して人間らしい反応を返す。 「全部思い出したよ。 俺、あの時『幸せだ』『好きだ』って確かに言った。 これが削除されていた言葉。 この世界に残るなら、また忘れてこれまでどおり自我のない気分屋続けるんだ。 だったらもう、今ここで終わろうと思う。」 そう言って、ポケットから白磁の小瓶を取り出した。 「ゲイザーちゃんは、どうして帰りたくないの?」 (-30) 2021/04/30(Fri) 5:19:08 |
【秘】 がらんどう ゲイザー → ENo.9 有葉理人 ルヴァ「今、ここで」 くらりと眩暈がする。鈍器で頭を殴られたかのよう。『ゲイザー』として死を迎えるまで休む暇さえ与えられずに殴り蹴られて壊されていたのに、それすらも軽いとさえ思ってしまいそうな程の衝撃。 『好き』や『幸せ』を聞いていたその時までは、確かに胸の内に温かさが芽生えていたのに。 自身のことを質問されたので先に答える。声は震えていないだろうか。 「……。私、いえ、 俺は。 現実世界でもお父さんに恋をしていたんです。家族構成は『私』と同じ。お母さんを早くに亡くして、二人暮らし。大きく違ったのは"父が大病を患っていた事"。 手を尽くしましたよ。でも具合が悪くなる一方。ですから、父は薄くなる意識の中で俺にこう言った。『もう楽になりたい』『お前に迷惑はかけられない』と。 想いを告げるどころじゃなかった。父としても大切だったあの人を助けたかった。 でも久しぶりに聞いた声で告げられた内容で頭が真っ白になっちゃって。投薬をやめる方向に切り替えました」 → (-33) 2021/04/30(Fri) 6:22:45 |
【秘】 がらんどう ゲイザー → ENo.9 有葉理人 ルヴァ「案の定お父さんは死にました。もうそこから現実世界がどうでもよくなったんですよね。真面目に働いていたけど、自堕落に過ごして……そうして、こっちに逃げてきたんです。 ふふ……あは、ふふふ。ルヴァさんと似た境遇ですね。なんだか不思議」 苦しくなって、逃げるように笑った。 「……結局、ダメだったんですけどね。 『今度こそ結ばれたいから女の子になりたい』。 『もっと努力を続けられる、何を言われても貫ける強い子になりたい』。 希望はだいぶ尖ったものの叶いましたが……結果はご覧の通り。また結ばれませんでした。 こちらの父は『私』と違って冒険者の素養はありません。旅に出てもきっとどこかで死ぬでしょう。遺体の回収、埋葬の旅に近いかもしれません」 (-34) 2021/04/30(Fri) 6:27:27 |
【秘】 ENo.9 有葉理人 ルヴァ → がらんどう ゲイザー「…………そっか」 今度こそ結ばれて欲しかったのは、ルヴァ≠ノ同感だったんだけどな、と呟いた。 「というか、その調子だと男で年上か。一緒にしないでくれよ……俺は別に従兄にガチ恋してたわけじゃないので……」 年上ということは、今まで年上に向かってド失礼な口を聞きまくっていたのではなかろうか。しかし今更だったのでド失礼を貫き通す。 手の中の小瓶をテーブルに置いた。 「それじゃあさ、いっそ──」 一緒にこれ飲む? そう言おうとして、ふとサダルから言われた言葉が脳裏を過ぎる。 『自分に幸せをあげた分以上に幸せになってください』 「俺、アンタが現実にいたら帰ってもいいんだけどな。」 だから、そう言い直したのだった。 (-36) 2021/04/30(Fri) 9:33:15 |
【秘】 がらんどう ゲイザー → ENo.9 有葉理人 ルヴァ「俺より年下ってことは……ルヴァさんは学生さんなんですかね」 学生さんに大変な経験させちゃいましたね、と苦笑い。 テーブルに置かれた小瓶を目線で追いかけた後、金色を自分よりも年下の少年の方へと投げる。 「いっそ」の後に続こうとした言葉は簡単に予想がついた。それについては微笑むだけに留める。 「私が、ルヴァさんと現実に。ふふ。 ……ね、ルヴァさん……いいえ、『ルヴァさんの中の貴方』。 俺にとってのお父さん[好きな人]って、生きる理由そのものなんですよ。好きな人こそが自分の世界。 現実世界でお父さんを亡くした今、俺に残っているものは最早生きているかも分からないこの世界のお父さんの虚像のみ。限りなく透明に近い縁[よすが]に縋り付かなければまともに歩くこともままなりません。 お気づきですか?今口にしたその言葉の重みを。 俺と生きるということは、俺に『生きる理由』にされてしまうんですよ? 」→ (-52) 2021/04/30(Fri) 17:33:31 |
【秘】 がらんどう ゲイザー → ENo.9 有葉理人 ルヴァスカートがかさりと揺れる。立ち上がり歩みを進めるたびにきしりと床が鳴る。 泣きたいような笑いたいような、あらゆる感情がないまぜになった曖昧な表情を浮かべながら女は── 「ねえ、『貴方』」 ──ソファに座る貴方の膝に乗り上げる。 「俺の恋は実父の亡骸と共に埋葬されました。 でも勿論、俺も貴方が好きですよ。世界で一番信頼できる、心を許せるひと。ルヴァさんから貰った箱と幸せ≠事切れるまで守りたかったくらいには大好きです。 ただし貴方の好き≠ェ恋愛感情だとしても、この先応えられるか分かりません。確かなものではない口約束は、『俺』も苦手ですから。 ──問いましょう。 私から世界≠、世界から俺≠買い取り、その責任を果たしてくれますか? それとも、今ここで楽になりますか?此方を願うなら、『俺』がもう一度『貴方』の命を買い取りましょう。 貴方の顔を覗き込み、甘く静かに吐息で少年の肌をくすぐる。 嘘も真も希望も絶望も、ありとあらゆるものを紡いできたルヴァの唇を女の指がそっとなぞる。真白の指は少しだけ、震えていた。 (-53) 2021/04/30(Fri) 17:37:19 |
【秘】 ENo.9 有葉理人 ルヴァ → がらんどう ゲイザー「うん。高校1年」 机上の小瓶を無気力に眺めて答える。 「……俺はもっと薄情だよ。確かに従兄は好きだったけど。 別に従兄に執着してたわけでもないし。 社会人なんてこんなもんなんだなー、俺も運が悪かったら従兄と似たような末路かな──って、将来に絶望してたんだ。 何か、もう全部どうでも良くて生きてても死んでても一緒って感じ。まあ……それはルヴァ見てたら分かるかな。 だから、ゲイザーちゃんと話してからこれ使おうと思ったんだけど、」 唇をなぞる指先に反応は返さなかった。特に振り払う理由もなかった。 「でもさあ……アンタの話聞いてたら気が変わっちゃったな。 俺、結構律儀だからさ。取引したからにはちゃんとしたもの渡したいんだよね」 ▽ (-54) 2021/04/30(Fri) 19:55:38 |
【秘】 ENo.9 有葉理人 ルヴァ → がらんどう ゲイザー それから、ようやく緑の瞳が金色の瞳を捉えた。 以前の空っぽの瞳とは違う、明らかに人間らしい意志のある目つきだった。 「死んだ直後さ、アンタ言ってたよね。『幸せになれませんでした』って。 俺、確かに幸せ売ったんだけどな。 それで、ゲイザーちゃんから幸せを受け取った。 それなのにゲイザーちゃんが幸せになってないのは問題じゃない?」 弾かれたように細い手首を掴んで、ソファに押し付ける。 少年は青年を組み敷きながら、ニコと笑っていた。1年ぶりに『生きる目的』ができそうだったからだ。 「だから、これは買い取りじゃない。不良品交換だよ。 俺が絶対に、責任持ってアンタを幸せにする。アンタの『生きる理由』になる。 だから俺と一緒に来て」 一呼吸。懇願するように囁いた。 「『貴方』じゃないよ。理人って呼んで。」 (-55) 2021/04/30(Fri) 19:59:03 |
【秘】 がらんどう ゲイザー → ENo.9 有葉理人 ルヴァ「幸せ、に……幸せに、なれなかったに決まってるじゃないですか」 あの時ルヴァと一緒に殺した感情が溢れ出す。 「一番信頼していた、心を許せる大好きな人を殺して幸せになる人がいったいどこにいるって言うんですか。馬鹿。人でなし。気まぐれ。分からず屋」 減らず口を叩くも、その声には毒も棘も何一つ含まれていなくて。 此方を組み敷く少年を見上げながら、青年は泣き出しそうに顔を歪めて微笑んだ。 「ふふ……ふふふ。それにね、こっちもまだ渡し足りませんよ。買い戻した時に言いましたよね、『温かな気持ちで満たされてほしい』って。 貴方の絶望≠ください。上手に調理して、代わりのものを沢山あげますから」 → (-56) 2021/04/30(Fri) 21:42:56 |
【秘】 とろ火の親愛・取引成立 ゲイザー → ENo.9 有葉理人 ルヴァ「ええ……ええ。一緒に行きます」 口約束は苦手です。 だって、自分の抱える恋や愛を知ってしまった人たちが手のひら返して侮蔑や嫌悪を向けてくる事が多かったから。 「友達だ」と言うその口で、「気持ちが悪い」と周りに吹聴する者がどれだけいたと思いますか? 「──音無 灰(おとなし かい)。それが俺の名前です」 手首が掴まれていたから、自由のきく両脚を貴方の体に絡ませる。 「理人さん……ううん、理人」 「俺はまだ幸せではありません。 俺はあなたとの幸せを願っています! 幸せが欲しいから──」 「────私と一緒に生きましょう」 少年の囁く言葉に煽られて、青年は心から嬉しそうに笑みを浮かべた。 (-57) 2021/04/30(Fri) 21:45:24 |
ルヴァは、トルキから受け取った薬を結局使うことはなかった。 (a35) 2021/04/30(Fri) 23:25:11 |
【人】 ENo.9 有葉理人 ルヴァ「完全に抜けてたけど、 目覚めたらどうやって見つけたらいいんだよ…… 」ホワイトボードを見て思案している。 (193) 2021/05/01(Sat) 14:37:08 |
【置】 ENo.9 有葉理人 ルヴァ求:連絡先 出:嬉しい ルヴァの連絡先:有葉 理人 ライン albari_to ※この辺にやばいサメチャンの絵 【ホワイトボード】 (L3) 2021/05/01(Sat) 14:38:28 公開: 2021/05/01(Sat) 14:40:00 |
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