【人】 天ヶ瀬 青葉「 いえ、僕が食べてもらいたいだけなので。 もしよかったら、いつも料理部で 何かしら作ってますんで。 いつでも遊びに来てくださいね。 」 彼からの労いの言葉には、 >>135 " 日常 "でのお誘いで返した。 願いが叶うのか叶わないのか、まだ良くわからないけど そういった日常まで無くなりませんように、と。 食べるの後にしといて良かったのは、どうしてだろう。 出発前に食べておいた方が味わえた気がするけど。 あ、食べて少し落ち着いたって事かな ? ──── それも、うれしい。 食べ終えた皿を回収しながら、月夜を見上げるほどに。 彼と話した後は いつしか穏やかさを取り戻していた。 * (199) 2022/10/15(Sat) 17:49:18 |
【人】 天ヶ瀬 青葉 ── 回想:大地センパイと ── 「 あれ ? 大地センパイも来てたんですね。 今日は幽霊の助っ人ですか ? 」 探索前、誰かにミルフィーユを配っている横から ひょっこり現れたのは、見知った顔の先輩だった。>>136 最初に出会ったのは1年前。 料理部で校外学習という名のキャンプに行った時で。 『 今日は頼もしい助っ人を連れてきたから! 』 そんな先輩の言葉に続いて現れたのが彼だった。 バームクーヘンを作る為、 ふたりで竹筒をクルクル回したり テントを張ったり、薪を割ったり ──── 重労働担当だったけど、楽しかった。 それからも時々手伝いに来てくれては話すようになって。 昨日の文化祭では、 僕が直接お願いして来てもらったっけ。設営で。 (215) 2022/10/15(Sat) 18:57:24 |
【人】 天ヶ瀬 青葉「 はーいはい ! お世話になってますからね、センパイには。 昨日と味は変わらないですけど、どうぞ ! 」 モノによっては大盛りサービスとかしたい処だけど、 これは事前に切り分けられたミルフィーユ。 サービス出来ない代わりに ─── 「 一度横に倒してから食べるとね なんと!フォークが通りやすくなって 上手に食べられますよ ! 」 ニッコリ笑んで、そんな情報を提供いたしましょう。 え?他の人にも教えてやれって? だって四苦八苦しながら食べる姿もかわいいじゃない。 (216) 2022/10/15(Sat) 18:57:27 |
【人】 天ヶ瀬 青葉 ── 体育館:壮真センパイと ── 「 ふぇ ……… !? 」 変な声が出た。 跳ねるボールに向けた視線の、更に向こう ──── 開いたドアに寄りかかる形で 壮真センパイがこっちを見ていたのだ。 忍者? (247) 2022/10/15(Sat) 21:35:34 |
【人】 天ヶ瀬 青葉「 壮真……センパイ 」 僕は少し目を細め、光で霞むシルエット姿を見やる。 彼が昨夜、一緒に参加していた事は気付いていた。 けれど、僕から声を掛ける事は出来なかった。 昨日だけじゃない。彼が去ってからは 廊下ですれ違っても軽く会釈をする程度。 もちろん料理の試食に呼んだこともない。 3年の引退を待たずして部を去った彼 ─── 今、彼はバスケットにどんな心境を抱いているのか その答えを 僕は知らないままだったから。 中途半端な掛け持ちでバスケを続けている僕の存在が 彼を傷つける事になるんじゃないか、って。 (248) 2022/10/15(Sat) 21:35:37 |
【人】 天ヶ瀬 青葉そして、願うつもりかと聞かれれば >>211 僕はコクリと頷きをいれてから 「 でも、まだ分からないです。 願いが叶えば失ってしまいそうなモノ …… 今はそれを探しています。 センパイに話す…… ? ……… ありがとうございます。 そうですね、答えが出せなかったら どうしようもなくなったら …… またパスを出してもいいですか、センパイ 」 彼とレギュラー時期が重なった事はないけど、 僕が控えから出場するような試合は何度かあった。 ディフェンスを切り崩せなくてどうしようもない時、 パスを投げれば、先輩がいつも突破してくれていた。 今は、そこまで甘えるつもりは無いけれど ─── (251) 2022/10/15(Sat) 21:35:44 |
【人】 天ヶ瀬 青葉「 センパイも たまにはパスくださいね 少しは上達しましたから いいパス返しますよ ……… きっと。 」 翌日の朝。 貴方とこうして話している事は きっと必然で。 重ねた言葉が、答えを導くための1ピース。 ─── ですよね? 壮真センパイ * (252) 2022/10/15(Sat) 21:35:46 |
【人】 天ヶ瀬 青葉 ── 2−A教室 ── 壮真センパイとはいつまで話しただろう。 7時になって他の部員もチラホラ集まりだした頃には 姿を消していたかもしれないし、 そのままドアと同化してたかもしれない。 朝練が終われば制服に着替え、僕は教室へと向かう。 その途中、スマホを手に取り 昨夜登録したメッセージグループを覗いてみる。 「 大木センパイ …… 」 真面目なメッセージの方が 浮いて見えるのはどうしてだろう。少し不憫に感じた。 僕も生存報告しておこうか ──── (272) 2022/10/15(Sat) 22:41:27 |
【人】 天ヶ瀬 青葉そして、書き込みながら ──── 願いがひとつ、浮かんでしまった。 どれだけ食べても太らない身体が欲しい。要検討。 2−Aの教室に入れば、昨夜一緒だった 叶冬ちゃんや彩葉ちゃんの姿はあっただろうか。 見かければ、無事に帰れたか声を掛けただろうけど。 元生徒会副会長代理、的な立ち位置で。* (273) 2022/10/15(Sat) 22:41:32 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新