【人】 魔術師 ラヴァンドラ―――― 魔族の友人 ―――― 「 ふふ …… そうでしょ? 」 魔術にも魔力にも、――この世界における事象全てには 限度というものが付き物ではあるけれど。 そんなこと、口に出してしまうのは面白くないから 友人の同意には、咲って頬を緩めよう。>>231 「 私、欲しいものも願いも、妥協しないもん。 ………… その結果が、…… 」 (252) 2021/12/09(Thu) 13:48:23 |
【秘】 魔術師 ラヴァンドラ → 向日葵 店主 イクリール「 叶えた結果がどうなったって、…… 」 掠れた呟きは、彼女の耳へ届く前に風に溶けたか それとも …… ―――― (-71) 2021/12/09(Thu) 13:48:31 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ言葉の色を濁されれば、それ以上に踏み込みはしない。 …… ただ微かに聴こえた呟きの意味も、 彼女が黙するなら、その花を無理に咲かせることも。 「 材料? ――――― …… 、そうなんだ。 いつかリルの目的が達成出来たら ちゃんと私にも教えてね? 」 魔族ほど長命では無い自分が生きているうちに、 彼女が言うところの 材料 ≠ェ集まるかはともかく。 恐らくは、胸中に秘める者を抱えた者同士 約束の種くらいは、埋めたって良いだろう。 (254) 2021/12/09(Thu) 13:48:36 |
【秘】 魔術師 ラヴァンドラ → 向日葵 店主 イクリール「 リルみたいな可愛い友達もいるしね? 」 なんていたずらに小さく囁いて、 柔和に綻ぶ端正な彼女のかんばせを見詰めた。 (-72) 2021/12/09(Thu) 13:48:52 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ甘くて美味しいパイと、穏やかな天気。 他愛ない雑談を交わし合うだけの時間は、 緩やかに雲が流れるように、過ぎていくばかり。* (256) 2021/12/09(Thu) 13:49:38 |
【秘】 向日葵 店主 イクリール → 魔術師 ラヴァンドラ (-77) 2021/12/09(Thu) 14:14:17 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ今まで拾った中で一番珍しいものは、と言えば 脚のついた人魚と答えるに違いない。>>239 倒れ伏す男の姿を見捉えた時、女は流石に双眸を見開いて ついに人身売買でも横行し始めたかと疑ったものだが。 「 ひゃ、 冷た …… おにーさん、生きてる? 大丈夫? 」 ひとまずは人命救助が先かと彼の頬へ触れてみれば 寒さにやられてか、ひやりと氷のように冷たく。 衰弱具合も、魔力不足も見て取れるとあっては くるりと指先で宙を混ぜた。 (267) 2021/12/09(Thu) 14:35:41 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 おにーさん、ちょっとだけ我慢ね 」 幸い自分の住処はすぐ近くだ。 魔術を編み上げ、風の力で彼をふわりと浮き上がらせる。 ローブを脱ぎ、仄かな熱を纏わせて 応急処置のように彼へ被せながら、家へと連れ帰って。 そのまま家の中も魔術で暖めれば、 流石に彼も、動ける程度には回復しただろうか。 魔力が枯渇したままではそれ以上を望めないから、 欲しい分だけ 魔力を分け与えることもして。 (268) 2021/12/09(Thu) 14:35:52 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ人魚であるという話は聞けただろうけれど 何故陸へ上がったのか、……なんてことまでは 話してくれたかどうか ―――― エオスという街がどういった存在なのか、だとか 人魚以外の種族や、人魚がどれ程稀有なものなのか ひとまず生きていくうえで必要であろう知識は 彼が求めるままに差し出しただろう。 ―――― 何せ人魚は、欲の象徴だ。>>214 魔術や霊薬の材料にも 富や権力の誇示にも成り得る。 ということを、彼が理解しているかも怪しかったため 何から何まで懇々と説明はしたに違いない。 (269) 2021/12/09(Thu) 14:36:27 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ暫くの間は、家で面倒を見ていたように思うけれど 案外短い間だったかもしれない。 方針が定まるまでここにいても良いと提案したものの、 彼は今現在、裏街で店を構えて生活しているのだから。 ( よりによって裏街だもんなぁ …… ………… 大丈夫かな ) 裏街へ行く頻度が以前よりも増えたのは、 生存と安否確認も兼ねている ―― なんてこと 流石に言うつもりはないのだけれど。 そこまで過保護にしなくても、という気持ちが半分と 出会った時の印象が色濃い気持ちが半分だ。 (270) 2021/12/09(Thu) 14:36:37 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラそうして散策がてら裏街へ足を踏み入れれば、 傘を持ち、白猫を首元へ纏わせる人魚の青年の姿。>>240 何故首に猫が …… という疑問はさて置いて 魔術師はにこやかに微笑み、手を振った。 「 テレベルム、今からお出掛け? かわいい子連れてるね 」 ころころと笑い声を転がし、揶揄うように眦を緩めれば 彼からはどんな反応が返ってきただろう。* (271) 2021/12/09(Thu) 14:39:14 |
魔術師 ラヴァンドラは、メモを貼った。 (a58) 2021/12/09(Thu) 14:40:56 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ―――― いつかの噺 ―――― 連れ帰った男は、世にも珍しい人魚だった。>>285 人間に恋をした妹を探す ―― その為だけに 尾鰭を捨て人間の両足を得、エオスまで来たという。 まるで御伽噺の再演めいた噺だけれど、 現実はそんなにも甘くはない。 「 見つけられたとして …… どうするの? ナイフで人間の男の胸でも刺す? 」 確か、珍しく悲劇で終わったあの御伽噺では それが唯一海に戻る方法だったはずだ。 凪いだ海のような瞳は、果たして波打ったかどうか―― (293) 2021/12/09(Thu) 16:23:12 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 エオスは欲の街だよ、お兄さん ……でも、人魚の肉や涙を手に入れたとか、 そんな話はまだ聞いたことはないけどね 」 不安を煽りたい訳では無かったから、 慰みになるかは分からずとも、ぽつりと付け加えて。 血の気が戻っていた筈の顔が不安の色に染まるなら 頬へ指先を伸ばし、僅かに魔力を分け与えよう。 ―― 魔力の循環は、心の調子を保つのにも必要だ。 そうして、ひとつ。 ヴェールも何も纏わぬ問いかけが投げられたのなら。 (294) 2021/12/09(Thu) 16:23:19 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 ―――― …… あるよ 」 する、……と頬から手を離して小さく呟く。 部屋の中に積まれた魔術書や実験道具、調合の材料 ―― それらを見渡して。 「 でも、人魚に手を出そうとは思わないな。 不老不死も富も権力も、どうでもいいの。 ―――――――― …… 」 (295) 2021/12/09(Thu) 16:23:27 |
【秘】 魔術師 ラヴァンドラ → 薬屋 テレベルム「 私は、全く別の自分を …… 」 …… 言葉はきっと、最後までは彼の耳に届かず 不明瞭な魔術師の目的だけが あたたかな部屋の空気を揺らしただけ。 (-87) 2021/12/09(Thu) 16:23:37 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラにこ、と微笑んで 「 だから安心していいよ 」と言葉を重ねれば 其れは欲望の街に住む女を信用してくれる材料になったか。 いずれにせよ、彼が住む場所を変える時が来るまでは 何かと世話を焼いたものだ。 ―――― 女は、捨て犬なんかを放っておけない性分故。 (296) 2021/12/09(Thu) 16:23:43 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ―――― 現在 ―――― 「 あれ、その猫迷子なんだ? 飼い始めたのかと思っちゃった。 丁度退屈してたし、手伝うよ 」 寒さに耐えかねて動物で暖を ―― なんて噺では無く 単なる迷い子であるらしい。 まあ、猫って魚好きだもんねえ …… などと呟いて 自分と対の色、白いローブから顔を出した猫へ微笑み 此方も彼の方へ歩み寄る。 可愛いとは思えども、手を伸ばそうとは思わない。 猫と兎は、追う者と追われる者の関係性だ。 ―― 引っ掻かれては痛い目に遭うのだし。 (297) 2021/12/09(Thu) 16:23:52 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 …… どうして? 魔術があるから、普通の人よりは抵抗出来るし 私を襲おうとする人なんて、 今までいなかったから平気だよ 」 確かに力技という意味でなら、自分は貧弱だろうが 見知らぬ誰かが襲ってきたとしても、 先程のような事故が無い限りは魔術が使える。 傘で周囲から隠そうとしてくれる優しさだとか>>288 すこしばかり不安そうな視線の気遣いが、 嬉しくない訳では勿論ないのだけれど ―― 妙に気恥ずかしい、というのが、本当のところ。 (298) 2021/12/09(Thu) 16:24:16 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 でも、心配してくれてありがとう。 …… 普通の人よりは強いから、大丈夫。 」 ね、と首を傾げて微笑んだ。 それから彼の首でぬくぬくと過ごす猫へ視線を落とし 裏街住まいらしからぬ毛並みへ、うーん、と悩み。 「 綺麗な子だから、飼われてる子……だよねぇ。 あ、首輪ついてる。 じゃあ ―― えいっ 」 くるん、と指先で宙を混ぜるような動きと共に 薄灯のような淡い光が、表の大通りへ伸びていく。 (299) 2021/12/09(Thu) 16:31:17 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 …… あっち、かな? 」 大掛かりな捜索なんかは不得意だけれど、 首輪に僅かだけ残っていた飼い主らしき魔力を辿り 道標を生み出す簡易魔術。 せいぜい落とし物をした時程度しか使い道は無いけれど、 案外役にも立つものだ。 少しだけ得意げにくちびるを上げた魔術師は、 傍らに立つ男のローブを引っ張り、光の先を指差した。* (300) 2021/12/09(Thu) 16:34:00 |
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