【人】 魔術師 ラヴァンドラ―――― 回想/友人 ―――― 「 魔術師だもの。 そういうリルこそ、魔術師じゃないのに よく知ってるね 」 どうして? とは訊かなかった。 触れられたくないことなんてきっと沢山あって 心のやわいところを、刺してしまうかもしれないから。 胸中を明かし合うような真似はしないけれど それで仲が遠ざかるような関係でもなかった。 ―― 引いた線は、どこか曖昧だ。 (37) 2021/12/12(Sun) 10:00:47 |
【秘】 魔術師 ラヴァンドラ → 向日葵 店主 イクリール…… 本当はすこしだけ嬉しかったの、なんて 言ってしまえばこの友人はどんな顔をするだろうか。 理由でも方法でも、 それを尋ねてくる ―― というのは。 女を気に掛けてくれているのと、 殆ど同義だと思ったから。 正解してくれて嬉しい …… その解が、露悪的な魔術であっても 私はそう思ってしまうのを止められなかった。 (-7) 2021/12/12(Sun) 10:00:57 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 ………… リルのこと、すきだよ。 」 困ったように眉を下げる彼女は、 やっぱり出会ったあの日から何も変わらない。 ―――― 変わらず、 …… (38) 2021/12/12(Sun) 10:01:04 |
【秘】 魔術師 ラヴァンドラ → 向日葵 店主 イクリール「 いつだって、リルは可愛いよ。 この先何がどうなっても 私の可愛い、大事な友達。 」 (-8) 2021/12/12(Sun) 10:01:10 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラそうでしょ、って 首を傾げた。 互いに話せないことがあったって …… 願いが、どんなものでも。 私は彼女の髪を撫ぜて、 にこりと咲ってみせた。* (39) 2021/12/12(Sun) 10:01:14 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラお腹の中がうだるように熱い。 限界まで媚肉を広げられているせいなのか、 発情状態が収まらないせいなのか ―――― 「 … っん、 にゃ ぁ、ぅ……ッ! 」 平気だよ、と返そうと開いた口から零れたのは 兎族だというのに、まるで猫のような艶声だった。 彼が少し動くだけでも水音が響いて、 とん 、と奥に熱が触れるのがきもちよくて。 (*8) 2021/12/12(Sun) 10:56:58 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ「 ッも、へいき だからぁ……! おく、ゆっくり だめ …っ 」 激しく責め立てられる方がつらいと思っていたのに、 まるで獲物をじわじわと嬲るようなゆるやかさを 幼子のように頭を横へ振り、うわごとのように零す。 準備が出来過ぎているからこそ 気遣うような動きひとつさえ敏感に拾い上げてしまう。 涙を拭ってくれる指先の感触にも びくん、と肩を跳ねさせて。 (*9) 2021/12/12(Sun) 10:57:03 |
【赤】 魔術師 ラヴァンドラ割り切れないから半端者なのだと彼は言うけれど、 それが悪なのかと言えば、きっと答えは否だ。 ―――― 形になり始めた思考を放り投げて 女は青年を見詰め、声を震わせる。 「 だい、じょうぶ …… だから すきにして……? 」 自分の魔力が上質であることなんて、とうに識っている。 彼だってきっと、我慢するのはつらいだろう。 誘うように僅かだけ魔力を溢れさせ 彼の身体へ足を絡めた。* (*10) 2021/12/12(Sun) 10:57:05 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ( …… 傘、返そう ) 魔術師が自宅を出たのは、まだ朝も早い頃。 彼は女なのだからとあまり良い顔をしなかったけれど 裏街を散策しなければ許されるだろう。 ―― 出来れば祭りが終わるまでには、 返しておきたいところだったし。 黒いローブを纏い、耳が隠れるよう目深に被り 雪のちらつく外を歩く。 市場街は既に賑わいの音で満ちていて、 避けるように裏通りへ足を踏み入れた。 (52) 2021/12/12(Sun) 11:30:54 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ行き場の無い者達が集まるような影の世界。 居心地が良い、とまでは言わずとも ここは全ての者が其処に在ることを許容する。 この時間に訪れるなら、朝食でも差し入れれば良かったか。 そう考えて、一瞬だけ引き返そうと思ったけれど 彼が既に済ませてしまっている可能性もあるから 結局そのまま店へ赴くことにした。 (53) 2021/12/12(Sun) 11:31:00 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ―――― 真珠堂 ―――― 店が近付くにつれ、やけに猫の声が響いてくる。>>23 また睡眠を邪魔されているのかと首を傾いで、 それにしては随分ではないだろうかと 傘を抱えながら、女はぱたぱたと地を蹴った。 「 ―――― ッ 」 ようやく見えた店の扉は、鍵の部分が破壊され>>20 何を考えずとも事態を察せる有様で。 店先の傘置き場に傘を差し、 女は勢いを殺せないまま扉を開いた。 (54) 2021/12/12(Sun) 11:31:09 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 テレベルム、大丈夫!? 」 彼には第二の望まぬ客人のように思えただろうか。 半ば飛びこむように室内へ足を踏み入れた魔術師は、 猫に囲まれる人魚の姿を見捉え、息を零した。 それから荒らされた痕跡のあるカウンターと、 床に散らばる血の色に、眉を下げ。 (55) 2021/12/12(Sun) 11:31:14 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラひとまず彼が怪我をしているのなら、治癒が先だろうと 女は彼の近くまで歩み寄り、膝を折る。 猫たちが警戒して鳴くようであっても 「ごめんね」と彼らへ断りを入れてから。 「 …… どうしたの、こんな … いたい、でしょう 」 転んで怪我をした等という言い訳は聞かぬつもりで、 拒まれなければ、まるで何かに食われた後のような 赤色を覗かせる右腕にそっと手を翳し。 得意ではない治癒魔術を唱えるのだけれど。* (56) 2021/12/12(Sun) 11:31:59 |
魔術師 ラヴァンドラは、メモを貼った。 (a11) 2021/12/12(Sun) 11:33:40 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ制止の言葉は耳には届かなかった。>>59 常ならば綺麗に煌く凪いだ海色はやや伏せられ、 己を見捉えてか、ようやくゆるりと開かれる。>>60 きゅ、と寄せられた眉を痛み所以だろうと思い込み 肩を慰撫されれば へにゃと眉を下げた。 「 そんなの良いよ。 テレベルムの怪我の方が大事でしょ 」 仮に汚れてしまっても、洗ってしまえば好い話。 苦く笑うだけで治癒を拒まない様子を見れば 女は相変わらず自分が痛いような顔で、魔力を込めた。 遠巻きの猫たちには――すこしばかり安堵もして。 (76) 2021/12/12(Sun) 13:26:35 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 …… 私の方が痛そうに見えるなら、 テレベルムが痛いの我慢してるからだよ。 こんな時くらい、素直に言ってもいいのに 」 治癒魔術は得意ではないけれど、 掛け続けられるだけの魔力量は充分に保有している。 流石に欠けた肉体を再生するのは、と思ったが 彼の人魚としての能力が幸いしたか。 犬猫に食われたなどと抜かしていれば>>61 じとりと睨みつけるくらいはしただろうけど。 (77) 2021/12/12(Sun) 13:26:41 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 酔っ払いって、……ほんとにそれだけ? 人魚を狙って来た人とかじゃなくて? だって、腕 … 」 いや、酔っ払いでも十二分に問題か。 酒場などではなく裏街で酔った挙句に暴れる輩なんて 碌なものではないだろうけれども。 ただでさえ不思議な妙薬を売っている店だ。 人魚ではないかという噂も出回ったことがあるのだし、 もしもまた広まってしまえばどうなるか ―― …… 恐ろしい想像にすぐさま終止符を打ち、 女は己を気遣う言葉へふいと顔を逸らした。 (78) 2021/12/12(Sun) 13:26:48 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラ「 私のことばかり気遣わなくて良いよ。 …… 何かあっても、対処……出来るし 」 少しだけ言い淀んだのは、昨日の記憶が過ったせいだ。 いやあれは全てが絡みに絡んだ結果なのであって 友人と見知らぬ他人では前提も勝手も違うはず。 だから問題無いと結論付け、 ひとまず傷も癒えたのを見れば、術式を解いた。 「 ………… 」 室内に魔力の跡でもないかと探ってはみるものの、 検知出来るようなことは無く。 (79) 2021/12/12(Sun) 13:27:04 |
【人】 魔術師 ラヴァンドラどちらにせよ、このままここで過ごすのも危険だろう。 またいつ暴漢が訪うかも分からないうえ 人魚の肉を手に入れたなんて噂が流れてしまえば、 後はもう目も当てられない展開になるのが見えている。 「 ねえ、ひとまず私の家においでよ。 誰が来るかも分かんないし ―――― お店が直るまでは、開けられないでしょ 」 自分の家なら、そも家を知っている人は極少数なのだし いざとなれば防衛魔術でどうにか出来る。 そこらの宿よりもよっぽど安心出来る場所だ。 (80) 2021/12/12(Sun) 13:27:11 |
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