人狼物語 三日月国


77 【ペアRP】花嫁サクリファイス 弐【R18/R18G】

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【人】 五色 冥桜

[噛まぬと豪語した直後に噛んだ。
男は何も語らず笑みを浮かべたままに匙を引き歯による圧力が掛かっていることを自覚させる。
語りはせぬがその笑みが全てを物語っていた。

干し鰻の薬味味噌乗せは好評であるようで緋扇用の膳を持ちて急ぐ足音に目を細め両手に乗せた膳を器用に、ゆったりとした足取りで運んでいく。
遅めに歩いた分だけ部屋の中で送る時間は取れたろう。
男にとって緋扇は一族の誰かではあるが思い出があるわけではなく、そうした者よりも縁が深いリンが送ることに意味があろうと部屋の外で足を止めた]


  終わったようだな。
  こらこらそう引っ張るではない。
  傾いては折角の夕餉が零れてしまうぞ。


[足取りを引くに合わせて進みゆく。
縁側に辿り着くのはすぐであろう。
促されるままに膳を置き、その前へと座り嫁入りしてから初めての食事を頂くことにした]
(1) 2021/06/25(Fri) 19:09:24

【妖】 五色 冥桜

[道すがらの質問にからりと笑いながら。
縁側に腰を降ろして胡坐をかいた]


  それは最後であって最初の一つだ。


[唇を尖らせ少しばかり不機嫌な気配があったが男は笑いながら箸を取った。
干し鰻の身を解して味噌を載せ、白米と共に食せば炙ったことで脂が湧き出ており強い旨味が味噌と合わさり白米によくあうもので咀嚼する度に味わいが深くなっていくのを感じられた]


  うん……美味い。
  予も縁側という場所で食すのは初めてだ。

  それでな、最初で最後の一つは言葉を交わすことだ。
  言葉を交わすことで縁が生まれる。
  言葉だけではなくそれは詩であっても音、曲であっても良い。
  想いを、感情を、考えを。
  誰かと交わすことは自分が世界に存在する。
  その証が残っていくことになるのだ。


[そして記録を残せばそれは後世まで続くものだと言えるだろう]
($0) 2021/06/25(Fri) 19:09:33

【妖】 五色 冥桜

  物語はな、一人では紡げないものだよ。
音も、詩もそうだ。
  一人で奏でられはするが聞き手のないそれは。
  そこで終わってしまっている。

  ん――はっはっ、傀儡はそうか。
  だがお主は傀儡になるような珠ではあるまい。


[からりと楽しそうに笑いながらもう一口。
合間を挟まねば一息に消えてしまいそうである]


  ほう――予を虜にしてくれると。
  それは至極楽しみなことだ。
  どうやって虜にしてくれるのだろうか。
  いつ虜になるのだろうか。

  嗚呼――。


[鳥の鳴き声が遠くに聞こえる。
見え難い視界は橙色に染まり空には兎の国が浮かびあがっていくだろう]


  でもな、予は此処は好きになれそうだ。


[小さく笑みを浮かべると、また一口。
干し鰻の脂が乗った白米を噛みしめた*]
($1) 2021/06/25(Fri) 19:10:46

【妖】 五色 冥桜

  くっくっ……大福の皮か。
  それは良い。


[例えの妙に男は愉快そうに肩を揺らす]


  すると予との儀式は餡子であるか。
  砂糖の中に鹹さが効いておる会話。
  それが更なる甘さを齎すと――。


[干し鰻の最後の一口を、同じく最後の一口分残しておいた白米に乗せて口へと運び味わいを噛みしめる。
最後の一口ともなれば侘しさというものを感じてしまうものだ。
ようく咀嚼をして味を楽しみ、飲み込めば白湯で口を漱ごう]


  さて――。
  予がお主に聞かせる音も、詩もな。
  それはお主に捧ぐものぞ。

  お主が消えればそれは予とお主の物語の終演よ。
  その先のことは今は知らぬがな。


[その先と紡ぎし物語はまた別のものとなるだろう]
($4) 2021/06/25(Fri) 21:50:57

【妖】 五色 冥桜

  だから次ではなく今を紡ごうぞ。
  お主と予だけの物語であるぞ。

  ただ、うん――。
  それは意味が少し違うだろう。
  恐らくはお主お転婆すぎて目を離すと何するかわからぬ。
  という意味ではないか?


[その意味でならば理解できるし納得もできる。
確かにリンは目を離すと大変そうであろう]


  ん、――なんだ?
  口を……んむ、それは良いがな、少し身が大きかろう。
  食を必要とせずともこの味は道楽であろう?
($5) 2021/06/25(Fri) 21:51:23

【妖】 五色 冥桜

  だから――。


[口を開き、大きな鰻の身を半分食そう。
半分だけ頂戴し、半分はリンが食べると良い]


  ……だがこれは白米が欲しくなる味よな。
  もう少し炊けば良かったか。
  悩ましいものだな。


[干し鰻だけ口にあり。その脂が口中に広がるがそうなると物欲しく感じるのは食欲のせいか。
いくらでも入りそうだがそうすると身体にはよくない気もするなと鰻を飲み込み白湯を口に含むとしよう]
($6) 2021/06/25(Fri) 21:51:26

【妖】 五色 冥桜

  さて――。
  今宵は初語りだ。

  食器を片し終えたら弾き語ろう。
  そうだな……。
  予から見た四季の音。
  そして送る詩をな。


[膳を横へとどけてリンが食し終えるのを待つとしようか。
夕日も沈み行く頃合いであろうし蝋燭に火を灯さねばなるまいな*]
($7) 2021/06/25(Fri) 21:54:12

【妖】 五色 冥桜

  そうかそうか予は塩豆か。
  ならばお主は餡子であるな。
  粒餡でも漉し餡でも予は好きだぞ。


[得意げにしているようなので頭を撫でてやろう。
甘くなって虜にしてくれという意味でもあるが――]


  餡子は食してみなければそれと分からぬからな。
  食し終わりて口の中に余韻が残り。
  それを茶で流す迄が大福の物語よ。


[終いはあり寂しいものではあろうが悔いなき物語であるならばそれは余韻を残してくれるものだ。
余韻が深ければ深い程に寂しく思い、思い出もまた手放し難いものである]
($11) 2021/06/26(Sat) 7:05:16

【妖】 五色 冥桜

  そう、お主にとって蘇芳と緋扇との物語もまた。
  今になっても余韻が終わらぬものなのだろう。


[永く眠る者への手向けの分をという辺りリンの中では未だその存在は大きく褪せることがないのだろうとふむり頷き。
その頷きは同時に同意でもあった]


  こう言うものは稀に少し食らうから良いのだ。
  そうすればまた次も食したくなる。

  知っておるか。
  鰻の日は年に二度ある。


[そういう年もあると頷いて――]


  夜に奏でる時は囲炉裏の傍と決まっている。
  嗚呼……火は怖いのだったか。
  囲炉裏もそうであるなら寝所でするか。
($12) 2021/06/26(Sat) 7:05:25

【妖】 五色 冥桜

[おいでとリンの手を握ってやる。

この男ガサツなのか器用なのか難しいところを素で行くようで空となった膳を二つ重ねて片手に持とうとしていた。
その様な姿で炊事場へと戻れば食器を洗い流して伏せておき三味線を持った]


  さ、どちらでしようか。
  今宵はお主を特等席に招待しよう。
  予の膝の上な。


[此処だと立ちながら太腿を叩いて見せる。

あとはリンがどちらへ連れて行ってくれるかだが。
どちらであっても胡坐をかいて座り、ほれ、とそのまま手を引いただろう*]
($13) 2021/06/26(Sat) 7:05:31

【妖】 五色 冥桜

[ああ言えばこう言う。
阿吽の呼吸で返される言葉に然りと頷く]


  それもまた楽しみ方よな。
  だがな。
  鰻の日が多ければ多い程に。
  他の楽しみがまた減るのだぞ。


[同じ音、同じ詩でも人により解釈は異なるものだ。

そしてそれは理の解釈もまた変わらぬ。
人の理、男の中での蘇芳と緋扇は還らぬ存在であるが。
リンの中では未だに終わらぬ物語なのだろう]


  良い――。


[続いている物語を無理に終わらせることはなかろう。
考えるのを止めることを頷きもって肯定しよう。
それでも一時、節目をさせようとしているのは後になって悔やまぬようにということだけだ。

膝の上に腰を下ろすリンは未だ軽いままである。
黴臭い部屋の中、男はリンを三味線で身体との間に挟み込む。
撥を持ちて絃に触れ、弾けば南方に住まう白い大蛇の皮と絹製の絃が音を醸し出す]
($17) 2021/06/26(Sat) 16:55:39

【妖】 五色 冥桜

  最初に聞かせたのは雷であったな。
  雷は梅雨の入りを教えてくれ。
  梅雨が終わる頃にもまた鳴るものらしい。


[音はしとしとと降る雨の如く。
静かに、穏やかに響いていく]


  雨は霧の様であり。
  初夏を迎え新緑が色濃くなり始める頃。
  恵みを齎すそれは同時に全てを隠していく。


[それは季節や自然を謳う詩である。
村を中心とした自然の流れ、移ろいゆく季節。
長夏が過ぎれば夏となり、生命が活発に蠢く季節はもゆる紅に支配されていく。
男の物語は語るように、謳うように、音と共に紡がれていく]
($18) 2021/06/26(Sat) 16:56:38

【妖】 五色 冥桜

[四季は巡る。

秋が冬となり、冬が春となろうともそこでは終わることはない。
次の年にはまた梅雨が始まり夏となる。
移ろう詩に合わせて音もまた移ろおう。

太陽は昇る。
昼間に輝いた太陽は橙の世界を魅せた後に夜を迎えるために姿を消す。
生きとし生けるものは最も輝く時間を過ごした後、静かに永く眠るのだ。

沈んだ太陽が昇らぬことはない。
眠りについた者たちは、いつか、どこかで、また目覚める。
――それは元の場所とは違うかもしれないが]
($19) 2021/06/26(Sat) 16:56:44

【妖】 五色 冥桜

  世は常に巡る。
  澱みなく、流れていく。
  川の水がやがては大海に至り。
  そしてまた雨となって降り注ぐように。


[姿を変え、形を変え。
――永く眠った者たちもまた巡っていく、と男は教えられてきたことを緩やかに語り]


  寂しくもあり、悲しくもある。
  物語は謳い続ければ終わることはない。
  お主が予に聞かせておくれ。
  予もまたお主に紡ぎ語ろう。


[新しく紡ぐことはできずとも残すことはできるものだと伝わると良いと。

一しきり語り終えた男の身体は熱を帯び。
額には汗が浮かばせながら、のう、とリンをその熱で覆ってやるのであった*]
($20) 2021/06/26(Sat) 16:59:54

【妖】 五色 冥桜

  世界は斯様にも美しい。
  如何なる理の上であっても在り様は同じであろう。


[人であれ、神であれ]


  そして鰻が旨いのも変わらぬさ。


[心を、情を、音とし詩とし伝えることは。
男自身の魂を奮わせることで発露し、その熱量を以て相手の魂を揺さぶれると吉であった。

その結果として身は魂によって焦がされるように疲れ果てるわけで――]


  むう、汗臭いと言われると少し嫌だぞ。
  この汗は予の勲章であるからな。


[ほれ、よく嗅ぐが良いと胸の内に顔を埋めさせて抱きしめると脇に撥と三味線を置いて立ち上がった。
風呂へ行こうと誘われるままに足を向ける]
($24) 2021/06/26(Sat) 22:44:41

【妖】 五色 冥桜

  風呂は此方で良かったか。
  ではな、緋扇――リンを磨いてくる。


[――と扉を開けたままに部屋を後にし勝手に沸いているという湯舟へと向かおうか。
脱衣所にたどり着くまではリンは腕の中に納めたままである。

夜、想う詩は蟲の音のように。
静かに歌詞を伴わぬことなく口ずさむものだ。

そうしている間にも脱衣所へと辿りつけば抱き抱えていたリンを下ろした]


  服は自分で脱げるか?
  予が脱がしてやろうか?


[男自身は甚兵衛であるから着脱は楽なもので。
先にリンを脱がしてしまおうかと指をわきわきしてみせた*]
($25) 2021/06/26(Sat) 22:46:17

【妖】 五色 冥桜

  いや、別段世話をしたいわけではないぞ。


[万歳の恰好をするリンに対しやたらと真面目に告げるがその相好はすぐに崩れ去る]


  先の話にも通ずるがな。
  余分や無駄というものがあった方が良いだぞ。
  心の余白にもなり。
  何よりも余白や余裕は新しい音や詩をひらめく元になる。


[男の手はよどみなく動き、リンの帯びを解くとあれよあれよと言う間にも脱がし終えてしまうのだ。
隠す暇も与えることなく手を広げて見せる]


  ほれ、次は予の番ぞ。
  脱がせてくれるか?


[嫌なら仕方ないとその時は自分で脱ぐつもりであるが**]
($29) 2021/06/27(Sun) 8:13:06

【妖】 五色 冥桜

  良いではないか、良いではないか。
  花よ蝶よと愛でられたいならそうするのも吝かではないが。
  お主、壊れ物や砂糖菓子のように扱われると。
  それはそれで文句を言いそうであるしな。


[男曰く、自身の主観を素直に述べる。
恐らく丁寧にしたらしたで怖いとか言いそうである。
まったく嫁をナニだと思っているのやら]


  なんだでは嫁のを見るのは初めてか?
  褌は腰の紐状に見えるところに端を寄り入れておる。
  それを探し出して引っ張り出せたら後は簡単だ。
  予を桂向きにするかのようにすれば良い。


[甚兵衛は脱げているので褌が無くなれば桂剥きにした大根とは些か誇張が過ぎるがナニやらとお目見えできるだろう]


  やれぬなら予が自分でするが……?


[さて、それは煽り文句と映ってしまったか*]
($32) 2021/06/27(Sun) 17:49:14

【妖】 五色 冥桜

  あ〜れ〜……っとと、そうか、そうくるか。
  ううむ……。


[楽しそうに回り終えた後、ぼろんとした男は思っていたのとは異なる反応に唸り声をあげた。
先の話を聞くに蘇芳はリンを娘のように扱い。
緋扇はそれで彼女を大切に扱っていたらしい]


  これは予も花よ蝶よと愛でるべきであるのか。
  何とも悩ましいものだ。


[片手を腰にあてて素直な感想を述べられた愚息を隠すことなく男は手拭いを手探りで探し出す]


  これはな、邪魔ではないぞ。
  男には大なり小なり皆ついておるものだ。
  蘇芳の股間にもついていただろう。


[手拭いを探しあてるとそれを頭の上に乗せてリンの頭を撫でてやる]
($35) 2021/06/27(Sun) 19:36:45

【妖】 五色 冥桜

  このままうつ伏せで寝ると確かに潰れて痛みがある。
  ただまぁこやつは大きさを変えるのでな。
  小さくなればそうでもない。


[頭を撫でる手を後頭部へと移して、そのまま背に触れる]


  男はこの先からしょんべんも出すし。
  子種も出すのだ。
  産まれて最初に出会う生涯の玩具よ。

  ――ところで風呂はこちらか?
  湯煙であまり先が見えぬな。


[案内を頼むぞとリンの背を擦ろうか*]
($36) 2021/06/27(Sun) 19:40:47

【妖】 五色 冥桜

  唸りたくもなるというものだ。
  何しろナニも教えられておらぬのだぞ。
  それはそれで良いと言えるのかもしれぬが――。


[ひらりひらりと手拭いが舞う。
実に悪戯っこであると言えようが愛でられるのが怖いと言うのはいとおかしと笑い声で返すばかりである]


  それは良き質問だ。
  空気ではないことは確かだが何かは分からぬ。
  気のようなものかもしれぬな。
  そして大事なことは大きなときはしっこは出にくい。
  出せばこの角度だ。
  下手をすると顔に被ってしまうぞ。


[腰についたナニがしらは先の奏での最中で昂り大きくなっていた。
それはこの男の性分ではあるが大きい時は邪魔ではある]
($39) 2021/06/27(Sun) 20:29:55

【妖】 五色 冥桜

  だからしょんべんをしても縮みはせぬな。


[此方の方かと感嘆の声を漏らすリンの声に従いすのこの道を行く。
葦簀で囲っているというのはこれまた便利なもので外からも見えにくいものだ。

湯舟に到着するのは直のこと。
湯が入った手桶を渡されるとなるほどと頷いた]


  掛け湯であったか。
  確か足元からだったな。


[と男はリンの足元に湯をかけた。
足元の次は脹脛に、その次は太腿へ。
途中で無くなれば湯を足して肩までかけては最後に]


  リンは頭にもかける派か?


[一応確認だけしてから是なら頭からも掛けてやるとしよう。
掛け終われば腰を落として、さぁ、と手を広げて掛けられるのを待った*]
($40) 2021/06/27(Sun) 20:33:53

【妖】 五色 冥桜

[確かに何も教えられていないわけではないだろう。
生活に必要な事柄は教えられているし火を怖がりはすれ米の研ぎ方やらと色々と知っている。
ただ、子どもが知らなくても良いことを一切教えられていないという辺り大人になった時に困ることは間違いない]


  が――まぁ、良いか。


[それはこれから男が教えていけば良いことなのだろう。
蘇芳も緋扇も時分にあったことを教えていた。ということにしておこう]


  うむ!
  予は頭から派だ。
  ざばっと掛けるが良い――うぶっ


[そうして掛けられた湯は頭からというよりは顔からかかっていた。
頭を振い雫を弾く。
きらきらと水滴が周囲に飛び散りつめたい雫が降り注ぐだろう]


  身体を拭うはどれだ。
  米糠か、それとも単純に藁か。
  或いはばさばさと木の葉のついた枝もあったな。


[かような道具が此処にあるのか。
湯を再びリンの頭にかけながら頭皮から優しく揉んでやりながら湯あみ道具を問うてゆこう*]
($43) 2021/06/27(Sun) 22:30:35
 




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