【人】 客 クリス── 黒板に『牛肉』が書かれた日>>6:1 ── [それは黒板に牛肉が書かれた日。 正確な日付までは覚えていないけれど、給料日の後だったから。 もしかしたら、俺が初めてこの店に来た日から1年程経った頃。 俺はまた、うさぎの穴を潜っていた。 今度は、一人じゃなくて、玲羅と一緒に。 うさぎの穴に来る頻度は、さほど落としてない。 ただ。頼む品数は減ったから。 お店にはさらに上客とは言えない存在になってしまった。 それでも何時も、温かく迎え入れてくれる。 まるでお家のスープみたいに。] ただいまー。 [この日も俺は鐘を鳴らして。 玲羅と一緒にカウンター席に座ろう。 ボードの牛肉がちらちらと気になる。 お勧めのお肉料理は頼みたい。頼みたいんだけど……] (33) 2023/03/15(Wed) 15:25:15 |
【人】 客 クリス[俺が最近品数を抑えて居る事を知っているのか。 平皿ではなく、マグカップでの提供を提案された。 俺はほっとしたように、嬉しそうに微笑んで。 カップのビーフコンソメを2つ注文した。 湯気を立てる温かな透明のスープ。] あのね………… …………飲んでみて。 [俺は玲羅に何か語ろうとして。 結局何も語らずに、スープを勧めた。 自分もマグを手に取って、一口口に含むコンソメの味。 たくさんの味の中に、紛れもない、お肉の味がする。 幸せそうに微笑むと。 今。隣で同じスープを飲んでいる人を見て。 柔らかく目を細めた。**] (38) 2023/03/15(Wed) 15:25:57 |
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