人狼物語 三日月国


77 【ペアRP】花嫁サクリファイス 弐【R18/R18G】

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【人】 土地神 リン

[ 特別に言葉を交わさなくとも
 音が、空気が、人の気配を伝えてくれる

 物音一つ、それだけで
 傍らの人の挙動が伝わるよう
 無言でも、無音ではない時間
 それがなんとも愛おしくて

 焦って言葉を紡ぐこともなく
 暮れ行く空をぼんやりと眺めながら
 ゆっくりと噛み締めるように夕食を味わって ]


  ──旨い、な
     

[ こくり、喉がなる
 食べずとも平気な食事は
 けれど、食べ始めれば箸が止まらない

 飢えを感じはしないけれど
 食事にか、人との関わりにか
 己はたしかに飢えていたのだろう

 小さくなっていく鰻の身
 惜しむように少しずつ解していきながら ]
(2) 2021/06/25(Fri) 21:04:38

【妖】 土地神 リン

[ 四つあると言われた儀式の四つ目
 最後の一つは、最初でもあるらしい

 それでは全部で五つではないのかと
 屁理屈を捏ねようと唇を開けば ]


   あぁ、言葉──か
    それはたしかに、無ければ困る
        と、なるとだな────

     言葉は大福の皮のようなものか
        先に挙げた儀式も大切だが
         言葉で包まなければ始まらん


[ ふむ、と自分で言って納得する

 そうした以上、屁理屈を捏ねることはできず
 鰻の身を箸で挟み、誤魔化すように口へ運び ]


  物語は一人では紡げないもの、か
     それならな、ここには我がいる
       我が消えてもその先にもきっと


[ だから思う存分に紡げばよい
 鰻の身と米を箸でそっとすくいあげ ]
($2) 2021/06/25(Fri) 21:05:01

【妖】 土地神 リン


  ふふっ、おや?
   まだ虜にはなっておらぬか

    ──緋扇も蘇芳も
       我から目が離せんと云っていたが


[ ころり鈴の音のような笑いが漏れる
 笑顔のままつん、と肘で冥桜をつつき ]


  好きになれそうなら、よかった
      で、な。それはそれとして

   これは、さっきの返しよ
       ──ほら、口を開け?


[ 箸の先にはいっとう大きな鰻の身

 からかうような調子で言いながら
 その口が開くのを待った* ]
 
($3) 2021/06/25(Fri) 21:05:21

【妖】 土地神 リン


  それなら、ただの大福ではなく
     豆大福のほうがよほど近しいか
 
    お前の冗談は塩豆だな
       ごろっとしてすぐに気がつく上
         あちこちに混ざっているからな


[ ただの大福より、クセのあるほう
 そちらの方がこの嫁には近いと思う

 より多く噛まなければ飲み込めない
 噛んだ分だけ塩辛さと甘さが混じる
 我ながらちょうどよい例えをしたと
 少しばかり得意げに背筋を伸ばし ]


  我が消えれば
     我とお前の物語は終い、か
         寂しいがそれもよいな

   終わらない語は始まってすらおらぬ
       始まりのない物語もまた、終らぬ


[ 言葉で遊ぶよう
 口にしながら、彼の表情を伺い ]
($8) 2021/06/25(Fri) 23:31:48

【妖】 土地神 リン

[ 餌付けを試みたそのあとは
 箸の先に半分に減った鰻の身

 嫁の口が動くのを満足そうに見届けて
 己も残りの半分を口へ入れ ]


  たしかに我にとって食は道楽
     とはいえ身が大きかったのは
        お前が緋扇分けた分、その礼よ

   緋扇からの礼と我の礼
      だからな、大きくて当たり前
         そしてそれを半分にしたのなら──


[ 緋扇から分けられたのと同じ
 そんな理屈付けをして鰻の身を噛めば
 塩の味がさっきよりもきいてるようで ]


  米がもっとあれば……
    今度は鰻が足りなくなる

   もう少し食べたいが我慢して
       ──ごちそうさま、だ
 

[ 食べ終わり食器を重ね、手に持つ
 気が付けば空には白い星も見えていて ]
($9) 2021/06/25(Fri) 23:32:08

【妖】 土地神 リン


  お前から見た四季と送る音か
     奏でるならばどこにする?

    緋扇の傍か、縁側か
       風呂──はむりだな
         三味線が持ち込めない


[ 楽しみであるはずなのに
 どこか心に隙間風が吹いたよう
 
 それが、食後の片付け物のせいなのか
 はたまた縁側に吹く夜風のせいなのか

 自分でもわからぬまま
 寒さを避けるよう、一層彼に身を寄せて ]


  中へ、もどろう
      すこし寒いから


[ 片付けに行こうとかけた声
 冥桜が動けば中へ、炊事場へと戻り
 使った食器の片付けをしようか* ]
($10) 2021/06/25(Fri) 23:34:56

【妖】 土地神 リン


  さぁ、それはどうだか
    粒や漉しでなく、鶯餡かも知れん


[ 得意げに述べた屁理屈を
 すんなり受け入れられれば困り顔

 反論されれば腹が立つ
 かといって何もなしは物足りない
 餡に準えられた理由には思い至らず
 二の句、三の句を思うままに継ぎ返し ]


  茶で流すのはもったいない
      食してなお甘味が残る
        それこそ大福の良いところ

   我ならば味が消えるまで
      茶など飲まずに楽しむが
        

[ 余韻の楽しみ方もそれぞれ違う
 かといって、どちらが良いとも決められない

 受け手により無数の捉え方が存在する
 それこそが物語の楽しみでもあるようで ]
 
($14) 2021/06/26(Sat) 16:04:34

【妖】 土地神 リン

[ けれど、蘇芳と緋扇のこと
 余韻と云われれば、はて?と返事に困り ]


   ──そも余韻とは
     終わった後を指すもの
        だから、あの二人の物語は


[ 余韻ではなく、続いている
 言い返そうとして、言葉に詰まる

 もう長いこと、紡がれていない物語
 呼びかけに応えることもなく
 止まったままのそれを
 続いているとは言い切れずに ]


  ……んや、考えるのはやめておく

    鰻の日がなぜ年に二度かは知らんが
      三度でも四度でもあれば良いのにな


[ かちゃりと食器が音立てる

 運ぶのは彼に任せ
 己は差し出された手に手を重ね ]
($15) 2021/06/26(Sat) 16:05:04

【妖】 土地神 リン

[ 伏せられた茶碗を二つ箸を二膳
 布巾で拭き、棚の隅へと並べて戻す

 そうして彼が三味線を持ったなら
 こくりと一つ頷いて ]


  緋扇の横にしておこう
    ながく放っておかれては 
       あれも寂しいだろうから


[ 橙の明かりの灯った部屋の中
 手を引かれるまま、男の膝の上に腰下ろす

 前の嫁の前で新しい嫁の膝に乗る
 それは、いままでの己なら
 決してしなかったことであり── ]


  ……なぁ、冥桜
     はよう、物語を


[ 慣れ親しんだ場所なのに
 なぜだか、ここは酷く寒い

 温もりを分けてもらおうと
 いっそう強く体を寄せ、物語を促して* ]
($16) 2021/06/26(Sat) 16:05:58

【妖】 土地神 リン

[ 膝の上、冥桜の物語る声を聴く
 
 手指の動き一つ唇の動き一つ
 それだけで彩られていく世界を想いながら
 身動ぎすらせず、温もりに身を寄せて ]


  ────……


[ 何かを言うことはない
 心の中全てが音に塗りつぶされたよう
 鳴り響く音が、声だけが
 ただひたすらに己の中にしみていく
 
 撥を動かし三味線を弾く
 その姿は一心不乱に筆を動かすのに似ている
 ふと、そんなことを思った 

 ──その間にも音は続いていく
 音により作られた世界は季節を移し
 年を巡らせていき ]
($21) 2021/06/26(Sat) 20:38:46

【妖】 土地神 リン

[ この音の終わりを惜しめば
 次の音を聞くことは叶わない
 惜しんだ音も、次の音も同じほど
 深く心を奪っていく
 
 鰻の日が多ければ多いほど
 他の楽しみが減ると云う先の言葉
 こんな理屈かと口元に淡い笑みが浮かび ]

 
  あぁ……


[ 深く、ため息が漏れる

 黴臭い部屋の中
 最後の音の名残が薄れていき ]


  ……そうだな、冥桜
    緋扇も蘇芳も、旅立っても
      我が語る限りお前と我の中に


[ 目の痛みに初めて
 己が泣いていたことを知る

 いつの間に泣いていたのだろう
 手の甲で頬を拭おうとすれば、きつく抱きしめられ ]
  
($22) 2021/06/26(Sat) 20:39:13

【妖】 土地神 リン


  顔が汚れてべたりとする
     お前も汗臭くてかなわん

   だから、なぁ
      風呂へ行こう?


[ 涙の跡を見られぬように顔を下へ向け* ]
($23) 2021/06/26(Sat) 20:39:28

【妖】 土地神 リン


  世界は美しい──か
    そうだな、在り方は変わらぬ

   ただヒトにより捉え方
      見え方が変わるだけ


[ 何処かへ旅立った嫁達
 二人の瞳にはこの世界は
 どのように見えていたのだろう

 限られたこの空間が
 少しでも美しく見えていたら良い
 祈るよう、涙で沁みる目蓋を閉じ ]
 

  格好の良いことをと思ったが
      最後のそれは些か余分だぞ


[ 締め括る言葉に、ふっと笑いが漏れる
 
 汗臭いと言われたのが不本意なのか
 ぽふりと胸元に顔を埋めさせられたなら
 わざと手足をジタバタさせたりもして ]
($26) 2021/06/27(Sun) 0:11:31

【妖】 土地神 リン


  わ、ぷっ……
    茶碗か何かのように云うでない
      

[ 文句を言いつつも、逃げる気は毛頭ない

 抱き締める腕の力が弱まってなお
 頑なに冥桜の胸元に顔を埋めたまま 
 運ばれるままに風呂場へ、脱衣所へ──

 そうして、短い旅の先
 脱衣所の床へトンと下されたなら ]


  ふ、ふんっ
    それぐらい自分で出来る──が
   

[ 勿論出来はする
 そも、着替えられなければ
 風呂はおろか日常生活にも障りがある

 ここは一つ手際良く脱いで見せようかと
 帯に手をかけ、はたと思いとどまり ]
($27) 2021/06/27(Sun) 0:11:52

【妖】 土地神 リン


  お前が世話をしたいなら
     脱がせてもらっても構わんぞ
         ──ただし、くすぐりは無しだ


[ 両手を挙げ万歳の格好
 はよ脱がせろとばかりに相手を見る* ]
     
($28) 2021/06/27(Sun) 0:12:14

【妖】 土地神 リン


  そうなのか?
    そのわりには楽しそうだが


[ 疑いの眼差しを作り冥桜へ向ける
 とはいえ己の世話をしたいなどと
 本気で思っているわけではない

 いまひとつ捉え所のないあの嫁のこと
 大方、己が断るか騒ぐか恥じらうか
 いずれにせよ、そのような反応を
 期待していたのは予想するに難くない

 よって、受け入れたのは
 意趣返しのつもりでもあったのだが── ]


  なぁ、冥桜
   我は皮剥き前の大根ではないぞ
     桂剥きみたいにされては目が回る


[ かといって、丁寧に脱がされついで
 くすぐられてもまた困るのだが
 
 不満に口を尖らせたまま
 云われるままに甚平の紐へと手をかけ ]
($30) 2021/06/27(Sun) 13:34:06

【妖】 土地神 リン

[ よいしょと、細い紐を解いていく
 次いで布地を引っ張り肌を露出させ
 甚平を脱がせていき──  ]


  ここから先がわからん
     脱がすにはどうやれば良い?

    蘇芳が我を洗う時などは
      これ以上脱ぐことはなかったからな


[ 甚平を脱がせることはまでは出来た
 けれどそれ以上は己にはわからない
 むぅ。と小さく唸り、爪先で床をほじくった* ]
($31) 2021/06/27(Sun) 13:34:29

【妖】 土地神 リン


  む、ぐ……。たしかに
    緋扇は花よ蝶よしたがったが

   山盛り衣装を持ってきてな
      髪もあれがいいこれがいい。と
         
    動けば怒るし、寝転ぶなと云うし
        ……あれは遠慮したいものだ

   
[ 緋扇の時でさえそうであったもの
 この嫁では何をされるかがわからない
 それなら、今のままの方が安心というもので ]


  そりゃあまぁ、初めて……だな
     蘇芳はいつも我を洗った後
       風呂へは一人で入っておったし

   べ、別にそれくらい我にも出来るぞ
      これを、こうか?────えいっ


[ 教わった通り布に触れ端を探していく
 ぺたりと腰回りを指が辿り、一周二周

 ようやく目当てを見つければ
 掛け声と共に勢いよく引っぱれば ]
($33) 2021/06/27(Sun) 19:17:08

【妖】 土地神 リン


  なぁ、冥桜
    それは邪魔ではないのか?

   うつ伏せに寝たら
      潰れてじゃまそうだが


[ 自分にはないものの姿に目をぱちくり
 不思議そうに見つめ、素直な感想を漏らす* ]
      
($34) 2021/06/27(Sun) 19:17:33

【妖】 土地神 リン


  う?
  何を唸っておる?
   
 
[ 回っている時は楽しそうであったのに
 その後の反応はからは
 何やら困惑した様子が見て取れる

 何故だろうかとすこしばかり逡巡するも
 手拭いを探すそぶりに気がつけば
 目の前でひらりとさせたりなどして ]
 

  んや、お前に愛でられるのは
    少し──というか、だいぶだな
      遠慮したい、何より後が怖い


[ 撫でられながらも、きっぱりはっきり拒否の意

 己の分の手拭いも手にとり
 こちらはお腹へとぐるりと巻きつけ ]
($37) 2021/06/27(Sun) 20:20:46

【妖】 土地神 リン

[ 己にはないそのモノは
 男であれば誰しも持っているらしい 

 また新たな知識を得たと興味津々
 嫁の言葉に瞳を輝かせ、珍しげにそれを見て ]


  小さく……と、縮むものなのか。それ?
    ということは空気を抜くのか
      いや。用を足す時につかうなら
          しっこをすれば縮むのか?


[ 聞けば聞くほどに面白い
 摩訶不思議なものだと感嘆の声が出る

 とはいえ、まずは風呂場までの道案内
 こちらだとゆっくりと歩き出し ]


  すのこの道を通れば湯船よ
    周りを葦簀で囲ってあるから
      うっかり庭に出ることもない


[ すのこの板の向き通り歩いていけば
 自然と湯船に着くようになっている

 とりあえず掛け湯でもしようかと
 洗い場へ冥桜を導き、湯を入れた手桶を彼へと* ]
($38) 2021/06/27(Sun) 20:21:47

【妖】 土地神 リン

 
  む、何も教えられてないわけではないぞ?
     文字は書けるし、足し算引き算もできる
       風呂では耳の裏まで洗うのも知っておる


[ 全て教わっているわけではない
 けれど、日常のことに関しては
 嫁が困らぬ程度習っているとむくれて言う

 とはいえ、他人の体に興味を示すこと
 無作法と咎められても不思議はないと思うのだが
 この嫁に関しては怒るそぶりもないようで
 むしろ、面白がっているようですらある

 手桶の湯、順繰りにかけられたなら
 水遊びする子供のように明るい笑い声をあげ ]
($41) 2021/06/27(Sun) 22:12:44

【妖】 土地神 リン


  頭にもかけたい派だ
    濡れるのは楽しい、面白い
      

[ 勿論と答えれば、頭からかかる手桶の湯
 ぽたり、水滴の落ちる前髪を手で払い上げ ]

 
  冥桜はどうだ?
     頭からかけても良いか
       

[ 間近に嫁の顔を覗き込み、問いかけを

 その間にも、ざばり
 手桶の湯を相手の体にかけていき

 答えが是でも否でも、頭からかけるつもり* ]
($42) 2021/06/27(Sun) 22:13:13

【妖】 土地神 リン

[ 冥桜が何を考えていたかは知らないが
 どうやら『まぁ良いと』結論づけられたよう
 
 そも良くなかったとして
 己は与えられたものを受け入れるだけ
 ほかに道を選びようがないわけであり ]


  何が良くて何が悪いのかはわからぬが
     まぁ、お前が良いならそれで良いが


[ どうせ考えても仕方がないこと
 やるべきことは己の中にあるものの
 それにまつわる記憶などは己の中にない

 生まれたばかりの赤子が乳を吸うのと同じ
 それが必要だと思うから行うだけで
 そして、今必要なことはといえば──── ]
($44) 2021/06/27(Sun) 23:02:47

【妖】 土地神 リン


  ────っと!!!
      えい、やぁっ!!


[ 頭からかける派だと言うから手桶を振った
 それは必要なことであり、迷いはなかった

 ──そこまでは良い、間違いはないのだが
 いささか己の背丈が低すぎたわけであり ]


  す、すま……ぬ
    ……ぷっく、あはは


[ 怒られる予感に謝りはしたものの
 面白さから堪えきれずに笑いは漏れて ]


  ……っぷ、あはっ……くっ
    か、身体を拭うものだな
       それっ、そこに糠袋が  


[ 頭から湯をかけられつつ
 湯船の近くに置かれた糠袋を指し示す

 鼻に水が入らぬよう笑いを堪えようとして
 小刻みにふるりと体が震え* ]
($45) 2021/06/27(Sun) 23:04:44
 




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