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【恋】 精神を患った医学生 檜扇 レオ[興味を引かれるものには 異常なまでに熱中する癖がある。 今がまさに、その状態だった。] けど、……何? [無意識だったとはいえ 己の脚が与えてしまった刺激に 顕著な反応が返されて、好奇心が更に高まる。>>5:?16 ”けど” も ”でも” も無しだ。>>5:?17 見たいものは見たいし 知りたいものは知りたいんだ、俺は。 反論があれば全て 言いくるめてしまうつもりで続きを促した。] (?0) 2020/05/04(Mon) 4:06:12 |
【恋】 精神を患った医学生 檜扇 レオ[だけど、先程に引き続き 病室の空気と俺の鼓膜を揺らしたのは 彼の艶めかしい声で、>>5:?18 説得するより前に導かれる手と 擦り付けられる陰茎に、口の端を上げる。] タロ… えっろ…い、………ッん [溢れ出る温かい血、脈打つ臓物以外では ぴくりとも来ない 己の中の何かが反応しているのか、 彼の薄い腹に擦れる 物理的な刺激以上の快感が走って 自分の声も、淫蕩さを纏って常になく跳ねた。] (?1) 2020/05/04(Mon) 11:36:29 |
【恋】 精神を患った医学生 檜扇 レオ[時計の針の位置を 視線だけで素早く確認すると にっ、と笑う。 タロが傍に居る間は 症状が安定していることもあって>>3:?4 食事が運び込まれる以外に 医療スタッフが訪れることはない。 お手伝いの鈴江さんが 様子を見に来てくれるのも朝一番で 不足の品や要件を特に依頼していないから 今日の来院はもう無いだろう。 時間は、程々にあった。] (?2) 2020/05/04(Mon) 12:12:10 |
【恋】 精神を患った医学生 檜扇 レオわかった…、っ 今、楽にしてやるから、声だけ我慢して? [ただし、不審がられれば その限りではないから 己への自戒も込めて、釘を刺す。 思いっきり啼かせてみたい気もするが それは今じゃない。] (?3) 2020/05/04(Mon) 12:13:15 |
【恋】 精神を患った医学生 檜扇 レオ[俺の手は真っ直ぐ 学生服のベルトへと向かう。 手早く寛げて 引き出した熱さに 息が荒くなるのが止められない。] あぁ、 先走りも… っ すごいな、 [欲を孕んだ声音で感想を漏らして 濡れた先端の ぬるみをまとわせると>>5:?18 自分を慰める時のやり方で ぐち…っ、ぐちゅ…と擦り立て始める。] (?4) 2020/05/04(Mon) 12:52:54 |
【恋】 精神を患った医学生 檜扇 レオ[ただ、海綿体に 血が集まっただけの状態とモノだ。 切り開いてみれば、きっと楽しいだろうが そのままなら、どうってことない 身体の1パーツにすぎない。 なのに、タロのだと どうしてこんなに 興奮 するんだろう?我慢しきれなくなるのは、すぐだった。] は…ぁっ 俺も、いっしょに…… ッ! [患者衣の方は ウエストがゴムだから簡単だ。 ボクサーパンツごと ぐっと引き下げると勢いよく飛び出してくる。 彼のことを揶揄できない程 先端をてらてらと濡れ光らせたモノが タロを見上げた。]* (?5) 2020/05/04(Mon) 13:02:19 |
【独】 精神を患った医学生 檜扇 レオ/* ダメだ‥‥ 我慢できないから挟まろう タロが、タロが まじで可愛すぎるんだが??? あと、ロルがすごいオシャレだ。 >>?8 の一番 最後の行とかさ タロが書くのが趣味の、恋愛小説と被ってるとことか 天才か???!ってなるーーーーー (-1) 2020/05/05(Tue) 23:34:09 |
【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ ── 夜:病室にて ── [面会時間が終わり 彼が帰ってしまった病室は 急に温度を失ったように酷く寒々しい。 空調管理されている筈なのに 指先から凍えていく感じがする。 そんな両手に、はー…と息を吹きかけ こすり合わせてから 筆を取った。 ”タロの体温を感じながら眠る” それを叶える為に どんなことでもする覚悟を綴る。 抗い切れない睡魔に襲われるまで────…]* (+0) 2020/05/06(Wed) 7:21:37 |
【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ[眠りに就いた後に見る夢は 場面こそ違えど あの悪夢の繰り返しだ。 結末が分かっているのに止められない。 変えることもできない。 絶望 を、何度も何度でも…………] (+1) 2020/05/06(Wed) 7:28:14 |
【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ ── 悪夢の中で ── [タロからの提案は とてつもなく魅惑的だった。 アレはもちろん飲みたくない。 が、 それ以上に 俺の希望を叶えてくれようとする 気持ちの方に心打たれた。] (+2) 2020/05/06(Wed) 7:49:27 |
【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ[幼い頃から 誰にも理解されずにきた 欲求 医者の子はやっぱり違うね、 なんて、やっかみ混じりの感想なんか 疾うに聞き飽きた。 「今度、解剖させてくれん?」 自らネタにすることも覚えたが 本心だと判かれば 同じ方向性を目指しているはずの 学友たちでさえ、眉を顰める。 まさか本気で 肯定してくれる人が現れるとは 思ってもみなかった。] (+3) 2020/05/06(Wed) 7:50:27 |
【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ[他の選択肢なんか 目に入らぬ程に その計画に取り込まれた。] タロのタイミングで、いいぜ [運命の選択の瞬間は彼に任せ、 手を引かれて駆ける。 弟みたいだ…なんて言ったけれど どちらが兄か 分からねーなって そんなことを考えられたのは一瞬だった。] (+5) 2020/05/06(Wed) 8:02:52 |
【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ[本当に… ああ、本当に この上もなく特等席だった。 扉を開けた途端に 凄い勢いで、”アレ”が這い寄り 獣臭い息を感じた時には、] ッ、──────!!!!!! [かぱりと開かれた大きな顎が タロに、タロだけに襲いかかっていた。 丸呑みされる筈だなどと言う 俺の半端な知識は、ものの見事に裏切られ 頭を噛み砕かれる血飛沫を てっぺんから爪先まで 思いっきり、ビチャビチャと浴びながら 望んで止まなかった、その光景を 食い入るように凝視した。] (+6) 2020/05/06(Wed) 8:11:01 |
【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ[前日に観ていた グロいホラーなんか 児戯に等しい、作り物。紛い物。 悲痛な叫びと、生々しい咀嚼音。 8Kの画面でだって 表現しきれない美しすぎる赤が 彼の命の散り際を、辺り一面に咲かせている。 布地に覆われていない素肌は その血の”暖かさ”を 敏感に感じ取って総毛立ち、 鼻腔を満たす噎ぶ香りに 興奮を否応なく掻き立てられた。] は、はは‥‥、ははは すっげぇ 頑張ってるな? えらいぞ、タロ。 [気が狂った訳でなく 正気を保ったまま、男は歓喜する。] (+7) 2020/05/06(Wed) 8:13:34 |
【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ[ただ、惜しむらくは あまりに早く、腹の中に収められすぎて 堪能する時間が限られていること。 その綺麗な内蔵に 手を突っ込んで掻き混ぜて 弾力も、感触も、思う存分愉しんで ぴくぴくと痙攣する様も 苦痛に歪む表情も もっともっと、味わいたかった。 そう、できれば、 ─────自分の手で。 ] (+8) 2020/05/06(Wed) 8:15:13 |
【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ[体から切り離され 取り残された腕は重いのだな、と思う。 筋肉のあまりない ほっそりした二の腕ですら こんなにも。 繋いだ指先に ぷらり、ぶら下がり血が滴る。 力強く引いてくれた ”タロの意志”は もう此処には存在しないのだと 唐突に実感して………… ] (+9) 2020/05/06(Wed) 8:17:25 |
【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ[そんなことを思っているうちに 繋いだ手も、もぎ取られ 大きな空洞へと収められていく。 肉塊が無くなってしまえば ぶち撒けられた 脳みそと血液のマーブルソースまで 旨そうにべろりと舐め取られ ころり、と眼球を口に放り込まれれば タロの痕跡は 床に転がる真っ黒な腕、唯1本だけ。] (+11) 2020/05/06(Wed) 8:23:23 |
【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ[ああ、だけど、 だけど…、そうだ!! 何の問題もなかった。 俺も続いて食べてもらえば 腹の中でグチャグチャに混ざり合える。 喰われるのは痛いだろう、 苦しいだろう、 それでも、 あの綺麗な内蔵と 鮮やかな血と、柔らかな脳みそと ”がんばる”と伝えてくれた声帯や唇と もう1度 邂逅できるのだと考えれば そう悪いことには思えなかった。] (+12) 2020/05/06(Wed) 8:25:40 |
【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ[なのに、 この番人ときたら、だ! 俺には目もくれず くるりと背を向けると 重そうな腹を引きずりながら ズルズルと去っていく。 タロの血で足裏を 滑らせそうになりながらも追いかけて 握りしめていた包丁を、力一杯振り下ろす。] 俺も、喰え!! 喰えっつってんだよッ!!!!! この畜生がッッ!!! [弾かれたか、避けられたか それとも傷つけることが叶ったか。 いずれにせよ 共に逝こうという約束は 大きな影によって、 ────阻まれた。 (+13) 2020/05/06(Wed) 8:28:53 |
【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオあ‥‥、 ああ、…! [一度見た、夢?の中では 巨大な影でしかなかった存在は 隣室から入る炎の揺らめきに照らされて 輪郭を露わにする。 それは、神様と呼ぶには あまりにも…… ゾウ だった。動物の ゾウ は優しいはずだがコレは…、コイツは……] ……ッ、 い…や、 イヤ……、だ…! [禍々しい気配に ガクガクと震えながら 首を左右に打ち振り、後退る。] (+14) 2020/05/06(Wed) 8:38:50 |
【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ[タロが喰われ 皆が居なくなってしまってから どのくらい経ったのか。] ……もぅ、 も、殺さな…… あ、来るな!……来る、なッ… や、… あぁああああああ…ッ! [どうやったって その激痛からは逃れられぬというのに 一向に慣れぬ体は、逃げを打つ。 ひとは、死を意識した時 苦痛や恐怖と向き合わずに済むよう 性交の200倍もの快楽物質で、脳が満たされるという。 しかし、神の気まぐれで玩具と化した男には そんな赦しが与えられる筈もなく 逃げ道のない死の遊戯は レオの精神を延々と削り取っていった。] (+15) 2020/05/06(Wed) 8:42:24 |
【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ[蝕まれた精神の唯一の拠り所は 残された黒い、腕。 あの時みたいに、救い上げて欲しくて 硬く冷たくなってしまった腕に 手を伸ばし、抱きしめる。] ……タ、ロ ッ、 助け、て…… ぅ、ぁあ! [今度こそ、 一息で死ねるんじゃないかと 指をしゃぶり 肌を舐ったりもしたけれど 命を弄ばれる悪夢から 決して、覚めることはなく───……] (+16) 2020/05/06(Wed) 8:44:14 |
【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ[気を失ってしまえれば…、 失ってしまいたい、と何度思ったことだろう。 噛みつかれ臓物を啜られるのも 群がられ、身動き取れぬまま血を抜かれるのも される側でなく する側で在りたかった。] あぁあ! や………嫌だッ! ぅ、は、ああああッ!! [快楽に変換されぬ痛みに 床に崩折れ 藻掻き、のたうちながら ぶちゅり‥また心臓が握り潰される。] (+17) 2020/05/06(Wed) 8:46:43 |
【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ[この大きな存在の前で 自分は、なんてちっぽけなのだろう。 そう思う時 羽をもいだ蜻蛉 腹を開かれたまま逃げ出した蛙 クスリを飲ませた 実験動物たちの姿が、浮かんでいた。 自分もまた たくさんの命を 弄んできた代償なのだろうか。] (+18) 2020/05/06(Wed) 8:47:18 |
【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ[望んで受け入れたい行為では決してないが もしそうならば仕置かれるのは 仕方ないのだ、と。 反射的に漏れてしまう悲鳴は どうしようもないけれど ヤメて、と 嫌だ、と 殺さないで、と 繰り返される死という厳罰を 否定する言葉だけは 迸らせてしまわぬよう唇を噛んで耐えた。] ───────ッ、 んんん゛…ッ! [結局、最後には 礼拝堂の硬く冷たい壁に 悲痛な叫びを反響させてしまっていたから その些細な変化が 神に伝わったかどうかは、分からない。] (+19) 2020/05/06(Wed) 8:48:48 |
【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ[もし、もしも… 赦されることがあるならば、 己が願うことは、────唯ひとつ。] ……タロ、に、… ッ、 タロの、とこ‥‥っに、 逝か、…せて……ほし‥‥ぃ、 [今も、ずっと 寄り添ってくれていることに気づけぬまま ひたすら、それだけを懇願した。] (+20) 2020/05/06(Wed) 8:50:31 |
【墓】 精神を患った医学生 檜扇 レオ[死の断罪を受け入れ ”逢いたい” ”追いかけたい” ”彼の元へ逝かせて欲しい” ひたすらに、それだけを願い続けて どのくらいが経っただろう。 礼拝堂に静寂が戻り 這う音だけが響くようになった頃、 ひたすら発作を繰り返すばかりだった青年が 皮膚を透かす眩しい陽の光に ぴくりと瞼を動かした。 のだが、 夜毎、繰り返す悪夢には 救いが訪れる瞬間のことは現れず 殺され続ける最中で、孤独に飛び起きるのだった。]** (+21) 2020/05/06(Wed) 8:56:11 |
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