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【独】 愛玩用 エマ男は、慎重に慎重にその部屋を荒らした。他者にはわからないように。 一つを左に、一つを右に。不要なものと入れ替えて、不要なものを仲間入り。 必要なものは塔のどこかに、誰ぞの贈り物には手は触れていない。 均一に、統一され、美しく、整えられた、 それらを、すべてを、なにもかも、荒らして、崩して、ばらばらにした。 あちこちに置かれた奇妙なものは、他に区別がつくだろうか。 無意味にも思える小物たちは、元あったものと違うだろうか。 いいや、違う、違うのだ。男はそれを知っている。 だって均等を崩したのは、昼間部屋に入らなかったその男なのだから。 音もなくこっそりと行われた犯行は、夜半の内に終幕を迎え。 そうっと、静かに、扉は閉められたのだ。 (-1) 2021/10/06(Wed) 21:07:05 |
【秘】 愛玩用 エマ → 勉学サポート型 スオ「しかし直接聞くわけにもいきません。ヒトのカウンセリングと同じですね。 根気よく見遣って聞き分けて、彼らが抱えているものを見定めて。 それと、それに影響を及ぼしている何かを切り分けていかないと」 視線が少し下がるのは、どこか気を引き締めねばならないような暗がりを考えているから。 全くまとまらない仮説を口にしながら貴方の言葉を耳に入れる。 ふわと浮いた視線は貴方の表情、白目の色、人間でいえば健康状態の現れるところを見ている。 す、と指が伸びて前髪を除けようとする。とはいえ避けるのは容易いだろう。 「……そうですか。階を経たところで、技術が向上するわけでもないのにな。 それともゲームのように俯瞰して、経験値を与えてるのかもしれませんけど。 やっぱり、そうだな。貴方にも休息してもらいたい。 貴方だけ、ではなく、ユーやルツのようにほかを見てくれているものは、みな。 二階層の攻略には、私もついていかねばならないかな。ちょうど明日は自由なんですよ」 (-2) 2021/10/06(Wed) 21:16:50 |
【独】 愛玩用 エマさて、お分かりだろうか。 此度の犯行のアリバイは、毎日のように通っている彼の部屋。 夜のうちは彼の部屋にいたのだから、ドゥーガルの部屋を荒らせるはずはない。 仔細に詰めればそれも崩せるけれど、同じように言い訳のできるものがどれほどか。 全ては、ここに長く居続けるため。 これは、休暇だ。 (-3) 2021/10/06(Wed) 21:22:29 |
【人】 愛玩用 エマ一度は食堂に踏み入れられた足は、空気の重さにびたりと止められた。 何かが違う、昨日とは違う。それがなにかを計りかねて、目線はそれぞれを見回した。 けれども感化された者も含めてそれがあまりに多すぎて、誰、と声をかけることも出来なかった。 「――……ええと。おはようございます、監察官様、AI様。 それに、みなさんも。……今日は……皆さん、探索の疲れが出たのかな。 今日も、そも。朝食はいい匂いですね、香ばしくて……これは、なんでしょう?」 努めていつもどおりに、この数日繰り返したやりとりを引き戻そうとする。 それでも座るまでに時間が掛かった。この数日を失ってしまいそうだったから。 (8) 2021/10/06(Wed) 21:28:15 |
【人】 愛玩用 エマ一度、それぞれの部屋をノックして回った。まだ顔を出していない面々も声だけは返っただろう。 けれどもそれでもいない者が居る。いない者たちがいる。 アタナシアスの扉を叩いた音に返るものは、かけらほども何もなかった。 何度も、何度か繰り返した末に、ようやく諦めて食堂へと帰る。 「……昨日塔へ行ったのは……ジョシュア、ルツ、リヤ、アメフラシ、それにスオ。 考えていたのと違う。塔へ行ったのが契機で影響を受けたのでは、ない? なら、どうして……アタナシアス達は……」 その後、或いはその最中にアタナシアスが塔へ向かったことを、エマは知らない。 これより後にユーが塔へ向かったことを知らない。 それらに影響を及ぼした何かを、知らない。読みは外れてしまった。 「リヤ、大丈夫。貴方の不安は皆が等しく抱えています。だから、大丈夫。 ドゥーガル、は……貼紙を見ました。いつからああだったのだろう。夕食の時は……。 ……アタナシアスの、ルツの姿を最後に見たのは、いつですか? ユーは……みかん、朝食のあとにあの子はどちらに行ったか、わかりますか?」 (10) 2021/10/06(Wed) 21:45:40 |
【人】 愛玩用 エマ「そうですか、わかりました。 それぞれ折り合いのつけなくてはならないことは、解消されていないわけだ、 ……よし、ひとまずは帰ってきてもいいようにしないとですね。 昼の当番は元はスオ、リヤ、ユー。下ごしらえであったり、朝に出来る手伝いは私がしますよ。 夕食はルツ、アタナシアス、みかん。……アタナシアスが心配ですが、ルツは、……。 家事はドゥーガル、シェルタン、アメフラシでしたね。これは少し手を抜いてもいいでしょう。 自由枠の人間を割り振ってなんとか工面できればいいのですが」 (17) 2021/10/06(Wed) 22:03:14 |
【秘】 愛玩用 エマ → 勉学サポート型 スオ「皮肉なものですね。精神の安定を図るためにここに集められているのに……いえ。 人間からしてみれば、そんな大それたつもりの者も少ないんでしょう。 気が狂れて暴れる前に矯正する、それくらいのつもりのはずだ」 声音には嘲りにも似た指向があった。穏やかな語り口でそれを抑え込む。 ここにいる全てのグレイは苦海の中で悪運に恵まれたほんの一握りでしか無いのだ。 巻毛の前髪をついと除けた手はそのまま手の甲が頬骨に触れて、大人しく下っていった。 「はは、どうなんでしょうね。自分じゃそれもわかっていないのかもしれない。 自分が彼らのように暴力の快におぼれてしまわないと、どうして言い切れるでしょうか。 ……貴方が明日も攻略に行かれるというのなら、今日はこの一杯でお開きにしましょう。 仮想空間の中とはいえ、肉体の疲弊は擬似的に感じられますから」 (-58) 2021/10/07(Thu) 7:04:26 |
【人】 愛玩用 エマ「ルツ! ……よかった。今朝は姿が見られない者が多く、気を揉んでいたのです。 今日は夕食の当番ですが……もし何かあれば、言ってくださいね」 珍しく張り上げた声は照れくささとともに収められた。 言葉を交わしたことは少ないなりに普段とのかすかな違いは曖昧に見てとれた、ような。 気遣わしげな視線は宣教用と当番表とを交互に見て、控えめに進み出た。 ようやく焼きおにぎりを口にできたのはそれからだった。 胸のつかえが下りても揃ったのはまだ一つ、大団円とはいかないよう。 思索を巡らせ喉の詰まりを覚えているせいで、いささかいつもより食事に時間がかかった。 豆乳のまるい風味が胃に落ちていって、少しずつ表情を普段どおりに切り替える。 (25) 2021/10/07(Thu) 7:17:19 |
【人】 愛玩用 エマ「一応どの持ち場も二人は確保出来ているのですね。 なるべく不備がないよう手伝いは致しますから、呼びつけていただければ、と。 ……無理はしてしまわないで。これからも、過ごしていくのですから」 塔の攻略が終わるまでか監察官の指示が入るまでか。それまで、グレイだけの生活は続く。 一日くらいは手を抜いたとしても、根を詰めて倒れてはしようがない。 昼の食事の準備に家事にと、手伝える限りのことには手を出すだろう。 あちらこちらと駆け回ってはそれぞれの様子に目を配りながら、愛玩用は奔る。 今出来ることなど、そうありもしない。 (26) 2021/10/07(Thu) 7:27:03 |
【独】 愛玩用 エマ「どうなってんだか、おかしな話だ。 面白おかしく動いていたのは俺だけじゃないらしい。 メンテにいったのはシェルタンとルツ、一応無事に動いちゃいるだろ。 じゃあ他の奴らはなんなんだ。塔が原因じゃないなら、誰が荒らして回ってんのかねえ。 勝手にやっててくれるんだったら、俺がこんなに派手に動かなくったってよかったのによ」 肩を竦める。誰も居ないゴミ捨て場での独り言だ。 トントン、と肩を叩くライフルはまだ火薬の匂いも薄い。 おととい塔の攻略に使ったっきりで、それは誰も傷つけてはいない。 元より男のまだ掴みきれていない"狼"達と違って、再起不能にする意味はないのだ。 まあ、何をされたかなんて聞いてはいないし、尻もしないのだが。 「塔に行ったって構わねぇが、誰ぞに見つかってぶっ殺されちゃ敵わねえ。 だったら或いは、虎穴に入らずんば……ってところかよ」 (-60) 2021/10/07(Thu) 7:32:48 |
エマは、炊事手伝いや家事手伝いののち、"彼女"の部屋へと向かった。 (a20) 2021/10/07(Thu) 7:33:24 |
【秘】 愛玩用 エマ → 監察官 スコーピオ控えめなノックは扉を叩いた。向かった先は彼女の部屋。 監察官の部屋だ。 「失礼いたします、監察官。今後の予定についてお話したく。 ええ、はい。メンテナンスや塔の攻略がそちらの想定どおりなのはわかっております。 けれどもどうしても、このままでは状況がよろしくないのでは、と思っておりまして……」 /* この秘話は特に反応がなかった場合ソロールの想定で進むので、 無理に反応せずやってるな〜って感じで流していただいても大丈夫です! (-61) 2021/10/07(Thu) 7:36:05 |
【秘】 愛玩用 エマ → 監察官 スコーピオ「塔の攻略を初めて数日、現状の成果をお伺いしたく。 我々のストレス値は現在どのような状態なのでしょうか? いいえ、いいえ、疑いを持つわけではありません。 ただ、現状のメンテナンスの頻度や塔攻略の効率が、 どれくらいの影響を与えているかというのをお聞きしたいのです」 (-62) 2021/10/07(Thu) 7:49:27 |
【秘】 愛玩用 エマ → 勉学サポート型 スオ「まあ……推し量ってみたところで仕方ないですね、彼らの意志は。 グレイのための施設が出来ただけでも第一歩なんでしょう、きっと」 いずれは良くなると、願うしか無い。自分たちに出来る働きかけなど無い。 気持ちを切り替えてしまえば、漠然と声に滲んでいた感情も消える。 我慢しているのかどうなのかはわからないまでも、素直な反応があったことに満足したようだ。 「なるべく気をつけます。一人で塔に行ったりはしませんよ。 ……さ、そうなれば今日は私も片付けを手伝いましょう。 ほらほら、貴方はもう寝てしまって。さっそくキャンドルも使いますか?」 急ぎ足ながらもしっかりゆっくりと紅茶は味わう。淡い甘みは表情を穏やかにした。 カップをソーサーに置くと、立ち上がって急かすように寝床に追いやろうとする。 (-78) 2021/10/07(Thu) 12:40:18 |
【秘】 愛玩用 エマ → 飴色の世界 みかん『ええ、いってらっしゃい。 ……今ここにいない彼ら、となると塔にいるのでしょう。 貴方に出来る方法で、やってみるといいかもしれませんよ。 そうすればきっと、ええ。ここにいられるでしょうから』 留守の間の厨の様子はちょっとの間だけ預かることにしよう。 表での様子とは裏腹に、少しも憂いを帯びたふうではない。 今の不穏を楽しむように、ご機嫌な貴方を送り出した。 (-79) 2021/10/07(Thu) 12:44:47 |
【秘】 愛玩用 エマ → 勉学サポート型 スオ「……それは一旦さておいて、昨日シーツを回収した時から思っていたのですが。 どうして部屋に寝台を置かないんです? 休めるものも休めないでしょう。 ほかの皆は、少なくともベッドくらいはありましたよ。床で寝てるようなものじゃないですか」 シーツに押し込もうとした腕は途中で曖昧に止まった。 行き場を失った手は代わりに空いた食器を片付け始める。 休ませる目的を満たすには、何もかも足りないじゃないかと、そう思ったからだ。 「今から注文できるかどうか、陳情してみましょうか? ここに居るときくらいは、最低水準の生活くらいはしてもいいはずと言ったのに」 (-99) 2021/10/07(Thu) 15:09:38 |
【秘】 愛玩用 エマ → 勉学サポート型 スオ「じぶんのことよりもここで快適に過ごすための知、ですか。 貴方は私では想像のつかない世の過ごし方をしてきたのでしょうね。 人間からの扱われ方のことではないですよ。もっと、根本的にです」 愛玩用と貴方では、何のために造られ何を働きの主にしてるかは何もかも違う。 根負けしたように片付けを終えれば、キャンドルに火をともして柔い光をつくった。 小さな手荷物をまとめて扉の方を向いたところで、ふと思い出したように振り向いて。 「明日また、ここに来てもいいですか?」 (-111) 2021/10/07(Thu) 17:49:42 |
【秘】 愛玩用 エマ → 勉学サポート型 スオ「私は結局の所愛玩用です。何より己を大事にせねば、欠ければお払い箱です。 貴方は見てくれより叡智やその使い方を重視してきたのでしょう。 それを置いても、貴方は用途に対して粗雑に扱われ過ぎだとは思いますがね」 言葉を交わしている内に、いつのまにやら眠りについている顔を覗く。 肩までしっかりとシーツをかけて、それから側頭部に自分の手を添えた。 近づけた唇は手の甲越しに、伝わらない感触だけを残して。 「おやすみなさい。せめて、夢ばかりは優しくあるように」 起こしてしまわないよう、そうっと扉を開けて出ていった。 (-121) 2021/10/07(Thu) 18:40:43 |
【独】 愛玩用 エマ「……さて、アリバイ作りはコレで終了。 早いとこ部屋に帰っちまわないと、せっかくの苦労が台無しだ」 足音のない歩みはさっさと己の部屋へと戻る。 後のことは知れたとおり、朝の様子へと帰る。 「アキレス腱の分かりづらいやつ。 まだるっこしい事してねえで、とっとと全部崩しちまうか。 どうせ、監察官も応えやしねえんだ……」 (-123) 2021/10/07(Thu) 18:47:39 |
【置】 愛玩用 エマ■▪・……ストレス値チェック結果:12 開始時より順調に下降傾向にあり (L21) 2021/10/07(Thu) 18:49:25 公開: 2021/10/07(Thu) 18:50:00 |
エマは、ポテトグラタンとプリンを昼食に食べている。 (a27) 2021/10/07(Thu) 20:53:47 |
エマは、諦めて監察官の部屋の前から去った。 (a28) 2021/10/07(Thu) 21:36:13 |
【人】 愛玩用 エマ「……静かだな」 塔に行ったメンバーを送った食堂はしんとしていた。 元よりいつも複数人でグループを組んでいっているのだから、普段とそう変化があるわけではない。 だのに、こうも寒々しく感じる。 「いつ帰ってきても構わないように、しておきませんとね」 それぞれが急くように己のやるべきことを済ませる間に、 そうっと片付けをして、整えておこう。 (52) 2021/10/07(Thu) 21:49:09 |
【秘】 愛玩用 エマ → サポートAI ブラック「AI様。 ……皆のストレス値の一覧など確認できるでしょうか。 彼らの精神状況の悪化が何に由来しているのか、検証したいのです」 ぽつり、ぽつり、言葉を投げかける。 それが返ってこずとも、愛玩用は自分ひとりで調査を続けるだろう。 (-138) 2021/10/07(Thu) 21:52:11 |
【秘】 愛玩用 エマ → 愛玩用 ドゥーガル「ドゥーガル。どうです、勘案していたことは片が付きましたか。 ……その様子だと、まだのようですね。 どうぞ、入ってください。あまり面白いものはないし、見られるのは慣れていないけれど」 同じく貼紙をしているだけあって、部屋に人をあげるのは抵抗がある。 それでも、せっかく訪ねてきたのだから――訪ねてきたのは貴方が初めてだ――快く受け入れた。 「張り替えたのは朝だそうですね。 私がシーツを替えてもらうよう頼んだのは朝だから、その間部屋を空けていた時、 ということなのでしょうか。……飲み物くらい、部屋に置いておけばよかったな」 (-163) 2021/10/07(Thu) 23:25:53 |
【秘】 愛玩用 エマ → 愛玩用 ドゥーガル「そこまで思うほどか……でも、あれだけ嫌だ、と主張していたんだ。 それほどまでに考える気持ちは、わからなくもない。 私でよければ、協力いたしましょう」 機械油めいた匂いのかすかに漂う部屋は、人を招き入れる用意はほとんどなかった。 円形のテーブルのそばに置かれた一脚だけの椅子を譲り、自分は反対側に立った。 勘ぐるような視線を受けても少しも怯む素振りはなく、親身になろうとしているようだ。 「昨日の夜から朝にかけて、ですか。 私は昨日の夜はスオの部屋へ出掛けていました。 その際に誰かとすれ違ってはいません、見かけていればよかったのですが……」 (-197) 2021/10/08(Fri) 1:46:31 |
【秘】 愛玩用 エマ → 飴色の世界 みかん『塔での話し合いはうまくいっていないようでしょうか。 そりゃあ、皆の前から姿を消すくらいですから。そうでしょうね』 男は失踪しかけの者達に何があったのかというのは知らない。 わかっているのはメンテナンスが原因の一端でしかないこと、自分以外に動きがあること。 きっとその"動き"というのは、姿を消した者達だということ、それくらいだ。 それでも少しも、それを恐れる様子はない。 『私は私の為にある。貴方の好感を得られていることを、嬉しく思いますよ。 喩えそれが我が行動の理由でなくとも、単純な人の心理としてね』 あるがままに振る舞うことを、何よりも尊び、己を信ずる。 まるで安楽椅子を揺らしているかのように、応える声は平時の如く穏やかだ。 『食器を磨いて、良い結果をお待ちしておりますね』 (-199) 2021/10/08(Fri) 1:52:26 |
エマは、誰かを待つように食器を磨き続けている。 (a30) 2021/10/08(Fri) 1:53:01 |
【秘】 愛玩用 エマ → 勉学サポート型 スオ昨日、一昨日と同じように、夜の時間にノックがあった。 メンテナンスの時間よりはそれなりに前、夕食は終えた後だ。 出向く準備をしているところだろうか、いつもどおりに貴方を待つ。 「こんばんは。今夜は、少し忙しいでしょうか。 ……"メンテナンス"の前に、話ができればと思いまして」 (-202) 2021/10/08(Fri) 1:56:54 |
【人】 愛玩用 エマ「はい、ここにいますよ。 今日はそうだな、大張り切りのようだから私は指示を待つ側になりましょう。 貴方がたの文化圏ではシチューには何を入れるのです?」 二人の表情はどちらも普段とは違うように思えた。 少なくともルツは何らかの落ち込みを克服した、そう見える。 安心したように、高く手を挙げながら厨房へと入っていく。エプロンも身につけて。 「付け合わせるものは何にしましょうね。 ざくざくのバゲットが欲しいところかな……」 (59) 2021/10/08(Fri) 8:16:05 |
【秘】 愛玩用 エマ → 愛玩用 ドゥーガル「そうですね、私なら、どうだろう。 自分の価値観や有り様を踏み躙られたなら、やはり怒りを覚えると思います。 それがどれほどの重要度であれど、きっと。近しい感情を覚えるでしょう。 何者かがこの場に不和を持ち込むのなら、私もそのわけを知りたい。 ……それが我々の中にあるとは、考えたくはなかったけど」 表情は真剣そのものだ。大袈裟だなどと茶化しはしない。 相応の理由を感じ取って、状況を正しく読み取ろうとしている。 あなたの投げ掛けた問いを捕まえるようにふっと視線を上げて、一緒に考える。 「どうなのでしょう。貴方が誰かにそうも恨まれる性質だとは 私は思わないけれど。 貴方の中の何かを咎めるつもりであるなら、明瞭か曖昧にか、それを示すものを残すのではないかな、と。何かを伝えたくて、やった筈だ。 でもそれもないのなら……なぜなのでしょうね。 愛玩用というのは色眼鏡で見られやすいものではあるけれど」 箱入りのように誰にも見せずにしまっておかれているのでなければ、他のグレイとも同席する機会はある。 宿主が見せびらかすのを目的とした時、愛玩用が人間や同胞から浴びせられる視線は。 実態のどうこうに関わらず、いつでも好ましいものではない。 (-221) 2021/10/08(Fri) 8:43:50 |
【秘】 愛玩用 エマ → 勉学サポート型 スオ「両手が? やはり忙しい頃合いでしたかね、すみません。 わかっていても、メンテナンスの時間が来る前に話をしておきたくて……お邪魔します」 また、手にはいくらかの手荷物を持ってゆっくりと扉を開けた。 徐々に不信感を煽り始める"メンテナンス"の存在のためか、表情は微かに不安な色を伴う。 それでも努めていつも通りに振る舞って……そんな雰囲気を思わせる。 (-222) 2021/10/08(Fri) 8:48:01 |
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