【人】 曳山 雄吾――やや後、Bランク個室・"Orion"―― [雄吾が手配した客室はBランクである。 理由はごく単純で自室に籠る必要性を感じなかったためだ。といってCランクの部屋の見取図寸法では少々手狭さを覚えそうでもあった。二つの理由から絞りこまれた事になる。] こざっぱりしている。 ベッドもまあ、これなら不満ないか。 [室内の様子と届いた荷物を改めたのち、 暗緑色のハーフパンツと白いタンクトップに着替える。 XLサイズのトレーニングウェアを着込んで、 先ほどまで着ていたスーツはガーメントバッグに収めた。] フィットネスルームが、あった筈だが。 ……あちらかな。 [案内図を見つつ、通路を進んでいった。 出航前ではあるが船内の設備は使えるという。 クルーズが始まってからでは本来の用途に使う事はないだろう。 ならば今のうちに、という心積りである。 筋肉は一日にしてならず。 いかなる時も日々の鍛練を欠かしたことのない雄吾であった。] (13) 2020/07/10(Fri) 19:41:01 |
曳山 雄吾は、メモを貼った。 (a7) 2020/07/10(Fri) 19:48:18 |
【人】 曳山 雄吾俺は、曳山だ。雄吾が下の名だな。 [半ば唐突ではあるが、名乗っておくかと口を開く。 初めて出会った同乗者だ。 何の興味も湧かないほうがおかしいというものだろう。] 良ければ、君はなんていう名か、教えて貰えるか? [直立したままでは目線の高さが違いすぎた。 少し背を屈めるようにして尋ねる、その様子は遠目から見ればとある童謡を連想させる光景かもしれなかった。熊のような巨体の男と、礼儀正しいお嬢さんと。]* (16) 2020/07/10(Fri) 21:18:02 |
曳山 雄吾は、メモを貼った。 (a9) 2020/07/10(Fri) 21:46:20 |
【秘】 双子 吹雪/雪菜 → 曳山 雄吾[もしも、時折、雪菜の姿を 真夜中の街並みで男を連れ立っている姿を 見かけることがあれば その限りでは無かったかもしれないが。]* (-5) 2020/07/10(Fri) 22:01:55 |
【人】 曳山 雄吾――美奈川姉妹―― >>21>>22[一歳違いの姉妹を初めて見たのは雄吾が高校生の頃だったから、その時の記憶はおそらく二人には無いだろう。 父方の本家ということで訪れるたび歓迎される美奈川の家は、人の出入りの多い屋敷だったと憶えている。 小学生の頃にはもう170cmに達していた身長はそれからも伸び続けていて、ようやく成長が止まったのは大学に入った頃。] 吹雪も大きくなったけど、俺もまだ大きくなってるからなぁ。 ぜんぜん、軽い軽い。 [そうやって最後に高い高いしたのは、彼女が小学五年生の時だ。大広間の高い天井にも届きそうなくらいに、高々と。 やがて雄吾は大学を出て父の興した貿易会社に入り、 美奈川の姉妹は気難しい年頃になっていたこともあって、 しばらくは会うことも少なかった。 近年では出会う機会も年に一、二度くらいか。 その際には欧州を回って買い付ける合間で目に留まった土産を持参するのが常のことだった。] (31) 2020/07/10(Fri) 23:03:52 |
【人】 曳山 雄吾―― 船内通路 ―― >>27>>28[ 幸いというか不運にもというか、 雄吾は顔なじみの青年からの視線に気づくことはなかった。 もしも振り返っていたなら、二秒ほどまじまじと見つめて破顔したはずだ。 雄吾は色恋沙汰の話をあまりバーでする方ではなかったが、その分あからさまな猥談にはわりあい乗るたちである。店内に女性客がいないなら、という条件つきではあるが。 他の客や時雨が恋愛話に花を咲かせていたならば、雄吾はグラスを傾けて聞き役に徹し、語られるエピソードに感じいればぜひ一杯奢らせてほしい、と持ちかけたものだった。 時雨のことは朗らかで楽しい話し相手であり、バーテンダーとしては真面目な人物である、と思っていた。その青年がこの船に乗り合わせていると知れば、下船後の新たな話題がひとつと言わず増えることだろう、と喜ぶのである。] (34) 2020/07/10(Fri) 23:32:27 |
【人】 曳山 雄吾[ 内心に決断を下すと、雄吾はいくぶん早足で移動を始める。 もっとも、特徴的な彼の巨体である。 その後ろ姿を知る者の目に留まったなら、それが雄吾であると見分けるのはさほど難しくないことだっただろう。] (36) 2020/07/10(Fri) 23:39:42 |
曳山 雄吾は、メモを貼った。 (a17) 2020/07/11(Sat) 0:53:47 |
【秘】 双子 吹雪/雪菜 → 曳山 雄吾『雪菜です。せっかく同じ船に乗ったのですから ・・ 後でお話でも如何ですか?』 [お話だけで済むとは思ってないけれど と、雪菜は楽しそうに笑いながらメッセージを 曳山には送ったのだった。]* (-10) 2020/07/11(Sat) 9:34:48 |
【人】 曳山 雄吾- フィットネスルーム - [ 各種のトレーニング設備が備えられた一室には、短い呼吸音と、ベンチプレスの器具が動作する音だけが聞こえていた。 雄吾の上半身を包んだ白いタンクトップは汗を吸って筋肉質な肌にしっとりと張り付いている。立ち上る湯気が彼の上昇した体温のほどを示していた。やがて、バーベルをスタンドに下ろして彼はベンチを下りた。] これくらいで良いかな。 [ 傍らからタオルを取り、汗を拭う。併設されたシャワールームで火照った身体を冷まそうと荷物置き場へ向かったところで、ひとつのメッセージ>>54が着信していることに気づいた。] 雪菜か。 珍しいな。 [ フィットネスルームには誰も居ない。 上半身からタンクトップを脱ぎつつ返事を考え、メッセージを返すとやがてシャワールームへと姿を消すのだった。]* (85) 2020/07/11(Sat) 20:25:27 |
【秘】 曳山 雄吾 → 双子 吹雪/雪菜「 良いぞ。 この前は無視してしまったからな。 」 [ この前、というのはとある真夜中の街並みでのことだ。 繁華街の中心からはやや外れた辺り。 男女が連れ歩く姿など珍しくもないが、その一方はまだ年端のいかない少女のようにも見えて視線が留まったのだ。] (-19) 2020/07/11(Sat) 20:27:00 |
【秘】 曳山 雄吾 → 双子 吹雪/雪菜- 小回想 - [ その人物……雪菜とは一瞬、目が合ったはずだ。 男性の方にも、あるいは見覚えがあったかもしれない。 ――行きつけのバーのマスタに似ていたような。 ただ、雄吾は何の声を出すこともなく、 そして彼女が何か言ったようにも聞こえはしなかった。] [ もっともその翌週。 ランチでも一緒しないかと誘いを送ったことは事実である。 場所はとあるホテルのレストラン。 当然ながら払いは勇吾持ちであるが、誘いが果たされたどうかは、彼女の反応しだいで決まる事柄だった。]* (-20) 2020/07/11(Sat) 20:28:28 |
【秘】 双子 吹雪/雪菜 → 曳山 雄吾─ 回想 ─ [曳山との偶然の出会いは過去にも一度。 いつものように男を連れ立って繁華街を歩いていた時だ。 大柄な男とすれ違う。 私はそちらに一瞬だけ目をやったけれど 連れ立った男との会話を途切れさせることなく 直ぐに意識を戻せただろう。] [その翌週に連絡が来た時 やはりすれ違った男は雄吾だったのだと確信する。 一番面倒だったのは、夜の繁華街にいたことを 咎められること。 はとことは言え親戚の存在。 両親になんやかんやと言われると面倒。 ただの食事だけか、そうでないのか。 どちらにせよ、私はそれを確かめる為に。 『わかった、良いよ。』とメッセージを返し 男の誘いに乗ったのだったか。]* (-21) 2020/07/11(Sat) 20:59:50 |
【秘】 曳山 雄吾 → 双子 吹雪/雪菜― 回想 ― 「些細な好奇心で聞くんだが、 あれは吹雪の恋人だったか?」 [アミュゼとオードブルをまたたく間に平らげ、スープを静かに掬って吹雪に目を向けた。もっとも、そうでなかったとしても別段咎めるようなつもりはない。ただ、彼女がどんな風にして先日の男性と過ごしたかに興味を抱いたためだった。] 「かなり驚いたもんだからな。 吹雪にそんな相手ができるとは、思ってもなかった」 [小さな頃を思い出すようにしてニヤリと笑う。どちらかといえば微笑ましさよりもからかいが混じった表情だった。]* (-22) 2020/07/11(Sat) 21:22:23 |
【秘】 双子 吹雪/雪菜 → 曳山 雄吾─ 回想 ─ 『まさか。彼氏は居るのよ、私。』 [雄吾に合わせてしまうとやや量の多い料理を 幾らか残しながら、彼の些細な好奇心とやらに応える。] 『ふふふ、もう……いつの話をしてるの、おじさま。 おかげさまでお金にも苦労してないの。』 [からかうような男に 私はその言葉を軽くいなそうとする。 オレンジジュースを唇を潤すように飲みながら] 『今日は世間話の予定?』 [首を傾げながら彼に聞いた]* (-25) 2020/07/11(Sat) 21:44:20 |
【秘】 曳山 雄吾 → 双子 吹雪/雪菜― 回想 ― [ 穏やかにスープを飲みこんで、面白そうに眉を上げた。] 「雄吾でいいって言ってるだろに。 だいたい伯父じゃなくて、はとこだろう」 [ 首を傾げる彼女の言葉へ、軽く顎髭を撫でる。 少し何か思案する様子。] 「世間話のつもりだったがなあ。 彼氏が居るなら、口止め料を頂く方が良さそうだ」 [ メインはイベリコ豚の薪火焼き。大きく切り分けて滴る肉汁と共に口へ運ぶ。咀嚼し飲みこんで、眼前のはとこへ目を戻す。食欲を満たすだけでは収まらない欲望が、雄吾の眼光には徐々に表れていた。]* (-29) 2020/07/11(Sat) 22:03:41 |
【秘】 双子 吹雪/雪菜 → 曳山 雄吾─ 回想 ─ 『ごめんなさい、雄吾……さん? 他の男って、おじさまって 呼んでおくとウケがいいの。』 『そこは、彼氏が居るなら そんなことはやめなさい、が 良い大人の言葉だと思うけど。』 [良い匂いのする豚を 小さく切り分けて、口の中に運ぶ。 肉汁が口の中に広がり臭いが鼻腔を擽る。 目線は雄吾の方を向き、ぺろり、と唇の脂を舐める] 『いけない親戚ですね、雄吾さんは』 [満更でもないというように その瞳を妖しく歪める。]* (-30) 2020/07/11(Sat) 22:21:58 |
【秘】 曳山 雄吾 → 花守 水葉花守さんの気に入りそうな相手が、 見つかっていると良いんだが。 [ わずかに立つ位置をずらす。 彼女が動かないならその隣、指動かせば触れるくらいの距離に。]* (-33) 2020/07/11(Sat) 22:27:21 |
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