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【雲】 使用人 リフル「眠るなって言っただろ!」 ぅわ [ぎゃんぎゃん、男にしては甲高い声が降って来て、 驚いてばちんと目を覚ました。 眺めの睫毛のカーテンをしぱしぱ、開けて閉めて、 三度繰り返して、薄い腹筋を使って上半身を勢いよく起こした。 己を大声で叩き起こしたルームメイトの男は、 「お前のせいで寝坊しただろ」とぐちゃぐちゃ文句を言いながら全裸になって顔を洗って髪をセットして服を着てと大忙しで、もうこっちの顔を見もしない] ばーかばーか [唇すら読まれないのをいい事に、悪態をつく。 深夜に厨房から戻って来たこのユージーンという男は、この屋敷の厨房で働く料理人。 数時間しか眠れないから起きれる自信がない、と、 先に眠っていた己の身体を揺さぶって、 目覚まし時計として起きておけとか言っていた。そういや。 はいはいわかったとか返事をした気がするが、記憶が曖昧だ。 不確実な手を取った男に、あまり同情する気は起きない] (D0) 2020/09/29(Tue) 7:03:48 |
【雲】 使用人 リフル[ぼりぼりと右手で頭を掻いていたが、 ユージーンが慌ただしく出ていった後、 寝間着を肩から落として、金属で出来た左手をくっつけた。 コレが変形して取れた時はどうしようかと思った。 ……それも大分前の話だ。 間抜けに仲間内で喧嘩をして、山道を転がったんだったか、崖から落ちたんだったか。記憶が曖昧だが、 ともかく、助けてくれたのはこの館の人たちで、発見してくれたのはまだ若い、少女と言っていい年頃の彼女だった] おはようございます、お嬢様。 [屋敷内で出会えばにこやかに笑んで、はっきりと聞きやすい声で挨拶するのは礼儀であり、恩義を感じているからこそ。 頭を下げて上げてから、また口元には笑みを浮かべながら、まずは天気の話] 今日もいいお天気ですね。 [それから彼女の顔色について言及してみる。 今日も白い肌に薄紅が発光していればお元気そうでよかったと言ってみるし、化粧で隠せない翳を湛えているなら、お身体の調子は大丈夫ですか?と聞いてみただろう。*] (D1) 2020/09/29(Tue) 7:04:11 |
【雲】 使用人 リフル― 少し昔の話 ― [その日は昨夜から降り続けた雨が煩わしくて、団の誰もがピリピリしていた様に思う。 何年か振りに、日を掛けてアジトを移動していた一日で、 同じく山を越えようとしていた家族を襲った。 ……ただ金目の物と食料を奪えれば十分と思っていたのは己だけだった様で。年端もいかない少女を捕まえ、 娘を取り戻そうと歯向かった父親らしき男を、仲間は容赦なく切り捨てた。 そこ迄しなくていいだろと思わず叫んで、団員の二人と口論になった。 「リフルはいつ迄も甘ちゃんだな」 「いい子ぶりっこは見飽きたわ」 「お嬢ちゃん、こいつこんな事言ってっけど、」 うるさいうるさい、と首を振ったが、 うるさいのはお前だ、と、柔らかい木の枝で束ねていた薄色の髪を掴まれた。 その後の事はあまり覚えていない。 多分、刺されはしなかった。 意識を取り戻した時に、身体に穴があいているとかはなかったので。 けれど殴られ蹴られ、義手がもげるくらいには ボコボコにされたんだろう。 ぼろぼろのふらふらで迷い込んだ先は、どこかの庭だなんてはわからなかったけれど、手入れの行き届いた芝生が心地よかった。腹がグゥと鳴った。あれから何日経ったかも曖昧だったが、まだ腹が鳴る事には少し驚いた。 まだ生きる為に身体から音が出るのか。 もう、ここが気持ちいいじゃないか。 眠ってしまおう、ここで眠ってしまおう] (D2) 2020/09/29(Tue) 7:04:19 |
【雲】 使用人 リフル[目が覚めた後の事も、詳細に話せと言われても難しい。 ただ綺麗な女の人が傍に座っていて、施しを受けた。 何か、身の安全を保障される様な事を言われたり、 頭を撫でられた様な気もする。 夢かなと思ったけれど、 運ばれて来た美味しそうな食べ物を口に含めば、 切れていた口の中が痛かった。 喉と胃が驚いて咳き込んだ。 ゆっくり、ゆっくりと、生きる為のもので身体が満ちていって、気付けば頬が濡れていた。 他の事は大分曖昧だが、 というかどれかはマジで夢だったかもしれないが、 出された食事が、この世のものとは思えないほど美味しかった事だけ覚えているし、真実だ。ひどい空腹だったからそりゃそうなんだが、この時はとてもあたたかくて、嬉しくて、幸せで、ありがたかったんだ] (D4) 2020/09/29(Tue) 7:04:26 |
【雲】 使用人 リフル[だから回復後、恩返しをしたいと、 この館で働かせてくれと頼んだ。 自慢じゃないけれど、汚れ仕事なら得意だ。 ゴミ拾いでも虫退治でも屋根修理でも何でもやる、 と息巻いたが、渡されたのは仕立ての良さそうなシャツにおしゃれなリボンふたつにシワひとつないすらっとしたパンツで…… え?なんで?と間抜けな顔をしたものだ。 だってこんな訳のわからない奴を屋敷に入れて、 屋敷をふつうに歩かせて、 相部屋とはいえ寝床迄与えてくれるなんて。 人手不足だったのか? この待遇を受けられるのは次期当主のあの女が口添えしてくれたのかもしれないが、まぁ自分が何でそんな事をしてもらえるかわからない。 うまく利用されているのかもしれないが、 どうせあの時野垂れ死ぬ命だったのだから、 今更どうなったって構わない、とも思っている。 ただ、このきれい過ぎる服と、 要求される品のある立ち振る舞いはちょっと窮屈だったりした。 まぁ従っちゃうんですけれど。**] (D5) 2020/09/29(Tue) 7:04:30 |
【秘】 サティ家次期当主 シャーリエ → 花の名 リフル昼食の後、 ご飯までに片付けるから、会食終わったら…っ 相談にのってくれないかな…… [何度もリフルと密談していては目立ってしまうだろうか。 彼が約束してくれなくても捕まえようと、 朝ご飯はしっかり食べて、これからに備えることにした**] (-11) 2020/09/29(Tue) 8:40:59 |
【独】 花の名 リフル/* 筋肉も謀反するよワロタ 何でオレも筋肉してんだお嬢様が乗るからだろ畜生 あとさり気に一番下で筋肉の余波浴びてる人 このオーラ、覚えがあるなぁw (-17) 2020/09/29(Tue) 12:35:23 |
【独】 花の名 リフル/* てか秘話来ると思ってなかったからメモ貼り用に肩書戻したまんまやったわ お嬢様ったら早漏なんだから 相談てなんすかねーノコノコ行きましょ (-18) 2020/09/29(Tue) 12:39:13 |
【雲】 使用人 リフル[彼女と会ったのは食堂だった。>>D8 どちらかと言うと珍しい場かと思うが、ないではないので、いつも通りに挨拶をした。 上品な振舞いは苦手ではあるものの、盗賊団に居た頃から役立つと教えられていたものでもあり、この屋敷に来て数日という訳でもないので、小さな舞踏会くらいなら出ても恥ずかしくない姿を見せられていただろう。 寧ろ不安を感じさせたのは彼女の返答の方だ。 ちょっと落ち着くなく見えたし、 元気かどうか聞いてくるなんて、ご令嬢でなくとも首を傾げたくなる返しだった。 じろじろ顔を見るのは無礼だろうと思って、 背筋を伸ばしたまま、僅かに目を細めて、大雑把に判断した] ぅ──ん…… ご自分で歩けて、喋れて、 食欲があおりなのでしたら、 元気と言って良いのではないでしょうか! [深入りするつもりはもとよりなかったが、 さり気なくご主人を元気付けるのも使用人の務め、とは、 誰が言ったんだったか。 ここの家訓と合っているかは知らないが、ご主人は元気でないより元気である方が良いなんて、当然だろう] (D12) 2020/09/29(Tue) 20:28:47 |
【雲】 使用人 リフル[さて、少しは彼女の気を紛らせたか。 別段変わらなくともさして気に留めず、 少ない朝食のメニューを聞いた後、 つかぬ事を聞かれた。>>D9] ……はぁ、 いや、まぁ、 男ですけど…… [彼女はもしかしたら寝惚けているのかもしれないと思ったが、人目のあるところでそんな大それた事は口が裂けても言えない。 女みたいな顔、とは団の連中にも散々言われたし、それで良くない思いもしたものだったが、彼女に同じ様な事を言われたって全然気にならない。 何だろう。悪意が見えないからだろうか。 寝惚けてるという可能性も捨ててないからかもしれないが] (朝っぱらから優雅なもんだなぁ。) [ちらちらとこちらを窺いながら「お酒」と口にする彼女>>D10に、他意なくそう思ってしまう。もうかなり長い月日を過ごしたのに、彼女の癖に気付いていなかった。 だから不意に投げられた誘いが、 食堂の賑わいにところどころ打ち消される。 え?と聞き返す前に、 さわさわと彼女に関するお喋り>>D11が聞こえて来た。 彼女の顔色が変わったのを見て、 彼女本人にも聞こえたのだと理解した] (D13) 2020/09/29(Tue) 20:28:50 |
【雲】 使用人 リフル[けれど耳打ちが来るなんては理解していなかったから、 ぱち、と萌黄色の瞳を瞬かせた。 こんなに人が多い所でやめろよな、とは思う。 噂されんのウゼーーーとかも思う。 彼女と居るのが嫌な訳では決してないのだが、 いかんせん立場が違い過ぎるし外野がやかまし過ぎる。 でも、従っちゃうんである己は、 微笑んで頷く以外の選択肢を持たない。 ずるいよな、お嬢様って] ……かしこまりました。 本日は午後は銀食器を拭いておりますので、 いつでもお呼び下さいませ。 [軽く頭を下げてそう告げると、食事の用意ができたと彼女が呼ばれて、この場は別れる事になるだろう。 食器拭きはまぁ替えの利く仕事だ、抜けても問題がなかった。 それから、先程のお誘いも「どっか連れてけ」という内容だと、遅れて理解した] (D14) 2020/09/29(Tue) 20:28:52 |
【雲】 使用人 リフル[街を歩き、知り、情報を集めるのが己の主な仕事。 だから己に声が掛かったのかもしれない……いや、 彼女は何かと話し掛けて来たり、茶に誘って来たりしている…… 寧ろ順序が逆か?と思わせる。 外の方が確かに気兼ねなく話せる訳だから良いんだが、 お嬢様が夜、使用人とおでかけってのは良いのか?? 従っちゃうんであっていいのか? 誰かに相談したかったが、朝食の席に居たのは噂好きな奴だったりお喋りな奴だったりで、ロクなのが居なかった。 だから一人で悶々悩んで悩んで、 ………悩んだ朝食の味は、例えるなら豪華な雲の様なそれ。 雲食べた事ないけど。**] (D15) 2020/09/29(Tue) 20:28:55 |
【独】 使用人 リフル/* 王道展開をお嬢様と臣下で持ってくるとは思わなかったー! てか何度も連れ出してるぽいのかフムフム 軌道修正しましょ 大体の事はお嬢様の頼み、で進めるのかなり便利だな (-34) 2020/09/30(Wed) 3:21:53 |
【独】 使用人 リフル/* 事前相談で、屋敷に置いてくれるのは夢に出て来る人と似てるからが理由と思ってたんだけどこれも違ったぽいかな…… ファーーン今回ややこい事提案しちゃったからなぁスマヌ (-38) 2020/09/30(Wed) 6:22:28 |
【独】 使用人 リフル/* あ、夢から醒めた時に「昨日の今日で」って言ってたのもはてなってなってたけど、これあれかな、夢にリフル(♀)が出て来たのはプロのが初めてなのかな! これもオレずっと昔から何度も見てるものと思っっっ・・・・・・ (土下寝) (-40) 2020/09/30(Wed) 6:46:08 |
【独】 使用人 リフル/* 何で屋敷に置いてくれたんやろな気になる だって娘もいるのに得体の知れない奴危ないじゃんという…… 義手で貴族と思われたとこが大きいんかな とりあえず今はそう思っておこうかな (-41) 2020/09/30(Wed) 6:58:20 |
【雲】 使用人 リフル[盗賊団に身を置いていた事は話していない。 ここの誰にも。 シャーリエたちには「そろそろ腰を落ち着けようとしていた旅人」だと名乗った。実際色んなところで暴れていたから、あまり遠くない嘘だ。 両親が盗賊団だったからずっとそこで、その背中を見て育った。 逃げ出すなんて考えは浮かばなかった。 けれどずっと嫌だったしやめたいと思っていた。 だから追い出される様にボコボコにされて、 辿り着いた先、この館で雇ってもらえるのなら僥倖でもあった。 わざわざ盗賊出身なんて言って、雇ってもらえると思わなかった。 そんな奴を雇おうとするなら、ここの領主もまともじゃないとも、思ったし。 ……貴族の中には盗賊団と繋がってる奴もいるとかいないとか、聞いた事もあったけれど。 できれば真っ当に働きたかった。 義手だったのも、少しは己がまともだと見てもらえるのに役立ったのかもしれない。 これは数年前にヘマをして機械に持っていかれた腕の代わり。 誰譲りなのか、己は生まれつき手先が器用で、 鍵やら何やら作れる者を失う訳にいかない、と、 団が金を出して与えてくれたものだった。 ……こっちには何の恩も感じていない] (D25) 2020/09/30(Wed) 21:06:00 |
【雲】 使用人 リフル[館で今の仕事を与えられる迄のいきさつ>>D17は知る由もなかったが、まぁ窮屈な点もあるとは言え、団に居た頃の仕事に比べれば遥かにいいものだ。 人の苦しむ顔を見なくて済む。 それだけで何て毎日生きやすいんだろう。 まぁ、何かとちょっかいをかけてくるお嬢様>>D19の存在が、己の庭に咲く一輪の花の様でいて、小さな棘の様でもあるのだけれど。 食堂で、整った顔が微細に変化してゆく。 間近で見ていた己だけがそれに気付けばいいんだけれど、 朝食中は声を掛けられなかったが、 食後、噂好きな奴らが「ねえねえ」と声を掛けて来たので、 「忙しいんで」と巻くのに無駄に気疲れした] (D26) 2020/09/30(Wed) 21:06:08 |
【雲】 使用人 リフル[さて、その元凶とは裏口で顔を合わせる事になった。>>D21 文句のひとつでも言ってやろうかと思ったけれど、 少し時間が経っていた事もあり、普通に迎えた。 ラフめな深い緑のジャケットを羽織って、髪を結ぶリボンは薄い色のただの紐に変えれば、肩幅はそう広くなくとも女には間違えられない。 カジュアルダウンした格好のお嬢様>>D22の隣に立って、おかしくはないだろうと思う。 彼女は平民の女にしてはめかしこんだ格好だったが、 普段の豪華なドレスで目が肥えたのか、 彼女には野暮ったい格好は似合わないと思うからなのか、 突っ込むという選択肢は無い。 多分年下なのに自分より大人びて見えていた彼女が 髪をふたつのお下げにしている様なんかは、 年相応に見えて、何だか少し安心する気さえする] デートスポット…… はい。 [酒=寝る、の式は思い浮かばなかったが、 こういう時突っ込んだって彼女との差を知るだけだから、 わかるところに頷けばいいのだ。 頷いたけれど…… そういう目線で街をあまり歩かなかったから、すぐに候補が出て来なくて、歩きながらめちゃくちゃ脳内で「この街 デートスポット」を検索している。 お嬢様がデート?と迄、今は思考が回らない] (D27) 2020/09/30(Wed) 21:06:12 |
【雲】 使用人 リフル[この場で言いにくそう>>D23な事は無理に聞き出さなかった。 人が減ったのが鍵だったのか、隣から白魚の手が伸ばされて驚いた。更に続けられた言葉>>D24に、口がぱかんと開いた] へ、ぇ? [間抜けな声が勝手に出て、彼女の顔へきちんと向き合えば、作られた様なきれいな笑顔にどきっとする。 何だ?何かの芝居か?又は何かの劇の影響か?と、締まりなかった唇を結んで、まじまじと彼女を見降ろす。 だってこんな俗っぽい事言い出すとは信じ難い。 彼女の心臓も脈打ってるとは思いもよらず、 理由が聞きたい、と思った。 けれど先に、 自分の中で決まっている答えをくれてやる事にした] (D28) 2020/09/30(Wed) 21:06:20 |
【雲】 使用人 リフルかしこまりました。 [少し硬い微笑みを湛えて、はっきりと頷いた。 それから「どうぞ」と、義手である左手を差し出して、握らせようとする。 彼女が握ってくれるなら、こちらからも握り返す。 硬い金属の手を嫌がられても、] ……いざという時の為に、 利き手は空けさせてやって下さい。 [と譲らなかった。 さて、かしこまりましたとか言ったけれど、 とりあえず手を繋いでみたけれど、 改めて問われると恋人ってどんな事をするんだろうなぁ。 手を繋いで街をぶらりして一緒にご飯?と、 そんな大雑把なプランになったのは、 デートスポットの検索で忙しかったからだろう] (D29) 2020/09/30(Wed) 21:06:27 |
【雲】 使用人 リフルえーと、おじょ…… んん、 [「お嬢様」はまずい。 今迄も何度か彼女を連れて街を歩いた事はあったが、 呼ばなくても済む程度の時間だったり用事だったろう。 でも恋人の真似をするなら、名は必要だった。 ──メグ。 彼女からその名を聞いたのは、 いつ、どんな場面だったか] ………… (D30) 2020/09/30(Wed) 21:07:19 |
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