【人】 封じ手 鬼一 百継……かつての、鬼一邸。 あやかし共に蹂躙され、無惨に崩れ落ちている。 ああ、子供の泣き声がする。 あれは、儂じゃ。 9年前の百鬼夜行。 偉大で強い父、しとやかで優しい母、利発で美しい姉を一度に喪い、泣きじゃくる齢5ツの儂の泣き声じゃ。 その子供は、泣きながらも、これだけは理解しておった。 自分が鬼一最後のひとりであり、封印の責はこれよりすべて自分が背負わなければいけなくなったということを。 そんな時、継置が隣にいた。 昨日まで、儂の姉に「十四になろうというのに歌も碌に詠めぬ」とからかわれていた、武官の息子が、兄のように慕う幼馴染がいた。 継置もまた、同じわざわいで、同じように大切な家族を喪っていた。 儂は咄嗟に手を伸ばした。 儂ひとりに鬼一の名は重すぎる。 共に背負ってはくれないか。 家族になってはくれないか。 ……「是非養子に」との申し出はつまり、そういうことだった。 (5) TSO 2021/04/21(Wed) 22:31:51 |
【人】 封じ手 鬼一 百継なんと身勝手なことであろうか。 傍から見れば継置の身分を登用したように見えるかもしれないが、なんのことはない、儂は継置の一生をねだったにすぎないのだ。 継置は普段、やや無頼で武骨。 感情を幾らか大袈裟に歌いあげることを善しとする貴族文化に馴染んでいるとは到底言えぬ。 多くを語らぬ男だ。 儂も、変わった。 甘えたがりだった己を律し、常に当主たる振る舞いを意識するようになった。 弱音も、卑屈も、かたく閉じ込めた。 だから9年間、聞けなかったのだ。 禁欲的なまでに真摯に鍛錬に励み余所見をせぬ彼が、いま、何を歓び、哀しんでいるかを。 だから9年間、言えなかったのだ。 儂にとって、継置がどんな存在であるかを。 [* or] (6) TSO 2021/04/21(Wed) 22:32:50 |
【秘】 封じ手 鬼一 百継 → 御相談役 徽子>>*24 なんなのだこの脱げソムリエは 表で突っ込むとまた「ろぐ」が面倒になってしまうから赤では堪えるが、突っ込むことをやめられん。 決めた。 儂は余った一手で一葉にシーンを作るぞ。 ただ一葉と話したい、そう感じさせる所作まことに天晴れである……。 (-1) TSO 2021/04/21(Wed) 22:52:18 |
【赤】 封じ手 鬼一 百継実は儂は全員と感情を結んでおるゆえ、秘密が飛び交う段階まではひとまず任務終了のお知らせ(NPC的な意味で)かと思っていた。 しかし、こうしよう。 (*27) TSO 2021/04/21(Wed) 22:55:04 |
【秘】 御相談役 徽子 → 封じ手 鬼一 百継脱げソムリエ [確かに、と手を打つ] ふふ、百継様が楽しそうで何よりでございます。 一葉様は既にうつくしの秘密を知っていらっしゃりますし・・・お話相手としてよろしいかと存じますわ。 (-2) rein-joir 2021/04/21(Wed) 22:57:00 |
【秘】 封じ手 鬼一 百継 → 御相談役 徽子一葉へ絆シーンを建てる意味の捕捉として 百継を あやかし絶対殺すマン にして、一葉の正体を知った場合に彼を拒絶する前振りをしておきたいのじゃ。「娘」のことが無くなったこともあり、一葉にはもう一段階何か悶着があっても良かろう。 ※ただやりたいだけじゃないよアピール(弱気) (-3) TSO 2021/04/21(Wed) 23:02:26 |
【秘】 御相談役 徽子 → 封じ手 鬼一 百継まあ・・・なんと思慮深くていらっしゃること。(いいこいいこ) うつくしは百継様に全幅の信頼を寄せております。 どうぞ、好きに動いてくださいまし。 うつくしも言の葉を引き出していけるよう、務めますわ。ふふ。 (-4) rein-joir 2021/04/21(Wed) 23:07:36 |
【人】 封じ手 鬼一 百継>>12 一葉 絆取得 === 花の命はまこと短く、桜は瞬く間に薄紅色より新緑が目立つようになった。 儂は、急いで一葉を大通りへ連れ出した。 なんの説明もせず半ば彼を引きずるように来たものだから、流石の一葉も少々戸惑っておる。 いざ向かうは、あの時(>>1:9>>1:10)共に見た桜の木のもとへ。 葉桜ではあるが、花弁が残っておるのを確認し、儂は安堵した。 一葉を振り返る。 「一葉。此処を覚えておるか? 儂はな、儂は、来年も、再来年もと言われて、感じ入った。 嬉しかったのだ。 しかし、"是"と返すこと能わんかった。 儂は、約束することが怖いのだ。今もそうじゃ。 明日も傍にいてくれると信じた者が、そうではなく、呆気なく消えることが、たまらなく恐ろしいのじゃ。 しかしのう。 お主はあの時、あたたかく明るい未来を示してくれた」 (15) TSO 2021/04/21(Wed) 23:28:33 |
【人】 封じ手 鬼一 百継一葉が、特別何か儂に働きかけたわけではない。 しかし、日々の彼の態度が、誠実さが、一瞬毎に「百継を信じていると」言う。 それならば、踏み出してみようではないか。 「応えたい」と思わせる力が、一葉にはあるのだ。 ずっと、言えないこと(>>1:13)が心残りだった。 彼にしてみれば些細なことかもしれんが、これは儂にとっては大きな変化じゃ。 「また来年も、一緒に桜を見ると約束しよう」 声は少し、こわばった。 震えを振り払うように、己を鼓舞するために、言葉を繋ぐ。 「そのために……百鬼夜行を……あやかしを、すべて、彼方へ封じよう。 儂は憎い。百鬼夜行が、あやかしが。 存在そのもので地を穢すあやかしがのうのうと現におることを考えると、怒りで身体が震えるほどじゃ。 ……儂と共におるのだ。力になってくれ、一葉」 この桜の元で、そう請うた。 [*] (16) TSO 2021/04/21(Wed) 23:31:41 |
【秘】 封じ手 鬼一 百継 → 御相談役 徽子[撫でられてにこにこしている] ねえやの手、気持ちよいのじゃ。 TRPG村名物 えっぐいの 一葉は応えてくれるかのう? (-5) TSO 2021/04/21(Wed) 23:35:06 |
【秘】 御相談役 徽子 → 封じ手 鬼一 百継あらあら。 百継様流石ですわ、うつくしも見習わねばなりませんわね。 さぁ、応えるかはわかりかねますけれど。 応えても応えなくても、楽しみですこと。うふふ。 [なでもふ] (-6) rein-joir 2021/04/21(Wed) 23:39:08 |
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