【人】 騎士 エース[食堂の一席でワインを却下したら、 何故だ、って。>>20 その酔い潰れるのが辛いんじゃないですか。 回復するとしても、それまで苦しい思いをしたら可哀想だ。 旅で疲れた身体は回復が遅いかもしれないし、 何より折角の酒に嫌な思い出がついてしまう、と。 さて、王子は言って聞いてくれるかな、と 苦笑しながら言葉を探していたけれど、 俺が言うまでもなく自ら思いとどまってくれた様だった。 よかった。 王子のむす顔と正反対に、俺はほっと穏やかな顔になる] 酒は逃げませんから。 美味しく飲める時に、美味しく飲みましょう。 [そう言ってぶどうジュースと少しの料理を頼んで、 王子がグラスに口を付けてから、俺もそれに倣う] (23) 2024/01/16(Tue) 22:33:02 |
【人】 騎士 エース[でも俺が後に口を付けたのに、 俺の方が先にグラスから口を離した。>>21] (……ワインを飲まさなくてよかった。) [一気にグラスを空にしてしまった姿に、そんな事を思う。 おかわり頼みますねって俺が言うのと 王子自らが店員を呼ぶのと、どちらが早かったか。 どちらにせよ、 ぶどうジュースは王子の喉を潤してくれた様だ。 でも、王子の気持ちが本当に解れたのは、 うさぎのおかげだった] ん、本当ですね。 流石外の看板に描いてあるだけあります。 夜もまた? はは、よっぽど気に入ったんですね。 勿論、頼みましょう。 [俺は食べられれば割と味はどうでもいいのだけど、 王子が美味しいと言えば、俺も嬉しくて、楽しい食事になる。 いっぱい食べる姿に、ひっそりと目を細める] (24) 2024/01/16(Tue) 22:33:31 |
【人】 騎士 エース[それは、 主君の小さな幸せを喜ぶ気持ち。 それから、どこか兄の様な気持ちにも近いか。 これだけ二人きりで一緒に旅をしてきたのだから。 あと、その身体のどこにそんだけ入るんだろうなあという気持ちも、少し。 旅にも随分慣れ、 体力も稽古だけじゃ得られないくらいついたし、 好き嫌いもなくなって、 立派な王子への道を着々と進んでいる。 俺は俺で用済みにならない様に、 こっそり深夜や早朝に鍛錬をしている訳だけれど。 この旅を終える頃には、 俺より強くなっていてもらわないと困る―――] そうですね。 ここまでの道でよく見かけたのは、 花ですかね。 路地の方からもいい香りがしました。 [王子の提案>>22に頷いた後、 色んな所から花の香りがするのは面白いなと、 この食堂の隅にも飾られている花に目を向ける] (25) 2024/01/16(Tue) 22:34:13 |
【人】 騎士 エース[路地の方から漂っていたのは花街の香りだったのだけど、 花が名物のひとつであるこの街ならではのものだとは 俺も知る由がなかった。 食事を終えてまだ明るい街に繰り出せば、 さっきよりも多くの花屋が目に付いたか] 花がある生活は魅力的ですけど、 旅人の身じゃ買う訳にいかないですね。 [色とりどりの花が並ぶ店先でそんな事を王子に呟けば、 年配の女性店員が「そんな事ないよ!」と 元気な声と共にこちらに向かって来た。 「これがおすすめ」と差し出してきたのは、 白い花びらが折り重なって、 小さな薔薇の様なかたちをした切り花だった。 話を聞けば、これは踏んだり握っても平気という頑丈さを持つ分、どれだけ世話をしても三日で枯れる花らしく その扱いやすさから旅人に人気があるのだとか] (26) 2024/01/16(Tue) 22:35:18 |
【人】 騎士 エースへえ。 おしゃれでいいじゃないですか。 [何だかやけにその手軽さと儚さが気に入った俺は、 財布の紐を緩めてその花を手に入れた。 そして、] はい、シール様。 お誕生日の前祝い、って事で。 [と、王子の左胸あたりにそっと持って行く。 触れる事はしなかったけれど、 このへんに飾るといいんじゃないかな?と 俺は思ったものだから。 「ブローチみたいにもできるよ」と 店員がピンを取りに行ってくれたみたいだけど、 俺は反応が気になったものだから、 王子から目を逸らさなかった。*] (27) 2024/01/16(Tue) 22:35:46 |
【人】 騎士 エース[過去、旅が終わる頃の話を王子にした時、 王子はそれに頷かなかった。>>28 王子が俺を超えても、教えられる事はあるかもしれない。 それもそうか、とこっちの方が頷いたけど、 生きる為だけに強くなった自分と違って、 多くの指南者がおり、背負うものがある王子は きっと俺より強くなる、と、その気持ちは変わらない。 ちょっと王族に夢を見ているところもあるかもしれないけれど、 こんな近くにいても、やはり自分とは違う人間だとも思っている。 帰還の時が近付いていて残された時間が少なくとも それまでに俺を超える事は、 あり得ないとも言い切れないんじゃないか?なんて。 今実力差がまだ縮まっていなくとも、 そんな風に考えている] (34) 2024/01/17(Wed) 8:40:24 |
【人】 騎士 エース[「お前に似合いそう」と聞こえて、ふっと笑う。 確かに、物語では花をつけた騎士なんかも出て来るか。 (文字は読めるが難しい本は苦手で、読む本といえば専ら絵本な騎士なのであった) でも笑ったのは、 王子が自分に宛がわれると全く考えてない点。 受け取った花を右手に、くるっと王子に向き直って、 そっとその胸に捧げる――事は叶わず、手に取られたけど。 受け取ってくれた事には、変わらない] ええ。 [そう、あなたに、と笑って頷く。 店員の声を背に王子の反応を見つめていたけれど、 喜んではいない……が、 嫌でもなさそう、だろうか。 困っている、が近いかなと王子の心の内を推測するが 正確な気持ちはわかる筈もなく。 ただ、枯れて無くなるからこそ 王子の重荷にはならないだろうと] (36) 2024/01/17(Wed) 8:40:31 |
【人】 騎士 エース[先の旅路で消費したものも買い足さなければならないが、 それは散策の帰りで十分だろう。 王子が気になる店に寄ったりしながら歩く内、 通りがかった路地の先から、また花の香りがする] なんでしょうね。 こっちにも花屋があるのかな。 行ってみませんか? [花屋の姿はここからは見えないのに その香りが届くなんて不思議だと、路地の先を指差す。 王子を連れて入り込む様な場所ではないだろうけれど、 まだ明るいし、嫌な感じはしない。 何があるかわからないところに連れて行くなんて 従者としてどうなんだと言われるかもしれないが、 場数は踏んでなんぼだし、 俺がついている限り、危険な目には遭わせない] (38) 2024/01/17(Wed) 8:40:38 |
【人】 騎士 エース[王子が渋っても「行きましょう」と促して、 でも俺が先に立って歩く。 人がすれ違えるくらいの幅がある道を、 剣の柄に手を添えながら歩く。 進むごとに花の香りが強くなり、 少しずつ、建物が入り組んで薄暗くなる。 複数の人の気配がする……?と思ったところで、 曲がり角から、香りの出処を認める] ……あ、なるほど。 [門の向こうに花園、そしてレンガ造りでおしゃれな建物。 門の前に立つ少女の出で立ちを見て、理解する。 異性を誘う様な薄着で、小さなカゴに花を詰めている。 俺が急に止まった事で王子を驚かせただろうか。 少し横に避けて、王子にも少女や建物を見せよう] (39) 2024/01/17(Wed) 8:40:42 |
【人】 騎士 エース洒落てますね。 建物といい……あの子といい。 [女を売る場にしてはセンスのある建物だし、 少女が着ているのはレースか何かでできた煽情的なワンピースで、 路地を超えて香る、でも近付いても嫌味の無い花の香り。 少女の持つカゴの花を摘む事で、 「買う」と意思を示すんだろう。 王子が女の子に興味を持ったりする話は 聞いた事がなかった気がするが…… こういうのは興味があるのかな?と、隣の御人の様子を窺った。*] (40) 2024/01/17(Wed) 8:40:46 |
【人】 騎士 エース[賑やかな街を王子と歩く間、 あれがありますよこんなのもありますよって 声を掛けるのは主に俺だったと思う。 だから王子から声を掛けられたら>>41、 何か見付けたのかなと ピタッと足を止めて興味深く王子の視線の先を見遣る] はい。……本、ですか? [その手に取られたのは本だとすぐにわかるが、 何の本だろう、表紙からは俺にはわからない。 内容を見てもいいものかわからないから、 覗き込む事はしないでおいたら、 王子の口から教えてもらえた。 へえ、と目を瞬いて、 これまでの旅路で王子の魔法に助けられた事をいくつか思い出す。 森で野宿した時、腕試しで入ったダンジョン探索、 それから、うっかり悪い虫に噛まれた時。 俺一人でも死ななかったとは思うけど、 疲労や痛み、苦しみを和らげてくれたのは、 間違いなく王子の魔法のおかげだったから] (47) 2024/01/17(Wed) 21:05:00 |
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