【人】 王子 シール[一方こちらはというと、長年付き従ってくれている騎士が お役御免にならないかと、日々こっそりと鍛錬している>>25とは知らず。 体力や武術は鍛えられたとはいえ、目の前の従者を超える腕前には、まだ程遠いと感じている。 たぐいまれな武の才があれば、旅を終える頃には師を超えることがあるかもしれないが、互いに鍛錬を続けて居る以上、開始地点から開いている差はそう縮まるものではない。 旅が終わるまでに越えてもらわねば、などと何かの折にきいたら、 そんなつもりはないと訂正しただろう。 旅が終わっても、引き続き指南は頼むつもりだった。 間もなく18歳を迎えようとしている昨今、 城からの隠密が度々われわれの元に訪れては「城へ帰還せよ」と催促されるようになっていた] (28) 2024/01/16(Tue) 23:41:05 |
【人】 王子 シール[このまま国の事も兄の事も忘れて、ついでに路銀の心配もないのであれば、目の前の従者と共にずっと旅をしていたいものだという考えも過るが、そうもいかない身の上だ。 果たせぬ願望は、心に思い描いても決して口にはしない] (29) 2024/01/16(Tue) 23:41:50 |
【人】 王子 シール[食事の後で一緒に街を散策する。 名物は何かと辺りを眺めていたら、花ではないかと従者が言うので>>25] ふぅん……花か。 この辺りは気候も温暖なのかな……。 [花街というと、夜に男が女を買う歓楽街かと思いきや、 昼間のおてんとさんの下で健全に咲き誇る花たちが、花街の呼び名通り街中に溢れていた。 なるほど、美しい街だ。幼い頃からよく遊びに行った城下町にも引けを取らぬ。 ただ、行きずりで立ち寄った旅人に花は不要と、従者と同じように>>26考えていたら、元気な花屋に声を掛けられて] ……、 [店員と従者のやり取りを見守っていたら、おしゃれだと言って気に入ったらしい。 普段は店員の売り文句に財布の紐を緩める事のない従者が、珍しく買う気のようだ] (31) 2024/01/16(Tue) 23:44:30 |
【人】 王子 シールいいんじゃないか? お前に似合いそうだ [言葉の通り、見目麗しい騎士の胸元にこの白い花を咲かせたら、さぞかし似合うだろうと期待を高めていたら、] えっ、?!わ、わたしにかっ [急に差し出されたのでびっくりした。 というか、胸元に触れられるかと一瞬焦って、先に両手で差し出された花を受け取る] 誕生日祝い、……そうか。 あ、ありがとう…。 [騎士と花。似合いすぎる。 ただし、差し出されるのはわたしでいいのか。 贈られる相手が見目麗しき姫ならともかく……戸惑いが大きくて、嬉しいのに素直に喜べない。だが、相手の気持ちが分かる以上、受け取りを拒否するほど野暮ではない] (32) 2024/01/16(Tue) 23:45:08 |
【人】 王子 シール[店員がブローチに出来るとピンを取りに行ったようだけど、] でも、三日で枯れてしまうのだろう…? このままでいい。 [永遠に枯れない花であれば、 身に着けたいと思ったかもしれないけど……。 受け取った花を片手に持って、他へ行こうと従者を促した。*] (33) 2024/01/16(Tue) 23:47:23 |
【人】 王子 シール[誕生日のお祝いとして贈られた花を手に、 従者と並んで街中を往く。 旅に必要な買い出しは、宿へ戻る帰り道に行う事にして>>38 人々が賑わう通りを眺めながら、気になる商店を覗いたりした] エース、…ちょっといいか? [本屋の前で足を止め、少し先を歩く従者に声をかける。 店頭にある古ぼけた本を手にとると、表紙を捲った] 古代魔術語の……辞書みたいだな。 こんな小さいサイズのものがあるなんて、便利だ。 [わたしは剣士だが、魔術の心得も多少はある。 暗がりを探索する時の夜目や、地下迷路に印をつけるマッピング、ごく簡単な怪我を治す治療魔法など、どれもごく初歩的なものに過ぎないが。 旅の途中で魔術語が刻まれた石碑を見かけるなどして、 解読に成功すれば新たに魔法を習得する事もある。 辞書は願ってもないアイテムだ] (41) 2024/01/17(Wed) 13:27:19 |
【人】 王子 シール[ごく普通の魔法使いなら、この辞書に記載されている分はすべて頭に入っているのだろう。かつて魔術を学んだ誰かが、不要になって手放したものかもしれなかった] これが欲しい……、いいか? [値段を見たが、高いか安いかはよくわからない。 昼食時に注文しようとした葡萄酒よりは、安いかもしれない。 わたしは過去に買い物で大失敗をやらかしたので、 今や財布は完全にこの従者が握っていた。 路銀にどのくらいの余裕があるか分からないので、 毎回このように伺いを立てることにしている。 旅の荷物は出来るだけ軽い方がいいが、 このくらいの辞書なら邪魔にはならないはずだと、 必要に応じて熱弁しよう。 果たして、辞書は無事に手に入れる事ができただろうか] (42) 2024/01/17(Wed) 13:27:40 |
【人】 王子 シール[本屋を出て、再び街の通りを往く。 それにしても、この辺りは本当に花の良い香りに満ち溢れている。 アロマの効果なのか、気候の良さも相俟って、ただ歩いているだけなのに気分がいい。 時折手元の花を眺めて、くすぐったそうに笑ったりもする。 幸せとは今のような一時をいうのだろう。 しばらくすると、今度は従者が声をかけてくる>>38] うん……、? [改めて鼻を利かせると、確かに言われた通り。 付近に花屋がある訳でもないのに、周辺には 独特の香りが漂っていた。 こちらは大して気に留めなかったものの、 従者は好奇心を刺激されたらしい。 行ってみたいという案に反対する理由はなく、 促されるまま彼の背中をついていく] (43) 2024/01/17(Wed) 13:27:59 |
【人】 王子 シール…───うわっ、 ぷ… [複雑に入り組んだ路地を抜けた先で急に従者が立ち止まるので、 危うくその背中に追突しそうになった。 避けてもらった横からひょこっと顔を覗かせると、見慣れない光景が目に入る] ……あれは、……娼館? [記憶の中にあるそうした建物よりは大分小綺麗に映るのは、 まだ日が高い時間帯だというのもありそうだけど、] ……洒落てる…? [傍らの従者と、遠くにいる少女を交互に見て首を傾げる。 従者はこの顔なのだから、きっと百戦錬磨なのだろう。 慣れていそうな彼が、建物や少女を洒落ているというのだから、やっぱりちょっと良い意味で風変りなのだろう……けど、] (44) 2024/01/17(Wed) 13:28:15 |
【人】 王子 シールエースは、ああいった場所を…… 利用したことが、あるのか…? [わざわざあのような場所で金を出さずとも、街中で目当ての女に声をかければ用件は満たせそうな顔をしているけれども。 それはともかく洒落ていると言ったのだから、関心があるかもしれなくて] 何なら、……今夜は自由にして、いいぞ。 [自身があの場所を利用する事よりは 隣人の関心があちらにあって、 夜の時間を過ごす事の方が気がかりだった] ……ああ、わたしは宿の部屋で過ごすから、 心配は無用だ。留守番くらい出来る。 それに、 今夜は早く休もうと思うしな [風呂に入って体を清めた後は、 部屋で手元の花を時々眺めながらゆっくりと過ごすのも悪くない、と思って。**] (45) 2024/01/17(Wed) 13:28:35 |
【人】 王子 シール[なお、娼館を利用したいのか?と聞かれたら、 きっとムキになって反発した] わっ、わたしはあのような場所で ハメを外したりしてはならんのだっ! そのっ、関心があるとかないとかではなく、 ダメなものはダメなんだからなっ [年頃の男子として、関心がないと言えば嘘くさいし、 あるというのも気恥ずかしい] そんなこと、いちいち聞くなっ 無礼者め…… [旅に出てからずっと無礼講なのだから、咎めたところで今さら感半端ない。そう思ったから、聞こえるかわからない小声で付け足すのが精一杯だった。**] (46) 2024/01/17(Wed) 14:14:45 |
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