人狼物語 三日月国


177 【誰歓RP】bAroQueチップで遊ぶ村【月見】

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【人】 控井

 
 
― 観月祭前夜 ―

 
[夜は更けていく。窓からは未だ雨が止まず。
 弱まってきたのは感じるが、月光は窺えない。
 娘は嫁に行っただけで、失ったとは違うけれど、
 傍にいてくれるものが、
 兎のぬいぐるみ一つになったことは事実で。

     せめて、本当の事を君が教えてくれていたら……。
     何度、嘆いたことだろう。



 君と、お腹の中の彼女、そして私。
 家族が三人揃ったのは、十月十日の間だけ。]
 
(13) 2022/10/01(Sat) 21:20:31

【人】 控井

 
 
 
         
[君は娘を産み落として、命を落とした。]

 
(14) 2022/10/01(Sat) 21:20:53

【人】 控井

 
  
を 思 皮 燃 名

  
き ひ 衣 ゆ 残

  
て の   と な

  
見 外   し く

  
ま に   り  
  
[教えてくれる筈がない。

  
し     せ  
   
そんなことを知ったら、

  
を     ば
     
私は君の命を優先するに決まっている。]

 
(15) 2022/10/01(Sat) 21:21:21

【人】 控井

 
[予め子供の命か母親の命か、選択を迫られていたのだけれど、
 君は折を見て話すから、
 その事を私に気取られないようにして欲しいと、
 医師や看護師に念を押していたそうだね。

 そして私は何も知らぬまま、満ち足りた幸福を夢見て……
           まんまとその夢は破れてしまったよ。]

 
(16) 2022/10/01(Sat) 21:21:55

【人】 控井

 
[最愛の君を失ってしまった。
 君が遺した娘も、今はここにはおらず。
 母親もいないんだ。
 孫が出来ても、それ程長くここへ留まることもないだろう。

 だからこそ、思い出してしまうんだ。
 君を失ってすぐに頭を過った思い。



 失うことが確定しているものを大切にすることは、

                  幸せな事だろうか。
            或いは、哀しい事なのだろうか。**]
 
(17) 2022/10/01(Sat) 21:22:48

【独】 控井

/*
あ〜〜〜やっぱりこれプロの内にやっておくべきでしたね。
折角のお祭なのに、
辛気臭いロルをいつまでも垂れ流して申し訳ない。
次からはウキウキでお祭に参加する所存です。
(-6) 2022/10/01(Sat) 21:25:04
控井は、メモを貼った。
(a1) 2022/10/01(Sat) 21:28:36

【人】 控井

 
 
― 観月祭当日 ―


[打って変わって祭り当日は、
 予報の通りに続いた長雨が止んでいた。>>0:n4
 色々と、辛気臭い物思いに沈んでいた昨日だけれど、
 天気の所為もあってか、
 今は祭を楽しみに思う気持ちも確かにある。


 嘆いても、悔やんでも、現実は何も変わってくれない。
 無情だとも思うけれど、
 だから人は前を向き直すことが出来るのだと思う。]


          まずは、月見団子の確保から始めようか。
 
 
(22) 2022/10/01(Sat) 23:43:43

【人】 控井

 
[月見団子は、毎年商店街の”うさぎ堂”で購入している。
 妻も娘も甘いお菓子が大好きだったから、
 お祭の日でなくとも、店には足繫く通っていた。

 予約とかは特にしていないし、
 急がないと売り切れてしまうかもしれないと、
 まだ日の明るい内に店舗へ出向き、月見団子を購入した。
 店内で兎の仮面をつけている給仕の女性を見かければ、
 
「お祭らしくて良いですね」と柔く笑んだ。*]

 
(23) 2022/10/01(Sat) 23:44:52

【人】 控井

 
 
― 回想:君の好きな甘い菓子 ―


[例年通り、観月祭の前に月見団子の確保にやってきた夫婦。
             うさぎ堂の暖簾をくぐると、
             男はまず先にと団子を購入する。]



  「ねぇ、折角だし秋の甘味も食べていきませんか?」


[会計を済ませて、もう帰るつもりでいた男は面食らった。]


  団子があるのに、他にも食べるつもりかな?
  天高く馬肥ゆる秋……なんて言うけれど、
  馬だけではなさそうだね。


[冗談めかして男が言えば、女はふくれっ面で応えた。
 そんな姿も愛らしいと、結局男は女の要求に応え、
 それが毎年の慣例となっている。
 女の好物は、栗の入ったぜんざいだった。*]
 
(24) 2022/10/01(Sat) 23:45:38

【人】 控井

 
 
― 回想:彼女の好きな甘い菓子 ―


[妻を亡くした男は、それ以降は娘と月を見るようになり、
 変わらず"うさぎ堂"にて、毎年月見団子を購入していた。]


  折角のお祭だからね。
  他にも食べたいものがあるなら、何か食べていこうか。


[年々妻の面影が濃くなっていく娘に、
 男は甘かったのだけれど、本人だけは未だ気付かぬ様子。]


  「いいの?お父様、ありがとう」


[うきうきと店内に入り席に着く娘。
 娘とも団子を購入する序に、
 店内で甘味を楽しむのが恒例となった。
 娘の好物は、妻とは違いあんみつである。**]
 
(25) 2022/10/01(Sat) 23:47:05

【人】 控井

 
[買った月見団子をよき所で、月を見ながら頂こうと用意し、
 兎のぬいぐるみも準備万端だ。
 女性は身支度に時間がかかるもの。
 妻や娘が呉服屋で購入した浴衣を着るのに、
 中々終わらない支度を、天気を気にしながら待ったものだ。
 
我々男たちは常と変わらぬ洋装だけれど。

 
 いい大人の男がぬいぐるみを抱えて出かけるのは滑稽だが、
 今日は祭だからそれ程、悪目立ちすることもないだろう。
 うさぎ堂の娘さんのように面を付けた人や、
 飼い犬や猫を連れている人も見かけたことがある。]
 
(47) 2022/10/02(Sun) 22:42:05

【人】 控井

 
[かくして家を出てみれば、
 雨音しか聞こえなかった数日間が嘘のようで。
 活気に溢れた通りは賑やかで、
 色取り取りの提灯の光が鮮やかだ。>>n0
 ざわざわとした人々の話し声に混じる、
 遠くからのお囃子の音。

 露店も色々と出ており、
 ちらちらと珍しいものはないかと目をやる。
 地元の特産品などは見慣れているけれど、
 祭には島外の商人が出店をしたりもするので新鮮だ。
 私は割と見ているだけで、満足してしまう質だけれど。

 通りすがりに狐面の女性が営む露店を見つけ、>>44
 ふと足を止めた。
 玩具や装飾品、日用品などが並べられており、
 これなんて、君が喜びそうだ。これは彼女に……。
 そんな風に脳内で見立てては、顔を綻ばせた。*]

 
(48) 2022/10/02(Sun) 22:43:11

【人】 控井

 
 
― 回想:君への贈り物 ―


[男が「聊か支度に時間がかかりすぎやしないか?」と言えば、
 女は「殿方のようには、いかぬものなのです」と
 ツンとそっぽを向いた。
 女が身に纏うのは、菖蒲の柄の入った浴衣。]


  よく似合っている。待った甲斐があった。


[その様に男が返せば、女は忽ち機嫌を直した。
 仲良く並んで、薄墨神社への道を行く。
 女は露店を見つけては足を止め、
 並べられた珍しい品に目を細めた。
 薄墨神社にて、長椅子に腰掛けて月を見上げる段になり。]


  君にこれを。これをつければ、
  月の姫もかくや……なんてことになるかもしれないね。
  まぁ、そこまで大層な代物ではないと思うけれど。


[男はそう言って、妻に螺鈿細工の簪を贈った。
 毎年、露店で見つけた何かを贈るのも、夫婦の恒例だった。*]
 
(49) 2022/10/02(Sun) 22:44:30

【人】 控井

 
 
― 回想:彼女への贈り物 ―


[まだ幼い時分の娘は、
 金魚柄の浴衣を祖母に着つけて貰って出かけた。
 男と並んで、手を繋いでゆっくりと歩いていく。
 露店が気になるのは娘も同じなようで、
 父娘の歩みは、実にゆったりとしたものだった。]


  何か欲しいものがあったら、言ってごらん。
  買ってあげるのは一つだけだから、よく選ぶんだよ?


[男が微笑みかけると、娘もつられて笑顔になる。
 「お父様、大好き」と娘が言えば、
 「現金なものだね」と男は苦笑い。]


  「お父様、わたし……あれが良いわ!」


        [たっぷりあちこちの露店を吟味して、
         夜空も大分暗くなってきた頃合いに、
         やっと娘の心が一つに決まる。
         娘がその年に望んだのは、
         浴衣と同じ金魚の描かれた風車だった。**]
 
(50) 2022/10/02(Sun) 22:46:23
控井は、メモを貼った。
(a6) 2022/10/02(Sun) 22:49:01

 




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