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【秘】 酔吟 ミズガネ → 探偵 キエ「はあ……?何、お前なんでいきなりそんな――」 差し伸べられた両手。差し伸べられた言葉。 「悪、夢……?」 お前は何を言っていると言いたい筈なのに。瞳は揺れて、乱れて、震えている。 目の前の相手の事など何も知らない。これは悪魔の囁きなのだろうか、とさえ思ってしまう。 (――でも、それでも、いいか) 内側から凍り付いてしまいそうな寒さがずっと纏わりついている。 寒くて、寒くて、 寂しい。 男の指から帽子が離れる。 命令に従うように、その体は、探偵の腕に収まった。 縋るように全ての力を抜いて、貴方に冷え切った体を静かに預ける。 落ちていく。 眠りの海。悪夢の底。 さあ紡ごう。 吟遊詩人の記憶のはなし。 ▽ (-8) 2021/10/17(Sun) 21:30:15 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 探偵 キエ探偵はまず館の一室を視界に入れる。どこにでもあるような、ゲストであれば誰もが借りているような特筆すべき点のない客室。 「ああ、クソッ、俺が欲しいのはこんな視線じゃない!それは俺が嫌いな種類の奴だ! 「……っ、何、何だ?何なんだよ!誰かいるんだろ!?」 「……気持ちが悪い……なんだこれ……おいっ、姿を見せたらどうなんだ!なあッ!」 部屋の真ん中には吟遊詩人が立っていた。どうやらここは彼本人に用意された部屋のようだ。 竪琴を抱えた男は狂乱したように叫び、血の気の引いた顔で辺りを見回している。しかし貴方が同じように部屋を見渡しても、吟遊詩人以外の姿を捉える事などできないだろう。 カン・コン・カン。 机や壁を叩く小気味よい音がする。 男は硬直し、喉から小さな悲鳴を上げたその瞬間。 竪琴が耳障りな音を立てて転がり落ちた。 その直後、男は両腕をぴたりと体にくっつけながら苦痛に顔を歪める。まるでその姿は「誰かに抱きしめられている」ようだ。 コートには深い皺が刻まれていることから、かなりの力で締め付けられていることが分かるかもしれない。 ▽ (-9) 2021/10/17(Sun) 21:31:47 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 探偵 キエもし途中で手を伸ばしても、男はキエの存在は知覚できないままだ。ただ、夢の中の男に触れるだけ。悪夢は否応なしに続いていく。 「っひ」「ぅ、あ」「なに、ゃ、め」「ぁ、あ、あ」「たす、け」「ぃ」 ただ、もし探偵が男に触れ続けているのなら。抱きしめられたまま悲鳴をこぼし始めたあたりから、急速に体が冷たくなっていくことに気付ける筈。 体温が失われている、というよりも何かを注がれて無理矢理上書きされているような感覚に近いだろうか。 「あ」 これ以上ないくらい男の体が冷え切った後。突然糸が切れたマリオネットのように男はその場に崩れ落ちた。 ここからは、現実の貴方も知っている情報だろう。床には竪琴や帽子が転がり、残されたのは凍死寸前まで冷え切った男のみ。 貴方はただの一度も、犯人の姿を見ることが叶わなかった。 (-10) 2021/10/17(Sun) 21:32:20 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 座長 トラヴィス「……チッ、人を犯すだけ犯して自分はさっさと就寝か?いいご身分だな!」 苦々しく吐き捨てて、顔を顰めながら衣服を身に付けていく。全て着終わると、ゆっくりと寝台の上に乗り上げて貴方の顔を覗き込むだろう。 仕返しに犯してやろうと思ったが、自分は男を抱く趣味なんてない。ましてやこちらを襲ってきた人間なんて、自身の性器だって少しも反応しないだろう。 何か悪質な嫌がらせでもしてやるかと考えて、結局浮かばなかったからそのまま静かにベッドから離れる。 「もしかしたら僕と同類のやつかもしれないと思ったが。結局聞けずじまいだったな」 ぽつり、そうこぼして。 男は帽子を被り直し、体に鞭を打って部屋を後にするだろう。 (-16) 2021/10/17(Sun) 21:50:13 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 巫女 ユピテル「ん……お前、随分酒の知識があるように見えるな。その見た目から素性を推測しにくいが……。 ……ああ、お前、確か巫女と名乗っていたか?神事と酒は切っても切れない関係だしな、もしかしてその繋がりから詳しくなったのだろうか」 怒らない、むしろ前向きな反応を見せた貴方を見て更に柔らかい空気を纏いながら自分もまたワインを一口。 やがて、下女が扉の向こうから呼ぶ声が聞こえるだろう。応対して戻ってきた男の手には肴が用意されていた。つまみやすいドライフルーツに、クリームチーズを生ハムで巻いたものなど。好きなものを食べろと勧めながら男は会話を続けた。 「特別な人を作るつもりは今のところない。俺はあらゆる美しい花を愛でていたいからな。十分に可愛がるには一年じゃ足りないし……それに、気付けば新顔がやってくる不思議な場所だ。飽きなどまだこないな。 それはそれとして、気になると言われれば悪く思う者などいないだろう。俺もまた例外じゃない。綺麗な花に思われたのなら尚更」 (-19) 2021/10/17(Sun) 22:07:29 |
【人】 酔吟 ミズガネ「お酒、おいし〜!」 探偵がハロウィンパーティの開催宣言をしている頃。広間で浮かれ切った声をあげる男がいた。 声も態度もふにゃふにゃのくにゃくにゃ。端的に言えば既に出来上がっていた。 「は〜、あ〜、寒い。寒いんだよ!ちょっと前から寒くってさあ!嫌なこともあったし、僕がいったい何をしたって言うんだ本当に!あ〜〜〜それでも今日もお酒おいし〜!」 (3) 2021/10/17(Sun) 22:20:10 |
【人】 酔吟 ミズガネ雑にアルコールを呷っては喉を焼いている。自棄酒をしていたらしかった。 熱燗を飲みながら適当に下女を捕まえては上機嫌に話しかけていたものの。あまり見ない格好の者と会話をしたあたりで男は酒を飲む手を止めた。 「はあ?ハロウィン?ああ……あの探偵が?ふぅ〜〜〜ん。 あの探偵は気に食わないけど、可愛い子が仮装するのはいいな!今の僕はとっても気分がいい!お菓子だって配ってやってもいいしな、見に行くか!」 ふふん。ご機嫌に鼻を鳴らし、男は広間を後にするのだった。 (4) 2021/10/17(Sun) 22:20:27 |
【鳴】 酔吟 ミズガネこれは男が自棄酒をする前のこと。 『……おい、ゲイザー。お前ポルターガイスト現象については何か話を聞いているか?一人でいる時、何かに見られていると感じたら気をつけろ。いいな?』 唐突に、貴方にそんな連絡を入れるだろう。 (=0) 2021/10/17(Sun) 22:24:01 |
【人】 酔吟 ミズガネ「んん?あぁ〜クロノ?庭師の?僕が知るわけないだろ、『晩酌』にも呼んだことないし」 くにゃくにゃに出来上がったままハロウィンパーティ会場へ向かう途中、顔見知りの下女に声をかけられる。 「誰も見かけたことがないのなら、W消されたW。それしかないだろ?噂にかこつけてさぁ。 誰かと揉めた、落ち度があった、誰かが魔が差した……人を消したい理由なんていくらでもある。今更驚くことじゃあないだろ、そんなに気になるなら忘れられなくなるまで今夜僕と『飲む』?」 冗談だよ、と地に足つかない酔った声のまま言って男は中庭へと向かっていった。 (5) 2021/10/17(Sun) 22:38:15 |
【独】 酔吟 ミズガネミズガネ楽しいんですけど何がダメって PLがお酒飲めないのでお酒ロールが出来ないところです 解像度低くてごめん……ごめん…………私酒……飲めねえんだ……周りから「あ!酒の知識ある人だ!」を感じると死ぬほど焦る (-27) 2021/10/17(Sun) 22:59:31 |
【秘】 探偵 キエ → 酔吟 ミズガネミズガネが腕の中に収まればキエは漸く抱き留めた。冷えた体温がキエの身体に混じり僅かに和らいでいく。 しかしキエにとって其れはどうでも良い事だ。 キエは誰かが自分を求めれば応じるし縋れば応じる。其処に優しさや憐れみは一滴も在りはしない。只付け込む隙を探す為だけにキエは応じた。 「…犯人君には感謝しなくちゃなァ」 小さな呟きはきっと誰にも拾われる事無く。 ……… …… … (-29) 2021/10/17(Sun) 23:30:28 |
【秘】 探偵 キエ → 酔吟 ミズガネ「……。」 最初こそ興味を示していたが、最終的にキエは退屈そうに犯行の様子を眺めていた。 カン・コン・カン。 小気味良い音にぐるりと部屋を見回し、やはり部屋に他者がいない事を認めた。 「目的がどうも読めないなァ。そうだろうミズガネ君? 意図が判らない程恐ろしい事は無いもの」 当然夢の中のミズガネから返事は返って来ない。触れられない頬に触れながらキエは悲鳴を漏らす顔を只々見つめていた。 ミズガネが味わった感覚を、キエも夢を通して味わっている真っ最中だ。 「んー…お仲間ではないか。しかし敵に回すのは面倒な相手だねェ、嫌な依頼を受けちゃったな」 (-30) 2021/10/17(Sun) 23:31:24 |
【秘】 探偵 キエ → 酔吟 ミズガネ「…やっぱりあそこだなァ、うん、1番最初がいっとう美味しかった」 “ああ、クソッ、俺が欲しいのはこんな視線じゃない!それは俺が嫌いな種類の奴だ!” 「…全部食べたら可哀想か」 “ 、 、俺が欲しいのはこんな視線じゃない! 嫌い !” キエは狙いを定めると夢の中でミズガネの目に触れる。其処から見えない 何か を引き摺り出して口に含んだ。それは感情と呼ばれるものの中でも、濾過され透き通った一品。 夢とは記憶から生まれる。夢を食べるということは記憶を食べる事に等しい。無作法に食べ散らかしていては夢を産み出す土壌が痩せてしまうとキエは考えていた。 だから口に含むのは 夢を見て心に滲んだ感情だけ 。人には想像力がある。 記憶さえあるならば また同じ夢を見て、当時の自身の心情を思い描く事ができる 。こうしておけば、またいつか美味しい食事にありつけるという訳だ。 (-31) 2021/10/17(Sun) 23:32:51 |
【秘】 探偵 キエ → 酔吟 ミズガネ… …… ……… 「…ミズガネ君、起きなさい。僕だって寝るならベッドで寝たいんだがねェ。それとも本当に添い寝されたいのかい?」 現実のミズガネへ声をかける。緩く抱きしめながら背中を軽く叩いた。 先程現実で味わった恐怖は、 寒さは 、当然残っているだろう。しかしその頂点が低くなっている筈だ 。多少和らいだ様に感じるだろう。そこは悪魔が食べてしまったから。 (-32) 2021/10/17(Sun) 23:35:12 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 探偵 キエ「……ん、……ぁ……?」 言葉にもならない音を溢しながら瞼を持ち上げる。 寒さが薄れている。誰かが背中を叩いている。一人ではない。 微睡みに足を浸したままの男は、緩く抱きしめられる感覚をもっと得ようとばかりに力なく貴方のほうへと体を寄せる。 そのまま一秒…二秒…三秒…… 「……。……あぁ!?探偵!? 誰がお前に添い寝されるものか。願い下げだ」 我に返った。何をしていたか、朧げながら記憶がふつふつ湧き上がってくる。 慌てて跳ね起きて、次に気付いたのは自分の体。震えるような、心を揺するような肌寒い何かがどこか遠くに消えてしまったような感覚。 「……さっきの嫌なものを見た筈なのに、寒気が少し和らいだ……? おい、探偵。お前何かしたのか?いやそれよりも報酬は払ったことになるのか?俺にとっての悪夢は確かに見たが……お前は見ることが出来たのか?」 矢継ぎ早に質問を重ねまくる。 (-38) 2021/10/18(Mon) 0:02:10 |
【神】 酔吟 ミズガネ>>【ハロウィン】 「あ〜〜〜〜…………」 酔っ払いin会場。 とはいえ、仮装はしていない。いつもの帽子にコート、見えてはいないが配るためのお菓子は持ってきた。 「ふゥん。珍しい格好をしている花もいるし、いいじゃん。たまにはいい事するなあ、あの探偵も」 ただ積極的に参加するというより、周りの光景を見て楽しんでいるといった様子のようだ。 中庭の催しの手伝いをしにきた使用人を捕まえてシナモン香るグリューワインを用意させると、ちびちびと飲んで体を温めながら祭りの空気にも酔い始めた。 (G8) 2021/10/18(Mon) 0:07:00 |
【鳴】 酔吟 ミズガネ「そう。あのへんてこなやつ。 人が失踪する出来事とは恐らく別物だとは思う。人がいなくなるのは前からあったが、あんなのは無かった」 どうしてと問われると…。 「 ………………………………襲われた。……俺が 」 (=2) 2021/10/18(Mon) 0:36:09 |
【秘】 探偵 キエ → 酔吟 ミズガネ「其の儘甘えれば可愛げもあったのに、不器用なものだねェ。喧しいよ、詩人なら美しい言葉を短く紡がないか」 溜め息を吐きながらミズガネを面倒そうに見る。 「まず1つ、犯行の様子を見る事はできた。此れに関しては見ただけで判る事でも無いから吉報を待つと良い。 そして2つめ、 着手金は 確かに頂いた。代金は捜査が終わったらまた貰いに来るよ」つまり対価はこれからという事だ。口振りからミズガネと同じ夢を見た事がわかるだろう。 「…その時はもっと良い物を見せておくれ? こんなものでは直ぐ腹が減ってしまうよ」 (-42) 2021/10/18(Mon) 0:50:09 |
【神】 酔吟 ミズガネ>>【ハロウィン】 >>G12 キンウ 「ん〜?ク、ハハハッ!お前、ごちゃごちゃになってるぞ」 アルコールと空気に酔っている男は楽しそうに喉を鳴らした。 一旦ワインの入ったマグを置いて、恭しく手を差し出した。 「その挨拶は本来お菓子を貰う奴が言うんだ。菓子を渡す奴は別に何も言わなくていい。お前、楽しそうだからどちらでもいいかもしれないけどな。可愛いし! ああ、この場合僕が言わなきゃいけないか。 Trick or Treat. お菓子をくれなきゃイタズラするぞってね」 歌うようにお決まりの挨拶を紡いだ。酒によって赤らんだ目元は実に楽しそうだ。 (G14) 2021/10/18(Mon) 0:57:25 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 探偵 キエ「煩い。俺は今休業中なんだ。休みの時まで強要するな」 減らず口は止まらない。 「ふゥん、そう。あれだけ偉そうに言ったんだ、きちんと仕事をしてくれることを期待しているからな。 それで……何、はあ?着手金?おい待てそんな話聞いていないぞ!まだ払えっていうのか?……お前やっぱり今すぐ探偵名乗るのやめて詐欺師にでも看板変えたらどうなんだ」 最後になるにつれて語調が弱まっていったのは、何をされたかはともかくとして――そもそも気付いていないのだが――貴方が干渉したことにより己の気分や体調が良い方向へ変わっていったからだ。あまり強く言わないことにした。 (-45) 2021/10/18(Mon) 1:05:52 |
【鳴】 酔吟 ミズガネ「無事……かどうかは、分からない。 襲われてから『ずっと寒い』。一番寒かった時は凍死するんじゃないかって程に」 はわわな貴方の声を聞きながらばつが悪そうに帽子を被り直す。 「『何も見えなかった』。『何も聞こえなかった』。 確かに何かいるのに、確かに視線を感じるのに、確かに何か喋っている気がするのに、『気がするだけ』なんだ。 それから、抱きしめられたかのように苦しくなって動けなくなるし、何か寒いものが体の中に注がれて、それで……。…………」 何か思い出したのか、一度言葉が途切れた。 「……もし、何かあったなら。癪だがあの探偵に声をかけるといい。事件の解決を依頼した。被害に遭わないのが一番だろうが、一応な」 (=4) 2021/10/18(Mon) 1:12:44 |
【鳴】 酔吟 ミズガネ「死ぬかどうかも分からないしな。 …………ありがとう 」貴方の声が上ずったことに気付いていないのか、少し弱々しい返事が投げられた。改めて未知数の襲撃の恐ろしさを噛み締めているらしい。 「仲良いわけあるか馬鹿! あんな食えない奴と仲良く出来るわけないだろうが。一応探偵であることに期待して事件の依頼を頼んだ、それだけだ。それに情報は一箇所に集まっている方が整理しやすいだろう、だから何かあったらお前もあいつに声をかける事を検討しろ。 仲がいいわけじゃないからな!」 言葉足らずによる事故、起きてしまった。 念押しをしまくりつつ、貴方に忠告するだろう。 (=6) 2021/10/18(Mon) 1:31:54 |
【秘】 探偵 キエ → 酔吟 ミズガネ「可笑しな事を言うねェ、詐欺師も探偵も同じ様な物だろう。 真実は必ずしも1つとは限らないのだから 他方から見れば常に詐欺師は探偵で、探偵は詐欺師さ」一度瞬きをすればミズガネを抱えて立ち上がった。そして飛んで来たであろう文句を無視してミズガネをベッドの上に放ってしまった。 「死ぬかもしれないんだから着手金くらいは貰わないとやってられないよ。 …その代わりに。 報酬は たとえどんな手段を使ってでも徴収する (-60) 2021/10/18(Mon) 2:07:02 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 探偵 キエ「……本当にお前に依頼してよかったのか、今更になって疑問に……なッ、おい!お前何を!離せ馬鹿!」 案の定文句が飛んでくる。 ぐるりと世界が反転してシーツの上に転がされても、既に疲弊している体はまともに動かなかった。 叶うならせめてもと両肘で支えてほんの少し上半身を起こそうとするし、それが出来なくても貴方を逃さず睨みつけようとする。 ただ、ちゃんと睨めたかどうかは分からないけれど。 「……っお前、それ脅迫じゃないか……。 クソッ、俺が取引したのは悪魔か何かだったっていうのか……!?」 忌々しげに、けれどかすかな怯えを宿して吐き捨てる。 (-62) 2021/10/18(Mon) 2:22:02 |
【秘】 浮遊想 テラ → 酔吟 ミズガネ彼があなたの近くに寄っても、 寒気が増したりだなんてことは ありませんでした。ひとまず。 だから、これ >G16 は、置かれた物に 気付いたか気付かなかったか、 そんなくらいの話です。 (-66) 2021/10/18(Mon) 2:59:46 |
【神】 酔吟 ミズガネ>>【ハロウィン】 >>G16 テラ ふわふわぷわわなテラが置いていった箱を、本人はコッソリ置いていったと思っている箱を、男は見ていた。 「……ハハ!なんだ、可愛い奴だな!悪いが僕にはすっかりバレてるんだよ!」 出来上がった男は気付かないふりをする選択肢も取らず、楽しげに揺れながら箱を手に取った。こちらも気分と意識がふわふわぷわわだ。 「ん、……美味いじゃないか」 甘さが気に入ったのか、指先に付いたチョコも舌で余さず掬い取って満足そうに目を細める。 コートのポケットを探り、海色のリボンが掛けられた半透明の袋を浮いているテラ目がけて投げるだろう。 「丸いの!良いもの持ってきたじゃあないか!気分が良いからこれやるよ!」 ハロウィンとは関係のないお菓子交換会のような様相だが、酔っ払いはそんなこと気にしていなかった。 (G17) 2021/10/18(Mon) 3:08:38 |
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