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【独】 鬼の花嫁 千/* 昨日は疲れて寝てました 今日は進められたらいいな 水分組はやはりかわいい。 前回同村時は美しい印象が強かったのですが、がらりと変わってどちらもとても良いです (-78) 2021/06/29(Tue) 12:35:48 |
【独】 鬼の花嫁 千/* かんぅが裏ではこんなに男らしくなっていたとは ますます婿殿と合わせて推します ペア相手の限界オタクになってる人を見るのがペア村に押し入ったソロの楽しみです** (-79) 2021/06/29(Tue) 12:37:48 |
【人】 鬼の花嫁 千─ それから ─ [今までより少し担うものが増えた暮らしの中、合間を見つけては寺の中のあちこちを探る。 しかし可能性は目に見えて低く、成果は生まれない。 見つかる殆どが千の輿入れが決まってから、或いは暮らし始めた後に運び込まれた真新しい品ばかりだったからだ。 抱えられ、初めて連れて来られた時 人ならざる者らしい場所だと、鬼に人間らしい塒など必要もないのだと感じたものだが 改めて見ると何とも空虚なことだろうか。 かつては眠る為、喰らう為にだけ使われる場所だった。そう思えてならない。] (20) 2021/06/30(Wed) 1:37:11 |
【人】 鬼の花嫁 千[心亡い鬼子を迎えた、心在る鬼。 知恵を授け生き方を教えたのが山の主の如き妖怪ならば、では誰が心を育てたというのだろう。 怨嗟を抱き血肉を欲する同胞の犇めく山で、己が選んだ道とはいえ、贄を送る責務を長年独りで務め。 何処で鬼子とその母親に優しく接し、思い遣るだけの心が生じたというのだろう。 塗り潰された喜ばしい思い出、大切なものの残香がそうしたのなら ──それが千にとっての紅鉄坊との出会いと等しいならば 断片だけでも見つけてやりたいと、千は諦めることなく手足と頭を毎日動かし続けた。] (21) 2021/06/30(Wed) 1:37:28 |
【秘】 鬼の花嫁 千 → 鬼 紅鉄坊[「お前と共に知るのならば、恐ろしくないような気がする」 その一言は、苦しみだけを引き出す可能性のある行為に千を立ち上がらせる力を持っていた。 閉ざした目が穏やかな表情を捉えることはなくとも、素直なその気質を反映した言葉はありありと鬼の心を伝える。 襤褸の布の端を握りながら、胸を締め付けられるような慣れない心地に鬼子はあの時耐えていたのだ。] (-106) 2021/06/30(Wed) 1:37:55 |
【人】 鬼の花嫁 千[しかし、やはり実りは生まれない。 寂れ朽ちた敷地にも何かの手掛かりなどありはしなかった。 まさか自分を襲った者達を山の暗がりから見つけ出すわけにもいかず、知っていたとして嫌う同胞の為に語るとも思えず。 やはり鬼の語った道理、知る手段はありはしないというのか。 過る思考が現実的と考えても、見つけられずとも変わらず二人で暮らしていけると知っていても、諦められなかった。] (22) 2021/06/30(Wed) 1:38:08 |
【赤】 鬼の花嫁 千[不屈は意地にも似て、やがて気を立たせてしまう。 その日は一人で山に出た。 夏の過ちの時、自分の世話の為に狩猟に出られなく干し肉だけでは飢えてしまっていた鬼の為、その腹を充分に満たせる新鮮な肉が欲しかった。 山には獣が減っているというが、いつか教わり作れるようになっていた数日前に仕掛けた罠に獲物が掛かっていた。 だが、その小さな命は生きる為に抵抗し千の指を噛む。 その行為につい苛立って、枝草払いの為の鉈を振り上げ────] ……くそ [────そして下ろした。 意味無く命を摘み取ってはならないと論する鬼は、苛立ちから必要以上に獲物を傷つける行為に悲しみを抱くだろう。 今や鬼子にとって、他者の心を想うのは誰かを抉る為ではなく夫を思い遣る為の思考だった。] (*2) 2021/06/30(Wed) 1:38:27 |
【赤】 鬼の花嫁 千[そのような出来事も挟み、鬼の負傷から時は経っていく。 廃寺の敷地にある樹木の実の色が、青から変わりゆく頃 読み進めていた書物に、この村に関する記述が点在すると千は気づいた。 鬼が結んだ約束の年月、物の怪としての齢 そこから照らし合わせ、近しい年月のものにひたすら目を通す。 普段ならとうに眠る刻、闇の中でも行灯を頼りに字を追い掛けた。 ──その人生の全て、人間であった男が負わされた苦しみを知ることなど、書物からは決して出来ないが ついに、千は見つけた。密やかに記録された、陰の歴史の断片を。] (*3) 2021/06/30(Wed) 1:38:52 |
【赤】 鬼の花嫁 千[口元を覆う掌、指の合間から漏れる言葉を成さない嘆きのような音。 「こいつは人間としてあの村に関わらず済んで幸せだ。」 向けられる哀れみと善意に反抗し、相手を瞿曇と称して抱いたいつかの思考。 なんと残酷で愚かしいことを考えたのだろう。 紅鉄坊は確かに人間として村に関わり、不幸の中に死んでいた。 身体の跡と年月から推測するのなら、村に訪れる前にも悲痛を味わっている。 どちらも、重なる災害が齎した土地の荒廃から始まった人の業の被害者といえよう。 恐らくはこの書物を記した者も、後の世の為その業を敢えて忘れ去られぬようにおきたかったのだ。] (*4) 2021/06/30(Wed) 1:39:13 |
【人】 鬼の花嫁 千─ →紅鉄坊の部屋 ─ [翌朝、話があると早々に鬼の元へと訪れた。 言葉少なく、相手の足の間に座るような形で共に文机に向かう。 二人が共に置かれた書物を読むには、多分それが一番楽だ。] 紅鉄様は、これをさとが忘れて行ったと言ったな 俺は……違うと思う きっとわざと置いて行ったんだ あんたが望むのなら、知ることが出来るように [常の饒舌もついに見つけた誇らしさもそこには無い。 緊張が、目的の記述を探す手を鈍らせた。] (23) 2021/06/30(Wed) 1:39:35 |
【人】 鬼の花嫁 千この名前に、覚えがあるんじゃないか [見せたのはその全てではなく、火傷の跡がある流れ者の男が山の僧侶に拾われ、共に贄に選ばれてしまったという記述。 余所者であり村から離れて暮らした男についてはあまり書かれていない、ただ長年寺で過ごしていたらしい僧の名前がそこにはあった。 許可を貰いこの部屋を調べた時、見つけた石版から読み書きが出来ることは知っている。 それでももし難しい様子なら、声に出して読み聞かせるが。**] (24) 2021/06/30(Wed) 1:40:12 |
【秘】 鬼 紅鉄坊 → 鬼の花嫁 千[ 鈍る手を急かしはしない、二人は同じ心地である筈だから。 ただ、沈黙の中で鬼の腕が伸びる。 ] 何も恐れることなど無い [ 何があっても、お互いの在り方は変わらない。 手の甲の上に添え──大きさの違いで、結果的に包むような形で── そう囁いただけで、記述を探すのは千の指と間隔に任せた。 ] (-111) 2021/06/30(Wed) 19:22:11 |
【独】 鬼の花嫁 千/* 因みに本日の誕生花は梔子 花言葉は「優雅」「幸せを運ぶ」です 舞台設定殆ど村建て文からそのまま引用させていただいているのでずっと触れてた寺の周りの花は梔子です (-112) 2021/06/30(Wed) 19:24:44 |
【人】 鬼の花嫁 千…………まるで紅鉄様みたいな人だな [全てを漏らすことなく聞き遂げて、小さく息を吐いて口を開く。 死を望む者を立ち直らせる真っ直ぐな心、 己を犠牲にするかのように誰かの為に独り生きる様。 やはり鬼の心はかつて大切だった者達が創り上げたもの。 変えられない過去を嘆いたり、人間であった頃の鬼の無力さを否定するよりも きっと大切だったのだろうその記憶を分かち合うことを、千は選んだ。] 俺は少しばかり埃塗れになっただけだぜ 頑張ったのはあんただ、そうだろう ──なあ、よく戻ってきてくれたな [余所者の妖怪との戦いで怪我をしたあの日に似た台詞。 鬼の身体は今はずっと傍にあった。だが、心は過去を視た。 その上で常のように呼び掛けてくれる鬼のままで在るのが、とても喜ばしかったのだ。] (35) 2021/06/30(Wed) 23:40:35 |
【人】 鬼の花嫁 千……なんだい、随分先の話だなァ そんなことを先に言われると、気になっちまうよ どうせ俺があんたの言うことを拒むわけがないんだから、 そこは安心して、他の問題について考えな [暫くの沈黙の後に、握り、離れてゆく手。切り出された話。 取り戻した記憶が鬼に何かを決意させたのだと千にも分かった。 少しの間を空け首だけが軽く見上げるようにして振り返り、態と茶化すように軽く応え口角を上げる。 本当はその重みを分けてくれと、出来ることは無いのかと言いたかった。 それでも、たかが二十年と少しを生きた人間には背負えぬものだと察して、想いは押し留める。 きっと互いに受け取れない荷と受け取れる荷があるのだ。鬼には握り飯を作るのが難儀だったように。 ならば只、巡る季節の先で来る時を待つだけだろう。] (36) 2021/06/30(Wed) 23:40:50 |
【人】 鬼の花嫁 千なあ旦那様。今日も朝から寒いなァ だからまだ……このままでいようぜ [痛い程の力は、しかし抱えた人の子を潰すものではない。 かつて人であり今は鬼である男の、不安や決意、自分への想いが込められた強さ。 だから千は咎める代わりに、もう少し紅鉄坊の時間を奪うことを選んだのだ。*] (37) 2021/06/30(Wed) 23:41:04 |
【人】 鬼の花嫁 千─ 必然の冬 ─ 寺の中を暖めながら待ってるさ 精々あんたに怯えた迷子の捕まえ方でも考えとけよ、ひひ [口角を歪めた笑みで可愛げのない事を言い、千は鬼を見送った。 自分など気にせず、子供を見つけることに集中出来るように。 その目立つ姿が白に消えるまで、中に戻ることなく見つめていた。 こんな寒い日に迷惑な子供だと思う。だが、雪が物珍しい気持ちは、分からなくもない。 村人が門前まで訪ねて来るまでは、千と鬼も外の景色を寄り添って眺めていた。] (53) 2021/07/01(Thu) 1:57:45 |
【人】 鬼の花嫁 千[朽ちた穴を板で塞いでいるような廃寺の中はとても寒い。 座敷牢は、陽が入らないがしっかりとした家の中だった。 それでも、千にとってはこの場所のほうが好ましい。 いつも共に食事を摂る、かつて像が置かれ経を唱える為に使われていた広い部屋の中。 長らくしまいこんでいたあの白い着物を纏った上に、更に外套を羽織り 燃えた石炭を、灰が入った火鉢の中へと火箸で移していく。 鉄瓶で湯を沸かすのは、鬼が帰ってきてからだ。 時折灰をならし新しく炭を運びながら、火鉢の前で手を擦りその時を待っていた。] (54) 2021/07/01(Thu) 1:57:59 |
【人】 鬼の花嫁 千[──待てども待てども、その時は来ない。 陽は既に暮れようとしていた。 まさか自分のように子供が襲われてしまったのだろうか。 見つかっていないなんてことは、まさか無いだろう。 いくら送って行くとしても、怯えられたとしても遅すぎる。 鬼にとっては庭に等しい筈の山、理由の分からない不安。 今更飛び出すことも出来ず、もどかしさが胸に渦巻くばかり。] (55) 2021/07/01(Thu) 1:58:12 |
【人】 鬼の花嫁 千[そんな時に戸口が開く音がすれば、何の思考もなく喜んでしまう。 立ち上がり、直ぐに迎えに行ってしまう。 最初から迷子などいなかったなど、鬼すら知る由もないことだ。] (56) 2021/07/01(Thu) 1:58:23 |
【人】 鬼の花嫁 千紅鉄様……!随分遅く…… [その時の千は、鬼子であった男は まるでらしくなく、ただの人間みたいに笑みを浮かべていたのだろう。] (57) 2021/07/01(Thu) 1:58:36 |
【赤】 鬼の子 千ッ…… [だが、立っていたのは待ちわびた鬼ではなく 大鉈を携えた中年の男、招かれざる客。 男が薬屋の店主であるともその娘達に起きた悲劇も、鬼に引き合わされず語られもしなかった千は知らないが 開いた瞳孔や発した言葉、生き物としての本能の警報が危険をありありと伝えてくる。 戸口は相手に塞がれている。後退るしか出来ない。 台所にある戸から外に出られる、逃げる隙を見つけなければ──] (*8) 2021/07/01(Thu) 1:59:19 |
【赤】 鬼の子 千「何故、お前だけが!」 あ゛…… あ゛あ゛、あ゛ぁぁっ!! [振るわれるのは想像したまま。 避けようと身を逸らせた時、起きたことは想定外。 嫌な音を立てて失われた視界の半分。 叫びに近い悲鳴を上げながら蹲り、たまらず熱と激痛を発する部位を手で抑える。 千はただの人間だった。良い家に生まれ、閉じ込められてもその中にいた。 こちらに殺意を持った相手との戦いの術など、持っていない。 伯父に振るわれる暴力は拳か足で、気絶すらしない程度のものだった。] (*9) 2021/07/01(Thu) 1:59:35 |
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