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【赤】 苧環のつぼみ 御旗栄悠「……まあ、適任でしょう。 なんといっても同室ですからね。 隙どころじゃない騒ぎなわけです。 若井が出なかったのはちょっと残念ですけど」 こら。 「頃合いを見て、話しかけることにしますか」 (*4) 2021/10/31(Sun) 21:22:15 |
【秘】 苧環のつぼみ 御旗栄悠 → 市川 夢助「明確な目標があるだけ俺よりは向かう場所が確かだけど、 その分、求められるものも遥か高く、深刻ってわけ」 そして異能も、『それ以上』という発展性がなくって。 漠然とした自分の様々な悩みとは違って、 明確に、大きな壁となって、眼前に打ち立つ。 「苦労してるな、お互い。 俺が一番を取りたい理由はな、 “地を這う俺を蔑ろにしてる、きらきらしてる奴ら”を、 まとめて鼻っ柱叩き折って見せつけてやりたいだけ。 誰も俺に文句言えなくなってからやっと、 自分のこのどうしようもない異能に胸を張りたいんだ」 「……遠いな。道のりは。 この体育祭も、果たしてどこまでやれたモンだか」 (-11) 2021/10/31(Sun) 21:27:31 |
【人】 苧環のつぼみ 御旗栄悠「……」 昨日と同じく、いつもより早い時間で投稿してきて。 倒れている彼の姿を見かけて、頭を掻く。 「まったく、どうしてこう……」 ひとまずは遠巻きで。無闇に近づくことはなく。 朝練までどれくらい時間取ろうか、などと考えつつ……見守ることにした。 (8) 2021/10/31(Sun) 22:58:31 |
【秘】 苧環のつぼみ 御旗栄悠 → 遅れて来た 世良健人「健人先輩。少しだけお時間よろしいですか?」 不意に。朝や夜の寮の部屋、 あるいは放課後とか、その辺り。 自然に二人きりになれるときに、呼び止める。 忙しいのであれば後でいいです、なんて言い含めて。 (-34) 2021/10/31(Sun) 23:06:46 |
御旗栄悠は、きっと行動を起こさない姿は、人から見れば不自然だ。そうする理由はあるのだが。 (a5) 2021/10/31(Sun) 23:10:00 |
【人】 苧環のつぼみ 御旗栄悠(雪……) 空を見上げ、ちらほらと舞う白いきらきらを視界に。 積もったら練習できないな。 でも、積もるんだろうな。 最近は、そういう理不尽が多いから。 (17) 2021/10/31(Sun) 23:21:56 |
【人】 苧環のつぼみ 御旗栄悠「……いいなあ、ハイエナ」 普通に。『俺のよりかっこいいな』なんて思って。 その次の瞬間には、足は前に出ているか。 「また異能の暴走騒ぎですか? 荒事なら……やれるよ、俺は」 そう、言ってみる。そこに集まる人らに。 (25) 2021/10/31(Sun) 23:46:22 |
【人】 苧環のつぼみ 御旗栄悠>>31 グラウンド 全 「危ないなら、尚更人手が必要でしょう。 それに、ちょっと気に食わなくって。 地を這う“御旗被り”の前できらきらされたら、 ちょっとどころじゃなく、眩しいです」 爪先をカツカツと地面にぶつけて。 (36) 2021/11/01(Mon) 0:02:44 |
御旗栄悠は、物理的な話じゃなくて(ついついツッコミ) (a15) 2021/11/01(Mon) 0:09:12 |
【人】 苧環のつぼみ 御旗栄悠「まっくろな俺からしたらなんでも眩しいですよ。 ……でもま、特に何をする必要もないらしく……」 姿勢を落として、スターティングの体勢をとって。 「誰か襲われそうにでもなったら、 真っ先に俺が突っ込む。 ヒクイドリにだって臆さない覚悟、見せてやる〜」 (50) 2021/11/01(Mon) 0:37:04 |
御旗栄悠は、俺が一番眩しく見えるのは、注目を集めるハイエナそのものだ。 (a22) 2021/11/01(Mon) 0:40:46 |
【人】 苧環のつぼみ 御旗栄悠「パッと要点だけ伝えていいか? 抑え込むには力か道具が必要でしょう。 俺は腕の一本や二本持ってかれても平気ですし、 速さもまあ、異能陸上張れるくらいはある。 けれどパワーがあるわけじゃない。 筋力で言ったら多分一般人と同等なんで。 縄でも異能抑制アクセでも欲しいとこですね」 >>52 鏡沼 「似たようなこと言われた。 だから決めたんだよな。綺麗事はやめたって。 いちいちどっちが上か下かなんて格付けはいらない」 影を纏う。後に続くは、羽音。それも、虫のような。 「俺は俺の異能が嫌いです。 諦めの悪さと丈夫さが取り柄だというのに、 臆することを覚えてしまったら。 そしたらそこに俺の誇れるものは無くなる。それだけ」 (54) 2021/11/01(Mon) 0:50:29 |
【置】 紫の苧環は咲く 御旗栄悠「不幸自慢はもううんざりだ」 透明な奴。 劣化した色にしかなれない奴。 似たような黒色の奴。 ・・・・・・ どれが上かなんてどうでもいい。 それよりも、絶対に自分より上だと分かりきってる相手を、全霊でぶつかって、何度打ち倒されても挑戦して。 「どうせ無理だろう」なんて思ってる奴らの期待を裏切ってやっとの思いで掴み取る勝利が、一番気持ちいいのだから。 「そのためには……ずっと、泥に塗れて、地べたを這いずり回ってなきゃいけないのに。 みんなは、俺を認めて、肯定してくれるもんだからさ。 案外悪くもないかなって思えて、困っちゃうよ」 「この異能を誇れる日は、まだ遠そうだ」 (L0) 2021/11/01(Mon) 1:03:11 公開: 2021/11/01(Mon) 1:10:00 |
御旗栄悠は、羽音と影を霧消させた。ちょっと消化不良気味。 (a26) 2021/11/01(Mon) 1:03:41 |
【人】 紫の苧環は咲く 御旗栄悠「で、危険がなくなったっぽいけど。 運ぶ?俺ともう一人いたら保健室に行けるでしょ」 シオンじゃ役不足(誤用)っぽいし。 (57) 2021/11/01(Mon) 1:06:11 |
【人】 紫の苧環は咲く 御旗栄悠>>56 鏡沼 「死に間際の蝋燭は強く輝くって言うじゃない? ……まあ冗談。でも、本当に長生きには自信あるよ。 交通事故に巻き込まれても、 ヒクイドリに暴れられても生きてる、 それが俺の、“御旗”の異能だからな。 不器用なりに、これからも生きてくだけ」 抑制剤を受け取って。 必要に応じて使うこともあるだろうな。 (60) 2021/11/01(Mon) 1:10:16 |
【人】 紫の苧環は咲く 御旗栄悠「んー。シオンとの格ゲー勝負も結局五分五分だったし、 やっぱ体育祭関連しかないよなー。でも……」 いつの間にか、ふりしきる雪は、 グラウンドを真っ白に染め上げている最中で。 多分、朝練はやんない方がいい。 「フラストレーションが溜まるばかり。 寒いのも苦手だよ〜。とっとも暖房浴びよう……」 (63) 2021/11/01(Mon) 1:14:39 |
【人】 紫の苧環は咲く 御旗栄悠「屁理屈だらけ」 くだらなさそうに呟く。 どうでもいいのだ、本当に。 「朝日運んだら雪遊びでもせん? あれだ。雪だるま作ったり雪合戦とかしたりで、 この消化不良の感じを消化していこう」 主にシオンに言った台詞だけど、みんなにも向けて。 (69) 2021/11/01(Mon) 1:28:41 |
【秘】 綴り手 柏倉陸玖 → 紫の苧環は咲く 御旗栄悠「御旗君。」 今朝のグラウンドでの一件が収まった後。 あなた達が、きっと雪遊びを満喫した帰り。 「スポットライトは眩しかったですか?」 今は、品行方正な副会長の顔で。 通りすがりに、そんな答えのわかり切った問いを投げ掛けた。 "スポットライト"が当たっていたのは、他の誰か。 あなたは、人々の注目を集めるものを間近で見ていただけ。 だからこそ。 舞台上でさえない場所から、ただあなたの背を見ていた男は。 今、敢えてそう問うのだろう。 (-127) 2021/11/01(Mon) 4:56:50 |
【秘】 紫の苧環は咲く 御旗栄悠 → 綴り手 柏倉陸玖「……いつも通りでしたね」 それは暗に、問いを肯定する言葉。 「この一連の騒ぎに身を投じてから、 身につまされることが増えた気がします。 『どちらがより不幸か』なんて話を持ちかけられることが多くて、それはちょっとうんざりしましたけど。 みんな鬱屈とした気持ちを抱えてるんですよ。 お前はまだマシだ、なんてバカらしい。 それで楽になれるなら、それこそどれほど楽だったか」 「……結果的には。 何故薬に関わったかはまだ分かんないですけど。 関わることを選んだのは、 スポットライトの当たらない仕事を選んだのは。 何よりも俺らしい選択だなあ、と思いました」 (-145) 2021/11/01(Mon) 10:03:19 |
【人】 紫の苧環は咲く 御旗栄悠「ああ、別に壊さなくてもいいのに」 泥団子に黙祷。 「ちゃんと手洗えよ。 雪・泥遊びでこおり・じめんになってるぞ、手が」 (95) 2021/11/01(Mon) 17:28:07 |
【人】 紫の苧環は咲く 御旗栄悠「俺を真似るならもっと工夫して、」 雪兎の耳の膨らみを泥で作る。 縁起も特に良くない白黒雪兎、 新生“御旗兎”の完成だ。 「やってくれたら喜べるんだけどな〜」 雪遊び、楽しいね。 (97) 2021/11/01(Mon) 17:35:49 |
【秘】 遅れて来た 世良健人 → 紫の苧環は咲く 御旗栄悠夕も過ぎて、洗濯物や真っ黒くなった靴下を洗濯室に放り込んできたあと。 一日の疲れを綿に染み込ませるようにシーツの上にごろりと寝せていた、 洗いたての頭をゆっくりと起こした。 「いいよ。ちょっと休んでから勉強しようと思ってたところだし。 なんか気になるとことか、あったか?」 日中の騒動を通過してなお、努めて態度は平静に。 体育祭を待つ、選手でもない一人の生徒のあるべき姿だ。 (-156) 2021/11/01(Mon) 18:04:33 |
【秘】 紫の苧環は咲く 御旗栄悠 → 遅れて来た 世良健人「いえ、大したことじゃないんですけど」 いくら平静を保っていても、仕草から滲むものに、 身体の疲れも心労もピークだなあ、と、 気遣いながらもそのそばまで来て。 ・・・・・・・・・ 「───楽して強くなれる薬に、興味はありますか?」 はっきりと、その言葉を浴びせた。 僅かに申し訳なさが顔に浮かんで。 でも、譲る気のない、確固たる意志ものせて。 それが意味することとは、ただひとつだ。 (-159) 2021/11/01(Mon) 18:47:50 |
【人】 紫の苧環は咲く 御旗栄悠「あんまでかいの作ると、 冬が過ぎたら悲しくなっちゃうよな。 異能でうまいこと保存できないものか」 そして談話室に飾りたい。欲望。 (104) 2021/11/01(Mon) 18:50:29 |
【秘】 遅れて来た 世良健人 → 紫の苧環は咲く 御旗栄悠なんとなくその意味をまだ飲み込みきれてなかったのは、 それが後輩そのものに対するなんの根拠もない信頼のためだったのだろう。 意図を掴みきれていない。けれども真剣な話なのはわかっている。 のそりとマットレスからげっ歯類みたいに垂れてた腕を、そっと引っ込めた。 「……今までずっと、考えてたんだけどさ。 それってなんか、意味あるのか。なんにも意味は、ないんじゃないか」 質問からは少し的を外していた。はっきりとした回答になっていない。 その前口上のように、ぼんやりとした問いが投げかけられて天井に吸い込まれていった。 「たとえば、可愛くなりたいってやつが、どんな言語でも読める異能をもった。 たとえば、生まれつきの病気を持ったやつが、空を飛べる異能を持った。 たとえば、孤児院育ちの子供が、誰よりも早く走れる異能を持った。 それって、意味あんのかな」 (-161) 2021/11/01(Mon) 19:00:20 |
【秘】 紫の苧環は咲く 御旗栄悠 → 遅れて来た 世良健人「…………0ではないですね」 天井に完全に消えていく前に、 けど、たっぷり息を吸い込んで、そう答える。 無条件の信頼を寄せているのはこっちだって同じで。 だからこそ、迷いもいくつか生じてくるもので。 「海外のファッション雑誌を読んでかわいさを。 病気のなかでも空を飛ぶ利便性と楽しさを。 独りでも、ずっと走っていける力を。 ……能力を得るならば、 どんなに回り道でも目標への道はできる」 「そう思うんです。 そう思う、けれど」 (-162) 2021/11/01(Mon) 19:07:00 |
【秘】 紫の苧環は咲く 御旗栄悠 → 遅れて来た 世良健人「今行く道が合ってるかどうかなんて、 行けるところまで行ってみないと分かんないんですね」 嫌いな異能を手にして、陸上を選んだのも。 異能や人脈を生かして、薬騒ぎに関わったのも。 いつか何か、胸を張れる、 気持ちのいい『成功』を得られると信じただけ。 それだけ。 「だから、今の俺は、これしかできないんです。 今この瞬間は……役目を果たすことしか」 (-163) 2021/11/01(Mon) 19:09:21 |
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